JP6890570B2 - 鉄骨梁補強金具及び鉄骨梁補強構造 - Google Patents

鉄骨梁補強金具及び鉄骨梁補強構造 Download PDF

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本発明は、建築構造物の鉄骨梁のウェブ部に形成された貫通孔の周部に固定されることにより、貫通孔が形成されて強度が低下した鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造に関するものである。
S造やSRC造等の建築構造物においては、H形鋼やI形鋼等により構成された鉄骨梁のウェブ部に、配管や配線を通すための貫通孔が形成されることがあった。そして、鉄骨梁に貫通孔を形成したことによる鉄骨梁の強度低下を防止するために、鉄骨梁の貫通孔の周部にリング状の鉄骨梁補強金具を溶接して鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強構造が知られていた(特許文献1参照)。
図7は、従来の鉄骨梁補強金具4、及びこれを用いた従来の鉄骨梁補強構造2について説明するために参照する図である。
従来の鉄骨梁補強構造2は、図7に示すように、建築構造物の一部を構成する鉄骨梁6と、この鉄骨梁6のウェブ部6aに形成された、ウェブ部6aを厚さ方向に貫通する断面が円形の貫通孔6bの周部に固定された円環状の鉄骨梁補強金具4を備えていた。
鉄骨梁補強金具4は、図7(a)及び(b)に示すように、鉄骨梁6の貫通孔6bと略同一の中心軸を有する円環状に形成され、その外周部には、外径が鉄骨梁6の貫通孔6bの内径と略同一の円筒状の外周面4aが形成され、その中心部には、鉄骨梁補強金具4を軸線方向に貫通する断面が円形の中心孔4bが形成されていた。
また、鉄骨梁補強金具4は、図7(b)に示すように、その厚さ方向(図中左右方向)の寸法が、鉄骨梁6のウェブ部6aの厚さ寸法より大きくなるように形成されていた。
このような鉄骨梁補強金具4が、図7(b)に示すように、その外周面4aが鉄骨梁6の貫通孔6bの内周面に接触するように嵌合し、鉄骨梁補強金具4の軸線方向(図中左右方向)の両端部が、貫通孔6bの両端部より外側にそれぞれ突出するように、鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に配置されていた。
そして、鉄骨梁補強金具4は、図7(b)に示すように、鉄骨梁補強金具4の外周面4aと鉄骨梁6のウェブ部6aの一方の側面(図中右側面)を、鉄骨梁6の貫通孔6bの周縁部に沿って設けられた溶接部W1において、全周に亘って溶接することにより、鉄骨梁6と一体的に固定されていた。
図8は、他の従来の鉄骨梁補強金具14、及びこれを用いた他の従来の鉄骨梁補強構造12について説明するために参照する図である。
鉄骨梁補強構造12は、図7に示す鉄骨梁補強構造2における鉄骨梁補強金具4の代わりに、図8に示すような鉄骨梁補強金具14が設けられている点において、鉄骨梁補強構造2とはその構成が異なるものである。
鉄骨梁補強金具14は、図8(a)及び(b)に示すように、鉄骨梁6の貫通孔6bと略同一の中心軸を有する円環状に形成され、その外周部には、図8(b)に示すように、外径が軸線方向(図中左右方向)の一方の端部(図中右端部)に向かって徐々に縮径するような、テーパ状に傾斜した断面形状を有する円筒状の外周面14aが形成され、この外周面14aの軸線方向の他方の端部(図中左端部)には、鉄骨梁補強金具14の軸線と直角な半径方向の外側に向かって放射状に延びるような円板状のフランジ部14bが形成されていた。
鉄骨梁補強金具14の傾斜した外周面14aは、図8(b)に示すように、その外径が最大となる部分(図中左端部)において、その外径が貫通孔6bの内径より小さくなるように形成されると共に、鉄骨梁補強金具14のフランジ部14bの外径は貫通孔6bの内径より大きくなるように形成されていた。
そして、鉄骨梁補強金具14の中心部には、図8(b)に示すように、鉄骨梁補強金具14を軸線方向に貫通する、鉄骨梁6の貫通孔6bより小さな径の中心孔14cが形成されていた。
このような鉄骨梁補強金具14が、図8(b)に示すように、その傾斜した外周面14aが鉄骨梁6の貫通孔6bの内周面に対向し、そのフランジ部14bの一方の側面(図中右側面)がウェブ部6aの一方の側面(図中左側面)に接触するように、鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に配置されていた。
そして、鉄骨梁補強金具14は、図8(b)に示すように、鉄骨梁補強金具14の傾斜した外周面14aと鉄骨梁6の貫通孔6bの内周面を、鉄骨梁6の貫通孔6bの内周面に沿って設けられた溶接部W2において、全周に亘って溶接することにより、鉄骨梁6と一体的に固定されていた。
このような従来の鉄骨梁補強金具4,14を用いた従来の鉄骨梁補強構造2,12によれば、鉄骨梁6のウェブ部6aに貫通孔6bが形成されたとしても、貫通孔6bの周部に鉄骨梁補強金具4,14を固定することによって鉄骨梁6のウェブ部6aが補強されるため、鉄骨梁6の強度が低下することを防止することができるようになっていた。
そして、このような従来の鉄骨梁補強構造2,12おいては、鉄骨梁補強金具4,14の材質や、鉄骨梁補強金具4,14の形状、特にその断面形状や断面積の大きさによって、得られる補強強度が決定されるようになっていた。
特許第4859069号公報
