JP6087329B2 - ロボットにおける回転駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットにおける回転部材を回転駆動するための回転駆動機構に関する。
近年、産業用ロボットだけでなく、民生用として様々な役目を担うロボットの研究開発が盛んになされている。ロボットの中でも直立歩行が可能な人間型ロボット(ヒューマノイドロボット)は、人間の行動を代替できるものとして期待されている。このような人間型ロボットでは、人間の動作を模すために多くの関節部が設けられており、また、その関節部において複数の自由度を有する多様な動作が求められる。そのため人間型ロボットの関節部においては、その関節に与えられる自由度に対応してサーボモータ等のアクチュエータの搭載数が増加し、それにより関節部の小型化が困難となったり、アクチュエータの構造や配置が複雑なものとなったりしている。
ここで、例えば特許文献1には、ロボットの関節部において2台のアクチュエータを並べ、アクチュエータの出力軸をそれぞれ、中間リンクとアームで形成されるリンク機構につなぎ、該アームのそれぞれを十文字状の自在継手を介して当該関節部のベース部材につなぐ関節部の構成が開示されている。このような構成において、アクチュエータに所定の動作を行わせると当該関節部において2自由度の動きを実現でき、また、当該技術では、常に2台のアクチュエータを駆動することで各自由度の動きが行われるため、結果として、1台当たりのアクチュエータを小型化することができ、またその配置も両アクチュエータを並列させるのみである。
特開2013−91122号公報
ところが上記の従来の関節部の構成では、アクチュエータの出力軸とアームとが略直列に配置されているので、この構成を収容するための空間としてその長さ方向に比較的大きな寸法が必要となり、当該構成をロボット内に設置できる部位には自ずと制約があった。更に、ロボットの腕部材のように重力成分を含む所定方向に回転駆動される回転部材が接続される関節部においては、従来では、回転型のサーボモータ等が関節部に取り付けられ、当該回転部材の回転駆動を担うことが多い。このような構成では、特に、回転部材が回転上昇されるとアクチュエータに掛かる負荷トルクが増大することになるため、一般には、その増大した負荷トルクを考慮して比較的大きく剛性の高いアクチュエータを選択せざるを得ない状況となる。
また、ロボットの関節部において、アクチュエータの駆動力を駆動対象に伝達させるためにリンク機構が用いられる場合がある。上記特許文献1に示す関節部でもリンク機構が駆動力伝達のために利用されているが、当該リンク機構は、並列された2つのアクチュエータからの駆動力を様々な態様で関節部のベース部材に伝えることを可能とするリンク機構であり、重力成分を含む所定方向における回転部材の回転駆動に際してアクチュエータに掛かる負荷を好適に軽減するように形成されたものとは言えない。また、その他の従来技術においても、アクチュエータの重力負荷軽減を好適に実現する回転部材の回転駆動のための機構を見出すことはできない。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、ロボットの回転部材の回転駆動のためのアクチュエータの小型化を実現し得る回転駆動機構を提供することを目的とする。
本発明において、上記課題を解決するために、回転部材の回転駆動のために直動アクチュエータを採用するとともに、その出力をシーソーのように揺動するリンク部を介して回転部材に伝達する構成を採用した。これにより、直動アクチュエータの出力をコンパクトな空間を経て、回転部材へと伝達させることが可能となる。
詳細には、本発明に係る回転駆動機構は、リンク機構として第1リンク部と第2リンク部を有する。この第1リンク部は、直動アクチュエータからの駆動力(出力)が入力される入力部と、その駆動力を第2リンク部に出力する出力部を有している。なお、入力部における直動アクチュエータ出力の入力は、直動アクチュエータから直接に入力される態様であってもよく、また何らかの伝達部材を介した間接的な入力態様であってもよい。そして、第1リンク部は第1支持部を介してベース部材に回転自在に取り付けられ、上記の入力部と出力部は第1支持部の支持点を挟んで互いに反対側に位置することになる。そのため、第1リンク部は、第1支持部の支持によりシーソーのように揺動する揺動リンクとして作動することになる。すなわち、直動アクチュエータからの出力による入力部の移動方向と、出力部の移動方向は逆向きとなる。
そして、第2リンク部が第1リンク部の出力部と第2支持部を介して回転自在に接続され、更に、第2リンク部は第3支持部を介して回転部材又はそれと連結された連結部材に回転自在に接続されている。その結果、第1リンク部に入力された直動アクチュエータの出力は、その出力部を経て第2リンク部に伝えられ、更に回転部材に伝えられることで、回転部材と、該回転部材が取り付けられているベース部材との相対的な回転駆動が行われることになる。このような構成により、直動アクチュエータの出力軸とアームが直列でその移動方向が同一の従来の構成に比べて、回転駆動機構全体の長さ寸法を小さく抑えることができる。また、第1リンク部が揺動リンクとして形成されていることより、第1リンク部の第1支持部と、入力部及び出力部との間隔を適宜調整することで、直動アクチュエータの出力を第1リンク部で増幅させて回転部材側に伝達することも可能となるので、直動アクチュエータの小型化も可能となる。
