JP6941163B2 - スロットミル用インサート及びスロットミル - Google Patents

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Description

本態様は、スロットミル用インサート及びスロットミルに関する。
切削加工物を製造するため被削材に溝入れなどの切削加工をする際において、切削インサート(以下、インサートと記載する。)を備えた回転工具が用いられる。国際公開第2012/173255号(特許文献1)には、切削加工の一例であるスロット加工に用いられる回転工具(スロットミル)が記載されている。
特許文献1に記載の回転工具は、インサート取付座(ポケット)を有する工具本体(ホルダ)と、インサート取付座に配置されたインサートと、インサートをインサート取付座に固定する取付ネジとを有している。特許文献1に記載の回転工具においては、インサートの側面におけるすくい面が平坦な面領域を有しており、この平坦な面領域がインサート取付座であるポケットに当接している。
特許文献1に記載のスロットミルにおいては、インサートに対して取付ネジの周りで回転する方向に負荷が加わる。そのため、特許文献1に記載のスロットミルを長時間にわたって使用した場合に、取付ネジに負荷が加わって取付ネジが緩む、或いは、取付ネジが劣化するなどの理由によって、インサートの固定が不安定となるおそれがある。
上記の点に鑑みて、ホルダに安定して固定することが可能なインサートが求められていた。
一態様に基づくスロットミル用インサートは、第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面と、前記第1面及び前記第2面において開口する貫通孔とを有している。前記第3面は、複数のすくい面領域と、複数の前記すくい面領域の間にそれぞれ位置する複数の逃げ面領域と、前記すくい面領域及び前記逃げ面領域が交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃とを備えている。また、複数の前記逃げ面領域は、それぞれ凹部を有し、前記凹部は、前記第1面から前記第2面に亘っている
実施形態のインサートを示す斜視図である。 図1に示すインサートにおける第1面の正面図である。 図2に示すインサートのA1方向からの側面図である。 図3に示すインサートのB1−B1の断面図である。 図2に示すインサートのA2方向からの側面図である。 図5に示すインサートのB2−B2の断面図である。 第1実施形態の回転工具を示す斜視図である。 図7に示す領域C1の拡大図である。 図7に示す回転工具におけるホルダの斜視図である。 図9に示す領域C2の拡大図である。 図7に示す回転工具における正面図である。 図11に示す領域C3の拡大図である。 図7に示す回転工具をA3方向から見た側面図である。 第2実施形態の回転工具を示す斜視図である。 図14に示す領域C4の拡大図である。 図14に示す回転工具におけるホルダの斜視図である。 図16に示す領域C5の拡大図である。 図14に示す回転工具における正面図である。 図18に示す領域C6の拡大図である。 図14に示す回転工具をA4方向から見た側面図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
以下、実施形態のスロットミル用インサート(以下、単にインサートともいう)について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、インサートは、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び寸法比率等を忠実に表したものではない。
<インサート>
実施形態のインサート1は、例えば、スロットミルのような回転工具におけるインサート1として好適に用いられる。本開示におけるインサート1は、第1面3、第2面5、第3面7及び貫通孔9を有しており、例えば、図1に示すように全体として平板形状であってもよい。
第1面3は特定の形状に限定されるものではないが、図2に示す一例においては、複数の角及び辺を有する多角形における角及び辺の一部がそれぞれ切り欠かれた形状となっている。具体的には、図2に示す一例のように、第1面3が、2点鎖線で示す三角形2における、3つの角2aのそれぞれ、及び、3つの角2aを構成する辺のそれぞれの一部が切り欠かれた形状であってもよい。このとき、3つの辺は、第1面3の正面視において、中心軸O1を中心に120°の回転対称となるように位置していてもよい。
図2に示す一例のように、第1面3が3つの角2aのそれぞれに対して凹となるように円弧状に切り欠かれた構成であってもよい。このとき、第1面3が、円弧状に切り欠かれた構成である必要はなく、例えば、円弧に限定されない凹曲線状に切り欠かれた構成、又は、1つ若しくは複数の直線によって角2aが切り欠かれた構成であってもよい。
第1面3は図2に示す形状に限定されるものではない。例えば、第1面3が、n角形(nは3よりも大きい整数)であって、n個の角のそれぞれと、n個の角を構成する辺のそれぞれの一部が切り欠かれた構成であってもよい。またこのとき、n個の辺は、第1面3の正面視において、中心軸O1を中心に360°/nの回転対称となるように位置していてもよい。
