JP6923560B2 - 圧電素子 - Google Patents

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Description

本開示は、圧力センサ素子として用いられる圧電素子に関する。
圧力センサ素子として圧電素子を用いることができる。圧電素子は、例えば、圧電体および内部電極が交互に積層された積層体と、該積層体の側面に設けられて内部電極に電気的に接続された外部電極と、該外部電極に電気的に接続されたリード線とを備える。この圧電素子として、外部電極とリード線との接合部位に、外部電極とリード線との反応層を有している例が知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特開2012−49426号公報 特開2008−66560号公報
本開示の圧電素子は、圧電体および内部電極が交互に積層された積層体と、該積層体の側面に設けられて前記内部電極に電気的に接続された外部電極と、該外部電極に電気的にかつ長さ方向が前記積層体の積層方向と同じ方向に接続されたリード線とを備える。さらに、前記外部電極と前記リード線との接合部位は、前記リード線がつぶれて幅方向に膨らんだ形状であるとともに前記外部電極の一部および前記リード線の一部が反応してできた反応層を有し、該反応層は、該反応層を正面に見たときに、外周形状が円形であり、かつ、前記リード線の軸方向に垂直な断面で見たときに、前記リード線に沿った幅を有するとともに、当該幅の中央部の厚みが最も厚くなっている。
圧電素子の実施形態の一例を示す概略斜視図である。 図1に示すII−II線で切断した断面の要部拡大図である。 圧電素子の実施形態の他の例を示す概略斜視図である。 圧電素子の実施形態の他の例を示す概略斜視図である。 図4に示すV−V線で切断した断面の要部拡大図である。
圧力センサ素子への要求として、より強い応力・高温環境下で繰り返し長期間安定に使用できるものが求められている。
しかしながら、従来の圧電素子を圧力センサ素子として高温環境下で使用すると、熱膨張差に起因して、外部電極およびリード線の反応層と外部電極との界面または外部電極およびリード線の反応層とリード線との界面の端からクラックが入り、クラックが入った部分の抵抗が増加することで、センサとしての感度が下がるおそれがある。
本開示は上記事情に鑑みてなされたもので、外部電極およびリード線の反応層とこれに隣接する部材との熱膨張差による応力を低減してクラックの発生を抑制し、より強い応力・高温環境下での繰り返し長期間安定に優れた圧電素子を提供することを目的とする。
以下、本実施形態の圧電素子について図面を参照して説明する。
図1は圧電素子の実施形態の一例を示す概略斜視図であり、図2は図1に示すII−II線で切断した断面の要部拡大図である。
図1および図2に示す圧電素子1は、圧電体21および内部電極22が交互に積層された積層体2と、積層体2の側面に設けられて内部電極22に電気的に接続された外部電極3と、外部電極3に電気的に接続されたリード線4とを備える。さらに、外部電極3とリード線4との接合部位に、外部電極3およびリード線4の反応層5を有し、反応層5は、リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときに、リード線4に沿った幅を有するとともに、当該幅の中央部の厚みが最も厚い。
積層体2は、圧電体21と内部電極22とが交互に積層された部分と、積層方向両端部に設けられた圧電体21のみが積層された部分とを有している。
この積層体2は、例えば縦0.5〜10mm、横0.5〜10mm、高さ1〜100mmの四角柱状(直方体状)にされている。積層体2としては、六角柱形状や八角柱形状、円柱状などであってもよい。
積層体2を構成する圧電体21は、圧電特性を有するセラミックスからなるものである。このようなセラミックスとして、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)からなるペロブスカイト型酸化物、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)などを用いることができる。この圧電体21の厚みは、例えば3〜250μmとされる。
積層体2を構成する内部電極22は、圧電体21となるセラミックスと同時焼成されたものである。内部電極22の材料として、例えば銀−パラジウム合金を主成分とする導体、あるいは銅、白金などを含む導体を用いることができる。
内部電極22は、互い違いに配置された第1の内部電極221と第2の内部電極222とからなり、図に示す例では、第1の内部電極221および第2の内部電極222がそれぞれ積層体2の対向する一対の側面に互い違いに引き出されて、後述する積層体2の側面に設けられた一対の外部電極3とそれぞれ電気的に接続されている。第1の内部電極221および第2の内部電極222の厚みは、例えば0.1〜5μmとされる。
なお、積層体2には、応力を緩和するための層であって、内部電極として機能しない金属層等が含まれていてもよい。
