JP6929709B2 - リストバンド用積層体 - Google Patents

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本発明は、リストバンド部が分離可能に区画形成された第1のシートの一方の面の一部に貼着層を介して第2のシートが貼着され、リストバンド部が第1のシートから分離されて手首等に装着されるリストバンド用積層体に関する。
従来、病院等において、検査や治療のために入院する患者の手首や足首にリストバンドを装着させ、このリストバンドを用いて患者を識別、管理することが行われている。この場合、リストバンドの表面に、患者の氏名や病棟名等の情報を印字または記入しておき、この情報を読み取ることによって、患者を識別、管理することになる。また、近年においては、イベント等においてもリストバンドが利用されている。その場合、バーコード等の識別情報が印刷されたリストバンドをイベントへの参加者に配布し、イベントの参加者の手首等に装着されたリストバンドから識別情報を読み取ることによって参加者を識別、管理することになる。
このようなリストバンドとしては、2枚のシート基材が貼着剤層によって貼着されたものが考えられ、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたリストバンドは、貼着剤層を介して貼着された2枚のシート基材に、リストバンドを輪郭付ける切り込みが形成されており、2枚のシート基材がこの切り込みに沿って切り離されることでリストバンドが形成されるものである。このリストバンドには、バンド孔とセット孔とが形成されており、これらバンド孔とセット孔とが重ね合わされた状態で止め具が通されることで、手首等に装着された状態で固定されることになる。ところが、このようなリストバンドは、手首等に装着された状態で固定するために止め具が必要となるため、止め具が突出することで手首等が傷ついたり、止め具が脱落、紛失してリストバンドを手首等に装着された状態で固定することができなくなったりする場合がある。
そこで、両面テープ等の貼着層を用いて、手首等に装着されたリストバンドを固定することが考えられる。しかしながら、そのような構成においては、貼着層がリストバンドの内側に表出していると、リストバンドを手首等に装着した際、貼着層が手首等に接触し、不快感が生じたり、皮膚にかゆみ等の異常が生じたりする場合がある。
ここで、薄膜ベースフィルムの表裏にコーティング層が積層され、その一部に粘着テープが積層されたリストバンドが、例えば、特許文献2に開示されている。このような構成とすることで、手首等に装着されたリストバンドを貼着層によって固定可能としながらも、手首等に装着された場合に、不快感が生じることがなく、皮膚に対するトラブルも回避することができる。
特開2006−85239号公報 特開2015−22312号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたものにおいては、粘着テープの剥離紙を剥離して使用することになるため、使用時に粘着テープによるごみが発生することになるが、製造効率や使用時における作業効率を向上させるために複数のリストバンドを共通のシートを用いて互いに分離可能に構成した場合でも、粘着テープの剥離紙によるごみがリストバンド毎に発生してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、リストバンド部が分離可能に区画形成された第1のシートの一方の面の一部に貼着層を介して第2のシートが貼着され、リストバンド部が第1のシートから分離されて手首等に装着されて貼着層を用いて固定される構成において、使用時にリストバンド部を第2のシートのリストバンド部に対向する領域とともに第1及び第2のシートから容易に分離可能としながらも、複数のリストバンドを共通のシートを用いて互いに分離可能に構成した場合にリストバンド毎にごみを発生させることがないリストバンド用積層体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
一方の面の全面に貼着層が積層され、リストバンド部と該リストバンド部を取り囲む台座部とが切り離し線または分離線を介して分離可能に形成された第1のシートと、
前記第1のシートの端部領域のうち、少なくとも、前記リストバンド部の前記台座部からの分離開始端を含む該分離開始端側の第1の端部領域に前記貼着層を介して剥離可能に貼着され、前記リストバンド部の使用時に前記第1のシートから剥離される剥離シートと、
