JP4866894B2 - 定着部付き鉄筋、定着部付き鉄筋用素材、及び、アンカーボルト - Google Patents

定着部付き鉄筋、定着部付き鉄筋用素材、及び、アンカーボルト Download PDF

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Description

本発明は、定着部付き鉄筋、定着部付き鉄筋用素材、及び、アンカーボルトに関する。
従来、RC構造、SRC構造の柱や梁などにおける主筋の機械式定着工法として、ネジ鉄筋では定着金物、異型鉄筋では摩擦接合型などが実用化されている。また、これらは、土木分野においては、せん断補強筋としても活用されている。
従来のネジ鉄筋における機械式定着工法では、定着部として鋳鋼製の金物が必要であり、従来の異型鉄筋における機械式定着工法では、定着部であるプレートと鉄筋本体との摩擦接合が必要であるため、低コスト化及び作業工程の省力化が求められていた。
そこで、定着部となるプレートが、鉄筋本体の端部から一体成形された定着部付き鉄筋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の定着部付き鉄筋では、鉄筋本体の端部に鍛造を行なうことでプレートを形成し、この形成されたプレートに曲げ加工を施すことで、定着部が形成されている。
また、従来、鉄骨柱脚などを、基礎コンクリートに固定する際に利用されるアンカーボルトとして、U字型に成形されたものが知られている(例えば、特許文献2,3参照)。このようなU字型のアンカーボルトは、地下梁主筋と交錯するように配筋されて設置されている。また、U字型のアンカーボルトは、柱脚下端に配置される平板状の柱脚金物(テンプレート)の開口部に挿通されて設定される。そして、この挿通作業を行う際には、U字の開放端の位置を規制する専用の治具を用いて、柱脚金物の開口部に開放端が挿通される。
特開2006−104785号公報 特開平10−25743号公報 特開平10−37204号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の定着部付き鉄筋では、鉄筋本体の径方向の一方側に定着部となる平板を形成し、この平板を鉄筋本体の軸心と反対側に屈曲することで、定着部が形成されているため、定着部に他の鉄筋を引っ掛けた場合に、鉄筋本体に付加曲げが作用し、鉄筋本体に作用する曲げ応力が大きくなるおそれがあった。
また、上記特許文献2,3に記載のU字状のアンカーボルトでは、地下梁主筋と交錯するように配筋されるため、作業が煩雑であるという問題があった。また、柱脚下端に配置される平板の開口部に、U字の開放端部を挿通させる作業に手間がかかるという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、低コスト化及び作業工程の省力化を図りつつ、鉄筋本体に作用する曲げ応力を低下させることが可能な定着部付き鉄筋、定着部付き鉄筋用素材、及び、アンカーボルトを提供することを目的とする。
本発明による定着部付き鉄筋は、鉄筋本体と、平板部を有し鉄筋本体の端部から屈曲形成された定着部と、を備え、定着部は、鉄筋本体の径方向の一方側に配置された平板部が、径方向の他方側に屈曲され、定着部の鉄筋本体際には、鉄筋本体の周面より内側へ窪み鉄筋本体と交差する他の鉄筋と係合可能な凹部が形成されていることを特徴としている。
このような定着部付き鉄筋は、定着部の鉄筋本体際に、鉄筋本体の周面より内側に窪む凹部が形成されているため、この凹部内に、鉄筋本体と交差する他の鉄筋を進入させて係合することができる。これにより、鉄筋本体の軸心と他の鉄筋の軸心との距離である偏心距離を小さくすることができる。そのため、鉄筋本体に作用する付加曲げを低減して、鉄筋本体に作用する曲げ応力を低減させることができる。また、定着部の平板部が、鉄筋本体から一体的に屈曲形成されているため、低コスト化及び作業の省力化を図ることができる。
ここで、平板部は、異形鉄筋に鍛造を施工することで形成されたものであり、平板部の側部には、異形鉄筋の節が押圧されて形成された複数の凸部が設けられていることが好ましい。これにより、平板部の側部に複数の凸部が形成されているため、引き抜き抵抗を一層向上させることができる。また、異形鉄筋に鍛造を施し、異形鉄筋の節を利用することで、容易に凸部を形成することができる。また、鍛造によって、鉄筋の端部に定着部を加工することで、定着部の強度が鉄筋本体の強度より上昇することを利用して、定着部での破断ではなく鉄筋本体での破断を保証する。
