JP6926258B1 - エレベータ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線給電方式のエレベータにおいて、着床装置を用いずとも、乗りかごを確実にフロアレベルに着床させることが可能となり、利用者の閉じ込めを防止できる。【解決手段】無線給電方式のエレベータにおいて、乗りかご2に設けられ、非接触で電力を受電する無線受電部9と、無線受電部9に非接触で電力を送電するために各階床側に設けられた無線送電部8と、無線受電部9の受電電力と無線送電部8の送電電力とに基づいて電力の給電効率を算出する給電効率算出部12と、算出された給電効率の算出値を基準値と比較した結果に基づいて乗りかご2の位置を推定し、かご推定位置情報を算出するかご位置推定部14と、かご推定位置情報に基づいて、乗りかご2を昇降運転させるための巻上機1を制御し、乗りかご2の着床位置を調整する巻上機運転制御部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、乗りかごへの電力の供給を非接触給電により行う無線給電方式のエレベータに適用されるエレベータ制御システムに関する。
無線給電方式のエレベータとは、エレベータの乗りかごに設けられた受電側コイルと、各階床(エレベータホール)側に設けられた送電側コイルとを用いて、乗りかごに非接触で電力を供給できるようにしたものである。
例えば、電気安全チェーンを備え、磁界共鳴型の非接触給電を行うようにしたエレベータの電気安全装置が従来から知られている。
また、従来のエレベータには、例えば、非接触給電の伝送効率を乗りかご側の機器が正常に動作可能な範囲となるようにしたものもある。
国際公開(WO)第2017/187498号 特開2013−60262号公報
しかしながら、無線給電方式のエレベータの場合、送電側コイルと受電側コイルとの位置関係が無線給電設備の給電効率に大きく影響する。そのため、各階床に対する乗りかごの着床位置を正確に制御する必要があった。
本発明の実施形態は、無線給電方式のエレベータにおいて、無線給電設備の給電効率の変化を監視することによって、各階床に対する乗りかごの着床位置を推定すると共に、該推定結果に基づいて、当該乗りかごの着床位置を調整することにより、確実に戸開きできるようにすることで利用者の閉じ込めを防止することが可能なエレベータ制御システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、無線給電方式のエレベータを制御するためのエレベータ制御システムであって、前記エレベータの乗りかごに設けられ、非接触で電力を受電する無線電力受電部と、各階床側に設けられ、前記無線電力受電部に非接触で電力を送電する無線電力送電部と、各階床において、前記無線電力受電部の受電電力と前記無線電力送電部の送電電力とに基づいて、電力の給電効率を算出する給電効率算出部と、前記給電効率算出部によって予め算出された給電効率の基準値を記憶する基準給電効率記憶部と、前記給電効率算出部によって算出された給電効率の算出値を、前記基準給電効率記憶部に記憶されている前記基準値と比較した結果に基づいて、当該階床の前記乗りかごの位置を推定し、かご推定位置情報を算出するかご位置推定部と、前記かご位置推定部からの前記かご推定位置情報に基づいて、前記乗りかごを昇降運転させるための巻上機を制御し、前記乗りかごの着床位置を調整するかご位置制御部と、を備えることを特徴とする。
第1実施形態に係るエレベータ制御システムの概略断面図。 第1実施形態に係るエレベータ制御システムの概略ブロック図。 第1実施形態に係るエレベータ制御システムにおいて、かご位置と給電効率との関係性について示す図。 第1実施形態に係るエレベータ制御システムにおいて、かご位置を推定する方法について示す図。 第1実施形態に係るエレベータ制御システムの動作を説明するフローチャート。 第2実施形態に係るエレベータ制御システムの概略断面図。 第2実施形態に係るエレベータ制御システムの概略ブロック図。 第2実施形態に係るエレベータ制御システムにおいて、かご位置とドアゾーンとの関係性について示す図。 第2実施形態に係るエレベータ制御システムの動作を説明するフローチャート。 第3実施形態に係るエレベータ制御システムの概略ブロック図。 第3実施形態に係るエレベータ制御システムの動作を説明するフローチャート。 第4実施形態に係るエレベータ制御システムの概略ブロック図。 第4実施形態に係るエレベータ制御システムにおいて、かご位置と給電効率との関係性について示す図。 第5実施形態に係るエレベータ制御システムの概略ブロック図。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るエレベータ制御システムの構成を模式的に示す概略図であって、一部を断面として示している。図2は、該エレベータ制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。なお、エレベータとは、ビル(建屋)の利用者が利用する一般的な昇降機の呼称であって、ここでは、複数階建てのビルに設置した場合を例示している。
