JP2020066949A - 鉄骨梁補強金具 - Google Patents

鉄骨梁補強金具 Download PDF

Info

Publication number
JP2020066949A
JP2020066949A JP2018201134A JP2018201134A JP2020066949A JP 2020066949 A JP2020066949 A JP 2020066949A JP 2018201134 A JP2018201134 A JP 2018201134A JP 2018201134 A JP2018201134 A JP 2018201134A JP 2020066949 A JP2020066949 A JP 2020066949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
metal fitting
reinforcing metal
peripheral surface
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018201134A
Other languages
English (en)
Inventor
望月 久智
Hisatomo Mochizuki
久智 望月
拓 冨田
Hiroshi Tomita
拓 冨田
郁実 林
Ikumi Hayashi
郁実 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senqcia Corp
Original Assignee
Senqcia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senqcia Corp filed Critical Senqcia Corp
Priority to JP2018201134A priority Critical patent/JP2020066949A/ja
Publication of JP2020066949A publication Critical patent/JP2020066949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)

Abstract

【課題】鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる鉄骨梁補強金具を提供する。【解決手段】鉄骨梁6のウェブ部6aを厚さ方向に貫通する貫通孔6bの周部に固定されて、鉄骨梁6を補強する鉄骨梁補強金具14であって、中心内側に配管等を通すための配管孔15が形成された挿入部14aと、挿入部14aの外周面から、配管孔15の軸線方向に対して直角な半径方向の外側に向けて放射状に伸びるようなフランジ部14bを備え、挿入部14aの外周面は、その外径が貫通孔6bの径より小さくなるように形成されると共に、フランジ部14bは、その外径が貫通孔6bの径より大きくなるように形成され、挿入部14aの外周面には、外周面の円周方向に沿って、貫通孔6bの周部に固定される際に目印となる目印部14cが形成された。【選択図】図2

Description

本発明は、建築構造物の一部を構成する鉄骨梁のウェブ部に形成された貫通孔の周部に溶接されることにより、貫通孔が形成されて強度が低下した鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具に関するものである。
S造やSRC造等の鉄骨を用いた建築構造物においては、H形鋼やI形鋼等により構成された鉄骨梁のウェブ部に、配管や配線を通すための貫通孔が形成されることがあった。そして、鉄骨梁に貫通孔が形成されたことによる鉄骨梁の強度の低下を防止するために、鉄骨梁のウェブ部の貫通孔の周部に溶接されて鉄骨梁を補強するリング状の鉄骨梁補強金具が知られていた(特許文献1参照)。
図9ないし図11は、従来の鉄骨梁補強金具4について説明するために参照する図である。
鉄骨梁補強金具4は、図9に示すように、中心内側に配管等を通すための配管孔5が形成された円環状の挿入部4aと、この挿入部4aの外周面から、配管孔5の軸線方向に対して直角な半径方向の外側に向けて放射状に伸びるような円板状のフランジ部4bを備えていた。
そして、鉄骨梁補強金具4の挿入部4aの外周面は、図9に示すように、挿入部4aの外径が、配管孔5の軸線方向の、フランジ部4bから遠ざかる側の端部に向かうに従って徐々に縮径するようなテーパ状に傾斜して形成されていた。
このような鉄骨梁補強金具4が、図10及び図11(a)に示すように、建築構造物の一部を構成する鉄骨梁6のウェブ部6aに形成された貫通孔6bの周部に固定されるようになっていた。
そして、図11(b)に示すように、鉄骨梁補強金具4の挿入部4aのテーパ状の外周面と鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの内周面を、鉄骨梁補強金具4の挿入部4aの外周面の円周方向に沿って設けられた溶接部Wにおいて、全円周方向に亘って溶接することにより、鉄骨梁補強金具4が鉄骨梁6に一体的に固定されるようになっていた。
このような従来の鉄骨梁補強金具4を用いることによって、鉄骨梁6のウェブ部6aに貫通孔6bが形成されたとしても、鉄骨梁補強金具4を貫通孔6bの周部に固定することによって鉄骨梁6のウェブ部6aが補強されるため、鉄骨梁6の強度が低下することを防止することができるようになっていた。
特許第5343020号公報
