JP2023023809A - 異径柱梁接合構造 - Google Patents

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拓馬 西
Takuma Nishi
文久 吉田
Fumihisa Yoshida
頌子 永峰
Shoko Nagamine
智裕 薮田
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Abstract

【課題】板厚の厚いパネルコアとダイアフラムが溶接接合される異径柱梁接合構造において、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、可及的に溶接量を少なくできる異径柱梁接合構造を提供すること。【解決手段】パネルコア10の下端13に下階柱40が溶接接合され、パネルコア10の上端12に通しダイアフラム20Aが溶接接合され、通しダイアフラム20Aの上面21に下階柱40よりも断面寸法の小さな上階柱50が溶接接合されている、異径柱梁接合構造80Aであり、パネル板11の上端12には、途中位置までが平坦面15で、途中位置から外側に亘ってレ型開先16があり、平坦面15と通しダイアフラム20Aの下面22の間に裏当て金30が挟まれ、裏当て金30の板厚t8がルートギャップを形成し、レ型開先16とルートギャップと通しダイアフラム20Aの下面22とにより形成される空間G2に突合せ溶接部70が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、異径柱梁接合構造に関する。
鉄骨柱として角形鋼管等が適用され、鉄骨梁としてH形鋼等が適用された鉄骨造建築物における柱梁接合部には、平面視矩形(例えば平面視正方形)の角筒状のパネルコア(パネルゾーン)の上下に通しダイアフラムや内ダイアフラムといったダイアフラムが配設され、パネルコアの上端と下端に対して上階柱と下階柱(いずれも鉄骨柱)が溶接接合され、パネルコアの各パネル板に対して鉄骨梁が溶接接合されることにより、柱梁接合構造が形成される。
上階柱と下階柱は、同一寸法の鉄骨柱が適用される形態の他に、下階柱に比べて上階柱の寸法が相対的に小さい形態があり、このように寸法の異なる下階柱と上階柱を備えた柱梁接合構造は、異径柱梁接合構造と称されている。
異径柱梁接合構造においては、角筒状のパネルコアの下端に対して、パネルコアと同形状及び同寸法の下階柱が溶接接合される。一方、下階柱やパネルコアに比べて寸法の小さな上階柱は、パネルコアの上端に通しダイアフラムや内ダイアフラムを溶接接合し、これらのダイアフラムの上面に上階柱の下端を溶接接合することにより異径柱梁接合構造が形成される。
パネルコアは、四枚の鋼板を角筒状に相互に溶接接合することにより形成される形態(四面ボックスや四面パネルボックスと称される)と、角形鋼管を適用する形態があるが、接合される鉄骨梁の端部の剛性と耐力を確保するべく、パネルコアのパネル板の板厚は厚くなり、これに溶接接合される通しダイアフラムや内ダイアフラムの板厚も同様に厚くなることが一般的である。いずれも板厚の厚いパネル板とダイアフラムの溶接接合においては、柱と梁の間において十分な応力伝達がなされるべく、完全溶込み溶接が適用されることが一般的である。そのため、溶接量の多い接合部となり易く、一般の溶接に比べて板厚に応じた溶接部の予熱管理や入熱管理を要し、往々にして製作負荷が高くなるといった課題を有している。
以上のことから、板厚の厚いパネルコアとダイアフラムが溶接接合される異径柱梁接合構造において、可及的に溶接量を少なくできる異径柱梁接合構造が望まれている。
ここで、特許文献1には、柱梁接合コアの上端に内ダイアフラムを溶接接合し、柱梁接合コアの下端に同寸法の下階柱を溶接接合し、下階柱と柱梁接合コアよりも小寸法の上階柱を内ダイアフラムに溶接接合した異径柱接合用柱梁接合構造が提案されている。
特開2014-190045号公報
特許文献1に記載の異径柱接合用柱梁接合構造においても、板厚の厚いパネル板と内ダイアフラムが完全溶込み溶接にて溶接接合されていることから、上記する課題、すなわち、溶接量の多い接合部となり易く、一般の溶接に比べて板厚に応じた溶接部の予熱管理や入熱管理を要し、往々にして製作負荷が高くなるといった課題を解消することは難しい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、板厚の厚いパネルコアとダイアフラムが溶接接合される異径柱梁接合構造において、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、可及的に溶接量を少なくできる異径柱梁接合構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による柱梁接合部構造の一態様は、
