以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成の概略図を示している。遊技場内には多数のパチンコ遊技機1が設置されており、パチンコ遊技機1に対応して貸出機2及び遊技情報表示装置3が設置されている。パチンコ遊技機1、貸出機2及び遊技情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、貸出機2は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6と接続されているだけでなく、中継装置4を介さずにLAN5を介して管理装置6と直接接続されていても良い。又、遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台のパチンコ遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(パチンコ遊技機1、貸出機2等)から送信される遊技信号を受信してパチンコ遊技機1の遊技データ、会員登録を行った会員遊技者の個人データ等を管理する。
パチンコ遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面9に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上部受皿11、下部受皿12を有すると共に、盤面9に、液晶表示部13、普図入賞口14、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17を有する。又、上部受皿11には貸出ボタン18及び返却ボタン19が並設されている。第1始動口15は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口16は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。
パチンコ遊技機1は、遊技場の管理者が設定値(例えば設定1〜6)を選択することで、遊技場側により設定される設定値により遊技者の有利度が変更可能であり、設定値が低いほど遊技者の有利度が相対的に低く、設定値が高いほど遊技者の有利度が相対的に高く設定される遊技機である。又、パチンコ遊技機1は、高確率状態において小当たり確率も高くなる所謂小当たりRUSHを発生する遊技機である。パチンコ遊技機1は、小当たり当選になると小当たり状態が発生し、小当たり状態では大入賞口17が1秒に亘って開放状態になった後に閉鎖状態になり、その開放状態においては玉が平均2個入賞する。パチンコ遊技機1は、小当たり状態が終了すると、その小当たり状態が発生する前の遊技状態に戻る(小当たり状態になっても高確率状態や時短状態は終了しない)。パチンコ遊技機1は、高確率状態においては、小当たり当選確率が非常に高くなるので(1/2)、小当たり状態が連続して発生することになる。即ち、パチンコ遊技機1は、内部的には、高確率状態→小当たり状態→高確率状態→小当たり状態→…(以下繰り返し)を連続することになる。この際に、図柄変動時間を平均2秒にすることで、小当たり状態を消化する時間も含めて6秒に1回小当たり状態が発生する。このように高確率状態において小当たり状態が高頻度で発生するので、遊技者にしてみれば玉を発射し続ければ玉が微増していくことになる。上記したように6秒に1回小当たり状態が発生(6秒で玉を10個発射可能)するので、大入賞口17への玉の入賞(平均2個入賞)により30個の玉が払い出され、6秒に約20個ペース(小当たり当選確率が「1/2」であるので、図柄変動1回あたり約10個ペース)で玉が増加することになる。
パチンコ遊技機1のスペックは以下の通りである。
普図当選確率は、通常状態では「1/30」であり、時短状態及び高確率状態では「1/1」である。
電チュー開放時間は、通常状態では「0.2秒」であり、時短状態及び高確率状態では「1.5秒×3回」である。
普図変動時間(平均)は、通常状態では「30秒」であり、時短状態では「1秒」である。
図柄変動時間(平均)は、通常状態では「30秒」であり、時短状態では「4秒」であり、高確率状態では「2秒」である。時短状態の図柄変動時間が高確率状態の図柄変動時間よりも長いのは、時短状態では、抽選結果が外れの場合にもリーチ演出が発生する頻度が高確率状態よりも高くなっているためである。リーチ演出が発生しない場合、時短状態及び高確率状態の両方とも図柄変動が約「1.5秒」で終了する。
払出は、第1始動口15及び第2始動口16では「1個」であり、大入賞口17では「15個」である。
特図の種類は、「1」〜「9」であり、奇数図柄が終了後に高確率状態が発生する確変大当たり状態に対応する。
特図当選確率(第2始動口16への入賞に基づく図柄変動を優先的に実行する)は、通常状態や時短状態では約「1/300(設定1)」〜「1/250(設定6)」であり、設定値が「1」増える毎に分母の値が「10」ずつ減り、高確率状態では約「1/60(設定1)」〜「1/50(設定6)」であり、設定値が「1」増える毎に分母の値が「2」ずつ減る。このように高確率状態の特図当選確率は、通常状態や時短状態の特図当選確率と比較して5倍である。通常状態や時短状態において大当たり状態が発生することは第1遊技結果が発生することに対応し、高確率状態において大当たり状態が発生することは第2遊技結果が発生することに対応する。又、大当たり状態は特別遊技状態に対応する。