しかしながら、上述したような従来の鉄骨梁補強金具4においては、鉄骨梁補強金具4を鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの周部に溶接して固定する作業の際に、両部材が互いに適切な強度で固定されるように溶接するための作業が非常に煩雑なものとなっていたため、溶接作業の効率が低下して作業コストの増加を招くおそれがあるという問題があった。
従来の鉄骨梁補強金具4においては、鉄骨梁補強金具4と鉄骨梁6が十分な強度で互いに固定されるためには、鉄骨梁補強金具4の挿入部4aの外周面の円周方向に沿って設けられた溶接部Wが、挿入部4aの外周面の全円周方向に亘って、十分な溶接高さで形成されるように溶接される必要があった。
その一方で、溶接部Wの強度は鉄骨梁補強金具4の強度を大幅に超える必要はなく、鉄骨梁6に地震等の外力が加えられた際に、鉄骨梁補強金具4が変形して破断する前に溶接部Wが破断しなければ十分であるため、溶接部Wの溶接高さは必要以上に高く形成しないほうが望ましく、溶接部Wの溶接高さを必要以上に高く形成すると、必要な溶接強度を得ることはできるが、必要以上に広い範囲を溶接することになるために、溶接作業に要する時間が長くなり、溶接部Wの周辺の鉄骨梁6や鉄骨梁補強金具4が溶接の熱によって変形を起こすおそれがあった。
そのため、従来の鉄骨梁補強金具4においては、鉄骨梁補強金具4を鉄骨梁6に適切な強度で固定されるために、溶接作業中に、溶接部Wの溶接高さが適切かどうかを逐一測定して確認しながら作業を行っており、その度に作業が中断されるため、溶接作業が非常に煩雑なものとなって、溶接作業の効率の低下、及び作業コストの増大を招いていた。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる鉄骨梁補強金具を提供することを課題とするものである。
本発明による鉄骨梁補強金具は、上記課題を解決するために、
鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔の周部に固定されて、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具であって、
中心内側に配管等を通すための配管孔が形成された挿入部と、
前記挿入部の外周面から、前記配管孔の軸線方向に対して直角な半径方向の外側に向けて放射状に伸びるようなフランジ部を備え、
前記挿入部の前記外周面は、その外径が前記貫通孔の径より小さくなるように形成されると共に、
前記フランジ部は、その外径が前記貫通孔の径より大きくなるように形成され、
前記挿入部の前記外周面には、前記外周面の円周方向に沿って、前記貫通孔の周部に固定される際に目印となる目印部が形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記鉄骨梁補強金具の前記挿入部の前記外周面は、前記挿入部の外径が、前記配管孔の軸線方向の、前記フランジ部から遠ざかる側の端部に向かうに従って徐々に縮径するようなテーパ状に傾斜して形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記鉄骨梁補強金具の前記挿入部の前記外周面は、前記挿入部の外径が、前記配管孔の軸線方向の一方から他方の端部にかけて略一定に形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記目印部は、前記挿入部の前記外周面に形成された凸形状、又は凹形状である
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記目印部は、前記鉄骨梁補強金具とは別個の部材として設けられ、前記挿入部の前記外周面に固定された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記目印部は、前記挿入部の前記外周面に印刷されることにより形成された
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記目印部は、前記挿入部の前記外周面の円周方向に対して直角な方向に互いに所定の間隔をおいて略平行に並んで複数設けられた
ことを特徴とするものである。
また、本発明による鉄骨梁補強金具は、
前記目印部は、前記挿入部の前記外周面の円周方向に沿ってその全円周方向に亘って連続して、又は部分的に設けられた
ことを特徴とするものである。
このような本発明の鉄骨梁補強金具によれば、
鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔の周部に固定されて、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具であって、
中心内側に配管等を通すための配管孔が形成された挿入部と、
前記挿入部の外周面から、前記配管孔の軸線方向に対して直角な半径方向の外側に向けて放射状に伸びるようなフランジ部を備え、
前記挿入部の前記外周面は、その外径が前記貫通孔の径より小さくなるように形成されると共に、
前記フランジ部は、その外径が前記貫通孔の径より大きくなるように形成され、
前記挿入部の前記外周面には、前記外周面の円周方向に沿って、前記貫通孔の周部に固定される際に目印となる目印部が形成されたことにより、
鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14を示す斜視図である。 図1に示す鉄骨梁補強金具14が鉄骨梁6に固定された状態を示す図であり、図2(a)はその断面図であり、図2(b)は図2(a)のA部を拡大した拡大断面図である。 図1に示す鉄骨梁補強金具14の挿入部14aに形成された目印部14cについて、他の様々な形態の目印部14cが形成された鉄骨梁補強金具14を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24を示す図であり、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aに形成された目印部24aについて、他の様々な形態の目印部24aが形成された鉄骨梁補強金具24を示す拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34を示す拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具44を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具54を示す拡大断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具64が鉄骨梁6に固定された状態を示す図であり、図8(a)はその断面図であり、図8(b)は図8(a)のB部を拡大した拡大断面図である。 従来の鉄骨梁補強金具4を示す斜視図である。 図10(a)は図9に示す従来の鉄骨梁補強金具4が取り付けられる前の鉄骨梁6を示す斜視図であり、図10(b)は鉄骨梁補強金具4が取り付けられた後の鉄骨梁6を示す斜視図である。 従来の鉄骨梁補強金具4が鉄骨梁6に固定された状態を示す図であり、図11(a)はその断面図であり、図11(b)は図11(a)のC部を拡大した拡大断面図である。
以下、本発明に係る鉄骨梁補強金具を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14について説明するために参照する図である。なお、図9ないし図11に示した従来の鉄骨梁補強金具4と同様の部分については、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14は、図1に示すように、中心内側に配管等を通すための配管孔15が形成された円環状の挿入部14aと、この挿入部14aの外周面から、配管孔15の軸線方向に対して直角な半径方向の外側に向けて放射状に伸びるような円板状のフランジ部14bを備えている。
そして、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面は、図1に示すように、挿入部14aの外径が、配管孔15の軸線方向の、フランジ部14bから遠ざかる側の端部に向かうに従って徐々に縮径するようなテーパ状に傾斜して形成されている。
そして、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面には、図1に示すように、挿入部14aの外周面から配管孔15の軸線に対して直角な半径方向の内側に向けて凹むような溝状(凹形状)の目印部14cが、挿入部14aの外周面の円周方向に沿ってその全円周方向に亘って連続して形成されている。
鉄骨梁補強金具14の目印部14cは、図2(b)に示すように、その挿入部14aの外周面の円周方向に対して垂直な断面形状が略V字の溝状に形成されると共に、図1に示すように、フランジ部14bからの距離が略一定になるような位置に形成されている。
このような鉄骨梁補強金具14は、例えば、ステンレス鋼材等の高強度の鋼材を用いて、鋳造や鍛造、及び/又は超硬工具による切削加工等により形成することができる。
そして、このような鉄骨梁補強金具14が、図2(a)に示すように、建築構造物の一部を構成する鉄骨梁6のウェブ部6aに形成された貫通孔6bの周部に固定されるようになっている。
このとき、鉄骨梁補強金具14は、図2(a)に示すように、その挿入部14aが鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bに挿入されると共に、鉄骨梁補強金具14のフランジ部14bの図中左側面が鉄骨梁6のウェブ部6aの図中右側面に接触するように、鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの周部に配置されている。
すなわち、図2(a)に示すように、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aは、その外周面の外径が最大となる部分(図中右端部)においては、その外径が鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの径より小さくなるように形成されると共に、鉄骨梁補強金具14のフランジ部14bは、その外径が貫通孔6bの径より大きくなるように形成されている。
そして、図2(b)に示すように、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aのテーパ状の外周面と鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの内周面を、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面の円周方向に沿って設けられた溶接部Wにおいて、全円周方向に亘って溶接することにより、鉄骨梁補強金具14が鉄骨梁6に一体的に固定されるようになっている。
