JP6936205B2 - 成膜装置及びこれを用いる有機el表示装置の製造方法 - Google Patents

成膜装置及びこれを用いる有機el表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、成膜装置に関するもので、特に、複数の吸着部を持つ基板吸着手段を用いて基板を平らに付着させるための基板支持部に関するものである。
最近、フラットパネル表示装置として有機EL表示装置が脚光を浴びている。有機EL表示装置は自発光ディスプレイであり、応答速度、視野角、薄型化などの特性が液晶パネルディスプレイより優れており、モニタ、テレビ、スマートフォンに代表される各種携帯端末などで既存の液晶パネルディスプレイを早いスピードで代替している。また、自動車用ディスプレイ等にも、その応用分野を広げている。
有機EL表示装置の素子は、2つの向かい合う電極(カソード電極、アノード電極)の間に発光を起こす有機物層が形成された基本構造を持つ。有機EL表示装置素子の有機物層及び電極層は、成膜装置の真空チャンバの下部に設けられた蒸着源を加熱することで蒸発された蒸着材料を画素パターンが形成されたマスクを介して真空チャンバ上部に置かれた基板(の下面)に蒸着させることで形成される。
このような上向蒸着方式の成膜装置の真空チャンバ内において、基板は基板ホルダによって保持されるが、基板(の下面)に形成された有機物層や電極層に損傷を与えないように基板の下面の周縁を基板ホルダの支持部によって支持する。しかし、この場合、基板のサイズが大きくなるにつれて、基板ホルダの支持部によって支持されない基板の中央部が基板の自重によって撓み、蒸着精度を落とす要因となっている。
基板の自重による撓みを低減させるための方法として静電チャックを使う技術が検討されている。すなわち、基板の上部に静電チャックを設け、基板ホルダの支持部によって支持された基板の上面を静電チャックに吸着させて、基板の中央部が静電チャックの静電引力によって引っ張られるようにすることで、基板の撓みを低減させることができる。
しかし、従来の基板ホルダの支持部上に置かれた基板は、自重によって基板の中央部が撓むので、基板ホルダの支持部によって支持された基板は、基板の周縁部の位置が基板の中央部の位置より静電チャックに近い状態で支持される。この状態で、平板形状の静電チャックの位置と基板の位置とが近づくと、基板ホルダの支持部によって支持された基板の周縁部がほぼ同時に静電チャックから静電引力を受けて静電チャックに吸着され、基板の中央部は最後に静電引力を受けるようになる。
すなわち、基板の静電チャックへの吸着が基板の周縁部から基板の中央部に向かって進むので、静電チャックの位置と基板の位置とが充分に近くなっても基板が平らに静電チャックに吸着されるのではなく、基板の中央部において基板と静電チャックとの間に隙間が残り、基板にしわが残った形状で静電チャックに吸着してしまう。
特に、基板の下面を支持する基板ホルダの支持部が基板面に平行な方向に固定されているので、基板が静電チャックに吸着される時、基板の中央部の撓みによるしわが基板の周縁部に十分に伸びない問題がある。
本発明は、基板を静電チャックのような基板吸着手段により平らな形状で吸着できる成膜装置びこのような成膜装置を用いて有機EL表示装置を製造する方法を提供することを目的とする。

本発明の第1態様による成膜装置は、それぞれ第1方向に沿った第1の辺及び第2の辺を有する基板の成膜面に、マスクを介して成膜を行うための成膜装置であって、前記基板の前記第1の辺の周縁部を支持する第1支持部材と、前記基板の前記第2の辺の周縁部を支持する第2支持部材と、前記基板の前記成膜面とは反対側の面を吸着するための基板吸着手段と、を備え記基板吸着手段は、前記第1方向に交差し、かつ、前記成膜面に沿った第2方向において並んで配置された第1吸着部と第2吸着部とを含み、前記第1吸着部は前記第1の辺の側に配置され、前記第2吸着部は前記第2の辺の側に配置され、少なくとも前記第1吸着部が前記第1の辺の周縁部の吸着を開始した後に、前記第2支持部材は前記第2方向に沿って移動する

本発明の第2態様による成膜装置は、それぞれ第1方向に沿った第1の辺及び第2の辺を有する基板の成膜面に、マスクを介して成膜を行うための成膜装置であって、前記基板の前記第1の辺の周縁部を支持する第1支持部材と、前記基板の前記第2の辺の周縁部を支持する第2支持部材と、前記基板の前記成膜面とは反対側の面を吸着するための基板吸着手段と備え記基板吸着手段は、前記第1方向に交差し、かつ、前記成膜面に沿った第2方向において並んで配置された第1吸着部と第2吸着部とを含み、前記第1吸着部は前記第1の辺の側に配置され、前記第2吸着部は前記第2の辺の側に配置され、前記第2支持部材は前記成膜面に平行な水平方向に遊動可能である。

本発明の第態様による有機EL表示装置の製造方法は、本発明の第1態様又は第2態様による成膜装置を用いて有機EL表示装置を製造する方法である。