本実施形態のエレベータ制御システムは、主に、乗りかご2と、該乗りかご2の昇降運転(走行)およびドア開閉(戸開き)動作などを制御する制御装置6と、から構成されている。制御装置6から供給される信号(巻上機駆動信号)に応じて後述する巻上機1を駆動させることにより、乗りかご2の昇降運転が可能とされている。
図1において、昇降路5の上部の機械室に配置された巻上機1にロープ4が掛け渡され、該ロープ4の一端には乗りかご2が、該ロープ4の他端にはカウンタウェイト3が、それぞれつるべ式に吊り下げられている。
乗りかご2は、例えば、地階、1階、2階、…の複数の階床(エレベータホール)EHの各乗り場間を昇降路5に沿って昇降運転されるものであって、かごドア17、および、かごドア開閉装置(ドアモータ)やかご内操作盤などのかご電装品11を備えている。かご電装品11とは、乗りかご2に設置される電気関係の部品の総称である。
また、乗りかご2には、例えば図2に示すように、乗りかご2への電力の供給を非接触給電により行う無線給電設備の無線受電部(受電側コイル)9、および、無線受電部9で受電した電力を貯蔵する電力貯蔵部10が設けられている。
乗りかご2に設置され、無線受電部9と有線で接続される電力貯蔵部10は、例えば、正負の電極板と電解液などから構成される。電極板に電圧が印加されると、電解液を介して、電極間で酸化還元反応が起こり、これにより電極間を電子が移動して電力の貯蔵が行われる。つまり、電力貯蔵部10には、無線受電部9に発生する誘電(誘導)起電力が貯蔵される。かご電装品11は、有線で接続された電力貯蔵部10から電力が供給されることにより動作する。
なお、各乗り場には、それぞれ、ホール扉、乗り場操作盤、および、通知ランプなどが設けられる(いずれも図示せず)が、ここでの詳細な説明は省略する。また、各乗り場には、無線受電部9に対応して、それぞれ、無線給電設備である無線送電部(送電側コイル)8が配設されている。
一方、機械室には、巻上機1のほか、直接またはテールコードを介して、乗りかご2に接続された制御装置6が配置されている。巻上機1などを制御する制御装置6は、例えば図2に示すように、無線送電部8に無線送電用の電力を供給する電源供給部7、給電効率算出部12、給電効率記憶部13、かご位置推定部14、および、巻上機運転制御部(かご位置制御部)15などを備えている。
なお、制御装置6は、昇降路5や乗りかご2に設置されたかご電装品11との間で各種の信号を授受するようになっている。
無線送電部8および無線受電部9は、例えば、導線を螺旋状に巻いた構造であり、乗りかご2が各階床のフロアレベル(基準着床位置)に着床した状態で、乗りかご2の外部において、無線送電部8と無線受電部9とが完全に対向(対峙)する位置に設置される。
完全に対向する位置とは、理想的には、無線送電部8と無線受電部9との間の給電効率がほぼ100%になる位置をいう。
無線給電設備において、電源供給部7からの電力の供給に伴い、無線送電部8に電流が流れると、無線送電部8の周囲に磁界が発生する。そのため、無線送電部8の近傍に無線受電部9が位置すると、電磁誘導によって無線受電部9に誘導起電力が発生し、無線送電部8から無線受電部9へ無線で電力が供給される。
ここで、無線受電部9に発生する誘電起電力は、無線送電部8との距離が近いほど、大きくなる。
制御装置6において、給電効率算出部12、給電効率記憶部13、かご位置推定部14、および、巻上機運転制御部15は、例えば、半導体素子や集積回路などから構成される基板であって、信号の授受や実装するCPU(Central Processing Unit)による演算処理やRAM(Random Access Memory)にデータを記憶することが可能である。
給電効率算出部12は、無線送電部8の送電電力と無線受電部9の受電電力とを有線を介して取り込み、送電電力を受電電力によって除算することで、現在給電効率(算出値)を算出する。
給電効率記憶部13は、現在給電効率と比較するための基準給電効率(基準値)を予め記憶するもので、基準時の、乗りかご2の昇降運転に伴って逐次変化する給電効率を、例えば、図示していない位置検出器から供給される乗りかご2の位置情報と紐付けて連続的に記憶している。
即ち、給電効率記憶部13には、例えば、据付調整時に電源供給部7から無線送電部8に所定の電力を供給した状態で、乗りかご2を昇降路5の最上部から最下部まで低速運転させた際の、乗りかご2の移動に伴って変動する位置情報と、位置ごとに給電効率算出部12によって算出された給電効率とが、予め対応付けされて記憶されている。
