JP2014133276A - 関節機構およびロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】内部空間に充填された潤滑材の漏れを、より確実に防止することができる関節機構およびロボットを提供する。
【解決手段】駆動源からの動力を被駆動体に伝達するギヤ群とギヤ群を潤滑する潤滑材とが収納されたギヤボックスを備える。ギヤボックスは、予め減圧された負圧空間を含む。また、ギヤボックスは、内部を減圧する減圧装置を備える。ギヤボックスは、内部を減圧する減圧装置を備える。
【選択図】図1
【解決手段】駆動源からの動力を被駆動体に伝達するギヤ群とギヤ群を潤滑する潤滑材とが収納されたギヤボックスを備える。ギヤボックスは、予め減圧された負圧空間を含む。また、ギヤボックスは、内部を減圧する減圧装置を備える。ギヤボックスは、内部を減圧する減圧装置を備える。
【選択図】図1
Description
開示の実施形態は、関節機構およびロボットに関する。
従来、複数のアーム体が関節機構を介して連結されたロボットアームを備えるロボットが知られている。ロボットアームの関節機構は、駆動源の回転を被駆動体となるアーム体に伝達する。
なお、駆動源の回転は、必要なトルクを得るため、通常、減速機を介して出力される。よく知られているように、減速機は、複数のギヤで構成されたギヤ群を備えており、これらのギヤを介して動力の回転速度を減じて出力する。
したがって、減速機を内蔵したケーシング、あるいは減速機と共に他のギヤを内蔵したギヤボックスの内部空間には、ギヤなどを滑らかに噛み合わせるため、グリースなどの潤滑材が充填される。
内部空間が密閉された状態で減速機が連続運転された場合、ギヤの噛み合いや駆動源からの伝導熱などによって内部空間の温度は上昇し、内圧が高まってしまう。そこで、かかる内圧の高まりによって潤滑材が漏れ出すのを防止するために、さまざまな提案がなされている。
たとえば、特許文献1には、内圧の変化を受けて可動する受圧可動体を具備した内圧変化吸収装置が開示されている。ここで、受圧可動体は、ギヤボックスの内部空間に設けられた弾性体からなる袋体や、内部空間と外気との間でスライド自在に設けられたピストン部材である。いずれも、内圧の高まりを吸収して、潤滑材が漏れ出すのを防止することができる。
しかしながら、上述した従来技術には、内部空間に充填された潤滑材の漏れを確実に防止するうえで更なる改善の余地がある。たとえば、上述の受圧可動体を用いる技術では、内圧が変化するたびに受圧可動体が可動する。すなわち、袋体が膨張したり、ピストン部材がスライドしたりするため、疲労や摩耗などによる材料の劣化によって潤滑材が漏れ出すおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、内部空間に充填された潤滑材の漏れを、確実に防止することができる関節機構およびロボットを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る関節機構は、駆動源からの動力を被駆動体に伝達するギヤ群と当該ギヤ群を潤滑する潤滑材とが収納されたギヤボックスを備え、前記ギヤボックスは、予め減圧された負圧空間を含む。
実施形態の一態様によれば、ギヤボックス内の内圧上昇を抑制することができる。そのため、内部空間に充填された潤滑材の漏れを、確実に防止することができる関節機構およびロボットを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する関節機構およびロボットの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本実施形態に係る関節機構の概要について、図1、図2Aおよび図2Bを用いて説明する。図1は、本実施形態に係る関節機構10の模式的説明図、図2Aは、本実施形態に係る減圧装置7の模式的説明図、図2Bは、同上の減圧装置7の具体例を示す説明図である。
関節機構10は、たとえばロボットアームなどに好適に用いることができる。図1に示すように、関節機構10は、相対的に回動する第1のリンク体11と第2のリンク体12との間に設けられる。
また、本実施形態に係る関節機構10は、第1のリンク体11に取付けられた駆動源であるモータ2と、モータ軸21に連結した減速機3を内蔵し、やはり第1のリンク体11に取付けられた箱状のギヤボックス4とを備える。そして、減速機3の出力軸31に第2のリンク体12の基端部が連結される。
