JP6939195B2 - 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム - Google Patents

検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6939195B2
JP6939195B2 JP2017145423A JP2017145423A JP6939195B2 JP 6939195 B2 JP6939195 B2 JP 6939195B2 JP 2017145423 A JP2017145423 A JP 2017145423A JP 2017145423 A JP2017145423 A JP 2017145423A JP 6939195 B2 JP6939195 B2 JP 6939195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
unit
dimensional model
image
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017145423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019027855A (ja
Inventor
池田 雄一
雄一 池田
環 堀井
環 堀井
後藤 和幸
和幸 後藤
秀文 竹中
秀文 竹中
敬幸 山本
敬幸 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2017145423A priority Critical patent/JP6939195B2/ja
Priority to US16/045,577 priority patent/US11094120B2/en
Publication of JP2019027855A publication Critical patent/JP2019027855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6939195B2 publication Critical patent/JP6939195B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T19/00Manipulating 3D models or images for computer graphics
    • G06T19/006Mixed reality
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T19/00Manipulating 3D models or images for computer graphics
    • G06T19/20Editing of 3D images, e.g. changing shapes or colours, aligning objects or positioning parts
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30132Masonry; Concrete
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30136Metal
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2219/00Indexing scheme for manipulating 3D models or images for computer graphics
    • G06T2219/20Indexing scheme for editing of 3D models
    • G06T2219/2012Colour editing, changing, or manipulating; Use of colour codes

Description

本発明は、構造物の検査を支援するための検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラムに関する。
建築や土木等の現場においては、工事の前後や実施途中の写真を撮影して、状況の確認や検査を行なう場合がある。そして、柱等の建設部材の設置精度を測定するための技術も検討されている(特許文献1参照)。この文献に記載の技術では、所定位置に設置される柱の複数の所定地点に予め設けられた複数のマーカをステレオカメラで撮影する。そして、撮影画像から複数のマーカを抽出し、複数のマーカの位置に基づいて、柱の設計上の設置位置に対する誤差等の設置精度を演算する。
また、配筋検査のための配筋検査システムも検討されている(特許文献2参照)。この文献に記載の技術では、配筋検査システムは、検査対象の鉄筋の径、本数、ピッチ等の情報が入力されると、検査対象の鉄筋の撮影画像に基づいて検査対象の鉄筋の径、本数、ピッチ等を計測し、検査対象の鉄筋の情報と検査対象の鉄筋の計測情報との一致/不一致を判定する。
更に、現場の撮影画像を管理するための画像管理システムも検討されている(特許文献3参照)。この文献に記載の技術では、タブレット端末の制御部は、工事記録の撮影処理を実行した後、現在位置と関連付けた撮影画像を記録し、撮影画像に関連して現在位置を含めた撮影画像情報を生成して記録する。撮影したポイントが事前登録されたポイントの場合には、このポイントの座標を撮影画像に関連付けて記録し、前回から現在までの撮影ポイントの撮影画像の位置情報を調整する。
特開2014−35341号公報 特開2016−3981号公報 特開2017−45404号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、ステレオカメラにより、設置精度を計測できるが、検査の効率化は想定されていない。また、特許文献2においては、画像を用いた検査は想定されていない。また、特許文献3に記載された技術においては、所定のポイントでの撮影画像を残すことはできるが、検査手法は従来と同様であるため、検査の効率化を図れない。
上記課題を解決するための検査処理システムは、構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、検査結果を記録する検査情報記憶部と、撮影部と出力部とに接続された制御部とを備える。そして、前記制御部が、位置特定部により、現在位置を特定し、前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を取得し、前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録する。
本発明によれば、構造物の検査を効率的に行なうことができる。
本実施形態のシステムの説明図。 本実施形態の記憶部に記録されたデータの説明図であって、(a)はBIM情報記憶部、(b)は関係者情報記憶部、(c)は配信ルール記憶部、(d)は検査情報記憶部の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の出力画像の説明図。 本実施形態の定着長の計測支援処理の説明図であって、(a)は処理手順、(b)は定着長の算出方法の説明図。 本実施形態のピッチ及び鉄筋径の計測支援処理の説明図であって、(a)は処理手順、(b)は点群データ、(c)はピッチ計測枠、(d)はピッチの算出方法、(e)は鉄筋径の算出方法の説明図。 他の実施形態の出力画像の説明図であって、(a)は差異が小さい場合、(b)は差異が大きい場合の説明図。
以下、図1〜図7に従って、検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラムを具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、建築工事の工事現場において構造物(例えば、配筋)の検査を支援するための検査処理システムとして説明する。この場合、BIM(Building Information Modeling)により生成された2次元画像(仮想画像)と、現場での撮影画像(構造物画像)とを用いることにより検査を支援し、検査結果を関係者間で情報共有する。