このような鉄骨梁補強金具14によれば、鉄骨梁補強金具14を鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの周部に適切な強度で溶接することが容易にできるようになっている。
すなわち、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面の、フランジ部14bから所定の距離をおいた適切な位置に目印部14cが形成されることにより、図2(b)に示すように、目印部14cを溶接範囲の目印にして、溶接部Wによって目印部14cが隠れるまで溶接することにより、必要とされる強度で鉄骨梁補強金具14を鉄骨梁6に固定することができるようになっている。
このため、鉄骨梁補強金具14を鉄骨梁6のウェブ部6aの貫通孔6bの周部に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができる。
また、目印部14cを目印にして溶接することにより、溶接部Wが目印部14cを大きく超えて溶接されることも防止できるため、鉄骨梁補強金具14と鉄骨梁6の溶接範囲が必要以上に大きくなることも防止できる。
そして、溶接作業中に目印部14cと溶接部Wを目視することにより、溶接量が適切かどうかを容易に判断できるため、溶接作業中に溶接部Wの溶接高さを測定するために作業を中断する必要がなく、溶接作業の効率を大幅に向上させることができ、作業コストを低減することができる。
このように、本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14によれば、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
図3は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面に形成された目印部14cの形態について、他の形態の目印部14cについて説明するために参照する図である。
図3(a)においては、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面には、断面形状が略2分の1の円弧状に形成された溝状の目印部14cが設けられている。
また、図3(b)においては、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面には、断面形状が図中上方に開放したコ字状に形成された溝状の目印部14cが設けられている。
また、図3(c)においては、鉄骨梁補強金具14の挿入部14aの外周面には、断面形状が略2分の1の楕円形の円弧状に形成された溝状の目印部14cが設けられている。
このように、鉄骨梁補強金具14の目印部14cは、鉄骨梁補強金具14の製造に用いられる金型や工具の形状によって、図2に示すような略V字型の断面形状だけでなく、他の様々な断面形状に形成することができる。
その他の構成は、図2に示すような鉄骨梁補強金具14と同様であるため、このような形態の目印部14cが形成された鉄骨梁補強金具14であっても、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14における溝状(凹形状)の目印部14cの代わりに、図4に示すような、凸形状の目印部24aが形成されている点において、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14とはその構成が異なるものである。
鉄骨梁補強金具24の目印部24aは、図4に示すように、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aの外周面から配管孔15の軸線に対して直角な半径方向の外側に向けて突出するような凸形状に形成されており、挿入部14aの外周面の円周方向に沿ってその全円周方向に亘って連続して形成されると共に、フランジ部14bからの距離が略一定になるような位置に形成されている。
そして、鉄骨梁補強金具24の目印部24aは、図4(a)ないし(d)に示すように、鉄骨梁補強金具24の製造に用いられる金型や工具によって、他の様々な断面形状の凸形状に形成することができる。
図4(a)においては、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aの外周面には、断面形状が逆V字状に形成された凸形状の目印部24aが、外周面と一体的に形成されている。
また、図4(b)においては、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aの外周面には、断面形状が略2分の1の円弧状に形成された凸形状の目印部24aが、外周面と一体的に形成されている。
また、図4(c)においては、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aの外周面には、断面形状が図中上方に開放するコ字状に形成された凸形状の目印部24aが、外周面と一体的に形成されている。