また、定着部の外面には、隣接する他の鉄筋本体との間隔を計測可能な位置決め形状が、形成されていることが好ましい。これにより、隣接する他の鉄筋本体との間隔を容易に計測することができるため、目視確認によって配筋管理を行なうことができ、作業の省力化が図られる。
また、定着部の外面には、鉄筋本体の軸心の位置を示す位置確認用形状が形成されていることが好ましい。これにより、鉄筋本体の軸心の位置を容易に確認することができるため、目視確認によって配筋管理を行なうことができ、作業の省力化が図られる。
また、本発明による定着部付き鉄筋用素材は、上記の定着部を加工する前の鉄筋素材であって、周面に、定着部を屈曲形成するための基点を示す屈曲位置確認用形状が形成されていることを特徴としている。
このような定着部付き鉄筋用素材では、定着部を屈曲形成するための基点の位置を示す屈曲位置確認用形状が周面に設けられているため、折り曲げ基点の位置を容易に確認することができるため、加工作業における省力化を図ることができる。
また、本発明によるアンカーボルトは、基礎コンクリートに固定されるアンカーボルトにおいて、一方の端部にネジ部が形成された鉄筋本体と、平板部を有し鉄筋本体の他方の端部から屈曲形成された定着部と、を備え、定着部は、鉄筋本体の径方向の一方側に配置された平板部が、径方向の他方側に屈曲され、定着部の鉄筋本体際には、鉄筋本体の周面より内側へ窪み前記鉄筋本体と交差する他の鉄筋と係合可能な凹部が形成されている。
このようなアンカーボルトは、定着部の鉄筋本体際に、鉄筋本体の周面より内側に窪む凹部が形成されているため、この凹部内に、鉄筋本体と交差する他の鉄筋を進入させて係合することができる。これにより、鉄筋本体の軸心と他の鉄筋との軸心との距離である偏心距離を小さくすることができる。そのため、鉄筋本体に作用する付加曲げを低減して、鉄筋本体に作用する曲げ応力を低減させることができる。また、定着部の平板部が、鉄筋本体から一体的に屈曲形成されているため、低コスト化及び作業の省力化を図ることができる。
また、このようなアンカーボルトを、鉄骨柱脚の定着構造に採用する場合には、地下梁主筋に定着部を係合可能とすべく、一対のアンカーボルトを対向して配置する。これにより、従前のように、U字形状のアンカーボルトと地下梁主筋とが交錯するように配筋する必要が無くなるため、配筋を簡素とし、作業の省力化が図られる。また、アンカーボルトを、柱脚金物の開口部に容易に挿通させることができるため、作業の省力化を一層図ることができる。
本発明の定着部付き鉄筋によれば、低コスト化及び作業工程の省力化を図りつつ、鉄筋本体に作用する曲げ応力を低下させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る定着部付き鉄筋を示す正面図、図2は、定着部の加工手順を説明するための概略図、図3は、定着部付き鉄筋と直交する主筋に引っ掛けられた状態の定着部を示す図である。図1〜図3に示す定着部付き鉄筋1は、例えば、RC構造において、主筋と交差するように配置されるせん断補強筋として利用されるものであり、異形鉄筋から成る鉄筋本体2と、この鉄筋本体の両端部から屈曲形成された定着部3とを備えている。
鉄筋本体2は、例えば、鉄筋コンクリート用棒鋼を用いて、直線状に形成されている。この鉄筋本体2の周面2aには、軸線方向に延在する凸部である一対のリブ7、および、周方向に延在する凸部である複数の節6が形成されている。一対のリブ7は、互いに対向するように配置され、複数の節6は、軸線方向に一定間隔で配置されている。
定着部3は、例えば鍛造によって平板状に形成された定着プレート4を有している。また、定着部3には、鉄筋本体2と交差して配置された他の鉄筋8(図3参照)と係合可能な定着凹部5が形成されている。
定着プレート4は、その板厚方向が、鉄筋本体2の軸線方向となるように形成されている。すなわち、定着プレート4は、鉄筋本体2の軸線と直交するように屈曲形成され、定着プレート4の主面4aは、鉄筋本体2の軸線方向に向けられている。定着凹部5は、定着プレート4の基端部(鉄筋本体2側)に形成され、鉄筋本体2の周面2aより軸線側へ窪むように形成されている。