図1に示すように、構造物の配筋検査を行なうために、管理サーバ10及びユーザ端末20を用いる。
管理サーバ10は、ユーザ端末20において用いる各種データを管理するコンピュータシステムである。この管理サーバ10は、BIM情報記憶部12、関係者情報記憶部13、配信ルール記憶部14、検査情報記憶部15を備える。なお、BIM情報記憶部12〜検査情報記憶部15には、それぞれ後述するユーザ端末20のBIM情報記憶部22〜検査情報記憶部25に記録されるデータと同じデータが記録される。このため、各データについては、BIM情報記憶部22〜検査情報記憶部25において説明する。
ユーザ端末20は、工事現場を撮影した撮影画像を用いて、構造物の検査を支援するコンピュータ端末である。このユーザ端末20は、制御部21、BIM情報記憶部22、関係者情報記憶部23、配信ルール記憶部24、検査情報記憶部25、タッチパネルディスプレイ26、慣性計測部27、カメラ28を備える。
タッチパネルディスプレイ26は、各種情報を入力するための入力部として機能するとともに、各種情報を出力するための出力部として機能する。なお、入力部、出力部は、情報の入力や出力が可能なハードウェアであれば、タッチパネルディスプレイ26に限定されるものではない。
慣性計測部27は、3軸の加速度を取得することにより、移動距離や移動方向を算出する位置特定部として機能する。
カメラ28は、被写体を撮影する撮影部として機能する。本実施形態では、対象物を複数の異なる方向から同時に撮影することにより、その奥行き方向の情報を取得できるステレオカメラを用いる。このカメラ28により、被写体までの距離や、3次元形状の点群データを取得することができる。なお、撮影部は、被写体を撮影できるハードウェアであれば、ステレオカメラに限定されるものではない。
制御部21は、CPU、RAM、ROM等から構成された制御手段として機能し、後述する処理(ユーザ認証段階、位置特定段階、画像生成段階、画像出力段階、検査支援段階、計測支援段階、配信処理段階等を含む処理)を行なう。このための検査処理プログラムを実行することにより、制御部21は、ユーザ認証部210、位置特定部211、画像生成部212、画像出力部213、検査支援部214、計測支援部215、配信処理部216等として機能する。
ユーザ認証部210は、ユーザを特定する処理を実行する。
位置特定部211は、現在地を特定する処理を実行する。本実施形態では、慣性計測部27を用いて、移動距離及び移動方向を算出する。そして、位置特定部211は、初期位置からの移動距離及び移動方向に基づいて、現在地を特定する。
画像生成部212は、3次元モデルから2次元の仮想画像を生成する処理を実行する。本実施形態では、後述するBIM情報記憶部22に記録された構造物の3次元モデルを、仮想空間(BIM空間)内の現在位置に対応する視点から、カメラ28の撮影方向を見た2次元画像(BIM画像)を生成する。
画像出力部213は、カメラ28によって撮影され、タッチパネルディスプレイ26に出力されている撮影画像に、BIM画像を重畳させて表示する処理を実行する。
検査支援部214は、検査情報記憶部25に記録されている検査項目の検査を支援する処理を実行する。
計測支援部215は、撮影画像に基づいて、検査項目に必要な計測を支援する処理を実行する。例えば、定着長さ、鉄筋のピッチ、鉄筋径等の計測を支援する。
配信処理部216は、配信ルールに基づいて、検査結果を配信する処理を実行する。
図2(a)に示すように、BIM情報記憶部22(モデル記憶部)には、BIM技術により生成した検査対象の構造物についての3次元モデルに関するBIM管理データ220が記録される。このBIM管理データ220は、構造物の設計時に生成された3次元モデルを、管理サーバ10からダウンロードした場合に記録される。BIM管理データ220は、構造物ID、フロア、3次元モデルに関するデータを含んで構成される。
構造物IDデータ領域には、構造物を特定するための識別子に関するデータが記録される。
フロアデータ領域には、この構造物におけるフロアを特定するための識別子に関するデータが記録される。
3次元モデルデータ領域には、このフロアの仮想空間(BIM空間)内に配置された3次元モデルが記録される。この3次元モデルは、複数の部材モデルから構成される。例えば、配筋については、このフロア(BIM空間)において配筋された鉄筋の3次元モデルが記録される。この3次元モデルには、検査開始位置に貼付されている初期位置マーカの座標が記録されている。
各3次元モデルは、属性情報を保持している。この属性情報には、部材ID、部材名称、部材仕様等に関する情報が含まれる。部材IDは、部材を特定するための識別子である。部材名称は、この部材の名称(例えば鉄筋)である。部材仕様は、この部材の材料や大きさ(例えば、定着長さ、鉄筋のピッチ、鉄筋径等)等の仕様である。
図2(b)に示すように、関係者情報記憶部23には、構造物の建設に関わる関係者に関する関係者管理データ230が記録される。この関係者管理データ230は、構造物の管理者や施工者に関する情報が関係者情報記憶部13に登録され、管理サーバ10からダウンロードした場合に記録される。関係者管理データ230は、施工会社レコード231、工事班レコード232、工事責任者レコード233を含む。
施工会社レコード231は、部材ID、施工会社ID、連絡先に関するデータを含んで構成される。
部材IDデータ領域には、構造物を構成する部材を特定するための識別子に関するデータが記録される。
施工会社IDデータ領域には、この部材の施工を行なう施工会社を特定するための識別子(施工者情報)に関するデータが記録される。
連絡先データ領域には、この施工会社の連絡先に関するデータが記録される。
工事班レコード232は、工事班ID、連絡先に関するデータを含んで構成される。
工事班IDデータ領域には、この施工を監督する工事班を特定するための識別子に関するデータが記録される。
連絡先データ領域には、この工事班の連絡先に関するデータが記録される。
工事責任者レコード233は、工事責任者ID、連絡先に関するデータを含んで構成される。
工事責任者IDデータ領域には、この工事現場の責任者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
連絡先データ領域には、この工事現場の責任者の連絡先(例えばメールアドレス)に関するデータが記録される。
図2(c)に示すように、配信ルール記憶部24には、検査結果を通知する配信先を決める方法に関する配信ルールデータ240及び配信先管理データ241が記録される。この配信ルールデータ240は、決定された配信ルールや配信先が配信ルール記憶部14に登録され、管理サーバ10からダウンロードした場合に記録される。
配信ルールデータ240は、配信レベル、配信先パターンに関するデータを含んで構成される。
配信レベルデータ領域には、検査結果を配信する対象者を特定するための情報共有レベルを特定するための数値が記録される。この配信レベルは、検査担当者によって指定された重要度と緊急度とにより算出される。ここで、重要度及び緊急度は、それぞれ「1」〜「3」で指定される。この場合、重要度、緊急度が高い程、高い数値が指定される。そして、配信レベルは、重要度と緊急度とを乗算して算出される数値(「1」〜「9」)を用いる。
配信先パターンには、配信レベルに応じた配信先(例えば、施工会社ID、工事班ID、工事責任者ID)に関するデータが記録される。例えば、配信レベル「1」〜「2」の通常レベルの場合、施工会社、施工に関連する工事班に配信する。配信レベル「3」〜「5」の場合、通常レベルの配信先に加えて、工事責任者に配信する。配信レベル「6」〜「9」の場合、通常レベルの配信先に加えて、すべての工事班、現場管理者に配信する。更に、配信レベルが緊急基準値以上の場合には、即時に関係者全員に配信する緊急配信を行なう。
配信先管理データ241は、検査種別、配信先に関するデータを含んで構成される。
検査種別データ領域には、構造物の検査の種類に関するデータが記録される。