四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端に平面視矩形の通しダイアフラムが溶接接合され、該通しダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
前記パネル板の上端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘ってレ型開先があり、
前記平坦面と前記通しダイアフラムの下面の間に裏当て金が挟まれ、該裏当て金の板厚がルートギャップを形成し、
前記レ型開先と、前記ルートギャップと、前記通しダイアフラムの下面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、パネルコアの上端に通しダイアフラムが溶接接合されている形態において、パネル板の上端の途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘ってレ型開先があり、平坦面と通しダイアフラムの下面の間に裏当て金が挟まれ、裏当て金の板厚がルートギャップを形成していることにより、従来一般の完全溶込み溶接ではなく、ルートギャップが確保された部分溶込み溶接といった、新規の溶接接合形態(新規の第1溶接接合形態)が形成される。そして、この新規の溶接接合形態を適用することにより、パネル板と通しダイアフラムの板厚が厚い場合でも、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、溶接量を可及的に少なくすることができる。溶接量を少なくすることにより、板厚に応じて高くなる溶接部の予熱管理や入熱管理などの製作負荷も低減することができる。
ここで、「平面視矩形」とは、平面視が正方形と長方形の双方を含む意味であり、その隅角部が湾曲した形状も含んでいる。パネルコアに複数の鉄骨梁が溶接接合される場合においては、成が全て同一の鉄骨梁が適用される形態であってもよいし、異なる成の鉄骨梁を備えた段差梁が適用される形態であってもよい。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様において、
四本の裏当て金が矩形枠状をなすように配設されている裏当て金ユニットが、平面視矩形のパネルコアの上端の前記平坦面と、前記通しダイアフラムの下面の間に挟まれていることを特徴とする。
本態様によれば、四本の裏当て金が矩形枠状をなすように配設されている裏当て金ユニットが、平面視矩形のパネルコアの上端の平坦面と通しダイアフラムの下面の間に挟まれていることにより、パネルコアの上端の全周に亘って均等なルートギャップを確保することができる。ここで、裏当て金ユニットは、四本の裏当て金が矩形枠状をなすようにして一体化されていてもよいし、四本の裏当て金を矩形枠状をなすように順次設置することによって形成されてもよいが、前者の場合は、裏当て金ユニットのハンドリング性が良いことから、パネルコアに対して通しダイアフラムを溶接接合する際の製作性が良好になる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様は、
四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端に平面視矩形の通しダイアフラムが溶接接合され、該通しダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
前記パネル板の上端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘って側面視台形状の座掘り開先があり、
前記座掘り開先の座掘り底面の長さがルートギャップを形成し、
前記座掘り開先と、前記通しダイアフラムの下面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、パネルコアの上端に通しダイアフラムが溶接接合されている形態において、パネル板の上端の途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘って側面視台形状の座掘り開先があり、座掘り開先の座掘り底面の長さがルートギャップを形成していることにより、従来一般の完全溶込み溶接ではなく、裏当て金を不要にしながらルートギャップが確保された部分溶込み溶接といった、新規の溶接接合形態(新規の第2溶接接合形態)が形成される。そして、この新規の溶接接合形態を適用することにより、パネル板と通しダイアフラムの板厚が厚い場合でも、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、溶接量を可及的に少なくすることができる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様は、