かかる構成により、第1のリンク体11と第2のリンク体12との間で相対運動を発生させることができる。すなわち、関節機構10は、第1のリンク体11に設けられたモータ2からの動力を減速機3で減速して被駆動体である第2のリンク体12に伝達し、これを所定の回転速度で回動させることができる。なお、本実施形態に係る関節機構10は、モータ2を備える構成としたが、関節機構はモータ2を含まなくてもよい。その場合、モータ2を関節機構10とは別に設けて所定の伝達機構を介して連結する。
ギヤボックス4の内部には、図示しない複数のギヤを有するギヤ群を備えた減速機3と、その他必要に応じて配設された他のギヤ群(図示せず)などが収納される。また、ギヤボックス4内には、ギヤ同士の噛合部分を潤滑するためのグリースや潤滑油などに代表される潤滑材5が充填される。
ここでは、潤滑材5の充填量は、ギヤボックス4の内部の約90%程度を占める量としている。換言すれば、ギヤボックス4内には、潤滑材5の充填されない空間が10%程度残されることになる。
上述した構成において、本実施形態に係るギヤボックス4の内部には、予め減圧された負圧空間6が含まれる。すなわち、潤滑材5の充填されない空間を減圧した負圧空間6が形成される。
負圧空間6は、たとえば、大気圧に対して0〜αkPa(α:オイルシールの許容圧力に相当)の範囲で減圧された空間である。このように、ギヤボックス4の内部に負圧空間6を設けたため、たとえば減速機3が、所定時間連続運転された場合でも、内圧の上昇を抑制することができる。
すなわち、ギヤの噛み合いや、モータ2からの伝導熱などによってギヤボックス4の内部で温度が上昇しても、予め負圧に維持された負圧空間6が設けられているため、内圧の上昇を効果的に抑制することができる。内圧上昇を抑制することで、結果的に、潤滑材5が漏れ出す不具合を可及的に防止することができる。
上述したように、本実施形態に係る関節機構10のギヤボックス4は、大気圧に対して0〜αkPa(α:オイルシールの許容圧力に相当)の範囲で減圧された負圧空間6を含む。これは、オイルシールの許容圧力を超えるほどの差圧が生じると、たとえば他のシール箇所などからギヤボックス4内に外気が侵入するおそれがあるからである。
ところで、本実施形態に係るギヤボックス4は、当該ギヤボックス4内を減圧する減圧装置7を備える。そして、かかる減圧装置7を用いてギヤボックス4内に負圧空間6を形成している。しかし、ギヤボックス4の内部に負圧空間6が結果的に形成されるのであれば、その形成過程はいかなる方法や手段を用いても構わない。
本実施形態に係る減圧装置7は、図2Aに示すように、シリンダ部71とピストン部72とを備える。シリンダ部71は、ギヤボックス4の内部に連通しており、ピストン部72は、シリンダ部71内にスライド自在に取付けられる。
かかる減圧装置7によれば、ピストン部72の引き動作によって、ギヤボックス4の内部に負圧空間6を形成することができる。なお、所定の負圧を維持するためには、たとえば、ピストン部72を保持する保持部を備えた構成とすることが好ましい。
図2Bに示す減圧装置7は、図2Aに示した減圧装置7の一具体例であり、ピストン保持部となる固定ボルト701を備えている。また、この減圧装置7は、圧力調整部となる減圧量調整ボルト702をさらに備えている。これら固定ボルト701および減圧量調整ボルト702の配置や個数は特に限定されるものではない。たとえば、固定ボルト701および減圧量調整ボルト702を1つの組とし、ピストン部72の端部に形成されたフランジ部724に、周方向に沿って複数組設けることができる。
なお、この具体例では、減圧装置7のシリンダ部71はギヤボックス4の一部を構成する。すなわち、図示するように、ギヤボックス4を構成する箱体40に連結孔41を設け、この連結孔41に減圧装置7のシリンダ部71を連結する。かかる構成により、減圧装置7のシリンダ部71とギヤボックス4とが一体的な構成となる。なお、シリンダ部71と箱体40との連結は、連結孔41に雌ネジを形成し、シリンダ部71の端部周面に雄ネジを形成して、ネジ止めにより連結することができる。
こうして、箱体40とシリンダ部71、さらにこのシリンダ部71にスライド自在に配設されたピストン部72の端面により、ギヤボックス4の密閉空間が形成される。そして、ピストン部72を所定のストロークで引き方向にスライドさせると、密閉空間内には、ピストン部72の端面と潤滑材5が充填された部分との間に負圧空間6が形成される。なお、図中、符号722は、ピストン部72の周面に設けられたピストンリングを示す。