配信先データ領域には、この検査種別において、通常配信により検査結果を通知する配信先に関するデータが記録される。
図2(d)に示すように、検査情報記憶部25には、検査対象の構造物の検査結果に関する検査管理レコード250が記録される。この検査管理レコード250は、検査前に検査情報記憶部15に登録され、管理サーバ10の検査情報記憶部15と同期して記録される。従って、検査時には、ユーザ端末20の検査情報記憶部25の更新に伴い、管理サーバ10の検査情報記憶部15も更新される。検査管理レコード250は、検査ID、検査種別、フロア、部材ID、部材名称、3次元座標、検査項目、正解、計測長さ、関連工事班ID、関係会社ID、検査結果、検査/対応済、関連ファイル、備考、配信先IDに関するデータを含んで構成される。
検査IDデータ領域には、各検査を特定するための識別子に関するデータが記録される。
検査種別データ領域には、この検査の種類に関するデータが記録される。
フロアデータ領域には、構造物におけるフロアを特定するための識別子に関するデータが記録される。
部材IDデータ領域には、検査対象の部材を特定するための識別子に関するデータが記録される。
部材名称データ領域には、検査対象の名称に関するデータが記録される。
3次元座標データ領域には、この検査結果において指摘位置を特定するための座標に関するデータが記録される。
検査項目データ領域には、検査項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
正解データ領域には、この検査項目の設計値に関するデータが記録される。
計測値データ領域には、この検査項目において実際に計測した値(長さや個数等)に関するデータが記録される。
関連工事班IDデータ領域には、この検査項目を担当する工事班を特定するための識別子に関するデータが記録される。
関係会社IDデータ領域には、この部材の施工会社等を特定するための識別子に関するデータが記録される。
検査結果データ領域には、検査による判定(OK又はNG)に関するデータが記録される。更に、検査結果データ領域には、この検査項目について対応が必要な場合の重要度及び緊急度に関するデータが記録される。
検査/対応済データ領域には、この検査項目についての対応状況を特定するためのフラグが記録される。
関連ファイルデータ領域には、検査に関連するデータのリンク先に関するデータが記録される。この関連ファイルには、この構造物の3次元モデルや書き込み、検査状況や巡視状況を示す画像(2次元画像、立体画像、3次元点群データ)を用いることができる。
備考データ領域には、検査担当者の指摘事項等のコメントに関するデータが記録される。
配信先IDデータ領域には、この検査結果を配信する関係者を特定するための識別子が記録される。
次に、図3〜図7を用いて、ユーザ端末20により構造物の検査を行なう場合の処理手順を説明する。
(検査支援処理)
図3を用いて、検査支援処理を説明する。この処理は、ユーザ端末20を用いて検査を行なう場合に実行される。まず、検査担当者は、構造物に貼り付けられている初期位置マーカを撮影できる位置まで移動する。そして、ユーザ端末20において、検査処理プログラムを起動する。
この場合、ユーザ端末20の制御部21は、ユーザ認証処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21のユーザ認証部210は、ユーザ情報を入力するためのログイン画面を出力する。ユーザ認証部210は、ログイン画面に入力されたユーザIDに基づいて、検査担当者(例えば、工事班の担当者)を特定する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、初期位置の特定処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21の位置特定部211は、タッチパネルディスプレイ26にマーカの撮影指示を出力する。検査担当者は、ユーザ端末20のカメラ28を用いて、初期位置マーカを撮影する。この場合、位置特定部211は、初期位置マーカまでの距離と方向に基づいて、仮想空間内において、ユーザ端末20(検査担当者)の初期位置を特定する。
そして、検査担当者は、ユーザ端末20を携帯しながら、検査のために、現場を巡回する。
この場合、ユーザ端末20の制御部21は、現在地の特定処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の位置特定部211は、慣性計測部27から加速度情報を取得し、この加速度情報に基づいて、移動方向や移動距離を算出する。そして、位置特定部211は、初期位置の座標に対する移動方向において移動距離を加算し、現在位置を特定する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、BIMモデルの重畳表示処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21の画像生成部212は、慣性計測部27から取得した加速度情報に基づいて、ユーザ端末20の向きを特定する。次に、画像生成部212は、BIM空間において、ユーザ端末20のカメラ28の現在地に視点を配置し、ユーザ端末20の向きに基づいて、視野範囲を特定し、検査対象の部材の2次元画像(BIM画像)を生成する。このBIM画像では、所定の透過率が設定された仮想画像を用いる。
次に、画像出力部213は、カメラ28による撮影画像をタッチパネルディスプレイ26に出力する。そして、画像出力部213は、撮影画像に対して、画像生成部212によって生成された2次元画像を重畳する。
この場合、図5に示すように、撮影画像500に対応するBIM画像510が生成される。そして、撮影画像500にBIM画像510を重畳させた出力画像520を生成し、タッチパネルディスプレイ26に出力する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、検査対象かどうかの判定処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21の検査支援部214は、3次元モデルの属性情報を用いて、2次元画像の中に含まれる部材を特定する。そして、検査支援部214は、この部材IDが検査情報記憶部25に記録されている場合には、検査対象と判定する。
検査対象と判定した場合(ステップS1−5において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、計測支援処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の検査支援部214は、タッチパネルディスプレイ26に、検査対象が含まれることを示すメッセージを出力する。更に、計測支援部215は、後述するように、検査対象の鉄筋径、ピッチ、定着長さ等を計測する計測支援処理(図6,図7)を実行する。
一方、検査対象の部材が含まれておらず、検査対象でないと判定した場合(ステップS1−5において「NO」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、計測支援処理(ステップS1−6)をスキップする。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の入力かどうかの判定処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、検査担当者は、検査結果を入力する場合、情報登録画面の表示指示を入力する。この場合、制御部21の検査支援部214は、検査結果の入力と判定し、タッチパネルディスプレイ26に情報登録画面を表示させる。なお、検査とは別に何らかの指摘事項等の共有情報を入力する場合にも、情報登録画面を用いてもよい。