前記第1のシートの前記剥離シートが貼着された領域を除く全面に前記貼着層を介して貼着され、前記リストバンド部の使用時に前記第1のシートに貼着されたままとなる第2のシートとを有し、
前記剥離シートは、前記第1のシートに貼着された前記第2のシート上の一部に重なっている。
上記のように構成された本発明においては、リストバンド部を持ち上げるようにして剥離シートから剥離して台座部から分離していくと、リストバンド部の一方の面においては、台座部からの分離開始端において貼着層が表出し、その他の領域において第2のシートが貼着層によって貼着された状態となる。その際、第1のシートの一方の面に貼着された剥離シートと第2のシートとは、第1のシートの剥離シートが貼着された領域を除く全面に第2のシートを貼着する際におけるずれを考慮してその一部が重なっているものの、第1のシートに貼着された第2のシート上に剥離シートが重なっているため、第2のシートのリストバンド部に対向する領域が、第2のシートの台座部に対向する領域から分離してリストバンド部とともに持ち上がる際に剥離シートに引っかかることがない。そして、リストバンド部と第2のシートのリストバンド部に対向する領域が第1及び第2のシートから分離した後、リストバンド部及び第2のシートのリストバンド部に対向する領域が、リストバンド部が外側となるように手首等に巻き付けられ、リストバンド部の台座部からの分離開始端が、リストバンド部の他の領域に貼着層によって貼着されることで、固定されることになる。一方、リストバンド部と第2のシートのリストバンド部に対向する領域が第1及び第2のシートから分離すると、剥離シートは、第2のシートの台座部に対向する領域とともに第1のシートの台座部に貼着された状態となる。そのため、製造効率や使用時における作業効率を向上させるために複数のリストバンド部を共通のシートを用いて互いに分離可能に構成した場合でも、リストバンド部毎にごみが発生してしまうことがない。
また、貼着層が、リストバンド部が貼着層によって剥離シート以外の貼着領域に貼着された後に剥離された場合にその剥離を検知可能とする検知機能を有するものであれば、リストバンド部の台座部からの分離開始端が、リストバンド部の他の領域に貼着層によって貼着された後に不正に剥離されたことを検知することができるが、リストバンド部を台座部から分離していく際に第2のシートのリストバンド部に対向する領域が剥離シートに引っかかってしまうと、リストバンド部と第2のシートのリストバンド部に対向する領域とが剥離してしまい、その後、それらを貼着した場合、貼着層の検知機能によって不正に剥離したものと判断されてしまうことになる。そのため、上記のように、リストバンド部を台座部から分離していく際に第2のシートのリストバンド部に対向する領域が剥離シートに引っかからない構成とすることで、リストバンド部が不正に剥離されたと誤って判断されることを回避できる。
また、剥離シートが、第1の端部領域と、第1のシートの端部領域のうち、リストバンド部の台座部からの分離終了端を含む分離終了端側の第2の端部領域に貼着層を介して剥離可能に貼着されている構成とすれば、リストバンド部の台座部からの分離終了端が、第2のシートのリストバンド部に対向する領域に貼着層によって貼着されることによっても、手首等に装着されたリストバンド部を固定することができる。
本発明によれば、リストバンド部と台座部とが分離可能に構成された第1のシートの一方の面に貼着された剥離シートと第2のシートとが、第1のシートの剥離シートが貼着された領域を除く全面に第2のシートを貼着する際におけるずれを考慮してその一部が重なっているものの、第1のシートに貼着された第2のシート上に剥離シートが重なっているため、リストバンド部を持ち上げるようにして剥離シートから剥離して台座部から分離していく際、第2のシートのリストバンド部に対向する領域が剥離シートに引っかかることがなく、使用時にリストバンド部を第2のシートのリストバンド部に対向する領域とともに第1及び第2のシートから容易に分離することができる。また、リストバンド部と第2のシートのリストバンド部に対向する領域が第1及び第2のシートから分離すると、剥離シートが、第2のシートの台座部に対向する領域とともに第1のシートの台座部に貼着されたままの状態となるため、製造効率や使用時における作業効率を向上させるために複数のリストバンド部を共通のシートを用いて互いに分離可能に構成した場合でも、リストバンド部毎にごみが発生してしまうことがない。
