JP6941002B2 - 遺骨管理施設および遺骨管理施設の設置方法 - Google Patents

遺骨管理施設および遺骨管理施設の設置方法 Download PDF

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Description

この発明は、遺骨を収蔵して管理する納骨堂や遺骨を埋蔵して管理する墳墓などの遺骨管理施設および当該遺骨管理施設の設置方法に関するものである。
遺骨を風雨から保護して管理する遺骨管理施設として、納骨堂や墳墓(永代供養塔、永代供養墓、協同納骨碑等を含む)が数多く提供されている。例えば特許文献1では、納骨堂が記載されている。この納骨堂は、基台上に複数本の石材製支柱を立設し、当該支柱に夫々内壁、外壁等を嵌装して遺骨を収蔵して管理する遺骨管理空間を形成し、当該遺骨管理空間に配設される納骨ロッカーに収蔵された遺骨を風雨から保護するように構成されている。
特開2010−261290号公報
上記特許文献1に記載の納骨堂は石組み製の納骨堂構造を有している。このため、必ずしも十分な耐震性を有しているとは言えず、地震により遺骨管理施設が倒壊する可能性がある。また、石組み構造を採用しているため、必然的に施設重量も増大し、納骨堂の建立からの時間経過に伴って地盤沈下が発生すると、それによって遺骨管理施設が傾き、石組みが崩れてしまうことがあった。この場合、修復に多大な時間と労力がかかってしまうという問題があった。
このような問題は納骨堂に限ったものではなく、石材を組み合わせて建立される墳墓においても共通するものであった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、地震や地盤沈下による倒壊などを効果的に防止するとともに、仮に傾いた場合にも簡単に修復することができる遺骨管理施設およびそれを設置する方法を提供することを目的とする。
この発明の一態様は、基台上に設置され、遺骨管理空間に収蔵または埋蔵される遺骨を管理する遺骨管理施設であって、互いに離間したM本(ただし、Mは3以上の自然数)の金属製の柱と、互いに隣接する一対の柱の上端部同士を相互に連結する金属製の上梁と、互いに隣接する一対の柱の上梁よりも下方の下方部同士を相互に連結する金属製の下梁とを有し、基台上に載置されて遺骨管理空間を囲むラーメン構造の金属フレーム体と、M本の柱を基台に連結して金属フレーム体を基台に固定する固定部材と、基台に固定された金属フレーム体の側面に取り付けられる扉部材および複数のパネル部材と、基台に固定された金属フレーム体の上面に固定される屋根部材と、を備え、複数のパネル部材の全部または一部は石製パネルであり、複数のパネル部材、扉部材および屋根部材により遺骨管理空間を風雨から保護し、各下梁が柱の下端部に連結されて、金属フレーム体はボックスラーメン構造を有することを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、遺骨管理空間に収蔵または埋蔵される遺骨を管理する遺骨管理施設を基台上に設置する遺骨管理施設の設置方法であって、互いに離間したM本(ただし、Mは3以上の自然数)の金属製の柱のうち互いに隣接する一対の柱の上端部同士を金属製の上梁で相互に連結するとともに上梁よりも下方の下方部同士を金属製の下梁で相互に連結したラーメン構造の金属フレーム体を、基台上に設けて遺骨管理空間を囲む第1工程と、第1工程後または第1工程中においてM本の柱を固定部材によって基台に連結することで基台上に設けられる金属フレーム体を基台に固定する第2工程と、基台に固定された金属フレーム体の側面に扉部材および複数のパネル部材を取り付けるとともに、金属フレーム体の上面に屋根部材を固定し、複数のパネル部材、扉部材および屋根部材により遺骨管理空間を風雨から保護する第3工程と、を備え、複数のパネル部材の全部または一部は石製パネルであり、第1工程は、基台と異なる場所で金属フレーム体を製造する第4工程と、金属フレーム体を異なる場所から基台上に搬送して載置する第5工程とを有することを特徴としている。