本発明によると、基板吸着手段が複数の吸着部を持ち、基板のそれぞれ第1方向に沿った第1の辺及び第2の辺のうち第1の辺の周縁部から第2の辺の周縁部に向かう方向に複数の吸着部順次に基板吸着させることで、基板吸着手段への吸着が基板の第1の辺の側から基板の中央部を経て基板の第2の辺の側へ進められる。これにより、基板中央部の撓みによる基板のしわを基板の第2の辺の周縁部側に効果的に逃し、基板を基板吸着手段に平らに吸着させることができるようになる。また、板の第2の辺の周縁部を支持する第2支持部材が、基板の成膜面に平行な方向に移動又は遊動可能であるため、基板吸着手段の複数の吸着部に基板が順次に吸着されるとき、基板の撓みが伸びることによる水平方向の移動力を吸収できるようになり、より効果的に基板のしわを取り除くことができる。
図1は、有機EL表示装置の製造ラインの一部の模式図である。 図2は、本実施例の成膜装置の模式図である。 図3は、本実施例の基板吸着手段及び基板保持ユニットの支持部の平面構造を示す模式図である。 図4は、本実施例の基板保持ユニットの支持部の構造を示す模式図である。 図5は、本実施例の基板保持ユニットの支持部材を移動可能にするレール部材の構造を示す模式図である。 図6は、有機EL表示装置の構造を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施例を説明する。ただし、以下の実施例は本発明の好ましい構成を例示的に示すものにすぎず、本発明の範囲はそれらの構成に限定されない。また、以下の説明における、装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成、処理フロー、製造条件、寸法、材質、形状などは、特に特定的な記載がないかぎりは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明は、基板の表面に真空蒸着によってパターンの薄膜(材料層)を形成する装置に好ましく適用することができる。基板の材料としては、硝子、高分子材料のフィルム、金属などの任意の材料を選択することができ、また、蒸着材料としても、有機材料、金属性材料(金属、金属酸化物など)などの任意の材料を選択することができる。本発明の技術は、具体的には、有機電子デバイス(例えば、有機EL表示装置、薄膜太陽電池)、光学部材などの製造装置に適用可能である。その中でも、有機EL表示装置の製造装置においては、蒸着材料を蒸発させてマスクを介して基板に蒸着させることで有機EL表示素子を形成しているので、本発明の好ましい適用例の一つである。
<電子デバイス製造ライン>
図1は、電子デバイスの製造ラインの構成の一部を模式的に示す上視図である。図1の製造ラインは、例えば、スマートフォン用の有機EL表示装置の表示パネルの製造に用いられる。スマートフォン用の表示パネルの場合、例えば約1800mm×約1500mmのサイズの基板に有機ELの成膜を行った後、該基板をダイシングして複数の小さなサイズのパネルが作製される。
電子デバイスの製造ラインは、一般に、図1に示すように、複数の成膜室11、12と、搬送室13とを有する。搬送室13内には、基板10を保持し搬送する搬送ロボット14が設けられている。搬送ロボット14は、例えば、多関節アームに、基板を保持するロボットハンドが取り付けられた構造をもつロボットであり、各成膜室への基板10の搬入や搬出を行う。
各成膜室11、12にはそれぞれ成膜装置(蒸着装置とも呼ぶ)が設けられている。搬送ロボット14との基板10の受け渡し、基板10とマスクの相対位置の調整(アライメント)、マスク上への基板10の固定、成膜(蒸着)などの一連の成膜プロセスは、成膜装置によって自動で行われる。
以下、成膜室の成膜装置の構成について説明する。
<成膜装置>
図2は成膜装置2の構成を概略的に示す断面図である。以下の説明においては、鉛直方向をZ方向とするXYZ直交座標系を使う。成膜時に基板が水平面(XY平面)と平行に
固定されることを仮定する時、基板の短辺に平行な方向をX方向、長辺に平行な方向をY方向とする。またZ軸周りの回転角をθで表示する。
成膜装置2は、成膜工程が行われる空間を定義する真空チャンバ20を具備する。真空チャンバ20の内部は真空雰囲気、或いは、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気で維持される。
成膜装置2の真空チャンバ20内の上部には、基板を保持する基板保持ユニット21、マスクが置かれるマスク台22、基板を静電引力によって吸着させる基板吸着手段23、金属製のマスクに磁力を印加するための磁力印加手段24などが設けられ、成膜装置の真空チャンバ20内の下部には、蒸着材料が収納される蒸着源25などが設けられる。
基板保持ユニット21は、搬送室13の搬送ロボット14から基板10を受取り、保持及び搬送する。基板保持ユニット21は基板ホルダとも呼ぶ。基板保持ユニット21は、基板の下面の周縁部を支持する支持部211、212を含む。本実施例の支持部は、後述するとおり、基板が基板吸着手段に全体的に平らに吸着されるように、基板面に平行な方向に移動ないし遊動可能な複数の支持部材を含む。
基板保持ユニット21の下にはフレーム状のマスク台22が設置され、マスク台22には基板10上に形成される薄膜パターンに対応する開口パターンを有するマスク221が置かれる。特に、スマートフォン用の有機EL素子を製造するのに使われるマスクは、微細な開口パターンが形成された金属製のマスクであり、FMM(Fine Metal Mask)とも呼ぶ。