更に、本発明を別の側面から、すなわちロボットの回転部材を直動アクチュエータにより重力成分を含む所定方向に回転駆動する回転駆動機構の側面から捉えることもできる。この場合、本発明は、ロボットの一部であってロボットの本体側のベース部材に取り付けられた回転部材を、直動の出力軸を有する直動アクチュエータにより重力成分を含む所定方向に回転駆動する回転駆動機構であって、第1リンク本体を有し第1支持部を介して回転自在となるように前記ベース部材に取り付けられる第1リンク部であって、該第1支持部を基準としたときに該第1リンク本体における一方の側において前記直動アクチュエータの出力が入力される入力部と、該第1リンク本体において該第1支持部を挟んで該入力部と反対側に位置する出力部と、を有する第1リンク部と、第2リンク本体を有し第2支持部を介して回転自在となるように前記第1リンク部の前記出力部に取り付けられ、且つ、第3支持部を介して回転自在となるように前記回転部材に又は該回転部材に連結された連結部材に取り付けられる第2リンク部と、を備える。そして、前記回転部材の前記所定方向における回転移動範囲において該回転部材が最も水平状態に近くなる水平上昇位置にある場合は、該回転移動範囲において該回転部材が前記ベース部材との取付位置から最も下方向に延在する状態に近くなる最下方位置にある場合と比べて、記第1支持部の支持点と前記第2支持部の支持点とを結ぶ第1直線と、前記第2支持部の支持点と前記第3支持部の支持点とを結ぶ第2直線とが為すリンク間角度がより開き、且つ、該第3支持部の支
持点が該第1支持部材の支持点より上方向に離間するように、前記第1リンク部と前記第2リンク部は形成される。
本発明に係る回転駆動機構は、直動アクチュエータによる駆動力を回転部材に伝達することで、該回転部材の所定方向における回転駆動を実現するものである。ここで、回転部材が回転する所定方向とは、その回転の過程において、回転部材の重力成分の一部又は全部が直動アクチュエータ側に作用する方向である。したがって、当該所定方向は、ロボットにおいて鉛直面に含まれる回転方向であってもよく、また、水平面から所定角だけ傾いた傾斜面に含まれる回転方向であってもよい。このように所定方向が傾斜面に含まれる回転方向である場合、その傾斜の所定角に応じた回転部材の重力成分が、直動アクチュエータに重力負荷として掛かることになる。
そして、本発明に係る回転駆動機構においても、上記の構成と同じように、第1リンク部は、第1支持部の支持によりシーソーのように揺動する揺動リンクとして作動することになり、直動アクチュエータからの出力による入力部の移動方向と、出力部の移動方向は逆向きとなる。そして、第1リンク部に入力された直動アクチュエータの出力は、その出力部を経て第2リンク部に伝えられ、更に回転部材に伝えられることで、回転部材の所定方向における回転駆動が行われることになる。したがって、上記の構成と同じように、回転駆動機構全体の長さ寸法を小さく抑えることができ、また、直動アクチュエータの小型化も可能となる。
ここで、本願発明において「上方向」及び「下方向」は、駆動アクチュエータに対して重力負荷が作用する方向、例えば、鉛直方向を示す用語である。そして、ロボットが設置面から起立している場合に、足側から頭部側への方向が上方向であり、その逆が下方向となる。そして、回転部材の回転移動範囲において、回転部材が最下方位置にある場合は、回転部材は下方向に延在した状態にあるため、直動アクチュエータは、回転部材の重力負荷を実質的に支える必要がない。一方で、当該回転移動範囲において回転部材が水平上昇位置にある場合は、回転部材は回転移動範囲において水平に最も近い状態となるため、直動アクチュエータに掛かる重力負荷が相対的に大きくなる。そこで、このような回転部材の回転移動範囲における位置と直動アクチュエータに掛かる重力負荷との相関を考慮して、第1リンク部と第2リンク部が形成される。
すなわち、回転部材が水平上昇位置にある場合は、最下方位置にある場合と比べてリンク間角度がより開き、且つ、第2リンク部と回転部材側とを接続する第3支持部の支持点が、第1支持部材の支持点より上方向に離間するように、第1リンク部と第2リンク部は作動することになる。このように各リンク部が作動することで、回転部材が水平上昇位置にある場合は、両リンク部に含まれる第1支持部、第2支持部、第3支持部の各支持点の配置が直線状に近づき、且つ、回転部材に最も近い第3支持部の支持点が、直動アクチュエータに最も近い第1支持部の支持点よりも上方に位置することになり、以て、第1支持部、第2支持部、第3支持部の各支持点が上下方向に沿うように起立した状態、又は当該状態に近い状態が形成されることになる。
この結果、水平上昇位置にある回転部材から作用する重力負荷が、第1リンク部及び第2リンク部の各支持部の支持点で支えられることになるため、特に、ベース部材に接続された第1支持部によりその重力負荷の多くを支えられることになるため、実質的に直動アクチュエータに掛かる重力負荷を軽減することができ、直動アクチュエータの小型化を図ることが可能となる。そして、このような第1支持部、第2支持部、第3支持部の各支持点の配置を可能とするのは、第1リンク部が上記の通り揺動型のリンク部として形成され、入力部と出力部が第1支持部を挟んで互いに反対側に配置されている構成に依るものである。
