JP6924120B2 - スポンジチタンの製造方法 - Google Patents
スポンジチタンの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6924120B2 JP6924120B2 JP2017212920A JP2017212920A JP6924120B2 JP 6924120 B2 JP6924120 B2 JP 6924120B2 JP 2017212920 A JP2017212920 A JP 2017212920A JP 2017212920 A JP2017212920 A JP 2017212920A JP 6924120 B2 JP6924120 B2 JP 6924120B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- limit position
- titanium sponge
- titanium
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 349
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 65
- TWRXJAOTZQYOKJ-UHFFFAOYSA-L Magnesium chloride Chemical compound [Mg+2].[Cl-].[Cl-] TWRXJAOTZQYOKJ-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims description 154
- 238000005070 sampling Methods 0.000 claims description 101
- 239000011777 magnesium Substances 0.000 claims description 95
- FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N Magnesium Chemical compound [Mg] FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 94
- 229910052749 magnesium Inorganic materials 0.000 claims description 94
- 239000010936 titanium Substances 0.000 claims description 87
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims description 87
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 80
- 229910001629 magnesium chloride Inorganic materials 0.000 claims description 77
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 43
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 40
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 claims description 30
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 26
- XJDNKRIXUMDJCW-UHFFFAOYSA-J titanium tetrachloride Chemical compound Cl[Ti](Cl)(Cl)Cl XJDNKRIXUMDJCW-UHFFFAOYSA-J 0.000 claims description 22
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 4
- 238000006722 reduction reaction Methods 0.000 description 40
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 32
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 31
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 14
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 12
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 12
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 8
- 239000006227 byproduct Substances 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 6
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000000877 morphologic effect Effects 0.000 description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 3
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 3
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 3
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 239000011164 primary particle Substances 0.000 description 2
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M Chloride anion Chemical compound [Cl-] VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004821 distillation Methods 0.000 description 1
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 description 1