基板保持ユニット21の支持部211、212の上方には、基板10を静電引力によって吸着し固定させるための基板吸着手段23が設けられる。基板吸着手段23は、例えば、誘電体(例えば、セラミック材質)マトリックス内に金属電極などの電気回路が埋設された構造を有する静電チャックがあり得る。金属電極にプラス(+)及びマイナス(−)の電圧が印加されると、誘電体マトリックスを通じて基板に金属電極と反対極性の分極電荷が誘導され、これら基板10と基板吸着手段23との間の静電気的引力によって基板10が基板吸着手段23に吸着固定される。基板吸着手段23は一つのプレートで形成されてもよいし、複数のサブプレートを持つように形成されてもよい。また、一つのプレートで形成される場合にもその内部に電気回路を複数含むことで、一つのプレート内における電気回路の位置によって静電引力が異なるように制御することができる。
本実施例において、基板吸着手段23は、図3や後述するとおり、複数の吸着部を含む。
基板吸着手段23の上部には、金属製のマスク221に磁力を印加して、マスクの撓みを防止し、マスク221と基板10を密着させるための磁力印加手段24が設けられる。磁力印加手段24は、永久磁石または電磁石から構成され、複数のモジュールに区画することができる。
図2には図示しなかったが、基板吸着手段23と磁力印加手段24の間には基板10を冷却するための冷却板が設けられる。冷却板は基板吸着手段23又は、磁力印加手段24と一体に形成されてもよい。
蒸着源25は、基板に成膜される蒸着材料が収納されるるつぼ(不図示)、るつぼを加熱するためのヒータ(不図示)、蒸着源からの蒸発レートが一定になるまで蒸着材料が基板に飛散することを阻むシャッタ(不図示)などを含む。蒸着源25は、点(point)蒸着源、線形(linear)蒸着源、リボルバ蒸着源などの用途によって多様な構成
を持つことができる。
図2に図示しなかったが、成膜装置2は、基板に蒸着された膜の厚さを測定するための膜厚モニタ(不図示)及び膜厚算出ユニット(不図示)を含む。
成膜装置2の真空チャンバ20の外部上面には、基板保持ユニット21、基板吸着手段23、磁力印加手段24などを鉛直方向(Z方向)に移動させるための駆動機構、及び基板10とマスク221のアライメントのために水平面に平行に(X方向、Y方向、θ方向に)基板吸着手段23や基板保持ユニット21などを移動させるための駆動機構などが設けられる。また、マスク221と基板10のアライメントのために真空チャンバ20の天井に設けられた窓を通じて基板10及びマスク221に形成されたアライメントマークを撮影するアライメント用カメラ(不図示)も設けられる。
成膜装置は制御部26を具備する。制御部26は基板10の搬送及びアライメント、蒸着源の制御、成膜の制御などの機能を有する。制御部26は、例えば、プロセッサ、メモリ、ストレージ、I/Oなどを持つコンピュータによって構成可能である。この場合、制御部26の機能はメモリまたはストレージに格納されたプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。コンピュータとしては汎用のパーソナルコンピュータを使用しても、組込み型のコンピュータまたはPLC(programmable logic controller)を使用してもよい。または、制御部26の機能の一部または全部をASICやFPGAのような回路で構成してもよい。また、成膜装置ごとに制御部26が設置されていてもよいし、一つの制御部26が複数の成膜装置を制御するものとしてもよい。
以下、本実施例の成膜装置による成膜プロセスを説明する。
搬送室13の搬送ロボット14によって基板10が真空チャンバ20内に搬入されて基板保持ユニット21に置かれる。続いて、基板吸着手段23が下降し、基板10を静電引力によって吸着保持する。
基板吸着手段23に吸着保持された基板10とマスク台に置かれたマスク221との相対的位置の測定及び調整を行うアライメント工程が行われる。
アライメント工程が完了すれば、基板吸着手段23及び基板保持ユニット21の少なくとも一方が駆動機構によって下降して基板10をマスク221上に置き、その後、磁力印加手段24が下降し、基板10とマスク221を密着させる。
このようなアライメント工程、基板10をマスク221上に置くための下降工程、磁力印加手段24による基板10とマスク221の密着工程などにおいて、基板10は基板吸着手段23及び基板保持ユニット21の支持部211、212の少なくとも一方によって固定される。
この状態で、蒸着源25のシャッタが開き、蒸着源25のるつぼから蒸発された蒸着材料がマスク221の微細パターン開口を通して基板10に蒸着される。
基板10に蒸着された蒸着材料の膜厚が所定の厚さに到逹すれば、蒸着源25のシャッタが閉じ、その後、搬送ロボット14が基板を真空チャンバ20から搬送室13に搬出する。
<基板吸着手段の構造>
以下、図3を参照して本実施例の基板吸着手段23の構造について説明する。