なお、本願発明における水平上昇位置は、回転部材の回転移動範囲において該回転部材が最も水平に近い状態となる位置、すなわち、回転部材から直動アクチュエータに作用する重力負荷が最大となる状態に最も近い状態となる位置である。したがって、水平上昇位置は、必ずしも、回転部材が水平状態になる位置に限定されるものではない。同じように、本願発明における最下方位置は、回転部材の回転移動範囲において該回転部材が最も下方向に延在する位置、すなわち、回転部材から直動アクチュエータに作用する重力負荷が最小となる状態に最も近い状態となる位置である。したがって、最下方位置は、必ずしも、回転部材が鉛直下方向に延在する位置に限定されるものではない。
ロボットの回転部材の回転駆動のためのアクチュエータの小型化を実現し得る回転駆動機構を提供することができる。
本発明に係る回転駆動機構が適用されるロボットの正面図である。 図1に示すロボットの側面図である。 図1に示すロボットの背面図である。 図1に示すロボットにおいて、腕部と駆動ユニットを取り外した状態を示す図である。 図4において取り外された駆動ユニットを示す図である。 本発明に係る回転駆動機構の構成を示す第1の図である。 本発明に係る回転駆動機構の構成を示す第2の図である。 本発明に係る回転駆動機構の構成を示す第3の図である。 本発明に係る回転駆動機構の構成を示す第4の図である。 本発明に係る回転駆動機構に含まれるリンク機構の動作を説明する第1の図である。 本発明に係る回転駆動機構に含まれるリンク機構の動作を説明する第2の図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<ロボット10の構成>
図1〜図3に基づいて、本発明に係る回転駆動機構が搭載されたロボット10の概略構成について説明する。図1はロボット10の正面図であり、図2はロボット10の左側面図であり、図3はロボット10の背面図である。なお、各図において、ロボット10の内部構造が把握できるように、左手を除きその本体カバーを省略した状態で示されている。なお、本実施例では、ロボット10の進行方向をx軸正方向、ロボット10からみて左手方向をy軸正方向、ロボット10における反重力方向をz軸正方向としたとき、x軸がロール軸、y軸がピッチ軸、z軸がヨー軸である。したがって、x軸回りの回転がロール動作、y軸回りの回転がピッチ動作、z軸回りの回転がヨー動作となる。また、本実施例における上方向とは、z軸正方向、すなわち反重力方向であり、一方で下方向とは、z軸負方向、すなわち重力方向とし、左右方向はロボット10から見たときの左右方向であり、y軸正方向が左方向、y軸負方向が右方向となる。
ロボット10は、人間型ロボットであり、人間の骨格構造を模したボディを有している
。概略的には、図1においてz軸方向に延在している背骨部14及び後述する板金で形成された各種の骨部14a〜14d、背骨部14を支持するように背骨部14に連結された腰骨部15、更に腰骨部15を支持し図示しないロボット10の一対の脚部が接続される骨盤部16によってロボット10の上半身の骨格構造(以下、単に「上半身骨格構造」という)が形成されている。そして、背骨部14には、ロボット10の首部13が接続され、更にその上に頭部11が配置されている。なお、頭部11には、外部を撮影するためのカメラが搭載されている。この首部13を介した頭部11の背骨部14との接続により、頭部11は背骨部14に対してロール動作、ヨー動作が可能となるが、これらの動作のためのロボット内部構造は本発明の中核をなすものではないので、本明細書ではその詳細な説明は省略する。
また、ロボット10には、その上半身の駆動を司る駆動ユニット20が右上半身と左上半身のそれぞれに対応して配置されている。ここで、図4に示すように、背骨部14には、ロボット10の肩部分に位置する部位で、ロボット前面側の前方鎖骨部14aとロボット背面側の背面鎖骨部14bが接続されている。更に、背骨部14には、ロボット10の胸部分(肩部分より下方の部位)に位置する部位で、ロボット前面側の前方胸骨部14cとロボット背面側の背面胸骨部14dが接続されている。これらの骨部14a〜14d及び背骨部14によって、背骨部14を挟んだロボット10の上半身内の左右に所定の空間が形成され、当該左右の所定の空間に駆動ユニット20がそれぞれ収まるように配置され、各骨部14a〜14dに対して駆動ユニット20が接続されることになる。これにより、2つの駆動ユニット20がロボット10内に取り付けられることになる。骨部14a〜14dは、背骨部14に対して平板状の板金で形成されているため、背骨部14に対する駆動ユニット20の取り付けは、比較的弾性的に行われることになる。
<駆動ユニット20の構成>
図4には、ロボット10の左側の腕部50と、それに対応する左上半身用の駆動ユニット20とが一体となって、ロボット10の上半身骨格構造から取り外された状態が示されている。このように駆動ユニット20は、対応する腕部50とともにロボット10の上半身骨格構造から取り外し可能となるように構成されることで、ロボット10の組立性やメンテナンス性が好適に維持される。この駆動ユニット20内に、本発明に係る回転駆動機構が搭載されており、当該回転駆動機構によって本発明に係る回転部材に相当する腕部50の回転駆動が行われることになる。以下、図5及び図6に基づいて、当該回転駆動機構の詳細について説明する。なお、図5には、ロボット10の左上半身用の駆動ユニット20が開示されており、一方で、図6では、ロボット10の右上半身用の駆動ユニット20の詳細な構造が開示されている。なお、図6では、駆動ユニット20の内部を示すために、一部の構成(後述する外側基板21等の構成)は省略されている。また、本明細書においては、左上半身用の駆動ユニット20と右上半身用の駆動ユニット20は同一の構成を有しており、図5及び図6に基づいて行われる説明は、両側の駆動ユニット20及びその内部の回転駆動機構に適用されるものである。