しかしながら、上述したような従来の鉄骨梁補強金具4,14を用いた従来の鉄骨梁補強構造2,12においては、建築構造物の鉄骨梁6のウェブ部6aに複数の貫通孔6bが形成されるような場合は、これら複数の貫通孔6bの大きさを共通化することができないという問題があった。
すなわち、例えば、図7(b)に示すような鉄骨梁補強構造2においては、鉄骨梁6に複数の貫通孔6bが形成されるような場合、鉄骨梁6に必要とされる補強強度の大きさは、貫通孔6bの大きさのみによって決定されるのではなく、孔が形成される位置や孔の数によっても影響を受けるようになっていた。
そして、図7(b)に示すような鉄骨梁補強構造2においては、鉄骨梁補強金具4の中心孔4bの内径は、これに挿通される配管や配線の量や形状によって決定されるため、より大きな補強強度を得るためには、鉄骨梁補強金具4の外径や厚さ寸法を大きくする必要があり、特に鉄骨梁補強金具4の外径を大きくする場合には、それに応じて鉄骨梁6に形成する貫通孔6bの径を大きくする必要が生じることがあった。
また、上述したような、図8に示す従来の鉄骨梁補強金具14を用いた従来の鉄骨梁補強構造12においては、鉄骨梁補強金具14を鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に固定する作業が煩雑になり、作業効率が低下して作業コストの増大を招くという問題があった。
すなわち、図8(b)に示すような鉄骨梁補強構造12において、鉄骨梁補強金具14を鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に固定する場合は、まず、鉄骨梁6を図8(b)の左側が上になるように90度回転させて寝かせ、鉄骨梁補強金具14を貫通孔6bの周部に載置して、鉄骨梁補強金具14の中心軸と貫通孔6bの中心軸が正確に一致するように位置決めを行い、この状態で鉄骨梁補強金具14のフランジ部14bの外周部とウェブ部6aの側面を数か所溶接する作業を行い、次に、鉄骨梁6を図8(b)の右側が上になるように、鉄骨梁6を持ち上げて180度回転させて裏返し、鉄骨梁補強金具14の外周面14aと鉄骨梁6の貫通孔6bの内周面を溶接する作業を行っていた。
このように、鉄骨梁6の貫通孔6bに鉄骨梁補強金具14を固定するためには、非常に重量の大きい鉄骨梁6を持ち上げて180度回転させて裏返し、そのウェブ部6の両側から溶接作業を行う必要があるため、その作業は非常に煩雑なものとなり、その分作業の効率が低下し、作業のコストが増大するという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、位置決めや溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる鉄骨梁補強金具、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造を提供することを課題とするものである。
本発明による鉄骨梁補強金具は、上記課題を解決するために、
鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具であって、
前記鉄骨梁補強金具は、前記鉄骨梁の前記貫通孔と略同一の中心軸を有する環状に形成された本体部を備え、
前記本体部の中心部には、前記本体部を軸線方向に貫通する、前記貫通孔より小さな径の中心孔が形成され、
前記本体部の軸線方向の一方の端面には、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面と略平行、かつ前記ウェブ部の側面と接触する接触端面が形成され、
前記接触端面の外形は、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より大きく形成され、
前記本体部の前記接触端面には、前記接触端面から軸線方向に突出する突出部が形成され、
前記突出部の外周面の断面形状は、前記接触端面の近傍においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の前記接触端面と反対側の端部においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より小さく形成され、
前記鉄骨梁補強金具は、前記本体部の前記接触端面の、前記突出部より前記本体部の軸線方向に対して直角な半径方向の外側の部分が、前記ウェブ部の側面に沿って接触するように、前記本体部が前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面よりも前記貫通孔の軸線方向外側に配置されると共に、
前記ウェブ部の前記貫通孔の軸線方向の片側から、前記鉄骨梁補強金具の前記本体部の外周面の周部に沿って、全周に亘って、前記ウェブ部の前記軸線方向の片側の側面に溶接することにより、前記鉄骨梁と一体的に固定されるよう構成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記本体部の外周面は、外径が前記接触端面に向かうにつれて徐々に縮径するテーパ状に傾斜した断面形状を有する円筒状に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記本体部の外周面に、溶接目安部が前記外周面の周部に全周に亘って形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記突出部は、前記本体部の前記中心孔の周縁部に沿ってその全周に亘り連続して形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記突出部は、前記本体部の前記中心孔の周縁部に沿って断続的に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記突出部の軸線方向の厚さ寸法は、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の厚さ寸法と同一、又は、前記ウェブ部の厚さ寸法より少なくとも短く形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強構造は、
鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具を用いた鉄骨梁補強構造であって、
前記鉄骨梁補強金具は、前記鉄骨梁の前記貫通孔と略同一の中心軸を有する環状に形成された本体部を備え、
前記本体部の中心部には、前記本体部を軸線方向に貫通する、前記貫通孔より小さな径の中心孔が形成され、
前記本体部の軸線方向の一方の端面には、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面と略平行、かつ前記ウェブ部の側面と接触する接触端面が形成され、
前記接触端面の外形は、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より大きく形成され、
前記本体部の前記接触端面には、前記接触端面から軸線方向に突出する突出部が形成され、
前記突出部の外周面の断面形状は、前記接触端面の近傍においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の前記接触端面と反対側の端部においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より小さく形成され、
前記鉄骨梁補強金具は、前記本体部の前記接触端面の、前記突出部より前記本体部の軸線方向に対して直角な半径方向の外側の部分が、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面に沿って接触し、前記突出部が前記鉄骨梁の前記貫通孔に嵌合するように、前記本体部が前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面よりも前記貫通孔の軸線方向外側に配置されると共に、
前記ウェブ部の前記貫通孔の軸線方向の片側から、前記鉄骨梁補強金具の前記本体部の外周面の周部に沿って、全周に亘って、前記ウェブ部の前記軸線方向の片側の側面に溶接することにより、前記鉄骨梁と一体的に固定された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強構造は、
前記鉄骨梁補強金具が固定された前記ウェブ部の側面と同じ側面に、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の上下両端部に形成されたフランジ部の近傍であって、かつ、前記フランジ部に沿うように棒状補強金具が固定された
ことを特徴とするものである。
このような本発明の鉄骨梁補強金具によれば、
鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具であって、
前記鉄骨梁補強金具は、前記鉄骨梁の前記貫通孔と略同一の中心軸を有する環状に形成された本体部を備え、
前記本体部の中心部には、前記本体部を軸線方向に貫通する、前記貫通孔より小さな径の中心孔が形成され、
前記本体部の軸線方向の一方の端面には、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面と略平行、かつ前記ウェブ部の側面と接触する接触端面が形成され、
前記接触端面の外形は、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より大きく形成され、
前記本体部の前記接触端面には、前記接触端面から軸線方向に突出する突出部が形成され、
前記突出部の外周面の断面形状は、前記接触端面の近傍においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の前記接触端面と反対側の端部においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より小さく形成され、
前記鉄骨梁補強金具は、前記本体部の前記接触端面の、前記突出部より前記本体部の軸線方向に対して直角な半径方向の外側の部分が、前記ウェブ部の側面に沿って接触するように、前記本体部が前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面よりも前記貫通孔の軸線方向外側に配置されると共に、
前記ウェブ部の前記貫通孔の軸線方向の片側から、前記鉄骨梁補強金具の前記本体部の外周面の周部に沿って、全周に亘って、前記ウェブ部の前記軸線方向の片側の側面に溶接することにより、前記鉄骨梁と一体的に固定されるよう構成されたことにより、
鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、位置決めや溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような本発明の鉄骨梁補強構造によれば、
鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具を用いた鉄骨梁補強構造であって、