本実施例の基板吸着手段23は複数の吸着部を含む。例えば、本実施例の基板吸着手段23は、図3(a)に示すとおり、2つの吸着部231、232を持ち、図3(b)に示す場合は、3つの吸着部231、232、233を持つが、これに限らず、基板の吸着精度の制御のため、これより多くの吸着部を持つこともできる。
複数の吸着部は、基板の長辺方向(Y軸方向、第1方向)に細長い形状を持ち、基板の短辺方向(X軸方向、第2方向)に分離されるが、これに限らず、基板の長辺方向に分離することもできる。複数の吸着部は、物理的に一つのプレート内の電気回路が複数に分離されることで構成されていてもよいし、物理的に分離された複数のサブプレートで構成されていてもよい。すなわち、複数の吸着部それぞれに独立的に基板吸着のための電圧が印加されるように構成されていればよく、その構成によって、物理的構造及び電気回路的構造は変わりうる。
本実施例の基板吸着手段23の複数の吸着部231、232、233への電圧印加は、成膜装置2の制御部26によって制御されるが、別途の制御部を含んでもよい。制御部26は、複数の吸着部のうち基板のある一つの長辺(第1辺)側に配置された第1吸着部231から基板の他の長辺(第2辺)側に配置された第2吸着部232に向かって順次に(図3の矢印参照)吸着電圧を印加する。つまり、図3(a)に示したとおり、第1吸着部231に先に吸着電圧が印加され、次いで、第2吸着部232に吸着電圧が印加される。図3(b)に図示した基板吸着手段23においては、第1吸着部231に最初に吸着電圧が印加され、次いで、第3吸着部233、第2吸着部232の順で吸着電圧が印加される。
基板は、第1吸着部231によって基板の第1辺側の周縁部が基板吸着手段23に最初に吸着され、次いで、第3吸着部233によって基板の中央部が吸着され、第2吸着部232によって基板の第2辺側の周縁部が最後に吸着される。これにより、基板中央部の撓みを効果的に基板の第2辺側の周縁部に伸ばすことができるようになる。すなわち、従来のように、基板の第1辺側及び第2辺側の周縁部が基板吸着手段23にほぼ同時に吸着されて、基板の中央部が最後に吸着されるのではなく、第1辺側の周縁部、中央部、第2辺側の周縁部の順番で基板が基板吸着手段23に吸着されるので、基板中央部の撓みを第2辺側の周縁部に伸ばすことができるようになり、基板中央部にしわが残る問題を解決することができる。
<基板保持ユニットの支持部>
本実施例の基板保持ユニット21の支持部は、基板10を保持する複数の支持部材211、212を含む。
例えば、図3(a)に示すとおり、基板保持ユニット21の支持部は、少なくとも基板の対向する二辺側の周縁部を支持するように設置される。つまり、基板保持ユニット21の支持部は少なくとも、基板の対向する二辺のいずれかの一辺(第1辺)に沿って配置される複数の第1支持部材211と他の辺(第2辺)に沿って配置される複数の第2支持部材212とを含む。
複数の第1支持部材211は、基板の長辺方向(Y方向、第1方向)に沿って配置され、複数の第2支持部材212は、複数の第1支持部材211と対向するように基板の長辺方向(Y方向、第1方向)に沿って配置されてもよい。
本実施例の基板保持ユニット21の支持部は、図3(b)に示すとおり、基板の一端側
である第1辺側の周縁部を支持するように配置される複数の第1支持部材211、第1辺と対向し、基板の他端側である第2辺側の周縁部を支持するように配置される複数の第2支持部材212以外に、第1辺と第2辺とをつなぐ第3辺側及び第4辺側の周縁部を支持するように、第3辺側の周縁部に対して第2方向(短辺方向、X方向)に沿って配置される複数の第3支持部材213と、第4辺側の周縁部に対して第2方向(短辺方向、X方向)に沿って配置される複数の第4支持部材214が含まれる。
図3では、第1支持部材211及び第2支持部材212がそれぞれ複数の支持部材から成る構成を示したが、本発明はこれに限定されず、第1支持部材211及び/又は第2支持部材212はそれぞれ第1方向に長く延びる一つの支持部材で構成されてもよい。
<移動可能な支持部材>
本実施例の基板保持ユニット21の支持部である支持部材の一部は、基板面に平行な水平方向に移動可能に設置される。
例えば、図4(a)に示すとおり、基板保持ユニット21の第1支持部材211は基板面に平行な方向、すなわち、第2支持部材212が設置されている基板の第2辺側へは移動しないように固定されるが、第1支持部材211と対向する第2支持部材212は基板面に平行な方向に移動できるように設置される。特に、第2支持部材212は、少なくとも基板面に平行な第2方向(X方向)に移動できるように設置される。
第1支持部材211に対応する位置に設置された第1吸着部231に吸着電圧が印加されると、第1支持部材211によって支持される基板の第1辺側の周縁部から基板の中央部までが基板吸着手段23に吸着される。続いて、第2支持部材212に対応する位置に設置された第2吸着部232に吸着電圧が印加されると、第2支持部材212によって支持される基板の中央部から基板の第2辺側の周縁部までが基板吸着手段23に吸着される。この際、基板の中央部の撓みが伸びる過程で、基板が第2支持部材212を第2方向に押す力が生じるが、第2支持部材212が第2方向に移動可能なため、この力によって第2支持部材212が第2方向に移動する。このように、第2支持部材212が第2方向に固定されないため、基板の中央部の撓みが伸びる過程で、基板が第2支持部材212を第2方向に押す力を吸収することができ、基板のしわを第2支持部材212方向へ円滑に伸ばすことができる。
