JP6931333B2 - 水中構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、水中構造体に関する。
水中で使用(単なる設置の概念を含む)される水中構造体には、使用される深さ(深度)によっては外部から受ける圧力が極めて大きくなることから、高い耐圧性能が要求される。水中構造体の耐圧性能を高める技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1には、開口部を有する中空本体部と、当該開口部の周囲であって、かつ、中空本体部の外側において形成された補強部とを備える水中構造体が記載されている(特に図1参照)。そして、水圧により開口部にかかる圧縮応力が補強部に分散されることで、水中構造体の耐圧性能を向上させることが記載されている(特に段落0021参照)。
特開2012−57765号公報
本発明者らが検討したところ、水中構造体の開口部(特に縁の部分)において、水圧(外圧)によって凹凸変形が生じ易いことがわかった。ここでいう「開口部の凹凸変形」とは、開口部の縁において、ある部分では膨らむような変形が生じる一方で、別のある部分では凹むような変形が生じるような変形のことをいう。そして、開口部の凹凸変形により、中空本体部軸方向の対称性(軸対称性)が崩れる結果、水中構造体の座屈強度が低下することがわかった。
しかし、特許文献1に記載の水中構造体では、開口部の凹凸変形に起因する座屈強度の低下については考慮されていない。即ち、特許文献1に記載の水中構造体では、補強部において分散しきれないほどの水圧がかかった場合に、開口部において凹凸変形が生じ得る。
特に、水中では、深さによって水圧が変化する。そのため、特許文献1に記載の水中構造体を、所定深さでの水圧に耐えられるように設計したとしても、その深さよりもさらに深い場所で使用する際には、当該水圧よりも高い水圧がかかる結果、開口部での凹凸変形の可能性が高まる。そして、開口部において凹凸変形が生じれば、上記のように水中構造体の座屈強度が低下し、水中構造体の変形が引き起こされる。このため、特許文献1に記載の水中構造体の耐圧性能は依然として不十分である。
本発明の少なくとも一実施形態は、高い耐圧性能を奏する水中構造体を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る水中構造体は、球形状又は円筒形状を有する中空本体部と、前記中空本体部の径方向に延び、前記中空本体部の開口部を通じて前記中空本体部の内外に突出するようにして前記中空本体部に接合された円筒形状を有する筒部と、を備えることを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、中空本体部の外側に加えて内側にも突出するように筒部が延びるため、中空本体部に形成された開口部の補強を十分に行うことができる。具体的には、内外に突出するように円筒形状の筒部が開口部に接合されるため、開口部の縁において、膨らむような変形及び凹むような変形の双方を抑制できる。この結果、開口部の縁における凹凸変形を抑制して水中構造体の座屈強度の低下を抑制でき、水中構造体の耐圧性能を高めることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記中空本体部及び前記筒部を含む断面視において、前記筒部の壁部における図心が前記中空本体部の壁部と重なっていることを特徴とする。
上記(2)の構成によれば、筒部の中空本体部外側への突出長さと、筒部の中空本体部外側への突出長さとをそれぞれ十分に確保できる。これにより、開口部の補強を、中空本体部の内側と外側との双方から行うことができる。この結果、開口部の凹凸変形をより十分に抑制して水中構造体の座屈強度の低下をより十分に抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)において、前記筒部は、前記筒部の外周面から外側に張り出すように形成された張り出し部を備えることを特徴とする。
上記(3)の構成によれば、筒部の剛性を高めることができ、筒部の変形を抑制できる。これにより、筒部と接合した開口部の凹凸変形をより十分に抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)において、前記張り出し部は、前記筒部の外周面に沿って前記筒部の周方向又は長さ方向に延在するリブを含むことを特徴とする。
上記(4)の構成によれば、筒部の外周面の剛性を高め、筒部の外周面に水圧がかかったときに、外周面の変形を抑制できる。これにより、筒部の変形に伴う開口部の変形を抑制でき、開口部の凹凸変形をより十分に抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)又は(4)において、前記張り出し部は、前記筒部の一端部及び他端部の少なくとも一方に設けられるフランジを含むことを特徴とする。
