JP3162343U

JP3162343U - 楔式異形棒鋼継手とその製造方法

Info

Publication number: JP3162343U
Application number: JP2009004986U
Authority: JP
Inventors: 光男福井
Original assignee: 光男福井
Priority date: 2009-06-25
Filing date: 2009-06-25
Publication date: 2010-09-02
Anticipated expiration: 2019-06-25

Abstract

【課題】技術の優劣、天候等に左右されることなく、異形棒鋼の継手施工を行うことができる楔式異形棒鋼継手を提供する。【解決手段】２軸リブ異形棒鋼の外周に備えた、軸リブと熔合した竹リブに竹リブ嵌合溝を備え２分割した環状中子を対峙して嵌合してなる。２分割された上段、下段の環状中子を結ぶ外周は、任意の同角をもつた斜線を備える。２分割された上段、下段の環状中子を装着した２軸リブ異形棒鋼をカプラーの中間部まで挿入して形成された逆円錐型空洞に、２分割された環状楔を下段、上段の順に打圧して圧接する。【選択図】図１

Description

考案の詳細な説明

本考案は、建築施工並びに土木施工コンクリ−ト構造物に用いる異形棒鋼の継手装置に係わるものである。

従来、この種の異形棒鋼は３６０度を２分割した２軸リブを備えた異形棒鋼であり、その継手は、圧接、または機械式継手、またはネジ切削後定着板を装着、グラフトを注入する機械式継手が一般的であるが、現場施工時の工程が煩雑であり、一定の時間を必要とし、作業人の技術の優劣に係わり、天候に左右される問題点を有している。

考案が解決しようとする課題

本考案は、従来の技術で述べたもののうち、前者においては３６０度を２分割して相対した２軸リブに対し、異形棒鋼の楔式継手装置を提供するものであり、異形棒鋼にネジ切削することもなく、グラフト注入、煩雑な工程、施工時の一定の所要時間の必要、作業人の技術の優劣に係わる、問題点を解消しょうとするものである。

課題を解決するための手段

本考案においては上記目的を解決するため、あらかじめ異形棒鋼の竹リブに嵌合する竹リブ嵌合溝を備えた環状中子を粘着し、カプラ−に挿入して形成された逆円錐型空洞に環状楔を挿入打圧し、上、下、左、右に配筋された異形棒鋼はカプラ−の中間点でメタルタッチする楔式継手を提供するものである。

また竹リブに嵌合する環状中子を装着するときもカプラ−に挿入して形成された逆円錐型空洞に環状楔を挿入打圧し、上、下、左、右の異形棒鋼はカプラ−の中間点でメタルタッチして楔式継手を完成する。

実施の形態について図面を参照して説明すると図１〜図７の各部品は、すべて金属で製作されている。

図１において環状中子１の上、下段に至る外周斜線は、任意の同角の斜線を保持し、内周には竹リブ嵌合溝６を備えて、図１、図３に示すごとくそれぞれ竹リブ３と軸リブ２に相対して異形棒鋼１に密着している。

また環状中子１の内周に設けられた竹リブ嵌合溝６の一部に科学的粘着液を塗布し圧接すれば、瞬時に異形棒鋼１に確実に装することができる。
さらには環状楔５の内周は、環状中子４の外周と同角の斜角を備えて圧接されている。

環状中子４の嵌合個数は、要求される外圧により任意の個数に増減することができる。

また図１において環状中子４を装着した異形棒鋼１をカプラ−８の中間点においてメタルタッチライン１４の測定位置を確定するには、環状中子１の上段とカプラ−８の上段を面一にした時点で図１、図３に示すごとく２分割した環状楔５を挿入打圧し固定すれば、柱筋の上、下、梁筋の左、右の異形棒鋼１は、いずれもカプラ−８の中間点においてメタルタッチライン１４を形成して接合し、継手作業は完成する。

