JP7116730B2 - インサート - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2017年8月23日に出願された日本国特許出願2017-160268号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本態様は、切削加工に用いられるインサートに関する。より具体的には、回転工具に用いられるインサートに関する。
特開2008-279519号公報(特許文献1)に記載の切削工具は、被削材を切削加工する際に用いられる切削工具である。特許文献1に記載の切削工具における切削インサート(インサート)は、多角板形状であって、多角形面及び外周面が交わる稜線に位置する切刃を有している。特許文献1に記載の切削工具は、沈み込み加工のような3次元加工に使用することが可能である。
態様の1つのインサートは、第1面と、第2面と、前記第1面及び前記第2面が交わる稜線とを備えている。前記第1面は、第1角と、前記第1角から延びた第1辺と、前記第1角から延びた第2辺とを有している。前記稜線は、前記第1角に位置するコーナ切刃と、前記第1辺の少なくとも一部に位置する第1切刃と、前記第2辺の少なくとも一部に位置する第2切刃とを有している。前記第1面は、前記第1切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第1領域と、前記第2切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第2領域と、前記第1領域又は前記第2領域の少なくとも一方に位置する凹部とをさらに有する。
態様の1つのインサートは、第1面と、第2面と、前記第1面及び前記第2面が交わる稜線とを備えている。前記第1面は、第1角と、前記第1角から延びた第1辺と、前記第1角から延びた第2辺とを有している。前記稜線は、前記第1角に位置するコーナ切刃と、前記第1辺の少なくとも一部に位置する第1切刃と、前記第2辺の少なくとも一部に位置する第2切刃とを有している。前記第1面は、前記第1切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第1領域と、前記第2切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第2領域と、前記第1領域又は前記第2領域の少なくとも一方に位置する凸部とをさらに有する。
実施形態の1つの切削インサートを示す斜視図である。 図1に示す切削インサートを第1面の側から見た正面図である。 図2に示す切削インサートをA1方向から見た側面図である。 図2に示す切削インサートをA2方向から見た側面図である。 図2における領域B1を示す拡大図である。 図4における領域B2を示す拡大図である。 図1に示す切削インサートを用いて切削加工を行なった場合の概念図である。 図5におけるC1-C1断面を示す断面図である。 図5におけるC2-C2断面を示す断面図である。 図5におけるC3-C3断面を示す断面図である。 実施形態の1つの切削インサートの拡大図である。 実施形態の1つの切削インサートを示す斜視図である。 図12に示す切削インサートを第1面の側から見た正面図である。 図13に示す切削インサートをA3方向から見た側面図である。 図13におけるC4-C4断面を示す断面図である。 図14における領域B3を示す拡大図である。 実施形態の1つの切削インサートの拡大図である。 実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図18に示す切削工具の側面図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。
<切削インサート>
以下、複数の実施形態の切削インサート(以下、単にインサートともいう。)について、それぞれ図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示のインサートは、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1に示すように、実施形態の1つのインサート1は、第1面3(図1における上面)と、第2面5(図1における側面)と、第1面3及び第2面5が交わる稜線7とを備えている。第1面3は多角形状であり、図2に示す一例においては第1面3が略六角形である。したがって、第1面3は、6つの角及び6つの辺を有している。また、第1面3が、略六角形であることから、第2面5は6つの平面領域を備えている。
図2に示すように、第1面3は、第1角9と、第1角9からそれぞれ延びた第1辺11及び第2辺13とを有している。図2において、第1角9は、第1面3が有する6つの角の1つである。また、第1辺11及び第2辺13は、第1面3が有する6つの辺のうちの2つである。第1角9は、第1面3の正面視において、第1面3の中央から離れる方向に突出した突出部と置き換えてもよい。
