JP6929083B2 - トレイ及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体を保持するトレイ及び該トレイを用いるインクジェット記録装置に関する。
特許文献1には、CD−RやDVD−Rなどのプリンタブルディスクにインクを付与して画像を記録するために、プラスチックで形成された搬送トレイを用いるインクジェット記録装置が開示されている。
特開2015−143009号公報
特許文献1の構成では、記録媒体の外側にはみ出した領域までインクを吐出する、いわゆる縁なし記録をプリンタブルディスクに対して行うと、搬送トレイにもインクが吐出される。搬送トレイはプラスチックで形成されているため、吐出されたインクは弾かれて搬送トレイ上に残り、記録装置やユーザの指などにインクが付着することがある。そのため、好適な搬送トレイを用いて好適な縁なし記録を行うことができない。
上記課題に鑑みて本発明は、縁なし記録ができるトレイを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、トレイを搬送可能な搬送手段を備え、前記トレイに保持された記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に用いられ、複数の紙が貼り合わされて構成される前記トレイであって、前記複数の紙の間に挿入され光を反射する反射板と、前記反射板を露出させるための窓部と、を有し、前記搬送手段に搬送される方向における端部の領域の厚み、前記端部以外の領域よりも薄く形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、縁なし記録ができるトレイが提供される。
第1実施形態に係るトレイを用いるインクジェット記録装置の外観斜視図である。 第1実施形態に係るトレイの概要を説明する模式図である。 第1実施形態に係るトレイの詳細を説明する図である。 第1実施形態に係るトレイを用いた記録媒体への記録動作を説明する図である。 第2実施形態に係るトレイの詳細を説明する図である。 第3実施形態に係るトレイの詳細を説明する図である。 第4実施形態に係るトレイの詳細を説明する図である。 第4実施形態に係るトレイの搬送動作を説明する図である。
本発明に係るトレイを用いるインクジェット記録装置の実施形態について説明する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。本明細書においては、間欠的に搬送される記録媒体に対しインクを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向(第2の方向)と交差する方向に往復移動させて記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置を例にとり説明する。しかしながら、本発明はシリアル型のインクジェット記録装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的にプリントを行うライン型のインクジェット記録装置にも適用することができる。本明細書において「インク」とは、記録液などの液体の総称として用いる。さらに本明細書において「記録」とは、平面的なものに対する記録に限らず、立体物に対する記録も含む。本明細書において「記録媒体」とは、液体を吐出されるものであって、紙、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等の記録媒体の総称として用いる。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下、記録装置)10の概略図である。記録装置10は、記録部20と、搬送部(搬送手段)60と、給送部70と、排出部80と、を備える。給送部70は給送ローラを備え、積載部に積載された紙等の記録媒体を1枚ずつ記録装置10本体内へ給送する。
搬送部60は、搬送ローラ1001と従動ローラ1002によって構成される(図4参照)。搬送部60は、図1に示すY方向において給送部70の下流側に配され、搬送ローラ1001を回転させて記録媒体を搬送する。従動ローラ1002は不図示の従動ローラホルダによって支持され、従動ローラホルダはバネによって付勢されている。この付勢により、従動ローラ1002は、搬送ローラ1001に対して従動可能に圧接されている。なお、本明細書でY方向は記録媒体の搬送方向であるため、搬送方向とも称する。
排出部80は、金属軸に設けられたゴムローラで構成される排出ローラと、排出ローラと対向する位置に設けられた複数の拍車と、を備える。これらの複数の拍車は、バネ等の付勢力により所定圧で排出ローラに押圧され、従動回転可能な構成になっている。排出部80は、搬送部60の駆動が駆動伝達機構によって伝達されることで駆動される。
記録部20はキャリッジ21を備え、キャリッジ21は複数のインクタンク22と記録ヘッド201を搭載して、Y方向と交差するX方向に移動する。本実施形態ではX方向とY方向は直交する。なお、本明細書でX方向はキャリッジ21が走査する方向であるため、主走査方向とも称する。記録ヘッド201は主走査方向に移動しながらインクタンク22に充填されたインクを吐出して、記録媒体に対して1バンド分の画像を記録する記録動作を行う。記録媒体に1バンド分の画像が記録されると、記録媒体は搬送部60によって所定量だけ搬送方向に搬送される(間欠搬送動作)。この1バンド分の記録動作と間欠搬送動作を繰り返すことによって、記録媒体の全体に画像が記録される。
記録装置10は、給送部70から給送される紙等の記録媒体の他に、プリンタブルディスク等の薄板状の記録媒体に対しても記録動作を行うことができる。薄板状の記録媒体に記録を行う際は、ユーザが記録媒体を専用のトレイに載置し保持させる。トレイは通常、厚みが2〜3mmとなるように構成される。ユーザは記録媒体を保持しているトレイを、Y(搬送)方向と反対の方向に向けて記録装置10の排出部80から挿入する。具体的には、ユーザが排出部80を構成する排出ローラと拍車の間にトレイを挿入し、所定位置まで進入させる。記録装置10が所定位置まで挿入されたトレイを検知すると、搬送部60及び排出部80を駆動させる。それに伴い、搬送ローラ1001及び排出ローラは記録媒体を排出するときと逆向きに回転し、トレイを記録ヘッド201と対向する位置まで搬送する。このように、搬送部60は給送部70から給送された紙等の記録媒体と、排出部80から挿入されたトレイの両方を搬送可能に構成されている。Y(搬送)方向と反対の方向は、トレイがユーザによって挿入される方向でもあるため、以下で挿入方向(第1の方向)とも称する。
続いて、記録装置10に対して用いられるトレイ810の構成について説明する。図2は、本実施形態のトレイ810の概要を説明する模式図である。図2(a)はトレイ810の上面図、図2(b)は図2(a)に示すA1−A1間で切断した断面図、図2(c)は図2(a)に示すA2−A2間で切断した断面図である。
トレイ810は、黒塗り部801と印字領域803とで構成される。黒塗り部801は、ユーザが記録装置10にトレイ810を挿入する際に先頭に向ける先端(挿入方向下流側の端部)近傍の領域である。黒塗り部801は、印字領域803と異なり黒色に塗られ、黒塗り部801の領域内には反射板窓部802が設けられている。
印字領域803は、トレイ810の黒塗り部801より挿入方向上流側(後端側)に設けられている。印字領域803の内側には、縁なし領域804と、縁なし領域804の内側に保持部805と、が設けられている。縁なし領域804は、記録媒体の外側までインクを吐出して記録媒体の全面に記録を行う、いわゆる縁なし記録が行われた際に記録媒体の外側でインクを受ける領域である。保持部805にはユーザによって記録媒体が載置され、記録動作が行われる間記録媒体を保持する。
図2(b)に示すように、トレイ810は複数の紙を積層して貼り合わせることで構成される。本実施形態においては、5枚の紙が貼り合わされている。記録動作時に記録ヘッド201と対向する最上層を成す面は、インクを吸収可能なインク受容紙(吸収材)806によって構成される。ここで、インク受容紙806の材料は一般的なインクジェット用紙に用いられているものでよい。例えば、多孔性粒子系のシリカゲル(siica gel)や、高分子系のゼラチン(gelatin)などが挙げられる。
インク受容紙806の下層に貼り合わされる4枚の積層紙(上から積層紙1〜積層紙4と称する)は、木材や草などから抽出したパルプや化学合成繊維などの、いわゆる通常の紙である。インク受容紙806のようにインクを吸収する素材である必要はないが、紙を重ねた積層構造の厚紙などの、強度を保つことができる素材が好ましい。インク受容紙806と積層紙1〜積層紙4を合わせた5枚の紙は、接着剤で接着されて貼り合わされることで全体強度が高くなっている。また、紙の製造時において紙を漉くときに生じる、紙繊維の「流れ目」の方向を、1枚ずつ交互にして貼り合わせて積層することが望ましい。これにより、紙の貼り合わせによって生じる反りを抑制することができ、トレイ810の搬送を安定化することができる。
図2(c)は、図2(a)における反射板窓部802が設けられている領域のA2−A2間の断面図を示す。反射板窓部802が設けられている周辺には、上層から2枚目の積層紙1と3枚目の積層紙2の間に反射板807が挿入された状態で接着されている。反射板窓部802はインク受容紙806と積層紙1がくり抜かれており、トレイ810を上から見ると反射板807が見えるように、反射板807を露出させる構成となっている。反射板807は、光の反射強度が高く、光に対して反射する銀箔などの紙であることが望ましい。
反射板窓部802は、黒塗り部801の領域内に2か所設けられ、本実施形態では挿入方向と交差する主走査方向に並んで設けられている。反射板窓部802を介して露出されている反射板807は、キャリッジ21に搭載されている光学センサ1004の検知対象となっている(図4参照)。光学センサ1004は、2か所の反射板窓部802を介して得られる反射板807からの反射光の有無と位置を検知する。反射板窓部802の周囲は黒塗り部801によって取り囲まれる構成にすることで、反射板窓部802を介した反射板807の反射光量とその周囲(黒塗り部801)の反射光量との差が大きくなる。これにより、光学センサ1004による検知精度を向上させることができる。
なお、反射板窓部802の構成は本実施形態に限らず、光学センサ1004のS/N比が確保できる構成であればよい。例えば、反射板807は銀箔では無く、反射性のある他の金属箔(アルミ箔等)や、白色度の高い紙でもよい。また、黒塗り部801の色は黒色に限定されず、反射光量が抑制できる暗い色や、光学センサ1004に用いられる光源の補色成分が多い色(赤色LEDの場合、シアンや青色)でもよい。黒塗り部801は、反射強度を弱めるためにマット調に表面を加工してもよい。
ユーザによってトレイ810が記録装置10に挿入された後、光学センサ1004が反射板807からの反射光が検知できなかった場合にはエラー処理に進む。一方、光学センサ1004が反射板807からの反射光を検知した場合には、2つの反射板窓部802の位置をキャリッジ21の走査方向の移動を検知するエンコーダの信号と対応させる。さらに記録装置10は、2つの反射板窓部802の位置から印字領域803を割り出し、記録動作の精度を向上させる。
上述した反射板807を利用した位置検出の構成は、従来のプリンタブルディスクに対する記録動作を行う為の専用トレイ(ディスクトレイ)に採用されている構成を踏襲している。そのため記録装置10は、従来のディスクトレイと同じシーケンスで、本実施形態のトレイ810に対しても記録動作を行うことができる。このように反射板807を利用して位置検出を行う事で、記録位置の補正を行い、記録品位を向上させることができる。
本実施形態では、反射板807の位置を安定的に固定する為に、反射板807を積層紙1と積層紙2の間に挿入して接着し、その上部を開けて反射板窓部802を配置した。しかしながら、これに限らずトレイ810の最上層であって、記録ヘッド201と対向する面に反射板807を配置してもよい。さらには、インク受容紙806が十分に反射強度を有する場合には、トレイ810は反射板807や反射板窓部802を備えなくてもよい。
図3は、図2(a)に示す保持部805の具体例を説明する図である。図3(a)はトレイ810の上面図、図3(b)は図3(a)に示すA3−A3間で切断した断面図である。また、図3(c)は記録媒体の一例であるプラスチックカード902を示す。プラスチックカード902はインクが吐出される記録媒体であって、記録動作完了後の完成品としての印刷物でもある。図3(a)及び図3(b)では、IDカード等に一般的に用いられるプラスチックカード902に記録動作を行う際に用いるトレイ810を示している。プラスチックカード902はプラスチックで形成されるが、表面はインク受容紙806で形成され、全面印刷が可能となっている。
図3(a)におけるカード保持部901は、プラスチックカード902をトレイ810上に保持可能なように構成されている。本実施形態ではプラスチックカード902を2枚保持できるように、カード保持部901が2か所設けられている。カード保持部901の周囲は、縁なし領域804となっていて、記録動作時にプラスチックカード902より外側に打たれたインクを受ける。カード保持部901は、図3(b)に示すように、インク受容紙806と積層紙1と積層紙2の合計3枚の紙がくり抜かれ、プラスチックカード902を保持できるように凹部を形成している。カード保持部901の大きさはプラスチックカード902とほぼ同じであり、くり抜かれた3枚分の紙の厚さがプラスチックカード902の厚さとほぼ等しい。
なお、記録媒体の種類によって厚みが異なるため、記録媒体に合わせてカード保持部901の大きさや深さを適宜調節することが好ましい。トレイ810を構成する紙を貼り合わせる枚数や用紙の厚みを変更してもよい。トレイ810は紙の貼り合わせで構成されているため、裁断用の刃の形状をプラスチックカード902等の様々な記録媒体の形状に合わせることで、比較的容易に成型することができる。
次に、図4を用いてトレイ810を用いたプラスチックカード902への記録動作を説明する。図4(a)は、ユーザが記録装置10の本体正面から2枚のプラスチックカード902を保持したトレイ810をセットした状態を示している。このとき、トレイ810は排出部80の排出ローラと複数の拍車によって挟持されている。ユーザによってトレイ810が所定位置まで挿入されると、搬送部60の駆動によって、トレイ810は記録ヘッド201と対向する位置に設けられたプラテン1005の上を搬送される。その後トレイ810は、搬送部60を構成する搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に引き込まれる。トレイ810が搬送部60によって所定位置まで引き込まれると、トレイ810の搬送は一時停止する。
図4(b)は、トレイ810の挿入方向における先端部が搬送ローラ1001と従動ローラ1002に挟持されて、搬送が一時停止した状態を示す。この状態でキャリッジ21が主走査方向に移動し、キャリッジ21に搭載された光学センサ1004によって、反射板窓部802の下部にある反射板807の反射光を検知する。これにより、トレイ810の位置検出が完了する。なお図4(b)〜図4(d)においては、説明のため排出部80を省略する。
光学センサ1004によるトレイ810の位置検出が完了すると、図4(c)に示すように、トレイ810は再び挿入方向に向けて搬送される。トレイ810は所定位置まで到達すると、トレイ810の搬送が完了する。
図4(d)に示すように、記録装置10はトレイ810を挿入方向とは逆の搬送方向に搬送しながら、プラスチックカード902に対する記録動作を行う。プラスチックカード902への記録動作が完了すると、トレイ810は記録装置10の本体外へ排出される。ユーザは、カード保持部901から印刷物としてのプラスチックカード902を取り出して使用することができる。
以下に本実施形態のトレイ810を利用した記録動作の効果を説明する。トレイ810は、記録媒体であるプラスチックカード902と略同形状を有するカード保持部901でプラスチックカード902を保持することで、記録媒体を安定的に搬送することができる。また、トレイ810の表面はインク受容紙806で構成されているため、プラスチックカード902に対して縁なし記録を行うこともできる。プラスチックカード902の外側にはみ出て吐出されたインクは、インク受容紙806で吸収されるため、記録装置10内部にインクが付着することを抑制することができる。なお、本実施形態ではトレイ810の最上層全体がインク受容紙806で構成される形態を示したが、これに限らず、カード保持部901の周囲だけをインク受容紙806で囲む形態であってもよい。
また、インク受容紙806で受けられたインクは時間経過によって乾燥するため、同じトレイ810を用いて別のプラスチックカード902への記録動作を行うことができる。このように、記録媒体のみを交換してトレイ810を再利用することができる。また、トレイ810は紙で構成されているため、様々な形状の記録媒体に対応させるための加工が容易である。貼り合わせる紙の枚数や裁断するためのカッターの形状を変更することで、トレイ810を簡単に加工することができる。特に黒塗り部801は印刷等で容易に作ることができ、濃度や色合いもキャリッジ21に搭載された光学センサ1004の精度に合わせて容易に対応させることができる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について、図5を用いて説明する。第1実施形態では、トレイ810と記録媒体(プラスチックカード902)は別々の材料によって構成されていたが、本実施形態ではトレイ810と同じ素材の記録媒体の場合を説明する。記録媒体の例として、紙製のパズルの場合を説明する。記録媒体はこれに限定されず、厚みのある紙製の印刷物を作製する例として紙製カードやコースター等にも適用される。なお、トレイ810の基本的な構成は第1実施形態と同じである。
図5(a)はトレイ810の上面図、図5(b)は図5(a)に示すA4−A4で切断した断面図である。また、図5(c)は、本実施形態の印刷物であるパズル本体1101の上面図である。パズル本体1101は、パズル枠部1102とパズルピース1103で構成されており、パズル枠部1102の外側はトレイ810に対してミシン目1104で固定されている。本実施形態において、インクが吐出される記録媒体はパズルピース1103である。ユーザはパズルピース1103に対して任意の画像を記録した後、ミシン目1104に沿って切断することで、印刷物としてのパズル本体1101をトレイ810から分離することができる。
図5(b)に示すようにトレイ810は5枚の紙を貼り合わせた構成となっており、記録ヘッド201と対向する最上層を成す面は、インク受容紙806で構成されている。インク受容紙806の下は、積層紙1〜積層紙4の4枚の紙が貼り合わされている。パズルピース1103は、インク受容紙806と積層紙1と積層紙2の、上から3枚の紙の貼り合わせで構成される。
パズル枠部1102は、5枚の紙を貼り合わせた第1部分と、積層紙3と積層紙4を貼り合わせた第2部分とによって構成される。第2部分はパズルピース1103を保持する部分であり、ユーザがパズルピース1103を嵌める際の土台となる。第2部分は、ユーザによってパズルピース1103が嵌められることで、5枚の紙を貼り合わせた第1部分と同じ積層構成となる。記録動作は、パズルピース1103全体に対して行っても、パズル枠部1102まで含めた領域に対して行ってもよい。記録動作の完了後、ユーザによってミシン目1104で切断されると、図5(c)に示すようにパズル枠部1102と複数のパズルピース1103で構成された、印刷物としてのパズル本体1101が完成する。
次に本実施形態の効果について説明する。パズル本体1101を含むトレイ810の最上層はインク受容紙806で構成されているため、パズルピース1103だけでなくパズル枠部1102いっぱいに画像を記録することが可能である。その場合は、パズル枠部1102の外側にある印字領域によってインクが受けられる。また、本実施形態のように記録媒体であるパズルピース1103とトレイ810が同じ材料で構成されているため、カッターの刃の形状等を変更することで、印刷物を安価で容易に作製することができる。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について、図6を用いて説明を行う。本実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態のトレイ810と、挿入方向下流側の先端部1201の形状が異なる。
図6(a)はトレイ810の上面図、図6(b)は図6(a)に示すA5−A5間でトレイ810を切断した断面図を示す。トレイ810が記録装置10内に搬送されるときは、挿入方向下流側の先端部1201を先頭にして搬送される。本実施形態において先端部1201は、第1領域1201a、第2領域1201b、第3領域1201c、第4領域1201dにより構成されている。
図6(b)に示すように、第1領域1201a〜第4領域1201dはそれぞれ、紙を貼り合わせる枚数、すなわち厚さが異なる。第1領域1201aは最下層面を成す積層紙4によって構成されている。第2領域1201bは、下から2枚に相当する、積層紙3と積層紙4の貼り合わせで構成される。第3領域1201cは、下から3枚に相当する、積層紙2〜積層紙4の貼り合わせで構成される。第4領域1201dは、下から4枚に相当する、積層紙1〜積層紙4の貼り合わせで構成される。先端部1201は挿入方向において第1領域1201aが最も下流側に位置し、次いで、第2領域1201b、第3領域1201c、第4領域1201dの順に位置する。すなわち先端部1201は、挿入方向下流側(先端)から上流側(後端)に向けて、徐々に厚みが大きくなる構成となっている。
本実施形態の効果を以下に説明する。トレイ810が記録装置10内部へ搬送される際、まず初めに、先端部1201が搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に入り込み、挟持される。搬送ローラ1001と従動ローラ1002は、紙などの薄い記録媒体を挟持するため、両ローラ間の隙間は最小限になるように構成されている。トレイ810が搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に入り込む動作は、搬送部60の搬送力だけで行われるため、先端部1201が入り込む抵抗を小さくする必要がある。
本実施形態の先端部1201で、搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に最初に入り込むのは第1領域1201aであり、トレイ810本体の厚みの約1/5である。従って、先端部1201を特に加工しない場合と比較して、トレイ810が進入する際の初期抵抗を低減することができる。第1領域1201aが搬送部60へ進入した後、第2領域1201b、第3領域1201c、第4領域1201dの順に進入する。第2領域1201bから第4領域1201dにかけては、段階的に厚みが大きくなっているため、抵抗が段階的に変化することにより安定的にトレイ810を搬送することができる。
上述したように、トレイ810の先端部1201の厚みを段階的に変える本実施形態の構成により、トレイ810の記録装置10に対する安定した搬送が可能となる。本実施形態では先端部1201の厚みを4段階に変えているが、本発明はこれに限定するものではない。先端部1201が、少なくとも厚みが異なる2層によって構成されていればよい。また、本実施形態では第1領域1201a〜第4領域1201dにかけて、一定の間隔で厚みが変化しているが、これに限定するものではない。
図6(c)は本実施形態の変形例の断面図を示し、図6(b)と同様、図6(a)に示すA5−A5間の切断面である。図6(c)において先端部1201は、第5領域1201eと第6領域1201fによって構成される。第5領域1201eは最下層面を成す積層紙4で構成されている。第6領域1201fは、下から3枚に相当する、積層紙2〜積層紙4の貼り合わせで構成されている。
トレイ810が搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に進入する際の抵抗は、先端部1201が最初に進入するときの、いわゆる初期抵抗が最も大きい傾向がある。従って図6(c)に示すように、挿入方向下流側(先端側)の第5領域1201eの厚みを小さくすることで、初期抵抗が低減される。第5領域1201eと第6領域1201fの間に積層紙2枚分の差があるが、初期抵抗ほど大きい抵抗は発生しないため、トレイ810は安定して記録装置10内部へ搬送される。
図6(c)に示す変形例のように、先端部1201において挿入方向の下流側(先端側)が上流側(後端側)より厚みが小さい形状となっていれば、トレイ810の搬送部60への進入抵抗を抑制することができる。また、第1実施形態及び第2実施形態と同様、トレイ810が紙で構成されているため、先端部1201の加工も容易に行うことができる。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態について、図7および図8を用いて説明する。本実施形態も第3実施形態と同様、トレイ810の先端部1201の形状が異なる。図7(a)はトレイ810の上面図、図7(b)は図7(a)に示すA6−A6間の断面図、図7(c)は図7(a)に示すA7−A7間の断面図である。また、図7(a)〜(c)に共通して示す破線(1)〜(4)は、先端部1201の特徴を説明する為の破線であり、トレイ810の構成の一部ではない。本実施形態の先端部1201は、破線(1)〜(4)の領域に相当する。
図7(a)に示すように、本実施形態のトレイ810は先端部1201の挿入方向下流側(先端側)に突出する突起部1301が設けられている。突起部1301は、他の部分に先行して排出部80や搬送部60に挿入される。本実施形態のトレイ810は5枚の紙を貼り合わせて構成されている。第3実施形態と異なり、先端部1201は挿入方向に凹凸がある形状となっている。
A6−A6間で切断した図7(b)に示す断面図では、破線(1)から破線(3)の領域は下から2枚に相当する、積層紙3と積層紙4の貼り合わせで構成されている。破線(3)から破線(4)の領域は、トレイ810の他の領域と同様、5枚の紙が貼り合わされている。A6−A6間では、破線(3)の位置が第1段差部1302となっている。
A7−A7間で切断した図7(c)に示す断面図では、破線(1)から破線(2)の領域は挿入方向において凹んだ構成となっている。この凹んだ構成により、突起部1301が形成される。破線(2)から破線(4)の領域は、下から2枚に相当する、積層紙3と積層紙4の貼り合わせで構成されている。破線(4)より挿入方向上流側は、5枚の紙が貼り合わされている。A7−A7間では、破線(4)の位置が第2段差部1303となっている。なお、本実施形態のトレイ810は、A7−A7線を境に線対象な形状となっている。
続いて、突起部1301と第1段差部1302と第2段差部1303の機能について図8を用いて説明する。図8(a)から図8(d)は、図4(a)から図4(b)に示すトレイ810の搬送をより詳細に説明する図である。図8では説明のため、キャリッジ21、光学センサ1004、排出部80、記録媒体等は省略する。図8(a)は図4(a)に示す状態と同様、トレイ810が搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に進入する前の状態である。
図8(b)はトレイ810が、搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に進入し始めた状態を示す。先端部1201で挿入方向下流側に突出している突起部1301が、まず両ローラの間に挿入される。その際図8(b)に示すように、突起部1301は複数ある従動ローラ1002のうち少なくとも一部とだけ接触する。
搬送が進み、図8(c)の状態になると、突起部1301より挿入方向上流側の第1段差部1302も両ローラに挟持される。このとき、第1段差部1302が両ローラの間に進入し、従動ローラ1002のうち少なくとも一部と第1段差部1302が当接している。
さらに搬送が進むと、図8(d)に示すように、従動ローラ1002と第2段差部1303が当接する。すなわち本実施形態のトレイ810は、突起部1301と第1段差部1302と第2段差部1303とで、それぞれ従動ローラ1002と当接するタイミングが異なるように構成されている。このように、搬送ローラ1001と従動ローラ1002の間に進入するタイミングが異なる形状にすることで、トレイ810の進入抵抗を低減することができる。
10 インクジェット記録装置
60 搬送部(搬送手段)
201 記録ヘッド
806 インク受容紙(吸収材)
810 トレイ

Claims (14)

  1. トレイを搬送可能な搬送手段を備え、前記トレイに保持された記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に用いられ、複数の紙が貼り合わされて構成される前記トレイであって、
    前記複数の紙の間に挿入され光を反射する反射板と、前記反射板を露出させるための窓部と、を有し、
    記搬送手段に搬送される方向における端部の領域の厚み、前記端部以外の領域よりも薄く形成されていることを特徴とするトレイ。
  2. 記録媒体を保持可能な凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のトレイ。
  3. 記凹部は前記複数の紙のうち少なくとも1枚がくり抜かれて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のトレイ。
  4. 前記端部の領域は、前記搬送手段に搬送される方向における長さが異なる少なくとも2層によって構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のトレイ。
  5. 前記端部の領域は、前記搬送される方向に突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のトレイ。
  6. 記端部の領域は、前記複数の紙が貼り合わされている枚数が前記端部以外の領域よりも少ないことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のトレイ。
  7. 前記複数の紙は、紙繊維の流れ目が交差するように貼り合わされていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のトレイ。
  8. 前記窓部は、前記複数の紙のうち少なくとも1枚がくり抜かれて形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のトレイ。
  9. 記トレイに設けられたミシン目に沿って切断されることで前記記録媒体が前記トレイから取り外されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のトレイ。
  10. トレイを搬送可能な搬送手段を備え、前記トレイに保持された記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記トレイは複数の紙が複数の紙が貼り合わされて構成され、
    前記複数の紙の間に挿入され光を反射する反射板と、前記反射板を露出させるための窓部と、を有し、
    記搬送手段に搬送される方向における端部の領域の厚み、前記端部以外の領域よりも薄く形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 前記搬送手段によって第1の方向に沿って前記記録ヘッドと対向する所定位置に前記トレイを搬送し、前記トレイを前記第1の方向と反対の第2の方向に沿って搬送しながら前記記録ヘッドにより前記記録媒体に記録を行うことを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記トレイは、前記第1の方向における先端に前記第1の方向に突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記搬送手段は搬送ローラと従動ローラを有し、前記搬送手段によって前記トレイを前記第1の方向に搬送する際、前記突出部を前記搬送ローラと前記従動ローラの間に挿入することを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記記録ヘッドを備えることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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