また、貼着層が、リストバンド部が貼着層によって剥離シート以外の貼着領域に貼着された後に剥離された場合にその剥離を検知可能とする検知機能を有するものにおいては、リストバンド部の台座部からの分離開始端が、リストバンド部の他の領域に貼着層によって貼着された後に不正に剥離されたことを検知することができる。その際、リストバンド部を台座部から分離していく際に第2のシートのリストバンド部に対向する領域が剥離シートに引っかかってしまうと、リストバンド部と第2のシートのリストバンド部に対向する領域とが剥離してしまい、その後、それらを貼着した場合、貼着層の検知機能によって不正に剥離したものと判断されてしまうことになるが、上記のように、リストバンド部を台座部から分離していく際に第2のシートのリストバンド部に対向する領域が剥離シートに引っかからない構成とすることで、リストバンド部が不正に剥離されたと誤って判断されることを回避できる。
また、剥離シートが、第1の端部領域と、第1のシートの端部領域のうち、リストバンド部の台座部からの分離終了端を含む分離終了端側の第2の端部領域に貼着層を介して剥離可能に貼着されているものにおいては、リストバンド部の台座部からの分離終了端が、第2のシートのリストバンド部に対向する領域に貼着層によって貼着されることによっても、手首等に装着されたリストバンド部を固定することができる。
本発明のリストバンド用積層体の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図である。 図1に示したリストバンド用積層体の製造方法を説明するための図である。 図1に示したリストバンド用積層体からリストバンド部を分離する際の作用効果を説明するための図であり、(a)はリストバンド部を分離し始める際の表面図、(b)は剥離シート上に保護シートが重なっている場合の作用を説明するための断面図、(b)は保護シート上に剥離シートが重なっている場合の作用を説明するための断面図である。 図1に示したリストバンド用積層体から分離したリストバンド部及びこれに貼着された保護部の使用状態を示す断面図である。 本発明のリストバンド用積層体の実際の使用形態の一例を示す図である。 図1に示したリストバンド用積層体においてリストバンド部の装着後の不正な取り外しを検知可能とする貼着層の一構成例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のリストバンド用積層体の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図である。
本形態は図1に示すように、帯状のラベル基材10の裏面に貼着層20を介して保護シート30及び剥離シート40が貼着されてなるリストバンド用積層体1である。
ラベル基材10は、本願発明における第1のシートとなるものであって、紙等の印字特性に優れた材料からなり、その表面に印刷が施されることで印刷層50が積層されているとともに、印刷層50を覆ってその全面に透明な樹脂等からなるラミネータ60が積層されている。ラベル基材10の裏面にはその全面に粘着剤または接着剤が塗布されることで貼着層20が積層されている。このように積層されたラミネータ60、印刷層50、ラベル基材10及び貼着層20には、分離線としてスリット13が細長いレーストラック状に形成されており、その内側がリストバンド部11、外側が台座部12となっている。リストバンド部11には、使用されるイベント名や装着される患者等の氏名等が印刷されることで印刷層50が積層され、台座部12には、リストバンド部11の装着方法等が印刷されることで印刷層50が積層される。なお、スリット13の代わりに、ミシン目等からなる切り離し線を用いてもよい。また、ラミネータ60は、印刷層50上にニスを塗布することで代用してもよく、不要であれば設けなくてもよい。また、リストバンド部11には、リストバンド部11を台座部12から分離する際の分離終了端側にミシン目14が保護シート30に達するまで形成されている。
剥離シート40は、剥離台紙の一方の面の全面にシリコン等の剥離剤が塗布されて構成され、剥離剤が塗布された面が貼着層20との積層面となっていることで、ラベル基材10に剥離可能に貼着されている。剥離シート40は、ラベル基材10の長手方向両端部から所定の幅だけに貼着されている。