［図２］において、ロックナット１０の内周に備へたロックナット内径ネジ１２は、カプラ−８の上、下、に切削されたカプラ−外周ネジ９に嵌合し、さらに環状楔強圧リブ１３は上段の環状楔５の頭部を下方に加圧し、下段の環状楔５の頭部に達し、さらなる環状楔強圧リブ１３の加圧によって下段の環状楔５は下方に圧接される。このとき圧延時に発生する異形棒鋼１の若干の変形誤差を吸収して継手作業を完了する。

また、ロックナット１０に備えたロックナット内径１１は、圧延時に発生する異形棒鋼の若干の曲りに対応すべく、竹リブ外径よりも大径に製作されロックナット１０の異形棒鋼先行挿入を容易にしている。

ロックナット１０と、カプラ−８の嵌合が完了するとき、環状楔強圧リブ１３の高さと同等の空洞を、メタルタッチライン１４上に設けておけば、環状楔強圧リブ１３の強圧によって下段の環状楔５はさらなる強圧をうけ、圧延時に発生する異形棒鋼の真円誤差を是正することができる。

［図７］にしめすごとく、環状楔５の挿入位置は、環状楔５の中心部を、軸リブ線上に挿入するのが好ましい。

楔式異形棒鋼継手の断面図ロックナット断面とロックナットと異形棒鋼との関係を示す分解要部断面図環状中子の正面図環状中子の平面図環状楔の断面図カプラ−の断面図Ａ〜Ａ平面図

１．・・・・異形棒鋼
２・・・・軸リブ
３・・・・竹リブ
４・・・・環状中子
５・・・・環状楔
６・・・・竹リブ嵌合溝
７・・・・竹リブ外径
８・・・・カプラ−
９・・・・カプラ−外周ネジ
１０・・・・ロックナット
１１・・・・ロックナット内径
１２・・・・ロックナット内径ネジ
１３・・・・環状楔強圧リブ
１４・・・・メタルタッチライン

ロックナット１０と、カプラ−８の嵌合が完了するとき、環状楔強圧リブ１３の高さと同等の空洞を、メタルタッチライン１４の上下に設けておけば、環状楔強圧リブ１３の強圧によって下段の環状楔５はさらなる強圧をうけ、圧延時に発生する異形棒鋼の真円誤差を是正することができる。さらには、下段の環状楔５を挿入打圧したとき、メタルタッチライン１４上に空洞を形成さすれば上、下段の環状楔５の遊びは回避され、完全な継手作業を完了しる。
「本件手続をしたことに相違ありません。」

ロックナット１０と、カプラ−８の嵌合が完了するとき、環状楔強圧リブ１３の高さと同等の空洞を、メタルタッチライン１４の上下に設けておけば、環状楔強圧リブ１３の強圧によって下段の環状楔５はさらなる強圧をうけ、圧延時に発生する異形棒鋼の真円誤差を是正することができる。さらには、下段の環状楔５を挿入打圧したとき、メタルタッチライン１４上に空洞を形成さすれば上、下段の環状楔５の遊びは回避され、完全な継手作業を完了する。

Claims

２軸リブ異形棒鋼（１）の外周に備えた、軸リブ（２）と熔合した竹リブ（３）に竹リブ嵌合溝（６）を備えた環状中子（４）を対峙して嵌合してなる継手装置。
上段、下段の環状中子（４）を結ぶ外周は、任意の同角をもつた斜線を備えてなる請求項１の継手装置。
環状中子（４）を装着した２軸リブ異形棒鋼（１）をカプラ−（８）の中間部まで挿入して形成された逆円錐型空洞に、２分割した環状楔（５）を打圧してなる継手装置。
環状楔（５）の内周は、環状中子（４）の外周と同角をもつた斜線をそなえた円錐型空洞であり、環状中子（４）を装着した異形棒鋼（１）をカプラ−（８）の中間部まで挿入して形成された逆円錐型空洞に挿入、打圧したとき、環状中子（４）と２分割した環状楔（５）は同一斜辺上で軸リブ（２）または竹リブ（３）に圧接され、環状楔（５）の外周はカプラ−（８）の内周に圧接されてなる請求項３の継手装置。