特図当選時の高確率状態の割合は、「60%」であり、高確率状態は次回大当たり当選まで継続し、時短状態は通常大当たり状態の後に100回転まで継続する。
小当たり当選確率は、通常状態や時短状態では「1/1000」であり、高確率状態では「1/2」である。
大当たり1回の出玉(差玉)は、15Rで約「2000玉」であり、1Rは10個入賞又は30秒経過で終了する。
尚、設定値に応じて乱数に対する当選乱数の数が変化することで当選確率が変化する。例えば設定値「1」の場合であれば、乱数「65536個」に対して当選乱数「218個」であることにより当選確率が約「1/300」になっている。設定値「2」〜「6」の場合は、設定値「1」の場合よりも当選乱数の数が多くなることで、当選確率が高くなっている。
パチンコ遊技機1及び当該パチンコ遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による遊技の進行に伴って以下の遊技信号を送信する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから送信される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、パチンコ遊技機1から送信される信号でも良い。
セーフ信号=パチンコ遊技機1から送信される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが送信されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。
始動信号=パチンコ遊技機1から送信される始動入賞(特定の入賞)により変動(作動)する液晶表示部13(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に送信されるので、始動信号の受信に応じてスタート処理を特定し、「始動信号×1」をスタート回数(スタート処理数)として特定する。尚、第1始動口15又は第2始動口16への入賞を示す信号としても良い。
大当たり信号=パチンコ遊技機1から送信される大当たり期間を特定可能な信号である。大当たり中にレベル送信される状態信号であるので、大当たり信号の受信中を大当たり中として特定する。
特別信号=パチンコ遊技機1から送信される時短状態又は高確率状態を特定可能な信号である。第2始動口16の入賞率が向上する時短状態又は高確率状態でレベル送信される状態信号であるので、特別信号の受信中を時短状態又は高確率状態として特定する。又、大当たり信号と特別信号の何れも受信していない期間を通常状態として特定する。
貸出機2は、各台計数機能を有する貸出機である。貸出機2は、パチンコ遊技機1の遊技状態を示す状態表示部20、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口21、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、持玉(会員遊技者であれば貯玉も含む)を払い出すための払出ボタン23、払い出された玉が通過する払出ノズル24、ICカードが挿入されるカード挿入口25、対応するパチンコ遊技機1を遊技する遊技者の顔を撮影するカメラ26、パチンコ遊技機1の下部受皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿27を有する。
貸出機2は以下のように動作する。
(1)カードストック部にストックしている一般カードの枚数(残り枚数)を検知する機能を有し、貨幣が貨幣投入口21に投入されると、その時点での残り枚数が1枚以上であることを条件として貨幣を受け付け、その投入された貨幣の金額である投入金額を残高としてRAMに記憶すると共に、その残高を液晶表示部22に表示する。この状態(残高がある状態)からパチンコ遊技機1の貸出ボタン18が操作されると、その貸出ボタン18の操作に応じて残高の範囲内で1度数分に対応する玉数の玉をパチンコ遊技機1内部の払出機構から貸し出す毎に貸出玉数を特定可能な売上信号を送信する。例えば貸出単価が4円であれば125玉を払い出し、貸出単価が1円であれば500玉を払い出す。このとき、パチンコ遊技機1から貸出機2に1度数分の玉を払い出したことを示す信号が送信されるので、RAMに記憶している残高及び液晶表示部22に表示させている残高から1度数分を減算する。売上信号は1度数分の玉を払い出す毎に1パルスが送信されるパルス信号であるので、1パルスを500円分の売上額として特定する。尚、カードストック部43に一般カードを1枚もストックしていない、即ち、一般カードの残り枚数が0枚であるときには、貨幣の受け付けを禁止する。
(2)パチンコ遊技機1の下部受皿12から落下した玉が計数受皿27で受けられると、その計数受皿27で受けられた玉が計数部に流入することで玉を計数し、その計数した玉数である計数玉数を持玉数としてRAMに記憶すると共に、その持玉数を液晶表示部22に表示する。この状態(持玉数がある状態)から払出ボタン23が操作されると、その払出ボタン23の操作に応じて計数玉数(持玉数)又は貯玉数(会員遊技者の場合)の範囲内で1度数分に対応する玉数の玉をパチンコ遊技機1内部の払出機構から払い出す。このとき、RAMに記憶している持玉数及び液晶表示部22に表示させている持玉数から1度数分を減算すると共に、払い出した遊技媒体の数を示す払出玉数を特定可能な払出信号を送信する。尚、持玉数が1度数分に対応する玉数に満たない場合であれば、その1度数に満たない分の全ての玉数の玉をパチンコ遊技機1内部の払出機構から払い出し、同様に、RAMに記憶している持玉数及び液晶表示部22に表示させている持玉数から1度数に満たない分を減算する。