保護シート30は、本願発明における第2のシートとなるものであって、PVC(ポリ塩化ビニル)等からなり、ラベル基材10の貼着層20が積層された面のうち、剥離シート40が貼着された領域を除く全面に貼着層20によって貼着されている。保護シート30には、ラベル基材10側から保護シート20の厚みの半分の深さのハーフスリット33がスリット13に対向して形成されており、その内側がリストバンド部11に対向した保護部31、外側が台座部12に対向した台座部32となっている。なお、ハーフスリット33の代わりにミシン目を用いてもよい。
剥離シート40は、ラベル基材10に貼着された保護シート30の長手方向両端部上にその一部が重なっている。また、スリット13に対向する領域には、保護シート20とは異なり、ハーフスリット等の切り離し線は形成されておらず、それにより、ラベル基材10のリストバンド部11が不用意に脱落してしまう虞を回避している。
以下に、上記のように構成されたリストバンド用積層体1の製造方法について説明する。
図2は、図1に示したリストバンド用積層体1の製造方法を説明するための図である。
図1に示したリストバンド用積層体1を製造する場合はまず、一方の面の全面に貼着層20を介して剥離シート40が剥離可能に貼着されたラベル基材10の他方の面に、印刷を施すことによって印刷層50を積層し、印刷層50を覆ってラミネータ60を積層する(図2(a))。この際、ラベル基材10の一方の面の全面に貼着層20を介して剥離シート40が剥離可能に貼着された、いわゆるタック紙やフィルムタックを使用することが考えられる。
次に、剥離シート40のうち長手方向の両端部から所定の幅だけ内側となる領域のそれぞれにスリット41を形成する(図2(b))。
次に、剥離シート40のうち2本のスリット41に挟まれた領域をラベル基材10から剥離しながら(図2(c))、剥離シート40が剥離した領域に貼着層20を介して保護シート30を貼着する(図2(d))。この際、保護シート30は、長手方向の長さが、剥離シート40が剥離した領域よりも長くなっている。これは、保護シート30の貼着位置が長手方向にずれた場合、貼着層20が表出した状態となり、その後、リストバンド部11を手首等に装着した際に貼着層20が手首等に接触してトラブルが発生してしまう虞があるためである。これにより剥離シート40が剥離した領域に保護シート30を貼着すると、保護シート30の長手方向両端部が剥離シート40に一部重なることになる。
その後、剥離シート40と保護シート30とが重なっている領域を、ラベル基材10に貼着された剥離シート40上に保護シート30が重なっている状態から、保護シート30上に剥離シート40が重なっている状態になるように入れ替え、ラミネータ60、印刷層50、ラベル基材10及び貼着層20にスリット13を形成するとともに保護シート20にハーフスリット33を形成し、さらにラベル基材10、貼着層20及び保護シート20にミシン目14を形成する(図2(e))。この際、保護シート30及び剥離シート40側の面を支持部材に当接させ、ラミネータ60側から刃型を入れることでスリット13及びハーフスリット33を形成することになるが、保護シート30の下部と剥離シート40の下部とで支持部材の表面の硬さを異ならせることで、保護シート30にはスリット13に対向してハーフスリット33が形成され、剥離シート40には何も形成されない構成とすることができる。
以下に、上記のように製造されたリストバンド用積層体1の使用方法について説明する。
まず、リストバンド用積層体1からリストバンド部11を分離する際の作用効果について説明する。
図3は、図1に示したリストバンド用積層体1からリストバンド部11を分離する際の作用効果を説明するための図であり、(a)はリストバンド部11を分離し始める際の表面図、(b)は剥離シート40上に保護シート30が重なっている場合の作用を説明するための断面図、(b)は保護シート30上に剥離シート40が重なっている場合の作用を説明するための断面図である。