減圧装置7にあっては、ピストン部72のストローク長の目安となる目印を設けることが好ましい。ここでは、ピストン部72の周面に溝部721が設けられる。すなわち、ピストン部72をシリンダ部71内に最深位置まで押し込んだ状態から、溝部721がシリンダ部71の先端部分に位置するまでスライドさせたとき、負圧空間6が所望する負圧となるようにしている。勿論、かかる溝部721は、所望する負圧を得るための目印の一例であり、刻印や印刷表示であっても構わない。また、目印に代えて、たとえば負圧空間6の圧力と対応した目盛りをピストン部72に設けることもできる。
ピストン部72を、溝部721がシリンダ部71の先端部分に位置するまでスライドさせた後は、固定ボルト701によりシリンダ部71に固定して、負圧空間6内の圧力を一定に維持することができる。
なお、ピストン部72を一定のストローク長で正確にスライドさせるためには、減圧量調整ボルト702を用いるとよい。すなわち、溝部721などの目的となる位置の手前までは一気にスライドさせて構わないが、その後は減圧量調整ボルト702をねじ込み、目的位置までピストン部72を引き方向へ僅かずつスライドさせるのである。
減圧装置7は、上述した構成には限らず、たとえば、図3Aおよび図3Bに示した構成とすることもできる。図3Aは、他の実施形態に係る減圧装置70の模式的説明図、図3Bは、同上の減圧装置70の変形例を示す模式的説明図である。
図示するように、他の実施形態に係る減圧装置70は、吸引ポンプ74と、吸引ポンプ74およびギヤボックス4の内部を連通状態に接続する連通路73と、連通路73に設けられた弁体75とを備える。連通路73は、適宜のチューブなどを用いた管路により構成することができる。そして、かかる連通路73に設けた弁体75は、閉止弁として機能する。
かかる減圧装置70は、吸引ポンプ74を用いてギヤボックス4の内部を規定の負圧にし、弁体75により連通路73を閉塞することにより、ギヤボックス4内に負圧空間6を形成する。
なお、図3Aに示すように、減圧装置70は、連通路73を構成するチューブを直接ギヤボックス4に接続している。しかし、ギヤボックス4に対して連通路73の径が大きすぎるといった場合、図3Bに示すアダプタ部材76を介設した構成とすることができる。
すなわち、変形例に係る減圧装置70は、図3Bに示すように、ギヤボックス4に接続する小径管部76aと、吸引ポンプ74に一端が連結される連通路73の他端側と接続する大径管部76bとを有するアダプタ部材76を備える。なお、このアダプタ部材76に圧力計を設けるなど、圧力計測機能をもたせることにより、負圧空間6の圧力を計測しながら吸引ポンプ74を作動させることもできる。
ここで、図4を参照しながら、上述してきた減圧装置7,70を用いて、ギヤボックス4内に負圧空間6を形成する手順について説明する。図4は、負圧空間6を形成する手順を示す説明図である。
ここでは、ギヤボックス4の内部に未だ潤滑材5が充填されていない状態の関節機構10の初期設定時、あるいは、古い潤滑材5から新しい潤滑材5に入れ替えるメンテナンス時に負圧空間6を形成する場合としている。
図示するように、先ず、ギヤボックス4内に所定量の潤滑材5を充填する(ステップS11)。こうして、ギヤボックス4の内部には、潤滑材5で満たされた領域と、一定容積の空間が形成される。なお、このステップS11では、前述したように、古い潤滑材5を廃棄して新しい潤滑材5を充填する場合も含む。
次いで、減圧装置7(70)を作動させる(ステップS12)。たとえば、図2A、図2Bに示す減圧装置7を用いる場合であれば、ピストン部72を所定ストロークだけ引き方向へスライドさせる。他方、図3A、図3Bに示す減圧装置70を用いる場合であれば、吸引ポンプ74を作動させる。
そして、ギヤボックス4の内部空間が規定の負圧状態(大気圧に対して−10〜−30kPa)となるまで減圧装置7(70)の作動を継続する(ステップS13)。
ギヤボックス4の内部空間が規定の負圧状態になると、減圧装置7(70)を停止する(ステップS14)。図2A、図2Bに示す減圧装置7を用いる場合であれば、ピストン部72を固定ボルト701で固定する。他方、図3A、図3Bに示す減圧装置70を用いる場合であれば、弁体75により連通路73を閉塞するとともに、吸引ポンプ74を停止する。かかる一連の手順を経て、ギヤボックス4の内部に負圧空間6が形成される(ステップS15)。
