JP6918710B2 - 非常方向灯 - Google Patents

Description

本発明は、車両用非常警告灯に関し、より詳細には、緊急方向指示灯に関し、緊急方向指示灯は、車両が従来の非常灯を起動しているにもかかわらず、差し迫った緊急の方向又は車線変更に対する警告を与える。

車両は、近年、従来の非常警告灯を備えている。こうした従来の非常灯は、ダッシュボードの制御スイッチによって操作される。スイッチを操作すると、従来の方向指示器が、たいていの場合、同時に点滅する。非常灯は、非常点滅灯スイッチ・システムによって制御する。非常点滅灯及び非常点滅灯スイッチは、通常の方向指示器スイッチとは別個であり、方向指示器スイッチに優先する。

通常、非常灯は、車両が停止に至った後に運転手が起動させる。起動すると、非常灯が点滅する。公道を走行中に車両（又は運転手）に危険が生じると、車両は、減速する、又は運転不能になる、又は更には走行車線内で停止するおそれがある。このことは、従来の非常灯を起動しているか否かによらず、急激な緊急事態を生じさせ、車両が車線をふさぐことになる。このことは、危険な状況を生じさせる。従来の非常灯を点滅させるだけでは、車両及び運転手又はその周囲の交通に対して状況の危険性を減少させることにはならない。

好ましくは、困難な状態にある車両（又は運転手）を交通から外して路肩に移動させ、走行車線を空けるべきである。この操作は、車両が全く制御可能である場合、特に、運転手が車両を制御することが困難である又は運転手がパニック状態又は方向を見失っているといった危険な状況が生じた後に行わなければならないことを踏まえると、激しい交通量では困難である場合がある。運転手は、車線を越えて移動し、道路から離れようとすること自体が危険を生じさせると感じるかもしれない。運転手は、従来の非常点滅灯を起動した後に通常の方向指示器が作動しないために、そのような車線変更を指示できないおそれがある。

しかし、困難な状態にある車両は、運転手自身及び同乗者の安全のために、車線変更を行い、交通から出る以外に選択肢がない場合があり、この車線変更は、急激な予期しない動きであることがある。

従来の非常灯を起動した後、従来の方向指示器によりそのような車線変更を表示することは不可能となる。非常警告点滅灯は、方向指示器の制御に優先する。というのは、非常システムは、両方の方向指示灯を同時に点灯させるためである。

したがって、困難な状態にあって、最初に従来の非常灯を起動させた車両の運転手は、運転中、方向又は車線変更を示すために方向指示器を使用することができない。というのは、非常灯の起動により、方向指示器の制御が遮断されるためである。

従来の非常点滅灯を既に操作しているにもかかわらず、最初に従来の非常灯を従来の様式で起動し、次に緊急方向指示器又は非常方向灯を操作し、方向又は車線変更を表示できるという選択肢を運転手に与えることが明らかに望ましい。長年にわたり、ほとんどの車両は、第３の後部制動灯を備えており、この第３の後部制動灯は、通常、車両の背部中央で、通常、側部制動灯及び方向指示灯よりも高い場所に組み付けられている。

これらの目的を達成する目的で、本発明は、車両のための緊急方向指示器システム又は非常方向灯を備え、この緊急方向指示器システム又は非常方向灯は、中央後部停止灯を有する制動灯、通常の方向指示器、及び従来の非常点滅灯制御システム、電力を供給される緊急方向指示器スイッチ、及び緊急灯方向指示器スイッチに接続されている左右配線、緊急方向指示器スイッチからそれぞれの左右配線に接続された、中央後部停止灯に隣接する左右緊急灯モジュール、及び車両運転室の緊急方向指示器の左右表示灯を有し、従来の非常点滅灯制御システムは、方向指示器の制御を遮断し、従来の方向指示灯を車両の両側で点滅させるように動作可能なものであり、左右表示灯は、緊急方向指示器スイッチから左右配線に接続され、運転手に、緊急方向指示灯の一方又はもう一方が起動されていることを表示するように動作可能である。

好ましくは、緊急方向指示器スイッチは、運転手がアクセス可能である車両のステアリング・コラム、ダッシュボード上等、運転制御器に隣接して組み付けられている。

好ましくは、緊急方向指示器スイッチは、左右スイッチ・ボタンを有し、それぞれの左右配線に接続されているスイッチ・コンソールから構成される。

好ましくは、緊急方向指示器システムは、従来の非常点滅灯とは個別にそれ自体の点灯の制御を有し、緊急方向指示器の選択した一方又はもう一方が緊急方向指示灯を点灯させるようにする。