図4(a)では、第2支持部材212が第2方向に移動可能に示されているが、第2支持部材212は第1方向にも移動可能である。これによって、基板の中央部の撓みが第2方向だけでなく、第1方向にも伸びる場合に、第2支持部材212を第1方向に押す力も吸収できるようになり、基板面全体的に撓みを伸ばすことができるようになる。
また、第2支持部材212だけでなく、図4(b)に図示するとおり、第3支持部材213及び第4支持部材214も基板面に平行な方向に移動できるように設置されてもよい。本実施例において、第3支持部材213及び第4支持部材214は、少なくとも第2方向に移動できるように設置される。
基板吸着手段23の複数の吸着部のうち第1吸着部231に吸着電圧が印加されると、第1吸着部231と対応する位置に形成された第1支持部材によって支持される基板の第1辺側の周縁部が基板吸着手段23に吸着される。続いて、第3吸着部233に吸着電圧が印加されると、第2方向において第3吸着部233に対応する位置の基板の中央部が基板吸着手段23に吸着される。この際、基板の中央部の撓みが基板の中央部から第2辺側に伸び、第3支持部材213及び第4支持部材214を押す力が発生するが、第3支持部材213及び第4支持部材214が第2方向に移動可能なために、第3支持部材213及
び第4支持部材214が第2方向に沿って第2辺側に移動することで、基板の中央部の撓みを円滑に伸ばすことができる。最後に、第2吸着部232に吸着電圧が印加されると、同様に、第2支持部材212が第2方向に移動し、基板を伸ばすことができる。
このように、基板吸着手段23の複数の吸着部に順次に吸着電圧を印加するように制御し、第2支持部材212、第3支持部材213、及び第4支持部材214が第2方向に移動できるようにすることで、基板が基板吸着手段23に平らに吸着されるようになる。
第2支持部材212、第3支持部材213、及び第4支持部材214は、第2方向だけでなく、第1方向にも移動可能に設置することで、基板の中央部の撓みが第1方向に伸びながら各支持部材に加えられる力を吸収できるようになり、基板全体的に平らに吸着されるようになる。
本発明の他の実施例では、第1支持部材211と第3支持部材213は基板面に平行な方向に移動しないように固定して設置し、これらと対向するよう設置された第2支持部材212及び第4支持部材214を基板面に平行な方向に移動できるように設置してもよい。これにより、基板の中央部の撓みを、前述の第1方向に第2方向を加えた方向である、基板面全体の対角線方向に向けて伸ばすことができるようになる。
本発明の他の実施例においては、基板の対角線上の二つの角のうちいずれかの1つの角の近くに設置される支持部材(例えば、基板の隣り合う第1辺と第3辺との間に形成される角の近傍の第1支持部材及び第3支持部材)は、基板面に平行な方向に移動しないように固定されるが、対角線上の他の角の近くに設置される支持部材(例えば、基板の隣り合う第2辺と第4辺との間に形成される角の近傍の第2支持部材及び第4支持部材)は、基板面に平行な方向(例えば、第1方向及び第2方向)に移動可能に設置することができる。これによって基板を、全体的に基板面の対角線方向に伸ばすことができる。
本実施例の支持部材中、基板面に平行な方向に移動可能な支持部材は、図5に示すとおり、第1方向及び第2方向に沿って設置された第1レール部材31及び第2レール部材32を用いて設置することができる。例えば、基板の短辺方向であるX方向(第2方向)に延びる第2レール部材32上に、第1方向に所定の長さで延びる第1レール部材31が第2方向に移動可能に搭載される。本実施例の第2支持部材212、第3支持部材213、第4支持部材214は、第1レール部材31上に第1方向に移動可能に搭載される。これにより、これらの支持部材212、213、214は第1レール部材31上で第1方向に移動することができ、第1レール部材31が第2レール部材32上で第2方向に移動可能なので、第1レール部材上に搭載された支持部材212、213、214も第2方向に移動可能になる。
支持部材212、213、214が第2方向に移動できる距離は、第2レール部材上にストッパーを設置したりすることで、一定距離以上移動しないように制限することができる。これにより、支持部材212、213、214が第1辺側或いは第2辺側に偏ることを防止することができ、基板を第2方向全体にわたってより安定的に支持できるようになる。
本実施例の支持部材がレール部材を用いて移動可能に設置される構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、支持部材が鉛直方向に弾性変位可能な弾性体部を含み、基板面に平行な水平方向に遊動できるように設置されても良い。弾性体部に使われる弾性体としては、コイルスプリング、板スプリング、シリコーンゴムなどを用いることができるが、本発明はこれに限定されず、支持部材の基板支持面を弾性的に変位可能に支持することができる限り、他の構成を含むこともできる。
本実施例の支持部材211、212、213、214の一部は、基板支持面の摩擦係数を他の支持部材より小さく形成することができる。例えば、第2支持部材212の基板支持面の基板に対する摩擦係数を、第1支持部材211の基板支持面の摩擦係数より小さくなるように形成することができる。これにより、基板の中央部の撓みを伸ばしながら、基板の下面で第2支持部材212の基板支持面を摩擦によって押す際に、その摩擦力によって第2支持部材が基板面に平行する水平方向に移動しつつ、同時に基板も第2支持部材212の基板支持面上で第2方向に滑ることができるようになる。これにより、基板の伸びがより円滑に行われる。本実施例においては、第2支持部材212が第2方向に移動可能で、また、基板との摩擦係数を第1支持部材211の場合より小さいものとしたが、第2支持部材212が第2方向に固定され、基板との摩擦係数を第1支持部材211の場合より小さくすることもできる。
また、第2支持部材212だけでなく、第3支持部材213及び第4支持部材214の基板支持面も、その摩擦係数を第1支持部材211の摩擦係数より小さくしてもよい。
他の変形例においては、第2支持部材212及び第4支持部材214の基板支持面の基板に対する摩擦係数を、第1支持部材211及び第3支持部材213の摩擦係数より小さくすることができ、基板の対角線上の二つの角のいずれかの一角の近くに設置される支持部材(例えば、基板の隣り合う第2辺と第4辺との間に形成される角の近傍の第2支持部材及び第4支持部材)の基板支持面の摩擦係数を、対角線上の他の角近くに設置される支持部材(例えば、基板の隣り合う第1辺と第3辺との間に形成される角の近傍の第1支持部材及び第3支持部材)の摩擦係数より小さくすることもできる。
本実施例における各支持部材の基板支持面の摩擦係数は、基板支持面上に摩擦係数が小さい材料のコーティング層を形成することにより、小さくすることができる。例えば、第2支持部材212、第3支持部材213、第4支持部材214の基板支持面上にフッ素樹脂コーティング層を形成することにより、その摩擦係数を小さくすることができる。
<電子デバイスの製造方法>
次に、本実施例の成膜装置を用いた電子デバイスの製造方法の一例を説明する。以下、電子デバイスの例として有機EL表示装置の構成及び製造方法を例示する。
まず、製造する有機EL表示装置について説明する。図6(a)は有機EL表示装置60の全体図、図6(b)は1画素の断面構造を表している。
図6(a)に示すように、有機EL表示装置60の表示領域61には、発光素子を複数備える画素62がマトリクス状に複数配置されている。詳細は後で説明するが、発光素子のそれぞれは、一対の電極に挟まれた有機層を備えた構造を有している。なお、ここでいう画素とは、表示領域61において所望の色の表示を可能とする最小単位を指している。本実施例にかかる有機EL表示装置の場合、互いに異なる発光を示す第1発光素子62R、第2発光素子62G、第3発光素子62Bの組合せにより画素62が構成されている。画素62は、赤色発光素子と緑色発光素子と青色発光素子の組合せで構成されることが多いが、黄色発光素子とシアン発光素子と白色発光素子の組み合わせでもよく、少なくとも1色以上であれば特に制限されるものではない。
図6(b)は、図6(a)のA−B線における部分断面模式図である。画素62は、基板63上に、第1電極(陽極)64と、正孔輸送層65と、発光層66R、66G、66Bのいずれかと、電子輸送層67と、第2電極(陰極)68と、を備える有機EL素子を有している。これらのうち、正孔輸送層65、発光層66R、66G、66B、電子輸送
層67が有機層に当たる。また、本実施例では、発光層66Rは赤色を発する有機EL層、発光層66Gは緑色を発する有機EL層、発光層66Bは青色を発する有機EL層である。発光層66R、66G、66Bは、それぞれ赤色、緑色、青色を発する発光素子(有機EL素子と記述する場合もある)に対応するパターンに形成されている。また、第1電極64は、発光素子ごとに分離して形成されている。正孔輸送層65と電子輸送層67と第2電極68は、複数の発光素子62R、62G、62Bと共通で形成されていてもよいし、発光素子毎に形成されていてもよい。なお、第1電極64と第2電極68とが異物によってショートするのを防ぐために、第1電極64間に絶縁層69が設けられている。さらに、有機EL層は水分や酸素によって劣化するため、水分や酸素から有機EL素子を保護するための保護層70が設けられている。
図6(b)では正孔輸送層65や電子輸送層67が一つの層で示されているが、有機EL表示素子の構造によって、正孔ブロック層や電子ブロック層を含む複数の層で形成されてもよい。また、第1電極64と正孔輸送層65との間には、第1電極64から正孔輸送層65への正孔の注入を円滑に行うことができるエネルギーバンド構造を有する正孔注入層を形成することもできる。同様に、第2電極68と電子輸送層67の間にも電子注入層を形成することができる。
次に、有機EL表示装置の製造方法の例について具体的に説明する。
まず、有機EL表示装置を駆動するための回路(不図示)及び第1電極64が形成された基板63を準備する。