駆動ユニット20は、ロボット10の上半身骨格構造に接続される外側基板21と内側基板22、及び両基板の間に配置されたスペーサ23で画定される収容空間を有する。外側基板21は、駆動ユニット20に腕部50が接続された状態において、ロボット10の外側、すなわち腕部50に近い側に配置される基板であり、内側基板22は、ロボット10の内側に配置される基板である。なお、外側基板21には、腕部50をピッチ軸に回転自在となるように支持するための支持部材28が設けられ、当該支持部材28を介して腕部50が駆動ユニット20側に接続されることになる。この支持部材28としては、比較的モーメントの大きいロボット10の腕部50を限られた空間容積内で支持する点を考慮し、1個のベアリングでラジアル荷重、アキシアル荷重等のあらゆる方向の荷重を支持可能な支持部材を採用するのが好ましい。例えば、THK株式会社製のクロスローラリング
を採用することが可能である。
そして、スペーサ23は、両基板の間隔を画定する長さを有する棒状の部材である。これらの外側基板21、内側基板22、スペーサ23による構成は、いわば駆動ユニット20の筐体を形成するものであり、当該筐体は、ロボット10の上半身骨格構造に固定され、そこに、3つのアクチュエータ24、25、26、及びアクチュエータ24に関連するリンク機構30が配置される。なお、当該筐体に含まれる外側基板21が、本発明に係るベース部材に相当する。
先ず、アクチュエータ24について説明する。アクチュエータ24は、サーボモータと、本体部24aと、アクチュエータの軸方向に直線移動する出力軸24bとを有する、直動アクチュエータであり、外側基板21及び内側基板22に固定されている。出力軸24bの外周面には螺旋状のねじ溝が形成されており、本体部24aには、出力軸24bのねじ溝に螺合するボールねじナット(図示せず)が本体部24aに軸線の回りの回転のみが許容された状態で収納されている。そして、サーボモータが当該ボールねじナットを回転させるように本体部24aと接続されており、本体部24a内でボールねじナットの軸線方向の移動が制限されているため、サーボモータの駆動により出力軸24bが軸方向に直線運動、すなわち直動する。
アクチュエータ24の出力軸24bは、リンク機構30を構成する第1リンク部31と第2リンク部32のうち第1リンク部31に接続される。なお、このリンク機構30が、本発明に係る回転駆動機構に相当する。そして、第1リンク部31は、後述の図8、図9に示すように、基部31cの両端から同方向に延出した2つの壁部31aを有しており、そして、基部31cに平行となるように両壁部31aを繋ぐブリッジ31bが設けられている。この基部31cは、外側基板21と内側基板22に対して回転自在となるように、本発明に係る第1支持部に相当するベアリングで支持され、第1支持部の支持点である第1支持点33が形成される。また、ブリッジ31bに、アクチュエータ24の出力軸24bが、第1リンク部31との向きが可変となるように接続され、その接続点が31eとされる。更に、基部31cを挟んでブリッジ31bとは反対側に、基部31cから延出する尾部31dが設けられている。尾部31dの延出方向は、ブリッジ31b上の接続点31eと第1支持点33とを結ぶ直線上ではなく、当該直線に対してアクチュエータ24が配置されていない方向、すなわち後述する第3支持点35が位置する方向となっている。そして、尾部31dの端部(基部31cとの接続部とは反対側の端部)において、第2リンク部32が回転自在となるように、本発明に係る第2支持部に相当するベアリングで支持され、第2支持部の支持点である第2支持点34が形成される。
このように壁部31a、ブリッジ31b、基部31c、尾部31dをリンク本体(本発明に係る第1リンク本体に相当する)として第1リンク部31は形成される。そして、第1リンク部31は、そのリンク本体を回転自在に支持する第1支持点33を基準とすると、その一方側にアクチュエータ24の出力軸24bが接続されるブリッジ31bが位置し、他方側に第2リンク部32が接続される尾部31dが位置することになる。そのため、アクチュエータ24の出力が作用する点、すなわちアクチュエータ24の出力が第1リンク部31に入力される接続点31eと、第1リンク部31を介した力を第2リンク部32側に伝える点、すなわちアクチュエータ24からの出力を第2リンク部32側に出力する第2支持点34とは、第1支持点33を基準にしてシーソーのように搖動する相関を有することになり、以て、第1リンク部31は搖動リンクとして形成されることになる。より具体的に言えば、接続点31eが上方に移動すれば第2支持点34は下方に移動し、逆に、接続点31eが下方に移動すれば第2支持点34は上方に移動するように、第1リンク部31が形成されている。このように第1リンク部31を揺動リンクとして形成することで、アクチュエータ24の出力伝達にようする機構の大きさ、特に、その長さ寸法を抑え
ることができる。また、第1リンク部31のシーソー形状を利用して、アクチュエータ24の出力の増幅を図ることも可能となり、この点はアクチュエータ24の小型化にも寄与する。