第2面5は、第1面3の反対側に位置する面であり、第1面3と概ね同じ形状であってもよい。特に図示しないが、第2面5は、第1面3と同様に、三角形2における、3つの角2aのそれぞれ、及び、3つの角2aを構成する辺のそれぞれの一部が切り欠かれた形状であってもよい。なお、第2面5は、第1面3と厳密に同じ形状である必要はなく、若干異なっていてもよい。
第1面3及び第2面5の間には第3面7が位置している。図1に示す一例のように、第3面7が、第1面3及び第2面5に接続されていてもよい。図1に示す一例のように第1面3及び第2面5が概ね同じ形状である場合において、第3面7が、第1面3及び第2面5に対してそれぞれ概ね直交していてもよい。
第1面3及び第2面5が、それぞれ角2aが切り欠かれてなる多角形状である場合に、第3面7は、複数の平坦な面領域と、複数の湾曲した面領域とを有する構成であってもよい。図1に示す一例における平坦な面領域は、第3面7における第1面3及び第2面5のそれぞれにおける辺に接続された領域である。図1に示す一例における湾曲した面領域は、第1面3及び第2面5のそれぞれにおける切り欠かれた部分に接続された領域である。
インサート1の大きさ、すなわち第1面3、第2面5及び第3面7の大きさは、特定の値に限定されるものではない。例えば、第1面3及び第2面5の最大幅は、5〜20mmに設定されてもよい。また、第3面7の幅、すなわちインサート1の厚みは、1〜4mmに設定されてもよい。
実施形態のインサート1は、第1面3及び第2面5において開口する貫通孔9を有している。以下、第1面3において開口している部分を第1開口領域9a、第2面5において開口している部分を第2開口領域9bとする。
貫通孔9は、インサート1をホルダに固定するために用いられてもよい。例えば、後述するように、貫通孔9の第1開口領域9aから第1ネジを挿入するとともに貫通孔9の第2開口領域9bから第1ネジを突出させて、ホルダに設けられた第1ネジ穴に係合することによって、インサート1がホルダに固定されてもよい。第1ネジを外すことによってインサート1をホルダから外すことができる。
実施形態においては、第1開口領域9aは第1面3の中央に、第2開口領域9bは第2面5の中央にそれぞれ位置している。そのため、貫通孔9の軸がインサート1の中心軸O1と一致している。
図1に示す一例における第3面7は、複数のすくい面領域11と、複数の逃げ面領域13と、複数の切刃15とを備えている。すくい面領域11は、切削加工時に切刃15で生じた切屑が流れる領域を指す。このとき、すくい面領域11に切屑が接触してもしなくてもよい。逃げ面領域13は、接触による仕上げ面の劣化及び摩擦熱の増加などを生じるおそれを小さくするため、切削加工時に仕上げ面との接触が少ない面である。なお、被削材が弾性変形する金属部材などの場合において、逃げ面領域13が切削加工時に仕上げ面に接触する場合があり得る。
複数のすくい面領域11は、それぞれに対応する切刃15から、回転方向の前方に向かって位置していてもよい。例えば、複数のすくい面領域11は、第1面3及び第2面5のそれぞれにおける、角2aが切り欠かれてなる部分に接続された領域が相当していてもよい。図2に示す一例における第3面7は、3つのすくい面領域11を備えている。
図1に示す一例においては、第1面の正面視における第1面3及び第2面5が、すくい面領域11に接続される部分が凹曲線状に切り欠かれた構成、具体的には円弧状に切り欠かれた構成となっていることから、複数のすくい面領域11は、それぞれ湾曲した凹曲面の形状となっている。
なお、上記の通り第1面3及び第2面5が1つ若しくは複数の直線によって角が切り欠かれた構成である場合に、複数のすくい面領域11は、それぞれ1つ又は複数の平坦な面が組み合された形状であってもよい。
しかしながら、複数のすくい面領域11が、それぞれ湾曲した凹曲面の形状となっている場合には、切削加工において生じる切屑の詰まりが抑制され、切屑の排出性が高い。特に、第1面3及び第2面5が円弧状に切り欠かれた構成である場合には、切屑の排出性が一層高い。
第3面7における複数の逃げ面領域13は、それぞれに対応する切刃15から、回転方向の後方に向かって位置している。各逃げ面領域13は、複数のすくい面領域11の間にそれぞれ位置している。実施形態における複数の逃げ面領域13は、第1面3及び第2面5のそれぞれにおける辺に接続された領域が相当している。図2に示す一例における第3面7は3つの逃げ面領域13を備えている。図1に示す一例における複数の逃げ面領域13は、それぞれ第1面3及び第2面5における辺に接続されていることから、複数の逃げ面領域13は、平坦な面形状となっている。
隣り合うすくい面領域11及び逃げ面領域13は、交わって稜線を形成している。この稜線の少なくとも一部には切刃15が位置している。図2に示す一例においては、第3面7が3つのすくい面領域11及び3つの逃げ面領域13を有していることから、上記の稜線が6つ存在している。そして、これら6つの稜線のそれぞれにおける少なくとも一部に、切刃15が位置していてもよい。従って、インサート1は、6つの切刃15を有していてもよい。
6つの切刃15が、隣り合うすくい面領域11及び逃げ面領域13が交わる稜線の全体にわたってそれぞれ位置しているときには、6つの切刃15は、第3面7における第1面3の側の端部から第2面5の側の端部にかけて位置していると言い換えてもよい。
なお、6つの切刃15が同時に切削加工に用いられる必要はなく、いずれか1つの切刃15を切削加工に用いればよい。そして、長時間の切削加工によって切刃15が劣化した場合には、インサート1をホルダから一旦取り外した後に、インサート1の向きを変えて再度ホルダに取り付ければよい。これにより、未使用の他の切刃15を被削材の切削加工に用いることができる。