また、給電効率記憶部13には、縦軸を給電効率算出部12によって予め算出された給電効率とし、横軸を乗りかご2の着床位置として、着床位置ごとに基準値をプロットしていくことで形成される基準給電効率曲線CE refが記憶されている。
ここで、給電効率は、例えば、無線送電部8と無線受電部9とが最も近接した位置(フロアレベル)において最大となり、乗りかご2がフロアレベルの位置から徐々に離れ、該フロアレベルとのずれが大きくなるにしたがって低下する。
なお、給電効率記憶部13は、基準時に乗りかご2がある乗り場に着床した際の給電効率を共通の基準値として記憶するものであっても良いし、乗り場ごとに記憶するものであっても良い。
かご位置推定部14は、給電効率算出部12で得た現在給電効率と給電効率記憶部13に記憶されている基準給電効率とに基づいて、実際の乗りかご2の位置を推定するものである。
巻上機運転制御部15は、かご位置推定部14から出力された信号を基に、巻上機1を駆動する際の回転速度やトルク、ブレーキ動作タイミング、運転パターンなどを決定し、フロアレベルの位置に乗りかご2を停止させるための運転制御信号を生成し、出力する。
図3(a)および(b)は、第1実施形態において、かご位置(無線送電部8と無線受電部9との位置関係)と給電効率との関係性について示す概略図である。
図3(a)は、無線送電部8と無線受電部9との垂直方向の位置関係Pと、その等価回路モデルとを示すものである。なお、等価回路モデルにおいて、電源供給部7を交流電源、かご電装品11を負荷抵抗器、無線送電部8の巻き数をN1、無線受電部9の巻き数をN2 とした場合を例示している。
例えば、乗りかご2を昇降路5の最上部から下降運転させる場合、各階床において、無線送電部8と無線受電部9との垂直方向の位置関係Pは、P1 →P2 →P3 のような時系列で変化する。そして、位置関係P1 、P2 、P3 について、給電効率算出部12により無線送電部8の送電電力W1 と無線受電部9の受電電力W2 とから現在給電効率En(=W2 /W1 )を算出する。
例えば、乗りかご2がフロアレベルに位置し、無線送電部8および無線受電部9の中心がほぼ一致する場合の位置関係P2 では、無線送電部8に接続された交流電源の電圧V1 と電流I1 とにより、無線送電部8と無線受電部9とを貫く磁束ΦB が発生する。この磁束ΦB によって、無線受電部9の電圧V2 と電流I2 とが発生することにより、負荷抵抗器で消費される受電電力W2 が、無線送電部8から無線受電部9に給電されたことになる。
これに対し、無線送電部8の位置よりも無線受電部9の方が上方に位置し、無線送電部8および無線受電部9の中心が一致しない場合の位置関係P1 では、漏れ磁束ΦL _Aが発生する。これにより、無線送電部8と無線受電部9とを貫く磁束ΦA は、位置関係P2 での磁束ΦB よりも小さくなる(ΦB >ΦA )。
同様に、無線送電部8の位置よりも無線受電部9の方が下方に位置し、無線送電部8および無線受電部9の中心がと一致しない場合の位置関係P3では、漏れ磁束ΦL _C が発生する。これにより、無線送電部8と無線受電部9とを貫く磁束ΦC は、位置関係P2 での磁束ΦB よりも小さくなる(ΦB >ΦC )。
図3(b)は、縦軸を給電効率Eとし、横軸をかご位置x(x=0をフロアレベル)とした場合の、給電効率曲線CE を示すものである。
図3(b)に示す曲線CE は、フロアレベル(x=0)に対して、上方向を正の数、下方向を負の数とし、乗りかご2を昇降路5の上部から下降させ、任意階のフロアレベルを通過する過程で、現在給電効率Enを連続的にプロットした曲線である。
位置関係P2 では、乗りかご2の位置がフロアレベルにあるため、無線送電部8と無線受電部9との中心が一致し、給電効率Enは最大となる。
一方、位置関係P1 および位置関係P3では、乗りかご2がフロアレベルから離れるにつれて漏れ磁束ΦL _A もしくはΦL _C が増加し、無線受電部9を貫く磁束ΦA もしくはΦC が減少する。これにより、無線受電部9で発生する電圧V2 および電流I2 の減少に伴って受電電力W2 が減少するため、給電効率Enが減少する。
図4は、乗りかご2の位置を推定する方法を説明するためのもので、例えば、給電効率記憶部13に記憶された基準値の基準給電効率曲線CE refと給電効率算出部12で求めた給電効率Enとの大小関係を比較することで、乗りかご2の実際の位置を推定できる。
ここで、図4(a)は、給電効率Enが基準給電効率曲線CE refの最大値Eref_maxよりも小さい場合を、図4(b)は、給電効率Enが基準給電効率曲線CE refの最大値Eref_maxと一致する場合を、それぞれ示している。