上記(5)の構成によれば、筒部の端部の剛性を高めることができ、端部の変形を抑制できる。これにより、筒部の変形を十分に抑制でき、開口部の凹凸変形を十分に抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の何れか1において、前記開口部の内径をd、前記中空本体部の内径をDとしたときに、d/Dの値が0.2以上であることを特徴とする。
上記(6)の構成によれば、開口部を大きくすることができる。これにより、中空本体部への物品の搬入等、及び、中空本体部からの物品の搬出等を容易に行うことができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の何れか1において、前記中空本体部の形状は円筒形状であることを特徴とする。
上記(7)の構成によれば、周方向及び軸方向の二方向を有するため水圧が局所的に集中し易く、座屈強度が低下し易い円筒であっても、水中構造体に高い耐圧性能を奏させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、高い耐圧性能を奏する水中構造体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る水中構造体の外観斜視図である。 図1のA−A線断面図であり、中空本体部及び筒部を含む断面図である。 図2のB−B線断面図であり、中空本体部と筒部との接合部分近傍を拡大して示す断面図である。 本発明の二実施形態に係る水中構造体における、中空本体部及び筒部を含む断面図である。 本発明の三実施形態に係る水中構造体における、中空本体部及び筒部を含む断面図である。 本発明の四実施形態に係る水中構造体の外観斜視図である。 本発明の四実施形態に係る水中構造体における、中空本体部及び筒部を含む断面図である。 本発明の五実施形態に係る水中構造体の外観斜視図である。 本発明の五実施形態に係る水中構造体における、中空本体部及び筒部を含む断面図である。 本発明の六実施形態に係る水中構造体における、中空本体部及び筒部を含む断面図である。 本発明の七実施形態に係る水中構造体の外観斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、以下に実施形態として記載されている内容又は図面に記載されている内容は、あくまでも例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、任意に変更して実施することができる。また、各実施形態は、2つ以上を任意に組み合わせて実施することができる。さらに、以下で説明する各実施形態において、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。
また、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
そして、図示の簡略化又は便宜のために、部材の一部を適宜拡大又は縮小して示すことがある。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る水中構造体100の外観斜視図である。水中構造体100は、海洋、池、湖、プール等の水中において使用されるものである。水中構造体100は、水中で定置されてもよく、水中で任意の方向に移動可能なものでもよい。水中構造体100の内部は、詳細は図2を参照しながら説明するが中空になっており、開口部10aを通じて内部に物品等を出し入れ可能になっている。なお、詳細は後記するが、開口部10aは中空本体部10に形成されており、開口部10aには、筒部11が挿入されて中空本体部10に接合される。そこで、図1において、中空本体部10に形成された開口部10aの輪郭を二点鎖線により図示している。
水中構造体100は、円筒形状を有する中空本体部10と、中空本体部10の径方向に延び、円筒形状を有する筒部11とを備える。これらのうち、中空本体部10が円筒形状に構成されることで、周方向及び軸方向の二方向を有するため水圧が局所的に集中し易く、座屈強度が低下し易い円筒であっても、水中構造体100に高い耐圧性能を奏させることができる。また、筒部11は、中空本体部10の開口部10aを通じて中空本体部10の内外に突出するようにして、中空本体部10に接合されたものである。
なお、ここでいう中空本体部10の径方向とは、中空本体部10を構成する円形平面部10bの径方向を表す。具体的には、中空本体部10の径方向は、図1に示す円形平面部10bの中心点である点Pを通り、x軸−y軸平面内に存在するベクトルの方向である。また、中空本体部10の周方向とは、中空本体部10を構成する円形平面部10bの円周方向を表す。さらに、中空本体部10の軸方向とは、中空本体部10を構成する円筒の中心軸方向を表し、z軸方向を表す。
水中構造体100に備えられる筒部11は、筒部11の外周面から外側に張り出すように形成された張り出し部12を備える。このような張り出し部12を備えることで、筒部11の剛性を高めることができ、筒部11の変形を抑制できる。これにより、筒部11と接合した開口部10aの凹凸変形をより十分に抑制できる。