そして、第1の内部電極221および第2の内部電極222のいずれか一方の端面が達する積層体2の一対の側面にはそれぞれ外部電極3が設けられ、第1の内部電極221または第2の内部電極222と電気的に接続されている。この外部電極3は、例えばAgやCuなどの金属を含んだ導電性ペーストを焼き付けて作製することができる。ここで、外部電極3を積層体2の側面に垂直な横断面で見たときに、外部電極3の厚みは5〜70μmとされる。
外部電極3にはリード線4が接合され、電気的に接続されている。そして、外部電極3はリード線4を介して外部回路と電気的に接続される。
また、リード線4としては、例えば四角形など多角形、円形、楕円形などの断面形状を有する銅などからなる金属線を使用することができる。そして、例えば、直径50〜500μmで、表面にNiメッキが施された銅線や、表面がエナメルコートされた銅線などを使用することもできる。
そして、外部電極3とリード線4との接合部位には、外部電極3およびリード線4の反応層5がある。さらに、反応層5は、リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときに、リード線4に沿った幅を有するとともに、当該幅の中央部の厚みが最も厚くなっている。
これにより、外部電極3およびリード線4の反応層5とこれに隣接する部材(外部電極3あるいはリード線4)との熱膨張差に起因する応力を、反応層5の幅の中央部(リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときの幅方向の中央部)に集めることができる。言い換えると、反応層5の厚みの厚い中央部は熱膨張量が大きく熱応力がかかるが、反応層5の厚みの薄い端部は熱膨張量が小さく熱応力がかかりにくくすることができる。その結果、反応層5と外部電極3との界面および反応層5とリード線4との界面の端にクラックが生じるのを抑制することができる。
ここで、反応層5とは、外部電極3とリード線4とが接合される際にこれらの少なくとも一方が溶融するなどしてできた層のことである。図に示す反応層5は、リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときに、幅方向の端から中央部に向けて漸次厚みが厚くなっている形状であるが、例えば段階的に厚みが厚くなっているような形状であってもよい。
なお、反応層5は、外部電極3の一部およびリード線4の一部が反応してできた層であって、外部電極3の一部またはリード線4の一部とも言えなくもないが、便宜上反応層5と外部電極3およびリード線4とは異なる部材であるものとする。
反応層5の最も厚い部分の厚みは、例えば5〜50μmとされる。また、反応層5の幅はリード線4の形状や幅に合わせて適宜決定される。
リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときに、幅方向の端から中央部に向けて漸次厚みが厚くなっている形態の例として、反応層5と外部電極3との境界が外部電極3側に凸となる凸状(例えば凸曲線状)、反応層5とリード線4との境界がリード線4側に凸となる凸状、どちら側の境界においても凸となる凸状などの形態が挙げられる。なお、ここでいう凸状とは、例えば凸曲線状である。
特に、リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときに、反応層5が外部電極3側とリード線4側のどちらにも凸曲線状になっている形状であってよい。すなわち、リード線4の軸方向に垂直な断面で見たときに、反応層5と外部電極3との境界が外部電極3側に凸となる凸曲線状であり、反応層5とリード線4との境界がリード線4側に凸となる凸曲線状である形状であってよい。これにより、反応層5の中央部にかかる応力を外部電極3側とリード線4側との両側に分散でき、さらにこれらの界面の端にかかる応力を小さくできる。
また、図3、図4および図4に示すV−V線で切断した断面の要部拡大図である図5に示すように、リード線4における外部電極3との接合部位41は、他の部位よりも幅方向に膨らんでいてもよい。
図3に示す形態は、リード線4として外部電極に接合される接合部位41があらかじめ幅方向に膨らんだ形状に加工されたものである。
一方、図4および図5に示す形態は、熱源をリード線4に押し当てるなどしてリード線4を外部電極3に接合する場合に、この接合と同時にリード線4がつぶれて幅方向に膨らんだ形状の接合部位41が設けられたものである。例えば、先端を700〜1200℃に加熱した金属棒もしくはアルミナなどのセラミック棒からなる熱源を、エナメルコートされた銅線からなるリード線4の上から押し当てて、リード線4を構成する銅を溶かしながら熱源をさらに圧力をかけて接合させる。このとき、リード線4の接合部位41が幅方向に膨らんだ形状になる。なお、リード線4の銅が外部電極3の銀と反応して、リード線4に沿った幅を有するとともに、当該幅の中央部の厚みが最も厚い反応層5が形成されつつ、リード線4が外部電極3に接合される。
ここで、リード線4を正面に見たときのリード線4の幅(外部電極3との接合部位41以外の部位の幅)が例えば0.2〜2mmのとき、外部電極3との接合部位41(幅方向に膨らんだ部位)の幅は例えば1.5〜2.5倍の幅とされる。
このような形状であることで、反応層5を正面に見たときの外周形状が円形に近づき、応力が集中する反応層5の最も厚みの厚い部分となる中央部が外周(端)の全ての位置からほぼ均等な距離に位置するようになるので、さらに界面の端への応力を小さくできる。