即ち、給電効率算出部12で求めた現在給電効率E1 が基準給電効率曲線CE refの最大値Eref_maxよりも小さいとき、例えば図4(a)に示すように、基準給電効率曲線CE ref上での位置から、乗りかご2が任意階のフロアレベルの上方(x1 )または下方(x’1 )にあると推定できる。
また、給電効率算出部12で求めた現在給電効率E2 が基準給電効率曲線CE refの最大値Eref_maxと一致するとき、例えば図4(b)に示すように、基準給電効率曲線CE ref上の位置から、乗りかご2が任意階のフロアレベル(x=0)にあると推定できる。
図5は、第1実施形態において、現在給電効率Enから推定される乗りかご2の位置に応じて巻上機1を制御し、乗りかご2をフロアレベルに着床させる際の動作を説明するためのフローチャートである。
図5において、当該エレベータは、昇降運転としての上昇運転と下降運転の2つの運転形態があるが、本実施形態に係るオペレーションは同様であるため、以下では、下降運転中のオペレーションを例に説明する。
例えば、現在給電効率Enをt秒ごとに算出する下降運転時のエレベータとして、予め基準時の基準給電効率Eref が給電効率記憶部13に記憶されている状態において、まずは、給電効率算出部12によって、現在給電効率Enの初期値Eを算出する(ステップS1)。
次いで、乗りかご2を下降運転させて、給電効率算出部12によりt秒後の現在給電効率Enを算出する(ステップS2)。
そして、かご位置推定部14において、現在給電効率Enと給電効率記憶部13に記憶されている基準給電効率の最大値Eref_maxとの大小関係を比較し(ステップS3)、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致するか否かを判断する。一致する場合(ステップS3のYES)、巻上機運転制御部15に、巻上機1の運転を停止させる信号を生成させて、巻上機1の運転を停止させる(ステップS4)。これにより、一連の動作は終了する。
即ち、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致する場合(En=Eref_max)には、乗りかご2の位置は着床位置(フロアレベル)にあると推定し、乗りかご2の下降運転が停止される。
一方、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致しない場合には(ステップS3のNO)、処理がステップS5に移行する。そして、かご位置推定部14において、現在給電効率Enとt秒前の現在給電効率En-1の大小関係を比較し(ステップS5)、現在給電効率Enがt秒前の現在給電効率En-1よりも大きいか否か判断する。
大きい場合(En>En-1、ステップS5のYES)、乗りかご2がフロアレベルよりも上方に位置すると推定し、巻上機運転制御部15に、巻上機1を下降運転させる信号を生成させる(ステップS6)。
こうして、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致するまで、乗りかご2の下降運転を継続させる。
逆に、下降運転中において、現在給電効率Enがt秒前の現在給電効率En-1よりも小さい場合(En<En-1、ステップS5のNO)、乗りかご2がフロアレベルを通過したと推定し、巻上機運転制御部15に、巻上機1を上昇運転させる信号を生成させる(ステップS7)。
これにより、巻上機1によって乗りかご2を上昇運転させ、t秒後の現在給電効率Enを算出する(ステップS8)。そして、かご位置推定部14において、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとの大小関係を比較し(ステップS9)、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致するか否かを判断する。一致する場合(ステップS9のYES)、上記したステップS4〜の処理が繰り返される。
なお、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致しない場合(ステップS9のNO)再度、現在給電効率Enとt秒前の現在給電効率En-1との大小関係を比較する(ステップS10)。大きい場合(En>En-1、ステップS9のYES)、乗りかご2がフロアレベルよりも下方に位置すると推定し、巻上機運転制御部15に、巻上機1を上昇運転させる信号を生成させる(ステップS11)。この後、上記したステップS8〜の処理が繰り返される。
即ち、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致するまで、乗りかご2の上昇運転を継続させる。
小さい場合(En<En-1、ステップS10のNO)、乗りかご2がフロアレベルを通過したと推定し、巻上機運転制御部15に、巻上機1を下降運転させる信号を生成させる(ステップS12)。この後、上記したステップS2〜の処理が繰り返される。