第1面3は、概ね多角形状であればよく、厳密な意味での多角形状である必要はない。すなわち、多角形状の第1面3における辺は、厳密に直線形状である必要はなく、例えば、凸曲線形状又は凹曲線形状であってもよい。また、多角形状の第1面3における角は、2つの直線が交わった構成に限定されるものではなく、例えば、外方に向かって丸みを帯びた形状であってもよい。
なお、第1面3の形状は上記の構成に限定されるものではない。例えば、第1面3が六角形ではなく、四角形、五角形又は八角形であっても何ら問題無い。インサート1の大きさは特に限定されない。例えば、第1面3の最大幅は、3~20mm程度に設定されてもよい。また、第1面3から第3面6までの高さは、5~20mm程度に設定されもよい。
また、インサート1は、第1面3において開口する穴39を有していてもよい。穴39は、第1面3の反対側に位置する第3面6にまで貫通するものであってもよい。また、穴39は、上記の形態に限定されるものではなく、第2面5に開口していてもよい。例えば、穴39は、第2面における互いに反対側に位置する2つの平面領域を貫通する構成であってもよい。
穴39は、インサート1をホルダに装着する際の固定具の挿入穴として用いられてもよい。固定具の例として、ネジ及びくさびなどが挙げられる。また、インサート1は、ろう材を用いてホルダに固定されてもよい。
実施形態のインサート1は、稜線7の少なくとも一部に位置する切刃を有している。具体的には、稜線7は、第1角9に位置するコーナ切刃15と、第1辺11の少なくとも一部に位置する第1切刃17と、第2辺13の少なくとも一部に位置する第2切刃19とを有している。第1切刃17は、コーナ切刃15に繋がっていてもよい。また、第2切刃19は、コーナ切刃15に繋がっていてもよい。
第1切刃17は、第1辺11の一部のみに位置していても、また、第1辺11の全体に位置していてもよい。第2切刃19は、第2辺13の一部のみに位置していても、また、第2辺13の全体に位置していてもよい。コーナ切刃15、第1切刃17及び第2切刃19には、いわゆるホーニング加工が施されていてもよい。すなわち、第1面3及び第2面5が交わる稜線7は、2つの面が交わることによる厳密な線形状でなくてもよい。
また、第1面3は、第1切刃17から第1面3の中央に向かって位置する第1領域21と、第2切刃19から第1面3の中央に向かって位置する第2領域23とを有している。なお、第1領域21及び第2領域23はすくい面として機能してもよい。
さらに、第1面3は、第1領域21又は第2領域23の少なくとも一方に位置する凹部25を有している。図1~図6においては、第1面3は、稜線7の側から第1面3の中央に向かって延びる凹部25を有している。図1~図6には、凹部25が第1領域21に位置する一例が示されている。
なお、実施形態において「第1面3の中央に向かって」とは、第1面3の稜線7から正面視における第1面3の中心方向に向かうことを意味している。ただし、厳密に第1面3の中心に向かっていなくてもよい。
実施形態のインサート1は上記の構成を有しているため、切削時に稜線7における切刃として機能する部分で生じた切屑が第1面3の中央に向かって流れる際に、切屑が凹部25に接触して、折り曲げられる。この折り曲げられた部分を起点として切屑が分裂し易い。
凹部25に接触することによる切屑の分裂の仕方の一例を図7に示す。図7に示す一例においては、切屑の延びる方向に沿って切屑が分裂している。このように切屑が分裂する場合には、切屑の幅が狭い。幅が狭い切屑は、第1面3において擦過する際にカールし易い。カールすることによって切屑が良好に分断され易い。切屑が分断されるため、切屑は長く延びにくい。したがって、切屑は良好に排出され易い。切屑の排出性が良好であるため、切屑が詰まりにくい。また、加工面が切屑で傷つきにくい。
また、切屑が凹部25に接触することによって、切屑の延びる方向に直交する方向で分裂する場合もある。これは、切屑が凹部25に接触して、折り曲げられることによって、切屑がカールしにくいからである。カールしにくい切屑は、切屑の延びる方向に直交する方向でさらに折り曲げられる。この折り曲げられた部分を起点として切屑の延びる方向に直交する方向に切屑が分裂し易い。つまり、切屑が、カールしにくく、切屑の延びる方向における短い間隔で分断される。このように、短く分断されることによって、切屑が排出され易い。
また、凹部25が稜線7の側から第1面3の中央に向かって延びている場合には、凹部25が切屑流れのガイドとして機能し、切屑はより良好に排出される。
なお、凹部25が第1領域21に位置する場合において、第1切刃17に直交する方向での凹部25の長さN1は、特に限定されない。例えば、第1切刃17の長さをM1とすると、長さN1の最も長い部分は、0.03M1~0.24M1で表されてもよい。
同様に、凹部25が第2領域23に位置する場合においても、第2切刃19に直交する方向における凹部25の長さN2は、特に限定されない。例えば、第2切刃19の長さをM2とすると、長さN2の最も長い部分は、0.03M2~0.24M2で表されてもよい。
