JP6942572B2 - 揺れ補正機能付きアンテナ装置 - Google Patents
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Description
また、アンテナの姿勢を制御する装置としては、特許文献2にも記載がある。この装置は、棒状のアンテナの両端部が複数のピエゾ素子等の圧電素子によって支持されており、圧電素子の一方を伸長変形させてアンテナの一方の端部を押し上げ、他方の圧電素子を収縮変形させてアンテナの他方の端部を引き下げることにより、アンテナを傾斜動作させることができる。
その揺動駆動機構のアクチュエータとしてモータ、圧電素子、形状記憶素子等を用いることができ、安価で小型化を図ることができる。
中心軸を挟んで180°対向する2個のアクチュエータを一組として駆動するので、大きな駆動力を発生させることができるとともに、可動体の重量バランスも良くなる。
ステッピングモータにより従動部材を正確に位置決めすることができるので、アンテナの揺れを高精度に補正することができる。
この場合、前記ジンバル部材はばね材料からなり、該ばね材料の弾性の範囲で前記揺動支点が移動する場合もある。
この場合、カバーは、蛇腹状筒体であるとよい。
以下の説明では、互いに直交する3方向を各々X軸方向、Y軸方向、Z軸方向とし、X軸方向の一方側には+Xを付し、他方側には−Xを付し、Y軸方向の一方側には+Yを付し、他方側には−Yを付し、Z軸方向の一方側には+Zを付し、他方側には−Zを付して説明する。また、図1等では、傘型形状のアンテナを上方に向けた状態とし、この上方をZ軸の一方+Z側とする。この図2等の縦断面図に示す状態をアンテナの静置状態とし、各方向の揺れのうち、X軸周りの回転は、いわゆるピッチング(縦揺れ)に相当し、Y軸周りの回転は、いわゆるヨーイング(横揺れ)に相当する。以下では、特に断らない限り、この静置状態で説明する。
図1〜図8は第1実施形態を示している。
この第1実施形態の揺れ補正機能付きアンテナ装置100は、アンテナ10を有する可動体20と、各種の構造物に固定される固定体30と、可動体20を固定体30に揺動自在に支持する揺動支持機構40と、アンテナ10の姿勢の変化を検知する姿勢検知センサ50と、姿勢検知センサ50の検知結果に基づき可動体20を揺動させる揺動駆動機構60とを備えている。このアンテナ装置100が設置される各種構造物としては、例えば鉄塔や建築物等の固定構造物だけでなく、車両や船舶等の移動可能な構造物も含まれる。固定構造物の場合には風雨等の影響でアンテナ10に揺れが生じる場合にその揺れを補正するようにアンテナ10の姿勢を制御し、移動可能な構造物の場合は移動に伴う揺れに応じてアンテナ10の姿勢を制御して、常に一定の向きでアンテナ10を配置することができる。
以下、これらの詳細について説明する。
アンテナ10は、アルミニウム等の金属板からなり、図1及び図2に示す例では、全体として傘型形状に形成されている。このアンテナ10は、図4及び図5に示すようにZ軸方向の+Z側の一端から視たときの平面視が円形に形成されており、その円形の中心部がZ軸方向の+Z側に突出して頂点部11を形成している。そして、アンテナ10の上面(Z軸方向の+Z側の面)は、頂点部11から周縁部にかけて凹曲面状に形成され、頂点部11と周縁部の一点とを結ぶ凹曲線を、Z軸を中心として回転させることにより得られる回転体の形状とされる。この凹曲面状をなしているアンテナ10の上面が電波を反射する反射面12とされている。このアンテナ10において、頂点部11と周縁の円形の中心とを結ぶ線をアンテナ10の中心軸Cとする。図2等に示す静置状態では、アンテナ10の中心軸CはZ軸に一致している。
また、アンテナ10の中心軸C又はその延長上を中心に可動体20及び固定体30が配置される。したがって、この中心軸C(その延長線も含む)は、アンテナ10の中心軸であるとともに、図2等に示す静置状態においては、アンテナ装置100の中心軸でもある。また、図2等に示す静置状態においては、アンテナ10の中心軸CはZ軸と一致し、アンテナ10に揺れが生じたときは、中心軸CはZ軸に対して傾斜する。
可動体20は、アンテナ10と、アンテナ10の裏面(反射面12とは反対側の面)側に固定された支柱部21と、後述するように揺動駆動機構60により移動させられる従動部材22と、従動部材22と支柱部21とを接続して従動部材22の移動に伴って支柱部21を揺動するとともに、従動部材22の移動方向と支柱部21の揺動方向との相違に基づくずれを吸収する接続機構23とを有している。
