JP6930726B2 - キャブチルト装置 - Google Patents
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Description
しかし、キャブやエンジンの構造等の事情によっては、チルト用シリンダ装置のキャブ側取付部がフレーム側取付部よりも後方に配置される場合がある。例えば、特許文献2参照。
フレームと該フレームに回動自在に軸支されたキャブとの間にチルト用シリンダ装置が介設され、前記チルト用シリンダ装置のピストンロッドと前記キャブとの間にロストモーションリンク装置が介設されており、
該ロストモーションリンク装置は、
一端部が前記キャブに固定されたブラケットに回動自在に枢支され、自由端部が前記ピストンロッドに固定されたロッドエンドジョイントに回動自在に枢支されたリンクレバーと、
前記ブラケットに固定されたキャブ側連結部材と、
前記シリンダに前記ピストンロッドに隣接して設けられたガイドと、
前記ロッドエンドジョイントに回動自在に枢支され、前記キャブ側連結部材に係合するフックおよび前記ガイドを前記ピストンロッドの進退に従って摺動するカムを有するチルト用シリンダ装置側連結部材と、
前記ロッドエンドジョイントに設けられ、前記チルト用シリンダ装置側連結部材の前記カムを前記ガイドに押し付ける方向に常時付勢するトーションスプリングと、
を備えている、
キャブチルト装置。
キャブ1の後端部にはキャブ懸架スプリング4がフレーム2との間に介設されており、走行中、キャブ1はこのキャブ懸架スプリング4によりフレーム2に対して弾性的にフローティング支持されるようになっている。
両支持板13、13の前端部間にはボルトによって形成された枢軸14が直交するように架橋されてナット15によって締結されている。両支持板13、13の中間部間には受け板16が直交するように架橋されて固定されている。両支持板13、13の中間部間における受け板16の後ろ側には、キャブ側連結部材17が直交するように架橋されて固定されている。キャブ側連結部材17は円形軸形状に形成されている。
一対のリンクレバー18、18の自由端部間には、断面円形のピン形状に形成された枢軸19が直交するように架橋されてストッパリング20によって抜け止めされている。枢軸19にはピストンロッド8の先端に固定されたロッドエンドジョイント21が回転自在に嵌合されている。ロッドエンドジョイント21は長円形板を凹字形状に屈曲されて形成されており、凹字形状における底壁部21aの外面がピストンロッド8の先端面に直角に配置されて固定されているとともに、その両側壁部21b、21bが左右のリンクレバー18、18の内面に接するように配置されて枢軸19によって回転自在に枢支されている。
チルト用シリンダ装置側連結部材22はハブ22aとフック22bとカム22cとを備えている。ハブ22aは円筒形状に形成されており、円筒の中空部に枢軸19が嵌入されることにより、チルト用シリンダ装置側連結部材22は枢軸19に回動自在に枢支されている。フック22bはハブ22aの外周に径方向外向きに突設されており、両支持板13、13の中間部間に架橋されたキャブ側連結部材17に片側から係合し得る略半円形のフック形状に形成されている。カム22cは略三角柱形状に形成されており、ハブ22aの外周にフック22bに隣接して配置されて径方向外向きに突設されている。カム22cはシリンダ7の先端部に突設されたガイド24のガイド面24aをピストンロッド8の伸長
に伴って摺動するように構成されている。
ガイド24は略長方形棒形状に形成されており、下端部に形成された固定部24bがシリンダ7の先端部外周に当接されて固定されている。ガイド24の上端部の一主面に形成されたガイド面24aはシリンダ7の上端面から迫り出してピストンロッド8と平行になるように配置されている。チルト用シリンダ装置側連結部材22を常時付勢するトーションスプリング23によってカム22cがガイド面24aに常時押し付けられているので、チルト用シリンダ装置側連結部材22はガイド面24aの案内に追従して回動する。
トラックの走行中、フレーム2の振動はキャブ懸架スプリング4により緩和されてキャブ1に伝達されるが、キャブ1はフレーム2に対して細く接近離反運動してしまう。
チルト用シリンダ装置6のピストンロッド8はシリンダ7に対して進退(出入り)できないので、トラックの走行中のキャブ1とフレーム2の接近離反運動を阻害し、乗り心地を低下させる。
また、チルト用シリンダ装置6のキャブ側取付部やフレーム側取付部(枢軸9)に大きな力が働き、キャブ1やフレーム2が破損してしまう等の故障も発生する。当然、チルト用シリンダ装置6の故障発生も起こり得る。
したがって、ピストンロッド8がシリンダ7に対して細く進退運動することはなく、シリンダ装置6の故障を減少させることができる。
また、チルト用シリンダ装置側連結部材22においては、カム22cがガイド面24aにトーションスプリング23の付勢力によって押し付けられた状態になっており、フック
22bがキャブ側連結部材17から最も離間した状態になっている。
そして、チルト用シリンダ装置側連結部材22においては、チルト用シリンダ装置側連結部材22がガイド面24aの案内に追従するカム22cの作用によってトーションスプリング23の付勢方向(図5では反時計回り方向)に若干だけ回動するので、フック22bがキャブ側連結部材17に接近して対峙した状態になる。
そして、チルト用シリンダ装置側連結部材22においては、チルト用シリンダ装置側連結部材22がガイド面24aの案内に追従するカム22cの作用によってトーションスプリング23の付勢方向(図6では反時計回り方向)に回動することにより、フック22bがキャブ側連結部材17に係合した状態になる。すなわち、チルト用シリンダ装置側連結部材22がキャブ側連結部材17に連結した状態になる。
このチルトアップの過程において、キャブ1の重心Gは枢軸3を中心にして前方(図3では反時計回り)に移動して行く。重心Gがチルトアップ開始から枢軸3の垂直線L上の位置(この位置をデッドポイントとする)に来るまでは、受け板16に当接したリンクレバー18がキャブ1の重量を支えながら、キャブ1を押し上げて行く。すなわち、キャブ1の自重はロストモーションリンクレバー装置10のリンクレバー18を受け板16に押し付ける方向に働く。
本実施形態においては、チルト用シリンダ装置側連結部材22がキャブ側連結部材17に連結した状態になっているので、ロストモーションリンク装置10はキャブ1が自重によって前方へ倒れる方向に自ら回ろうとする現象を防止することができる。