また、凹部25は、第1領域21又は第2領域23の一方のみに位置していてもよい。また、凹部25は、第1領域21及び第2領域23のそれぞれに位置していてもよい。上記した通り、図2に示す一例においては、凹部25が、第1領域21に位置している。
例えば、稜線7における第1切刃17は、内周刃として機能することが可能であり、稜線7における第2切刃19は、外周刃として機能することが可能である。このとき、正面フライス加工において、第2切刃19を主に用いることが可能である。また、沈み込み加工においては、第2切刃19に加えて第1切刃17を用いることが可能である。
ここで、図2に示す一例のように、凹部25が、第1領域21に位置している場合には、切屑の排出性が良好である。
内周刃として機能する第1切刃17で生じる切屑が比較的薄いため、第1切刃17で生じる切屑の流れが不安定になり、切屑が長く延び易い。しかしながら、凹部25が第1領域21に位置している場合には第1切刃17で生じた切屑を安定して分断することができる。
また、凹部25が第2領域23に位置している場合には、良好な加工面を得ることができる。外周刃として機能する第2切刃19で生じる切屑は比較的厚いため、切屑詰まりが生じた際に加工面を傷つけ易い。しかしながら、凹部25が第2領域23に位置している場合には第2切刃19で生じた切屑を安定して分断することができるため、切屑詰まりが生じにくく良好な加工面を得ることができる。
また、第1領域21及び第2領域23の両方に凹部25が位置している場合には、上記の効果を得ることができ、良好な切屑排出性を有する。
凹部25は、稜線7から離れていてもよく、また、図1などに示すように稜線7の一部を含んでいてもよい。言い換えれば、凹部25が、第2面5に対して開口していてもよい。また、この場合には、凹部25は、稜線7から第1面3の中央に向かって延びている。
このように凹部25が第2面5に対して開口している場合には、図4に示すように、第2面5の正面視において第1辺11が凹形状を有するため、切屑が凹部25に接触し易い。これにより、第1切刃17で生じた切屑が、折れ曲がり易く、分裂し易い。
また、図5に示す一例のように第1面3の正面視において、凹部25は、稜線7に沿った方向の幅が、稜線7から離れるにしたがって狭くなっている部分を有していてもよい。具体的には、例えば、凹部25が第1領域21に位置している場合には、第1面3の正面視において、凹部25が、第1切刃17から離れるにしたがって、第1切刃17に沿った方向における幅W1が狭くなる部分を有していてもよい。また、凹部25は、第1切刃17から離れるにしたがって幅W1が全体として狭くなっていてもよい。
凹部25が上記の構成である場合には、切屑の排出性がさらに高い。これは、凹部25において切屑が折り曲げられる際に、切屑が凹部25を擦過し易いからである。これにより、切屑が凹部25において詰まりにくいため、切屑の排出性がさらに高い。
なお、幅W1の長さは特に限定されない。例えば、第1切刃17の長さをM1とすると、幅W1の最も長い部分は、0.1M1~0.8M1で表されてもよい。
また、図8に示す一例のように、凹部25は、稜線7から離れるにしたがって浅くなっている部分を有していてもよい。凹部25が上記の構成である場合においても、切屑の排出性がさらに高い。切屑が凹部25に詰まりにくいため、切屑の排出性がさらに高い。ここで、浅くなっているとは、凹部25の底部と、インサート1の中心軸Pに直交する基準面S1との間隔D1が、稜線7から離れるにしたがって小さくなることをいう。
なお、図8に示す一例においては、凹部25の底部が連続的に浅くなっているが、このような態様に限定されるわけではない。凹部25の底部と基準面S1との間隔が一定の部分を凹部25が有していてもよい。
なお、間隔D1の長さは特に限定されない。例えば、第1切刃17の長さをM1とすると、間隔D1の最も長い部分は、0.01M1~0.4M1で表されてもよい。
凹部25が第2面5に対して開口している場合において、凹部25の両側に位置する稜線を、第1稜線27及び第2稜線29とし、第1面3における第1稜線27から第1面3の中央に向かって位置する部分を第3領域33、第1面3における第2稜線29から第1面3の中央に向かって位置する部分を第4領域35とする。なお、第3領域33及び第4領域35はすくい面として機能してもよい。
図5に示す一例においては、第1切刃17における凹部25よりも第1角9から離れて位置する部分が、第1稜線27に相当している。第1切刃17における凹部25よりも第1角9の近くに位置する部分が、第2稜線29に相当している。また、第1領域21における第1稜線27に沿って位置する部分が、第3領域33に相当している。第1領域21における第2稜線29に沿って位置する部分が、第4領域35に相当している。
インサート1の中心軸Pに直交する基準面S1と第3領域33とがなす角度を第1角度θ1、基準面S1と第4領域35とがなす角度を第2角度θ2としたとき、第1角度θ1及び第2角度θ2の値は、同じであっても、また、互いに異なっていてもよい。図9及び図10に示す一例においては、第2角度θ2が第1角度θ1よりも大きい。