- 239000012776 electronic material Substances 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 239000012071 phase Substances 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- 238000011946 reduction process Methods 0.000 description 1
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
(A)3N5〜4Nのスポンジチタン(低Cr、Al)→電解精製用
(B)4N5〜5Nのスポンジチタン→4N5〜5Nグレード用
(C)4Nのスポンジチタン→4Nグレード用
すなわち、本発明(1)は、クロール法によるスポンジチタンの製造において、
真空分離工程において、揮発分離させる金属マグネシウム及び塩化マグネシウムの合計質量C(kg)に対するスポンジチタン塊の質量T(kg)の比(C/T)が、0.40〜0.58であり、
破砕工程で、スポンジチタン塊の高さをH(mm)、直径をD(mm)としたときに、採取の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.05H〜0.10Hの範囲内に、採取の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.12Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より下の部分及び該半径方向の外側限界位置より外の部分を切断除去して、残りの部分を採取すること、
を特徴とするスポンジチタンの製造方法を提供するものである。
真空分離工程において、揮発分離させる金属マグネシウム及び塩化マグネシウムの合計質量C(kg)に対するスポンジチタン塊の質量T(kg)の比(C/T)が、0.40〜0.58であり、
破砕工程で、スポンジチタン塊の高さをH(mm)、直径をD(mm)としたときに、採取の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.05H〜0.10Hの範囲内に、採取の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.12Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より下の部分及び該半径方向の外側限界位置より外の部分を切断除去して、残りの部分を採取すること、
を特徴とするスポンジチタンの製造方法である。
スポンジチタン製造用の反応容器内に金属マグネシウムを所定量挿入し、不活性ガス雰囲気下で金属マグネシウムを溶融保持した。次いで、反応用内に四塩化チタン27000kgを滴下し、スポンジチタンを生成させた。滴下の間、複製した塩化マグネシウムを、適宜、反応容器下部から抜き出し、その合計量は18500kgであった。滴下終了後、複製した塩化マグネシウムと、反応で消費されなかった金属マグネシウムの混合物を、反応容器下部から抜き出した(抜出1回目)。その後、反応容器を900℃に保持したまま、2時間静置後、反応容器下部に貯留した塩化マグネシウムと金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出した(抜出2回目)。その後、4時間静置後に3回目の抜出、4時間静置後に4回目の抜出、5時間静置後に5回目の抜出、5時間静置後に6回目の抜出、6時間静置後に7回目の抜出、6時間静置後に8回目の抜出を行なった。1〜8回目の抜出量の合計は9600kgであった。この時、四塩化チタンとチタンの分子量比から、スポンジチタン塊の質量T(kg)を算出すると6810kgであり、反応容器内に残存している塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量、即ち、揮発分離させる塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量C(kg)を算出すると3840kgであり、C/Tは0.56であった。
次いで、当該反応容器を真空分離工程に供し、スポンジチタン塊から塩化マグネシウムと金属マグネシウムを揮発分離させた。冷却後、スポンジチタン塊を反応容器から取り出したスポンジチタン塊の、高さHは2000mm、直径Dは1700mmであった。
次いで、得られたスポンジチタン塊の下端から0.05Hの位置より下の部分及び外側端から0.09Dの位置より外の部分を切断除去した。
次いで、スポンジチタン塊をギロチンシャーで切断して、部位別に三種類のスポンジチタンを採取し、平均粒径が5〜100mmの範囲内になるよう細断した。
(1)スポンジチタン(A)採取位置
下限位置:下端から1200mm(0.60H)
外側限界位置:外側端から150mm(0.09D)
(2)スポンジチタン(B)採取位置
上限位置:下端から1200mm(0.60H)
下限位置:下端から300mm(0.15H)
外側限界位置:外側端から150mm(0.09D)
(3)スポンジチタン(C)採取位置
上限位置:下端から300mm(0.15H)
下限位置:下端から100mm(0.05H)
外側限界位置:外側端から150mm(0.09D)
(1)スポンジチタン(A)不純物濃度
Fe:95質量ppm、Ni:1.2質量ppm
Al:0.8質量ppm、Cr:0.8質量ppm
(2)スポンジチタン(B)不純物濃度
Fe:4.7質量ppm、Ni:1.0質量ppm
Al:1.2質量ppm、Cr:1.1質量ppm
(3)スポンジチタン(C)不純物濃度
Fe:37質量ppm、Ni:1.2質量ppm
Al:3.1質量ppm、Cr:3.3質量ppm
滴下終了後に、複製した塩化マグネシウムと、反応で消費されなかった金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出す操作を以下のように変更した以外は実施例1と同様にスポンジチタン(A)、(B)、(C)を製造し、その不純物元素濃度を分析した。
抜出1回目の後、反応容器を900℃に保持したまま、2時間静置後、反応容器下部に貯留した塩化マグネシウムと金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出した(抜出2回目)。その後、4時間静置後に3回目の抜出、4時間静置後に4回目の抜出、5時間静置後に5回目の抜出、5時間静置後に6回目の抜出、6時間静置後に7回目の抜出、6時間静置後に8回目の抜出、6時間静置後に9回目の抜出を行なった。1〜9回目の抜出量の合計は10,020kgであった。この時、四塩化チタンとチタンの分子量比から、スポンジチタン塊の質量T(kg)を算出すると6810kgであり、反応容器内に残存している塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量、即ち、揮発分離させる塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量C(kg)を算出すると3420kgであり、C/Tは0.50であった。