四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端の内側に平面視矩形の内ダイアフラムが溶接接合され、該内ダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
前記内ダイアフラムの側端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘ってレ型開先があり、
前記平坦面と前記パネル板の内面の間に裏当て金が挟まれ、該裏当て金の板厚がルートギャップを形成し、
前記レ型開先と、前記ルートギャップと、前記パネル板の内面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、パネルコアの上端の内側に内ダイアフラムが溶接接合されている形態において、内ダイアフラムの側端の途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘ってレ型開先があり、平坦面とパネル板の内面の間に裏当て金が挟まれ、裏当て金の板厚がルートギャップを形成していることにより、従来一般の完全溶込み溶接ではなく、ルートギャップが確保された部分溶込み溶接といった、新規の溶接接合形態(新規の第3溶接接合形態)が形成される。そして、この新規の溶接接合形態を適用することにより、パネル板と通しダイアフラムの板厚が厚い場合でも、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、溶接量を可及的に少なくすることができる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様において、
前記パネルコアは、四つのパネル板が相互に溶接接合されることにより形成され、
隣接する前記パネル板の内側隅角部には、該パネル板の軸方向に延びるパネルコア形成用裏当て金が配設されており、
前記パネルコアの各パネル板と、対応する前記内ダイアフラムの前記側端の前記平坦面との間に、直線状の前記裏当て金が挟まれていることを特徴とする。
本態様によれば、四つのパネル板が相互に溶接接合されることによりパネルコアが形成される形態において、隣接するパネル板の内側隅角部に配設されている、パネル板の軸方向に延びるパネルコア形成用裏当て金と干渉しないようにして、各パネル板と対応する内ダイアフラムの側端の平坦面との間に裏当て金が挟まれていることにより、内側隅角部にパネルコア形成用裏当て金を備えた所謂四面ボックスのパネルコアにおいても、内ダイアフラムの側端の全周に亘って均等なルートギャップを確保することができる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様は、
四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端の内側に平面視矩形の内ダイアフラムが溶接接合され、該内ダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
前記内ダイアフラムの側端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘って側面視台形状の座掘り開先があり、
前記座掘り開先の座掘り底面の長さがルートギャップを形成し、
前記座掘り開先と、前記パネル板の内面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、パネルコアの上端の内側に内ダイアフラムが溶接接合されている形態において、内ダイアフラムの側端の途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘って側面視台形状の座掘り開先があり、座掘り開先の座掘り底面の長さがルートギャップを形成していることにより、従来一般の完全溶込み溶接ではなく、裏当て金を不要にしながらルートギャップが確保された部分溶込み溶接といった、新規の溶接接合形態(新規の第4溶接接合形態)が形成される。そして、この新規の溶接接合形態を適用することにより、パネル板と通しダイアフラムの板厚が厚い場合でも、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、溶接量を可及的に少なくすることができる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様において、
前記パネルコアは、四つのパネル板が相互に溶接接合されることにより形成されている、もしくは、角形鋼管により形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、パネルコアが、角形鋼管により形成される形態と、所謂四面ボックスにより形成される形態のいずれであっても、パネル板とダイアフラムとの間に新規の溶接接合形態が形成されることにより、パネル板と通しダイアフラムの板厚が厚い場合でも、柱梁間の応力伝達を可能にしながら、溶接量を可及的に少なくすることができる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様において、