第1角度θ1及び第2角度θ2が互いに異なる場合には、切屑のうち第3領域33を流れる部分と第4領域35を流れる部分とでは、切屑の進行する速度が異なる。そのため、切屑における凹部25によって折り曲げられた部分は、第3領域33を流れる切屑及び第4領域35を流れる切屑の速度の違いによって分裂し易い。
また、第2面5の正面視において、第1稜線27及び第2稜線29が一つの仮想直線上に位置していてもよいが、図6に示す一例のように、第1稜線27の仮想延長線L1と第2稜線29の仮想延長線L2とが交差していてもよい。
凹部25と第1稜線27の交点及び凹部25と第2稜線29の交点を結ぶ仮想直線L3で示される部分を第2面5の正面視における凹部25の開口部とする。図6に示すように、仮想延長線L1が開口部よりも凹部25の底部の近くに位置する場合には、凹部25と第1稜線27が交わる稜部の角度が大きいため、この稜部に大きな切削負荷が集中しにくい。そのため、インサート1に欠けが生じにくく、インサート1の耐久性が高い。
一方、図11に示すように、仮想延長線L1が開口部よりも凹部25の底部から離れている場合には、凹部25と第1稜線27とが交わる稜部の角度が小さいため、切屑のうち第3領域33を流れる部分が凹部25を流れる部分に対して折り曲げられ易い。そのため、切屑がさらに分裂し易い。なお、図11は、実施形態の一つのインサート1における、図6に対応する領域を拡大した図である。
また、図11に示す一例のように、仮想延長線L2が開口部よりも凹部25の底部から離れている場合には、凹部25と第2稜線29とが交わる稜部の角度が小さいため、切屑のうち第4領域35を流れる部分が凹部25を流れる部分に対して折り曲げられ易い。そのため、切屑がさらに分裂し易い。
一方、仮想延長線L2が開口部よりも凹部25の底部の近くに位置する場合には、凹部25と第2稜線29が交わる稜部の角度が大きいため、この稜部に大きな切削負荷が集中しにくい。そのため、インサート1に欠けが生じにくく、インサート1の耐久性が高い。
図11に示す一例においては、仮想延長線L1及び仮想延長線L2が交差しており、仮想延長線L1及び仮想延長線L2が開口部よりも凹部25の底部から離れている。この場合には、切屑がさらに分裂し易く、切屑の排出性がより良好である。
第1稜線27及び第2稜線29の長さは、特定の値に限定されない。例えば、第1稜線27及び第2稜線29の長さが同じであっても、また、第1稜線27及び第2稜線29の長さが互いに異なっていてもよい。
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金又はサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coが挙げられる。WC-Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成される。WC-TiC-Coは、WC-Coに炭化チタン(TiC)を添加したものである。WC-TiC-TaC-Coは、WC-TiC-Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものである。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)、又は窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが挙げられる。
インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)又はアルミナ(Al)などが挙げられる。
次に、実施形態の別の1つの切削インサート1’について図面を用いて説明する。ただし、以下においては、インサート1’とインサート1との相違点について主に説明する。そのため、インサート’は、インサート1と同様の構成を有していてもよく、同様の構成については説明を省略する場合がある。
図12に示すように、実施形態の一つにおけるインサート1’は、第1面3(図12における上面)と、第2面5(図12における側面)と、第1面3及び第2面5が交わる稜線7とを備えている。第1面3は多角形状であり、図13に示す一例においては第1面3が略六角形である。したがって、第1面3は、6つの角及び6つの辺を有している。
図13に示すように、第1面3は、第1角9と、第1角9からそれぞれ延びた第1辺11及び第2辺13とを有している。図13において、第1角9は、第1面3が有する6つの角の1つである。また、第1辺11及び第2辺13は、第1面3が有する6つの辺のうちの2つである。
第1面3は、概ね多角形状であればよく、厳密な意味での多角形状である必要はない。すなわち、多角形状の第1面3における辺は、厳密に直線形状である必要はなく、例えば、凸曲線形状又は凹曲線形状であってもよい。また、多角形状の第1面3における角は、2つの直線が交わった構成に限定されない。例えば、角は、外方に向かって丸みを帯びた形状であってもよい。