すくい面領域11及び逃げ面領域13が交わる稜線であって切刃15が形成されている部分には、いわゆるホーニング加工が施されていてもよい。すなわち、すくい面領域11及び逃げ面領域13が交わる稜線は、2つの面が交わることによる厳密な線形状ではなくてもよい。上記の稜線が線形状であると切刃15の強度が低下するおそれがあるため、例えばすくい面領域11及び逃げ面領域13が交わる稜線における切刃15が位置する部分に、曲面形状となるRホーニング加工が施されていてもよい。
実施形態における複数の逃げ面領域13は、それぞれ凹部17を有している。この凹部17をホルダが有する凸部に係合させることによって、切削加工時にインサート1に対して第1ネジの周りで回転する力が加わった場合であっても、凸部と凹部17との係合によってインサート1が係止されることになる。そのため、インサート1がホルダに安定して固定され易い。
なお、第1ネジの周りでのインサート1の回転を抑制するという観点からは、逃げ面領域13が凸部を有するとともに、ホルダがこの凸部に係合される凹部を有する構成であってもよい。しかしながら、逃げ面領域13が被削材の仕上げ面に接触するおそれを小さくするという観点からは、実施形態のように、逃げ面領域13が凹部17を有するとともに、ホルダが凸部を有する構成が有効である。
また、第1ネジの周りでのインサート1の回転を抑制するという観点からは、すくい面領域11がさらに凹部を有するとともに、ホルダがこの凹部に係合される凸部を有する構成であってもよい。しかしながら、すくい面領域11における切屑の詰まりを抑制するという観点からは、実施形態のように、逃げ面領域13が凹部17を有するとともに、ホルダが凸部を有する構成が有効である。
図1に示す一例におけるインサート1は、複数のすくい面領域11を有している。第1面3を正面視した場合において、複数のすくい面領域11のうち互いに隣り合うすくい面領域11は、これらのすくい面領域11の間に位置する逃げ面領域13から離れるにしたがって、互いに離れるように位置していてもよい。すなわち、互いに隣り合うすくい面領域11は、これらのすくい面領域11の間に位置する逃げ面領域13に接続される箇所において最も近づいていてもよい。
また、第1面3を正面視した場合において、互いに隣り合うすくい面領域11は、図2に示す一例のように、これらのすくい面領域11の間に位置する逃げ面領域13から離れた箇所において最も近づいていてもよい。
例えば、図2に示す一例においては、互いに隣り合うすくい面領域11における互いに最も近づいている箇所が、貫通孔9及び凹部17の間に位置している。具体的には、第1面3を正面視した場合において、互いに隣り合うすくい面領域11における互いに最も近づいている2点を結ぶ直線X1が、貫通孔9及び凹部17の間を通っており、貫通孔9及び凹部17と交差していない。互いに隣り合うすくい面領域11が上記のように位置している場合には、互いに隣り合うすくい面領域11の間におけるインサート1の肉厚が確保されるため、インサート1の耐久性が高い。
凹部17の大きさは特定の値に限定されるものではないが、例えば、図3に示すように逃げ面領域13を正面視した場合において、中心軸O1に直交する方向での逃げ面領域13の幅をL、中心軸O1に直交する方向での凹部17の幅を第1幅W1とした際に、凹部17の第1幅W1は0.1L〜0.8Lに設定できる。
凹部17の第1幅W1が0.1L以上である場合には、凹部17に係合される凸部の幅が厚くされ易いため、凸部が折損するおそれが小さくなり、ホルダの耐久性が高い。また、凹部17の第1幅W1が0.8L以下である場合には、逃げ面領域13における凹部17と、この逃げ面領域13に隣接するすくい面領域11との間におけるインサート1の肉厚が確保され易いため、インサート1の耐久性が高い。
特に、逃げ面領域13は2つのすくい面領域11の間に位置していることから、逃げ面領域13における凹部17と、この逃げ面領域13に隣接する2つのすくい面領域11とのそれぞれの間でのインサート1の肉厚を確保する観点からは、凹部17が貫通孔9に向かって窪んだ構成であることが有効である。
また、凹部17の深さは特定の値に限定されるものではないが、例えば、凹部17の深さDは0.1L〜0.5Lに設定できる。凹部17の深さDが0.1L以上である場合には、凹部17に係合される凸部の高さを高くし易いため、凸部による第1ネジの周りでのインサート1の回転を抑制する効果が高い。また、凹部17の深さDが0.5L以下である場合には、凹部17と貫通孔9との間でのインサート1の肉厚を確保し易いため、インサート1の耐久性が高い。
凹部17の形状は特定の構成に限定されるものではない。図4に示す一例のように、貫通孔9の中心軸O1に直交する断面において、凹部17が円弧形状であってもよい。なお、図4に示す断面においては、すくい面領域11も円弧形状となっている。
図4に示す一例においては、すくい面領域11の曲率半径が凹部17の曲率半径よりも大きい。すくい面領域11の曲率半径が相対的に大きい場合には、切屑の詰まりが生じにくく、切屑排出性が高い。また、凹部17の曲率半径が相対的に小さい場合には、第1ネジの周りでのインサート1の回転を抑制する効果が高い。
図1に示す一例において、凹部17は第1面3から第2面5に亘っている。凹部17がこのような形状である場合には、インサート1の凹部17とホルダの凸部とが係合し易く、インサート1のホルダへの取り付けが容易となる。