(3)一般カードがカード挿入口25に挿入されると(受け付けられると)、一般カードに記録されている残高や持玉数をカードリーダライタにより読み出し、その読み出した残高や持玉数をRAMに記憶する(一般カードからRAMへとデータを移行する)と共に液晶表示部22に表示する。このとき、一般カードに記録されている残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、一般カードの残高や持玉数のデータを消去する)。一般カードが受け付けられたときは、その一般カードから読み出した残高や持玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。
(4)会員カードがカード挿入口25に挿入されると(受け付けられると)、会員カードに記録されている残金をカードリーダライタにより読み出し、その読み出した残金をRAMに記憶する(会員カードからRAMへとデータを移行する)と共に液晶表示部22に表示する。このとき、会員カードに記録されている残金をゼロリセットする(初期化する、会員カードの残金のデータを消去する)。又、暗証番号の操作入力を条件として管理装置6の会員口座に記憶されている貯玉数を受信することで、会員カードに対応する貯玉数もRAMに記憶すると共に液晶表示部22に表示する。会員カードが受け付けられたときは、会員カードから読み出した残金、その会員カードに対応する貯玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。
(5)パチンコ遊技機1の返却ボタン19が操作されると、その返却ボタン19が操作された時点での一般カードや会員カードの受け付け状態に応じて残高や持玉数を一般カードや会員カードに記録して発行する。返却ボタン19が操作された時点で一般カードがカード挿入口25に挿入されており、残高及び持玉数のうち少なくとも何れかがあれば(「0」でなければ)、RAMに記憶している残高や持玉数を当該一般カードに記録し(RAMから一般カードへとデータを移行し)、一般カードを発行する。このとき、RAMに記憶している残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、RAMの残高や持玉数のデータを消去する)。一般カードを発行すると、カードを特定可能な一般IDと共に一般カードに記録した残高や持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に送信し、一般カードに記録した残高や持玉数を管理装置6でも記憶して管理する。
(6)返却ボタン19が操作された時点で会員カードがカード挿入口25に挿入されており、残金があれば、RAMに記憶している残金を当該会員カードに記録し(RAMから会員カードへとデータを移行し)、会員カードを発行する。又、返却ボタンが操作された時点で会員カードがカード挿入口25に挿入されており、持玉数があれば、RAMに記憶している持玉数を当該会員カードに記録せず(RAMから会員カードへとデータを移行せず)、会員カードを発行する。会員カードを発行すると、カードを特定可能な会員IDと共に会員カードに記録した残金や記録しなかった持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に送信し、会員カードに記録した残金や記録しなかった持玉数を管理装置6で記憶して管理する。即ち、持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に送信することで、持玉数を管理装置6の会員口座に貯玉数として記憶させる(RAMから会員口座へとデータを移行する)。このときも、RAMに記憶している残金や持玉数をゼロリセットする(初期化する、RAMの残金や持玉数のデータを消去する)。
(7)返却ボタン19が操作された時点で一般カード及び会員カードの何れもカード挿入口25に挿入されておらず、残高及び持玉数のうち少なくとも何れかがあれば、その時点での一般カードの残り枚数が2枚以上であることを条件とし、そのうちの1枚の一般カードをカード移動機構(図示せず)によりカードリーダライタに繰り出し(セットし)、RAMに記憶している残高や持玉数を記録し(RAMから一般カードへとデータを移行し)、一般カードを発行する。このときも、RAMに記憶している残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、RAMの残高や持玉数のデータを消去する)。又、この場合も、一般カードを発行すると、カードを特定可能な一般IDと共に一般カードに記録した残高や持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に送信し、一般カードに記録した残高や持玉数を管理装置6でも記憶して管理する。