前記鉄骨梁補強金具は、前記鉄骨梁の前記貫通孔と略同一の中心軸を有する環状に形成された本体部を備え、
前記本体部の中心部には、前記本体部を軸線方向に貫通する、前記貫通孔より小さな径の中心孔が形成され、
前記本体部の軸線方向の一方の端面には、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面と略平行、かつ前記ウェブ部の側面と接触する接触端面が形成され、
前記接触端面の外形は、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より大きく形成され、
前記本体部の前記接触端面には、前記接触端面から軸線方向に突出する突出部が形成され、
前記突出部の外周面の断面形状は、前記接触端面の近傍においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の前記接触端面と反対側の端部においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より小さく形成され、
前記鉄骨梁補強金具は、前記本体部の前記接触端面の、前記突出部より前記本体部の軸線方向に対して直角な半径方向の外側の部分が、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面に沿って接触し、前記突出部が前記鉄骨梁の前記貫通孔に嵌合するように、前記本体部が前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面よりも前記貫通孔の軸線方向外側に配置されると共に、
前記ウェブ部の前記貫通孔の軸線方向の片側から、前記鉄骨梁補強金具の前記本体部の外周面の周部に沿って、全周に亘って、前記ウェブ部の前記軸線方向の片側の側面に溶接することにより、前記鉄骨梁と一体的に固定されたことにより、
鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、位置決めや溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24を用いた、鉄骨梁補強構造22を示す図であり、図1(a)はその正面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線矢視拡大断面図である。 図1(b)の鉄骨梁6と鉄骨梁補強金具24の接合部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示す鉄骨梁補強金具24の突出部28の傾斜部28aの、他の形態の傾斜部28aが設けられた鉄骨梁補強金具24を示す拡大断面図である。 図1に示す鉄骨梁補強金具24の本体部26の外周面26aの、他の形態の外周面26aが設けられた鉄骨梁補強金具24を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34を用いた、鉄骨梁補強構造32を示す図であり、図5(a)はその断面図であり、図5(b)は鉄骨梁6と鉄骨梁補強金具34の接合部の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具44を用いた、鉄骨梁補強構造42を示す図であり、図6(a)はその正面図であり、図6(b)は図6(a)のB−B線矢視拡大断面図である。 従来の鉄骨梁補強金具4を用いた、従来の鉄骨梁補強構造2を示す図であり、図7(a)はその正面図であり、図7(b)は図7(a)のC−C線矢視拡大断面図である。 従来の鉄骨梁補強金具14を用いた、従来の鉄骨梁補強構造12を示す図であり、図8(a)はその正面図であり、図8(b)は図8(a)のD−D線矢視拡大断面図である。
以下、本発明に係る鉄骨梁補強金具、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造22について説明するために参照する図である。なお、図7及び図8に示した従来の鉄骨梁補強金具4,14、及びこれを用いた従来の鉄骨梁補強構造2,12と同様の部分については、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22は、図1に示すように、建築構造物の一部を構成する鉄骨梁6と、この鉄骨梁6のウェブ部6aに形成された、ウェブ部6aを厚さ方向に貫通する断面が円形の貫通孔6bの周部に固定された円環状の鉄骨梁補強金具24を備えている。
鉄骨梁補強金具24は、図1に示すように、鉄骨梁6の貫通孔6bと略同一の中心軸を有する円環状に形成された本体部26と、この本体部26の軸線方向の一方の端面(図1(b)中左端面)から突出するように形成された突出部28を備えている。
鉄骨梁補強金具24の本体部26は、図1(b)に示すように、その外周部に、その外径が鉄骨梁6の貫通孔6bの内径より大きな円筒状の外周面26aが形成され、その中心部に、本体部26を軸線方向(図中左右方向)に貫通する断面が円形の中心孔26bが形成され、この中心孔26bは、その内径が鉄骨梁6の貫通孔6bの内径より小さくなるように形成されている。
そして、図2に示すように、鉄骨梁補強金具24の本体部26の軸線方向(図中左右方向)の一方の端面(図中左側の端面)には、鉄骨梁6のウェブ部6aの側面と略並行な接触端面26cが形成されている。
これにより、鉄骨梁補強金具24の接触端面26cは、図2に示すように、その外形が鉄骨梁6の貫通孔6bの断面形状より大きくなるように形成されている。