このようにして、現在給電効率Enと基準給電効率の最大値Eref_maxとが一致するまで、巻上機1に上昇運転または下降運転を繰り返させることにより、乗りかご2をフロアレベルに着床させることが可能となる。
本実施形態によれば、着床装置を備えていないエレベータの場合においても、乗りかご2をフロアレベルに正確、かつ、確実に着床させることが可能となる。
即ち、無線給電方式のエレベータにおいて、無線給電装置の給電効率の変化を監視することによって、例えばリアルタイムで、乗りかご2の位置を推定すると共に、該推定の結果に基づいて各階床に対する乗りかご2の着床位置を正確に制御できるようになる。これにより、ロープ4の伸びや滑りなどの外的要素に影響されることなく、直接的にかご位置を推定できるようになる。したがって、かごドア17を確実に戸開きできるようになり、利用者の閉じ込めを防止することが可能となるものである。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係るエレベータ制御システムの構成を模式的に示す概略図であって、一部を断面として示している。図7は、該エレベータ制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。なお、本実施形態においては、第1実施形態と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るエレベータ制御システムは、乗りかご2に設けられるかご電装品11として、ドアモータ16、かごドア制御部18、着床装置19、着床装置異常検出部21、および、信号切換部24を、さらに備える。
また、制御装置6は、ドアゾーン(後述する)を記憶するドアゾーン記憶部(着床範囲記憶部)22やドアゾーン判定部(かご位置判断部)23などを備える。
ドアモータ16は、かごドア17の開閉を行うもので、モータや電磁ブレーキから構成され、かごドア制御部18によって制御される。
かごドア制御部18は、後述するかご位置情報、および、かご内操作盤や乗り場操作盤などの操作に応じて、ドアモータ16を制御する制御信号を生成する。
信号切換部24は、着床装置異常検出部21が着床装置19の異常を検出した場合に、ドアゾーン判定部23からの信号(かご位置情報)がかごドア制御部18に出力されるように切り換えるものである。
着床装置19は、乗りかご2の昇降運転に伴って、着床位置指示部20によりオン/オフされることによってドアゾーンを検出するもので、例えば、乗りかご2の着床位置を示す信号を発生するようになっている。
着床位置指示部20は、例えば、昇降路5内の各階床のフロアレベルに配置された遮蔽板である。
ここで、着床装置19は、例えば、かごドア17よりも少しだけ大きいドアゾーンの間隔を有して、乗りかご2の最上部、途中部、および、最下部に設けられた3組の投光器と受光器とからなる光検知器である。着床装置19は、どの光検知器により着床位置指示部20が検出されたかによって、乗りかご2の位置を検出することも可能である。
着床装置異常検出部21は、例えば、光検知器を構成する各受光器の出力を監視し、その出力の順番などから着床装置19の故障などの異常を検出する。着床装置異常検出部21は、着床装置19の異常を検出した場合に、信号切換部24および巻上機運転制御部15に異常信号を出力する。
ドアゾーン記憶部22は、かご位置推定部14からのかご位置情報と、着床装置19からの乗りかご2の着床位置情報と、を紐付け、ドアゾーン情報として記憶するものである。ドアゾーン情報は、ドアゾーン記憶部22からドアゾーン判定部23に提供される。
ここで、ドアゾーンとは、着床中の乗りかご2の位置が、かごドア17を安全に開閉できる位置かどうかの指標となるエリア情報である。
ドアゾーン判定部23は、かご位置推定部14からのかご位置情報とドアゾーン記憶部22からのドアゾーン情報とを比較し、着床中の乗りかご2の位置がドアゾーン内か否かを判定する。
なお、かごドア制御部18、着床装置異常検出部21、ドアゾーン記憶部22、および、ドアゾーン判定部23は、例えば、半導体素子や集積回路などから構成される基板であって、信号の授受や実装するCPUによる演算処理などが可能である。
また、信号切換部24は、例えば、半導体素子やリレー、集積回路などによって構成された基板からなっている。
図8は、着床中の乗りかご2の位置がドアゾーン内か否かを判定する方法を説明するためのものである。なお、図8(a)は、かご位置推定部14によって現在給電効率より推定した乗りかご2の位置xnがドアゾーンxd〜x’d内にある場合を、図8(b)は、推定した乗りかご2の位置xnがドアゾーンxd〜x’d内にない場合を、それぞれ示している。