前記座掘り開先の座掘り底面が、平坦面以外の歪面であることを特徴とする。
本態様によれば、座掘り開先の座掘り底面が、平坦面以外の歪面であることにより、座掘り開先の加工方法によって座掘り底面が様々な形態の面を形成している場合でも、所望長さのルートギャップが確保されていることを前提として、座掘り底面の形状にバリエーションを持たせることができる(様々な座掘り底面を許容できる)。ここで、歪面には、波打ち面や湾曲面などが挙げられる。
また、本発明による異径柱梁接合構造の他の態様において、
前記座掘り開先の座掘り底面と座掘り傾斜面との境界が曲率を有していることを特徴とする。
本態様によれば、座掘り開先の座掘り底面と座掘り傾斜面との境界が曲率を有していることにより、例えば、座掘り底面と座掘り傾斜面との境界が直線でないこと(二つの面が直線を介して交差しないこと)から、座掘り開先の加工に余裕を持たせることができる。すなわち、座掘り傾斜面から座掘り底面にかけて連続的に切削加工する際に、それらの境界の曲率を許容することで、切削加工方法にバリーションを持たせることができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の異径柱梁接合構造によれば、板厚の厚いパネルコアとダイアフラムが溶接接合される異径柱梁接合構造において、柱梁間の十分な応力伝達を確保しながら、可及的に溶接量を少なくすることができる。
第1実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例の縦断面図である。 従来のパネル板と通しダイアフラムの溶接接合形態を説明する図である。 図1のIII部の拡大図であって、新規の第1溶接接合形態を説明する図である。 図1のIV方向矢視図である。 第2実施形態に係る異径柱梁接合構造を形成する、新規の第2溶接接合形態を説明する図である。 開先加工機に応じて形成される座掘り開先の側面形状を示す図であって、(a)は、標準形態を示す図であり、(b)は、座掘り底面が平坦面以外の歪面を有する形態を示す図であり、(c)は、座掘り開先の座掘り底面と座掘り傾斜面との境界が曲率を有する形態を示す図である。 第3実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例の縦断面図である。 図7のVIII部の拡大図であって、新規の第3溶接接合形態を説明する図である。 図7のIX方向矢視図である。 第4実施形態に係る異径柱梁接合構造を形成する、新規の第4溶接接合形態を説明する図である。
以下、各実施形態に係る異径柱梁接合構造について添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1実施形態に係る異径柱梁接合構造]
はじめに、図1乃至図4を参照して、第1実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例を説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例の縦断面図であり、図3は、図1のIII部の拡大図であって、新規の第1溶接接合形態を説明する図であり、図4は、図1のIV方向矢視図である。
図1に示す異径柱梁接合構造80A(80)は、四つ(四枚)のパネル板11が相互に完全溶込み溶接にて溶接接合されることにより形成される、平面視正方形(矩形の一例)のパネルコア10と、パネルコア10の下端13に溶接接合されている下階柱40と、パネルコア10の上端12に溶接接合されている通しダイアフラム20Aと、通しダイアフラム20Aの上面21に溶接接合されている上階柱50と、各パネル板11に溶接接合されている複数の鉄骨梁60とを有する。ここで、図示例は、四面パネルボックスにより形成されるパネルコア10であるが、平面視正方形の角形鋼管によりパネルコアが形成されてもよい。
パネルコア10の幅t1は150mm乃至1000mm程度の範囲に設定でき、パネル板11の板厚t2は6mm乃至50mm程度の範囲に設定できる。
下階柱40もパネル板11と同幅t1の幅を有した、平面視正方形の角形鋼管により形成されている。下階柱40の上端41には開先が設けられ、下階柱40の内側に裏当て金35が配設され、下階柱40の開先とパネルコア10の下端13が完全溶込み溶接部75により溶接接合される。
ここで、溶接接合における具体的な溶接方法は、アークスポット、アークスタッド、ガスシールドアーク、プラズマ溶接等のアーク溶接の他、エレクトロスラグ溶接、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接など、多様な溶接法が適用できる。