検査結果が入力されたと判定した場合(ステップS1−7において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の記録処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、検査担当者は、情報登録画面に、計測値、検査結果(OK又はNG、重要度及び緊急度)を入力する。また、状況を撮影した画像を生成し、保存先を入力する。入力された情報の保存指示を取得した場合、検査支援部214は、計測値、検査結果、BIM空間内の現在地の3次元座標を記録した検査管理レコード250を生成し、検査情報記憶部25に記録する。更に、現場において3次元モデルへの書き込みを行なった場合や、カメラ28を用いて現場の状況を撮影した場合には、検査支援部214は、書き込み情報や撮影画像(立体画像又は3次元点群データ等)の保存先情報を検査管理レコード250の関連ファイルデータ領域に記録する。また、情報登録画面へのコメントの入力指示を取得した場合には、検査支援部214は、検査管理レコード250の備考データ領域に記録する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、緊急かどうかの判定処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、制御部21の配信処理部216は、検査管理レコード250に記録された重要度及び緊急度に基づいて配信レベルを算出する。そして、配信処理部216は、配信レベルが、配信ルール記憶部24の配信ルールデータ240に記録された緊急基準値以上の場合には、緊急と判定する。
緊急と判定した場合(ステップS1−9において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、緊急配信処理を実行する(ステップS1−10)。具体的には、制御部21の配信処理部216は、配信レベルに応じた配信先パターンを特定し、関係者情報記憶部23から、全員の連絡先を取得し、緊急メッセージを配信する。
一方、緊急でないと判定した場合(ステップS1−9において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、緊急配信処理(ステップS1−10)をスキップする。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、検査終了かどうかの判定処理を実行する(ステップS1−11)。具体的には、制御部21の検査支援部214は、タッチパネルディスプレイ26に終了入力が行なわれた場合には、検査終了と判定する。
検査終了でないと判定した場合(ステップS1−11において「NO」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、現在地の特定処理(ステップS1−3)以降の処理を繰り返す。
一方、検査終了と判定した場合(ステップS1−11において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の配信処理を実行する(ステップS1−12)。具体的には、制御部21の配信処理部216は、検査情報記憶部25に記録された検査管理レコード250の検査結果に基づいて、通知が必要な検査結果を特定する。そして、配信処理部216は、検査管理レコード250に記録された重要度及び緊急度に基づいて配信レベルを算出する。次に、配信処理部216は、配信ルール記憶部24の配信ルールデータ240を用いて、配信レベルに応じた配信先パターンを特定する。そして、配信処理部216は、配信先パターンにより特定した配信先(関連工事班ID、関係会社ID、工事責任者ID)を、検査管理レコード250に記録された配信先IDデータ領域に記録する。更に、配信処理部216は、関係者情報記憶部23から、特定した配信先の連絡先を取得し、関係者に対して検査結果を配信する。
(情報表示処理)
次に、図4を用いて、情報表示処理を説明する。この処理は、ユーザ端末20を用いて検査結果を確認する場合に実行される。この場合も、ユーザ(工事班、施工会社の担当者等)は、構造物に貼り付けられている初期位置マーカを撮影できる位置まで移動する。そして、ユーザ端末20において、検査結果表示プログラムを起動する。
この場合、ユーザ端末20の制御部21は、ステップS1−1と同様に、ユーザ認証処理を実行する(ステップS2−1)。この場合も、制御部21のユーザ認証部210は、ログイン画面に入力されたユーザIDに基づいてユーザを特定する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、ステップS1−2〜S1−4と同様に、初期位置の特定処理(ステップS2−2)、現在地の特定処理(ステップS2−3)、BIMモデルの重畳表示処理(ステップS2−4)を実行する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果が含まれるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部21の検査支援部214は、2次元画像の中に含まれる部材IDを特定する。そして、この部材IDについての検査管理レコード250が検査情報記憶部25に記録されている場合には、検査支援部214は、検査結果が含まれると判定する。
検査結果が含まれると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、関連者かどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−6)。具体的には、制御部21の検査支援部214は、ユーザ認証したユーザIDが、検査管理レコード250の関連工事班ID、関係会社ID、配信先IDの各データ領域に記録されている場合には関連者と判定する。
関連者と判定した場合(ステップS2−6において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の表示処理を実行する(ステップS2−7)。具体的には、制御部21の画像出力部213は、タッチパネルディスプレイ26に表示された画像に対して、検査結果を含めたアイコンを出力する。このアイコンには、検査管理レコード250にリンクされている。なお、検査結果以外の指摘事項等の共有情報が記録されている場合にも、同様にタッチパネルディスプレイ26に表示する。このアイコンを選択することにより、検査管理レコード250の内容を確認することができる。
この場合も、図5に示すように、撮影画像500に対応するBIM画像510が生成される。更に、検査管理レコード250が記録されている場合、検査結果を表示するアイコン531を含めたBIM画像530を生成する。そして、撮影画像500にBIM画像530を重畳させた出力画像540を生成し、タッチパネルディスプレイ26に出力する。
一方、検査結果が含まれないと判定した場合や関連者でないと判定した場合(ステップS2−5,S2−6において「NO」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の表示処理(ステップS2−7)をスキップする。
そして、ユーザ端末20の制御部21は、ステップS1−11と同様に、検査終了かどうかの判定処理を実行する(ステップS2−8)。検査終了でないと判定した場合(ステップS2−8において「NO」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、現在地の特定処理(ステップS2−3)以降の処理を繰り返す。
一方、検査終了と判定した場合(ステップS2−8において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果表示処理を終了する。
(定着長の計測支援処理)
次に、図6を用いて、定着長の計測支援処理を説明する。
図6(a)に示すように、ユーザ端末20の制御部21は、配筋の特定処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、撮影画像に重畳させたBIM画像において、柱鉄筋の端部を特定する。更に、計測支援部215は、撮影画像において、画像認識により定着具を特定する。なお、画像認識により定着具を特定できない場合には、タッチパネルディスプレイ26において、検査担当者が定着具を指定するようにしてもよい。