さらに、この発明の別の態様は、遺骨管理空間に収蔵または埋蔵される遺骨を管理する遺骨管理施設を基台上に設置する遺骨管理施設の設置方法であって、互いに離間したM本(ただし、Mは3以上の自然数)の金属製の柱のうち互いに隣接する一対の柱の上端部同士を金属製の上梁で相互に連結するとともに上梁よりも下方の下方部同士を金属製の下梁で相互に連結したラーメン構造の金属フレーム体を、基台上に設けて遺骨管理空間を囲む第1工程と、第1工程後または第1工程中においてM本の柱を固定部材によって基台に連結することで基台上に設けられる金属フレーム体を基台に固定する第2工程と、基台に固定された金属フレーム体の側面に扉部材および複数のパネル部材を取り付けるとともに、金属フレーム体の上面に屋根部材を固定し、複数のパネル部材、扉部材および屋根部材により遺骨管理空間を風雨から保護する第3工程と、を備え、複数のパネル部材の全部または一部は石製パネルであり、第1工程は、基台上で柱と上梁との相互連結を行うとともに柱と下梁との相互連結を行う第6工程とを有することを特徴としている。
このように構成された発明では、ラーメン構造を有する金属フレーム体が基台上に固定される。そして、当該金属フレーム体の側面に対し、扉部材が取り付けられるとともに複数のパネル部材(全部または一部が石製パネル)が取り付けられる。また、屋根部材は金属フレーム体の上面に固定される。すなわち、本発明にかかる遺骨管理施設は、優れた耐震性を有する金属フレーム体に対し、従来から使用されている石製のパネル部材を取り付けたハイブリッド構造を有しているため、遺骨を守る場所にふさわしい尊厳や美観を担保しつつ、地震による遺骨管理施設の倒壊を効果的に防止することができる。
また、特許文献1に記載された石組み構造の遺骨管理施設(納骨堂)よりも大幅に軽量化することができ、地盤沈下による遺骨管理施設の傾きを効果的に抑制することができる。また、仮に地盤沈下が発生したとしても、遺骨管理施設が部分的に破損することはなく、遺骨管理施設全体が単に傾くのみであるため、ジャッキなどを用いることで簡単に修復することが可能である。
さらに、予め金属フレーム体を製造しておき、当該金属フレーム体を遺骨管理施設の設置現場に搬送し、基台上への載置と、アンカーボルトなどの固定部材による基台への連結とによって金属フレーム体を基台に強固に固定することができる。したがって、このように優れた耐震性を有する遺骨管理施設を簡易に設置することができる。
本発明にかかる遺骨管理施設の第1実施形態である納骨堂の外観構造を示す斜視図である。 図1に示す納骨堂の分解組立斜視図である。 図1に示す納骨堂の設置手順を模式的に示す図である。 図1に示す納骨堂の設置手順を模式的に示す図である。 図1に示す納骨堂の設置手順を模式的に示す図である。 図1に示す納骨堂の設置手順を模式的に示す図である。 金属フレーム体の変形例を示す平面図である。 本発明にかかる遺骨管理施設の他の例である供養塔の外観構造を示す正面図である。 本発明にかかる遺骨管理施設の第2実施形態を構成する金属フレーム体の構造を示す分解組立斜視図である。
図1は本発明にかかる遺骨管理施設の第1実施形態である納骨堂の外観構造を示す斜視図である。また、図2は図1に示す納骨堂の分解組立斜視図である。この納骨堂1Aは、基台2上に載置されるとともにアンカーボルトなどの固定部材3によって基台2に固定された金属フレーム体4に対し、石製のパネル部材51〜58、扉部材6および屋根部材71、72を取り付けた、石製部品と金属製部品とを組み合わせたハイブリッド構造を有している。なお、図1では、石製部品と金属製部品との区別を明瞭にするために、石製部品にドットを付して区別している。
金属フレーム体4は、互いに離間した4本の金属製の柱41a〜41dと、互いに隣接する一対の柱41a〜41dの上端部同士を相互に連結する4本の金属製の上梁42a〜42dと、それらの上梁42a〜42dを相互に連結して補強する補強梁群43と、互いに隣接する一対の柱41a〜41dの下端部同士を相互に連結する4本の金属製の下梁44a〜44dとで構成されたボックスラーメン構造を有している。このように構成された略直方体形状の金属フレーム体4が基台2上に設置されることで、金属フレーム体4の内部に広がる空間が遺骨を収蔵して管理するための遺骨管理空間SPとして機能する。より具体的には、図面への図示を省略するが、遺骨を収納した骨壺を整理して保管するための棚が遺骨管理空間SPに配置される。なお、本実施形態では、金属フレーム体4を構成する部品はステンレス鋼材料で製造されているが、その他の耐腐食性を有する金属材料を用いてもよい。