また、凹部17が第1面3から第2面5に亘っている場合には、仮に切削加工時に使用している切刃15にクラックが生じて、このクラックが、逃げ面領域13に沿って進行した場合であっても、凹部17においてクラックの進行が止められ易い。
そのため、クラックが生じた切刃15に対して逃げ面領域13を間に介して隣り合う別の切刃15に上記のクラックが進展するおそれが小さい。結果として、未使用の切刃15が上記のクラックによって使用不可となることが避けられ易く、インサート1の交換によるコスト増加が抑えられる。
凹部17が上記のように第1面3から第2面5に亘っている際に、凹部17の第1幅W1は、第1面3の側から第2面5の側にかけて一定であってもよく、また、変化していてもよい。例えば、図3に示す一例のように、第1面3の側の端部における凹部17の第1幅W1が、第2面5の側の端部における凹部17の第1幅W1より大きくてもよい。
第1面3の側の端部における凹部17の第1幅W1が、第2面5の側の端部における凹部17の第1幅W1よりも大きい場合には、例えば、後述するように、凹部17に係合される部位としてホルダの凸部の代わりに第2ネジが用いられる際において、この第2ネジのネジ頭が収容されるスペースが凹部17に確保され易い。そのため、凹部17に係合される部位としてホルダの凸部又は第2ネジのいずれも用いることが可能である。従って、インサート1の汎用性が高い。
図3に示す一例における凹部17は、具体的には、第1領域17a、第2領域17b、第3領域17c及び第4領域17dを有している。第1領域17a〜第4領域17dは、逃げ面領域13を正面視した場合において、第1面3の側から第2面5の側に向かって順に位置している。
より具体的には、図3に示す一例における第1領域17aは、凹部17における第1面3の側の端部に位置しており、この第1領域17aにおける第1幅W1は、逃げ面領域13を正面視した場合において、第2面5に向かうにしたがって大きくなっている。図3に示す一例における第2領域17bは、第1領域17aから第2面5に向かって延在しており、この第2領域17bにおける第1幅W1は、逃げ面領域13を正面視した場合において、第2面5に向かうにしたがって小さくなっている。
凹部17が上記の第1領域17a及び第2領域17bを有している場合には、凹部17に係合される部位として上記の第2ネジが用いられる際において、この第2ネジのネジ頭が収容されるスペースが凹部17に確保され易い。なお、第1領域17a及び第2領域17bにおける第1幅W1が上記のように変化していることから、図3に示す一例における凹部17の第1幅W1は、第1領域17a及び第2領域17bの境界において最大の値となっている。
また、図3に示す一例における第3領域17cは、第2領域17bから第2面5に向かって延在しており、この第3領域17cにおける第1幅W1は、逃げ面領域13を正面視した場合において一定である。図3に示す一例における第4領域17dは、第3領域17cから第2面5にかけて位置しており、この第4領域17dにおける第1幅W1は、逃げ面領域13を正面視した場合において、第2面5に向かうにしたがって小さくなっている。
凹部17が上記の第3領域17cを有している場合には、凹部17と、凸部又は第2ネジとが安定して当接し易い。そのため、インサート1がホルダに安定して固定され易い。特に、逃げ面領域13における平坦面13aと第3領域17cとが交わる稜線が中心軸O1に平行である場合には、切削加工時にインサート1に対して第1ネジの周りで回転する力が加わった場合であっても、凹部17においてインサート1が係止され易い。そのため、インサート1がホルダにより安定して固定され易い。
切刃15は、全体として直線形状であってもよく、全体として曲線形状であってもよく、また、一部が直線形状であるとともに別の一部が曲線形状であってもよい。例えば図3に示す一例のように、切刃15が第1コーナ刃15a及び第1直線刃15bを有していてもよい。
図3に示す一例において、第1コーナ刃15aは、切刃15における第1面3の側の端部に位置しており、外方に向かって突出した曲線形状である。また、第1直線刃15bは、第1コーナ刃15aから第2面5の側に向かって延びており、直線形状である。切刃15が第1コーナ刃15aを有している場合には、切刃15の耐久性が高い。また、切刃15が第1直線刃15bを有している場合には、被削材の仕上げ面の平滑性が向上する。
ここで、切刃15をすくい面領域11の側から正面視した場合において、第1直線刃15bは、中心軸O1に平行であってもよく、また、図3に示す一例のように、第1コーナ刃15aから遠ざかるにしたがって中心軸O1に近づいていてもよい。
すくい面領域11の側から正面視した場合において、第1直線刃15bが第1コーナ刃15aから遠ざかるにしたがって中心軸O1に近づいている場合には、切屑が詰まりにくい。これは、上記のように第1直線刃15bが傾斜している場合には、切屑が、中心軸O1に直交する方向ではなく、この方向から第1面3の側に傾斜した方向に流れ易いからである。これにより、切屑が、渦巻き形状ではなく螺旋形状になり易いため、詰まりにくい。
凹部17が、第1領域17a、第2領域17b、第3領域17c及び第4領域17dを有するとともに、切刃15が第1コーナ刃15a及び第1直線刃15bを有する場合において、逃げ面領域13を正面視した際における、中心軸O1に沿った方向での第1領域17aの幅を第2幅W2とする。また、逃げ面領域13を正面視した際における、中心軸O1に沿った方向での第1コーナ刃15aの幅を第3幅W3とする。