なお、第1面3の形状は上記の構成に限定されない。例えば、第1面3が六角形ではなく、四角形、五角形又は八角形であっても何ら問題無い。
実施形態のインサート1’は、稜線7の少なくとも一部に位置する切刃を有している。具体的には、稜線7は、第1角9に位置するコーナ切刃15と、第1辺11の少なくとも一部に位置する第1切刃17と、第2辺13の少なくとも一部に位置する第2切刃19とを有している。
第1切刃17は、第1辺11の一部のみに位置していても、また、第1辺11の全体に位置していてもよい。第2切刃19は、第2辺13の一部のみに位置していても、また、第2辺13の全体に位置していてもよい。コーナ切刃15、第1切刃17及び第2切刃19は、いわゆるホーニング加工が施されていてもよい。すなわち、第1面3及び第2面5が交わる稜線7は、2つの面が交わることによる厳密な線形状でなくてもよい。
また、第1面3は、第1切刃17から第1面3の中央に向かって位置する第1領域21と、第2切刃19から第1面3の中央に向かって位置する第2領域23とを有している。なお、第1領域21及び第2領域23はすくい面として機能してもよい。
さらに、第1面3は、第1領域21又は第2領域23の少なくとも一方に位置する凸部37を有している。図12~図14においては、第1面3は、稜線7の側から第1面3の中央に向かって延びる凸部37を有している。端的に言えば、実施形態のインサート1が凹部25を有している一方で、この凹部25に対応する構成として、実施形態のインサート1’は凸部37を有している。図12~図14には、凸部37が第1領域21に位置する一例が示されている。
実施形態のインサート1’は、上記の凸部37を有しているため、切削時に稜線7における切刃として機能する部分で生じた切屑が第1面3の中央に向かって流れる際に、切屑が凸部37に接触して、折り曲げられる。この折り曲げられた部分を起点として切屑が分裂し易い。
凸部37に接触することによる切屑の分裂の仕方の一例においては、切屑の延びる方向に沿って切屑が分裂している。このように切屑が分裂する場合には、切屑の幅が狭い。幅が狭い切屑は、第1面3において擦過する際にカールし易い。カールすることによって切屑が良好に分断され易い。切屑が分断されるため、切屑は長く延びにくい。したがって、切屑は良好に排出され易い。切屑の排出性が良好であるため、切屑が詰まりにくい。また、加工面が切屑で傷つきにくい。
また、切屑が凸部37に接触することによって、切屑の延びる方向に直交する方向で分裂する場合もある。これは、切屑が凸部37に接触して、折り曲げられることによって、切屑がカールしにくいからである。カールしにくくなった切屑は、切屑の延びる方向に直交する方向でさらに折り曲げられる。この折り曲げられた部分を起点として切屑の延びる方向に直交する方向に切屑が分裂し易い。つまり、切屑が、カールしにくく、切屑の延びる方向における短い間隔で分断され易い。このように、切屑は、短く分断されることによって、良好に排出され易い。
また、凸部37が稜線7の側から第1面3の中央に向かって延びている場合には、凸部37が切屑流れのガイドとして機能し、切屑はより良好に排出される。
なお、凸部37が第1領域21に位置する場合において、第1切刃17に直交する方向での凸部37の長さN3は、特に限定されない。例えば、第1切刃17の長さをM1とすると、長さN3の最も長い部分は、0.03M1~0.24M1で表されてもよい。
同様に、凸部37が第2領域23に位置する場合においても、第2切刃19に直交する方向における凸部37の長さN4は、特に限定されない。例えば、第2切刃19の長さをM2とすると、長さN4の最も長い部分は、0.03M2~0.24M2で表されてもよい。
また、凸部37は、第1領域21又は第2領域23の一方のみに位置していてもよい。また、凸部37は、第1領域21及び第2領域23のそれぞれに位置していてもよい。上記した通り、図13に示す一例においては、凸部37が、第1領域21に位置している。
例えば、稜線7における第1切刃17は、内周刃として機能することが可能であり、稜線7における第2切刃19は、外周刃として機能することが可能である。このとき、正面フライス加工において、第2切刃19を主に用いることが可能である。また、沈み込み加工においては、第2切刃19に加えて第1切刃17を用いることが可能である。
ここで、図13に示す一例のように、凸部37が、第1領域21に位置している場合には、切屑の排出性が良好である。
内周刃として機能する第1切刃17で生じる切屑が比較的薄いため、第1切刃17で生じる切屑の流れが不安定になり、切屑が長く延び易い。しかしながら、凸部37が第1領域21に位置している場合には第1切刃17で生じた切屑を安定して分断することができる。
また、凸部37が第2領域23に位置している場合には、良好な加工面を得ることができる。外周刃として機能する第2切刃19で生じる切屑は比較的厚いため、切屑詰まりが生じた際に加工面を傷つけ易い。しかしながら、凸部37が第2領域23に位置している場合には第2切刃19で生じた切屑を安定して分断することができるため、切屑詰まりが生じにくく良好な加工面を得ることができる。