鉄骨梁補強金具24の突出部28は、図2に示すように、本体部26の接触端面26cの最も中心軸寄りの部分、すなわち本体部26の中心孔26bの周縁部から、軸線方向(図中左側)に突出するように形成されている。
突出部28の外周面は、図2に示すように、接触端面26cの近傍においては、その外径が鉄骨梁6の貫通孔6bの内径と略同一に形成されている。そして、突出部28の外周面には、その軸線方向(図中左方向)の途中の位置から軸線方向の接触端面26cと反対側の端部(図中左端部)に向かうにつれて、その外径が徐々に縮径するような、テーパ状に傾斜した断面形状の傾斜部28aが形成されている。
そして、突出部28の中心部には、図2に示すように、本体部26の中心孔26bと略同一の径の中心孔28bが形成され、突出部28の傾斜部28aは、その軸線方向の接触端面26cと反対側の端部(図中左端部)においてその外径が、中心孔28bの内径と略同一になるように形成されている。
これにより、鉄骨梁補強金具24の突出部28は、図2に示すように、その外周面の軸線方向に垂直な断面形状が、軸線方向の接触端面26cの近傍においては、鉄骨梁6の貫通孔6bの断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の接触端面26cと反対側の端部においては、鉄骨梁6の貫通孔6bの断面形状より小さくなるように形成されている。
また、図2に示すように、鉄骨梁補強金具24の突出部28の軸線方向(図中左右方向)の厚さ寸法は、鉄骨梁6のウェブ部6aの厚さ寸法より小さくなるように形成されている。
このような鉄骨梁補強金具24が、図1(b)及び図2に示すように、その接触端面26cが鉄骨梁6のウェブ部6aの側面に接触すると共に、その突出部28の外周面が鉄骨梁6の貫通孔6bの内周面に対向するように嵌合するように、鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に配置されている。
そして、鉄骨梁補強金具24は、図1(b)に示すように、鉄骨梁補強金具24の外周面26aと鉄骨梁6のウェブ部6aの一方の側面(図中右側面)を、外周面26aの周部に沿って設けられた溶接部Wにおいて、全周に亘って溶接することにより、鉄骨梁6と一体的に固定されている。
このような鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造22によれば、建築構造物の鉄骨梁6のウェブ部6aに複数の貫通孔6bが形成されるような場合であっても、複数の貫通孔6bの大きさを予め共通化して形成することができる。
すなわち、鉄骨梁6に形成された貫通孔6bの位置や数によって、より大きな補強強度を必要とされる場合であっても、鉄骨梁補強金具24の本体部26の外径や厚さを大きくすればよく、鉄骨梁補強金具24の大きさや形状によって貫通孔6bの内径を変更する必要がないため、貫通孔6bの大きさを予め決定し共通化しておくことができるようになっている。
また、このような鉄骨梁補強構造22、及びこれに用いられる鉄骨梁補強金具24によれば、鉄骨梁補強金具24を鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に固定する作業が簡略化されるため、作業効率が向上され、作業コストを低減することができる。
すなわち、図1(b)に示すような鉄骨梁補強構造22において、鉄骨梁補強金具24を鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に固定する場合は、鉄骨梁6を図の右側が上になるように90度回転させて寝かせ、鉄骨梁補強金具24を貫通孔6bの周部に載置し、この状態で鉄骨梁補強金具24の本体部26の外周面26aと鉄骨梁6のウェブ部6aを溶接する作業を行う。
このとき、鉄骨梁補強金具24の突出部28が鉄骨梁6の貫通孔6bに嵌合することにより、鉄骨梁補強金具24の中心軸と貫通孔6bの中心軸が正確に一致するようになっており、鉄骨梁補強金具24の位置決めを容易に行うことができるようになっている。
すなわち、鉄骨梁補強金具24の突出部28の外周面の、軸線方向の接触端面26cと反対側の端部の断面形状が、鉄骨梁6の貫通孔6bの断面形状より小さく形成されていることにより、鉄骨梁補強金具24の突出部28を鉄骨梁6の貫通孔6bに入れ易くなっている。
そして、鉄骨梁補強金具24の突出部28の外周面の、接触端面26cの近傍の断面形状が、鉄骨梁6の貫通孔6bの断面形状と略同一に形成されていることにより、鉄骨梁補強金具24の中心軸と貫通孔6bの中心軸が正確に一致するようになっている。
このように、鉄骨梁補強金具24を鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に固定する作業において、鉄骨梁6を持ち上げて180度回転させて裏返す必要がなく、また、容易に位置決めを行うことができるため、位置決めや溶接の作業が簡略されて、その分作業効率が向上し、作業コストを低減することができる。
このように、本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造22によれば、鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、位置決めや溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
図3は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造22の、鉄骨梁補強金具24の突出部28の傾斜部28aの形態について、他の形態の傾斜部28aについて説明するために参照する図である。