張り出し部12は、筒部11の外周面に沿って筒部11の周方向に延在するリブ13を含んで構成される。張り出し部12に含まれるリブ13は、図1に示す例では、断面T字形状(図2を併せて参照)に構成される。張り出し部12がリブ13を含んで構成されることにより、筒部11の外周面に水圧がかかっても、外周面の変形を抑制できる。これにより、筒部11の変形に伴う開口部10aの変形を抑制でき、開口部10aの凹凸変形をより十分に抑制できる。
図2は、図1のA−A線断面図であり、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。この断面図は、上記の図1において示したz軸の方向に視認した場合の断面図である。図2において、一点鎖線は、円筒形状に構成された筒部11の中心線を表す。また、図2に示す点Pに関して、上記の図1では、点Pは円形平面部10bの中心として示した。しかし、点Pは中空本体部10の軸線(図示しない。点Pを通るz軸方向の直線)と重なるため、図示の便宜のために図2においては、上記断面視における中空本体部10の中心点として点Pを示している。
筒部11は、上記のように中空本体部10の上方(x方向の上端)に形成された開口部10aを通じて中空本体部10の径方向に延びる。そして、筒部11は、中空本体部10の外側に突出するほか、中空本体部10の内側にも突出する。筒部11の外側への突出長さと、筒部11の内側への突出長さとは、例えば同じ長さにすることができる。
このように、中空本体部10の外側に加えて内側にも突出するように筒部11が延びるため、中空本体部10に形成された開口部10aの補強を十分に行うことができる。具体的には、内外に突出するように円筒形状の筒部11が開口部10aに接合されるため、開口部10aの縁において、膨らむような変形及び凹むような変形の双方を抑制できる。この結果、開口部10aの凹凸変形を抑制して水中構造体の座屈強度の低下を抑制でき、水中構造体100の耐圧性能を高めることができる。
筒部11に備えられる張り出し部12は、図2に示す例では、4つのリブ13を含んで構成される。これらのリブ13のうち、中空本体部10の外側に位置する筒部11の部分には、2つのリブ13が形成される。また、中空本体部10の内側に位置する筒部11の部分には、2つのリブ13が形成される。そして、これら4つのリブ13を含んで構成される張り出し部12は、中空本体部10の内外において開口部10aを中心として対称となるように形成される。張り出し部12が開口部10aを中心として対称となるように形成されることで、外圧が筒部11にかかったときに局所的に圧力が集中することを抑制できる。
また、開口部10aの内径をd(半径はd/2)、中空本体部10の内径をD(半径はD/2)としたときに、d/Dの値が例えば0.2以上、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.4以上、また、その上限として、例えば0.5以下になっている。d/Dの値を上記範囲にすることで、開口部10aを大きくすることができる。これにより、中空本体部10への物品の搬入等、及び、中空本体部10からの物品の搬出等を容易に行うことができる。
さらに、筒部11の長さをL1とすると、張り出し部12(上記の例ではリブ13)が形成されることで、筒部11の長さL1を中空本体部10の内径Dよりも十分に小さくできる。これにより、筒部11に起因する水中構造体100の重心位置が中空本体部10の重心位置から大きく変化することを抑制でき、水中構造体100を水中で使用する際に水中で安定して使用することができる。また、筒部11の長さL1を短くできるため、水中構造体100を軽量化することができる。
また、中空本体部10から外側に突出する筒部11の部分の長さをL2とすると、張り出し部12(上記の例ではリブ13)が形成されることで、筒部11の突出長さL2を短くできる。これにより、水中で使用する際に水の抵抗を受けにくくすることができる。
図3は、図2のB−B線断面図であり、中空本体部10と筒部11との接合部分近傍を拡大して示す断面図である。即ち、この断面図は、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。図3に示す点Qは、筒部11の壁部11aにおける図心を表す。図3に示す例では、壁部11aはx軸方向において一様な厚さとなっている。そのため、点Qは、壁部11aの中心線L3上であって、壁部11aのx軸方向長さの中心に位置する点である。
水中構造体100では、図3に示す断面視において、筒部11の壁部11aにおける図心を表す点Qが、中空本体部10の壁部10cと重なっている。即ち、点Qは、開口部10aが存在しないと仮定した場合の壁部10c(図3において二点鎖線で示す)の内部に位置する。特に、図3に示す例では、好適例として、点Qは、中空本体部10の壁部10cの中心線L4上に位置する。
点Qを壁部10cと重なるように筒部11を中空本体部10に接合することで、筒部11の中空本体部10外側への突出長さと、筒部11の中空本体部10外側への突出長さととをそれぞれ十分に確保できる。これにより、開口部10aの補強を、中空本体部10の内側と外側との双方から行うことができる。この結果、開口部10aの凹凸変形をより十分に抑制して水中構造体100の座屈強度の低下をより十分に抑制できる。