次に、第2リンク部32は、その一方の端部において上記の通り第2支持点34で第1リンク部31の尾部31dと回転自在に接続され、更に、他方の端部において、後述の図9に示すように、ロボット10の腕部50の端部に連結されたプレート51(本発明に係る連結部材に相当する)に対して回転自在となるように、本発明に係る第3支持部に相当するベアリングで支持され、第3支持部の支持点である第3支持点35が形成される。このように第2支持点34及び第3支持点35を含む板状の本体(本発明に係る第2リンク本体に相当する)を有するように第2リンク部32は形成され、そして、第2リンク部32は、第1リンク部31から伝わってきた力をプレート51へと伝達させる。このプレート51は、支持部材28を介して回転自在に取り付けられた腕部50の端部に連結されたプレートであり、腕部50のピッチ方向の回転に伴い腕部50とともに回転する。そして、支持点35は、この腕部50のピッチ方向の回転中心よりも所定距離ずらした場所に位置しており、第1リンク部31及び第2リンク部32を介してプレート51へ伝達された力は、腕部50をピッチ方向に回転駆動させる駆動力となる。
このように、アクチュエータ24の駆動力は、第1リンク部31及び第2リンク部32からなるリンク機構30によって腕部50に伝達されることで、腕部50のピッチ方向の回転動作が生じることになる。そして、腕部50は、外側基板21上の支持部材28により支持され、また、第1リンク部31は外側基板21及び内側基板22上に回転支持されているため、第1リンク部31及び第2リンク部32の回転方向は、腕部50のピッチ回転方向と同じ方向となる。
次に、アクチュエータ25について説明する。アクチュエータ25もアクチュエータ24と同様に直動アクチュエータであり、その動作原理も同じである。アクチュエータ25の出力軸は、外側基板21及び内側基板22に支持点18aを介して回転自在に取り付けられた搖動リンク部18の一端側に接続されている。そして、搖動リンク部18の他端側では、支持点18bを介して伝達リンク部17が回転自在に接続され、当該伝達リンク部17は更に腰骨部15に接続されている。この揺動リンク部18は、上述の第1リンク部31と同じようにシーソー形状を有しており、そのため、アクチュエータ25の出力伝達にようする機構の大きさ、特に、その長さ寸法を抑えることができ、更に、アクチュエータ25の出力の増幅を図ることも可能となり、この点はアクチュエータ25の小型化にも寄与する。
ロボット10の左右の上半身において、アクチュエータ25の出力が腰骨部15に伝えられることで、図示しない腰骨部15の詳細な構成によりロボット10の上半身が骨盤部16に対してロール方向及びヨー方向に回転駆動することになる。なお、この骨盤部16に対する回転駆動については、本発明に係る回転駆動機構によるものではないため、その詳細な説明は省略する。
また、駆動ユニット20にはアクチュエータ25のみが含まれ、それに関連するリンクである搖動リンク部18及び伝達リンク部17は、駆動ユニット20には含まれない(図4に示す、駆動ユニットを取り外した状態を参照のこと。)。これは、駆動ユニット20の取外しに際して伝達リンク部17と腰骨部15との接続を外してしまうと、駆動ユニット20の筐体から搖動リンク部18及び伝達リンク部17がはみ出してしまい取扱いが難しくなるからである。もちろん、駆動ユニット20内に搖動リンク部18及び伝達リンク部17が含まれるように、駆動ユニット20を上半身骨格構造から取り外しても構わない。
次に、図7に基づいて、ロボット10の背面構造について説明する。図7は、駆動ユニット20の背面構成を示す図である。図7に示すように、プレート51上からロボット10の肩幅方向に沿って延出するバネ取付部52が設けられている。このバネ取付部52には、背面胸骨部14dとの間に付勢力を付与するバネ19が2本設けられている。バネ19は本発明に係るバネ部材に相当し、背面胸骨部14dにおけるバネ19の接続位置は、19aで表される。
バネ取付部52は、腕部50とともにピッチ回転するプレート51上にあり、また、接続位置19aはロボット10の上半身骨格構造を形成する背面胸骨部14d側にあるため、バネ19による付勢力は、腕部50のピッチ回転に寄与するトルクを生み出すことになる。このバネ19による付勢力については、後述する。
<リンク機構30の動作>
リンク機構30は、上記の通り第1リンク部31と第2リンク部32により構成されており、アクチュエータ24の駆動力を腕部50に連結されたプレート51に伝達することで、腕部50がピッチ方向に回転駆動されることになる。そして、このリンク機構30は、本発明に係る回転駆動機構に相当し、以下にその動作の詳細について図8、図9、図10に基づいて説明する。
図8は、腕部50が鉛直下方向に延在している状態、すなわち腕部50が支持部材28によって回転自在に支持されている状態において腕部50が重力成分にならって最も下方向に延在している最下方位置にある状態での、リンク機構30を中心とした駆動ユニット20内の状態を表している。一方で、図9は、腕部50が水平方向に延在している状態、すなわち腕部50が支持部材28によって回転自在に支持されている状態において腕部50が最下方位置から重力成分に逆らって上昇された水平上昇位置にある状態での、リンク機構30を中心とした駆動ユニット20内の状態を表している。すなわち、図8は、腕部50の自重によるアクチュエータ24に対する重力負荷が最小となる状態を表し、図9は、当該重力負荷が最大となる状態を表している。