図3(a)においては、鉄骨梁補強金具24の突出部28の外周面には、その外径が接触端面26cの近傍から本体部26の接触端面26cに向かうにつれて徐々に縮径し、接触端面26cと反対側の端部では、鉄骨梁補強金具24の中心孔28bの内径よりわずかに大きくなるような、線形テーパ状の傾斜部28aが形成されている。
また、図3(b)においては、鉄骨梁補強金具24の突出部28の外周面は、接触端面26cの近傍においては、その外径が鉄骨梁6の貫通孔6bの内径と略同一に形成されている。そして、突出部28の外周面には、その軸線方向(図中左方向)の途中の位置から本体部26の接触端面26cに向かうにつれて、その外径が徐々に縮径し、接触端面26cと反対側の端部では、その外径が鉄骨梁補強金具24の中心孔28bの内径よりわずかに大きくなるような、線形テーパ状の傾斜部28aが形成されている。
また、図3(c)においては、鉄骨梁補強金具24の突出部28の外周面には、その外径が接触端面26cの近傍から本体部26の接触端面26cに向かうにつれて、断面形状が4分の1円弧を描くように縮径し、接触端面26cと反対側の端部では、鉄骨梁補強金具24の中心孔28bの内径よりわずかに大きくなるような、曲線テーパ状の傾斜部28aが形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24と同様であるため、このような形態の傾斜部28aが形成された鉄骨梁補強金具24を用いた鉄骨梁補強構造22であっても、鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、位置決めや溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
図4は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造22の、鉄骨梁補強金具24の外周面26aの形態について、他の形態の外周面26aについて説明するために参照する図である。
図4(a)においては、鉄骨梁補強金具24の外周面26aは、外径が本体部26の接触端面26cに向かうにつれて徐々に縮径するような、テーパ状に傾斜した断面形状を有する円筒状に形成されている。
また、図4(b)においては、鉄骨梁補強金具24の外周面26aは、軸線方向(図中左右方向)の略中央位置に段差部26d(溶接目安部)が形成され、この段差部26dの軸線方向の接触端面26c側(図中左側)の部分では、その外径がわずかに小さくなるように形成されている。そして、この段差部26dは、外周面26aの周部に全周に亘って連続して形成されている。
また、図4(c)においては、鉄骨梁補強金具24の本体部26の外周面26aは、軸線方向(図中左右方向)の略中央位置に、外周面26aから中心軸方向へ向けて略U字状に凹んだ溝部26e(溶接目安部)が形成され、この溝部26eが、外周面26aの周部に全周に亘って形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24と同様であるため、このような形態の外周面26aが形成された鉄骨梁補強金具24を用いた鉄骨梁補強構造22であっても、鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような形態の外周面26aを有する鉄骨梁補強金具24を用いることによって、鉄骨梁補強金具24を鉄骨梁6の貫通孔6bの周部に固定する溶接作業の効率をより向上させることができる。
すなわち、図4(a)に示すような外周面26aを有する鉄骨梁補強金具24においては、図1に示すような鉄骨梁補強金具24と比べて、鉄骨梁6のウェブ部6aの側面と外周面26aとの角度(開先角度)が小さくなるため、その分溶接量が少なくなり、溶接時の熱による溶接部の変形も少なくなるようになっている。
そして、図4(b)及び(c)に示すような外周面26aを有する鉄骨梁補強金具24においては、鉄骨梁補強金具24を鉄骨梁6に溶接するときに、段差部26dや溝部26eの位置を、必要な溶接のど厚の目安にして溶接することができるようになっている。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造32について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強構造32は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22における鉄骨梁補強金具24の代わりに、図5に示すような2つの鉄骨梁補強金具34,34を備える点において、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22とはその構成が異なるものである。
2つの鉄骨梁補強金具34はそれぞれが、図5(b)に示すように、その突出部38の軸線方向(図中左右方向)の厚さ寸法tが、鉄骨梁6のウェブ部6aの厚さ寸法Tの2分の1より小さくなるように形成されている。
そのため、このような鉄骨梁補強金具34を、図5(a)及び(b)に示すように、鉄骨梁6の貫通孔6bの両端部にそれぞれ配置することができるようになっており、それぞれの鉄骨梁補強金具34の突出部38が、お互いに接触して干渉することなく、鉄骨梁6の貫通孔6bに左右両端部から嵌合するように配置することができるようになっている。