なお、筒部11の壁部11aの厚さが一様なものとして上記の説明を行ったが、壁部11aの厚さがx軸方向位置で異なる場合には、異なる厚さの部分も考慮して壁部11aの図心を決定すればよい。そして、決定された図心が上記の位置になるように筒部11を中空本体部10に接合することが好ましい。また、筒部11の壁部11aにおける図心の位置として、円筒形状の筒部11をx軸方向に二分割し、得られた壁部11aの断面を平面図形と考えて、当該断面における図心の位置を壁部11aの図心の位置とすればよい。
また、上記の図2を参照しながら説明した長さL2について、例えば、図3に示す断面視において点Qを壁部10cに重なるように筒部11(所定長さL1)を配置した場合には、長さL2の長さ範囲はおのずと決定される。さらに、例えば筒部11の突出長さL2を短くしたい場合には、所定の突出長さL2を決定した後で、図3に示す断面視において点Qを壁部10cに重なるように筒部11を配置した場合の筒部11の長さL1を決定すればよい。
図4は、本発明の二実施形態に係る水中構造体110における、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。図4に示す水中構造体110においても、上記の水中構造体100と同様に、中空本体部10及び筒部11はいずれも円筒形状に構成される。
水中構造体110では、筒部11に備えられる張り出し部12は、筒部11の一端部(外側端部)及び他端部(内側端部)の双方(いずれか一方でもよい)に設けられるフランジ14を含む。張り出し部12としてフランジ14が含まれることにより、筒部11の端部の剛性を高めることができ、端部の変形を抑制できる。これにより、筒部11の変形を十分に抑制でき、開口部10aの凹凸変形を十分に抑制できる。
図5は、本発明の三実施形態に係る水中構造体120における、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。水中構造体120においても、筒部11は張り出し部12を備える。ただし、張り出し部12は、上記の水中構造体100,110とは異なり、リブ13及びフランジ14の2種類を含む。
リブ13及びフランジ14の双方を含むことで、筒部11の外周面及び端部の双方の剛性を高め、筒部11の外周面及び端部を起点とする双方の変形を抑制できる。これにより、筒部11の変形を十分に抑制でき、開口部10aの凹凸変形を十分に抑制できる。
図6は、本発明の四実施形態に係る水中構造体130の外観斜視図である。水中構造体130においても、筒部11は張り出し部12を備える。ただし、水中構造体130に備えられる張り出し部12は、筒部11の外周面に沿って筒部11の長さ方向に延在するリブ15を含む。リブ15は、所謂ストリンガといわれるものである。リブ15は、筒部11の外周面に等間隔で配置された複数のリブを含んで構成される。
図7は、本発明の四実施形態に係る水中構造体130における、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。図7に示すように、リブ15は、筒部11の長さ方向全域に亘って筒部11の外周面に形成される。このようなリブ15を備えることで、筒部11の外周面の剛性を高め、筒部11の外周面に水圧がかかったときに、外周面の変形を抑制できる。これにより、筒部11の変形に伴う開口部10aの変形を抑制でき、開口部10aの凹凸変形をより十分に抑制できる。
図8は、本発明の五実施形態に係る水中構造体140の外観斜視図である。水中構造体140においても、筒部11は張り出し部12を備える。ただし、水中構造体140に備えられる張り出し部12は、筒部11の外径よりも大きな外径のリング部16を含んで構成される。リング部16は、筒部11の周囲に配置され、筒部11と一体となって形成される。また、リング部16は中空本体部10に対しても接合する。そのため、リング部16と一体形成された筒部11と、中空本体部10との接合面積を増やすことができ、これらの接合部分における剛性を高めることができる。
図9は、本発明の五実施形態に係る水中構造体140における、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。図9に示すように、リング部16は、筒部11の長さ方向で中央付近に配置される。即ち、リング部16は、中空本体部10の開口部10aを補強するように配置される。リング部16をこの位置に設けることで、中空本体部10の開口部10aの剛性を高めることができ、開口部10aの凹凸変形を十分に抑制できる。
図10は、本発明の六実施形態に係る水中構造体150における、中空本体部10及び筒部11を含む断面図である。水中構造体150においては、筒部11の外周面に上記の張り出し部12を備えていない。即ち、水中構造体150を構成する筒部11は、上記の筒部11と同様に、中空本体部10の径方向に延び、中空本体部10の開口部10aを通じて中空本体部10の内外に突出するようにして中空本体部10に接合された円筒形状を有するものである。しかし、水中構造体150を構成する筒部11は、上記の筒部11とは異なり、その外周面に張り出し部12を備えていない。