支柱部21は、実施形態では、アンテナ10の中心軸Cに沿って延びるように固定されており、中心軸Cに直交する方向の横断面が四角形の筒状に形成されている。
なお、この支柱部21には、アンテナ10の姿勢の変化を検知するためのジャイロスコープ等の姿勢検知センサ50が取り付けられており、フレキシブルケーブル(図示略)を介して上位の制御部等に電気的に接続されている。
この場合、従動部材22の中心部には、四角形状の穴22aが形成されており、その穴22aの中に支柱部21の下端部が挿入されるように配置されている。この場合、従動部材22の穴22aの各辺と支柱部21の外周面の各面とが対向するように配置されるとともに、従動部材22の内周面と支柱部21の外周面との間には間隔があけられている。このため、従動部材22と支柱部21との間にはZ軸方向の+Z方向から視たときに四角形の環状の空間が形成され、その空間内に、従動部材22の穴22aの各辺と支柱部21の外周面の各面との間に架け渡されるように4個の弾性部材23が設けられている。
従動部材22の穴22aの各辺と支柱部21の外周面の各面とがX軸方向の+X側及び−X側、Y軸方向の+Y側と−Y側に向けてそれぞれ設けられているので、4個の弾性部材23は、X軸方向の+X側及び−X側、Y軸方向の+Y側と−Y側にそれぞれ1個ずつ設けられる。
この弾性部材23は支柱部21に接触しているだけであるので、支柱部21は、従動部材22に対してZ軸方向の移動及び従動部材22の面方向に対して傾斜する方向への変位が可能になる。すなわち、この弾性部材23により、従動部材22と支柱部21との間の相対変位を許容した状態でこれらが接続される。
固定体30は、図1及び図2に示すように、揺動駆動機構60等を収容するハウジング31と、ハウジング31とアンテナ10との間を囲む蛇腹状筒体からなるカバー300とを有している。
ハウジング31は、円盤状のケース32と、可動体20の支柱部21の周りを囲む筒体33とが一体に形成された構成とされている。ケース32は、円形板状のベース板部34と、その周縁部から立ち上がるように固定された環状の周壁部35と、周壁部35の上端からベース板部34と平行に設けられた上板部36とを有している。筒体33は横断面が四角形に形成され、その下端部がケース32の上板部36に固定されている。この場合、筒体33の四つの側板が支柱部21の各側面と平行に配置されている。前述したように、支柱部21の各側面はX軸方向の+X側及び−X側、Y軸方向の+Y側と−Y側に配置されているので、筒体33の各側板もX軸方向の+X側及び−X側、Y軸方向の+Y側と−Y側に配置される。
なお、実施形態では、ハウジング31のケース32の外径はアンテナ10の外径とほぼ同じ外径に形成されている。そして、そのケース32とアンテナ10の周縁部との間にカバー300が設けられている。
揺動支持機構40は、この実施形態では、ばね材料によって形成されたジンバル部材により構成されている。すなわち、ジンバル部材40は、図8に示すように、三重の同心状に配置された外側リング部41、中間リング部42、内側リング部43を有し、外側リング部41と中間リング部42とがX軸方向に沿う二つの連結部44によって相互に連結状態とされ、中間リング部42と内側リング部43とがY軸方向に沿う二つの連結部45によって相互に連結状態とされている。この場合、無負荷状態においては、三重のリング部41〜43は同一平面上に配置され、X軸方向に沿う二つの連結部44は周方向に180°対向した位置に設けられ、Y軸方向に沿う二つの連結部45も周方向に180°対向した位置に設けられている。すなわち、X軸方向に沿う二つの連結部44、及びY軸方向に沿う二つの連結部45は、それぞれ直線状に形成され、X軸方向とY軸方向とで互いに直交して配置される。
これら揺動軸S1,S2の延長上の交点が揺動支点Pである。
前述したようにアンテナ10はアルミニウム合金等の金属からなり、これに対して、可動体20の支柱部21及び固定体30のハウジング31、筒体33は合成樹脂等により構成される。このため、この実施形態では、図2に示すように中心軸Cと直交する方向から視たときに、アンテナ10の重心Gに対して、ジンバル部材40の揺動支点Pが中心軸Cに沿って離間して配置される。