パネルコア10の各パネル板11には、成がt5,t6(t5<t6)の二種類のH形鋼により形成される鉄骨梁60A,60Bのそれぞれの側端61,62が溶接接合されている段差梁となっている。図示例は、鉄骨梁60のフランジとパネル板11との溶接接合形態(完全溶込み溶接部75)のみを示しているが、さらに鉄骨梁60のウェブとパネル板11が隅肉溶接により溶接接合されてもよいし、鉄骨梁60の全周とパネル板11とが隅肉溶接により溶接接合されてもよい。
通しダイアフラム20とパネルコア10との溶接接合形態については、以下で詳説する。通しダイアフラム20の上面21に接続される上階柱50は、パネルコア10と下階柱40よりも狭幅である幅t4(t4<t1)を有した、平面視正方形の角形鋼管により形成されている。上階柱50の下端51には開先が設けられ、上階柱50の内側に裏当て金35が配設され、上階柱50の開先と通しダイアフラム20Aの上面21が完全溶込み溶接部75により溶接接合される。
ここで、図1のIII部の拡大図である図3を参照して通しダイアフラム20とパネルコア10との溶接接合形態を説明する前に、図2を参照して、従来のパネル板と通しダイアフラムの溶接接合形態について説明する。ここで、図2は、従来のパネル板と通しダイアフラムの溶接接合形態を説明する図であって、図3に対応する態様で示した図である。
図示するように、通しダイアフラム20Aの板厚t3と、パネル板11の板厚t2はいずれも、パネル板11に接合される鉄骨梁60の側端61,62(図1参照)の剛性と耐力を確保し、柱梁間の十分な応力伝達を確保するために厚くなっている。
従来のパネル板11と通しダイアフラム20Aの溶接接合形態は、図2に示すように、パネル板11の上端に板厚の全幅に亘る開先12'を設け、その背面に裏当て金35を配設し、通しダイアフラム20Aの下面22とパネル板11の開先12'と裏当て金35とにより形成される大きな空間G1に完全溶込み溶接部75が形成される形態である。
ここで、裏当て金35において完全溶込み溶接部75に露出する領域の幅t7が、ルートギャップを形成する。
図2からも明らかなように、パネル板11と通しダイアフラム20Aの双方の板厚が厚くなるに従い、溶接用の空間G1が大きくなって溶接量が多くなり、板厚に応じた溶接部の予熱管理や入熱管理に起因して製作負荷が高くなる。
次に、図2に示す従来の溶接接合形態に代わり、異径柱梁接合構造80Aを形成するパネル板11と通しダイアフラム20Aの溶接接合形態の一例(新規の第1溶接接合形態)を、図3を参照して説明する。
パネル板11の上端12には、内側から途中位置までが平坦面15であり、途中位置から外側に亘って開先深さt9のレ型開先16が設けられている。
平坦面15と通しダイアフラム20Aの下面22の間には裏当て金30が挟まれ、裏当て金30の板厚t8がルートギャップを形成している。ここで、ルートギャップを形成する板厚t8は、6mm乃至9mm程度に設定できる。
レ型開先16と、裏当て金30の板厚t8(ルートギャップ)と、通しダイアフラム20Aの下面22とにより形成される空間G2に、突合せ溶接部70が形成される。
図示例の溶接接合形態では、裏当て金30がパネル板11の上端12の途中位置まで挿通されることから、形成される隙間G2は図2に示す従来の溶接接合形態の隙間G1に比べて格段に小さくなる。隙間G2が小さくなりながらも、従来の部分溶込み溶接とは異なり、挿通された裏当て金30の板厚t8により、ルートギャップが十分に確保される。
従って、従来の完全溶込み溶接でも部分溶込み溶接でもない、新規の溶接形態となり、溶接量を可及的に低減しながら、柱梁間の十分な応力伝達を保証した溶接接合形態となる。
ここで、図4に示すように、四本の裏当て金30が矩形枠状をなすように一体化された裏当て金ユニット30Aを用いて、この裏当て金ユニット30Aを、平面視矩形のパネルコア10の上端12の平坦面15に載置し、裏当て金ユニット30Aの上に通しダイアフラム20Aの下面22を載置し、裏当て金ユニット30Aの外周に沿って突合せ溶接部70を形成することにより、良好な製作性の下でパネルコア10と通しダイアフラム20Aの溶接接合を行うことが可能になる。
尚、裏当て金ユニット30Aを構成する四本の裏当て金30の寸法は、全てが同一であってもよいし、全てが同一でなくともよいし、例えば二本の寸法が同一で他の二本の寸法が異なるもの等であってもよく、結果として図示例のように矩形枠状を構成できればよい。二本ずつの寸法が異なる形態としては、平行な一対の長尺の裏当て金と、それらに直交する一対の短尺の裏当て金が相互に接続される形態等が挙げられる。
[第2実施形態に係る異径柱梁接合構造]