また、第1領域21及び第2領域23の両方に凹部25が位置している場合には、上記の効果を得ることができ、良好な切屑排出性を有する。
凸部37は、稜線7から離れていてもよく、また、図12に示すように、稜線7の一部を含んでいてもよい。凸部37が稜線7の一部を含んでいる場合には、第2面5の正面視において第1切刃17が凸形状を有する。また、この場合には、凸部37は、稜線7から第1面3の中央に向かって延びている。
このように、凸部37が稜線7に接している場合には、第2面5の正面視において第1辺11が凸形状を有するため、切屑が凸部37に接触し易い。そのため、第1切刃17で生じた切屑が折れ曲がり易く、分裂し易い。
また、図13に示すように第1面3の正面視において、凸部37は、稜線7に沿った方向の幅が、稜線7から離れるにしたがって狭くなっている部分を有していてもよい。具体的には、例えば、凸部37が第1領域21に位置している場合には、第1面3の正面視において、凸部37が、第1切刃17から離れるにしたがって、第1切刃17に沿った方向における幅W2が狭くなる部分を有していてもよい。また、凸部37は、第1切刃17から離れるにしたがって幅W2が全体として狭くなっていてもよい。
凸部37が上記の構成を有する場合には、凸部37のうち稜線7に接している部分への応力集中を緩和し、凸部37の耐久性を向上させることができる。
なお、幅W2の長さは特に限定されない。例えば、第1切刃17の長さをM1とすると、幅W1の最も長い部分は、0.1M1~0.8M1で表されてもよい。
また、図15に示すように、凸部37は、稜線7から離れるにしたがって凸部37の高さが低くなっている部分を有していてもよい。凸部37が上記の構成である場合においても、切屑の排出性がさらに高い。切屑が凸部37に切屑が詰まりにくいため、切屑の排出性がさらに高い。ここで、高さが低くなっているとは、凸部37の頂部と、インサートの中心軸Pに直交する基準面S1との間隔D2が、稜線7から離れるにしたがって小さくなることをいう。
なお、図15に示す一例においては、凸部37の頂部が連続的に低くなっているが、このような態様に限定されるわけではない。凸部37の頂部と基準面S1との間隔が一定の部分を凸部37が有していてもよい。
なお、間隔D2の長さは特に限定されない。例えば、第1切刃17の長さをM1とすると、間隔D2の最も長い部分は、0.01M1~0.4M1で表されてもよい。
凸部37が稜線7に接している場合において、凸部37の両側に位置する稜線を、第1稜線27’及び第2稜線29’とし、第1面3における第1稜線27’から第1面3の中央に向かって位置する部分を第3領域33’、第1面3における第2稜線29’から第1面3の中央に向かって位置する部分を第4領域35’とする。なお、第3領域33’及び第4領域35’はすくい面として機能してもよい。
第1切刃17における凸部37よりも第1角9から離れて位置する部分が、第1稜線27’に相当している。第1切刃17における凸部37よりも第1角9の近くに位置する部分が、第2稜線29’に相当している。また、第1領域21における第1稜線27’に沿って位置する部分が、第3領域33’に相当している。第1領域21における第2稜線29’に沿って位置する部分が、第4領域35’に相当している。
インサート1’の中心軸Pに直交する基準面S1と第3領域33’とがなす角度を第1角度θ1’、基準面S1と第4領域35’とがなす角度を第2角度θ2’としたとき、第1角度θ1’及び第2角度θ2’の値は、同じであっても、また、互いに異なっていてもよい。例えば、第2角度θ2’が第1角度θ1’より大きくてもよい。
第1角度θ1’及び第2角度θ2’が互いに異なる場合には、切屑のうち第3領域33’を流れる部分と第4領域35’を流れる部分とでは、切屑の進行する速度が異なる。そのため、切屑における凸部37によって折り曲げられた部分は、第3領域33’を流れる切屑及び第4領域35’を流れる切屑の速度の違いにより引き裂かれるようにして分裂し易い。
また、第2面5の正面視において、第1稜線27’及び第2稜線29’が一つの仮想直線上に位置していてもよいが、図16に示す一例のように、第1稜線27’の仮想延長線L1と第2稜線29’の仮想延長線L2とが交差していてもよい。
凸部37と第1稜線27’との交点及び凸部37と第2稜線29’との交点を結ぶ仮想直線L4で示される部分を第2面5の正面視における凸部37の底部とする。図17に示す一例のように、仮想延長線L1が凸部37の底部よりも凸部37の頂部の近くに位置する場合には、凸部37及び第1稜線27’の境界付近における切屑詰まりが抑制され易い。なお、図17は、実施形態の一つのインサート1における、図16に対応する領域を拡大した図である。
一方、図16に示す一例のように、仮想延長線L1が凸部37の底部よりも凸部37の頂部から離れて位置する場合には、凸部37及び第1稜線27’の境界付近において切屑が折り曲げられ易い。そのため、切屑がさらに分裂し易い。
また、図17に示す一例のように、仮想延長線L2が凸部37の底部よりも凸部37の頂部の近くに位置する場合には、凸部37及び第2稜線29’の境界付近における切屑詰まりが抑制され易い。