このように、ギヤボックス4の内部に負圧空間6が含まれる構成としたため、関節機構10を連続的に使用し、ギヤボックス4の内部温度が上昇した場合でも、負圧にした分だけ内圧の上昇を効果的に抑制することができる。そして、内圧上昇を抑制することにより、ギヤボックス4内に充填された潤滑材5が漏れ出すおそれも可及的に防止することができる。
なお、上述してきた実施形態では、減速機3と共に他のギヤなどを収納したギヤボックス4内に負圧空間6を形成した。しかし、減速機3もケーシング内に複数のギヤを有するギヤ群を収納した構成であることに変わりはない。したがって、減速機3のケーシング内についても、負圧空間6を予め形成しておくことができる。すなわち、減速機3のケーシングは、駆動源からの動力を被駆動体に伝達するギヤ群と当該ギヤ群を潤滑する潤滑材とが収納されたギヤボックスと見立てることができる。
上述してきた関節機構10は、図5Aや図5Bに示すロボット8,9に好適に用いることができる。図5Aおよび図5Bは、それぞれ実施形態に係る関節機構10を備えるロボット8,9の一例を示す模式的説明図である。なお、以下では、関節機構10を介して連結される一対のリンク体を、ロボットアームを構成するアーム体として説明する。
図5Aに示すロボット8は、いわゆる垂直多関節ロボットと呼ばれる産業用ロボットである。ロボット8は、設置面100に固定された基台80に、関節部81を介して水平方向へ回転自在に設けられた胴部801を備えている。そして、ロボット8は、この胴部801から複数の関節部82〜86を介して延在する複数のアーム体802,803,804およびリスト体805,806をさらに具備している。なお、リスト体806の先端には、作業に応じたエンドエフェクタ807が取付けられる。
かかるロボット8における関節部81〜86のいずれにも上述してきた関節機構10を適用することができる。たとえば、関節部81であれば、略鉛直方向に延在する軸体(不図示)を備えており、この軸体回りにリンク体としての胴部801が旋回することになる。このように、上述してきた関節機構10が適用されたロボット8は、たとえ稼働時間が長くなったとしても、関節部81〜86からグリースなどの潤滑材5が漏出するおそれがない。
また、図5Bに示すロボット9は、いわゆる搬送ロボットであり、たとえば、大型の液晶パネルやガラスパネルなどを好適に搬送することができる。ロボット9は、設置面100に固定された基台90から立設された胴部901から、関節部91を介して連結された第1アーム体902と、この第1アーム体902から関節部92を介して連結された第2アーム体903を備える。そして、第2アーム体903の先端には、パネル(不図示)を載置するハンド904が取付けられる。
ロボット9は、図示するように、第1アーム体902が、略水平方向に延在する軸体(不図示)を有する関節部91を介して、上下方向に大きく揺動可能に構成される。そして、かかる揺動自在とした第1アーム体902の先端部に設けた関節部92に、上述した関節機構10を適用する。
すなわち、ロボット9が、図5B(a)に示す姿勢から図5B(b)に示す姿勢へと変化した場合、第1アーム体902の先端部に設けた関節部92は、あたかも天地が逆さまになるように大きく傾く。
かかる関節部92内のギヤボックス4(図1を参照)の内圧上昇を抑制するために、たとえば、ギヤボックス4の上部近傍に外気連通孔などを設けた場合、図5B(b)に示した姿勢では外気連通孔から潤滑材5が漏出してしまう。
しかし、本実施形態に係るロボット9は、関節部92に、内部空間を密閉したギヤボックス4を有する関節機構10を設けているため、潤滑材5が漏出するおそれがない。しかも、ギヤボックス4の内部には負圧空間6が含まれるため、ギヤボックス4が大きく傾倒し他状態で当該ギヤボックス4内の温度が上昇しても、負圧空間6の存在により内圧の上昇を効果的に抑制することができる。したがって、ロボット9においても、ギヤボックス4内に充填された潤滑材5の漏出を効果的に防止することができる。
ここで、関節機構10を備える他のロボット100について図6を参照しながら説明する。図6は、ロボット100の関節機構を具体的に示す一部破断説明図である。
図示するように、ロボット100は、関節機構10を介して連結される一対のリンク体としてのポスト部13とアーム部14とを備える。ポスト部13は、図示しない床面などから起立した状態で設置され、アーム部14は、関節機構10を介してポスト部13の上端部に回動自在に連結される。
関節機構10の基本構成は、図1を用いて説明した構成と特に変わらず、減速機3を内蔵し、潤滑材5を収容したギヤボックス4を備え、ギヤボックス4には、減圧装置7が設けられる。
本ロボット100が備える関節機構10は、被駆動体であるアーム部14の基端部に配設され、モータ軸21を介して、ポスト部13の上端部に設けられた駆動源となるモータ2と連動連結する。モータ2は、ポスト部13の上端に外付けされ、モータカバー16により覆われている。
ギヤボックス4の内部には、減圧装置7により予め減圧された負圧空間6が形成されているため、内圧の上昇を効果的に抑制する。したがって、本ロボット100の関節機構10は、アーム部14が回動し、ギヤボックス4の姿勢が天地逆さまの状態になったとしても、潤滑材5の漏れを可及的に防止することができる。
なお、本実施形態に係る関節機構10が適用されるロボットの種類や構成などは、上述したロボット8,9,100に限定されるものではない。複数のアーム体が関節機構10を介して連結されたロボットであればよい。
また、図7に示すように、走行軸110を介して直動する移動体120上にロボット本体130が設けられたロボット200がある。移動体120は、ロボット本体130と別体であっても一体的に構成されていても構わない。
図7に示した例では、走行軸110は、移動体120の幅方向に所定間隔をあけて設けた一対のリニアガイド111,111と、ラック112とを備えた構成である。かかるロボット100は、たとえばモータ20などの駆動源からの動力を推進力として移動体120に伝達する減速機30を備える。減速機30は、図示しないギヤ群および当該ギヤ群を潤滑する潤滑材を収容している。そして、減速機30の出力軸31に、ラック112と噛合するピニオン113を設け、直動機構が構成される。
かかる構成において、減速機30を、上述してきたギヤボックス4と同じように、予め減圧された負圧空間6(図1などを参照)を含むものとすることができる。すなわち、関節機構ではなく、直動機構を備えたロボット200であっても減速機30内に充填された潤滑材の漏出を効果的に防止することが可能となる。
以上、関節機構およびロボットについて、上述してきた実施形態を通して説明したが、さらなる効果や変形例などは、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
2 モータ(駆動源)
3 減速機
4 ギヤボックス
5 潤滑材
6 負圧空間
7 減圧装置
8,9 ロボット
10 関節機構
71 シリンダ部
72 ピストン部
73 連通路
74 吸引ポンプ
75 弁体
3 減速機
4 ギヤボックス
5 潤滑材
6 負圧空間
7 減圧装置
8,9 ロボット
10 関節機構
71 シリンダ部
72 ピストン部
73 連通路
74 吸引ポンプ
75 弁体
Claims (8)
- 駆動源からの動力を被駆動体に伝達するギヤ群と当該ギヤ群を潤滑する潤滑材とが収納されたギヤボックスを備え、
前記ギヤボックスは、予め減圧された負圧空間を含む
ことを特徴とする関節機構。 - 前記ギヤボックスは、
内部を減圧する減圧装置を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の関節機構。 - 前記減圧装置は、
前記ギヤボックスの前記内部に連通するシリンダ部と、
当該シリンダ部内にスライド自在に設けられたピストン部と
を備えることを特徴とする請求項2に記載の関節機構。 - 前記減圧装置は、
吸引ポンプと、
当該吸引ポンプおよび前記ギヤボックスの内部を連通する連通路と、
当該連通路に設けられる弁体と
を備えることを特徴とする請求項2に記載の関節機構。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の関節機構を
備えることを特徴とするロボット。 - 略水平方向に延在する軸体回りに揺動自在とした第1アーム体と、
当該第1アーム体に、前記関節機構を介して回動自在に連結された第2アーム体と
を備え、
前記関節機構は、前記第1アーム体の先端部に設けられる
ことを特徴とする請求項5に記載のロボット。 - 前記関節機構は、略鉛直方向に延在する軸体を備え、前記軸体回りに旋回するリンク体を備える
ことを特徴とする請求項5に記載のロボット。 - 走行軸を介して直動する移動体と、
駆動源からの動力を前記移動体に伝達するギヤ群および当該ギヤ群を潤滑する潤滑材を収納する減速機と
を備え、
前記減速機は、予め減圧された負圧空間を含むことを特徴とするロボット。
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