第1電極64が形成された基板63の上にアクリル樹脂をスピンコートで形成し、アクリル樹脂をリソグラフィ法により、第1電極64が形成された部分に開口が形成されるようにパターニングし絶縁層69を形成する。この開口部が、発光素子が実際に発光する発光領域に相当する。
絶縁層69がパターニングされた基板63を第1の有機材料成膜装置に搬入し、基板保持ユニット及び基板吸着手段にて基板63を保持し、正孔輸送層65を、表示領域の第1電極64の上に共通する層として成膜する。正孔輸送層65は真空蒸着により成膜される。実際には正孔輸送層65は表示領域61よりも大きなサイズに形成されるため、高精細なマスクは不要である。
次に、正孔輸送層65までが形成された基板63を第2の有機材料成膜装置に搬入し、基板保持ユニット及び基板吸着手段にて保持する。基板63とマスクとのアライメントを行い、基板63をマスクの上に載置し、基板63の赤色を発する素子を配置する部分に、赤色を発する発光層66Rを成膜する。
発光層66Rの成膜と同様に、第3の有機材料成膜装置により緑色を発する発光層66Gを成膜し、さらに第4の有機材料成膜装置により青色を発する発光層66Bを成膜する。発光層66R、66G、66Bの成膜が完了した後、第5の成膜装置により表示領域61の全体に電子輸送層67を成膜する。電子輸送層67は、3色の発光層66R、66G、66Bに共通の層として形成される。
電子輸送層67まで形成された基板を金属性蒸着材料成膜装置で移動させて第2電極68を成膜する。
本発明によると、基板吸着手段23が複数の吸着部を有し、これに対応するように設けられた基板保持ユニット21の支持部の支持部材(211、212、213、214)の一部が、基板面に平行な方向に移動可能にしたり、その基板支持面の摩擦係数が小さくな
るように設置もしくは、摩擦係数の小さい基板支持面を形成したりすることにより、基板保持ユニットの支持部によって支持された基板が基板吸着手段23に吸着される際、基板がより平らに吸着されるようになるので、蒸着工程全般的に、その精度を向上させることができる。
その後プラズマCVD装置に移動して保護層70を成膜して、有機EL表示装置60が完成する。
絶縁層69がパターニングされた基板63を成膜装置に搬入してから保護層70の成膜が完了するまでは、水分や酸素を含む雰囲気にさらしてしまうと、有機EL材料からなる発光層が水分や酸素によって劣化してしまうおそれがある。従って、本実施例において、成膜装置間の基板の搬入搬出は、真空雰囲気または不活性ガス雰囲気の下で行われる。
上記実施例は本発明の一例を示すものでしかなく、本発明が適用可能な構成は上記実施例の構成に限定されないし、その技術思想の範囲内で適宜に変形しても良い。
21:基板保持ユニット
22:マスク台
23:基板吸着手段
24:磁力印加手段
211:第1支持部材
212:第2支持部材
213:第3支持部材
214:第4支持部材

Claims (22)

  1. それぞれ第1方向に沿った第1の辺及び第2の辺を有する基板の成膜面に、マスクを介して膜を行うための成膜装置であって、
    前記基板の前記第1の辺の周縁部を支持する第1支持部材と、
    前記基板の前記第2の辺の周縁部を支持する第2支持部材と、
    記基板の前記成膜面とは反対側の面を吸着するための基板吸着手段と、を備え
    前記基板吸着手段は、前記第1方向に交差し、かつ、前記成膜面に沿った第2方向において並んで配置された第1吸着部と第2吸着部とを含み、
    前記第1吸着部は前記第1の辺の側に配置され、
    前記第2吸着部は前記第2の辺の側に配置され、
    少なくとも前記第1吸着部が前記第1の辺の周縁部の吸着を開始した後に、前記第2支持部材は前記第2方向に沿って移動することを特徴とする成膜装置。
  2. 前記第1支持部材は、前記第2方向に沿って移動しないように固定されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記第2支持部材は、前記第1方向移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。
  4. 前記第1支持部材は、前記第1方向に沿って並んで配置される複数の第1支持具を含み、
    前記第2支持部材は、複数の第1支持と対向するように前記第1方向に沿って並んで配置される複数の第2支持具を含み、
    複数の第2支持のそれぞれが、前記第2方向に移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜装置。
  5. 前記第1の辺及び前記第2の辺は、それぞれ、前記基板の長辺あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 記基板の前記第2方向に沿った第3の辺の周縁部を支持する3支持部材と、
    記基板の前記第2方向に沿った第4の辺の周縁部を支持する4支持部材とをさらに備え
    前記第3支持部材及び前記第4支持部材は前記第2方向に移動可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の成膜装置。
  7. 前記第3支持部材は、前記第2方向に沿って並んで配置される複数の第3支持具を含み、