一方、仮想延長線L2が凸部37の底部よりも凸部37の頂部から離れて位置する場合には、凸部37及び第2稜線29’の境界付近において切屑が折り曲げられ易い。そのため、切屑がさらに分裂し易い。
図17に示す一例においては、仮想延長線L1及び仮想延長線L2が交差しており、仮想延長線L1及び仮想延長線L2が凸部37の底部よりも凸部37の頂部の近くに位置している。上記のように仮想延長線L1及び仮想延長線L2が位置している場合には、凸部37及び第1稜線27’の境界付近と、凸部37及び第2稜線29’の境界付近とのそれぞれにおいて、さらに切屑詰まりが抑制され易い。
第1稜線27’及び第2稜線29’の長さは、特定の値に限定されない。例えば、第1稜線27’及び第2稜線29’の長さが同じであっても、また、第1稜線27’及び第2稜線29’の長さが互いに異なっていてもよい。
<切削工具>
次に、本開示の一実施形態の切削工具について図面を用いて説明する。図18、図19は、図1に示すインサート1がホルダ103のインサートポケット105(以下、単にポケット105ともいう。)にネジ107によって取り付けられた状態を示している。なお、図18などにおいて、切削工具101の回転軸Xを二点鎖線で示している。
実施形態の切削工具101は、転削加工に用いられる。切削工具101は、図18などに示すように、回転軸Xを有し、先端側の外周面に複数のポケット105を有するホルダ103と、ポケット105にそれぞれ装着される、上記の実施形態に代表されるインサートとを備えている。なお、図18及び図19においては、インサートとして、上記の実施形態のインサート1を示している。
ホルダ103は、第1端(図18における左下端)から第2端(図18における右上端)にかけて延びた棒状体である。ホルダ103の第1端の側における外周面には、複数のポケット105が位置している。ポケット105は、インサート1が装着される部分であり、ホルダ103の外周面及び第1端に向かって開口している。
複数のポケット105は、回転軸Xの回転方向Yに沿って等間隔で設けられていても、あるいは、不等間隔で設けられていてもよい。ホルダ103には、複数のポケット105が形成されていることから、厳密な円柱形状ではない。
実施形態においては、インサート1は、ネジ107によって、ポケット105に装着されている。すなわち、インサート1の貫通孔にネジ107を挿入し、このネジ107の先端をポケット105に形成されたネジ孔に挿入して、ネジ107をネジ孔に固定させることによって、インサート1がホルダ103に装着されている。
ホルダ103としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いてもよい。なお、切削工具101は、実施形態のインサート1の代わりに実施形態のインサート1’を備えていても何ら問題ない。
<切削加工物の製造方法>
次に、本開示の一実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材を切削加工することによって作製される。実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)上記実施形態に代表される切削工具101を回転させる工程と、
(2)回転している切削工具101における切刃を被削材201に接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図20に示すように、回転工具101を回転軸Xの周りで回転方向Yの方向に回転させるとともに、被削材201に切削工具101を相対的に近づける。次に、図21に示すように、回転している切削工具101におけるコーナ切刃、第1切刃及び第2切刃の少なくとも1つを被削材201に接触させて、被削材201を切削する。そして、図22に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。なお、視覚的な理解を容易にするため、図21及び図22において、切削工具101によって切削された被削材201の領域に斜線を付している。
図20に示す一例においては、被削材201を固定するとともに切削工具101を回転させた状態で切削工具101を、回転軸Xに沿ったZ1方向に移動させることによって被削材201に近づけている。また、図21においては、回転している切削工具101をZ2方向に移動させながら切削工具101のコーナ切刃、第1切刃及び第2切刃の少なくとも1つを被削材201に接触させることによって被削材201を切削している。また、図22においては、切削工具101を回転させた状態でZ3方向に移動させることによって遠ざけている。
図21に示す一例においては、Z2方向はZ1方向に対して直交する方向ではなく、Z1方向に対して傾斜した方向となっている。このようにZ2方向がZ1方向に対して傾斜している場合に、沈み込み加工を行なうことができる。なお、Z2方向がZ1方向に対して直交する方向である場合には、平面加工を行なうことができる。