また、図10は、リンク機構30を構成する各リンク部の状態を把握しやすいように、各リンク部をzy平面に投射した状態で表している。そのため、第1リンク部31は、接続点31eと第1支持点33とを結ぶ直線と第1支持点33と第2支持点34とを結ぶ直線とが折れ曲がったくの字形状で表されている。なお、具体的には、図10の左図(a)は、図8に示すように腕部50が最下方位置にある場合のリンク機構30の状態を表しており、図10の右図(b)は、図9に示すように腕部50が水平上昇位置にある場合のリンク機構30の状態を表している。
ここで、ロボット10において腕部50が最下方位置から水平上昇位置まで上昇駆動される場合のリンク機構30の動作について説明する。ロボット10において腕部50が最下方位置にある場合、図8に示すように、アクチュエータ24の出力軸24bが駆動ユニット20内で最も上方に位置した状態にある。そのため、図10(a)に示すように、第2支持点34は、該第2支持点34が採り得る位置の中で最も下方に位置する状態となる。そのため、この第2支持点34の位置に影響され、第2リンク部32がプレート51を下方に引き込んだ状態となり、以て、図10(a)に示すプレート51の状態を介した、腕部50の最下方位置が決定されることになる。
このように図8(a)に示す状態から、アクチュエータ24の駆動により出力軸24bが本体部24aに引き込まれていくと(すなわち、ロボット10において出力軸24が下方に直動していくと)、図10(a)において、第1リンク部31は、第1支持点33を
中心として反時計回りに回転していくことになる。すなわち、出力軸24bの下方への直動により、第1リンク部31における入力部に相当する接続点31eは下方に移動するとともに、出力部に相当する第2支持点34は上方に移動する。この結果、第2リンク部32が、プレート51を時計方向に押し出すことになり、以て、図10において腕部50がプレート51の回転に伴って時計方向に回転上昇することになり、図10(b)に示す水平上昇位置に到達することになる。
ここで、この腕部50の回転上昇の過程において、第1支持点33と第2支持点34を結ぶ直線(本発明に係る第1直線に相当する)と、第2支持点34と第3支持点35を結ぶ直線(本発明に係る第2直線に相当する)とが為す角度θ(本発明に係るリンク間角度)に着目する。第1支持点33は、外側基板21及び内側基板22と第1リンク部31との間に形成されるため、第1支持点33の位置は第1リンク部31の状態にかかわらず外側基板21等に対して不変である。そして、図10(a)に示す状態から第1リンク部31が反時計回りに回転していくと、この第1支持点33を中心として第2支持点34が上昇し、当初鋭角であったリンク間角度θは、90度を超えて鈍角となり、最終的な図10(b)に示す状態では、180度に近い角度となる。すなわち、第一リンク部31の反時計回りの回転により、リンク間角度θは180度に近づくように徐々に開いていき、第3支持点35が第1支持点33からより離間するように上昇していく。
この結果、図10(b)に示すような腕部50が水平に上昇した状態では、第1支持点33と第2支持点34を結ぶ第1直線と、第2支持点34と第3支持点35を結ぶ第2直線が、概ね一直線上に、且つ、z軸に沿うように延在することになる。このとき、腕部50の重力成分による重力負荷は最大となるが、リンク機構30における3つの支持点33、34、35が、第1支持点33上に概ね一直線上に並んでいる。そのため、腕部50から伝わる重力負荷は、外側基板21等に支持されている第1支持点33でその多くを支持することができるため、接続点31eを介してアクチュエータ24側に伝達される負荷を軽減することができる。
また、リンク機構30において、腕部50が水平上昇位置の近傍の位置にある場合、腕部50が最下方位置の近傍の位置にある場合と比べて、アクチュエータ24の出力軸24bの変位量に対する腕部50に連結されたプレート51の回転量の比率が小さくなるように、第1リンク部31と第2リンク部32の形状、寸法が決定されている。この結果、アクチュエータ24に搭載されるサーボモータの変位量に対する、腕部50の変位量の比率である減速比が、腕部50が水平上昇位置に近づくほど大きく設定されることになる。そのため、腕部50が最下方位置の近傍にある場合は、比較的減速比は小さいものの、腕部50による重力負荷は小さいため、アクチュエータ24に対する影響度は小さく保てる。一方で、腕部50による重力負荷が相対的に大きくなる水平上昇位置の近傍においては、減速比をより大きくすることで、腕部50による重力負荷のアクチュエータ24への影響度を可及的に軽減でき、以て、アクチュエータ24の小型化を図ることができる。
また、ロボット10においては、図7に示すようにバネ19による付勢力の付与が行われている。この点について、図11に基づいて説明する。図11は、腕部50の回転角度に対する、腕部50による重力負荷の推移、及びバネ19の付勢力の推移を、それぞれ線L1、L2で表している。なお、図11の横軸は、腕部50が最下方位置にある場合(図10(a)に示す状態の場合)を回転角度が0度とし、腕部50が水平上昇位置にある場合(図10(b)に示す状態の場合)を回転角度が90度とするものである。また、バネ19の付勢力は、図11に示す回転角度の範囲においては、腕部50を上昇回転させるトルクを発生させる向きに付与されている。