また、アンテナ10、支柱部21及び従動部材22により構成される可動体20全体としての重心位置は揺動支点Pに一致している。この場合、従動部材22はアンテナ10に対する重心調整部材としても機能しており、従動部材22の重量とアンテナ10の重量とが揺動支点Pを介して釣り合うように設けられる(つまり、アンテナ10の重心Gから揺動支点Pまでの距離と、従動部材22の重心から揺動支点Pまでの距離とが等しくなる)。
揺動駆動機構60は、固定体30のハウジング31内、より詳細にはケース32内に設けられており、複数のアクチュエータ61A,61Bと、これらアクチュエータ61A,61Bの駆動を可動体20の従動部材22に伝達する伝達機構62とを備えている。
アクチュエータ61A,61Bは実施形態ではステッピングモータからなり、図2に示すように、固定体30のベース板部34に形成した支持台37上に固定され、回転軸64をベース板部34と平行に配置している。その回転軸64の先端部にはおねじ部64aが形成されている。一方、従動部材22にはアクチュエータ61A,61Bのおねじ部64aに嵌め合わせられるナット部材(駒体)65が取り付けられている。
一方、回転軸64がY軸方向に沿うアクチュエータ(Y軸アクチュエータとする)61Bは、その回転軸64のおねじ部64aに嵌り合うナット部材65をY軸方向に移動するように駆動する。そのナット部材65に対して溝部66は、Y軸アクチュエータ61Bの駆動による従動部材22の移動方向(Y軸方向)と直交するX軸方向に沿って形成されており、ナット部材65はX軸方向にスライド自在に支持されている。
この実施形態において、アクチュエータ61A,61Bの駆動を従動部材22に伝達する伝達機構62は、各アクチュエータ61A,61Bの回転軸64に形成されたおねじ部64aと、このおねじ部64aに嵌り合うナット部材65とを備えており、そのナット部材65が、これを駆動するアクチュエータ61A,61Bの回転軸64と直交する方向に移動自在とされた構成である。
また、この実施形態では、アクチュエータ61A,61Bの回転軸64のおねじ部64aとナット部材65のめねじ部65aとは、回転軸64の回転を従動部材22の面方向の直線移動に変換する変換機構を構成している。
なお、各アクチュエータ61A,61Bは上位の制御部等に電気的に接続されている。これらアクチュエータ61A,61Bは固定体30に設けられているため、その配線は容易である。
このように構成したアンテナ装置100において、アンテナ10に揺れが生じた場合、その揺れに伴うアンテナ10の姿勢の変化を姿勢検知センサ50によって検知し、その検知結果に基づいて、揺動駆動機構60の各アクチュエータ61A,61Bに通電されることにより、可動体20の支柱部21をジンバル部材(揺動支持機構)40の揺動軸S1,S2のいずれかあるいは両方の軸周りに揺動させて、支柱部21と一体のアンテナ10の姿勢を制御する。図2では、揺動支点Pを中心としてアンテナ10が例えば二点鎖線で示すように揺動する。実施形態では、アンテナ10は、例えば±6°の範囲内で自由に揺動できるようになっている。また、揺動支点Pを介してアンテナ10とは反対側に従動部材22が設けられているので、従動部材22の移動方向とは反対方向にアンテナ10が揺動する。
そこで、支柱部21の下端部と、この支柱部21が対向する固定体30のベース板部34との間に、磁石を用いた磁気浮上機構55を設けても良い。例えば、図9に示すように、支柱部21の下端部に設けた底板56の裏面に磁石55Aを設け、ベース板部34に、支柱部21の磁石55Aとの間に反発力を生じるように磁石55Bを設ければよい。また、いずれかの磁石55A,55Bを電磁コイルとすることにより、その反発力を制御することができる。
また、支柱部21と従動部材22との間に弾性部材23を設けたので、これら支柱部21と従動部材22とが直接接触することがなく、したがって、これらの部品の破損を防止することができ、アンテナ装置100の耐久性が向上する。
以下、第2実施形態以降について説明するが、第1実施形態と形状が異なっていても、機能が同一又は類似で共通する要素には同一符号を付してその説明を簡略化する場合があり、必要に応じて第1実施形態を参照するものとする。