次に、図2を参照して、鉄筋本体2の端部に、一体的に形成された定着部3の加工手順について説明する。図2において、鉄筋本体2の軸線Lに沿う方向をX軸方向とし、X軸方向と直交する図示上下方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。図2(A)は、屈曲形成される前の定着プレートを、Z軸方向から示す図、図2(B)は、屈曲形成される前の定着プレートを、Y軸方向から示す図、図2(C)は、屈曲形成された後の定着プレートを、Z軸方向から示す図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、鉄筋本体2の端部に定着プレート4となる平板部を形成する。このとき、定着プレート4が鉄筋本体2の径方向D(Y軸方向)の一方側に配置されるように加工する。また、加工する際に、異形鉄筋のリブ7をY軸方向に向け、Y軸方向からプレスすることで、異形鉄筋の節6が潰されて、定着プレート4の側部に複数の凸部6aが形成される。なお、ねじ鉄筋に鍛造を施すことで、定着プレート4の側部に複数の凸部6aを形成してもよい。
次に、図2(C)に示すように、鉄筋本体2の径方向Dの一方側に配置された定着プレート4となる平板部を、径方向Dの他方側へ屈曲形成し、定着プレート4の主面4aが鉄筋本体2の軸線L方向に向けられる。そして、例えば高周波又はガス圧接を用いて加熱し折り曲げ加工することで、定着プレート4の基端側(定着部3の鉄筋本体2際)に、鉄筋本体2の周面2aより内側へ窪む定着凹部5を形成する。定着凹部5の曲率は、係合される他の鉄筋の周面の曲率に対応していることが好適である。
また、定着部付き鉄筋を製造する方法(加工方法)としては、平板部を成形した後、金型を用いてプレスすることにより定着部3の屈曲形成を行ってもよく、金型を用いたプレスのみによって、平板部の成形と同時に曲げ加工を行なってもよい。何れの方法であっても、鉄筋本体2の端部と、平板部との接続部は、鉄筋本体2の径方向の一方側に配置され、平板部は径方向の他方側に屈曲されている。
このように構成された定着部付き鉄筋1は、図3に示すように、例えば、主筋8(他の鉄筋)と直交するように配筋されるせん断補強筋として利用される。このとき、定着部付き鉄筋1の定着部3は、主筋8に引っ掛けられ、定着凹部5内に、主筋8の一部が進入した状態となる。すなわち、鉄筋本体2の軸線Lと主筋8の軸線Lとが接近した状態となり、互いの軸線L,L間の距離である偏心距離eを小さくすることができる。
図3に示す状態において、鉄筋本体2に作用する付加曲げMは、M=e×P…(1)によって表現される。なお、Pは、主筋8の軸心に作用する軸線L方向の力である。このように、偏心距離eを小さくすることで、付加曲げMを低減して、鉄筋本体2に作用する曲げ応力を低減させる。また、定着部付き鉄筋1の定着部3を主筋8に直接引っ掛けることで、せん断補強筋として利用される定着部付き鉄筋1をより強固に固定することができる。
次に、図4を参照して、定着部付き鉄筋1の梁主筋への適用について説明する。図4は、柱及び梁の連結部における配筋の一例を示す概略図である。図4では、柱9、梁10,11が互いに直交している。ここでは、定着部付き鉄筋1は、梁10の主筋として利用されている。そして、定着部付き鉄筋1の定着部3は、梁10と直交する梁11の主筋13に引っ掛けられて、配筋される。なお、柱9のせん断補強筋14に定着部付き鉄筋を適用してもよい。この場合、柱9の主筋12に定着部が引っ掛けられて配筋される。また、梁10,11のせん断補強筋15に定着部付き鉄筋を適用してもよい。この場合、梁10,11の主筋に定着部が引っ掛けられて配筋される。
次に、図5及び図6を参照して、配筋管理を省力化するための位置確認用形状について説明する。図5は、主筋の配筋の一例を示す図である。この場合において、本発明の定着部付き鉄筋1は、主筋として利用され、複数の主筋が配筋されている。また、複数の定着部付き鉄筋1と交差する複数の鉄筋16は、隣接する定着部付き鉄筋1間に配置されている。
そして、定着部付き鉄筋1の定着部3の外面には、最小間隔確認用段差(位置決め形状)18が形成されている。最小間隔確認用段差18に、隣接する定着部付き鉄筋1の定着プレート4の端部を合わせた場合に、互いの鉄筋本体2が鉄筋最小間隔d(例えば鉄筋本体の直径Dの2.7倍)となるように、最小間隔確認用段差18の位置が設定されている。これにより、隣接する鉄筋本体2同士の間隔を容易に計測することができるため、目視確認によって配筋管理を行なうことができ、配筋作業の省力化を図ることができる。なお、最小間隔確認用位置決め形状は、凹部、凸部などでもよく、目視によって確認できれば、その他の形状でもよい。
