JP6386524B2 - 転削工具用切削インサート、転削工具および切削加工物の製造方法 - Google Patents

転削工具用切削インサート、転削工具および切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、転削工具用切削インサート、転削工具および切削加工物の製造方法に関する。
従来、被削材の転削加工に用いられる切削インサートとして、特開平9−225724号公報(特許文献1)に記載のチップが知られている。特許文献1に記載のチップは、側面視において円弧状に形成され上面視において外側に凸となる曲線状の切刃を複数有している。このような構成の切刃を有していることから、切刃が被削材に当接する時に、切刃における最も高さの高い部分が最初に被削材に当たり、徐々に高さの低い部分が当たるため、チップに加わる衝撃力を低減することができる。
図16,17に示すように、切刃が特許文献1に記載された円弧状のように上面視において切刃309が外側に凸の曲線状である場合には、被削材201の加工底面201aに接する先端部分に近い領域(以下、第1領域309aという)において切削される被削材201の厚みR1よりもこの先端部分から離れた領域(以下、第2領域309bという)において切削される被削材201の厚みR2が厚くなる。そのため、この第2領域309bには相対的に大きな力が加わる。
一方、特許文献1に記載のチップにおいては、切刃309が円弧状であることから切刃309における最も高さの高い部分を中心として左右対称な構成となっている。そのため、第1領域309aにおいて被削材201を良好に切削加工することができても、第2領域309bにおける切刃309の傾斜が不十分となり、第2領域309bにおいては被削材201を良好に切削加工することが困難となる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、上面視において切刃が外側に凸の曲線状である場合であっても切削性の良好な切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に基づく転削工具用切削インサートは、上面と、下面と、前記上面および前記下面の間に位置する側面と、前記上面および前記側面の交差する稜線に形成された切刃と、前記上面の中央部分から前記下面の中央部分にかけて形成された貫通孔とを備えている。前記切刃は、前記転削工具用切削インサートがホルダに取り付けられた際に前記ホルダの先端側から前記ホルダの外周側に向かって順に隣接して配置される、さらい刃、第1の外周切刃および第2の外周切刃を有している。
このとき、前記さらい刃は、前記貫通孔の中心軸に直交する仮想平面からの高さが一定であって、前記転削工具用切削インサートが前記ホルダに取り付けられた際に前記ホルダの最も先端側に位置している。前記第1の外周切刃は、上面視において外側に凸の曲線状であって曲線部分のみから構成され、側面視において前記さらい刃に接続する一方の端部から離れるにつれて前記仮想平面からの高さが高くなっている。前記第2の外周切刃は、上面視において外側に凸の曲線状であって曲線部分のみから構成され、側面視において前
記第1の外周切刃に接続する一方の端部から離れるにつれて前記仮想平面からの高さが低くなっている。そして、側面視において、前記第2の外周切刃は、両端における前記仮想平面に対する傾斜角よりも中央における前記仮想平面に対する傾斜角が大きく、側面視における前記第2の外周切刃の両端を結ぶ仮想直線の前記仮想平面に対する傾斜角が、側面視における前記第1の外周切刃の両端を結ぶ仮想直線の前記仮想平面に対する傾斜角よりも大きい。
本発明の一実施形態の切削インサートを示す斜視図である。 図1に示す切削インサートの上面図である。 図2に示す切削インサートにおけるA1方向からの側面図である。 図3に示す切削インサートにおける領域B1を拡大した側面図である。 図2に示す切削インサートにおけるA2方向からの側面図である。 図5に示す切削インサートにおける領域B2を拡大した側面図である。 図2に示す切削インサートにおけるD1−D1断面の断面図である。 図2に示す切削インサートにおけるD2−D2断面の断面図である。 図2に示す切削インサートにおけるD3−D3断面の断面図である。 図2に示す切削インサートにおけるD4−D4断面の断面図である。 (a)は、図5に示す切削インサートにおける第2の主切刃を拡大した側面図である。(b)は、図11(a)に示す切削インサートの第1の変形例を示す側面図である。(c)は、図11(a)に示す切削インサートの第2の変形例を示す側面図である。 本発明の一実施形態の切削工具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 切削加工物(被削物)の切削状況を示す概略図である。 図16における領域B3を拡大した概略図である。