即ち、現在給電効率がE1 のときの、かご位置推定部14で得られるかご位置情報x1 およびx’1 はドアゾーンxd〜x’dの範囲内にあるため、乗りかご2はドアゾーン内にあると判定される。
これに対し、現在給電効率がE2 のときの、かご位置推定部14で得られるかご位置情報x1 およびx’1 はドアゾーンxd〜x’dの範囲外にあるため、乗りかご2はドアゾーン内にないと判定される。
図9は、着床装置19の異常が着床装置異常検出部21によって検出された場合の、乗りかご2のかごドア17を戸開き可能か否かを判定する方法を説明するためのフローチャートである。
図9において、着床装置異常検出部21によって着床装置19の異常が検出されると(ステップS21)、まずは、巻上機運転制御部15が巻上機1の運転を停止させる信号を生成し、乗りかご2を停止させる。そして、かご位置推定部14により、現在給電効率Enから乗りかご2の位置(かご位置)xnを推定する(以上、ステップS22)。
次いで、ドアゾーン判定部23によって、かご位置xnがドアゾーンxd〜x’d内にあるか否かを判定する(ステップS23)。
かご位置xnが、ドアゾーンxd〜x’d内にある場合には(ステップS23のYES)、乗りかご2はドアゾーン内に位置していると判定し、かごドア制御部18からドアモータ16に、かごドア17を戸開きさせる信号を出力させる(ステップS24)。
一方、かご位置xnが、ドアゾーンxd〜x’d内にない場合には(ステップS23のNO)、乗りかご2はドアゾーン外に位置していると判定し、かごドア制御部18からドアモータ16に、かごドア17を戸開きさせる信号を出力しない(ステップS25)。
本実施形態によれば、着床装置19の異常が検出された場合においても、乗りかご2をフロアレベルに正確、かつ、確実に着床させることが可能となる。
即ち、無線給電方式のエレベータにおいて、給電効率の変化を監視することによって、乗りかご2の位置を推定すると共に、該推定の結果に基づいて各階床に対する乗りかご2の着床位置を正確に制御できるようになる。これにより、直接的にかご位置を推定できるようになる結果、かごドア17を確実に戸開きできるようになり、利用者の閉じ込めを防止することが可能となるものである。
<第3実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態に係るエレベータ制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。なお、本実施形態においては、第2実施形態と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るエレベータ制御システムは、乗りかご2に設けられるかご電装品11として、巻上機運転速度制限部25を、さらに備える。
巻上機運転速度制限部25は、着床装置異常検出部21によって着床装置19の異常が検出されると、巻上機1の運転速度を制限させるように、巻上機運転制御部15を制御するものである。
即ち、巻上機運転速度制限部25は、例えば、乗りかご2を低速運転のみ可能とし、ドアゾーン判定部23の出力に基づいて、乗りかご2がドアゾーン内で停止するように、巻上機運転制御部15を制御する。
なお、巻上機運転速度制限部25は、例えば、半導体素子や集積回路などから構成される基板であって、信号の授受や実装するCPUによる演算処理などが可能である。
図11は、着床装置19の異常が着床装置異常検出部21によって検出された場合に、巻上機運転速度制限部25により巻上機1の運転速度を制限し、乗りかご2をドアゾーン内に停止させる方法を説明するためのフローチャートである。
図11において、着床装置異常検出部21によって着床装置19の異常が検出されると、まずは、巻上機運転制御部15が巻上機1の運転を停止させる信号を生成し、乗りかご2を停止させる(ステップS31)。そして、かご位置推定部14により、現在給電効率Enから乗りかご2の位置(かご位置)xnを推定する(ステップS32)。
次いで、ドアゾーン判定部23によって、かご位置xnがドアゾーンxd〜x’d内にあるか否かを判定する(ステップS33)。
かご位置xnが、ドアゾーンxd〜x’d内にある場合には(ステップS33のYES)、乗りかご2はドアゾーン内に位置していると判定し、かごドア制御部18からドアモータ16に、かごドア17を戸開きさせる信号を出力させる(ステップS37)。
一方、かご位置xnが、ドアゾーンxd〜x’d内にない場合には(ステップS33のNO)、乗りかご2はドアゾーン外に位置していると判定し、巻上機運転速度制限部25によって、巻上機1を低速運転させるための信号を巻上機運転制御部15に生成させる。そして、巻上機1によって乗りかご2を低速度にて下降運転させると共に、t秒後の現在給電効率Enを、給電効率算出部12によって求める(ステップS34)。