図6(b)に示すように、カメラ28での撮影画像において、柱鉄筋の端部550、定着具551を特定する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、定着長の算出処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、カメラ28での撮影画像の3次元計測により、柱鉄筋の端部550から定着具551までの長さを算出する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、定着長の確認処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、算出した定着長(計測値)と、検査情報記憶部25の検査管理レコード250に記録されている検査項目(定着長)の正解とを比較する。正解に対して予め定められた許容範囲内に計測値がある場合には、計測支援部215は、検査結果としてOKを記録する。一方、計測値が許容範囲を超えている場合には、計測支援部215は、検査結果としてNGを記録する。
(ピッチ、鉄筋径の計測支援処理)
次に、図7を用いて、ピッチ、鉄筋径の計測支援処理を説明する。
図7(a)に示すように、ユーザ端末20の制御部21は、配筋の特定処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、柱鉄筋の撮影画像(点群データ)を用いて、配筋を特定する。
この場合、図7(b)に示す点群データ560を取得する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、ピッチの算出処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、点群データ560の所定領域を切り出し、柱鉄筋の検査面を特定する。そして、計測支援部215は、この検査面において、柱主筋、フープ筋を特定する。
図7(c)に示すように、検査面570において、基準単位長さで、水平方向に主筋枠571、鉛直方向にフープ筋枠572を設定する。主筋枠571、フープ筋枠572は、それぞれ、検査対象の鉄筋の延在方向に対して、垂直方向に交差するように配置される。次に、計測支援部215は、各枠(571,572)に含まれる点群データの集合体により、鉄筋数を算出する。そして、計測支援部215は、基準単位長さを鉄筋数で除算することによりピッチを算出する。
図7(d)に示すように、主筋枠571においては、6本の鉄筋(主筋)を検出している。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、鉄筋径の算出処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、点群データにおいて、各鉄筋の外縁に接する円を算出する。そして、計測支援部215は、この円の直径により鉄筋径を算出する。
図7(e)に示すように、点群データ581を、D29、D32、D35の鉄筋の円582によりフィッティングして、それぞれの鉄筋径を予測する。
次に、ユーザ端末20の制御部21は、結果の照合処理を実行する(ステップS4−4)。具体的には、制御部21の計測支援部215は、算出したピッチ、鉄筋径の計測値と、検査情報記憶部25の検査管理レコード250に記録されている検査項目(ピッチ、鉄筋径)の正解とを比較する。この場合も、正解に対して予め定められた許容範囲内に計測値がある場合には、計測支援部215は、検査結果としてOKを記録する。一方、計測値が許容範囲を超えている場合には、計測支援部215は、検査結果としてNGを記録する。
本実施形態の検査処理システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、初期位置の特定処理(ステップS1−2,S2−2)、現在地の特定処理(ステップS1−3,S2−3)、BIMモデルの重畳表示処理(ステップS1−4,S2−4)を実行する。これにより、現在位置に応じたBIM画像を用いて、検査を行なうことができる。特に、撮影画像とBIM画像とを重畳させることにより、設計と実際との違いを効率的に把握することができる。
(2)本実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、検査対象かどうかの判定処理を実行する(ステップS1−5)。そして、検査対象と判定した場合(ステップS1−5において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、計測支援処理を実行する(ステップS1−6)。これにより、検査担当者は検査箇所を容易に把握することができる。
(3)本実施形態では、検査結果が入力されたと判定した場合(ステップS1−7において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の記録処理を実行する(ステップS1−8)。緊急と判定した場合(ステップS1−9において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、緊急配信処理を実行する(ステップS1−10)。これにより、重要度や緊急度が高い検査結果を、関係者間で速やかに情報共有を行なうことができる。
(4)本実施形態では、検査終了と判定した場合(ステップS1−11において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の配信処理を実行する(ステップS1−12)。これにより、関係者で情報共有することができる。
(5)本実施形態では、検査結果が含まれると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、関連者かどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−6)。関連者と判定した場合(ステップS2−6において「YES」の場合)、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の表示処理を実行する(ステップS2−7)。これにより、関係者(ログインユーザ)は、BIM画像が重畳された撮影画像を用いて、検査結果を確認することができる。
(6)本実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、配筋の特定処理(ステップS3−1)、定着長の算出処理(ステップS3−2)、定着長の確認処理(ステップS3−3)を実行する。これにより、撮影画像を用いて、鉄筋の定着長の検査を支援することができる。
(7)本実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、配筋の特定処理(ステップS4−1)、ピッチの算出処理(ステップS4−2)、鉄筋径の算出処理(ステップS4−3)、結果の照合処理(ステップS4−4)を実行する。これにより、点群データを用いて、鉄筋のピッチ、鉄筋径の検査を支援することができる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、管理サーバ10及びユーザ端末20を用いる。ハードウェア構成は、これに限定されるものではない。例えば、ユーザ端末20において取得したデータを用いて、管理サーバ10が各種情報処理を行ない、その処理結果をユーザ端末20で出力するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ユーザ端末20はタッチパネルディスプレイ26を備える。BIMモデルの重畳表示をHMD(Head Mounted Display)で行なうようにしてもよい。
・上記実施形態では、慣性計測部27から取得した加速度情報に基づいて、ユーザ端末20の現在位置や向きの特定を行なう。現在位置の特定方法は、これに限定されるものではない。例えば、GPS(Global Positioning System)や、特許文献3に記載された技術を用いてもよい。