本開示の一部を形成する添付の特許請求の範囲において、本発明を特徴付ける新規性の様々な特徴をより詳細に指摘する。本発明、本発明の動作の利点、及び本発明の使用により達成される特定の目的をより良好に理解するために、図面及び説明事項を示す。説明事項には、本発明の好ましい実施形態の例示及び説明がある。

後部左右車両灯の通常の配線、中央後部制動灯、左右緊急方向指示灯モジュール、及び緊急方向指示灯のための個別の左右配線、及びそのような緊急方向指示灯を制御する左右スイッチ・ボタンを示す概略回路図

図１から、典型的な車両は、その後部に通常の左右後部制動灯モジュール（１０ａ）及び（１０ｂ）並びに方向指示灯（１２ａ）及び（１２ｂ）を備えていることがわかる。通常、車両は中央後部上側停止灯（１４）を有する。

そのような従来の灯は全て、それぞれの通常の車両スイッチ・システム（図示せず）に配線されており、こうしたシステムの細部は、車両ごとに異なる場合がある。多くの車両では、従来の後部左右方向指示灯は、従来の非常点滅灯回路（１６）にも配線されている。従来の非常点滅灯回路（１６）は、通常、車両のダッシュボード上の手動制御ボタンによってダッシュボード上で制御する。このボタンは従来のものであるため、図示しない。制動灯（１０ａ及び１０ｂ）は、制動ペダル（図示せず）に接続され、方向指示灯（１２ａ及び１２ｂ）は、通常の様式で従来の方向指示器の制御器（１８）に接続され、これらは、説明を必要としない。車両の製造元及び設計に応じて、方向指示灯は、従来の非常点滅灯に優先されることがある。

従来の非常点滅灯を起動すると、非常点滅灯は、スイッチをオフにするまで、少なくとも従来の方向指示灯を連続的に点滅させて作動する。従来の非常点滅灯は、標準的な車両灯の一部では通常のスイッチに優先する。特に、通常の車両後部方向指示器に優先し、従来の車両方向指示器スイッチの操作にはもはや応答しない。

本発明は、緊急方向指示器スイッチ・モジュール（２０）から構成した緊急方向指示器システムを提供するものであり、緊急方向指示器スイッチ・モジュール（２０）は、運転手に好都合な運転室内、例えばステアリング・コラム上に組み付けられている。本実施形態では、緊急方向指示器スイッチ・モジュール（２０）は、例として、ハンドルのスポーク上に組み付けられていることが示される。モジュール（２０）は、左右指示器ボタン（２２）及び（２４）を有する。モジュールには、従来の非常点滅灯回路（１６）とは別個に内部回路（図示せず）を通して電力が供給される。

緊急方向指示器モジュール（２０）からは、左右配線（３０）及び（３２）が、中央後部に組み付けた制動灯ユニット（１４）の両側に通じている。配線は、適切な左右方向指示灯モジュール（３４）及び（３６）に接続されている。これらのモジュールは、例えば矢印（図示せず）等の適切なレンズを有し、一方のモジュールを起動すると、レンズの指示により、背後の車両に、車両が困難な状態にあることを意図する注意を喚起するようにする。

システムは、左右表示灯（３８）及び（４０）も運転室内に備え、運転手が見ることができる。これらの表示灯は、モジュール（２０）に配線されている。

モジュール（２０）は、当然、従来の非常点滅灯（１６）とは別個に、電源に接続されている。一方又はもう一方の表示灯は、それぞれの緊急方向指示器スイッチを起動した場合に点灯する。

このことにより、運転手に緊急方向指示器システムが作動していることを表示する。

配線は、多くの場合、車両を製造する間に備え付けることができる。

しかし、本発明は、販売業者が、アフター・マーケット・サービスの一部として新車又は既存の車両に備え付けるように適合可能でもある。緊急方向指示器モジュールは、あらゆる適切なクランプ（図示せず）によってステアリング・コラム又はダッシュボード上に取り付けることができる。