(1)スポンジチタン(A)不純物濃度
Fe:12質量ppm、Ni:0.7質量ppm
Al:0.6質量ppm、Cr:0.3質量ppm
(2)スポンジチタン(B)不純物濃度
Fe:4.2質量ppm、Ni:0.8質量ppm
Al:0.9質量ppm、Cr:0.8質量ppm
(3)スポンジチタン(C)不純物濃度
Fe:51質量ppm、Ni:1.1質量ppm
Al:1.9質量ppm、Cr:1.6質量ppm
滴下終了後に、複製した塩化マグネシウムと、反応で消費されなかった金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出す操作を以下のように変更した以外は実施例1と同様にスポンジチタン(A)、(B)、(C)を製造し、その不純物元素濃度を分析した。
抜出1回目の後、反応容器を900℃に保持したまま、2時間静置後、反応容器下部に貯留した塩化マグネシウムと金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出した(抜出2回目)。その後、4時間静置後に3回目の抜出、4時間静置後に4回目の抜出、5時間静置後に5回目の抜出を行なった。1〜5回目の抜出量の合計は9000kgであった。この時、四塩化チタンとチタンの分子量比から、スポンジチタン塊の質量T(kg)を算出すると6810kgであり、反応容器内に残存している塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量、即ち、揮発分離させる塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量C(kg)を算出すると4440kgであり、C/Tは0.65であった。
(1)スポンジチタン(A)不純物濃度
Fe:26質量ppm、Ni:8.1質量ppm
Al:1.5質量ppm、Cr:6.0質量ppm
(2)スポンジチタン(B)不純物濃度
Fe:4.1質量ppm、Ni:7.7質量ppm
Al:4.8質量ppm、Cr:5.8質量ppm
(3)スポンジチタン(C)不純物濃度
Fe:45質量ppm、Ni:14質量ppm
Al:34質量ppm、Cr:11質量ppm
滴下終了後に、複製した塩化マグネシウムと、反応で消費されなかった金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出す操作を以下のように変更した以外は実施例1と同様にスポンジチタン(A)、(B)、(C)を製造し、その不純物元素濃度を分析した。
抜出1回目の後、反応容器を900℃に保持したまま、2時間静置後、反応容器下部に貯留した塩化マグネシウムと金属マグネシウムの混合物を反応容器下部から抜き出した(抜出2回目)。その後、4時間静置後に3回目の抜出、4時間静置後に4回目の抜出、5時間静置後に5回目の抜出、5時間静置後に6回目の抜出、6時間静置後に7回目の抜出を行なった。1〜7回目の抜出量の合計は9400kgであった。この時、四塩化チタンとチタンの分子量比から、スポンジチタン塊の質量T(kg)を算出すると6810kgであり、反応容器内に残存している塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量、即ち、揮発分離させる塩化マグネシウムと金属マグネシウムの合計量C(kg)を算出すると4040kgであり、C/Tは0.59であった。
(1)スポンジチタン(A)不純物濃度
Fe:162質量ppm、Ni:4.0質量ppm
Al:1.0質量ppm、Cr:3.7質量ppm
(2)スポンジチタン(B)不純物濃度
Fe:5.9質量ppm、Ni:2.9質量ppm
Al:2.9質量ppm、Cr:2.0質量ppm
(3)スポンジチタン(C)不純物濃度
Fe:51質量ppm、Ni:3.3質量ppm
Al:13質量ppm、Cr:6.1質量ppm
スポンジチタン(A)の採取位置を、以下のように変化させた以外は実施例1と同様の方法で、スポンジチタン(A)を製造した。
(1)スポンジチタン(A)採取位置
上限位置:上端から50mm(0.03H)
下限位置:下端から1200mm(0.60H)
外側限界位置:外側端から150mm(0.09D)
(1)スポンジチタン(A)不純物濃度
Fe:90質量ppm、Ni:1.3質量ppm
Al:0.3質量ppm、Cr:0.4質量ppm
Claims (12)
- クロール法によるスポンジチタンの製造において、
真空分離工程において、揮発分離させる金属マグネシウム及び塩化マグネシウムの合計質量C(kg)に対するスポンジチタン塊の質量T(kg)の比(C/T)が、0.40〜0.58であり、
破砕工程で、スポンジチタン塊の高さをH(mm)、直径をD(mm)としたときに、採取の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.05H〜0.10Hの範囲内に、採取の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.12Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より下の部分及び該半径方向の外側限界位置より外の部分を切断除去して、残りの部分を採取すること、
を特徴とするスポンジチタンの製造方法。 - 前記破砕工程で、前記採取の上下方向の下限位置及び前記採取の半径方向の外側限界位置を定めることに加えて、採取の上下方向の上限位置を、スポンジチタン塊の上端から0.02H〜0.05Hの範囲内に定め、前記上下方向の下限位置より下の部分及び前記半径方向の外側限界位置より外の部分を切断除去することに加えて、該上下方向の上限位置より上の部分を切断除去して、残りの部分を採取することを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記破砕工程で、採取対象の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.40H〜0.65Hの範囲内に、採取対象の上下方向の上限位置を、スポンジチタン塊の上端から0.02H〜0.05Hの範囲内に、採取対象の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.12Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より上側、且つ、該上下方向の上限位置より下側、且つ、該半径方向の外側限界位置より内側の部分を、採取対象として採取して、Fe含有量が10〜200質量ppm、Ni含有量が10質量ppm以下、Cr含有量が1.0質量ppm以下、且つ、Al含有量が1.0質量ppm以下であるスポンジチタン(A)を得ることを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記破砕工程で、上下方向でスポンジチタン塊の下端から0.70Hの位置より上側、且つ、上下方向でスポンジチタン塊の上端から0.10Hの位置より下側、且つ、半径方向でスポンジチタン塊の外側端から0.15Dの位置より内側の部分が、少なくとも採取対象に含まれるように採取して、Fe含有量が10〜200質量ppm、Ni含有量が10質量ppm以下、Cr含有量が1.0質量ppm以下、且つ、Al含有量が1.0質量ppm以下であるスポンジチタン(A)を得ることを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記破砕工程で、採取対象の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.10H〜0.20Hの範囲内に、採取対象の上下方向の上限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.40H〜0.65Hの範囲内に、採取対象の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.12Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より上側、且つ、該上下方向の上限位置より下側、且つ、該半径方向の外側限界位置より内側の部分を、採取対象として採取して、Fe含有量が10質量ppm以下、Ni含有量が3.0質量ppm以下、Cr含有量が3.0質量ppm以下、且つ、Al含有量が3.0質量ppm以下であるスポンジチタン(B)を得ることを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記破砕工程で、上下方向でスポンジチタン塊の下端から0.20Hの位置より上側、且つ、上下方向でスポンジチタン塊の下端から0.45Hの位置より下側、且つ、半径方向でスポンジチタン塊の外側端から0.15Dの位置より内側の部分が、少なくとも採取対象に含まれるように採取して、Fe含有量が10質量ppm以下、Ni含有量が3.0質量ppm以下、Cr含有量が3.0質量ppm以下、且つ、Al含有量が3.0質量ppm以下であるスポンジチタン(B)を得ることを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記破砕工程で、採取対象の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.05H〜0.10Hの範囲内に、採取対象の上下方向の上限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.15H〜030Hの範囲内に、採取対象の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.12Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より上側、且つ、該上下方向の上限位置より下側、且つ、該半径方向の外側限界位置より内側の部分を、採取対象として採取して、Fe含有量が10〜200質量ppm、Ni含有量が10質量ppm以下、Cr含有量が10質量ppm以下、且つ、Al含有量が10質量ppm以下であるスポンジチタン(C)を得ることを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記破砕工程で、採取対象の上下方向の下限位置を、スポンジチタン塊の下端から0.05H〜0.10Hの範囲内に、採取対象の半径方向の外側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.05D〜0.10Dの範囲内に、採取対象の半径方向の内側限界位置を、スポンジチタン塊の外側端から0.12D〜0.20Dの範囲内に定め、該上下方向の下限位置より上側、且つ、該上下方向の上限位置より下側、且つ、該半径方向の外側限界位置より内側、且つ、該半径方向の内側限界位置より外側の部分を、採取対象として採取して、Fe含有量が10〜200質量ppm、Ni含有量が質量10ppm以下、Cr含有量が10質量ppm以下、且つ、Al含有量が10質量ppm以下であるスポンジチタン(D)を得ることを特徴とする請求項1記載のスポンジチタンの製造方法。
- 還元工程を行った後、前記真空分離工程を行う前に、反応容器内の金属マグネシウム及び塩化マグネシウムを液相状態で抜き出す液相抜出操作を5〜10回行うことを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載のスポンジチタンの製造方法。
- 前記液相抜出操作において、前の液相抜出操作を終了した後、次の液相抜出操作を開始するまでの間隔を、平均2時間以上6時間以下とすることを特徴とする請求項9記載のスポンジチタンの製造方法。
- 還元工程を行う反応容器の内面材質中のNi含有量が0.04質量%以下であることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載のスポンジチタンの製造方法。
- 還元工程において、四塩化チタンの還元に用いる金属マグネシウム中のNi含有量が0.7質量ppm以下且つAl含有量が70質量ppm以下であることを特徴とする請求項1〜11いずれか1項記載のスポンジチタンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017212920A JP6924120B2 (ja) | 2017-11-02 | 2017-11-02 | スポンジチタンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017212920A JP6924120B2 (ja) | 2017-11-02 | 2017-11-02 | スポンジチタンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019085599A JP2019085599A (ja) | 2019-06-06 |
JP6924120B2 true JP6924120B2 (ja) | 2021-08-25 |