また、金属フレーム体4では、4つの側面のうち一の側面に扉部材6を取り付けるための扉支持部材45が2本、幅方向に互いに離間しながら、上梁42aと下梁44aとを橋渡しするように鉛直方向に延設され、上梁42aと下梁44aとで固定されている。もちろん、扉支持部材45の位置についてはこれに限定されるものではなく、他の側面に取り付けてもよいし、複数個所に取り付けてもよい。ただし、本実施形態では、金属フレーム体4は略直方体形状を有し、鉛直方向と平行な軸回りに回転対称な形状を有しており、
後で説明するようにクレーンなどにより金属フレーム体4を吊り下げ、基台2上に載置するため、その際に金属フレーム体4を回転対称軸回りに回動させて扉位置を調整してもよい。
扉支持部材45および柱41a〜41dの互いに向き合っている側面には、図2中の破線拡大部Aに示すように、突起部46が鉛直方向に延設されている。一方、各パネル部材51〜58の側面には、図2中の破線拡大部Bに示すように、突起部46と係合可能な溝部59が設けられている。この点については扉部材6も同様である。このため、図2に示すように、溝部59を突起部46に係合させながらパネル部材51〜58および扉部材6を上方から扉支持部材45および柱41a〜41dの間に挿入することで金属フレーム体4に取付可能となっている。なお、当該取付に先立って溝部59および突起部46の少なくとも一方に接着剤を予め塗布しておくと、パネル部材51〜58および扉部材6を扉支持部材45および柱41a〜41dに強固に固定することができるとともにパネル部材51〜58、扉部材6、扉支持部材45および柱41a〜41dの間に隙間が形成されるのを効果的に防止して側面方向から風雨が遺骨管理空間SPに侵入するのを効果的に防止することができる。このように、本実施形態では、パネル部材51〜58および扉部材6が外壁パネルとして機能する。
屋根部材71、72は金属フレーム体4の上面、つまり柱41a〜41dの上端にそれぞれ固着されたフランジ部47a〜47d、上梁42a〜42dおよび補強梁群43上に載置されて遺骨管理空間SPを上方から覆う。これによって、上方方向から風雨が遺骨管理空間SPに侵入するのを効果的に防止することができる。なお、屋根部材71、72はボルトなどの固定部材によってフランジ部47a〜47dに固定される。
次に、上記した構成を有する納骨堂1Aの設置方法について図3A〜図3Dを参照しつつ説明する。図3A〜図3Dは図1に示す納骨堂の設置手順を模式的に示す図である。ここでは、霊園の墓地の一角に設置する比較的小型の納骨堂1Aを設置する場合を例示して説明する。金属フレーム体4については予め工場において製造しておき、トラックにより工場から設置現場に運搬した後、図3Aに示すように、クレーン(図示省略)により吊り下げ、コンクリート製の基台2上に載置する(第1工程)に、アンカーボルトなどの固定部材3によって金属フレーム体4を基台2に固定する(第2工程)。
それに続いて、図3Bに示すように、基台2の上面に土間コンクリート81を施工するとともに、当該土間コンクリート81上に玉砂利82を敷設して納骨堂1Aの床8を形成する。本実施形態では、下梁44a〜44dが床8の床材(土間コンクリート81および玉砂利82)で埋設されるように床8が形成されている。このため、金属フレーム体4は固定部材3によって基台2に固定されるのみならず、土間コンクリート81によっても固定され、金属フレーム体4は強固に固定される。なお、床8の高さについては、下梁44a〜44dの上面を除いて埋設するのに必要な高さ、つまり当該上面が床8と面一となる程度に設定してもよく、上記のように埋設した場合と同様に、下梁44a〜44dが床8から突起するのを防止している。このように下梁突起の防止によって納骨作業の際に下梁44aに躓くなどの問題が発生するのを回避することができる。
金属フレーム体4の固定が完了すると、図2や図3Cに示すように、溝部59を突起部46に係合させながらパネル部材51〜58および扉部材6を上方から扉支持部材45および柱41a〜41dの間に挿入して金属フレーム体4に取り付ける。これによって、パネル部材51〜58および扉部材6が側方から遺骨管理空間SPを取り囲む外壁パネルとして機能する。
最後に、柱41a〜41dのフランジ部47a〜47d、上梁42a〜42dおよび補強梁群43上に屋根部材71、72を載置するのに続いてボルトなどの締結金具9によってフランジ部47a〜47dに固定する。これによって、遺骨管理空間SPが屋根部材71、72、パネル部材51〜58および扉部材6によって囲まれ、風雨が遺骨管理空間SPに侵入するのを効果的に防止する(第3工程)。
以上のように、本実施形態では、ラーメン構造を有する金属フレーム体4を予め工場で製造しておき、当該金属フレーム体4を一体的に基台2上に固定した後で、当該金属フレーム体4の側面に対し、扉部材6およびパネル部材51〜58を取り付けるとともに金属フレーム体4の上面に屋根部材71を固定して納骨堂1Aを設置している。すなわち、納骨堂1Aは、優れた耐震性を有する金属フレーム体4に対して石製のパネル部材51〜58を取り付けたハイブリッド構造を有している。このため、従来からの美観を担保しつつ、地震による遺骨管理施設の倒壊を効果的に防止することができる。
また、上記実施形態では、金属フレーム体4は、固定部材3により基台2に固定されるのみならず、土間コンクリート81での下梁44a〜44dの埋設により固定されるため、地震による納骨堂1Aの倒壊をより効果的に防止することができる。
また、納骨堂1Aは、その一部を金属部品に置き換えたハイブリッド構造を有しているため、特許文献1に記載の発明のように石組み構造のものよりも大幅な軽量化を図ることができ、地盤沈下による納骨堂1Aの傾きを抑制することができる。また、仮に地盤沈下が発生したとしても、納骨堂1Aが部分的に破損することはなく、単に納骨堂1Aが全体的に傾く程度である。この程度であれば、ジャッキなどを用いることで納骨堂1Aを簡単に修復することが可能である。
さらに、予め金属フレーム体4を基台2と異なる場所、例えば金属加工工場で製造しておき(本発明の「第4工程」の一例に相当)、当該金属フレーム体4を納骨堂1Aの設置現場に搬送し、基台2上への載置(本発明の「第5工程」の一例に相当)と、アンカーボルトなどの固定部材による基台2への連結(本発明の「第2工程」の一例に相当)とによって金属フレーム体4を基台2に強固に固定することができる。したがって、このように優れた耐震性を有する納骨堂1Aを簡易に設置することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、基台2上に土間コンクリート81と玉砂利82とからなる床8を敷設しているが、床8の構成はこれに限定されるものではなく、例えば玉砂利82の代わりに石板を敷設してもよい。また、床8を設けず、基台2の上面を床面としてもよい。
また、上記実施形態では、下梁44a〜44dを同一高さ位置に設けているが、扉部材6の取付に用いる下梁44aを除く下梁44b〜44dについては、鉛直方向において例えば上梁42aと下梁44aとの中間の高さ位置に設けてもよく、この場合、当該下梁44b〜44dを骨壺保管用棚の一部として機能させてもよい。つまり、下梁は上梁よりも下方の下方部同士を相互に連結するように構成すればよい。
また、上記実施形態では、屋根部材71、72を支持するために上梁42a〜42dおよび補強梁群43が格子状に配置されているが、屋根部材71、72の支持構造はこれに限定されるものではなく、上梁42a〜42dおよび補強梁群43の代わりに、例えば図4に示すように中央部に屋根部材71、72の下面中央部を支持する矩形形状の支持部材48と、当該支持部材48と各柱41a〜41dおよび扉支持部材45の上端部とを連結する6本のバー部材49a〜49fと、で構成してもよい。この場合、金属フレーム体4の重量を低下させることができる。
また、上記実施形態では、遺骨管理施設の一例として納骨堂1Aに対して本発明を適用しているが、他の遺骨管理施設、例えば図5に示すように、基台2の中央部に設けた凹部を遺骨管理空間SPとして使用する供養墓1Bに対しても本発明を適用することができる。なお、図5中の符号5、73はそれぞれ石製パネルおよび屋根部材を示している。
また、上記実施形態では、基台2と異なる場所(例えば金属加工工場)で金属フレーム体4を予め製造し、トラックにより工場から設置現場に運搬した後、図3Aに示すように、クレーン(図示省略)により吊り下げ、コンクリート製の基台2上に載置している。金属フレーム体4は比較的大型、例えば約2m×2m×2m程度の大型構造物であるため、運搬上の制約が発生している。つまり、遺骨管理施設の周辺環境が施工に適していない、例えば道幅の狭い道路や住宅密集地などでは金属フレーム体4を運搬することが困難となり、事実上施工を断念せざるを得ないケースがあった。
そこで、このような問題を解消するためには、金属フレーム体4の構成部品単位で基台2上に運搬し、基台2上で金属フレーム体4を組み立ててもよい(本発明の「第6工程」の一例に相当)。ただし、全構成部品を設置現場で組み立てる場合、当該組立により製造された金属フレーム体4の強度や仕上げ状態が工場での精密加工によって製造されたものより低下することは避けられない。したがって、これらの点を考慮すると、予め工場で比較的小型の半製品を製造しておき、半製品とそれ以外の部品を設置現場に運搬し、基台2上で組み立てて金属フレーム体4を完成させるのが好適である(第2実施形態)。
図6は本発明にかかる遺骨管理施設の第2実施形態を構成する金属フレーム体の構造を示す分解組立斜視図である。この第2実施形態では、同図に示すように、金属フレーム体4の構成部品のうち下梁44a〜44dが予め工場にて柱41a〜41dの配置に対応した形状で相互連結され、下梁体44が半製品として製造される。また同様に、上梁42a〜42dが予め工場にて柱41a〜41dの配置に対応した形状で相互連結され、上梁体42が半製品として製造される(本発明の「第7工程」の一例に相当)。なお、第2実施形態においては、上梁体42に対して補強梁群43が設けられて強度の向上が図られている。
一方、柱41a〜41dおよび扉支持部材45はそれぞれ独立した状態で上記半製品(上梁体42および下梁体44)とともに設置現場に運搬される。そして、基台2上で上梁体42および下梁体44に対して柱41a〜41dおよび扉支持部材45が締結具や溶接などによって連結されて金属フレーム体4が基台2上に設けられる(本発明の「第6工程」の一例に相当)。その後で、アンカーボルトなどの固定部材3によって金属フレーム体4が基台2に固定される。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に、金属フレーム体4の完成後に基台2への固定が実行されているが、例えば柱41a〜41dを基台2に固定した後で柱41a〜41dに対して上梁体42および下梁体44を連結してもよい。なお、その後の施工は第1実施形態と同様である。
以上のように、第2実施形態によれば、遺骨管理施設の周辺環境に左右されず、第1実施形態と同様の作用効果を有する遺骨管理施設を設置することができる。その結果、遺骨管理施設の設置可能範囲を広げることができる。なお、第2実施形態では、2つの半製品を予め工場で製造しているが、一方のみを製造して他方を部品状態で運搬してもよい。また、半製品の種類は上梁体42および下梁体44に限定されるものではなく、任意である。
また、上記実施形態では、全パネル部材51〜58を石製パネルで構成しているが、一部を他のパネル、例えば戒名や名前を彫刻したステンレス銘板に代えてもよく、この場合、ステンレス銘板は外壁パネルとしても機能する。また、上記実施形態では扉部材6として石製扉を用いているが、ステンレスやアルミニュームなどの金属製扉を用いてもよい。
また、上記実施形態では、4本の柱41a〜41dにより略直方体形状の金属フレーム体4を構成しているが、柱の本数は3本以上であれば任意であり、例えば6本の柱を用いることで略六角柱形状の金属フレーム体を構成することができる。また、金属フレーム体4の各側面に取り付けるパネル部材の枚数は1、2枚、3枚に設定されているが、各側面に取り付けるパネル部材の枚数は任意である。また、上記実施形態では、2枚の屋根部材71、72により屋根を構成しているが、屋根部材の枚数や形状などは任意である。
この発明は、遺骨を収蔵して管理する納骨堂や遺骨を埋蔵して管理する墳墓などの遺骨管理施設および当該遺骨管理施設の設置方法全般に適用可能である。
1A…納骨堂(遺骨管理施設)
1B…供養墓(遺骨管理施設)
2…基台
3…固定部材
4…金属フレーム体
6…扉部材
9…締結金具
41a〜41d…柱
42…上梁体
42a〜42d…上梁
44…下梁体
44a〜44d…下梁
51〜58…パネル部材
71,72…屋根部材
81…土間コンクリート(床材)
82…玉砂利(床材)
SP…遺骨管理空間

Claims (5)

  1. 基台上に設置され、遺骨管理空間に収蔵または埋蔵される遺骨を管理する遺骨管理施設であって、
    互いに離間したM本(ただし、Mは3以上の自然数)の金属製の柱と、互いに隣接する一対の柱の上端部同士を相互に連結する金属製の上梁と、互いに隣接する一対の柱の前記上梁よりも下方の下方部同士を相互に連結する金属製の下梁とを有し、前記基台上に載置されて前記遺骨管理空間を囲むラーメン構造の金属フレーム体と、
    前記M本の柱を前記基台に連結して前記金属フレーム体を前記基台に固定する固定部材と、
    前記基台に固定された前記金属フレーム体の側面に取り付けられる扉部材および複数のパネル部材と、
    前記基台に固定された前記金属フレーム体の上面に固定される屋根部材と、を備え、
    前記複数のパネル部材の全部または一部は石製パネルであり、
    前記複数のパネル部材、前記扉部材および前記屋根部材により前記遺骨管理空間を風雨から保護し、
    各下梁が前記柱の下端部に連結されて、前記金属フレーム体はボックスラーメン構造を有する
    ことを特徴とする遺骨管理施設。
  2. 請求項に記載の遺骨管理施設であって、
    前記基台上に床材が施工されるとき、
    各下梁は、全部あるいは上面を除く全部が前記床材により埋設されるように、前記柱に連結される遺骨管理施設。
  3. 遺骨管理空間に収蔵または埋蔵される遺骨を管理する遺骨管理施設を基台上に設置する遺骨管理施設の設置方法であって、
    互いに離間したM本(ただし、Mは3以上の自然数)の金属製の柱のうち互いに隣接する一対の柱の上端部同士を金属製の上梁で相互に連結するとともに前記上梁よりも下方の下方部同士を金属製の下梁で相互に連結したラーメン構造の金属フレーム体を、前記基台上に設けて前記遺骨管理空間を囲む第1工程と、
    前記第1工程後または前記第1工程中において前記M本の柱を固定部材によって前記基台に連結することで前記基台上に設けられる前記金属フレーム体を前記基台に固定する第2工程と、
    前記基台に固定された前記金属フレーム体の側面に扉部材および複数のパネル部材を取り付けるとともに、前記金属フレーム体の上面に屋根部材を固定し、前記複数のパネル部材、前記扉部材および前記屋根部材により前記遺骨管理空間を風雨から保護する第3工程と、を備え、
    前記複数のパネル部材の全部または一部は石製パネルであり、
    前記第1工程は、前記基台と異なる場所で前記金属フレーム体を製造する第4工程と、前記金属フレーム体を前記異なる場所から前記基台上に搬送して載置する第5工程とを有する
    ことを特徴とする遺骨管理施設の設置方法。
  4. 遺骨管理空間に収蔵または埋蔵される遺骨を管理する遺骨管理施設を基台上に設置する遺骨管理施設の設置方法であって、
    互いに離間したM本(ただし、Mは3以上の自然数)の金属製の柱のうち互いに隣接する一対の柱の上端部同士を金属製の上梁で相互に連結するとともに前記上梁よりも下方の下方部同士を金属製の下梁で相互に連結したラーメン構造の金属フレーム体を、前記基台上に設けて前記遺骨管理空間を囲む第1工程と、
    前記第1工程後または前記第1工程中において前記M本の柱を固定部材によって前記基台に連結することで前記基台上に設けられる前記金属フレーム体を前記基台に固定する第2工程と、
    前記基台に固定された前記金属フレーム体の側面に扉部材および複数のパネル部材を取り付けるとともに、前記金属フレーム体の上面に屋根部材を固定し、前記複数のパネル部材、前記扉部材および前記屋根部材により前記遺骨管理空間を風雨から保護する第3工程と、を備え、
    前記複数のパネル部材の全部または一部は石製パネルであり、
    前記第1工程は、前記基台上で前記柱と前記上梁との相互連結を行うとともに前記柱と前記下梁との相互連結を行う第6工程とを有する
    ことを特徴とする遺骨管理施設の設置方法。
  5. 請求項に記載の遺骨管理施設の設置方法であって、
    前記第1工程は、前記上梁を相互に連結した上梁体と前記下梁を相互に連結した下梁体とを前記基台と異なる場所で製造する第7工程をさらに有し、
    前記第6工程は、前記上梁体および前記下梁体を前記異なる場所から前記基台上に搬送して前記上梁体および前記下梁体に対して前記柱を連結する工程を有する遺骨管理施設の設置方法。
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