次に、図5を参照して、第2実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例を説明する。ここで、図5は、第2実施形態に係る異径柱梁接合構造を形成する、新規の第2溶接接合形態を説明する図である。
図示する異径柱梁接合構造80Bは、パネル板11と通しダイアフラム20Aの溶接接合形態以外は図1,3に示す異径柱梁接合構造80Aと同様である。
図示するパネル板11と通しダイアフラム20Aの溶接接合形態(新規の第2溶接接合形態)において、パネル板11の上端12には、内側から途中位置までが平坦面15であり、途中位置から外側に亘って側面視台形状で開先深さt11の座掘り開先17が設けられている。
座掘り開先17は、座掘り傾斜面18と座掘り底面19とを備え、座掘り底面19の長さt10がルートギャップを形成している。また、座掘り傾斜面18によって開先角度が保証され、座掘り底面19までの深さである開先深さt11によって溶込み深さが保証される。
座掘り開先17と、通しダイアフラム20Aの下面22とにより形成される空間G3に、突合せ溶接部70が形成される。
図示例の溶接接合形態では、パネル板11の上端12の途中位置から座掘り開先17が設けられていることから、形成される隙間G3は図3に示す溶接接合形態の隙間G2と同様に、従来の隙間G1に比べて格段に小さくなる。隙間G3が小さくなりながらも、従来の部分溶込み溶接とは異なり、座掘り開先17の座掘り底面19の長さt10により、ルートギャップが十分に確保される。従って、図3に示す溶接接合形態と同様に、従来の完全溶込み溶接でも部分溶込み溶接でもない、新規の溶接形態となり、溶接量を可及的に低減しながら、柱梁間の十分な応力伝達を保証した溶接接合形態となる。
また、図3に示す溶接接合形態と異なり、裏当て金30を不要にできることから、部品点数を削減でき、製作性もより一層良好になる。
ここで、図6を参照して、座掘り開先の側面形状の変形例について説明する。図6(a)は、標準形態を示す図であり、図6(b)は、座掘り底面が平坦面以外の歪面を有する形態を示す図であり、図6(c)は、座掘り開先の座掘り底面と座掘り傾斜面との境界が曲率を有する形態を示す図である。
図6(a)に示す座掘り開先17は、ともに平坦面からなる座掘り傾斜面18と座掘り底面19が、境界の直線17aを介してすり合っている形状を有する。
一方、図6(b)に示す座掘り開先17Aは、平坦面からなる座掘り傾斜面18と、歪面である座掘り底面19Aとからなる形状を有する。ここで、歪面には、図示例のような湾曲面や、不図示の波打ち面等、平坦面以外の様々な面が含まれる。
一方、図6(c)に示す座掘り開先17Bは、ともに平坦面からなる座掘り傾斜面18と座掘り底面19が、境界の曲率17bを介してすり合っている形状を有する。
図6(b)に示すように、座掘り開先17Aの座掘り底面19Aが平坦面以外の歪面であることにより、座掘り開先17Aの加工方法によって座掘り底面19Aが様々な形態の面を形成している場合でも、所望長さのルートギャップが確保されていることを前提として、座掘り底面19Aの形状にバリエーションを持たせることができる。
また、図6(c)に示すように、座掘り開先17Bの座掘り底面19と座掘り傾斜面18との境界が曲率17bを有していることにより、例えば、座掘り底面19と座掘り傾斜面18との境界が直線でないことから、座掘り開先17Bの加工に余裕を持たせることができ、座掘り傾斜面18から座掘り底面19にかけて連続的に切削加工する際に、それらの境界の曲率17bを許容することで、切削加工方法にバリーションを持たせることが可能になる。
[第3実施形態に係る異径柱梁接合構造]
次に、図7乃至図9を参照して、第3実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例を説明する。ここで、図7は、第3実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例の縦断面図であり、図8は、図7のVIII部の拡大図であって、新規の第3溶接接合形態を説明する図であり、図9は、図7のIX方向矢視図である。
図7に示す異径柱梁接合構造80C(80)は、パネルコア10の上端12の内面に板厚t3の内ダイアフラム20Bが溶接接合され、内ダイアフラム20Bの上面21に上階柱50の下端51が溶接接合されている点において、通しダイアフラム20Aを有する異径柱梁接合構造80A,80Bと相違する。
まず、図8を参照して、第3実施形態に係る異径柱梁接合構造80Cを形成する、パネル板11と内ダイアフラム20Bの溶接接合形態の一例(新規の第3溶接接合形態)を説明する。
内ダイアフラム20Bの側端23には、内側から途中位置までが平坦面24であり、途中位置から外側に亘って開先深さt9のレ型開先25が設けられている。
平坦面24とパネル板11の内面14の間には裏当て金30が挟まれ、裏当て金30の板厚t8がルートギャップを形成している。