また、鉄筋本体2の端部には、折り曲げ基点マーク17が形成されている。この折り曲げ基点マーク17は、定着部3を折り曲げる際の基点となる位置に形成されている。この折り曲げ基点マーク17は、定着部3を加工するまえの鉄筋素材の周面に予め形成されている。これにより、折り曲げ基点の位置を容易に確認することができるため、加工作業における省力化を図ることができる。なお、折り曲げ基点マーク17は、凹部でも、凸部でもよく、目視によって確認できればよい。
図6は、鉄筋中心確認用マークが形成された定着部を示す図である。図6に示すように、定着部3の外面に、鉄筋本体2の軸線L方向から見た場合の鉄筋本体2の中心(軸心)を示す鉄筋中心確認用マーク19を形成することが好ましい。これにより、鉄筋本体2の軸心の位置を容易に確認することができるため、目視確認によって配筋管理を行なうことができ、配筋作業の省力化を図ることができる。なお、鉄筋中心確認用マーク19は、凹部でも、凸部でもよく、目視によって確認できればよい。
このように本実施形態の定着部付き鉄筋1によれば、定着部3の鉄筋本体2際に、鉄筋本体2の周面2aより内側に窪む定着凹部5が形成されているため、この定着凹部5内に、鉄筋本体2と交差する他の鉄筋8を進入させて係合することができる。これにより、偏心距離eを小さくして、鉄筋本体2に作用する付加曲げを低減することができる。その結果、鉄筋本体2に作用する曲げ応力を低減させることができる。また、定着部3の定着プレート4が、鉄筋本体2の端部から一体的に屈曲形成されているため、従前のような、定着金物、摩擦接合を不要とすることができ、低コスト化及び作業の省力化を図ることができる。
また、鍛造によって定着プレート4を形成することで、定着部3の強度を鉄筋本体2の強度より向上させることができるため、鉄筋本体2での破断を保証し、定着部3での破断を防止することができる。
また、定着プレート4の側部に、複数の凸部6aを設けることで、定着プレート4の主面4aによる支圧抵抗Psに加えて、複数の凸部6aによる付着抵抗Pbを考慮することができるので、定着部付き鉄筋1の引抜耐力抵抗を増加させることができる。
次に、図7を参照して、本発明の変形例に係る定着部付き鉄筋について説明する。図7に示す変形例に係る定着部付き鉄筋21が、図1に示す定着部付き鉄筋1と違う点は、定着部23の形状が異なる点である。具体的には、定着プレート24となる平板部が、鉄筋本体2の径方向の一方側に形成され、さらに外方側に張り出した後に、径方向の他方側へ屈曲形成されている。これにより、定着プレート24の基端部に形成された定着凹部25を深く形成することができ、偏心距離を一層小さくすることができ、鉄筋本体2に作用する曲げ応力を低減することができる。
次に、図8を参照して、本発明の定着部付き鉄筋のアンカーボルトへの適用について説明する。図8は、本発明の実施形態に係るアンカーボルトを用いた鉄骨柱脚の定着構造を示す概略断面図である。図8に示すアンカーボルト31が、図1に示す定着部付き鉄筋1と違う点は、定着部3が形成されていない端部に、おねじ部32が形成され、ナット33を螺合可能な構成とされている点である。
アンカーボルト31は、基礎コンクリート部38内の地下梁主筋37に引っ掛けられて、上下方向に延在して配置される。アンカーボルト31の定着部3は、定着凹部5内に地下梁主筋37が引っ掛けられた状態とされている。おねじ部32が形成された上端部は、地上に露出し、その他部分は、基礎コンクリート部38内に埋め込まれた状態で固定されている。
鉄骨柱脚34の下端に配置された柱脚金物35は、矩形状の平板であり、その四つ角には、開口部36が形成されている。アンカーボルト31は、柱脚金物35の開口部36に各々挿通され、ナット33は、おねじ部32に螺合されている。柱脚金物35は、アンカーボルト31及びナット33によって固定され、鉄骨柱脚34は、柱脚金物35を介して、基礎コンクリート部38に確実に固定されている。
このようなアンカーボルト31は、上記の定着部付き鉄筋1と同様な作用・効果を有する。また、従前のように、U字形状のアンカーボルトと地下梁主筋とを交錯させて配筋する必要が無いため、配筋を簡素とし、作業の省力化を図ることができる。また、アンカーボルト31を、柱脚金物35の開口部36に容易に挿通させることができるため、作業の省力化を一層図ることができ、工期短縮を実現することができる。