以下、本発明の一実施形態の切削インサートについて、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明の切削インサートは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
本実施形態の切削インサート1は、図1〜10に示すように、上面3、下面5および側面7を有している。下面5は上面3とは反対側に位置している。側面7は、上面3および下面5を接続するように上面3および下面5の間に位置している。上面3および側面7の交差する稜線には切刃9が形成されている。本実施形態の切削インサート1は、下面5の中心および上面3の中心を通る中心軸Xを有している。
また、切削インサート1は、上面3の中央部分から下面5の中央部分にかけて形成された、上面3の中央および下面5の中央にそれぞれ開口する貫通孔11を有している。そのため、貫通孔11は中心軸Xを含むように位置しており、貫通孔11の貫通方向は中心軸Xに対して平行となっている。貫通孔11は、切削インサート1を切削工具のホルダにネジ止め固定する際に固定ネジを挿入するために設けられている。
上面3および下面5は、それぞれ上面視した場合の形状が略円形であって、ほぼ同じ形状となっている。下面5は、上面3よりも小さい。そのため、側面視した場合に、側面7は上面3に接続する部分から下面5に接続する部分に向かって中心軸Xに近付くように傾斜している。
本実施形態の切削インサート1における上面3および下面5の最大幅は5〜20mmである。また、下面5から上面3までの高さは2〜8mmである。ここで、上面3の最大幅とは、上面視した場合における上面3の幅の最大値を意味している。同様に、下面5の最大幅とは、底面視した場合における下面5の幅の最大値を意味している。同様に、下面5から上面3までの高さとは、上面3の上端と下面5の下端との間における中心軸Xに平行な方向での幅を意味している。
なお、上面3および下面5の形状としては、上記の形態に限定されるものではない。例えば、上面3は略円形であるが、上面3の外周を構成する曲線部位が円弧状に限定されるものではない。放物線または楕円曲線のように外側に凸である凸曲線であってもよい。
切削インサート1の材質としては、例えば、超硬合金あるいはサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成されるWC−Co、WC−Coに炭化チタン(TiC)を添加したWC−TiC−Co、あるいはWC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したWC−TiC−TaC−Coがある。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であり、具体的には、炭化チタン(TiC)、または窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。
切削インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法または物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)またはアルミナ(Al)などが挙げられる。
上面3は、図2、7〜10に示すように、ランド面13、すくい面15および底面17を有している。ランド面13は、切刃9に沿って設けられている。すなわち、ランド面13は、上面3の外周縁に位置しており、切刃9に接続されている。ランド面13は、下面に対してほぼ平行か、中心に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面となるように形成されている。なお、ランド面13は、中心に向かうにつれて高さが高くなる傾斜面であっても何ら問題ない。
なお「ほぼ平行」とは、厳密に平行であることを意味するものではなく、±1°程度のズレも含むことを意味している。下面が平坦ではなく下面に対して平行であるか否かの評価が難しい場合には、下面の代わりに中心軸Xと比較すればよい。すなわち、ランド面13は中心軸Xに対して垂直であるか否かによって評価すればよい。
ランド面13と側面7との交差する稜線には切刃9が形成されている。ランド面13は、切刃9の強度を高めるために設けられている。ランド面13を有していない場合には、すくい面15と側面7との交差する稜線に切刃9が形成されることになる。すくい面15は、ランド面13の内側に位置しており、ランド面13に囲まれている。すくい面15は、中心に向かうにつれて下面5からの高さが低くなる傾斜面である。すくい面15の傾斜角はランド面13の傾斜角よりも大きい。
すなわち、すくい面15の傾斜角よりも小さい傾斜角を備えたランド面13を有することによって、切刃9の強度を高めることができる。なお、上記するすくい面15およびランド面13の傾斜角とは、中心軸Xを含む断面における中心軸Xに直交する直線と対象とする面とによって構成される角度を意味している。上面3の外周とすくい面15の外周との間隔で示されるランド面13の幅は、切削条件によって適宜設定される。例えば、ランド面13の幅は、0.01〜1mmの範囲で設定される。
切刃9が形成される上面3と側面7との交差する稜線は、2つの面が交わることによる厳密な線形状ではない。上面3と側面7との交差する稜線が鋭角に尖っていると、切刃9の耐久性が低下する。そのため、上面3と側面7とが交わる部分がわずかに曲面形状となっている、いわゆるホーニング加工が施されていても良い。
すくい面15は、ランド面13よりも内側に位置している。すくい面15は、切刃9において切削された切屑をすくい取るような役割をしている。そのため、被削材の切屑はすくい面15の表面を伝うように流れる。すくい面15は、切屑を良好にすくい取るために、ランド面13から離れるに従って下面5からの高さが低くなるように傾斜している。言い換えれば、本実施形態の切削インサート1においては、すくい面15は、上面3の中心に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面である。
すくい面15には、溝部19が形成されている。冷却流体(クーラント)を用いて切削加工を行なう場合においては、このような溝部19を備えていることによって溝部19に冷却流体が溜まり易くなる。これにより、切刃9を冷却する効果を高めることができる。
底面17は、すくい面15の内側に位置している。本実施形態の切削インサート1における底面17は、中心軸Xに対して垂直な平坦面である。底面17の中央には貫通孔11の開口部が位置している。なお、本実施形態における上面3は、ランド面13、すくい面15および底面17によって構成されているが、このような構成に限られるものではない。例えば、ランド面13から離れるに従って下面5からの高さが高くなるように傾斜したブレーカ面を底面17の内側に有していてもよい。
上面3と側面7との交差する稜線には切刃9が形成されている。切刃9は、底刃21(さらい刃)、第1の主切刃23(第1の外周切刃)、第2の主切刃25(第2の外周切刃)および副切刃27を順に有している。本実施形態の切削インサート1は、上記の底刃21、第1の主切刃23、第2の主切刃25および副切刃27からなる切刃群を6つ有している。隣接する切刃群の一方における副切刃27と、他方の切刃群における底刃21とは隣り合っている。そのため、これらの切刃群は上面視した場合に中心軸Xを中心に60°の回転対称性を有している。底刃21、第1の主切刃23、第2の主切刃25および副切刃27はそれぞれ隣り合う切刃の部分と滑らかに接続されている。
これらの切刃群の1つを用いて切削加工を行なうことができる。切削加工を長時間行なった結果として、この切刃群が劣化した場合には、複数の切刃群における別の切刃群を用いればよい。すなわち、切削インサート1をホルダから一旦取り外した後に、切削インサート1を中心軸Xに対して例えば60°回転させて再度ホルダに取り付ければよい。このようにして、6つの切刃群のうち上記した隣接する切刃群を新たに被削材の切削加工に用いることができる。
すくい面15のすくい角は、すくい角θ1〜θ4が同じになるように構成されている。すくい角θ1は、図7に示すように、底刃21に対応する領域のすくい角である。すくい角θ2は、図8に示すように、第1の主切刃23に対応する領域のすくい角である。すくい角θ3は、図9に示すように、第2の主切刃25に対応する領域のすくい角である。すくい角θ4は、図10に示すように、副切刃27に対応する領域のすくい角である。
なお、図7は中心軸を含み底刃21と交差する断面における断面図である。図8は中心軸を含み第1の主切刃23と交差する断面における断面図である。図9は中心軸を含み第2の主切刃25と交差する断面における断面図である。図10は中心軸を含み副切刃27と交差する断面における断面図である。
本実施形態の切削インサート1は6つの切刃群を有しているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、切刃群を4つ有し、上面視した場合に中心軸Xを中心に90°の回転対称性を有していてもよい。また、切刃群を8つ有し、上面視した場合に中心軸Xを中心に45°の回転対称性を有していてもよい。
底刃21は、被削材の加工底面に接するようにして被削材を切削する部位であり、切削加工時において切削工具の最も下方に位置する。そのため、切削インサート1をホルダに取り付ける際に、底刃21がホルダの最も先端側に位置するように取り付けられる。底刃21は、被削材の加工底面に接するように用いられることから、貫通孔11の中心軸Xに直交する仮想平面Lからの高さが一定となっている。底刃21は、被削材の加工底面に接するように位置することから、さらい刃として用いられる場合もある。
第1の主切刃23は、上面視において外側に凸の曲線状であって、底刃21に隣接するように位置している。そして、第1の主切刃23は、側面視において底刃21に接続する一方の端部から離れるにつれて仮想平面Lからの高さが高くなっている。第1の主切刃23で切削される被削材の厚みは、底刃21で切削される被削材の厚みよりも厚い。
本実施形態の切削インサート1を側面視した場合に、底刃21における仮想平面Lからの高さが一定である一方で、第1の主切刃23における仮想平面Lからの高さが、底刃21に接続する一方の端部から離れるにつれて高くなっている。第1の主切刃23において生成される切屑の厚みが相対的に薄く、第1の主切刃23が緩やかに傾斜していることから、切削抵抗の急激な増加が抑えられる。
第2の主切刃25は、第1の主切刃23と同様に上面視において外側に凸の曲線状である。第2の主切刃25は第1の主切刃23に隣接しており、第1の主切刃23を間に介して底刃21と隣り合っている。そして、第2の主切刃25は、側面視において第1の主切刃23に接続する一方の端部から離れるにつれて仮想平面Lからの高さが低くなっている。
第2の主切刃25で切削される被削材の厚みは、第1の主切刃23と同様に底刃21で切削される被削材の厚みよりも厚くなる。そのため、第2の主切刃25には底刃21と比較して大きな力が加わり易い。しかしながら、第2の主切刃25における仮想平面Lからの高さが、一定ではなく傾斜している。そのため、切削加工時に第2の主切刃25に加わる切削抵抗を小さくすることができる。
第2の主切刃25で切削される被削材の厚みは、第1の主切刃23で切削される被削材の厚みよりもさらに厚くなる。しかしながら、本実施形態の切削インサート1における第2の主切刃25は、側面視において、両端における仮想平面Lに対する傾斜角よりも中央における仮想平面Lに対する傾斜角が大きく、かつ、側面視における第2の主切刃25の両端を結ぶ仮想直線の仮想平面Lに対する傾斜角θ5が、第1の主切刃23の両端を結ぶ仮想直線の仮想平面Lに対する傾斜角θ6よりも大きい。
第1の主切刃23は、底刃21から遠ざかるにつれて仮想平面Lからの高さが緩やかに高くなるように傾斜しており、第2の主切刃25は、第1の主切刃23から遠ざかるにつれて仮想平面Lからの高さが急激に低くなるように傾斜している。そのため、切削加工時に第2の主切刃25に加わる切削抵抗を第1の主切刃23に加わる力よりもさらに小さくできる。このように切屑の厚みが相対的に厚くなる領域に位置する第2の主切刃25の仮想平面Lに対する傾斜角θ5が相対的に大きいため、安定して被削材を切削することができる。
なお、第2の主切刃25は、第1の主切刃23および副切刃27のそれぞれと滑らかに接続されるため、第2の主切刃25の両端における仮想平面Lに対する傾斜角よりも中央における仮想平面Lに対する傾斜角が大きくなっている。ここで、第2の主切刃25の中央とは、両端の間に位置する部分を意味している。第2の主切刃25の仮想平面Lに対する傾斜の構成は特に限定されるものではない。
例えば、図11(a)に示すように、側面視において中心軸Xに垂直な方向での第2の主切刃25の中心の仮想平面Lに対する傾斜角が大きい構成であってもよい。図11(b)に示すように、側面視において中心軸Xに垂直な方向での第2の主切刃25の中心よりも第1の主切刃23に近接した部分での仮想平面Lに対する傾斜角が大きい構成であってもよい。また、図11(c)に示すように、側面視において中心軸Xに垂直な方向での第2の主切刃25の中心よりも副切刃27に近接した部分での仮想平面Lに対する傾斜角が大きい構成であってもよい。なお、図11の各図においては、第2の主切刃25の傾斜の構成を視覚的に分かり易くするため、中心軸Xに平行な方向の寸法を実際の寸法よりも大きく示している。
第1の主切刃23は、その一方の端部から離れるにつれて仮想平面Lからの高さが高くなっている。第2の主切刃25は、その一方の端部から離れるにつれ仮想平面Lからの高さが低くなっている。第2の主切刃25の仮想平面Lからの高さを、その一方の端部から離れるにつれて高くした場合には、切刃9の耐久性が低下する可能性がある。これは、第2の主切刃25の他方の端部における仮想平面Lからの高さと、底刃21における仮想平面Lからの高さとの間に過度に大きな差が生じるからである。
第2の主切刃25における他方の端部は、底刃21よりも仮想平面Lからの高さが低くなっている。そのため、第2の主切刃25における一方の端部と他方の端部との間での高さの差を十分に確保できるので、傾斜角の相対的に大きな第2の主切刃25の長さを大きくすることができる。結果として、切削される被削材の厚みが大きな領域を広く第2の主切刃25で切削することができる。
本実施形態の切削インサート1において、上面3および下面5がほぼ円形状である。そのため、側面7は概ね円筒形状になるように曲面形状となっている。このとき、側面7の全てが曲面形状となってはおらず、一部が平坦な平面領域7aとなっている。これらの平面領域7aは切刃9から離れて、側面7の全体における下面5の側に位置しており、それぞれ第2の主切刃25の下方に位置している。本実施形態においては、第2の主切刃25が6つ設けられていることから、平面領域7aもまた6つ設けられている。
平面領域7aは、切削インサート1をホルダに安定して固定するため拘束面として機能する部位である。側面7が概ね円筒形状である場合には、切削インサート1をホルダに取り付けた際に、中心軸Xを中心として切削インサート1が回転し易くなる。そのため、切削インサート1をホルダに安定して固定することが困難となる場合がある。しかしながら、上記の平面領域7aをホルダに当接させることによって、切削インサート1が中心軸Xを中心として回転し難くなる。そのため、切削インサート1をホルダに安定して固定することができる。
平面領域7aは、側面7が円筒形状である場合の一部を取り除くことによって平坦な部分を形成したような構成となっている。そのため、切刃9における平面領域7aの上方に位置する部分の耐久性が低下する可能性がある。
しかしながら、本実施形態の切削インサート1においては、平面領域7aが主に第2の主切刃25の下方に位置している。具体的には、平面領域7aの側から切削インサート1
を側面視した場合に、平面領域7aの中心を通り中心軸Xに平行な仮想直線が第2の主切刃25と交差するように、平面領域7aが位置している。既に示したように、第2の主切刃25に加わる切削抵抗は、切刃9におけるその他の部位に加わる切削抵抗と比較して小さく抑えられている。このように切削抵抗が相対的に小さく抑えられている第2の主切刃25の下方に平面領域7aが位置していることによって、切刃9が欠損する可能性を小さくできる。
本実施形態の切削インサート1では、側面視した場合における中心軸Xに直交する方向の平面領域7aの幅が、中心軸Xに直交する方向の第2の主切刃25の幅よりも大きい。そして、平面領域7aの上方に第2の主切刃25の全体が位置している。そのため、切削加工時に平面領域7aに加わる影響を第2の主切刃25の全体で低減することができる。
なお、図4において、平面領域7aの位置を明確にするため、便宜的に平面領域7aに斜線を加えている。
また、本実施形態の切削インサート1のように側面7が傾斜している場合には、底刃21の中心軸Xからの距離と、第2の主切刃25における他方の端部の中心軸Xからの距離との間に大きな差が生じ易くなる。これらの距離に大きな差が生じると、被削材の加工面のR形状がいびつになり易くなる。しかしながら、第2の主切刃25が、その一方の端部から離れるにつれて下面5からの高さが低くなっている構成であるため、第2の主切刃25における一方の端部および他方の端部のそれぞれにおける仮想平面Lからの高さと、底刃21の仮想平面Lからの高さとの間に過度に大きな差が生じることを防ぐことができる。
切刃9は、上記構成の底刃21、第1の主切刃23および第2の主切刃25を順に有している。切刃9が、第1の主切刃23および第2の主切刃25のみからなる場合と比較して、仮想平面Lからの高さが一定である底刃21を有していることによって、第1の主切刃23および第2の主切刃25の傾斜角を大きくすることができる。
また、被削材の加工底面に接するように位置する底刃21を有していることによって、第1の主切刃23および第2の主切刃25のみからなる場合と比較して、第1の主切刃23および第2の主切刃25の位置を被削材の加工底面から離れた位置に設定できる。そのため、底刃21の領域の分だけ第1の主切刃23および第2の主切刃25を、切削加工時において切削される被削材の厚みが厚く大きな力が加わり易い領域に位置させ易くなっている。
底刃21および第1の主切刃23で切削される被削材の厚みは、第2の主切刃25で切削される被削材の切屑の厚みよりも薄い。そのため、底刃21および第1の主切刃23が最初に被削材に当たった場合であっても、切削インサート1に加わる衝撃力は小さい。従って、本実施形態の切削インサート1は、この衝撃力による影響を小さいものとしつつ、切屑の厚みが相対的に厚くなる領域においても安定して被削材を切削することができる。
なお、上記における切刃9の傾斜角とは、上面視した際に切刃9における評価の対象とする部分における接線に直交する方向から側面視した場合に、切刃9における上記対象の部分の両端を結ぶ仮想直線と貫通孔11の中心軸Xに直交する仮想平面Lとの交わる角を意味している。大まかに言えば、上記対象の部分を正面視する方向から側面視した場合における当該対象の部分の傾斜を傾斜角としている。
例えば、図5、6は底刃21の接線に直交する方向から側面視した場合の側面図である。図6の切刃9における中心に位置する底刃21の部分に平行な仮想直線と貫通孔の中心軸に直交する仮想平面Lの交わる角が底刃21の傾斜角を意味することになるが、底刃21は仮想平面Lからの高さが一定であるので傾斜角は0°となる。
また、傾斜角が上記の定義によっていることから、例えば図4に図示されている第1の主切刃23の傾斜角θ6、第2の主切刃25の傾斜角θ5および副切刃27の傾斜角θ7は、傾斜角θ5、θ6、θ7を示す箇所を指しているのであって、これらの値は、図4に示されている見た目の角度とは異なる値である。第1の主切刃23の傾斜角θ6および第2の主切刃25の傾斜角θ5は、特定の値に限定されるものではないが、例えば、第1の主切刃23の傾斜角θ6は2.5〜3.5°程度に、第2の主切刃23の傾斜角θ5は4〜6°程度に設定される。
副切刃27は、第1の主切刃23とは反対側において第2の主切刃25に接続している。言い換えれば、副切刃27は、第2の主切刃25に隣接しており、第2の主切刃25を間に介して第1の主切刃23と隣り合っている。また、副切刃27は、隣接する別の切刃群の底刃21に接続されている。すなわち、副切刃27は、隣り合う2つの切刃群の一方における第2の主切刃25と、他方における底刃21とを接続する役割を有している。
そのため、この副切刃27は、第2の主切刃25に接続する一方の端部から離れるにつれて仮想平面Lからの高さが高くなり、他方の端部が隣接する別の切刃群の底刃21に接続されて底刃21と仮想平面Lからの高さが同じとなっている。
さらに、このとき側面視における副切刃27の両端を結ぶ仮想直線の仮想平面Lに対する傾斜角θ7が、側面視における第2の主切刃25の両端を結ぶ仮想直線の仮想平面Lに対する傾斜角θ5よりも大きくなっている。副切刃27の傾斜角θ7も特定の値に限定されるものではないが、例えば7〜15°程度に設定することができる。
本実施形態の切削インサート1においては、第2の主切刃25の長さが副切刃27の長さよりも長い。このような場合には、切削インサート1の耐久性をさらに高めることができる。
副切刃27に近付くにつれて第2の主切刃25における仮想平面Lからの高さが低くなり、また、第2の主切刃25に近付くにつれて副切刃27における仮想平面Lからの高さが低くなっている。そのため、第2の主切刃25と副切刃27との境界は、側面視した場合において凹状となっている。切込み量が大きく副切刃27を使用するような切削加工においては、第2の主切刃25と副切刃27との境界に応力が集中する可能性がある。しかしながら、第2の主切刃25の長さが副切刃27の長さよりも大きいことによって、副切刃27を使用せずに底刃21、第1の主切刃23および第2の主切刃25のみで切削加工を行なうことのできる切込み量の範囲を大きくできる。
また、図4に示すように、底刃21に平行な方向から側面視した場合において、第1の主切刃23および第2の主切刃25は直線状の部分を有している。これにより、アキシャルレーキが0°である場合のように、底刃21に対して垂直な方向から被削材に接触する場合において、第1の主切刃23および第2の主切刃25が被削材に切り込む際の被削材に対する傾斜角を一定にすることができる。
特許文献1に記載の切刃のように円弧状の切刃の場合には、被削材に対する切削性が変化するため、切刃の切削性が不均一になる。そのため、切削加工が不安定な状態になり易い。また、切削性が変化してしまうため、例えば切込み量が多くなった場合など切削条件によっては切刃にかかる衝撃力が変化する。そのため、切削インサートの耐久性が低下する可能性がある。しかしながら、第1の主切刃23および第2の主切刃25が上記の直線
状の部分を有している場合には、この部分において被削材に対する切削性の変化を小さくできる。そのため、切削インサート1の耐久性を高めることができる。
また、アキシャルレーキが正または負である場合においても、第1の主切刃23および第2の主切刃25が被削材に切り込む際の被削材に対する傾斜角のばらつきを小さくできる。そのため、アキシャルレーキに対する汎用性の高い切削インサート1とすることができる。
なお、本実施形態の切削インサート1においては、切刃9は上面3と側面7とが交差する稜線のみに形成され、側面7が上面3および下面5に対して傾斜した構成となっているが、このような形態に限られるものではない。側面7が上面3および下面5に対して垂直であって、切刃9が上面3と側面7とが交差する稜線に加えて下面5と側面7とが交差する稜線にも形成された構成であってもよい。このように下面5と側面7とが交差する稜線にも切刃9が形成された切削インサート1とする場合には、下面5は、上面3と同様にランド面13、すくい面15、底面17を有する構成とすればよい。
<切削工具>
次に、本発明の一実施形態の切削工具101について図面を用いて説明する。
本実施形態の切削工具101は、図12に示すように、先端側にインサートポケット107を有するホルダ103と、切刃9がホルダ103の先端から突出するようにインサートポケット107に装着された上記の切削インサート1とを備えている。このとき、底刃が最も先端側に位置するように切削インサート1がインサートポケット107に装着される。
ホルダ103は、細長く伸びた棒形状である。そして、ホルダ103の先端側には、インサートポケット107が1つ設けられている。インサートポケット107は、切削インサート1が装着される部分であり、ホルダ103の先端面および側面に対して開口している。このとき、インサートポケット107がホルダ103の側面に対しても開口していることによって、切削インサート1の装着を容易に行なうことができる。
具体的には、インサートポケット107は、ホルダ103の長手方向に対して平行な着座面109と、着座面109の交差する方向に位置する拘束側面111とを有している。インサートポケット107には切削インサート1が装着される。切削インサート1は、複数の切刃群の1つがホルダ103の先端側および外周側に突出するように装着される。
なお、本実施形態の切削工具101は、1つのインサートポケット107を有しているが、複数のインサートポケット107を有していても何ら問題ない。
本実施形態においては、切削インサート1は、固定ネジ105によって、ホルダ103に装着されている。すなわち、切削インサート1の貫通孔に固定ネジ105を挿入し、この固定ネジ105の先端をインサートポケット107に形成されたネジ孔に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、切削インサート1がホルダ103に装着されている。
ホルダ103としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの材質の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材201を切削加工することによって作製される。本実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)上記実施形態に代表される切削工具101を回転させる工程と、
(2)回転している切削工具101における切刃9を被削材201に接触させる工程と、(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図13に示すように、切削工具101を軸Yの周りで回転させるとともに、切削工具101を被削材201に相対的に近付ける。次に、図14に示すように、切削工具101における切刃9を被削材201に接触させて、被削材201を切削する。そして、図15に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
本実施形態においては、被削材201を固定するとともに軸Yの周りで固定された切削工具101を回転させた状態で被削材201に近付けている。また、図14においては、回転している切削インサート1における切刃9を被削材201に接触させることによって被削材201を切削している。また、図15においては、切削工具101を回転させた状態で被削材201から遠ざけている。
なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、あるいは、切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近付けてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、切削工具101を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所に切削インサート1における切刃9を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄または非鉄金属などが挙げられる。
1、301・・・切削インサート
3・・・上面
5・・・下面
7・・・側面
9、309・・・切刃
11・・・貫通孔
13・・・ランド面
15・・・すくい面
17・・・底面
19・・・溝部
21・・・底刃(さらい刃)
23・・・第1の主切刃(第1の外周切刃)
25・・・第2の主切刃(第2の外周切刃)
27・・・副切刃
101・・・切削工具
103・・・ホルダ
105・・・固定ネジ
107・・・インサートポケット
109・・・着座面
111・・・拘束側面
201・・・被削材

Claims (9)

  1. 上面と、下面と、前記上面および前記下面の間に位置する側面と、前記上面および前記側面の交差する稜線に形成された切刃と、前記上面の中央部分から前記下面の中央部分にかけて形成された貫通孔とを備えた転削工具用切削インサートであって、
    前記切刃は、前記切削インサートがホルダに取り付けられた際に前記ホルダの先端側から前記ホルダの外周側に向かって順に隣接して配置される、さらい刃、第1の外周切刃および第2の外周切刃を有し、
    前記さらい刃は、前記貫通孔の中心軸に直交する仮想平面からの高さが一定であって、前記切削インサートが前記ホルダに取り付けられた際に前記ホルダの最も先端側に位置し、
    前記第1の外周切刃は、上面視において外側に凸の曲線状であって曲線部分のみから構成され、側面視において前記さらい刃に接続する一方の端部から離れるにつれて前記仮想平面からの高さが高くなり、
    前記第2の外周切刃は、上面視において外側に凸の曲線状であって曲線部分のみから構成され、側面視において前記第1の外周切刃に接続する一方の端部から離れるにつれて前記仮想平面からの高さが低くなり、
    側面視において、前記第2の外周切刃は、両端における前記仮想平面に対する傾斜角よりも中央における前記仮想平面に対する傾斜角が大きく、
    側面視における前記第2の外周切刃の両端を結ぶ仮想直線の前記仮想平面に対する傾斜角が、側面視における前記第1の外周切刃の両端を結ぶ仮想直線の前記仮想平面に対する傾斜角よりも大きいことを特徴とする転削工具用切削インサート。
  2. 前記切刃は、前記第1の外周切刃とは反対側において前記第2の外周切刃に隣接する副切刃をさらに有し、
    前記第2の外周切刃は、前記副切刃に接続する他方の端部が前記さらい刃よりも前記仮想平面からの高さが低く、
    前記副切刃は、前記第2の外周切刃に接続する一方の端部から離れるにつれて前記仮想平面からの高さが高くなり、他方の端部が前記さらい刃と前記仮想平面からの高さが同じであることを特徴とする請求項1に記載の転削工具用切削インサート。
  3. 側面視における前記副切刃の両端を結ぶ仮想直線の前記仮想平面に対する傾斜角が、側面視における前記第2の外周切刃の両端を結ぶ仮想直線の前記仮想平面に対する傾斜角よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の転削工具用切削インサート。
  4. 前記第2の外周切刃の長さが前記副切刃の長さよりも長いことを特徴とする請求項3に記載の転削工具用切削インサート。
  5. 前記第2の外周切刃の長さが前記第1の外周切刃の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の転削工具用切削インサート。
  6. 前記さらい刃に平行な方向から側面視した場合において、前記第1の外周切刃および前記第2の外周切刃が直線状の部分を有していることを特徴とする請求項1に記載の転削工具用切削インサート。
  7. 前記切刃は、前記第1の外周切刃とは反対側において前記第2の外周切刃に隣接する副切刃をさらに有し、
    前記上面は、外周縁に位置して前記切刃に接続されたランド面、および該ランド面に囲まれた、前記上面の中心に向かうにつれて高さが低くなるすくい面を有し、
    該すくい面は、前記さらい刃に対応する領域のすくい角と、前記第1の外周切刃に対応する領域のすくい角と、前記第2の外周切刃に対応する領域のすくい角と、前記副切刃に対応する領域のすくい角とが同じであることを特徴とする請求項1に記載の転削工具用切削インサート。
  8. 先端側にインサートポケットを有するホルダと、
    前記切刃が前記ホルダから突出するように前記インサートポケットに装着された、請求項1〜7のいずれか1つに記載の転削工具用切削インサートとを具備した転削工具。
  9. 請求項8に記載の転削工具を回転させる工程と、
    回転している前記転削工具における前記切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記転削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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