水中構造体150のように、張り出し部12を備えない場合においても、筒部11が中空本体部10の内外に突出しているため、開口部10aの剛性を高めることができる。この結果、開口部10aの凹凸変形を抑制できる。
図11は、本発明の七実施形態に係る水中構造体160の外観斜視図である。図11に示す水中構造体160も、上記の水中構造体100と同様に、中空本体部10及び筒部11を備える。そして、筒部11は、上記の水中構造体100と同様に、その外周面に形成された張り出し部12としてのリブ13を備える。ただし、張り出し部12はリブ13以外でもよく、張り出し部12自体が備えられてなくてもよい。そして、水中構造体160では、中空本体部10の形状が上記のような円筒形状ではなく、中空球状になっている。
水中構造体160に備えられる中空形状の中空本体部10は、その中心点として点Rを有する。そして、図示はしないが、上記の図2を参照しながら説明したd/Dの値については、上記の点P(図2参照)に代えて点Rを適用することで、同様の内容が好ましく当てはまる。
中空本体部10が中空球状であっても、上記の水中構造体100と同様に、開口部10aの凹凸変形を抑制できる。
10 中空本体部
10a 開口部
10b 円形平面部
10c,11a 壁部
11 筒部
12 張り出し部
13,15 リブ
14 フランジ
16 リング部
100,110,120,130,140,150,160 水中構造体

Claims (10)

  1. 球形状又は円筒形状を有する中空本体部と、
    前記中空本体部の径方向に延び、前記中空本体部の開口部を通じて前記中空本体部の内外に突出するようにして前記中空本体部に接合された円筒形状を有する筒部と、を備え、
    前記筒部の前記中空本体部の内側及び外側に突出する長さ方向の長さは、前記開口部における前記中空本体部の壁部の厚さより大きく、
    前記中空本体部は、少なくとも前記開口部が形成されている周囲の前記壁部において、内部よりも外部から大きな圧力を受けるように構成されている
    ことを特徴とする水中構造体。
  2. 球形状又は円筒形状を有する中空本体部と、
    前記中空本体部の径方向に延び、前記中空本体部の開口部を通じて前記中空本体部の内外に突出するようにして前記中空本体部に接合された円筒形状を有する筒部と、を備え、
    前記筒部の前記中空本体部の内側及び外側に突出する長さ方向の長さは、前記開口部における前記中空本体部の壁部の厚さより大きく、
    前記中空本体部及び前記筒部を含む断面視において、前記筒部の壁部における図心が前記中空本体部の壁部と重なっている
    ことを特徴とする、水中構造体。
  3. 前記筒部は、前記筒部の外周面から外側に張り出すように形成された張り出し部を備える
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の水中構造体。
  4. 球形状又は円筒形状を有する中空本体部と、
    前記中空本体部の径方向に延び、前記中空本体部の開口部を通じて前記中空本体部の内外に突出するようにして前記中空本体部に接合された円筒形状を有する筒部と、を備え、
    前記筒部の前記中空本体部の内側及び外側に突出する長さ方向の長さは、前記開口部における前記中空本体部の壁部の厚さより大きく、
    前記筒部は、前記筒部の外周面から外側に張り出すように形成された張り出し部を備え、
    前記張り出し部は、前記中空本体部の外側に位置する前記筒部及び前記中空本体部の内側に位置する前記筒部に形成される
    ことを特徴とする、水中構造体。
  5. 前記張り出し部は、前記中空本体部の外側及び内側において前記開口部を中心として対称となるように形成される
    ことを特徴とする、請求項4に記載の水中構造体。
  6. 前記張り出し部は、前記筒部の外周面に沿って前記筒部の周方向又は長さ方向に延在するリブを含む
    ことを特徴とする、請求項3乃至5の何れか一項に記載の水中構造体。
  7. 前記張り出し部は、前記筒部の一端部及び他端部の少なくとも一方に設けられるフランジを含む
    ことを特徴とする、請求項3乃至6の何れか一項に記載の水中構造体。
  8. 前記開口部の内径をd、前記中空本体部の内径をDとしたときに、d/Dの値が0.2以上である
    ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の水中構造体。
  9. 前記中空本体部の形状は円筒形状である
    ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の水中構造体。
  10. 前記水中構造体は、水中で任意に方向に移動可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載の水中構造体。
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