図9は、本発明の実施形態に係るアンカーボルトを用いたRC構造を示す断面図である。図9に示すように、RC構造において、基礎梁40と柱41との連結部、基礎梁40と中柱42との連結部に本発明の定着部付き鉄筋であるアンカーボルト31を適用してもよい。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態において、異形鉄筋を用いて、定着部付き鉄筋1を形成しているが、ねじ鉄筋を用いて、形成してもよく、その他の鉄筋を用いて定着部付き鉄筋を形成してもよい。
また、上記実施形態では、定着プレート4の側部に、複数の凸部6aが設けられているが、複数の凸部6aが設けられていないものでもよい。また、折り曲げ基点マーク17、最小間隔確認用段差18、鉄筋中心確認用マーク19が形成されていない定着部付き鉄筋でもよい。
本発明の実施形態に係る定着部付き鉄筋を示す正面図である。 定着部の加工手順を説明するための概略図である。 直交する主筋に引っ掛けられた状態の定着部を示す図である。 柱及び梁の連結部における配筋の一例を示す概略図である。 主筋の配筋の一例を示す図である。 鉄筋中心確認用マークが形成された定着部を示す図である。 本発明の変形例に係る定着部付き鉄筋を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るアンカーボルトを用いた鉄骨柱脚の定着構造を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るアンカーボルトを用いたRC構造を示す断面図である。
符号の説明
1,21…定着部付き鉄筋
2…鉄筋本体
3,23…定着部
4,24…定着プレート(平板部)
4a…定着プレートの主面
5,25…定着凹部
6…節
6a…複数の凸部
7…リブ
8…主筋(他の鉄筋)
9…柱
10,11…梁
12,13…主筋
14,15…せん断補強筋
16…鉄筋
17…折り曲げ基点マーク(屈曲位置確認用形状)
18…最小間隔確認用段差(位置決め形状)
19…鉄筋中心確認用マーク(位置確認用形状)
31…アンカーボルト(定着部付き鉄筋)
32…おねじ部
33…ナット
34…鉄骨柱脚
35…柱脚金物
36…開口部
37…地下梁主筋
38…基礎コンクリート部
40…基礎梁
41…柱
42…中柱
d…鉄筋最小間隔
e…偏心距離
D…径方向
…力
L,L…軸線

Claims (6)

  1. 鉄筋本体と、
    平板部を有し前記鉄筋本体の端部から屈曲形成された定着部と、を備え、
    前記定着部は、前記鉄筋本体の径方向の一方側に配置された前記平板部が、前記径方向の他方側に屈曲され、
    前記定着部の鉄筋本体際には、前記鉄筋本体の周面より内側へ窪み前記鉄筋本体と交差する他の鉄筋と係合可能な凹部が形成されていることを特徴とする定着部付き鉄筋。
  2. 前記平板部は、異形鉄筋に鍛造を施工することで形成されたものであり、
    前記平板部の側部には、前記異形鉄筋の節が押圧されて形成された複数の凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着部付き鉄筋。
  3. 前記定着部の外面には、隣接する他の鉄筋本体との間隔を計測可能な位置決め形状が、形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着部付き鉄筋。
  4. 前記定着部の外面には、鉄筋本体の軸心の位置を示す位置確認用形状が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の定着部付き鉄筋。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の定着部を加工する前の鉄筋素材であって、
    周面に、前記定着部を屈曲形成するための基点を示す屈曲位置確認用形状が形成されていることを特徴とする定着部付き鉄筋用素材。
  6. 基礎コンクリートに固定されるアンカーボルトにおいて、
    一方の端部にネジ部が形成された鉄筋本体と、
    平板部を有し前記鉄筋本体の他方の端部から屈曲形成された定着部と、を備え、
    前記定着部は、前記鉄筋本体の径方向の一方側に配置された前記平板部が、前記径方向の他方側に屈曲され、
    前記定着部の鉄筋本体際には、前記鉄筋本体の周面より内側へ窪み前記鉄筋本体と交差する他の鉄筋と係合可能な凹部が形成されていることを特徴とするアンカーボルト。
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