場合によっては、緊急方向指示器の電球及びソケットを中央制動灯モジュール（１４）内部に追加することができるが、好ましくは、個別のモジュールとして、車両の内部に、多くの場合、中央制動灯の横の左右両側に追加する。左右配線（３０）及び（３２）は、車両の乗員室内部に延ばし、左右スイッチ・ボタンを運転室のそれぞれの左右緊急方向指示器モジュール及び表示灯に接続することができる。

緊急方向指示器モジュールの電源は、従来の非常点滅灯回路（１６）とは別個に電力にアクセスできるように接続することができる。

使用中、例えばタイヤのパンク等の危険が生じたと仮定すると、運転手は、通常、従来の非常点滅灯を起動し、減速することになる。

運転手は、依然として車両を十分に制御していると仮定して、緊急方向指示器ボタン（２２）又は（２４）の一方を押し、車線変更を表示する。通常、左車線運転の国を除き、運転手は、最終的に公道から出て路肩に向かうことができるように車線は右に変更すると思われる。公道の左側の場所を目指して、運転手が左に出たい場合もあり得る。

緊急方向指示器ボタンを選択して押すと、それぞれの緊急方向指示灯（３６）又は（３４）が、通常は中央後部制動灯の横で連続的に点滅し、方向又は車線変更を表示する。

緊急方向指示器ボタンは、内部表示灯のそれぞれ１つを起動することにもなる。このことにより、運転手に緊急方向指示器システムが作動していることを表示する。

上記は、本発明の好ましい実施形態の説明であり、単に例として示すものである。

Claims (5)

1. 非常時の方向を表示する、停止灯、方向指示器及び従来の非常点滅灯制御システムを有する車両のための非常方向灯システムであって、前記従来の非常点滅灯制御システムは、前記車両の方向指示器の制御を遮断し、前記車両の両側の少なくとも１つの方向指示灯を点滅させるように動作可能である、非常方向灯システムにおいて、
   前記従来の非常点滅灯制御システムとは別個の電源；
   運転手がアクセス可能であり、前記従来の非常点滅灯制御システムとは別個の前記電源に接続されており、運転手が依然として前記車両を運転している間に前記従来の非常点滅灯システムとは別個に運転手が操作することができる緊急方向指示器スイッチ；
   前記緊急方向指示器スイッチを運転手が起動すると点灯指示を送信するように、前記緊急方向指示器スイッチに接続されている緊急方向指示器点滅灯ユニット；
   前記緊急方向指示器スイッチによって選択的に起動される、前記車両のそれぞれ左右両側上の後部の左右緊急方向指示器；
   前記緊急方向指示器の一方又はもう一方を選択的に起動するために選択的に操作可能である緊急方向指示器スイッチ制御器；
   前記緊急方向指示器スイッチから前記緊急方向指示器の選択した一方に緊急方向指示を送信するために、前記緊急方向指示器スイッチ及びそれぞれの前記左右緊急方向指示器に接続されている左右緊急方向指示器配線；
   運転席に組み付けられ、前記緊急方向指示器スイッチに接続され、運転手によって選択され操作された前記緊急方向指示器スイッチの作動を表示する左右表示灯；を備え、
   前記左右緊急方向指示器は、緊急方向指示器スイッチの操作によって、前記従来の非常点滅灯制御システムとは独立に制御される
   ことを特徴とする車両用非常方向灯システム。
2. 前記緊急方向指示器スイッチは、前記車両のステアリング・コラムに隣接して組み付けられ、運転手が前記車両を依然として運転しながら操作するために運転手がアクセス可能である
   請求項１に記載の車両用非常方向灯システム。
3. 前記緊急方向指示器スイッチは、緊急スイッチ・コンソール及びそれぞれの左右のボタン式スイッチを備え、前記ボタン式スイッチは、それぞれ前記左右緊急方向指示器配線に接続されており、運転手が緊急時に右又は左への方向のいずれかを表示するために操作可能である
   請求項２に記載の車両用非常方向灯システム。
4. 緊急点滅灯回路は、前記緊急方向指示器スイッチに接続されており、運転手が前記緊急スイッチ・コンソール上の前記ボタン式スイッチの一方又はもう一方を選択して操作した場合に、前記従来の非常点滅灯制御システムとは別個に選択的に操作可能である
   請求項３に記載の車両用非常方向灯システム。
5. 前記車両内の単一中央後部停止灯モジュールを更に特徴とし、前記左右緊急方向指示器は、前記単一中央後部停止灯モジュール内に組み込まれている
   請求項１に記載の車両用非常方向灯システム。

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