    前記第4支持部材は、前記複数の第3支持具と対向するように前記第2方向に沿って並んで配置される複数の第4支持具を含み、
    複数の第3支持のそれぞれ及び複数の第4支持のそれぞれは前記第2方向に移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の成膜装置。
  8. 記基板の前記第2方向に沿った第3の辺の周縁部を支持する3支持部材と、
    記基板の前記第2方向に沿った第4の辺の周縁部を支持する4支持部材とをさらに備え
    前記第1支持部材及び前記第3支持部材は前記第2方向に移動しないように固定され、
    前記第2支持部材及び前記第4支持部材は前記第2方向に移動可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の成膜装置。
  9. 前記第2支持部材の基板支持面の摩擦係数は前記第1支持部材の基板支持面の摩擦係数より小さいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の成膜装置。
  10. 前記第2支持部材の基板支持面はフッ素樹脂コーティング層を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の成膜装置。
  11. それぞれ第1方向に沿った第1の辺及び第2の辺を有する基板の成膜面に、マスクを介して膜を行うための成膜装置であって、
    前記基板の前記第1の辺の周縁部を支持する第1支持部材と、
    前記基板の前記第2の辺の周縁部を支持する第2支持部材と、
    記基板の前記成膜面とは反対側の面を吸着するための基板吸着手段と備え
    前記基板吸着手段は、前記第1方向に交差し、かつ、前記成膜面に沿った第2方向において並んで配置された第1吸着部と第2吸着部とを含み、
    前記第1吸着部は前記第1の辺の側に配置され、
    前記第2吸着部は前記第2の辺の側に配置され、
    前記第2支持部材は前記成膜面に平行な水平方向に遊動可能であることを特徴とする成膜装置。
  12. 前記第1支持部材は、前記水平方向に移動しないように固定されることを特徴とする請求項11に記載の成膜装置。
  13. 前記第1支持部材は、前記第1方向に沿って並んで配置される複数の第1支持具を含み、
    前記第2支持部材は前記複数の第1支持と対向するように前記第1方向に沿って並んで配置される複数の第2支持具を含み、
    複数の第2支持のそれぞれが、前記水平方向に遊動可能であることを特徴とする請求項11または12に記載の成膜装置。
  14. 前記第1の辺及び前記第2の辺は、それぞれ、前記基板の長辺あることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の成膜装置。
  15. 記基板の前記第2方向に沿った第3の辺の周縁部を支持する3支持部材と、
    記基板の前記第2方向に沿った第4の辺の周縁部を支持する4支持部材とをさらに備え
    前記第3支持部材及び前記第4支持部材は、前記水平方向に遊動可能であることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の成膜装置。
  16. 前記第3支持部材は前記第2方向に沿って並んで配置される複数の第3支持具を含み、
    前記第4支持部材は前記複数の第3支持と対向するように前記第2方向に沿って並んで配置される複数の第4支持具を含み、
    複数の第3支持のそれぞれ及び複数の第4支持のそれぞれは、前記水平方向に遊動可能であることを特徴とする請求項15に記載の成膜装置。
  17. 記基板の前記第2方向に沿った第3の辺の周縁部を支持する3支持部材と、
    記基板の前記第2方向に沿った第4の辺の周縁部を支持する4支持部材と、をさらに備え
    前記第1支持部材及び前記第3支持部材は、前記水平方向に移動しないように固定され、
    前記第2支持部材及び前記第4支持部材は、前記水平方向に遊動可能であることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の成膜装置。
  18. 前記第2支持部材は、前記水平方向に垂直な鉛直方向に弾性変位可能な弾性体部を含むことを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載の成膜装置。
  19. 前記弾性体部はコイルばねを含むことを特徴とする請求項18に記載の成膜装置。
  20. 前記第2支持部材の基板支持面の摩擦係数は前記第1支持部材の基板支持面の摩擦係数より小さいことを特徴とする請求項11〜19のいずれか1項に記載の成膜装置。
  21. 前記第2支持部材の基板支持面はフッ素樹脂コーティング層を含むことを特徴とする請求項11〜20のいずれか1項に記載の成膜装置。
  22. 有機EL表示装置の製造方法であって、
    請求項21のいずれか1項に記載の成膜装置を用いて有機EL表示装置を製造する方法。
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