Family
ID=66763941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017212920A Active JP6924120B2 (ja) | 2017-11-02 | 2017-11-02 | スポンジチタンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6924120B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7385486B2 (ja) * | 2020-02-03 | 2023-11-22 | 東邦チタニウム株式会社 | スポンジチタンの製造方法 |
CN114850578B (zh) * | 2022-04-21 | 2024-03-26 | 昆明理工大学 | 一种海绵钛坨的切块方法及装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2863469B2 (ja) * | 1995-10-06 | 1999-03-03 | 株式会社住友シチックス尼崎 | 高純度チタン材の製造方法 |
JPH09111361A (ja) * | 1995-10-12 | 1997-04-28 | Sumitomo Sitix Corp | 高純度チタン材の製造方法 |
JP3756047B2 (ja) * | 2000-08-07 | 2006-03-15 | 住友チタニウム株式会社 | 高純度スポンジチタン材及びその製造方法 |
JP3735060B2 (ja) * | 2001-11-09 | 2006-01-11 | 住友チタニウム株式会社 | 低酸素チタン材の製造方法 |
US20050145072A1 (en) * | 2002-02-08 | 2005-07-07 | Hisayuki Wada | High-purity sponge titanium material and its production method |
JP4841801B2 (ja) * | 2003-04-24 | 2011-12-21 | 株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ | 高純度チタンインゴットの製造方法 |
JP4673337B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2011-04-20 | 東邦チタニウム株式会社 | スポンジチタンの製造方法 |
-
2017
- 2017-11-02 JP JP2017212920A patent/JP6924120B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019085599A (ja) | 2019-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0018037B1 (en) | Process and apparatus for preparing aluminium alkoxides | |
CA2676245C (en) | Continuous production of titanium by the metallothermic reduction of ticl4 | |
JP6924120B2 (ja) | スポンジチタンの製造方法 | |
Liang et al. | Removal of chloride impurities from titanium sponge by vacuum distillation | |
JP3838716B2 (ja) | ビスマスの精製方法 | |
JP5992244B2 (ja) | 高純度マグネシウムの製造方法及び高純度マグネシウム | |
Nagesh et al. | Methods of titanium sponge production | |
JP6750056B2 (ja) | チタン粉の製造方法、スポンジチタンの製造方法、チタン粉および、ガス収集装置 | |
JP6914081B2 (ja) | スポンジチタンの製造方法 | |
CN110462072B (zh) | 海绵钛和海绵钛的制造方法以及钛铸锭或钛合金铸锭的制造方法 | |
JP6908412B2 (ja) | スポンジチタンの製造方法 | |
JP2020180358A (ja) | スポンジチタンの製造方法、及びチタン加工品又は鋳造品の製造方法。 | |
KÉKESI | Extraction of tin from oxidized soldering dross by carbothermic reduction and acid leaching | |
JP2020100900A (ja) | スポンジチタンの製造方法及びチタン加工品又は鋳造品の製造方法 | |
JP4309675B2 (ja) | チタン合金の製造方法 | |
Matković et al. | Optimal conditions of vacuum distillation process for obtaining the high grade pure magnesium | |
JP2023050955A (ja) | スポンジチタンの製造方法 | |
JP7354393B1 (ja) | スポンジチタンの製造方法およびチタン成形物の製造方法 | |
JP6677787B1 (ja) | スポンジチタンの製造方法及びチタン加工品又は鋳造品の製造方法 | |
JP5796882B2 (ja) | スポンジチタン粒の製造方法 | |
JP7385486B2 (ja) | スポンジチタンの製造方法 | |
JP3782415B2 (ja) | 高純度スポンジチタン材およびチタンインゴットの製造方法 | |
JP7029325B2 (ja) | TiCl4又はスポンジチタンの製造方法 | |
JP2020180380A (ja) | チタン粉の製造方法、スポンジチタンの製造方法、チタン粉および、ガス収集装置 | |
WO2018110617A1 (ja) | 低塩素スポンジチタンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200914 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210730 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6924120 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |