JP6939323B2 - 画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成プログラムに関する。
特許文献1には、記録用紙に形成された検査画像を読み取って得られる主走査方向に沿うプロファイルから、受光素子に対する検査画像の画素の重心位置を取得し、受光素子の受光中心に対するラインの重心位置のずれである位相差に基づき、受光素子に対する検査画像の画素毎の主走査方向に沿う位置を特定することが記載されている。また、重心位置を算出する際には、データを補間して二次曲線近似により重心位置を算出することが記載されている。
特許文献2には、画像信号値の変動を表すプロファイルグラフから各ラインパターンの濃度中心に対応する極値位置と、当該ラインパターンの左右両エッジに対応する第1エッジ位置及び第2エッジ位置を算出し、最小二乗法により、ライン中心近似直線、第1エッジ近似直線、第2エッジ近似直線を得ることにより、予め知見しておいたライン幅とドット径の相関からドット径を求めることが記載されている。
特許文献3には、ヘッドの吐出状態を調べるパターンを記録・測定した結果により不吐出ノズルの判別を行うと共に、各ノズルに対応した濃度分布を求め、不吐出ノズル部分の濃度分布から異色補完を行う補完テーブルをノズル毎に決定することが記載されている。
特開2013−069003号公報 特開2009−025094号公報 特開2003−136764号公報
記録素子毎に線分を形成するテストパターン画像から二次曲線等を用いて線分の重心位置を検出していたため、線幅または濃度は検出できなかった。そこで、本発明は、テストパターン画像から線分の重心位置、並びに、線幅及び濃度の少なくとも一方の検出が可能な画像形成装置及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像形成装置は、第1の方向に沿って配列された複数の記録素子を備え、画像情報に応じて前記複数の記録素子の各々を駆動し、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記複数の記録素子に対して相対的に移動する記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、予め定めた階段状の線分のパターン画像を形成するように前記画像形成部を制御する制御部と、前記画像形成部によって記録媒体上に形成された前記パターン画像を読み取る読取部と、前記読取部の読取結果から線分の輝度変化をガウス曲線で近似し、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて、線分の重心位置情報、並びに、線分についての線幅及び濃度の少なくとも一方の線情報を算出する算出部と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記算出部は、前記ガウス曲線で近似する際に、前記読取結果を予め定めた量ずらして近似する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記算出部は、前記ガウス曲線で近似する過程で近似不能になった場合に、前記読取結果を予め定めた量ずらしてから近似する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記予め定めた量は、前記読取結果から得られる輝度の最大値を用いて決定する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記算出部によって算出された前記線情報を用いて濃度補正を行う補正部を更に備える。
請求項6に記載の発明は、 請求項1〜5の何れか1項に記載の発明において、前記算出部によって算出された前記重心位置情報を用いて不良の記録素子を検出する検出部を更に備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子に対応する予め定めた処理を実行する処理実行部を更に備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記処理実行部は、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子を表示する処理を実行する。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記処理実行部は、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、記録素子を回復する予め定めた回復処理を実行する。
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記処理実行部は、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子を補正する画像処理パラメータを決定する処理を実行する。
請求項11に記載の画像形成プログラムは、コンピュータを、請求項1〜10の何れか1項に記載の画像形成装置の各部として機能させる。
請求項1に記載の画像形成装置によれば、テストパターン画像から線分の重心位置、並びに、線幅及び濃度の少なくとも一方の検出が可能な画像形成装置を提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、ガウス曲線に近似する際の計算不能となることなく近似することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、常に予め定めた量をずらしてからガウス曲線に近似する場合に比べて計算負荷を軽減できる。
請求項4に記載の発明によれば、最小値を用いて予め定めた量を決定する場合よりもガウス曲線に近似する際の計算不能となることを抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて濃度補正を行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いた不良の記録素子の検出が可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子に対する対処が可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子を報知できる。
請求項9に記載の発明によれば、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子を回復させることが可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて不良の記録素子が検出された場合に、画像処理により補正することが可能となる。
請求項11に記載の画像形成プログラムによれば、テストパターン画像から線分の重心位置、並びに、線幅及び濃度の少なくとも一方の検出が可能な画像形成プログラムを提供できる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドの概略構成を示す底面図である。 (A)は本実施形態に係るインクジェット記録装置の画像読取部の概略構成を示す側面図であり、(B)はRGBの3ラインの5000画素のラインセンサを示す図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置の電気系の要部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置における画像情報処理部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置により形成されるテストパターン画像の一例を示す図である。 (A)は画素位置と輝度値の一例を示す図であり、(B)は(A)の輝度変化を示すグラフである。 (A)は第1例で近似された線濃度曲線を示す図であり、(B)は第2例で近似された線濃度曲線を示す図であり、(C)は(A)で用いたオフセットを振幅で整合させた場合の線濃度曲線を示す図である。 本実施形態に係るインクジェット記録装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 (A)はテストパターン画像の注目部分を示す図であり、(B)は(A)における注目の直線部分の輝度変化を示す図である。
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、画像形成装置として、記録媒体としての連続紙上にインク滴を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置に適用した場合について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の概略構成を示す側面図である。また、図2は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の記録ヘッド50の概略構成を示す底面図である。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、搬送ローラ20、給紙ロール30、ロータリーエンコーダ32、排出ロール40、記録ヘッド50C、50M、50Y、50K、乾燥部60、及び画像読取部70を備えている。
本実施形態に係る搬送ローラ20は、例えばギヤ等の機構を介して搬送ローラ20と接続された搬送モータ(図示省略。)が駆動されることにより回転する。また、本実施形態に係る給紙ロール30には、長尺状の連続紙Pが巻きつけられており、搬送ローラ20の回転に伴って連続紙Pが図1の矢印A方向に搬送される。また、搬送された連続紙Pは、排出ロール40に巻き取られる。なお、以下では、連続紙Pが搬送される方向(図1の矢印A方向)を単に「搬送方向」という。
本実施形態に係るロータリーエンコーダ32は、搬送ローラ20の回転軸に設けられており、搬送ローラ20が予め定められた角度回転する毎にクロック信号を出力する。
本実施形態に係る記録ヘッド50C、50M、50Y、50Kは、搬送方向に沿って搬送方向の上流からこの順番で設けられている。なお、以下では、記録ヘッド50C、50M、50Y、50Kを区別する必要がない場合は、符号末尾のアルファベットを省略する。
また、図2に示すように、記録ヘッド50は、搬送方向に交差する交差方向(以下、単に「交差方向」という。)に沿って配列された複数のノズル52を備えている。なお、ノズル52が本発明の記録素子の一例である。そして、記録ヘッド50C、50M、50Y、50Kは、各々シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の各色に対応するインク滴をノズル52から連続紙P上に吐出する。また、記録ヘッド50C、50M、50Y、50Kは、ロータリーエンコーダ32からのクロックを基準に駆動される。なお、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、各ノズル52を識別するために、各ノズル52に1、2、・・・と1から順番にノズル番号が付与されている。また、本実施形態では、ノズル52が一列に配列された記録ヘッド50として説明するが、これに限るものではない。例えば、複数のノズルを有するノズル群を千鳥状に交差方向に沿って配列された記録ヘッドを適用してもよい。
本実施形態に係る乾燥部60は、例えば複数の面発光レーザ素子を含み、連続紙P上に吐出されたインク滴に対して面発光レーザ素子からレーザを照射させることによりインク滴を乾燥させて、連続紙Pへインク滴を定着させる。なお、乾燥部60として、温風により連続紙P上に吐出されたインク滴を乾燥させるヒータ等の他の装置を適用してもよい。
本実施形態に係る画像読取部70は、例えば、図3(A)に示すように、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を含むラインセンサ72とされており、連続紙P上に形成された画像を搬送方向に沿って交差方向に伸びたライン毎に予め定められた解像度で読み取る。ラインセンサ72は、例えば、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のそれぞれに対応して3ラインのものを適用し、図3(B)に示すように、それぞれ5000画素とされている。また、画像読取部70は、ラインセンサ72に連続紙Pの幅方向(交差方向)の光を結像する光学系74を含み、図示しない光源から連続紙Pに照射された光の反射光を光学系74によりラインセンサ72に結像することにより画像を読み取る。そして、画像読取部70は、読み取った画像の濃度に応じた各画素の輝度値を示す輝度情報を出力する。
なお、本実施形態では、記録ヘッド50の解像度は1200dpi、画像読取部70の解像度は600dpiとされている。
次に、図4を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の電気系の要部構成について説明する。図4は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の電気系の要部の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、インクジェット記録装置10の全体的な動作を司るCPU(Central Processing Unit)80、及び各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)82を備えている。また、インクジェット記録装置10は、CPU80による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)84、及びハードディスク記憶装置86も備えている。
ハードディスク記憶装置86は、画像情報やテストパターン画像を形成するためのパターン情報、及び画像形成に関する各種の情報を記憶する。
画像情報入力部88は、図示しないパーソナルコンピュータ等の外部装置から画像情報の入力を受け付ける。入力された画像情報はハードディスク記憶装置86に記憶される。
また、インクジェット記録装置10は、インクジェット記録装置10に対するユーザからの指示を受け付けると共に、ユーザに対してインクジェット記録装置10の動作状況等に関する各種情報を通知する操作表示部90を備えている。なお、操作表示部90は、例えば、プログラムの実行により操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示されるタッチパネル式のディスプレイ、及びテンキーやスタートボタン等のハードウェアキーを含む。
画像形成制御部94は、画像情報に基づき連続紙Pに画像を形成するために、記録ヘッド50を駆動するヘッドドライバ91、及び連続紙Pを搬送するためのモータを駆動するモータドライバ93等を制御する。
画像情報処理部96は、図5に示すように、画像生成処理部960、テストパターン生成部962、及び不良ノズル判定処理部964を備える。画像生成処理部960は、ハードディスク記憶装置86に記憶された画像情報に対し、必要に応じて濃度変換などの画像処理を行う。また、テストパターン生成部962は、ハードディスク記憶装置86に記憶されたパターン情報に基づいて、不良のノズル52(以下不良ノズルと称する場合がある。)を検出するためのテストパターン画像を生成する。また、不良ノズル判定処理部964は、画像読取部70が読み取ることによって得られる画像情報に基づいて、不良ノズルを判定する処理等を行う。
そして、CPU80、ROM82、RAM84、及びハードディスク記憶装置86の各々が、アドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス92を介して互いに接続されている。また、これらに加え、画像情報入力部88、操作表示部90、画像形成制御部94、画像情報処理部96、及び画像読取部70の各部もバス92を介して互いに接続されている。
以上の構成により、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、CPU80により、ROM82、RAM84、及びハードディスク記憶装置86に対するアクセス、画像情報入力部88による画像情報の受付の各々を行う。また、インクジェット記録装置10は、CPU80により、操作表示部90を介した各種情報の取得、及び操作表示部90に対する各種情報の表示を各々行う。また、インクジェット記録装置10は、CPU80により、ロータリーエンコーダ32から出力されたクロック信号の受信、及び該クロック信号に基づく記録ヘッド50、乾燥部60、及び画像読取部70の制御を各々行う。また、インクジェット記録装置10は、CPU80により、搬送モータを介した搬送ローラ20の回転の制御、及び画像読取部70から出力された輝度情報の取得を各々行う。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係るインクジェット記録装置10において、不良ノズルを検出するために用いるテストパターン画像について説明する。なお、本実施形態で実行される画像形成処理は、各色の記録ヘッド50の各々について同一の処理であるため、以下では、1つの記録ヘッド50についてのテストパターン画像について説明する。図6は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10により形成されるテストパターン画像の一例を示す図である。
図6に示すように、テストパターン画像は、各ノズル52に対応した直線状のパターンが連続紙Pの搬送方向に階段状に連なった階段状のパターンを、ノズル52の配列方向に複数配列して構成されている。
各直線状のパターンは、ノズル52に対応し、連続紙Pの搬送方向に沿って形成された同一の長さの直線である。すなわち、同一のドット数からなる直線である。例えば、記録ヘッド50の最端部のノズル(ここでは、左端の吐出ノズル)52により直線状のパターンを構成する予め定められた数のドットを形成し終えると、続いて記録ヘッド50の左から2番目のノズル52により直線状のパターンを構成する予め定められた数のドットが形成される。よって、各直線状のパターンは、ノズル間のピッチに相当する幅だけ吐出ノズルの配列方向にずれた位置に配列される。これにより、搬送方向に階段状に連なった階段状のパターンとなる。なお、階段状のパターンを構成するドットは、必ずしも各々が重なっている(接触している)ことを要しない。
階段状のパターンの段数は、ヘッドの解像度と読取り解像度と読取り特性から白紙部の白とパターン部の黒のコントラストが十分に取れるように設定されている。各記録ヘッド50に含まれるノズル52の個数は同数であり、各ノズル52に対応した直線状のパターンも同一の長さであるため、各階段状のパターンも同一形状となる。
テストパターン画像は、具体的には、図6に示すように、交差方向(ノズル52の配列方向)に沿って、1つのノズル52から吐出し、続くN個のノズル52からは吐出しないパターンが繰り返される階段状のパターンとされている。図6の例では、Nが15の場合を示す。以下では、階段状のパターンを1on/Noffの階段パターンと称する場合がある。
本実施形態では、上述のように形成されたテストパターン画像を画像読取部70が読取り、読取結果に基づいて、画像情報処理部96が不良ノズルを検出する処理を行う。そして、不良ノズルが検出された場合には、不良ノズルを使用せずに他のノズルで補正するように画像を形成することで、筋ムラのない高画質の画像が得られる。
次に、読み取ったテストパターン画像に対する画像情報処理部96で行われる画像処理について説明する。
画像情報処理部96の不良ノズル判定処理部964が、画像読取部70によって読み取られたテストパターン画像の各段において、複数ラインの輝度情報の加算平均を算出して、輝度変化情報を算出する。
また、不良ノズル判定処理部964は、算出した輝度変化情報から、単一のノズル52で生成された線分部分を、線濃度曲線で近似する。具体的には、線濃度曲線は、ガウス曲線を基本とした次式を用いて近似する。
y=C−K×exp(−(x−u)/α)
ここで、Cは紙白部、あるいは、線分間の白紙部とする。
α=2×σ
不良ノズル判定処理部964では、段内の各線分ごとに上記式で近似を行う。これを全段に行うことで全ノズル52の輝度変化曲線としての線濃度曲線が計算される。
この式は、対数をとると以下のように展開され、最小二乗法でパラメータが簡単に計算される。
ln(C−y)=ln(K)×(−(x−u)/α)
しかし、近似に使用する輝度変化情報が少ない場合や輝度変化情報にノイズが含まれ、ピークが小さい場合に対数中のC−y≦0となると演算できずに、近似ができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、C−y+offset>0となるオフセット値(offset)を設けて近似する。理想的には、Cはベースの輝度が望ましく、C−y≦0になることは無いが、現実的には、画像読取部70の特性、ノイズの影響、データ数が少ないことなどで、C−y≦0が発生する。
オフセット値としては、例えば、Cが8ビット階調の224であれば、最大値の255となるようにオフセット値=255−224=31としてもよい。或いは、読み取り系の状態から、少なくともオフセット値=10あれば、C−y>0を十分満足することがわかっていれば、この値を用いることが望ましい。
なお、オフセットの有無にかかわらずuの値は変化しない。また、Kやαに多少の影響が出るが、実用上問題ない。多少でも影響が出るという点では、可能な限りオフセット値が小さいほうがよい。
また、パラメータ計算後、式に導入したオフセット値を無視してもよい。或いは、凹ピークに正確性を求めるためにK’=K−offset、としてもよい。
yが最小値となるのは、x=uのときで、uは線分の中心値=液滴の着弾位置となる。パターンの構成上、段内でuは一定間隔になる。従って、各線分ごとに計算されたuを重心位置情報として算出することで、例えば、抜けているところは不吐出、一定間隔から乱れているところは着弾ズレが発生していることが分かる。また、予め着弾ズレの許容値を設定しておくことで不良ノズルの検出が容易となる。
また、線濃度曲線において、x=uのときy=C−Kとなり、この値が最も濃度の濃い値となる。従って、これを濃度情報と定義して算出し、平均値からのばらつきを濃度のズレとして濃度補正を行う。
なお、読取時の用紙変形などでCの値に揺らぎがある場合、線濃度曲線の[K]を濃度と相関する値として、濃度補正に利用してもよい。
また、ガウス曲線のσは、分布の広がりを表すことから、線濃度曲線から決まるσは、線幅に相関する値となる。これを用いて、例えば、画像情報処理部96が、平均値からのズレを濃度のズレとして濃度補正を行う。
また、不良ノズル判定処理部964は、輝度の絶対値として、y=Mとなる幅を線濃度曲線から求める。これは一定濃度以上の部分の幅を表すので、画像情報処理部96が、これをノズルの濃度に相関する値として、濃度補正を行ってもよい。なお、Mは、平均のave(C)から50小さい値として決めればよい。または、読み取り時の用紙変形などでCの値に揺らぎがある場合は、線濃度曲線のave(C)とave(K)を使って、D=ave(C)−ave(K)/2のように関数で求めてもよい。
ここで、具体的な数値を用いて線濃度曲線の近似について説明する。図7(A)は画素位置と輝度値の一例を示す図であり、図7(B)は図7(A)の輝度変化を示すグラフである。なお、図7では、1200dpiの記録ヘッド50で、1on/Noffの階段パターンを600dpiの画像読取部70で読み取ったときの1段の一部のデータの輝度変化の例を示す。
図7(A)におけるハッチングで示す3点を用いて線濃度曲線の近似を行う場合について説明する。
上述のように、Cは紙白部、あるいは、線分間の白紙部であるので、図7(B)に示すように、周囲の紙白部からC=198とする。
y=C−K×exp(−(x−u)/α)を用いて近似すると、C−y=198−198≦0となってしまい、近似不能でエラーが発生する。
そこで、第1例として、オフセット値として10を適用し、C’=C+10とする。これにより、C’=208、K=104.4、u=2589.5、α=0.935(σ=0.684)が計算され、図8(A)に示す線濃度曲線に近似される。
また、第2例として、C=255を適用してy=C−K×exp(−(x−u)/α)を用いて近似すると、C−255、K=140.9、u=2589.5、α=2.336(σ=1.081)が計算され、図8(B)に示す線濃度曲線に近似される。
なお、Cも設けたオフセット値もそのままとしてもよいが、振幅で整合、すなわち、K’=K−offsetとしてもよい。例えば、第1例では、C=198、K=94.4、u=2589.5、α=0.935(σ=0.684)が計算され、図8(C)に示す線濃度曲線に近似される。結果としての近似式は、y=C−K’×exp(−(x−u)/αとなる。
何れの近似式においても、重心位置uは同じ値が計算される。これを、テストパターン画像の各段に適用し、全ノズル分の重心位置である着弾位置を求める。重心位置が見つからない、つまり凹ピークが無い部分は、不吐として検出する。一方、重心位置が理想位置から設定されて予め定めた閾値以上離れている場合は、吐出曲がり不良とすることで、全ノズルの不良が検出される。
なお、Kとα(σ)から、線濃度曲線を描けるので、濃度、或いは線幅を算出して、これを濃度補正に利用してもよい。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係るインクジェット記録装置10で行われる具体的な処理について説明する。図9は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ100では、テストパターン生成部962が、ハードディスク記憶装置86に記憶されたテストパターン画像の情報を読み出して連続紙Pに形成するための情報を準備してステップ102へ移行する。
ステップ102では、画像形成制御部94が、連続紙Pの搬送、及び記録ヘッド50の駆動を制御して、連続紙Pにテストパターン画像を形成してステップ104へ移行する。
ステップ104では、画像読取部70が、連続紙Pに形成されたテストパターン画像を読み取ってステップ106へ移行する。
ステップ106では、不良ノズル判定処理部964が、テストパターン画像の読取結果に基づいて、テストパターン毎の線濃度曲線を計算する。例えば、図10(A)に示すテストパターン画像上の直線の輝度情報は、図10(B)に示すような輝度変化となるので、ガウス曲線を用いてノズル毎の線濃度曲線を近似する。具体的には、上述のように、テストパターン画像の各段において、複数ラインの輝度情報の加算平均を算出して、輝度変化情報を算出する。また、算出した輝度変化情報から、単一のノズルで生成された線分部分をガウス曲線で近似する。なお、線濃度曲線の近似を行う場合には、上述したように、オフセットを設けて近似することにより、ガウス曲線を用いて近似する際のエラー(近似不能)の発生が抑制される。なお、オフセットは、近似する際にエラーが発生した場合にオフセットを設けて、線濃度曲線の近似を行ってもよい。また、オフセットを設ける場合には、輝度値の最大値を用いてオフセット量を決定してもよい。
ステップ108では、不良ノズル判定処理部964が、各ノズル52の線濃度曲線から不良ノズルを検出すると共に、各ノズル52の線濃度曲線からノズル毎の濃度情報を検出してステップ110へ移行する。すなわち、各ノズル52の重心位置uを重心位置情報として算出することにより着弾位置を求め、重心位置が見つからない場合は不吐出として検出し、重心位置が理想位置から設定されて予め定めた閾値以上離れている場合は、吐出曲がり不良と判定する。また、線濃度曲線のx=uのときの値が最も濃度が濃い値となるので、これを濃度情報として検出する。なお、ステップ108は、算出部及び検出部に対応する。