レ型開先25と、裏当て金30の板厚t8(ルートギャップ)と、パネル板11の内面14とにより形成される空間G2に、突合せ溶接部70が形成される。
図示例の溶接接合形態では、裏当て金30が内ダイアフラム20Bの側端23の途中位置まで挿通されることから、形成される隙間G2は図3に示す溶接接合形態と同様に小さくなり、挿通された裏当て金30の板厚t8により、ルートギャップが十分に確保される。
図9に示すように、この溶接接合形態では、四つのパネル板11が相互に完全溶込み溶接にて溶接接合されることによりパネルコア10が形成されていることから、隣接するパネル板11の内側隅角部にはパネル板11の軸方向に延びるパネルコア形成用裏当て金38が配設されている。従って、パネルコア10の内側隅角部にある各パネルコア形成用裏当て金38と干渉しないようにして、各パネル板11と対応する内ダイアフラム20Bの側端23の平坦面24との間に裏当て金30が挟まれている。このことにより、内側隅角部にパネルコア形成用裏当て金38を備えた四面ボックスのパネルコア10においても、内ダイアフラム20Bの側端23の全周に亘って均等なルートギャップを確保することができる。
[第4実施形態に係る異径柱梁接合構造]
次に、図10を参照して、第4実施形態に係る異径柱梁接合構造の一例を説明する。ここで、図10は、第4実施形態に係る異径柱梁接合構造を形成する、新規の第4溶接接合形態を説明する図である。
図示する異径柱梁接合構造80Dは、パネル板11と内ダイアフラム20Bの溶接接合形態以外は図7,8に示す異径柱梁接合構造80Cと同様である。
図示するパネル板11と内ダイアフラム20Bの溶接接合形態(新規の第4溶接接合形態)において、内ダイアフラム20Bの側端23には、内側から途中位置までが平坦面24であり、途中位置から外側に亘って側面視台形状で開先深さt11の座掘り開先26が設けられている。
座掘り開先26は、座掘り傾斜面27と座掘り底面28とを備え、座掘り底面28の長さt10がルートギャップを形成している。
座掘り開先26と、パネル板11の内面14とにより形成される空間G3に、突合せ溶接部70が形成される。
図示例の溶接接合形態では、内ダイアフラム20Bの側端23の途中位置から座掘り開先26が設けられていることから、形成される隙間G3は図8に示す溶接接合形態の隙間G2と同様に、従来の隙間G1に比べて格段に小さくなる。隙間G3が小さくなりながらも、従来の部分溶込み溶接とは異なり、座掘り開先26の座掘り底面28の長さt10により、ルートギャップが十分に確保される。従って、図8に示す溶接接合形態と同様に、従来の完全溶込み溶接でも部分溶込み溶接でもない、新規の溶接形態となり、溶接量を可及的に低減しながら、柱梁間の十分な応力伝達を保証した溶接接合形態となる。
また、図8に示す溶接接合形態と異なり、裏当て金30を不要にできることから、部品点数を削減でき、製作性もより一層良好になる。
[ダイアフラムの板厚の算定方法]
ダイアフラム(通しダイアフラム、内ダイアフラム)の必要板厚を算定する際には、ダイアフラムの面外曲げ剛性、降伏面外曲げ剛性、全塑性面外曲げ耐力の計算において、降伏線の板厚、降伏線の単位長さ当たりの降伏モーメント、及び全塑性モーメントを、ダイアフラムの板厚とパネル板の板厚と開先深さのうちで最も小さくなる値に基づいて設計する。
ここで、ダイアフラムに形成される降伏線の単位長さ当たりの降伏曲げモーメントLDMyは以下の式(1)で表され、パネル板に形成される降伏線の単位長さ当たりの降伏曲げモーメントLPMyは以下の式(2)で表され、突合せ溶接部の単位長さ当たりの降伏曲げモーメントLWMyは以下の式(3)で表され、式(1)乃至式(3)の中の最小値を用いて、ダイアフラムの板厚を設計することができる。
Figure 2023023809000002
Figure 2023023809000003
Figure 2023023809000004
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:パネルコア
11:パネル板
12:上端
13:下端
14:内面
15:平坦面
16:レ型開先
17,17A,17B:座掘り開先
17a:直線
17b:曲率
18:座掘り傾斜面
19:座掘り底面
19A:座掘り底面(歪面)
20:ダイアフラム
20A:通しダイアフラム(ダイアフラム)
20B:内ダイアフラム(ダイアフラム)
21:上面
22:下面
23:側端
24:平坦面
25:レ型開先
26:座掘り開先
27:座掘り傾斜面
28:座掘り底面
30:裏当て金
30A:裏当て金ユニット
35:裏当て金
38:パネルコア形成用裏当て金
40:下階柱(鉄骨柱)
41:上端
50:上階柱(鉄骨柱)
51:下端
60、60A,60B:鉄骨梁
61,62:側端
70:突合せ溶接部
75:完全溶込み溶接部(突合せ溶接部の一例)