この後、かご位置推定部14において、現在給電効率Enとt秒前の現在給電効率En-1の大小関係を比較し(ステップS35)、現在給電効率Enがt秒前の現在給電効率En-1よりも大きいか否か判断する。
大きい場合(En>En-1、ステップS35のYES)、ステップS32〜の処理を繰り返す。
一方、現在給電効率Enがt秒前の現在給電効率En-1よりも小さい場合(En<En-1、ステップS35のNO)、巻上機運転速度制限部25によって、巻上機1を低速運転させるための信号を巻上機運転制御部15に生成させる。そして、巻上機1によって乗りかご2を低速度にて上昇運転させると共に、t秒後の現在給電効率Enを、給電効率算出部12によって求める。また、求めた現在給電効率Enを基に、かご位置推定部14によってかご位置xnを推定する(以上、ステップS38)。
かご位置xnが、ドアゾーンxd〜x’d内にある場合には(ステップS39のYES)、処理がステップS37に移行され、かご位置xnが、ドアゾーンxd〜x’d内にない場合には(ステップS39のNO)、処理がステップS38に移行される。
本実施形態によれば、着床装置19の異常が検出された場合においても、検出器を新設することなく、乗りかご2をフロアレベルに正確、かつ、確実に着床させることが可能となる。
即ち、無線給電方式のエレベータにおいて、給電効率の変化を監視することによって、乗りかご2の位置を推定すると共に、該推定の結果に基づいて、各階床のドアゾーン内に乗りかご2の着床できるようになる。これにより、直接的にかご位置を推定できるようになる結果、かごドア17を確実に戸開きできるようになり、利用者の閉じ込めを防止することが可能となるものである。
<第4実施形態>
図12は、本発明の第4実施形態に係るエレベータ制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。なお、本実施形態においては、第1実施形態と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るエレベータ制御システムは、かご位置推定部14に、給電効率異常判定部26を備えるようにしたものである。
給電効率異常判定部26は、かご位置推定部14によって、給電効率算出部12からの現在給電効率と給電効率記憶部13からの基準給電効率とを比較する際に、現在給電効率の正常性を判定するようになっている。
即ち、給電効率異常判定部26によって正常と判定された現在給電効率のみ、かご位置推定部14での乗りかご2の位置推定処理に利用され、機器の故障などにより、異常と判定された現在給電効率が乗りかご2の位置推定処理に利用されることがないようにしたものである。
なお、給電効率異常判定部26は、例えば、半導体素子や集積回路などから構成される基板であって、信号の授受や実装するCPUによる演算処理やRAMにデータを記憶することが可能である。特に、基準給電効率としては、過去の給電時の実際のデータを用いて行うようにしても良い。
図13は、給電効率異常判定部26による現在給電効率の正常性を判定する方法を説明するためのものであって、例えば、給電効率記憶部13に記憶された基準給電効率曲線CE refは、無線送電部8の送電電力と無線受電部9の受電電力との比率により決定される。そのため、基準給電効率曲線CE refは、必ず、0≦CEref≦100の範囲に存在し、現在給電効率Enは基準給電効率の最大値Eref_maxを超えることはない。したがって、現在給電効率Enは、必ず、0≦En≦Eref_maxの範囲に存在する。
よって、給電効率異常判定部26は、例えば、現在給電効率Enと基準給電効率曲線CE refとを比較することにより、En≧Eref_maxの範囲や0≧Enの範囲に存在する現在給電効率Enを異常と判定することができる。
本実施形態によれば、着床装置19の異常が検出された場合においても、直接的にかご位置を推定できるようになり、乗りかご2をフロアレベルに正確、かつ、確実に着床させることが可能となる。
特に、無線送電部8または無線受電部9の異常時には、乗りかご2の位置が誤って推定されるのを回避することが可能となるものである。
<第5実施形態>
図14は、本発明の第5実施形態に係るエレベータ制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。なお、本実施形態においては、第4実施形態と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るエレベータ制御システムは、制御装置6内に遠隔監視部(通信装置)30を設け、この遠隔監視部30を介して、例えば、かご位置推定部14の出力を外部に送信できるようにした場合の例である。