このとき、図3に示す一例のように、第2幅W2が第3幅W3と同じであってもよい。上記したように、図3に示す一例における凹部17の第1幅W1は、第1領域17a及び第2領域17bの境界において最大の値となっている。そのため、凹部17の第1幅W1が最大の値となる第1領域17a及び第2領域17bの境界よりも第1面3の側、すなわち、第1領域17aが位置する部分における逃げ面領域13への切削負荷を軽減することが、インサート1の耐久性の観点から有効である。第2幅W2が第3幅W3と同じである場合には、中心軸O1に沿った方向での第1領域17aの幅に合わせて第1コーナ刃15aが位置するため、インサート1の耐久性が高い。
また、切刃15は、図3に示す一例のように、第1コーナ刃15a及び第1直線刃15bに加えて第2コーナ刃15cをさらに有していてもよい。図3に示す一例における第2コーナ刃15cは、切刃15における第2面5の側の端部に位置しており、直線形状である。このとき、第2コーナ刃15cは、すくい面領域11の側から正面視した場合に第1直線刃15bに対して傾斜していてもよい。
切刃15における第2面5の側の端部に位置しており、すくい面領域11の側から正面視した場合に第1直線刃15bに対して傾斜した第2コーナ刃15cを切刃15が有している場合には、切刃15の耐久性が高い。
インサート1の耐久性を向上させる観点からでは、第2コーナ刃15cは第1コーナ刃15aと同様に外方に向かって突出した曲線形状であってもよい。これに対し、第2コーナ刃15cが第1直線刃15bに対して傾斜した直線形状である場合には、第2コーナ刃15cが安価に製造できる単純な構造でありつつもインサート1の耐久性が高い。
これは、図3に示す一例のように、第1面3の側の端部における凹部17の第1幅W1が、第2面5の側の端部における凹部17の第1幅W1より大きい場合には、第2コーナ刃15c及び凹部17の間におけるインサート1の肉厚が、第1コーナ刃15a及び凹部17の間における肉厚よりも厚いからである。
上記した通り、逃げ面領域13は平坦な面形状であってもよい。ここで、図1に示すように、凹部17が第1面3から第2面5に亘っている場合には、逃げ面領域13は、隣り合う2つのすくい面領域11及び凹部17の間にそれぞれ位置する2つの平坦面13aを有していると見做してもよい。
逃げ面領域13が上記の平坦面13aを有している場合には、逃げ面領域13が被削材の仕上げ面に接触するおそれが小さい。
上記の逃げ面領域13は、隣り合う2つのすくい面領域11との稜線のそれぞれに切刃15が位置する構成であってもよい。ここで、逃げ面領域13を正面視した場合において、2つの平坦面13aが凹部17の中心軸を基準として線対称であるときには、これら2つの切刃15のいずれを用いた場合であっても逃げ面領域13が被削材の仕上げ面に接触するおそれが小さい。
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC−Co、WC−TiC−Co及びWC−TiC−TaC−Coが挙げられる。ここで、WC(炭化タングステン)、TiC(炭化チタン)、TaC(炭化タンタル)は硬質粒子であり、Co(コバルト)は結合相である。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、TiC又はTiN(窒化チタン)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。
インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、TiC、TiN、TiCN(炭窒化チタン)及びAl(アルミナ)などが挙げられる。
<回転工具>
次に、第1実施形態の回転工具101について図7〜図13を用いて説明する。図7〜図8及び図11〜図13は、インサート1がホルダ103のポケット105に第1ネジ107によって取り付けられた状態を示している。また、図9〜図10は、インサート1が取り外された(取り付けられていない)ホルダ103を示している。なお、図7などにおける二点鎖線は、回転工具101の回転軸O2を示している。
本実施形態の回転工具101は、インサート1、ホルダ103及び第1ネジ107を備えている。本実施形態における回転工具101は、細い溝を形成するためのフライス加工に用いられる工具である。
本実施形態におけるホルダ103は厚みの薄い円板形状となっており、平面部分に直交する方向に延びる回転軸O2を有している。ホルダ103は、第1端面109と、第2端面111と、外周面113と、ポケット105とを有している。
第2端面111は第1端面109の反対側に位置しており、第1端面109及び第2端面111はそれぞれ概ね円形状となっている。外周面113は、第1端面109及び第2端面111の間に位置しており、第1端面109及び第2端面111のそれぞれと交わっている。
円板形状のホルダ103の外周部分には、インサート1が取り付けられるポケット105が位置している。すなわち、本実施形態の回転工具101は、外周部分に位置するポケット105を有するホルダ103と、ポケット105に位置するインサート1とを備えた構成である。本実施形態におけるホルダ103は、複数のポケット105を有している。各ポケット105にインサート1が取り付けられる。すなわち、本実施形態の回転工具101は複数のインサート1を有している。