また、図4(d)においては、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aの外周面には、断面形状が略2分の1の楕円形の円弧状に形成された凸形状の目印部24aが、外周面と一体的に形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14と同様であるため、このような鉄骨梁補強金具24であっても、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような鉄骨梁補強金具24によれば、凸形状の目印部24aが形成されるため、鉄骨梁補強金具24の挿入部14aの外周面に溝状(凹形状)の目印部が形成されることによる鉄骨梁補強金具の強度の低下を防止することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34は、前記第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24における目印部24aの代わりに、図5に示すような、目印部35が設けられている点において、前記第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24とはその構成が異なるものである。
鉄骨梁補強金具34の目印部35は、図5に示すように、断面形状が略三角形に形成された円環状の部材であり、鉄骨梁補強金具34とは別個の部材として設けられ、鉄骨梁補強金具34の挿入部14aの外周面に、溶着、接着、圧着等の方法によって後から固定されている。
その他の構成は、前記第2の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具24と同様であるため、このような鉄骨梁補強金具34であっても、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような鉄骨梁補強金具34によれば、例えば、鉄骨梁補強金具34を先に製造し、後から必要とされる溶接強度に応じて、鉄骨梁補強金具34の挿入部14aの適切な位置に目印部35を固定したり、一度固定した目印部35の位置を変更したりすることが容易にできるようになっている。
これにより、例えば、図9に示すような挿入部4aの外周面に目印部が設けられていない従来の鉄骨梁補強金具4であっても、後から必要な位置に目印部を設けることができるようになっている。
また、目印部35を鉄骨梁補強金具34とは異なる材料、例えば、より安価で加工し易い材料を用いて形成することにより、鉄骨梁補強金具の材料費や製造コストをさらに低減することもできる。
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具44について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具44は、前記第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34における目印部35の代わりに、図6に示すような、目印部45が設けられている点において、前記第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34とはその構成が異なるものである。
鉄骨梁補強金具44の目印部45は、図6に示すように、鉄骨梁補強金具34の挿入部14aの外周面に、塗料や顔料等を用いて染色や印刷されることにより形成されている。
その他の構成は、前記第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34と同様であるため、このような鉄骨梁補強金具44であっても、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような鉄骨梁補強金具44によれば、例えば、再帰反射性のインクや蓄光性の塗料を用いて目印部45を印刷することにより、暗所や夜間における作業であっても、目印部45を視認し易くすることができる。
また、印刷により形成された目印部45は、鉄骨梁補強金具44の強度に影響を与えることがないため、鉄骨梁補強金具の強度計算が単純かつ容易になり、建築構造物の構造設計をより簡略化することができる。
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具54について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具54は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14における目印部14cの代わりに、図7に示すような、3つの目印部54a,54b,54cが設けられている点において、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14とはその構成が異なるものである。
鉄骨梁補強金具54の3つの目印部54a,54b,54cはそれぞれが、図7に示すように、断面形状が略V字状に形成されると共に、挿入部14aの外周面の円周方向に沿ってその全円周方向に亘って連続して形成されており、3つの目印部54a,54b,54cが挿入部14aの外周面の円周方向に対して直角な方向に互いに所定の間隔をおいて略平行に並んで形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14と同様であるため、このような鉄骨梁補強金具54であっても、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような鉄骨梁補強金具54によれば、3つの目印部54a,54b,54cのうちの、どの目印部が隠れるまで溶接するかによって、得られる溶接強度を選択することができるため、必要な溶接強度に応じて目印部が設けられた位置が異なる複数の種類の鉄骨梁補強金具を製造する必要がなく、鉄骨梁補強金具の製造コストを低減することができると共に、溶接作業に用いる鉄骨梁補強金具の種類が少なくなることにより、溶接作業の効率をより向上させることもできる。