例えば、給電効率異常判定部26によって現在給電効率Enの異常が判断された場合に、その情報が、遠隔監視部30から遠隔監視サーバ31を介して、エレベータの保守員が携帯する保守員携帯端末27に送信されるようにしても良い。
保守員携帯端末27は、電話回線を介して、遠隔監視サーバ31と通信する通信部28や、外部からの情報を表示する情報表示部29などを備え、給電効率異常判定部26によって現在給電効率Enの異常が判定されたことを遠隔地でも容易に確認可能となる。
なお、遠隔監視サーバ31は、例えば、半導体素子や集積回路などから構成される装置であって、信号の授受や実装するCPUによる演算処理やRAMにデータを記憶することが可能であり、遠隔監視部30は、例えば、半導体素子や集積回路などから構成される基板であって、信号の授受が可能である。
本実施形態によれば、着床装置19の異常が検出された場合においても、直接的にかご位置を推定できるようになり、乗りかご2をフロアレベルに正確、かつ、確実に着床させることが可能となる。
しかも、無線送電部8または無線受電部9の異常時には、それを外部の保守員に通知することが可能となるものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…巻上機、2…乗りかご、6…制御装置、7…電源供給部、8…無線送電部(無線電力送電部)、9…無線受電部(無線電力受電部)、11…かご電装品、12…給電効率算出部、13…給電効率記憶部(基準給電効率記憶部)、14…かご位置推定部、15…巻上機運転制御部(かご位置制御部)、16…ドアモータ、17・・かごドア、18…かごドア制御部、19…着床装置、21…着床装置異常検出部、22…ドアゾーン記憶部(着床範囲記憶部)、23…ドアゾーン判定部(かご位置判断部)、25…巻上機運転速度制限部、26…給電効率異常判定部、27…保守員携帯端末、30…遠隔監視部(通信装置)、31…遠隔監視サーバ

Claims (4)

  1. 無線給電方式のエレベータを制御するためのエレベータ制御システムであって、
    前記エレベータの乗りかごに設けられ、非接触で電力を受電する無線電力受電部と、
    各階床側に設けられ、前記無線電力受電部に非接触で電力を送電する無線電力送電部と、
    各階床において、前記無線電力受電部の受電電力と前記無線電力送電部の送電電力とに基づいて、電力の給電効率を算出する給電効率算出部と、
    前記給電効率算出部によって予め算出された給電効率の基準値を記憶する基準給電効率記憶部と、
    前記給電効率算出部によって算出された給電効率の算出値を、前記基準給電効率記憶部に記憶されている前記基準値と比較した結果に基づいて、当該階床の前記乗りかごの位置を推定し、かご推定位置情報を算出するかご位置推定部と、
    前記かご位置推定部からの前記かご推定位置情報に基づいて、前記乗りかごを昇降運転させるための巻上機を制御し、前記乗りかごの着床位置を調整するかご位置制御部と、
    前記乗りかごの前記各階床に対する着床位置の許容範囲を記憶する着床範囲記憶部と、
    前記乗りかごの前記各階床に対する着床位置を検出する着床装置と、
    前記着床装置の異常を検出する着床装置異常検出部と、
    前記着床装置異常検出部によって前記着床装置の異常が検出された場合に、前記かご位置推定部によって算出された前記かご推定位置情報に基づいて、前記乗りかごの着床位置が前記着床範囲記憶部に記憶された前記着床位置の許容範囲内か否かを判断するかご位置判断部と、
    前記かご位置判断部によって、前記乗りかごの着床位置が前記着床位置の許容範囲内であると判断された場合に、前記乗りかごのかごドアを開動作させるかごドア開閉制御部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御システム。
  2. 前記着床装置異常検出部によって前記着床装置の異常が検出された場合に、前記巻上機の運転速度を、前記かご推定位置情報に応じて低速制御する巻上機運転速度制御部を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。
  3. 前記給電効率算出部によって算出された前記給電効率の算出値の正常性を判定し、その判定結果に基づいて、前記無線電力受電部または前記無線電力送電部の異常を検出する給電効率異常判定部を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御システム。
  4. 前記給電効率異常判定部による判定結果を外部の端末装置に送信する通信装置をさらに備え、前記端末装置による遠隔監視を実行させることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ制御システム。
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