図10及び図11は第2実施形態のアンテナ装置の要部を示している。第1実施形態では、揺動駆動機構60のアクチュエータ61A,61Bの回転軸64におねじ部64aを形成し、従動部材22に支持したナット部材65を駆動する構成としたが、第2実施形態では、揺動駆動機構60のアクチュエータ61A,61B(図10には61Bのみ図示するが、61Aも第1実施形態と同様の配置で設けられる)の回転軸64にピニオン71が設けられ、従動部材22にラック部材(駒体)72が取り付けられている。このラック部材72は、アクチュエータ61A,61Bの回転軸64と直交する方向に沿う帯板状に形成され、その上面にピニオン71に噛み合うラック歯72aが形成されており、従動部材22に設けた溝部73により、アクチュエータ61A,61Bの回転軸64に沿う方向に移動自在に支持されている。
また、この実施形態では、アクチュエータ61A,61Bの回転軸64のピニオン71とラック部材72のラック歯72aとは、回転軸64の回転を従動部材22の面方向の直線移動に変換する変換機構を構成している。
なお、ラック部材72には、従動部材22の溝部73内に嵌る下端部に従動部材22の面方向に広がるつば部72bが一体に形成されており、従動部材22の溝部73は、従動部材22の裏面側が表面側よりも幅広に形成され、ラック部材72のつば部72bを嵌める凹部73aが長さ方向に沿って形成されている。
また、その支持機構として、前述した磁石を用いた磁気浮上機構とすることも可能であり、従動部材22の裏面と固定体30のベース板部34の上面とに磁石を対向するように設け、これら磁石の反発力によって従動部材22を一定の高さに浮上させる構成としてもよい。
この第2実施形態のアンテナ装置においても、回転軸64を直交する2方向(X軸方向又はY軸方向)に配置した2個のアクチュエータ61A,61Bにより、アンテナ10(図2等参照)を任意の方向に円滑に揺動することができる。
図12及び図13は、第3実施形態を示している。この第3実施形態の揺動駆動機構60は、第2実施形態のピニオン71に代えて、アクチュエータ61A,61B(第2実施形態と同様、61Bのみ図示する)の回転軸64にスプラインロッド部75を一体に設けたものである。このスプラインロッド部75は、ピニオン71よりも長い歯溝が回転軸64の長さ方向に沿って形成されており、ラック部76のラック歯76aに噛み合った状態で回転軸64の長さ方向に移動しても、その噛み合い状態を維持することができるようになっている。このため、一のアクチュエータにより従動部材22を移動する際に、その移動方向に他のアクチュエータのスプラインロッド部75とラック部76とが相対移動することができ、したがって、第2実施形態のラック部材72を支持していた溝部73は、この第3実施形態では不要である。
また、この実施形態では、アクチュエータ61A,61Bの回転軸64のスプラインロッド部75とラック部76のラック歯76aとにより、回転軸64の回転を従動部材22の面方向の直線移動に変換する変換機構が構成される。
この第3実施形態のアンテナ装置も、スプラインロッド部75とラック部76とが、スプラインロッド部75の歯溝に沿って相対移動自在に噛み合わせられるので、そのスプラインロッド部75を直交する方向に配置した2個のアクチュエータ61A,61Bにより、アンテナ10(図2等参照)を任意の方向に円滑に揺動することができる。また、ラック部76は従動部材22に固定状態であり、これをスライドさせるための溝部等を有していないので、構造もより簡単になる。
第1実施形態から第3実施形態では、いずれも、アクチュエータ61A,61Bとして回転型のモータを用い、その回転を従動部材22の直線移動に変換する変換機構が設けられていたが、アクチュエータとしてシリンダ等の往復動型のものを用いても良い。図14に示す第4実施形態では、アクチュエータ61A,61B(第2実施形態と同様、61Bのみ図示する)としてシリンダが用いられており、そのアクチュエータ61A,61Bの往復動軸68にブロック体69が取り付けられている。このブロック体69は第1実施形態のナット部材65と同様、従動部材22の溝部66内に往復動軸68と直交する方向に沿って移動自在に支持されている。
アクチュエータ61A,61Bによりブロック体69が往復動軸68の長さ方向に移動させられ、往復動軸68を直交する方向に配置した2個のアクチュエータ61A,61Bにより、アンテナ10(図2等参照)を任意の方向に揺動することができる。
その他、本発明においては、以下のように種々の変更を加えることが可能である。