図8は、本発明の第6の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具64について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具64は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14における挿入部14aの代わりに、図8に示すような挿入部64aが設けられている点において、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14とはその構成が異なるものである。
本実施の形態に係る鉄骨梁補強金具64は、図8(a)に示すように、その中心内側に配管等を通すための配管孔15が形成された円環状の挿入部64aを備え、この挿入部64aの外周面は、その外径が配管孔15の軸線方向(図中左右方向)の一方から他方の端部にかけて略一定の円筒状に形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具14と同様であるため、このような鉄骨梁補強金具64であっても、鉄骨梁補強金具を鉄骨梁に溶接して固定する際に適切な溶接強度を容易に得ることができ、溶接作業の効率を向上させ、作業コストを低減することができる。
また、このような鉄骨梁補強金具64によれば、円筒状の外周面を有する挿入部64aは、図1に示すようなテーパ状に傾斜する外周面を有する挿入部に比べて加工が容易であるため、鉄骨梁補強金具の製造コストを低減することができる。
なお、本発明は、前記第1ないし第6の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1ないし第6の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具においては、目印部は、挿入部の外周面の円周方向に沿ってその全円周方向に亘って連続して形成されていたが、目印部は、挿入部の外周面の円周方向に沿って断続的又は部分的に形成されていてもよい。
また、前記第3の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具34おいては、目印部35の断面形状は略三角形に形成されていたが、目印部35はこのような断面形状に限定されず、例えば、図4(b)ないし(d)に示すような断面形状、すなわち、半円形や矩形、半楕円形等の断面形状や、他のどのような断面形状に形成されていてもよい。
また、前記第5の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具54おいては、3つの目印部54a,54b,54cは、それぞれが略V字の断面形状の溝状に形成されていたが、目印部はこのような断面形状に限定されず、例えば、図3(b)ないし(d)に示すような断面形状や、他のどのような断面形状に形成されていてもよい。
また、前記第5の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具54おいては、3つの目印部54a,54b,54cはそれぞれが溝状(凹形状)に形成されていたが、これらの目印部はこのような凹形状に限定されず、例えば、図4に示すような凸形状に形成されていてもよく、また、図5に示すような別部材として設けられていてもよく、図6に示すように挿入部の14aの外周面に印刷されていてもよい。
また、前記第6の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具64おいては、目印部14cは略V字型の断面形状の溝状に形成されていたが、目印部14cはこのような形状に限定されず、例えば、例えば、図3(b)ないし(d)に示すような他の様々な断面形状の溝状に形成されていてもよく、図4に示すような凸形状に形成されていてもよく、図5に示すような別部材として設けられていてもよく、図6に示すように挿入部の64aの外周面に印刷されていてもよく、図7に示すように複数設けられていてもよい。
また、前記第1ないし第6の実施の形態に係る鉄骨梁補強金具においては、鉄骨梁補強金具は円環状に形成されていたが、鉄骨梁補強金具はこのような円環状の形状に限定されず、例えば、鉄骨梁6のウェブ部6aに形成された貫通孔6bの断面形状が四角形や八角形等の円形以外の場合は、これに合わせて、鉄骨梁補強金具が円形以外の四角形や八角形等の環状に形成されていてもよい。
4 鉄骨梁補強金具
4a 挿入部
4b フランジ部
5 配管孔
6 鉄骨梁
6a ウェブ部
6b 貫通孔
14 鉄骨梁補強金具
14a 挿入部
14b フランジ部
14c 目印部
15 配管孔
24 鉄骨梁補強金具
24a 目印部
34 鉄骨梁補強金具
35 目印部
44 鉄骨梁補強金具
45 目印部
54 鉄骨梁補強金具
54a 目印部
54b 目印部
54c 目印部
64 鉄骨梁補強金具
64a 挿入部
W 溶接部

Claims (8)

  1. 鉄骨梁のウェブ部を厚さ方向に貫通する貫通孔の周部に固定されて、前記鉄骨梁を補強する鉄骨梁補強金具であって、
    中心内側に配管等を通すための配管孔が形成された挿入部と、
    前記挿入部の外周面から、前記配管孔の軸線方向に対して直角な半径方向の外側に向けて放射状に伸びるようなフランジ部を備え、
    前記挿入部の前記外周面は、その外径が前記貫通孔の径より小さくなるように形成されると共に、
    前記フランジ部は、その外径が前記貫通孔の径より大きくなるように形成され、