・上記実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、BIMモデルの重畳表示処理を実行する(ステップS1−4)。ここで、計測支援処理における評価結果に基づいて、BIM画像の表示方法を変更するようにしてもよい。例えば、BIM画像と構造物画像との合わせ込み状況に基づいて、BIM画像の配色を変更する。具体的には、画像出力部213は、BIM画像と構造物画像との差異を領域毎に算出し、差異が大きい領域については、濃いはっきりとした配色でBIM画像を表示する。一方、BIM画像と構造物画像との差異が小さい領域については、画像出力部213は、BIM画像の透明度を高くして表示する。
図8(a)においては、構造物画像601とBIM画像602とが一致しているため、BIM画像602を薄く表示する。一方、図8(b)においては、構造物画像611とBIM画像612とがずれているため、ずれが大きい下方領域でBIM画像612の配色を変更して濃く表示する。
・上記実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、BIMモデルの重畳表示処理を実行する(ステップS1−4)。この場合、BIM画像では、所定の透過率で設定された仮想画像を用いる。これに代えて、画像出力部213は、部材の3次元モデルの輪郭を抽出し、フレームモデルによる仮想画像を用いてもよい。
・上記実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、検査結果の記録処理を実行する(ステップS1−8)。この場合、検査担当者は、この情報登録画面に、重要度及び緊急度を含めた検査項目判定結果を入力する。ここで、制御部21の検査支援部214が、重要度や緊急度の判定を支援するようにしてもよい。例えば、検査項目の内容や、BIM情報記憶部22に記録された3次元モデルの属性情報を用いて、重要度や緊急度を判定する。この場合、検査支援部214は、正解と計測値との差異が大きい場合には重要度を高くする。更に、検査項目に応じて、重要度の重み付けを行なってもよい。例えば、対応が難しい部材や、他の施工に影響が大きい検査項目については、大きな重み付けを設定しておく。
また、施工スケジュールに応じて、重要度や緊急度を判定するようにしてもよい。この場合には、例えば、ユーザ端末20に、各施工の予定を記録したスケジュール記憶部を設ける。更に、ユーザ端末20に、各検査項目における検査結果(例えば、正解と計測値との差異)に応じて、対応に要する所要時間を算出するための対応期間テーブルを保持させておく。そして、検査支援処理において、検査支援部214が、スケジュール記憶部から、検査対象の部材が影響する後続施工のスケジュール(予定日)を取得する。更に、検査支援部214が、対応期間テーブルから、検査結果に応じた所要時間を取得する。そして、検査支援部214が、現在日時に所要時間を加算した是正予定日と、後続施工の予定日との比較に基づいて緊急度を判定する。ここでは、検査支援部214は、是正予定日が後続施工の予定日に近い場合や、是正予定日が後続施工の予定日を渡過している場合に、高い緊急度を算出する。
・上記実施形態では、ユーザ端末20の制御部21は、BIMモデルの重畳表示処理を実行する(ステップS1−4)。ここでは、撮影画像500にBIM画像510を重畳させた出力画像520を生成し、タッチパネルディスプレイ26に出力する。そして、鉄筋等の検査支援処理や計測支援処理に用いる。ここで、検査対象は鉄筋に限定されるものではない。
例えば、杭芯出し等の測量・計測に適用してもよい。この場合には、ユーザ端末20に、杭芯割付図情報を保持させる。そして、ユーザ端末20の制御部21は、杭芯割付図に応じた杭芯や通り芯を、構造物の3次元モデルとして生成し、この3次元モデルを用いて、現在位置に応じた仮想画像を生成し、撮影画像に重畳させる。
また、鉄骨やプレキャストコンクリート(PCa)部材の建入れ等の測量・計測に適用してもよい。この場合には、ユーザ端末20の制御部21は、構造物の3次元モデルとして、鉄骨やPCaのBIMモデルを用いて、現在位置に応じた仮想画像を生成し、撮影画像に重畳させる。
また、耐震補強鉄骨と設備、足場と躯体等の干渉チェックに適用してもよい。この場合には、ユーザ端末20の制御部21は、構造物の3次元モデルとして、耐震補強鉄骨と設備、足場と躯体等のBIMモデルを用いて、現在位置に応じた仮想画像を生成し、撮影画像に重畳させる。
これにより、設計等の現実空間において視認できない不可視部分と、現状等の視認できる可視部分との重畳画像を用いて、測量、計測、検査等に適用することができる。
10…管理サーバ、12,22…BIM情報記憶部、13,23…関係者情報記憶部、14,24…配信ルール記憶部、15,25…検査情報記憶部、20…ユーザ端末、21…制御部、210…ユーザ認証部、211…位置特定部、212…画像生成部、213…画像出力部、214…検査支援部、215…計測支援部、216…配信処理部、26…タッチパネルディスプレイ、27…慣性計測部、28…カメラ。

Claims (9)

  1. 構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、
    検査結果を記録する検査情報記憶部と、
    撮影部と出力部とに接続された制御部とを備えた検査処理システムであって、
    前記制御部が、
    位置特定部により、現在位置を特定し、
    前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、
    前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を取得し、
    前記評価結果に基づいて、前記仮想画像の表示方法を変更し、
    前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録することを特徴とする検査処理システム。
  2. 前記制御部が、前記評価結果において、前記仮想画像と前記構造物画像との合わせ込み状況に基づいて、前記仮想画像の配色を変更することを特徴とする請求項1に記載の検査処理システム。
  3. 構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、
    検査結果を記録する検査情報記憶部と、
    撮影部と出力部とに接続された制御部とを備えた検査処理システムであって、
    前記制御部が、
    位置特定部により、現在位置を特定し、
    前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、
    前記3次元モデルの属性情報に基づいて、前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を算出し、
    前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録することを特徴とする検査処理システム。
  4. 前記制御部が、前記3次元モデルを用いて、透過率を設定した仮想画像を生成し、前記構造物画像に合わせて重畳表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の検査処理システム。
  5. 前記制御部が、前記3次元モデルを用いて、輪郭表示した仮想画像を生成し、前記構造物画像に合わせて重畳表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の検査処理システム。
  6. 構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、
    検査結果を記録する検査情報記憶部と、
    撮影部と出力部とに接続された制御部とを備えた検査処理システムを用いて検査支援を行なう方法であって、
    前記制御部が、
    位置特定部により、現在位置を特定し、
    前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、
    前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を取得し、