また、図4に示すように、リード線4における少なくとも外部電極3との接合部位41を除く部位を、軸方向に垂直な断面で切断した断面形状が円形状であってもよい。このような形状であると、リード線4の外部電極3との接合部位を除く部位の外周にエッジが無く、振動が集中するような箇所が無いので、反応層5の界面付近で生じる応力の減衰に寄与することができる。また、ノイズがリード線4の外側の空間に伝搬しやすくなるので、リードを伝わる電気信号の振動ノイズが低減される。
また、外部電極3は厚み方向の積層体2側にガラスを多く含んでいるのがよい。例えば銀を主成分とする外部電極3が2層構造であったとき、積層体2側の層をガラスが多く含まれる層とし、外表面側の層をガラスが少ない層とすることができる。このような構成とすると、外部電極3と積層体2との接合強度を大きくするとともに、銀と銅との反応層5中にガラスを分散させた構造とすることができ、反応層5の界面が増えることで応力を緩和させることができる。
なお、リード線4として、表面がNiメッキされた銅線の場合、リード線4と外部電極3とが接した部分だけに反応層5ができる。一方、リード線4として、表面にNiメッキが無い銅線の場合、反応が進行することで、リード線4の外部電極3に接していない部分にも反応層5を設けることができる。
次に、本実施形態の圧電素子1の製造方法について説明する。
まず、圧電体21となるセラミックグリーンシートを作製する。具体的には、圧電セラミックスの仮焼粉末と、アクリル系,ブチラール系等の有機高分子からなるバインダーと、可塑剤とを混合してスラリーを作製する。そして、ドクターブレード法、カレンダーロール法等のテープ成型法を用いることにより、このスラリーを用いてグリーンシートを作製する。圧電セラミックスとしては圧電特性を有するものであればよく、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)からなるペロブスカイト型酸化物等を用いることができる。また、可塑剤としては、フタル酸ジブチル(DBP),フタル酸ジオクチル(DOP)等を用いることができる。
次に、内部電極22となる導電性ペーストを作製する。具体的には、銀−パラジウム合金の金属粉末にバインダーおよび可塑剤を添加混合することによって導電性ペーストを作製する。この導電性ペーストを上記のグリーンシート上に、スクリーン印刷法を用いて内部電極22のパターンで塗布する。さらに、この導電性ペーストが印刷されたグリーンシートを複数枚積層し、所定の温度で脱バインダー処理を行なった後、900〜1200℃の温度で焼成し、平面研削盤等を用いて所定の形状になるよう研削処理を施すことによって、交互に積層された圧電体21および内部電極22を備えた積層体2を作製する。
なお、積層体2は、上記の製造方法によって作製されるものに限定されるものではなく、圧電体21と内部電極22を複数積層してなる積層体2を作製できれば、どのような製造方法によって作製されてもよい。
次に、内部電極22と外部との電気的なやり取りをするために、積層体2の側面に外部電極3を形成する。外部電極3は、以下に述べる方法により形成することができる。最初に、例えば銀粉末や銅粉末および可塑剤を添付混合することで導電性ペーストを作製する。次に、この導電性ペーストを上記の積層体2の側面の内部電極22が露出している箇所に、スクリーン印刷法やディスペンス方式を用いて所定の厚みや幅を制御して外部電極3のパターンで例えば5〜70μmの厚さ塗布し、500〜800℃の温度で焼き付ける。ここで、導電性ペーストにはガラス粉末を含有させてもよく、ガラス粉末の量を異ならせた導電性ペーストを2段階に塗布してもよい。
次に、リード線4を外部電極3に接合する。このとき、例えば、先端を700〜1200℃に加熱した金属棒もしくはアルミナなどのセラミック棒からなる熱源を、エナメルコートされた銅線からなるリード線4の上から押し当てて、リード線4を構成する銅を溶かしながら熱源をさらに圧力をかけて接合させる。この際、リード線4の溶融が始まってから熱源を押し当てることで、リード線4に沿った幅を有するとともに、当該幅の中央部の厚みが最も厚い反応層5を形成でき、圧電素子1を作製することができる。
なお、外部電極3に含まれるガラスの量が多いと反応層5が外部電極3側に凸となりにくく、リード線4側に凸となりやすくなる。
また、断面形状が四角形状のリード線の場合において、熱源を押し当てる圧力をあまり加えずに接触させると、リード線4の接合部位41がつぶれずに、反応層5の中央部だけが厚くなる。特に、銅線の表面にNiメッキしたリード線4を用いて、接合部位41だけNiメッキを剥いで銅を露出させておくと、その部位だけ反応しやすくなって、反応層5の中央部のみをより厚くすることができる。
本開示の圧電素子の実施例について説明する。
実施例の圧電素子を以下のようにして作製した。
まず、平均粒径が0.4μmのチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)を主成分とする圧電セラミックスの仮焼粉末、バインダーおよび可塑剤を混合したセラミックスラリーを作製した。このセラミックスラリーを用いてドクターブレード法により厚み50μmの圧電体となるセラミックグリーンシートを作製した。
