JP6936017B2 - ビールテイスト飲料及びビールテイスト飲料の製造方法 - Google Patents

ビールテイスト飲料及びビールテイスト飲料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ビールテイスト飲料に関する。本発明はまた、ビールテイスト飲料の製造方法にも関する。
ビールテイスト飲料において、泡のきめ細かさ、泡立ち特性及び泡持ち特性等の泡特性は非常に重要であり、これまでにも、泡特性を向上するための様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、大麦麦芽及び/又は小麦麦芽を使用して製造された発泡性飲料と、前記発泡性飲料を収容する、ガス保持装置及び注出装置を備えない容量が1L以下の缶又は瓶である容器と、を有する発泡性飲料製品であって、前記容器内の空寸部には、次の(a)又は(b)の条件を満たすように、炭酸ガス及び窒素ガスが充填されている:
(a)炭酸ガス圧が200kPa以上であって、前記炭酸ガス圧に対する窒素ガス圧の比率が0.7以上である;
(b)炭酸ガス圧が170kPa以上、200kPa未満であって、前記炭酸ガス圧に対する窒素ガス圧の比率が1.2以上であることを特徴とする発泡性飲料製品が開示されている。
特許第5730227号公報
一方、泡特性の中でも泡の見た目の白さを向上する技術手段については、あまり知られておらず、このような技術手段の開発が望まれていた。
そこで、本発明は、泡の見た目の白さに優れたビールテイスト飲料を提供することを目的とする。また、本発明は、泡の見た目の白さに優れたビールテイスト飲料を製造する方法を提供することも目的とする。
本発明は、Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液の色度との比(ΔE値/色度)が、1.8以下である、ビールテイスト飲料を提供する。
本発明に係るビールテイスト飲料は、Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液の色度との比(ΔE値/色度)が所定値以下であるため、泡の見た目の白さに優れている。
本発明に係るビールテイスト飲料は、更に、Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値が、9.0以下であることが好ましい。これにより、泡の見た目の白さに優れると共に、泡持ちが優れたものとなる。
本発明に係るビールテイスト飲料は、非発酵ビールテイスト飲料であってもよい。
本発明に係るビールテイスト飲料は、ノンアルコールビールテイスト飲料であってもよい。
本発明はまた、小麦タンパク質分解物及び大豆タンパク質分解物からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質分解物と、カラメルIII類と、を配合する配合工程を含む、ビールテイスト飲料の製造方法を提供する。
本発明に係るビールテイスト飲料の製造方法によれば、泡の見た目の白さに優れたビールテイスト飲料を製造することができる。
本発明に係るビールテイスト飲料の製造方法は、上記タンパク質分解物が、小麦タンパク質分解物であることが好ましい。これにより、泡の見た目の白さに優れると共に、泡持ちが優れ、かつ、調合時の濁りが抑制されたものとなる。
本発明によれば、泡の見た目の白さに優れたビールテイスト飲料を提供することができる。また、本発明によれば、泡の見た目の白さに優れたビールテイスト飲料の製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
〔ビールテイスト飲料〕
本明細書において、「ビールテイスト飲料」とは、ビール様の香味を有する発泡性の飲料(ビールテイスト発泡性飲料ともいう。)を意味し、酒税法(平成二八年六月三日法律第五十七号)上のビールも含む。ビールテイスト飲料は、アルコール度数が1v/v%以上であるビールテイストアルコール飲料であってもよく、アルコール度数が1v/v%未満であるノンアルコールビールテイスト飲料であってもよい。なお、本明細書においてアルコールとは、特に言及しない限りエタノールを意味する。
ビールテイストアルコール飲料としては、例えば、酒税法(平成二八年六月三日法律第五十七号)上のビール、発泡酒、その他の発泡性酒類、リキュールに分類されるものが挙げられる。
ビールテイストアルコール飲料のアルコール度数は、特に制限されず、例えば、1v/v%以上20v/v%以下であってよい。ビールテイストアルコール飲料のアルコール度数の下限は、例えば、1v/v%以上、2v/v%以上、3v/v%以上、4v/v%以上、5v/v%以上であってもよい。また、ビールテイストアルコール飲料のアルコール度数の上限は、例えば、20v/v%以下、15v/v%以下、10v/v%以下、9v/v%以下、8v/v%以下、7v/v%以下、6v/v%以下、5v/v%以下、4v/v%以下、3v/v%以下であってもよい。
ノンアルコールビールテイスト飲料は、実質的にアルコールを含有しないビールテイスト飲料である。ノンアルコールビールテイスト飲料のアルコール度数は、1v/v%未満であればよく、0.5v/v%以下であってよく、0.1v/v%以下であってよく、0.005v/v%未満(0.00v/v%)であってもよい。