そして、2つの鉄骨梁補強金具34,34は、図5(a)に示すように、それぞれの鉄骨梁補強金具34の外周面と鉄骨梁6のウェブ部6aの一方の側面を、本体部26の外周面に沿って設けられた溶接部Wにおいて、全周に亘って溶接することにより、鉄骨梁6と一体的に固定されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24と同様であるため、このような鉄骨梁補強金具34を用いた鉄骨梁補強構造32であっても、鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造32によれば、鉄骨梁補強金具34を2つ用いることにより、1つの鉄骨梁補強金具34では得られる補強強度が不足してしまうような場合であっても、鉄骨梁補強金具34の大きさや形状を変更することなく、より大きな補強強度を容易に得ることができる。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造42について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強構造42は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22における鉄骨梁補強金具24に加えて、図6に示すような、2つの棒状補強金具44が設けられている点において、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22とはその構成が異なるものである。
棒状補強金具44は、図6(a)に示すように、図中左右方向に細長く伸びる棒状の部材であって、2つの棒状補強金具44が、図6(b)に示すように、鉄骨梁補強金具24が溶接されている鉄骨梁6のウェブ部6aの側面と同じ側面(図中右側面)の、鉄骨梁6の貫通孔6bから上下それぞれに所定の間隔を置いた位置に、図6(a)に示すように、鉄骨梁6のウェブ部6aの上下両端部に形成されたフランジ部6cの近傍であって、かつ、フランジ部6cに沿って図中左右方向に伸びるように配置されている。
そして、図6(b)に示すように、棒状補強金具44は、その長さ方向(図の紙面と垂直方向)の辺部に沿って設けられた溶接部wにおいて溶接することにより、鉄骨梁6と一体的に固定されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22と同様であり、このような鉄骨梁補強金具24を用いた鉄骨梁補強構造42によっても、鉄骨梁に形成する貫通孔の大きさを共通化することができると共に、溶接の作業効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24、及びこれを用いた鉄骨梁補強構造42によれば、鉄骨梁補強金具24では得られる補強強度が不足してしまうような場合であっても、2つの棒状補強金具44を用いることにより、鉄骨梁補強金具24の大きさや形状を変更することなく、より大きな補強強度を容易に得ることができる。
なお、本発明は、前記第1ないし第3の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1ないし第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22,32,42においては、鉄骨梁6のウェブ部6aに形成された貫通孔6bは、その断面形状が円形に形成されていたが、貫通孔6bの断面形状は円形に限定されず、例えば、四角形や八角形等の円形以外の断面形状の貫通孔6bが形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22においては、鉄骨梁補強金具24の突出部28は、本体部26の中心孔26bの周縁部に沿ってその全周に亘って形成されたような円筒状又は円環状に形成されていたが、鉄骨梁補強金具24の突出部28は、中心孔26bの周縁部に沿って、断続的に形成されるようになっていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強構造22おいては、鉄骨梁補強金具24の軸線方向の接触端面26cと反対側の端面は平坦に形成されていたが、接触端面26cと反対側の端面は平坦に形成されていなくてもよい。
2 鉄骨梁補強構造
4 鉄骨梁補強金具
4a 外周面
4b 中心孔
6 鉄骨梁
6a ウェブ部
6b 貫通孔
6c フランジ部
12 鉄骨梁補強構造
14 鉄骨梁補強金具
14a 外周面
14b フランジ部
14c 中心孔
22 鉄骨梁補強構造
24 鉄骨梁補強金具
26 本体部
26a 外周面
26b 中心孔
26c 接触端面
26d 段差部
26e 溝部
28 突出部
28a 傾斜部
28b 中心孔
32 鉄骨梁補強構造
34 鉄骨梁補強金具
38 突出部
42 鉄骨梁補強構造
44 棒状補強金具
W1,W2,W 溶接部

Claims (10)

  1. 鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具であって、
    前記鉄骨梁補強金具は、前記鉄骨梁の前記貫通孔と略同一の中心軸を有する環状に形成された本体部を備え、
    前記本体部の中心部には、前記本体部を軸線方向に貫通する、前記貫通孔より小さな径の中心孔が形成され、
    前記本体部の軸線方向の一方の端面には、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面と略平行、かつ前記ウェブ部の側面と接触する接触端面が形成され、