次に、銀−パラジウム合金にバインダーを加えて、内部電極となる導電性ペーストを作製した。
次に、セラミックグリーンシートの片面に、内部電極となる導電性ペーストをスクリーン印刷法により印刷し、導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを50層した。また、内部電極となる導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシート50枚を中心にして、その上下に、内部電極となる導電性ペーストが印刷されていないセラミックグリーンシート合計10枚を積層した。そして、980〜1100℃で焼成し、平面研削盤を用いて所定の形状に研削して、3mm角の積層体を得た。
次に、外部との電気のやりとりをする為に、積層体の側面にAgを含む導電性ペーストをスクリーン印刷により外部電極を形成した。
ここで、実施例(試料1)として図2に示す反応層を作製した。具体的には、リード線は直径150μmのエナメルコートされた銅線を使用し、先端が800〜900℃に加熱されたアルミナのセラミック棒を使用し、これをリード線に押し当て、銅と銀の反応層を形成しつつ接合を行った。この際、リード線の溶融が始まってから、外部電極上に5〜10Nの力で押し当て、リード線を広げながら15〜30秒間反応させることで、幅方向の端から中央部にいくにつれて徐々に厚みが厚くなる反応層を形成した。
一方、比較例(試料2)として、反応層が幅方向の端が中央部よりも厚くなるものを作製した。具体的には、レーザー溶接法を用い、反応層の外側から溶融させることで、幅方向の端の厚みが厚くなるものを作製した。
これらの圧電素子について、外力を加え電荷を取り出す方法にて圧力センサ出力を測定したところ、約1,000Nの外力を加えた時、約15mCの電荷が得られた。
また、これらの圧電素子について、1,000Nの荷重を200Hzの振動で1.0×109回繰り返し加える耐久性試験を行った。
その後、実施例である試料1の圧電素子は、反応層付近をSEM(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)で分析した結果、反応層の端部周辺にクラックの発生はなかった。さらに、この圧電素子の出力信号を評価すると、耐久性試験前と同等の値が得られ、特性劣化はしていなかった。
これに対し、比較例である試料2の圧電素子は、SEMの分析の結果、反応層の端部にクラックが有り、端部付近の断面を観察すると、端部にあるクラックが反応層の内部にまで進展していた。さらに、試料2の出力信号を測定すると、信頼性試験前より30%低い値が得られ、劣化していた。
以上の結果から、本開示の圧電素子は、外部電極およびリード線の反応層とこれに隣接する部材との熱膨張差による応力が低減され、クラックが抑制されていて、長期間の耐久性に優れていることがわかる。
1・・・圧電素子
2・・・積層体
21・・圧電体
22・・内部電極
3・・・外部電極
4・・・リード線
5・・・反応層

Claims (6)

  1. 圧電体および内部電極が交互に積層された積層体と、該積層体の側面に設けられて前記内部電極に電気的に接続された外部電極と、該外部電極に電気的にかつ長さ方向が前記積層体の積層方向と同じ方向に接続されたリード線とを備え、前記外部電極と前記リード線との接合部位は、前記リード線がつぶれて幅方向に膨らんだ形状であるとともに前記外部電極の一部および前記リード線の一部が反応してできた反応層を有し、該反応層は、該反応層を正面に見たときに、外周形状が円形であり、かつ、前記リード線の軸方向に垂直な断面で見たときに、前記リード線に沿った幅を有するとともに、当該幅の中央部の厚みが最も厚いことを特徴とする圧電素子。
  2. 前記反応層は、前記リード線の軸方向に垂直な断面で見たときに、幅方向の端から中央部に向けて漸次厚みが厚くなっていることを特徴とする請求項1に記載の圧電素子。
  3. 前記リード線の軸方向に垂直な断面で見たときに、前記反応層と前記外部電極との境界が前記外部電極側に凸となる凸曲線状であり、前記反応層と前記リード線との境界が前記リード線側に凸となる凸曲線状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電素子。
  4. 前記リード線における前記外部電極との接合部位は、他の部位よりも幅方向に膨らんでいることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の圧電素子。
  5. 前記リード線における少なくとも前記外部電極との接合部位を除く部位を、軸方向に垂直な断面で切断した断面形状が円形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の圧電素子。
  6. 前記外部電極は厚み方向の積層体側にガラスを多く含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の圧電素子。
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