    前記挿入部の前記外周面には、前記外周面の円周方向に沿って、前記貫通孔の周部に固定される際に目印となる目印部が形成された
    ことを特徴とする鉄骨梁補強金具。
  2. 前記鉄骨梁補強金具の前記挿入部の前記外周面は、前記挿入部の外径が、前記配管孔の軸線方向の、前記フランジ部から遠ざかる側の端部に向かうに従って徐々に縮径するようなテーパ状に傾斜して形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨梁補強金具。
  3. 前記鉄骨梁補強金具の前記挿入部の前記外周面は、前記挿入部の外径が、前記配管孔の軸線方向の一方から他方の端部にかけて略一定に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨梁補強金具。
  4. 前記目印部は、前記挿入部の前記外周面に形成された凸形状、又は凹形状である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  5. 前記目印部は、前記鉄骨梁補強金具とは別個の部材として設けられ、前記挿入部の前記外周面に固定された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  6. 前記目印部は、前記挿入部の前記外周面に印刷されることにより形成された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  7. 前記目印部は、前記挿入部の前記外周面の円周方向に対して直角な方向に互いに所定の間隔をおいて略平行に並んで複数設けられた
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
  8. 前記目印部は、前記挿入部の前記外周面の円周方向に沿ってその全円周方向に亘って連続して、又は部分的に設けられた
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鉄骨梁補強金具。
JP2018201134A 2018-10-25 2018-10-25 鉄骨梁補強金具 Pending JP2020066949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201134A JP2020066949A (ja) 2018-10-25 2018-10-25 鉄骨梁補強金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201134A JP2020066949A (ja) 2018-10-25 2018-10-25 鉄骨梁補強金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020066949A true JP2020066949A (ja) 2020-04-30

Family

ID=70389827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201134A Pending JP2020066949A (ja) 2018-10-25 2018-10-25 鉄骨梁補強金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020066949A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011122349A1 (ja) 鋼管杭の機械式継手構造
TWI471478B (zh) Beam reinforced metal parts
JP2020066949A (ja) 鉄骨梁補強金具
JP6857968B2 (ja) 梁補強金具
JP2012012798A (ja) 鋼製梁の貫通孔用補強部材およびその貫通孔補強構造
JP2006241680A (ja) 梁開口部補強構造
JP4761929B2 (ja) 鉄骨梁補強金物及びその施工方法
JP2017128916A (ja) 柱梁接合構造
JP6960423B2 (ja) 梁補強金具、梁補強構造及び梁補強方法
JP2006348651A (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート構造材の補強構造及びその施工方法
JP6477552B2 (ja) 内部にコンクリートが充填された鋼管柱を用いた接合構造及びその製造方法
JP5982879B2 (ja) 溶接組立h形鋼
JP4347817B2 (ja) 梁開口部補強構造
JP6890570B2 (ja) 鉄骨梁補強金具及び鉄骨梁補強構造
JP7343296B2 (ja) 梁補強構造および梁補強方法
JP6911270B2 (ja) 接合構造
JP4866894B2 (ja) 定着部付き鉄筋、定着部付き鉄筋用素材、及び、アンカーボルト
JP6902747B2 (ja) 鉄筋コンクリート製の柱と梁の接合構造およびその構築方法
JP7256035B2 (ja) 梁補強金具を用いた梁補強構造および梁補強方法
JP6685152B2 (ja) 柱脚構造
JP5160258B2 (ja) 柱梁接合構造及び構造物
KR102085615B1 (ko) 중공형 금속관을 이용한 지지장치
JP4347818B2 (ja) 梁開口部補強構造
JP2006002351A (ja) 外ダイアフラムおよびそれを用いた柱と梁の接合構造
JP6889691B2 (ja) 鉄骨梁補強金具及び鉄骨梁補強構造