    前記評価結果に基づいて、前記仮想画像の表示方法を変更し、
    前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録することを特徴とする検査処理方法。
  7. 構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、
    検査結果を記録する検査情報記憶部と、
    撮影部と出力部とに接続された制御部とを備えた検査処理システムを用いて検査支援を行なう方法であって、
    前記制御部が、
    位置特定部により、現在位置を特定し、
    前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、
    前記3次元モデルの属性情報に基づいて、前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を算出し、
    前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録することを特徴とする検査処理方法。
  8. 構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、
    検査結果を記録する検査情報記憶部と、
    撮影部と出力部とに接続された制御部とを備えた検査処理システムを用いて検査支援を行なうためのプログラムであって、
    前記制御部を、
    位置特定部により、現在位置を特定し、
    前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、
    前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を取得し、
    前記評価結果に基づいて、前記仮想画像の表示方法を変更し、
    前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録する手段として機能させることを特徴とする検査処理プログラム。
  9. 構造物の3次元モデルを記憶したモデル記憶部と、
    検査結果を記録する検査情報記憶部と、
    撮影部と出力部とに接続された制御部とを備えた検査処理システムを用いて検査支援を
    行なうためのプログラムであって、
    前記制御部を、
    位置特定部により、現在位置を特定し、
    前記現在位置に応じた3次元モデルの仮想画像を、前記撮影部から取得した構造物画像に合わせて重畳表示し、
    前記3次元モデルの属性情報に基づいて、前記構造物画像を用いて、検査対象の評価項目の評価結果を算出し、
    前記評価結果を、前記3次元モデルにおける前記検査対象の位置に関連付けて、前記検査情報記憶部に記録する手段として機能させることを特徴とする検査処理プログラム。
JP2017145423A 2017-07-27 2017-07-27 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム Active JP6939195B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017145423A JP6939195B2 (ja) 2017-07-27 2017-07-27 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム
US16/045,577 US11094120B2 (en) 2017-07-27 2018-07-25 Inspection processing system, inspection processing method, and inspection processing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017145423A JP6939195B2 (ja) 2017-07-27 2017-07-27 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019027855A JP2019027855A (ja) 2019-02-21
JP6939195B2 true JP6939195B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=65138226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017145423A Active JP6939195B2 (ja) 2017-07-27 2017-07-27 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11094120B2 (ja)
JP (1) JP6939195B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110998655B (zh) * 2017-07-25 2023-10-20 富士胶片株式会社 损伤图创建方法、损伤图创建装置、损伤图创建系统及记录介质
JP6913123B2 (ja) * 2019-03-29 2021-08-04 鹿島建設株式会社 配筋計測システム、配筋計測方法およびプログラム
WO2021054073A1 (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 村田機械株式会社 保守システム、サーバ、保守方法、及び、プログラム
JP7297634B2 (ja) * 2019-10-09 2023-06-26 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 設備工事の検査方法、および設備工事の検査システム
JP7338123B2 (ja) * 2019-11-01 2023-09-05 株式会社竹中工務店 建物の防火検査システム及び防火検査方法
JP7340434B2 (ja) * 2019-11-29 2023-09-07 株式会社日立ソリューションズ 配筋検査システム、配筋検査方法、及び配筋検査プログラム
CN111080491A (zh) * 2019-12-12 2020-04-28 成都阳帆网络科技有限公司 一种基于视频识别的施工现场检查系统及方法
CN112984388B (zh) * 2021-03-08 2022-12-02 上海海事大学 一种基于bim技术的管道维护实时监测系统及其方法
CN113177783A (zh) * 2021-05-27 2021-07-27 中铁三局集团有限公司 一种基于三维全景图像的工程施工进度管控系统和方法
JP7410906B2 (ja) * 2021-06-30 2024-01-10 日本ヒューム株式会社 杭の施工管理システム

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4285862B2 (ja) * 1999-11-18 2009-06-24 アジア航測株式会社 建物の3次元データ更新方法
JP2004078987A (ja) * 2003-10-20 2004-03-11 Jutaku Shizai Ryutsu Center:Kk 建築物の施工状況確認方法
CA2556082A1 (en) * 2004-03-12 2005-09-29 Bracco Imaging S.P.A. Accuracy evaluation of video-based augmented reality enhanced surgical navigation systems
US8477154B2 (en) * 2006-03-20 2013-07-02 Siemens Energy, Inc. Method and system for interactive virtual inspection of modeled objects
JP2010108384A (ja) 2008-10-31 2010-05-13 Takenaka Komuten Co Ltd 施工検証装置