ステップ110では、CPU80が、不良ノズルに対応する処理を行うと共に、画像情報処理部96が、濃度情報に対応する処理を行ってステップ112へ移行する。不良ノズルに対応する処理は、例えば、CPU80が、操作表示部90に不良ノズルを表示する処理(例えば、不良ノズルの存在を報知する処理や不良ノズル番号を表示する処理等)を行ってもよい。或いは、CPU80が、記録ヘッド50を制御して、不良ノズルの有無で記録ヘッド50の不良ノズルを復元するために回復処理として予め定めたメンテナンス(ノズル52の清掃等)を実施してもよい。或いは、CPU80が、不良ノズルを補正する画像処理パラメータを決定する処理を行ってもよい。これらは画像形成前、画像形成中などの装置の状態や不良ノズルの数や状態に応じて適当に選択される。一方、濃度情報に対応する処理は、例えば、画像情報処理部96が、濃度情報に対する補正値を算出して濃度補正を行う。濃度補正は、近似曲線(ガウス曲線)のピーク値を濃度情報として算出し、算出した濃度情報を用いて濃度補正を行ってもよい。或いは、近似曲線の標準偏差σを線幅として算出し、算出した線幅を用いて濃度補正を行ってもよい。或いは、近似曲線で輝度値を指定(例えば、σや、2σ、3σ等になる輝度値を指定)して線幅を算出し、算出した線幅を用いて濃度補正を行ってもよい。或いは、濃度情報及び線幅を用いて濃度補正を行ってもよい。なお、ステップ110は、補正部及び処理実行部に対応する。
ステップ112では、CPU80が。一連の処理を終了するか否かを判定する。該判定は、例えば、全色の記録ヘッド50について上記処理が終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合には一連の処理を終了する。
なお、記録ヘッド50が本実施形態のように、複数色ある場合にはステップ106を始める前に色判定を行って、読取画像のRGBプレーンの中から適したプレーンの画像を選択するようにすればよい。
また、上記の実施形態では、本発明をインクジェット記録装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、LEDプリンタやサーマルプリンタへ適用してもよい。サーマルプリンタを適用して濃度補正を行う場合には、電流値(電圧値でもよい)を制御すればよい。
また、上記の実施形態に係るインクジェット記録装置10で行われる処理(図9)は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、インクジェット記録装置10の各装置で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 インクジェット記録装置
50 記録ヘッド
52 ノズル
70 画像読取部
94 画像形成制御部
96 画像情報処理部
962 テストパターン生成部
964 不良ノズル判定処理部
P 連続紙

Claims (11)

  1. 第1の方向に沿って配列された複数の記録素子を備え、画像情報に応じて前記複数の記録素子の各々を駆動し、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記複数の記録素子に対して相対的に移動する記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    予め定めた階段状の線分のパターン画像を形成するように前記画像形成部を制御する制御部と、
    前記画像形成部によって記録媒体上に形成された前記パターン画像を読み取る読取部と、
    前記読取部の読取結果から線分の輝度変化をガウス曲線で近似し、ガウス曲線で近似した輝度変化曲線を用いて、線分の重心位置情報、並びに、線分についての線幅及び濃度の少なくとも一方の線情報を算出する算出部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記算出部は、前記ガウス曲線で近似する際に、前記読取結果を予め定めた量ずらして近似する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記算出部は、前記ガウス曲線で近似する過程で近似不能になった場合に、前記読取結果を予め定めた量ずらしてから近似する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定めた量は、前記読取結果から得られる輝度の最大値を用いて決定する請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記算出部によって算出された前記線情報を用いて濃度補正を行う補正部を更に備えた請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記算出部によって算出された前記重心位置情報を用いて不良の記録素子を検出する検出部を更に備えた請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子に対応する予め定めた処理を実行する処理実行部を更に備えた請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記処理実行部は、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子を表示する処理を実行する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記処理実行部は、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、記録素子を回復する予め定めた回復処理を実行する請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記処理実行部は、前記検出部によって不良の記録素子が検出された場合に、不良の記録素子を補正する画像処理パラメータを決定する処理を実行する請求項7に記載の画像形成装置。
  11. コンピュータを、請求項1〜10の何れか1項に記載の画像形成装置の各部として機能させるための画像形成プログラム。
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