ここで、線L1から分かるように、腕部50が最下方位置から水平上昇位置まで回転上
昇していくと、その重力負荷が次第に上昇していく。このとき、バネ19の付勢力は、線L2から分かるように、腕部50が水平上昇位置に到達する前の領域(概ね回転角度が50度から75度となる位置であり、「所定負荷領域」という。)において付勢力が線L1で示される重力負荷より大きくなるように、その取付位置やバネ定数が決定されている。このようなバネ19の設計により、腕部50による重力負荷が比較的大きくなる領域では、バネ19の付勢力により腕部50を効果的に支持することができ、アクチュエータ24に掛かる負荷を軽減することができる。なお、所定負荷領域よりも腕部50による重力負荷が更に大きくなる領域(腕部50の回転角度が概ね75度から90度となる位置)では、上記の通り、リンク機構30による減速比が相対的に大きくなるため、図11に示すようにバネ19の付勢力が負荷重力と比べて低下しても、アクチュエータ24に掛かる重力負荷を軽減できる。
また、図11に示すように、所定負荷領域よりも腕部50による重力負荷が小さくなる領域(腕部50の回転角度が概ね0度から50度となる位置)では、上記の通り、リンク機構30による減速比は相対的には小さいが、腕部50による重力負荷自体が相対的に小さいため、図11に示すようにバネ19の付勢力が負荷重力と比べて低下しても、アクチュエータ24に掛かる重力負荷は、アクチュエータ24の小型化を阻害する程のものではない。
このようにリンク機構30による減速比との相関を考慮してバネ19による付勢力を設定することで、腕部50の回転駆動範囲の全体において、アクチュエータ24に掛かる重力負荷を軽減でき、アクチュエータ24の小型化を図ることができる。
ここで、図10に戻り、リンク機構30について再び言及する。図10(b)のように腕部50が水平上昇位置にある場合、第1支持点33を基準として第2支持点34、第3支持点35がz軸に沿って概ね直線状に並ぶことで、上記の通り、腕部50による重力負荷を第1支持点33で効率的に支持することができる。このとき、第1リンク部31は、上記の通り、第3支持点35側に偏って折れ曲がった形状(くの字形状)に形成されている。そのため、第1リンク部31の接続点31eが図10(a)に示す状態から図10(b)に示す状態に変位する場合、第1リンク部31の折れ曲がった形状により第1支持点33と第2支持点34とを結ぶ第1直線と、第2支持点34と第3支持点35とを結ぶ第2直線とが、より直線状に近づきやすい。リンク機構30において、腕部50が水平上昇位置にある場合に、第1直線と第2直線とがより直線に近い状態となることで、第1支持点33による重力負荷の支持による効果を享受しやすい。したがって、第1リンク部31における上記折れ曲がり形状は、この第1支持点33による重力負荷の支持を考慮して設計すればよい。
また、第1リンク部31における上記折れ曲がり形状は、第1直線と第2直線が直線状になった状態からの第1リンク部31の回転駆動のしやすさの観点からも決定するのが好ましい。第1直線と第2直線が直線状になった場合に、仮に、接続点31eと第1支持点33とを結ぶ直線が、第1直線等の延長上に位置してしまうと、図10(b)に示す状態から図10(a)に示す状態へと戻すときに、第1リンク部31にそのためのトルクを付与しにくくなる。そこで、第1リンク部31の回転駆動のしやすさを考慮して、第1リンク部31における折れ曲がり形状を決定するのが好ましい。
なお、本実施例では、腕部50の回転支持のための支持部材28として、上記のようにクロスローラリングを使用することができる。当該クロスローラリングは、多方面からの荷重を支持することが可能な支持部材である。そのため、腕部50に関する負荷の支持については当該クロスローラが好適に作用し、その分、腕部50のピッチ回転を司るアクチュエータ24に求められる剛性を小さくでき、この点からもアクチュエータ24の小型化
を図ることができる。
<変形例>
上記の実施例では、腕部50に対して上昇回転方向の付勢力を付与するために、バネ19が、背面胸骨部14dとプレート51との間に設けられているが、この態様に代えて、リンク機構30を構成する第1リンク部31又は第2リンク部32とロボット10の上半身骨格構造との間にバネ19を配置してもよい。ただし、両リンク部は図10に示すように、腕部50の回転駆動範囲において大きく状態が変化する場合もあるため、バネ19を接続する際には両リンク部と干渉しない位置に接続する必要がある。
10・・・ロボット、14・・・背骨部、14a・・・前方鎖骨部、14b・・・背面鎖骨部、14c・・・前方胸骨部、14d・・・背面胸骨部、15・・・腰骨部、19・・・バネ、20・・・駆動ユニット、21・・・外側基板、22・・・内側基板、24、25・・・アクチュエータ、28・・・支持部材、30・・・リンク機構、31・・・第1リンク部、31a・・・壁部、31b・・・ブリッジ、31c・・・基部、31d・・・尾部、31e・・・接続点、32・・・第2リンク部、33・・・第1支持点、34・・・第2支持点、35・・・第3支持点、50・・・腕部、51・・・プレート

Claims (8)

  1. ロボットの一部であってロボットの本体側のベース部材に取り付けられ該取付位置から所定の延在方向に延在する回転部材を、直動の出力軸を有する直動アクチュエータにより重力成分を含む所定方向に回転駆動する回転駆動機構であって、