本実施形態における複数のポケット105は、第1ポケット105a及び第2ポケット105bによって構成されている。第1ポケット105aは、ホルダ103における第1端面109の外周側に位置しており、第1端面109及び外周面113に対して開口している。また、第1ポケット105aは、第1端面109に向かって開口する第1ネジ孔115aを具備している。
第2ポケット105bは、ホルダ103における第2端面111の外周側に位置しており、第2端面111及び外周面113に対して開口している。また、第2ポケット105bは、第2端面111に向かって開口する第1ネジ孔115bを具備している。
本実施形態におけるホルダ103は、複数の第1ポケット105a及び複数の第2ポケット105bを有しているが、1つのみの第1ポケット105a及び1つのみの第2ポケット105bを有する構成であってもよい。
インサート1は、切刃の少なくとも一部がホルダ103の外周面113よりも外方に突出するように第1ポケット105a及び第2ポケット105bに位置している。第1ポケット105a及び第2ポケット105bには、それぞれ第2面が当接するようにインサート1が取り付けられる。
第1ポケット105a及び第2ポケット105bには、それぞれインサート1の貫通孔に対応する第1ネジ孔115a,115bが形成されている。本実施形態において、第1ネジ107がインサート1の貫通孔に挿入されるとともに第1ネジ孔115に固定されることによって、インサート1が第1ポケット105a及び第2ポケット105bに固定されている。
本実施形態におけるポケット105は、インサート1の凹部に係合される凸部117を有している。ポケット105が有する凸部117をインサート1の凹部に係合させることによって、切削加工時にインサート1に対して第1ネジ107の周りで回転する力が加わった場合であっても、凸部117によってインサート1が係止されることになる。そのため、インサート1をホルダ103に安定して固定することが可能となる。
なお、ホルダ103としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの材質の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
次に、第2実施形態の回転工具201について図14〜図20を用いて説明する。図14〜図15及び図18〜図20は、インサート1がホルダ203のポケット205に第1ネジ207によって取り付けられた状態を示している。また、図16〜図17は、インサート1が取り外された(取り付けられていない)ホルダ203を示している。なお、図14などにおける二点鎖線は、回転工具201の回転軸O2を示している。また、第2実施形態の回転工具201について、第1実施形態の回転工具101と同様の構成である部分については説明を省略する。
本実施形態の回転工具201は、インサート1、ホルダ203、第1ネジ207及び第2ネジ217を備えている。本実施形態における回転工具201は、第1実施形態に係る回転工具101と同様に、細い溝を形成するためのフライス加工に用いられる工具である。
本実施形態におけるホルダ203は、第1実施形態の回転工具101におけるホルダ103と同様に、厚みの薄い円板形状となっており、平面部分に直交する方向に延びる回転軸O2を有している。ホルダ203は、第1端面209と、第2端面211と、外周面213と、ポケット205とを有している。
本実施形態におけるポケット205は、第1実施形態の回転工具101におけるホルダ103と同様に、第1ポケット205a及び第2ポケット205bによって構成されている。
本実施形態における第1ポケット205aは、第1ネジ孔215aに加えて、第1端面209に向かって開口する第2ネジ孔219aを具備している。また、第2ポケット205bも、第1ネジ孔215bに加えて、第2端面211に向かって開口する第2ネジ孔219bを具備している。
第1ポケット205a及び第2ポケット205bには、それぞれインサート1の貫通孔に対応する第1ネジ孔215が形成されている。本実施形態において、第1ネジ207がインサート1の貫通孔に挿入されるとともに第1ネジ孔215に固定されることによって、インサート1が第1ポケット205a及び第2ポケット205bに固定されている。
また、第1ポケット205a及び第2ポケット205bには、それぞれ第2ネジ孔219が形成されている。第2ネジ孔219は、インサート1の凹部に対応するように位置している。第2ネジ孔219には、第2ネジ217が固定される。
このとき、第2ネジ217がインサート1の凹部に当接するように、第2ネジ孔219に第2ネジ217が固定される。第2ネジ217がインサート1の凹部に当接することによって、切削加工時にインサート1に対して第1ネジ207の周りで回転する力が加わった場合であっても、第2ネジ217によってインサート1が係止されることになる。そのため、インサート1をホルダ203に安定して固定することが可能となる。すなわち、本実施形態における第2ネジ217は、第1実施形態における凸部117と同様の機能を果たしている。
また、本実施形態の回転工具201では、ポケット205が凸部117を有していないため、インサート1のポケット205への取り付け作業が第1実施形態の回転工具101と比較して容易となる。