そして、チルト用シリンダ装置側連結部材22においては、チルト用シリンダ装置側連結部材22がガイド面24aの案内に追従するカム22cの作用によってトーションスプリング23の付勢方向と反対方向(図5および図6では時計回り方向)に回動することにより、フック22bはキャブ側連結部材17との連結を解除する。
チルト用シリンダ装置側連結部材22がキャブ側連結部材17との連結を解除すると、ピストンロッド8はさらに短縮することができるので、チルト用シリンダ装置6はチルトダウン作動を継続する。そして、リンクレバー18がブラケット11に対して相対的に開いて行く。ピストンロッド8が最後まで引き込まれて、チルト用シリンダ装置6がチルトダウン作動を停止すると、ロストモーションリンクレバー装置10およびチルト用シリン
ダ装置側連結部材22は図2および図4に示された通常の状態に戻る。
また、チルト用シリンダ装置とキャブの相対角度の変化量が小さい場合でも、キャブ側連結部材とチルト用シリンダ装置側連結部材を確実に係合させることができる。
図8(b)に示されているように、両リンクレバー18A、18Aの間隔およびブラケット11Aの両支持部材13A、13Aの間隔を狭く設定することにより、受け板16Aおよびキャブ側連結部材17Aに作用するモーメントを小さくすることができるので、ロストモーションリンクレバー装置およびキャブチルト装置の強度を高めることができ、その結果、チルト用シリンダ装置の故障を減少させることができる。
10…ロストモーションリンク装置、11…ブラケット、12…ベース、13…支持板、14…枢軸、15…ナット、16…受け板、17…キャブ側連結部材、18…リンクレバー、19…枢軸、20…ストッパリング、21…ロッドエンドジョイント、21a…底壁部、21b…側壁部、22…チルト用シリンダ装置側連結部材、22a…ハブ、22b…フック、22c…カム、23…トーションスプリング、23a…端末部、23b…中間部、24…ガイド、24a…ガイド面、24b…固定部、
11A…ブラケット、13A…支持部材、16A…受け板、17A…キャブ側連結部材、18A…リンクレバー、21A…ロッドエンドジョイント、22A…チルト用シリンダ装置側連結部材、23A…トーションスプリング。
Claims (3)
- フレームと該フレームに回動自在に軸支されたキャブとの間にチルト用シリンダ装置が介設され、前記チルト用シリンダ装置のピストンロッドと前記キャブとの間にロストモーションリンク装置が介設されており、
該ロストモーションリンク装置は、
一端部が前記キャブに固定されたブラケットに回動自在に枢支され、自由端部が前記ピストンロッドに固定されたロッドエンドジョイントに回動自在に枢支されたリンクレバーと、
前記ブラケットに固定されたキャブ側連結部材と、
前記シリンダに前記ピストンロッドに隣接して設けられたガイドと、
前記ロッドエンドジョイントに回動自在に枢支され、前記キャブ側連結部材に係合するフックおよび前記ガイドを前記ピストンロッドの進退に従って摺動するカムを有するチルト用シリンダ装置側連結部材と、
前記ロッドエンドジョイントに設けられ、前記チルト用シリンダ装置側連結部材の前記カムを前記ガイドに押し付ける方向に常時付勢するトーションスプリングと、
を備えている、
キャブチルト装置。 - 前記トーションスプリングが前記ロッドエンドジョイントの両側壁部と前記チルト用シリンダ装置側連結部材の両側面との間に配置されており、両端末部が前記ロッドエンドジョイントの両側壁部に係止され、中間部が前記フックに係止されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャブチルト装置。 - 前記リンクレバーが一対、前記チルト用シリンダ装置側連結部材の両側面に隣接され、前記トーションスプリングが前記両リンクレバーと前記ロッドエンドジョイントの両側壁部との間に配置されており、両端末部が前記ロッドエンドジョイントの両側壁部に係止され、中間部が前記フックに係止されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のキャブチルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017135341A JP6930726B2 (ja) | 2017-07-11 | 2017-07-11 | キャブチルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017135341A JP6930726B2 (ja) | 2017-07-11 | 2017-07-11 | キャブチルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019014462A JP2019014462A (ja) | 2019-01-31 |
JP6930726B2 true JP6930726B2 (ja) | 2021-09-01 |
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ID=65356857
Family Applications (1)
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JP2017135341A Active JP6930726B2 (ja) | 2017-07-11 | 2017-07-11 | キャブチルト装置 |
Country Status (1)
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JP7347448B2 (ja) | 2019-01-30 | 2023-09-20 | 住友電気工業株式会社 | 電池セル、セルスタック、及びレドックスフロー電池 |
-
2017
- 2017-07-11 JP JP2017135341A patent/JP6930726B2/ja active Active
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JP2019014462A (ja) | 2019-01-31 |
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