本明細書において発泡性とは、20℃におけるガス圧が0.049MPa(0.5kg/cm)以上であることをいう。ガス圧の上限は0.235MPa(2.4kg/cm)程度としてもよい。
本明細書において、「泡のΔE値」は、国際照明委員会(CIE)規格でのL(エルスター)、a(エースター)、b(ビースター)に基づき、CIE2000色差式により、算出されるものであり、Lab色空間における白色校正板(L=100,a=0,b=0)からの距離に相当する。泡のΔE値が小さいほど、白いことを意味する。Lは、数値が大きいほど明るいことを示す。aは数値が大きいほど赤みが強く、bは数値が大きいほど黄みが強いことを示す。
泡のΔE値、L値、a値及びb値は、NIBEM試験装置(例えば、Inpack 2000 Sampling Device)を使用して泡立てたビールテイスト飲料をフラッシャーヘッドによりグラスに泡を充填した後に、二次元色彩計(例えば、パパラボ社製二次元色彩計)を使用して垂直方向上部から泡を撮影することで測定及び算出することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液の色度との比(以下、単に「ΔE値/色度」ともいう。)が、1.8以下である。ΔE値/色度が、この範囲にあると、ビールテイスト飲料の泡の見た目の白さが優れたものとなる。ΔE値/色度は、ビールテイスト飲料の泡の見た目の白さがより一層優れたものになるという観点から、1.8以下、1.5以下、1.2以下、1.2未満、1.0以下、1.0未満、又は0.9以下であってもよい。また、ΔE値/色度は、0超、0.3以上、0.5以上、又は0.7以上であってもよい。
なお、ビールテイスト飲料の液の色度は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.8 色度 8.8.2 吸光度法」に記載されている方法によって測定することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の泡のΔE値は、9.0以下であることが好ましく、8.7以下であることがより好ましく、8.5以下であることが更に好ましい。また、上記ビールテイスト飲料の泡のΔE値は、0超、3以上、5以上、又は7以上であってもよい。泡のΔE値がこの範囲にあることにより、泡の見た目の白さに優れると共に、泡持ちが優れたものとなる。
ビールテイスト飲料の泡持ちは、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.29. 泡 NIBEM−Tを用いた泡持ち測定方法」に記載されている方法によって測定することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の泡のL値は、80以上、86以上、91以上、又は96以上であってもよい。また、上記ビールテイスト飲料の泡のL値は、100以下、99以下、又は98以下であってもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の泡のa値は、2.0以下、1.8以下、又は1.7以下であってもよい。また、上記ビールテイスト飲料の泡のa値は、0.0以上、0.1以上、0.2以上、0.3以上、0.5以上、0.7以上、1.0以上、1.2以上、又は1.4以上であってもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の泡のb値は、12.0以下、10.0以下、9.4以下、9.3以下、9.2以下、又は9.0以下であってもよい。また、上記ビールテイスト飲料の泡のb値は、0.0以上、5.0以上、又は8.0以上であってもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、原料が麦原料を含んでもよい。なお、ここでいう「原料」とは、ビールテイスト飲料の製造に用いられる全原料のうち、水及びホップ以外のものを指す。
本明細書において麦原料とは、麦又は麦加工物をいう。麦としては、例えば、大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦が挙げられる。麦加工物としては、例えば、麦エキス、麦芽、モルトエキスが挙げられる。麦エキスは、麦から糖分及び窒素分を含む麦エキス分を抽出することにより得られる。麦芽は麦を発芽させることにより得られる。モルトエキスは、麦芽から糖分及び窒素分を含むエキス分を抽出することにより得られる。麦原料は、1種を単独で使用してもよく、複数種を併用してもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、原料が麦原料以外のものを含んでもよい。麦原料以外の原料は、例えば、トウモロコシ、米類、コウリャン等の穀類;馬鈴薯、サツマイモ等のイモ類;大豆、エンドウ等の豆類等の植物原料であってよく、スターチ、グリッツ、液糖等の糖質原料(糖類)であってもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、本発明による効果を阻害しない限り、ビールテイスト飲料に通常配合される着色料、酸化防止剤、香料、塩類、水溶性食物繊維、酸味料、苦味料、高甘味度甘味料、糖類、タンパク質分解物等の添加剤を含有してもよい。
着色料としては、例えば、カラメル色素(カラメルI類、カラメルII類、カラメルIII類及びカラメルIV類)、クチナシ色素、果汁色素、野菜色素、合成色素が挙げられる。着色料の含有量は、ビールテイスト飲料全量を基準として、0.001w/v%以上、0.005w/v%以上、又は0.01w/v%以上であってもよく、0.10w/v%以下、0.07w/v%以下、0.06w/v%以下、0.05w/v%以下、又は0.04w/v%以下であってもよい。
酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールが挙げられる。塩類としては、例えば、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウムが挙げられる。水溶性食物繊維としては、例えば、難消化性デキストリン、難消化性グルカン、イヌリン、ポリデキストロース、グアーガム分解物が挙げられる。酸味料としては、例えば、リン酸、乳酸、DL−リンゴ酸、クエン酸、アジピン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL−酒石酸、L−酒石酸、DL−酒石酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、DL−リンゴ酸ナトリウムが挙げられる。苦味料としては、例えば、イソ−α酸、ローホップ、ヘキサホップ、テトラホップが挙げられる。高甘味度甘味料としては、例えば、ネオテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、チクロ、ズルチン、ステビア、グリチルリチン、ソーマチン、モネリン、アスパルテーム、アリテームが挙げられる。糖類としては、例えば、果糖ぶどう糖液糖、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、ラクトース、スクロース、マルトース、グリコーゲンやデンプンが挙げられる。
タンパク質分解物とは、動物又は植物に由来するタンパク質を加水分解することによって得られるものである。加水分解は、例えば、酸、酵素等を用いて行うことができる。タンパク質分解物としては、例えば、小麦タンパク質分解物、大豆タンパク質分解物、とうもろこしタンパク質分解物、乳タンパク質分解物、エンドウタンパク質分解物が挙げられる。タンパク質分解物には、ペプチド、タンパク質、アミノ酸等が含まれている。
タンパク質分解物の重量平均分子量は、100以上、1000以上、1500以上、2,000以上、4,000以上、又は5,000以上であってもよく、100,000以下、70,000以下、60,000以下、50,000以下、30,000以下、20,000以下、10,000以下、7,000以下であってもよい。タンパク質分解物の重量平均分子量は、HPLC、ゲル濾過法等の公知の方法により測定することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は容器に入れて提供することができる。容器は密閉できるものであればよく、金属製(アルミニウム製又はスチール製など)のいわゆる缶容器・樽容器であってもよい。また、容器は、ガラス容器、ペットボトル容器、紙容器、パウチ容器等であってもよい。容器の容量は特に限定されるものではなく、現在流通しているどのようなものも適用することができる。気体、水分及び光線を完全に遮断し、長期間常温で安定した品質を保つことが可能な点から、金属製の容器であってもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、上述のようにLab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液の色度との比(ΔE値/色度)が、1.8以下になるように調整すること以外は、常法に従って製造することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、例えば、麦原料と水と必要に応じて酵素と各種添加剤を混合して麦原料を糖化し、糖化液を濾過して得られた麦汁に、必要に応じて、ホップの添加、煮沸、冷却等を行う仕込工程、仕込工程で得られた発酵前液にビール酵母を添加して発酵させる発酵工程を経ることで製造することができる。また、発酵工程後の発酵後工程として、発酵工程で得られた発酵後液に対して濾過、加熱(殺菌)、アルコールの添加、カーボネーション等を行ってもよい。
仕込工程で添加する酵素としては、例えば、多糖分解酵素(例:α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、プルラナーゼ、グルコアミラーゼ、α−グルコシダーゼ、イソアミラーゼ、セルラーゼ(β−グルカナーゼを含む)、ヘミセルラーゼ)、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)を用いることができる。酵素は、1種を単独で使用してもよく、複数種を併用してもよい。
仕込工程で添加するホップとしては、例えば、乾燥ホップ、ホップペレット、ホップエキスを用いることができる。ホップは、ローホップ、ヘキサホップ、テトラホップ、イソ化ホップエキス等のホップ加工品であってもよい。
発酵後工程で添加するアルコールとしては、例えば、スピリッツを用いることができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、非発酵ビールテイスト飲料であってもよい。非発酵ビールテイスト飲料は、上記発酵工程を行うことなく、製造されたビールテイスト飲料である。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、ビールテイストアルコール飲料であってもよい。ビールテイストアルコール飲料としては、アルコール度数が1v/v%以上である上記発酵工程を経て製造されたビールテイスト飲料(発酵ビールテイスト飲料)であってもよく、また、非発酵ビールテイスト飲料にスピリッツ等のアルコールを添加して調製されたものであってもよい。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、ノンアルコールビールテイスト飲料であってもよい。本実施形態に係るノンアルコールビールテイスト飲料は、例えば、未発酵である。すなわち本実施形態に係るノンアルコールビールテイスト飲料は、製造工程において、発酵工程を含まなくてもよい。また、本実施形態に係るノンアルコールビールテイスト飲料は、通常のビール等のビールテイスト飲料と同様に発酵を行ってアルコールを生成させた後に、蒸留又は希釈によりアルコールを除去又は低減させる方法、または発酵期間を短くすることによってアルコールの生成を抑える方法等によって製造してもよい。さらに、ノンアルコールビールテイスト飲料は、製造工程において、濾過、加熱(殺菌)、カーボネーション等を行う工程を含んでもよい。本明細書において、発酵とは、特に言及しない限りアルコール発酵を指す。
本実施形態に係るビールテイスト飲料は、原料としてタンパク質分解物及びカラメルIII類を含んでいてもよい。原料として含んでいてもよいタンパク質分解物としては、例えば、小麦タンパク質分解物、大豆タンパク質分解物等が挙げられる。小麦タンパク質分解物及び大豆タンパク質分解物は市販品を用いることができ、また、小麦又は大豆を含む基質を酵素反応に供して得られたものを用いることもできる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の泡のΔE値、液の色度、L値、a値及びb値は、例えば、原料としてタンパク質分解物及びカラメルIII類を使用し、かつその使用比率を調整することにより、調整することができる。
〔ビールテイスト飲料の製造方法〕
本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法は、小麦タンパク質分解物及び大豆タンパク質分解物からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質分解物と、カラメルIII類と、を配合する配合工程を含む。
カラメルIII類は、既存添加物名簿収載品目リスト(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団、平成26年1月30日改正)に掲載されているカラメルIII類と同義である。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法は、小麦タンパク質分解物及び大豆タンパク質分解物からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質分解物と、カラメルIII類と、を配合する配合工程を含むことにより、Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液の色度との比(ΔE値/色度)を所定範囲内に調整することが容易である。したがって、本実施形態に係る製造方法によれば、泡の見た目の白さに優れたビールテイスト飲料を製造することができる。
本実施形態に係るビールテイスト飲料の製造方法において、上記タンパク質分解物は、小麦タンパク質分解物であることが好ましい。これにより、泡の見た目の白さに優れると共に、泡持ちが優れ、かつ、調合時の濁りが抑制されたものとなる。
なお、ビールテイスト飲料の調合時の濁りは、目視による濁りの有無及び濁度の測定により評価することができる。濁度は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.17 混濁度−濁度系の校正−」に記載されている方法によって測定することができる。
上記タンパク質分解物は、ビールテイスト飲料全量を基準として、0.01w/v%以上、0.03w/v%以上、0.05w/v%以上又は0.08w/v%以上の含有量になるように配合されるものであってもよく、5w/v%以下、1w/v%以下又は0.5w/v%以下の含有量になるように配合されるものであってもよい。
カラメルIII類は、ビールテイスト飲料全量を基準として、0.001w/v%以上、0.005w/v%以上、又は0.01w/v%以上の含有量になるように配合されるものであってもよく、0.10w/v%以下、0.07w/v%以下、0.06w/v%以下、0.05w/v%以下、又は0.04w/v%以下の含有量になるように配合されるものであってもよい。
上記配合工程は、ビールテイスト飲料の製造工程のいずれかの工程で行うものであればよい。例えば、麦汁に、必要に応じて、ホップの添加、煮沸、冷却等を行う仕込工程の後に、上記配合工程を行うものであってもよい。また、上記タンパク質分解物及びカラメルIII類の配合前、配合と同時及び配合後のいずれかのタイミングで、アルコール、各種添加剤等を配合してもよい。これらの配合の有無及び配合量は、適宜設定することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。
〔試験例1:ビールテイスト飲料の見た目の泡の白さ及び泡持ちの評価〕
(ノンアルコールビールテイスト飲料の製造)
調合用水に、カラメル色素及び泡素材としてタンパク質分解物を配合し、その他の原料として、水溶性食物繊維、酸味料、苦味料、高甘味度甘味料、香料及びビタミンCを配合した。混合後、濾過による清澄化を行い、炭酸によりガス圧を2.2kg/cmに調整し、容器詰めすることで、ノンアルコールビールテイスト飲料(実施例1−1〜3及び比較例1−1〜2)を調製した。また、泡素材として更に大豆多糖類を配合すること以外は実施例1−3と同様にして、実施例1−4のノンアルコールビールテイスト飲料を調製した。ここで、カラメル色素及びタンパク質分解物は、表1に示すものを用い、ビールテイスト飲料中で表1に示す含有量になるように配合した。小麦タンパク質分解物A及びBは、異なるメーカーから入手した市販品である。また、大豆タンパク質分解物としては、ハイニュート(不二製油株式会社製)を用いた。
(ビールテイストアルコール飲料の製造)
泡素材として、小麦タンパク質分解物を配合し、その他の原料として、発泡酒、スピリッツ、水溶性食物繊維、糖類、酸味料、苦味料、香料及び塩化カルシウムを配合すること以外は、上記同様にして、アルコール度数4.5度(v/v%)のビールテイストアルコール飲料(実施例1−5及び比較例1−3)を調製した。カラメル色素は、表1に示すものを用いた。カラメル色素及び小麦タンパク質分解物はビールテイスト飲料中で表1示す含有量になるように配合した。
(色度の測定)
製造したビールテイスト飲料の液の色度は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.8 色度 8.8.2 吸光度法」に記載されている方法によって測定した。
(泡のLab値の測定)
測定するビールテイスト飲料の泡サンプルは、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.29 泡−NIBEM−Tを用いた泡持ち測定法−6.(4)泡サンプルの準備 1〜8」に記載の手順と同様に調製した。
すなわち、測定開始1時間前までにサンプルを20.0±0.5℃の恒温水槽により、温調を行った。次にニードルバルブが閉じていることを確認し、Inpack 2000 Sampling Deviceに炭酸ガスを接続して2barに圧力を調整した。台座横レバーが終了位置へ戻してあることを確認し、カラムにサンプルを置いた。サンプリングチューブ先がサンプルの上部に接触するまで安全グリップを押し下げた。台座横レバーを完全に手前に引き下げてピアシングした後、安全グリップをカチッと音がするまで押し下げた。ニードルバルブを開放して炭酸ガスの供給を行った。フラッシャーヘッドの下にグラス等を置き、フラッシャーヘッドを数秒押して約20mLのサンプルでサンプリングチューブとホース内をフラッシングし、その後、グラス内のサンプルは廃棄した。抽出ノズルがグラスの真中に位置するように、フラッシャーヘッドの下に洗浄済みのグラスを置き、フラッシャーヘッドを押して3〜4秒でグラス内に泡を充填した。グラスが泡で満たされたらすぐに泡の抽出を止め、泡サンプルを得た。
泡サンプルの入ったグラスの垂直方向上部には、二次元色彩計(パパラボ社製)が設置されており、二次元色彩計のレンズとグラス上部との距離は約18cmであった。色温度5000Kの照明2基(いずれも水平方向に対して45°に固定した。)から、測定台に向けて光を照射した。照明と測定台の距離は、いずれも90〜91cmであった。泡サンプルのCIE規格のL、a、bの測定は、各ビールテイスト飲料を、Inpack 2000 Sampling Deviceにより3〜4秒間泡立たせた後、フラッシャーヘッドを用いてグラスに泡の充填を始めてから50秒後に、二次元色彩計を使用して泡サンプルを撮影することにより行った。各サンプルに対して3回測定を繰り返し、その平均値を測定値とした。L、a及びbは、1cm四方の領域を約500万画素(2456×2058画素)に分割して、それぞれをLab色空間にプロットし、平均値を求めることにより測定した。測定結果は、表1に示した。白色校正板(L=100,a=0,b=0)に対するΔE値(以下、単に「ΔE値」ともいう。)は、Lab(L表色系)の立体色空間上での人の目の色識別域に近似するように定義された計算式(CIE2000色差式)によって算出された値である。
実施例1−1〜5及び比較例1−1〜3のビールテイスト飲料について、目視による見た目の白さ及び泡持ちを評価した。表1に目視による泡の白さ及び泡持ちの評価結果を示した。
目視による泡の白さの官能評価は、訓練された2名のパネルにより実施した。
泡持ちの評価は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.29 泡 NIBEM−Tを用いた泡持ち測定」に記載されている方法によって測定した。なお、NIBEMは、20℃における測定開始位置から30mmまでのビール泡表面の崩壊時間(秒)である。
Figure 0006936017
表1に示すとおり、ΔE値/色度が、1.8以下である、実施例1−1〜5のビールテイスト飲料は、ΔE/色度が1.8超である比較例1−1〜3と比べて、見た目の泡の白さに優れていた。
ノンアルコールビールテイスト飲料において、小麦タンパク質分解物及びカラメルIII類を含む実施例1−1〜2は、泡の見た目の白さに優れると共に、泡持ちが優れていることが示された。異なるメーカーより入手した2種の小麦タンパク質分解物のいずれを用いた場合であっても、泡持ちは優れたものとなった。
小麦タンパク質分解物を用いたビールテイストアルコール飲料において、カラメルIII類を用いた実施例1−5は、カラメルI類を用いた比較例1−3と比べて、泡の見た目の白さに優れると共に、泡持ちが優れていることが示された。
〔試験例2:調合時の濁りの評価〕
調合用水に、カラメル色素及び、泡素材としてタンパク質分解物を添加、混合し、実施例2−1〜3及び比較例2−1〜6のノンアルコールビールテイスト飲料のサンプルを得た。また、泡素材として、小麦タンパク分解物を配合し、その他の原料として、発泡酒、スピリッツ、水溶性食物繊維、糖類、酸味料、苦味料、香料及び塩化カルシウムを配合すること以外は、上記同様にして、アルコール度数4.5度(v/v%)のビールテイストアルコール飲料のサンプルを得た(実施例2−4及び比較例2−7)。カラメル色素は、表2に示すものを用いた。カラメル色素及びタンパク質分解物は、ビールテイスト飲料中で表2示す含有量になるように配合した。
得られたサンプルについて、調合時の濁度、目視による濁りの有無を評価した。濁度は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集、2013年増補改訂)の「8.17 混濁度−濁度系の校正−」に記載されている方法によって測定した。
Figure 0006936017
表2に示すとおり、小麦タンパク質分解物とカラメルIII類とを配合した実施例2−2〜3のサンプルでは、小麦タンパク質分解物とカラメルI類又はIV類とを配合した比較例2−3〜6のサンプルと比べて、調合時の濁度が低く、かつ、目視による濁りも確認されなかった。また、大豆タンパク質分解物を配合した実施例2−1のサンプルについても調合時の濁度は低く、かつ、目視による濁りも確認されなかった。
また、ビールテイストアルコール飲料においても、小麦タンパク質分解物とカラメルIII類とを配合した実施例2−4のサンプルでは、小麦タンパク質分解物とカラメルI類又はIV類とを配合した比較例2−7のサンプルと比べて、調合時の濁度が低く、かつ、目視による濁りも確認されなかった。

Claims (6)

  1. Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液のEBC色度との比(ΔE値/色度)が、1.8以下であり、
    Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値が、11.2以下であり、
    小麦タンパク質分解物及び大豆タンパク質分解物からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質分解物と、カラメルIII類と、を含む、ビールテイスト飲料(但し、サポニンを含むビールテイスト飲料を除く。)
  2. Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値が、9.0以下である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
  3. 非発酵ビールテイスト飲料である、請求項1又は2に記載のビールテイスト飲料。
  4. ノンアルコールビールテイスト飲料である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のビールテイスト飲料。
  5. 小麦タンパク質分解物及び大豆タンパク質分解物からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質分解物と、カラメルIII類と、を配合する配合工程を含み、
    前記配合工程を含むことにより、Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値と、ビールテイスト飲料の液のEBC色度との比(ΔE値/色度)を、1.8以下に調整し、
    Lab色空間における白色校正板に対する泡のΔE値を、11.2以下に調整する、ビールテイスト飲料の製造方法。
  6. 前記タンパク質分解物が、小麦タンパク質分解物である、請求項5に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
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