図19に示す一例において、ポケット205は、複数のすくい面領域の1つと当接する第1拘束部221と、複数のすくい面領域の他の1つと当接する第2拘束部223とを具備している。ここで、第1端面209を正面視した場合において、貫通孔よりも第1ネジ孔が第1拘束部221及び第2拘束部223を結ぶ仮想直線に向かって偏心しているときには、インサート1が第1拘束部221及び第2拘束部223に向かって押し付けられる。そのため、インサート1のポケット205への拘束力が高められる。
なお、ポケット205が第1拘束部221及び第2拘束部223を具備する場合において、第1拘束部221及び第2拘束部223が、それぞれ切刃から離れているときには、第1拘束部221及び第2拘束部223が切刃に接触することによる切刃の損傷が避けられ易い。
また、第1端面209を正面視した場合において、第2ネジ孔219が、外周面213よりも外方に突出している切刃に向かって凹部よりも偏心している時には、インサート1をホルダ203により安定して固定することが可能である。これは、切削加工時に切刃に対して加わる第1ネジ207の周りでの回転する力と逆方向に向かって第2ネジ217から凹部に力が加えられるからである。
<切削加工物の製造方法>
次に、切削加工物の製造方法について図21〜図23を用いて説明する。図21〜図23は、切削加工物の製造方法を示している。なお、図21〜図23の二点鎖線は、回転工具101の回転軸O2を示している。切削加工物は、被削材301を切削加工することによって作製される。実施形態における切削方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)上記実施形態に代表される回転工具101を回転させる工程と、
(2)回転している回転工具101におけるインサートを被削材301に接触させる工程と、
(3)回転工具101を被削材301から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図21に示すように、回転工具101を回転軸O2の周りで回転させながら被削材301に相対的に近付ける。次に、図22に示すように、回転工具101を被削材301に接触させて、被削材301を切削する。実施形態においては、インサート1の切刃を被削材301に接触させている。そして、図23に示すように、回転工具101を被削材301から相対的に遠ざける。
図21〜図23においては、被削材301を固定し、回転工具101を回転軸O2の周りで回転させている例を示している。具体的には、図21においては、被削材301を固定し、回転工具101を近付けている。また、図23においては、被削材301から回転工具101を遠ざけている例を示している。
なお、上述した説明においては、それぞれの工程において、被削材301を固定し、回転工具101を動かしている例について説明したが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材301を回転工具101に近付けてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材301を回転工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、回転工具101を回転させた状態を維持して、被削材301の異なる箇所にインサートの切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。使用している切刃が摩耗した際には、インサートを貫通孔の中心軸の周りで120°回転させて、未使用の切刃を用いればよい。なお、被削材301の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄又は非鉄金属などが挙げられる。
1・・・インサート(インサート)
3・・・第1面
5・・・第2面
7・・・第3面
9・・・貫通孔
9a・・第1開口領域
9b・・第2開口領域
11・・・すくい面領域
13・・・逃げ面領域
13a・・平坦面
15・・・切刃
15a・・第1コーナ刃
15b・・第1直線刃
15c・・第2コーナ刃
17・・・凹部
17a・・第1領域
17b・・第2領域
17c・・第3領域
17d・・第4領域
101・・・回転工具
103・・・ホルダ
105・・・ポケット
105a・・第1ポケット
105b・・第2ポケット
107・・・第1ネジ
109・・・第1端面
111・・・第2端面
113・・・外周面
115・・・第1ネジ孔
117・・・凸部
201・・・回転工具
203・・・ホルダ
205・・・ポケット
205a・・第1ポケット
205b・・第2ポケット
207・・・第1ネジ
209・・・第1端面
211・・・第2端面
213・・・外周面
215・・・第1ネジ孔
217・・・第2ネジ
219・・・第2ネジ孔
221・・・第1拘束部
223・・・第2拘束部
301・・・被削材

Claims (15)

  1. 第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面と、前記第1面及び前記第2面において開口する貫通孔とを有し、
    前記第3面は、複数のすくい面領域と、複数の前記すくい面領域の間にそれぞれ位置する複数の逃げ面領域と、前記すくい面領域及び前記逃げ面領域が交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃とを備え、
    複数の前記逃げ面領域は、それぞれ凹部を有し、
    前記凹部は、前記第1面から前記第2面に亘っている、スロットミル用インサート。