JP6020986B2 (ja) 2012-04-17 2016-11-02 株式会社日立製作所 対象物特定システム、対象物特定サーバ及び対象物特定端末
JP6236199B2 (ja) * 2012-06-18 2017-11-22 株式会社大林組 配筋検査システム
JP5915996B2 (ja) * 2012-06-20 2016-05-11 清水建設株式会社 合成画像表示システム及びその方法
JP5987549B2 (ja) 2012-08-10 2016-09-07 株式会社大林組 建設部材の設置精度の測定システム及び方法
US9461876B2 (en) * 2012-08-29 2016-10-04 Loci System and method for fuzzy concept mapping, voting ontology crowd sourcing, and technology prediction
US9891321B2 (en) * 2013-01-21 2018-02-13 Vricon Systems Aktiebolag Method and arrangement for developing a three dimensional model of an environment
JP2017505444A (ja) * 2013-10-30 2017-02-16 テクタス・ドリームラブ・プライベート・リミテッドTectus Dreamlab Pte Ltd 対象物、特に建造物を検査するための構成および方法
US20150317418A1 (en) * 2014-05-02 2015-11-05 Honeywell International Inc. Providing three-dimensional monitoring of a facility
JP6326996B2 (ja) 2014-06-13 2018-05-23 富士通株式会社 端末装置、情報処理システム、及び表示制御プログラム
JP6496497B2 (ja) 2014-06-18 2019-04-03 株式会社大林組 配筋検査システム、配筋検査用のプログラム、及び配筋検査方法
JP6420086B2 (ja) 2014-08-01 2018-11-07 東日本旅客鉄道株式会社 報告書作成システム
US10055873B2 (en) * 2014-09-08 2018-08-21 The University Of Tokyo Image processing device and image processing method
JP6347215B2 (ja) 2015-01-16 2018-06-27 スズキ株式会社 形状検査装置、形状検査方法およびプログラム
US20160334778A1 (en) 2015-05-13 2016-11-17 InspectionXpert Corporation Method and system for integrated manufacturing production quality inspections
JP2017045404A (ja) 2015-08-28 2017-03-02 株式会社大林組 画像管理システム、画像管理方法及び画像管理プログラム
JP2017059033A (ja) 2015-09-17 2017-03-23 Spデザイン株式会社 情報共有システム,及び情報処理サーバ
KR101759226B1 (ko) 2015-10-12 2017-07-19 알앤타임 주식회사 Gnss 리시버 장치와 연동할 수 있는 gps 정보 처리 장치를 포함하는 배근 검사 시스템
JP6661980B2 (ja) * 2015-11-06 2020-03-11 富士通株式会社 重畳表示方法、重畳表示装置、及び重畳表示プログラム
US9984499B1 (en) * 2015-11-30 2018-05-29 Snap Inc. Image and point cloud based tracking and in augmented reality systems
US10534879B2 (en) * 2016-02-29 2020-01-14 SnapEDA, Inc. EDA diagnostic checker
JP2017204094A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 富士通株式会社 視線特定プログラム、視線特定装置、及び視線特定方法
US11048345B2 (en) 2016-12-27 2021-06-29 Wacom Co., Ltd. Image processing device and image processing method

Also Published As

Publication number Publication date
US20190035155A1 (en) 2019-01-31
US11094120B2 (en) 2021-08-17
JP2019027855A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6939195B2 (ja) 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム
JP6996147B2 (ja) 検査処理システム、検査処理方法及び検査処理プログラム
JP6284240B2 (ja) 構造物情報提供システム
US10229539B2 (en) Component assembly work support system and component assembly method
JP6451139B2 (ja) 配置計画支援システム、配置計画支援方法及び配置計画支援プログラム
JP5390813B2 (ja) 空間情報表示装置及び支援装置
US20160078682A1 (en) Component mounting work support system and component mounting method
JP7053019B2 (ja) 構造物の検査システム及び検査方法
JP6472402B2 (ja) 放射性廃棄物管理システムおよび放射性廃棄物管理方法
Marcin et al. Hierarchical, three‐dimensional measurement system for crime scene scanning
JP5637369B2 (ja) 施工モニタリングシステム
JP6496583B2 (ja) 仮設足場計画支援システム
Lin et al. A real-time 4D augmented reality system for modular construction progress monitoring
JP2017045404A (ja) 画像管理システム、画像管理方法及び画像管理プログラム
JP5823340B2 (ja) 配筋記録システム、配筋記録方法
JP2009193407A (ja) 工事管理システム
JP6108337B2 (ja) コンクリートの打重ね時間間隔管理システム
JP7336253B2 (ja) 据付物の施工方法
JP6660732B2 (ja) 鉄骨建方計測システム、その方法及びプログラム
JP5909156B2 (ja) 原子力設備における作業計画支援装置および作業計画支援方法
JP2014032164A (ja) デジタルカメラを用いた構造物の三次元変位測定システム
JP7183603B2 (ja) 検査支援システム及び検査支援方法
JP2021018071A (ja) 地形情報生成装置、地形情報生成システム、情報生成方法
JP7444839B2 (ja) 位置計測方法、位置計測装置、及び、位置計測用治具
JP2020007732A (ja) Slamの手法を応用した矢板の地中位置測定方法とその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6939195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150