例えば、各実施形態では2個のアクチュエータ61A,61Bを設けたが、4個のアクチュエータとし、その2個ずつがアンテナ10の中心軸Cを挟んで180°対向して組をなすように配置することにより、4個のアクチュエータが中心軸C周りに90°間隔で配置されている構成としてもよい。対向配置されている2個のアクチュエータを一組とすると、この場合は、一組のアクチュエータにより従動部材22を例えばX軸方向に移動し、もう一組のアクチュエータにより従動部材22をY軸方向に移動する。したがって、従動部材22は、X軸方向へ駆動する際、又はY軸方向へ駆動する際の、どちらの方向への駆動も、一方向につき2個のアクチュエータによって駆動するので、大きな駆動力を発生させることができる。また、4個のアクチュエータが中心軸Cの周りに90°ずつ間隔をおいて配置されるので、可動体20の重量バランスも良くなる。
また、アンテナ装置の全体を合成樹脂等でできた箱状のカバーで覆うようにしてもよい。その場合、箱状のカバーは電波を通す材料により形成される。
Claims (9)
- アンテナを有する可動体と、固定体と、該固定体に前記可動体を前記アンテナの中心軸上の揺動支点を中心に揺動自在に支持する揺動支持機構と、前記アンテナの前記中心軸の傾きによる姿勢の変化を検知する姿勢検知センサと、該姿勢検知センサの検知結果に基づき前記可動体を揺動させる揺動駆動機構とを備え、
前記可動体には、前記アンテナを保持し該アンテナの中心軸に沿って設けられた支柱部と、前記揺動駆動機構により前記中心軸と交差する方向に移動させられる従動部材と、該従動部材と前記支柱部における前記揺動支点から離間した部位とを、前記従動部材と前記支柱部における前記揺動支点から離間した部位の移動方向の相違に基づく相対変位を許容した状態で接続する接続機構とが設けられており、
前記揺動駆動機構は、前記従動部材を前記中心軸と交差した異なる方向に移動するように少なくとも2個のアクチュエータを有し、
各アクチュエータと前記従動部材とは、一のアクチュエータの駆動時に、該一のアクチュエータの駆動による前記従動部材の移動方向に沿って他のアクチュエータとの接続部位が移動可能とされていることを特徴とする揺れ補正機能付きアンテナ装置。 - 前記アクチュエータに、当該アクチュエータの駆動により直線移動させられる駒体が設けられ、前記従動部材に、他の前記アクチュエータの駆動による前記従動部材の移動方向に沿って前記駒体を移動自在に支持する溝部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記従動部材は、前記支柱部を囲む環状に形成されており、前記接続機構は、前記従動部材の内周部に設けられ、前記支柱部の外周面に接触する弾性部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記アクチュエータは、4個設けられており、その2個ずつが前記中心軸を挟んで180°対向する組をなすように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記アクチュエータはモータであり、前記駒体との間に、前記アクチュエータの回転を直線移動に変換する変換機構が設けられていることを特徴とする請求項2記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記アクチュエータはステッピングモータであることを特徴とする請求項5記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記アンテナは傘型形状の上面に中心から半径方向外方にかけて凹曲面とする反射面を有しており、前記アンテナの反射面とは反対側に前記支柱部が設けられ、該支柱部における前記可動体の重心位置に前記揺動支点が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記揺動支持機構は、前記中心軸と直交する方向に沿いかつ前記中心軸の一方端から視たときに相互に直交する二つの揺動軸の交点を前記揺動支点として揺動可能なジンバル部材により構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
- 前記アンテナと前記固定体との間に、これらの間を閉塞して前記揺動支持機構及び前記揺動駆動機構を囲む伸縮変形自在なカバーが設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の揺れ補正機能付きアンテナ装置。
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