    前記接触端面の外形は、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より大きく形成され、
    前記本体部の前記接触端面には、前記接触端面から軸線方向に突出する突出部が形成され、
    前記突出部の外周面の断面形状は、前記接触端面の近傍においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の前記接触端面と反対側の端部においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より小さく形成され、
    前記鉄骨梁補強金具は、前記本体部の前記接触端面の、前記突出部より前記本体部の軸線方向に対して直角な半径方向の外側の部分が、前記ウェブ部の側面に沿って接触するように、前記本体部が前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面よりも前記貫通孔の軸線方向外側に配置されると共に、
    前記ウェブ部の前記貫通孔の軸線方向の片側から、前記鉄骨梁補強金具の前記本体部の外周面の周部に沿って、全周に亘って、前記ウェブ部の前記軸線方向の片側の側面に溶接することにより、前記鉄骨梁と一体的に固定されるよう構成された
    ことを特徴とする鉄骨梁補強金具。
  2. 前記本体部の外周面は、外径が前記接触端面に向かうにつれて徐々に縮径するテーパ状に傾斜した断面形状を有する円筒状に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨梁補強金具。
  3. 前記本体部の外周面に、溶接目安部が前記外周面の周部に全周に亘って形成された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨梁補強金具。
  4. 前記突出部は、前記本体部の前記中心孔の周縁部に沿ってその全周に亘り連続して形成された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  5. 前記突出部は、前記本体部の前記中心孔の周縁部に沿って断続的に形成された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  6. 前記突出部の軸線方向の厚さ寸法は、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の厚さ寸法と同一、又は、前記ウェブ部の厚さ寸法より少なくとも短く形成された
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  7. 鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具を用いた鉄骨梁補強構造であって、
    前記鉄骨梁補強金具は、前記鉄骨梁の前記貫通孔と略同一の中心軸を有する環状に形成された本体部を備え、
    前記本体部の中心部には、前記本体部を軸線方向に貫通する、前記貫通孔より小さな径の中心孔が形成され、
    前記本体部の軸線方向の一方の端面には、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面と略平行、かつ前記ウェブ部の側面と接触する接触端面が形成され、
    前記接触端面の外形は、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より大きく形成され、
    前記本体部の前記接触端面には、前記接触端面から軸線方向に突出する突出部が形成され、
    前記突出部の外周面の断面形状は、前記接触端面の近傍においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状と略同一に形成されると共に、軸線方向の前記接触端面と反対側の端部においては、前記鉄骨梁の前記貫通孔の断面形状より小さく形成され、
    前記鉄骨梁補強金具は、前記本体部の前記接触端面の、前記突出部より前記本体部の軸線方向に対して直角な半径方向の外側の部分が、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面に沿って接触し、前記突出部が前記鉄骨梁の前記貫通孔に嵌合するように、前記本体部が前記鉄骨梁の前記ウェブ部の側面よりも前記貫通孔の軸線方向外側に配置されると共に、
    前記ウェブ部の前記貫通孔の軸線方向の片側から、前記鉄骨梁補強金具の前記本体部の外周面の周部に沿って、全周に亘って、前記ウェブ部の前記軸線方向の片側の側面に溶接することにより、前記鉄骨梁と一体的に固定された
    ことを特徴とする鉄骨梁補強構造。
  8. 前記突出部は、前記本体部の前記中心孔の周縁部に沿ってその全周に亘り連続して形成された
    ことを特徴とする請求項7に記載の鉄骨梁補強構造。
  9. 前記突出部は、前記本体部の前記中心孔の周縁部に沿って断続的に形成された
    ことを特徴とする請求項7に記載の鉄骨梁補強構造。
  10. 前記鉄骨梁補強金具が固定された前記ウェブ部の側面と同じ側面に、前記鉄骨梁の前記ウェブ部の上下両端部に形成されたフランジ部の近傍であって、かつ、前記フランジ部に沿うように棒状補強金具が固定された
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の鉄骨梁補強構造。
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