実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、或いは、切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながらこのような形態には限定されない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、切削工具101を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所に切削工具101における切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質としては、例えば、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
以上、本開示に係る複数の実施形態が例示された。しかしながら、本開示は上述した実施形態に限定されない。実施形態は、本開示の要旨を逸脱しない限り任意の構成であってもよい。
1、1’・・・インサート
3・・・第1面
5・・・第2面
6・・・第3面
7・・・稜線
9・・・第1角
11・・・第1辺
13・・・第2辺
15・・・コーナ切刃
17・・・第1切刃
19・・・第2切刃
21・・・第1領域
23・・・第2領域
25・・・凹部
27、27’・・・第1稜線
29、29’・・・第2稜線
33、33’・・・第3領域
35、35’・・・第4領域
37・・・凸部
39・・・穴
101・・・切削工具
103・・・ホルダ
105・・・ポケット
107・・・ネジ
201・・・被削材
θ1・・・第1角度
θ2・・・第2角度
P・・・インサートの中心軸
S1・・・基準面
X・・・回転軸
Y・・・回転方向
L1・・・仮想延長線
L2・・・仮想延長線
L3・・・仮想直線
L4・・・仮想直線

Claims (7)

  1. 第1面と、
    第2面と、
    前記第1面及び前記第2面が交わる稜線とを備え、
    前記第1面は、
    切削加工時に被削材に向かって最も突出する第1角と、
    前記第1角から延び、切削加工時に前記第1角よりも内周側に位置する第1辺と、
    前記第1角から延び、切削加工時に前記第1角よりも外周側に位置する第2辺とを有し、
    前記稜線は、
    前記第1角に位置するコーナ切刃と、
    前記第1辺の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第2辺の少なくとも一部に位置する第2切刃とを有し、
    前記第1面は、
    前記第1切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第1領域と、
    前記第2切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第2領域と、
    凸部とをさらに有し、
    前記凸部は前記第1領域のみに位置しているインサート。
  2. 前記凸部は、前記第2面に接続している請求項に記載のインサート。
  3. 前記凸部は、前記稜線に沿った方向の幅が、前記稜線から離れるにしたがって狭くなっている部分を有する請求項又はに記載のインサート。
  4. 第1面と、
    第2面と、
    前記第1面及び前記第2面が交わる稜線とを備え、
    前記第1面は、
    第1角と、
    前記第1角から延びた第1辺と、
    前記第1角から延びた第2辺とを有し、
    前記稜線は、
    前記第1角に位置するコーナ切刃と、
    前記第1辺の少なくとも一部に位置する第1切刃と、
    前記第2辺の少なくとも一部に位置する第2切刃とを有し、
    前記第1面は、
    前記第1切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第1領域と、
    前記第2切刃から前記第1面の中央に向かって位置する第2領域と、
    前記第1領域又は前記第2領域の少なくとも一方に位置する凹部とをさらに有し、
    前記凹部の両側に位置する前記稜線を、第1稜線及び第2稜線とし、前記第1稜線から前記第1面の中央に向かって位置する部分を第3領域、前記第2稜線から前記第1面の中央に向かって位置する部分を第4領域とし、
    インサートの中心軸に直交する基準面と前記第3領域とがなす角度を第1角度、前記基準面と前記第4領域とがなす角度を第2角度としたとき、
    前記第1角度及び前記第2角度の値が異なるインサート。
  5. 前記凹部は、前記稜線の一部を含んでいる請求項4に記載のインサート。
  6. 前記凹部は、前記稜線に沿った方向の幅が、前記稜線から離れるにしたがって狭くなっている部分を有する請求項4に記載のインサート。
  7. 前記凹部は、前記稜線から離れるにしたがって浅くなっている部分を有する請求項4に記載のインサート。
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