  2. 前記逃げ面領域を正面視した場合において、前記貫通孔の中心軸に直交する方向での前記凹部の幅を第1幅としたとき、
    前記第1面の側の端部における前記凹部の前記第1幅が、前記第2面の側の端部における前記凹部の前記第1幅よりも大きい、請求項に記載のスロットミル用インサート。
  3. 前記凹部は、前記逃げ面領域を正面視した場合において、
    前記第1面の側の端部に位置して、前記第2面に向かうにしたがって前記第1幅が大きくなる第1領域と、
    前記第1領域から前記第2面に向かって延在し、前記第2面に向かうにしたがって前記第1幅が小さくなる第2領域と、
    前記第2領域から前記第2面に向かって延在し、前記第1幅が一定である第3領域と、
    前記第3領域から前記第2面にかけて延在し、前記第2面に向かうにしたがって前記第1幅が小さくなる第4領域とを有している、請求項に記載のスロットミル用インサート。
  4. 前記切刃は、
    前記第1面の側の端部に位置して、外方に向かって突出した曲線形状の第1コーナ刃と、
    前記第1コーナ刃から前記第2面の側に向かって延びた直線形状の第1直線刃とを有し、
    前記切刃を前記すくい面領域の側から正面視した場合において、前記第1直線刃は、前記第1コーナ刃から遠ざかるにしたがって前記中心軸に近づいている、請求項又はに記載のスロットミル用インサート。
  5. 前記切刃は、前記第2面の側の端部に位置しており、前記すくい面領域の側から正面視した場合に前記第1直線刃に対して傾斜している直線形状の第2コーナ刃をさらに有している、請求項に記載のスロットミル用インサート。
  6. 第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面と、前記第1面及び前記第2面において開口する貫通孔とを有し、
    前記第3面は、複数のすくい面領域と、複数の前記すくい面領域の間にそれぞれ位置する複数の逃げ面領域と、前記すくい面領域及び前記逃げ面領域が交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃とを備え、
    複数の前記逃げ面領域は、それぞれ凹部を有し、
    前記逃げ面領域は、隣り合う2つの前記すくい面領域及び前記凹部の間にそれぞれ位置する2つの平坦面を有し、
    前記逃げ面領域を正面視した場合において、前記2つの平坦面は、前記凹部を基準として線対称である、スロットミル用インサート。
  7. 複数の前記すくい面領域は、それぞれ凹曲面形状である、請求項1〜6のいずれか1つに記載のスロットミル用インサート。
  8. 前記貫通孔の中心軸に直交する断面において、前記すくい面領域及び前記凹部がそれぞれ円弧形状であって、前記すくい面領域の曲率半径が前記凹部の曲率半径よりも大きい、請求項に記載のスロットミル用インサート。
  9. 前記凹部は、前記貫通孔に向かって窪んでいる、請求項1〜のいずれか1つに記載のスロットミル用インサート。
  10. 前記第1面を正面視した場合において、複数の前記すくい面領域のうち互いに隣り合う前記すくい面領域における互いに最も近づいている2点を結ぶ直線が、前記貫通孔及び前記凹部の間を通っている、請求項1〜のいずれか1つに記載のスロットミル用インサート。
  11. 第1端面と、該第1端面の反対側に位置する第2端面と、前記第1端面及び前記第2端面の間に位置する外周面と、前記第1端面及び前記外周面に対して開口するとともに前記第1端面に向かって開口するネジ孔を具備するポケットとを有するホルダと、
    前記ホルダに位置して前記切刃の少なくとも一部が前記外周面よりも外方に突出している請求項1〜10のいずれか1つに記載のインサートと、
    前記貫通孔に挿入されるとともに前記ネジ孔に固定されたネジとを備え、
    前記ポケットは、前記凹部に係合された凸部を有していることを特徴とするスロットミル。
  12. 第1端面と、該第1端面の反対側に位置する第2端面と、前記第1端面及び前記第2端面の間に位置する外周面と、前記第1端面及び前記外周面に対して開口するとともに前記第1端面に向かってそれぞれ開口する第1ネジ孔及び第2ネジ孔を具備するポケットとを有するホルダと、
    前記ホルダに位置して前記切刃の少なくとも一部が前記外周面よりも外方に突出している請求項1〜10のいずれか1つに記載のインサートと、
    前記貫通孔に挿入されるとともに前記第1ネジ孔に固定された第1ネジと、
    前記凹部に当接するとともに前記第2ネジ孔に固定された第2ネジとを備えたことを特徴とするスロットミル。
  13. 前記ポケットは、複数の前記すくい面領域の1つと当接する第1拘束部と、複数の前記
    すくい面領域の他の1つと当接する第2拘束部とを具備し、
    前記第1端面を正面視した場合において、前記貫通孔よりも前記第1ネジ孔が前記第1拘束部及び前記第2拘束部を結ぶ仮想直線に向かって偏心していることを特徴とする請求項12に記載のスロットミル。
  14. 前記第1拘束部及び前記第2拘束部は、それぞれ前記切刃から離れていることを特徴とする請求項13に記載のスロットミル。
  15. 前記第1端面を正面視した場合において、前記凹部よりも前記第2ネジ孔が前記外周面よりも外方に突出している前記切刃に向かって偏心していることを特徴とする請求項1214のいずれか1つに記載のスロットミル。
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