図1に示したリストバンド用積層体1からリストバンド部11を使用するために分離する場合は、図3(a)に示すように、リストバンド部11の長手方向の一方の端部を分離開始端11aとして持ち上げるようにしてリストバンド部11をスリット13を介して台座部12から分離していくと、剥離シート40がラベル基材10の長手方向両端部から所定の幅だけに貼着されていることから、リストバンド部11の分離開始端11aに剥離シート40が剥離可能に貼着されていることで、分離開始端11aが剥離シート40から剥離して台座部12から分離していく。すなわち、剥離シート40は、ラベル基材10長手方向の端部領域のうち、リストバンド部11の台座部12からの分離開始端11aを含む分離開始端11a側の第1の端部領域に貼着層20を介して貼着されている。この際、リストバンド部11はスリット13を介して台座部12と分離可能となっていることで台座部12から分離していくものの、剥離シート40は、リストバンド部11に対向する領域と台座部12に対向する領域とが分離可能となっていないため、リストバンド部11に対向する領域も台座部12に貼着されたままの状態となる。
リストバンド部11の台座部12からの分離部分が、剥離シート40と保護シート30との境界部分に達すると、剥離シート40上に保護シート30が重なっている場合は、図3(b)に示すように、保護シート30のリストバンド部11に対向する保護部31が剥離シート40に引っかかってしまい、それにより、リストバンド部11と保護部31とが剥離してしまう。
一方、図1に示したように保護シート30上に剥離シート40が重なっている場合は、図3(c)に示すように、保護部31が剥離シート40に引っかかることがない。そして、保護シート30には、保護部31と台座部32との境界にハーフスリット33が形成されていることから、保護部31は貼着層20によってリストバンド部11に貼着されたまま台座部32から分離していく。
このように本形態においては、ラベル基材10の剥離シート40が貼着された領域を除く全面に保護シート30を貼着する際、保護シート30のずれを考慮して、ラベル基材10に貼着された剥離シート40上に保護シート30が一部重なるようにしてラベル基材10に貼着されるものの、その後、剥離シート40と保護シート30とが重なっている領域が、ラベル基材10に貼着された剥離シート40上に保護シート30が重なっている状態から、保護シート30上に剥離シート40が重なっている状態になるように入れ替えられることにより、保護シート30のリストバンド部11に対向する保護部31が、台座部12に対向する台座部32から分離してリストバンド部11とともに持ち上がる際に剥離シート40に引っかかることがなくなる。
その後、ラベル基材10のリストバンド部11が台座部12から分離していくとともに、保護シート30の保護部31が貼着層20によってリストバンド部11に貼着されたまま台座部32から分離していき、リストバンド部11の台座部12からの分離部分が、剥離シート40と保護シート30との境界部分に達すると、剥離シート40がラベル基材10の長手方向両端部から所定の幅だけに貼着されていることから、リストバンド部11の分離終了端11bに剥離シート40が剥離可能に貼着されていることで、分離終了端11bが剥離シート40から剥離して台座部12から分離していく。すなわち、剥離シート40は、ラベル基材10長手方向の端部領域のうち、リストバンド部11の台座部12からの分離終了端11bを含む分離終了端11b側の第2の端部領域に貼着層20を介して貼着されている。この際、リストバンド部11はスリット13を介して台座部12と分離可能となっていることで台座部12から分離していくものの、剥離シート40は、リストバンド部11に対向する領域と台座部12に対向する領域とが分離可能となっていないため、分離開始端11aに対向する領域と同様に、リストバンド部11に対向する領域も台座部12に貼着されたままの状態となる。
このようにして剥離シート40から剥離して台座部12,32から分離したリストバンド部11及びこれに貼着された保護部21は、手首等に巻き付けられて装着される。
図4は、図1に示したリストバンド用積層体1から分離したリストバンド部11及びこれに貼着された保護部21の使用状態を示す断面図である。なお、説明をわかりやすくするために、ラミネータ60及び印刷層50の図示を省略している。
上記のようにしてリストバンド部11及びこれに貼着された保護部21がリストバンド用積層体1から分離すると、リストバンド部11の長手方向両端部となる分離開始端11a及び分離終了端11bにおいては、剥離シート40が剥離されることで貼着層20が表出し、それ以外の領域においては保護部31が貼着された状態となっている。
そこで、図4に示すように、保護部31が内側となるようにして手首等に巻き付け、まず、分離終了端11bを、ミシン目14を中心として保護部31の対向する領域とともに折り返し、分離終了端11bにて表出した貼着層20によって分離終了端11bを保護部31に貼着し、その後、分離開始端11aにて表出した貼着層20によって分離開始端11aをリストバンド部11の内周部分となる領域に貼着する。これにより、リストバンド部11及びこれに貼着された保護部21が手首等に巻き付けられた状態で、リストバンド部11の長手方向両端部にてリストバンド部11を手首等に固定することができる。また、保護部31が内側となるようにして手首等に巻き付けられることで、手首等が当接する内側の面に貼着層20が表出することがなく、それにより、不快感が生じることがなく、皮膚に対するトラブルも回避することができる。さらには、分離終了端11bを折り返す際、ミシン目14を中心とすることで、折り返し部がずれてしまうことが回避される。
このようにして手首等に装着されたリストバンド部11及び保護部31においては、上述したようにミシン目14をラベル基材10及び保護シート30に形成し、保護部31のミシン目14に対向する領域を図4に示したようにリストバンド部11とともに折り返した状態とすること以外に、ミシン目14をラベル基材10のみに形成し、保護部31のミシン目14に対向する領域をリストバンド部11から剥離して伸長した状態とすることが考えられる。ただし、保護部31のミシン目14に対向する領域をリストバンド部11から剥離して伸長した状態とした場合は、その領域における厚みを抑えることができるものの、装着に不慣れな場合、リストバンド部11をうまく固定することができなくなる虞がある。
上述したようなリストバンド用積層体1は、製造効率や使用時における作業効率を向上させるために複数のリストバンド部11を共通のシートを用いて互いに分離可能に構成することも考えられる。
図5は、本発明のリストバンド用積層体の実際の使用形態の一例を示す図である。
製造効率や使用時における作業効率を向上させるために、図5に示すように、図1に示したリストバンド部11が1つの台座部112に複数配列してなるリストバンド用積層体101を用いることが考えられる。
上述したように、図1に示したリストバンド用積層体1においては、リストバンド部11を分離するために分離開始端11aを剥離シート40から剥離する場合、分離開始端11aはスリット13を介して台座部12と分離可能となっていることで台座部12から分離していくものの、剥離シート40は、分離開始端11aに対向する領域と台座部12に対向する領域とが分離可能となっていないため、分離開始端11aに対向する領域も台座部12に貼着されたままの状態となる。また、剥離シート40の分離終了端11bに対向する領域も同様に、分離終了端11bはスリット13を介して台座部12と分離可能となっていることで台座部12から分離していくものの、剥離シート40は、分離終了端11bに対向する領域と台座部12に対向する領域とが分離可能となっていないため、分離終了端11bに対向する領域も台座部12に貼着されたままの状態となる。
そのため、図5に示すリストバンド用積層体101のように、図1に示したリストバンド部11が1つの台座部112に複数配列してなる構成とした場合でも、リストバンド部11のそれぞれから剥離した剥離シート40は、台座部112に対向する領域とともに台座部112に貼着されたままとなり、それにより、リストバンド部11毎に剥離シート40によるごみが発生してしまうことがない。
上述したリストバンド用積層体1において、貼着層20の構成を工夫することで、リストバンド部11の装着後の不正な取り外しを検知可能な構成とすることも考えられる。
図6は、図1に示したリストバンド用積層体1においてリストバンド部11の装着後の不正な取り外しを検知可能とする貼着層20の一構成例を示す図である。なお、説明をわかりやすくするために、ラミネータ60及び印刷層50の図示を省略している。
本例における貼着層20は図6(a)に示すように、ラベル基材10に剥離剤となるシリコン22がパターン塗布され、その上に染料が含有された粘着剤21が塗布されて構成された検知機能を有している。
上記のように構成された貼着層20を用いてリストバンド部11及び保護部21が図4に示したような状態で手首等に装着された後、リストバンド部11の分離開始端11aが剥離されると、図6(b)に示すように、シリコン22が積層された領域においては、粘着剤21が分離開始端11aに貼着されたリストバンド部11の内周領域に貼着されたままとなる一方、シリコン22が積層されていない領域においては、粘着剤21が分離開始端11aとともに、分離開始端11aが貼着されたリストバンド部11の内周領域から剥離されていく。すると、分離開始端11aには、粘着剤21が貼着された領域とシリコン22によって粘着剤21が剥離された領域とが混在することとなる。それにより、分離開始端11aには、粘着剤21の有無による色の違いが生じる。そのため、ラベル基材10を、粘着剤21の色を視認可能とする材料から構成するとともに、シリコン22の塗布パターンを細かいものとすることで、リストバンド部11及び保護部21が図4に示したような状態で手首等に装着された後、不正に取り外されるために分離開始端11aが剥離され、再度貼着されたとしても、それを検知することができるようになる。
また、このような構成を有する貼着層20を用いたものにおいては、図3(b)に示したように、剥離シート40上に保護シート30が重なっていることで、リストバンド部11を台座部12から分離する際に、保護シート30のリストバンド部11に対向する保護部31が剥離シート40に引っかかってリストバンド部11と保護部31とが剥離してしまうと、図6(c)に示すように、シリコン22が積層された領域においては、粘着剤21が保護部31に貼着されたままとなる一方、シリコン22が積層されていない領域においては、粘着剤21がリストバンド部11とともに保護部31から剥離されていく。その場合、リストバンド部11には、粘着剤21が貼着された領域とシリコン22によって粘着剤21が剥離された領域とが混在し、リストバンド部11には、粘着剤21の有無による色の違いが生じてリストバンド部11aが不正に剥離したものと判断されてしまうことになる。しかしながら、本形態においては、図3(c)に示したように、保護シート30上に剥離シート40が重なっていることで、リストバンド部11aを台座部12から分離する際に、保護部31が剥離シート40に引っかかることがないため、リストバンド部11aが不正に剥離されたと誤って判断されることを回避できる。
なお、リストバンド部11が不正に剥離されたことを検知可能とする検知機能としては、上述したようなものに限らず、粘着剤がリストバンド部11の内周領域に貼着された状態とならずに剥離を検知するもの等、一般的に使用されているものを用いることができる。
1,101 リストバンド用積層体
10 ラベル基材
11 リストバンド部
11a 分離開始端
11b 分離終了端
12,32,112 台座部
13 スリット
20 貼着層
21 粘着剤
22 シリコン
30 保護シート
31 保護部
33 ハーフスリット
40 剥離シート
50 印刷層
60 ラミネータ

Claims (3)

  1. 一方の面の全面に貼着層が積層され、リストバンド部と該リストバンド部を取り囲む台座部とが切り離し線または分離線を介して分離可能に形成された第1のシートと、
    前記第1のシートの端部領域のうち、少なくとも、前記リストバンド部の前記台座部からの分離開始端を含む該分離開始端側の第1の端部領域に前記貼着層を介して剥離可能に貼着され、前記リストバンド部の使用時に前記第1のシートから剥離される剥離シートと、
    前記第1のシートの前記剥離シートが貼着された領域を除く全面に前記貼着層を介して貼着され、前記リストバンド部の使用時に前記第1のシートに貼着されたままとなる第2のシートとを有し、
    前記剥離シートは、前記第1のシートに貼着された前記第2のシート上の一部に重なっている、リストバンド用積層体。
  2. 請求項1に記載のリストバンド用積層体において、
    前記貼着層は、前記リストバンド部が当該貼着層によって前記剥離シート以外の貼着領域に貼着された後に剥離された場合に当該剥離を検知可能とする検知機能を有する、リストバンド用積層体。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリストバンド用積層体において、
    前記剥離シートは、前記第1の端部領域と、前記第1のシートの端部領域のうち、前記リストバンド部の前記台座部からの分離終了端を含む該分離終了端側の第2の端部領域に前記貼着層を介して剥離可能に貼着されている、リストバンド用積層体。
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