80,80A,80B,80C,80D:異径柱梁接合構造
G1,G2,G3:空間

Claims (9)

  1. 四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端に平面視矩形の通しダイアフラムが溶接接合され、該通しダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
    前記パネル板の上端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘ってレ型開先があり、
    前記平坦面と前記通しダイアフラムの下面の間に裏当て金が挟まれ、該裏当て金の板厚がルートギャップを形成し、
    前記レ型開先と、前記ルートギャップと、前記通しダイアフラムの下面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする、異径柱梁接合構造。
  2. 四本の裏当て金が矩形枠状をなすように配設されている裏当て金ユニットが、平面視矩形のパネルコアの上端の前記平坦面と、前記通しダイアフラムの下面の間に挟まれていることを特徴とする、請求項1に記載の異径柱梁接合構造。
  3. 四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端に平面視矩形の通しダイアフラムが溶接接合され、該通しダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
    前記パネル板の上端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘って側面視台形状の座掘り開先があり、
    前記座掘り開先の座掘り底面の長さがルートギャップを形成し、
    前記座掘り開先と、前記通しダイアフラムの下面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする、異径柱梁接合構造。
  4. 四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端の内側に平面視矩形の内ダイアフラムが溶接接合され、該内ダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
    前記内ダイアフラムの側端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘ってレ型開先があり、
    前記平坦面と前記パネル板の内面の間に裏当て金が挟まれ、該裏当て金の板厚がルートギャップを形成し、
    前記レ型開先と、前記ルートギャップと、前記パネル板の内面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする、異径柱梁接合構造。
  5. 前記パネルコアは、四つのパネル板が相互に溶接接合されることにより形成され、
    隣接する前記パネル板の内側隅角部には、該パネル板の軸方向に延びるパネルコア形成用裏当て金が配設されており、
    前記パネルコアの各パネル板と、対応する前記内ダイアフラムの前記側端の前記平坦面との間に、直線状の前記裏当て金が挟まれていることを特徴とする、請求項4に記載の異径柱梁接合構造。
  6. 四つのパネル板を備えた平面視矩形のパネルコアの少なくとも一つの該パネル板に鉄骨梁が溶接接合され、該パネルコアの下端に角形鋼管により形成される下階柱が溶接接合され、該パネルコアの上端の内側に平面視矩形の内ダイアフラムが溶接接合され、該内ダイアフラムの上面に前記下階柱よりも断面寸法の小さな角形鋼管により形成される上階柱が溶接接合されている、異径柱梁接合構造であって、
    前記内ダイアフラムの側端には、途中位置までが平坦面で、途中位置から外側に亘って側面視台形状の座掘り開先があり、
    前記座掘り開先の座掘り底面の長さがルートギャップを形成し、
    前記座掘り開先と、前記パネル板の内面とにより形成される空間に突合せ溶接部が設けられていることを特徴とする、異径柱梁接合構造。
  7. 前記パネルコアは、四つのパネル板が相互に溶接接合されることにより形成されている、もしくは、角形鋼管により形成されていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の異径柱梁接合構造。
  8. 前記座掘り開先の座掘り底面が、平坦面以外の歪面であることを特徴とする、請求項3又は6に記載の異径柱梁接合構造。
  9. 前記座掘り開先の座掘り底面と座掘り傾斜面との境界が曲率を有していることを特徴とする、請求項3又は6に記載の異径柱梁接合構造。
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