    第1リンク本体を有し第1支持部を介して回転自在となるように前記ベース部材に取り付けられる第1リンク部であって、該第1支持部を基準としたときに該第1リンク本体における一方の側において前記直動アクチュエータの出力が入力される入力部と、該第1リンク本体において該第1支持部を挟んで該入力部と反対側に位置する出力部と、を有する第1リンク部と、
    第2リンク本体を有し第2支持部を介して回転自在となるように前記第1リンク部の前記出力部に取り付けられ、且つ、第3支持部を介して回転自在となるように前記回転部材に又は該回転部材に連結された連結部材に取り付けられる第2リンク部と、
    を備え、
    前記回転部材の前記所定方向における回転移動範囲において該回転部材が最も水平状態に近くなり前記直動アクチュエータに対する前記回転部材の重力負荷が最大となる水平上昇位置にある場合は、該回転移動範囲において該回転部材が前記ベース部材との取付位置から最も下方向に延在する状態に近くなり前記直動アクチュエータに対する該回転部材の重力負荷が最小となる最下方位置にある場合と比べて、前記第1支持部の支持点と前記第2支持部の支持点とを結ぶ第1直線と、前記第2支持部の支持点と前記第3支持部の支持点とを結ぶ第2直線とが為すリンク間角度がより開き、且つ、該第3支持部の支持点が該第1支持部材の支持点より上方向により離間するように、前記第1リンク部と前記第2リンク部は形成される、
    ロボットにおける回転駆動機構。
  2. 前記第1リンク部は、前記直動アクチュエータにより前記入力部が下方向に移動されると、前記第1リンク本体の前記第1支持部を介して回転により、前記出力部が上方向に移動するように形成され、
    前記第1リンク部において、前記第2支持部の支持点は、前記入力部と前記第1支持部の支持点とを通る直線上に配置されず、該直線より前記第3支持部側に配置される、
    請求項1に記載のロボットにおける回転駆動機構。
  3. 前記回転部材が前記水平上昇位置にあるときに、前記リンク間角度が180度、又は180度近傍の角度となる、
    請求項2に記載のロボットにおける回転駆動機構。
  4. 前記回転部材が、前記水平上昇位置を含む所定の上方位置に位置する場合、前記最下方位置を含む所定の下方位置に位置する場合と比べて、前記直動アクチュエータの出力量に対する該回転部材の回転量の比率が小さくなるように、前記第1リンク部及び前記第2リンク部が形成される、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のロボットにおける回転駆動機構。
  5. 前記ロボットの本体側と前記回転部材側との間に設けられ、前記所定の方向において該回転部材を上方に回転させる付勢力を付与するバネ部材を、更に備える、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載のロボットにおける回転駆動機構。
  6. 前記回転部材は、前記ロボットの腕部であり、
    前記所定方向は、前記ロボットのピッチ方向である、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載のロボットにおける回転駆動機構。
  7. ロボットの一部であってロボットの本体側のベース部材に取り付けられた回転部材を、直動の出力軸を有する直動アクチュエータにより重力成分を含む所定方向に回転駆動する回転駆動機構であって、
    第1リンク本体を有し第1支持部を介して回転自在となるように前記ベース部材に取り付けられる第1リンク部であって、該第1支持部を基準としたときに該第1リンク本体における一方の側において前記直動アクチュエータの出力が入力される入力部と、該第1リンク本体において該第1支持部を挟んで該入力部と反対側に位置する出力部と、を有する第1リンク部と、
    第2リンク本体を有し第2支持部を介して回転自在となるように前記第1リンク部の前記出力部に取り付けられ、且つ、第3支持部を介して回転自在となるように前記回転部材に又は該回転部材に連結された連結部材に取り付けられる第2リンク部と、
    を備え、
    前記回転部材の前記所定方向における回転移動範囲において該回転部材が最も水平状態に近くなる水平上昇位置にある場合は、該回転移動範囲において該回転部材が前記ベース部材との取付位置から最も下方向に延在する状態に近くなる最下方位置にある場合と比べて、前記第1支持部の支持点と前記第2支持部の支持点とを結ぶ第1直線と、前記第2支持部の支持点と前記第3支持部の支持点とを結ぶ第2直線とが為すリンク間角度がより開き、且つ、該第3支持部の支持点が該第1支持部材の支持点より上方向により離間するように、前記第1リンク部と前記第2リンク部は形成され、
    前記第1リンク部は、前記直動アクチュエータにより前記入力部が下方向に移動されると、前記第1リンク本体の前記第1支持部を介して回転により、前記出力部が上方向に移動するように形成され、
    前記第1リンク部において、前記第2支持部の支持点は、前記入力部と前記第1支持部の支持点とを通る直線上に配置されず、該直線より前記第3支持部側に配置される、
    ロボットにおける回転駆動機構。
  8. 前記回転部材が前記水平上昇位置にあるときに、前記リンク間角度が180度、又は180度近傍の角度となる、
    請求項7に記載のロボットにおける回転駆動機構。
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