(8)一般カードがカード挿入口25に挿入されている状態で所定の合算操作が行われると、一般カードに記録されている残金や持玉数を会員カードの残金や管理装置6の会員口座の貯玉数に合算して記録する。即ち、一般カードがカード挿入口25に挿入されている状態で所定の合算操作が行われると、その一般カードに記録されている残金や持玉数をRAMに一旦退避し、一般カードの残金や持玉数をゼロリセットし、そのゼロリセットした一般カードをカード移動機構によりカードストック部に回収する。そして、会員カードがカード挿入口25に挿入されると、RAMに退避しておいた残金を当該会員カードに記録されている残金に加算した値に上書き記録し、会員カードに対応する貯玉数を管理装置6から取得してRAMに退避しておいた持玉数に加算し、その貯玉数を加算した持玉数を特定可能な信号を管理装置6に送信し、会員カードを発行する。尚、このような一般カードから会員カードへの合算は許容するが、会員カードから一般カードへの合算は禁止する。
遊技情報表示装置3は、各種の遊技データを表示する表示部28(報知手段、通常報知手段、特別報知手段に対応する)、遊技場の従業員を呼び出すための呼出ボタン29、複数のボタンからなるボタン群30、イルミネーション演出を行うイルミネーション演出部31等を有する。
図2は、遊技情報表示装置3及び管理装置6の機能ブロック図を示している。
遊技情報表示装置3は、CPU32a、ROM32b、RAM32c、I/O32dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部32(判定手段、当選特定手段、当選確率算出手段、報知手段、図柄変動時間測定手段、変動時間算出手段、第1遊技結果特定手段、第1遊技結果確率算出手段、第2遊技結果特定手段、第2遊技結果確率算出手段、記憶手段、設定値判断手段、通常報知手段、特別報知手段に対応する)と、当該制御部32と接続された周辺部とを有する。制御部32は、各種処理プログラム(ソフトウェア)を実行し、遊技情報表示装置3の動作を制御する。周辺部としては、中継装置4との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部33、表示部28、呼出ボタン29、ボタン群30、イルミネーション演出部31、遊技場の従業員が所持する従業員リモコン34から送信されたリモコン信号を受信する受光部35等である。
管理装置6は、CPU36a、ROM36b、RAM36c、I/O36dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部36と、中継装置4との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部37とを有する。制御部36は、各種処理プログラム(ソフトウェア)を実行し、管理装置6の動作を制御する。
さて、前述した[発明が解決しようとする課題]で述べたように、遊技場用システムでは、遊技者が設定値を上手く予測することができないという事情に対し、遊技情報表示装置3において遊技者が望む遊技情報を表示することが望まれている。この点を考慮し、遊技情報表示装置3は、以下の機能を有する。
遊技情報表示装置3は、高確率状態と、通常状態や時短状態とを区別して図柄変動の回数及び大当たり当選回数を集計し、高確率状態と、通常状態や時短状態と、それぞれにおける大当たり当選確率を算出して遊技者に対して表示する。高確率状態及び時短状態ではパチンコ遊技機1から共通の特別信号が送信されるので、遊技情報表示装置3では、パチンコ遊技機1から特別信号を受信した場合の遊技状態が高確率状態であるか時短状態であるかを判定する必要がある。
遊技情報表示装置3は、特別信号を受信している状態で大当たり当選となることなく100回の図柄変動が終了した際に、特別信号を受信しているか否かにより高確率状態であるか時短状態であるかを判定する。具体的には、遊技情報表示装置3は、100回の図柄変動が終了した際に、パチンコ遊技機1から特別信号を受信しなくなった場合、即ちパチンコ遊技機1が特別信号の送信を終了した場合に、時短状態が発生していたと判定する。一方、遊技情報表示装置3は、100回の図柄変動が終了した際に、パチンコ遊技機1から特別信号を継続して受信している場合、即ちパチンコ遊技機1が特別信号の送信を継続している場合に、高確率状態が発生していたと判定する。このように、大当たり当選となることなく100回の図柄変動が終了した場合には、時短状態であったか高確率状態であったかを確実に判定することができる。
遊技情報表示装置3は、図柄変動が100回以下で大当たり当選になった場合、特別信号だけでは時短状態であったか高確率状態であったかを判定することができない。そこで、本実施形態では、遊技情報表示装置3は、図柄変動が100回以下で大当たり当選になった場合に図柄変動の消化ペースにより、時短状態であったか高確率状態であったかを判定する。
遊技情報表示装置3は、図柄変動が終了した場合にパチンコ遊技機1から送信される確定信号を受信することで、図柄変動が終了したことを特定する。そして、遊技情報表示装置3は、前回の確定信号を受信してから今回の確定信号を受信するまでの時間を計測することで、1回の図柄変動の時間を特定する。
遊技情報表示装置3は、図柄変動が100回以下で大当たり当選になった場合、前回の大当たり状態が終了してから今回の大当たり当選となるまで図柄変動の平均時間を特定する。前回の大当たり状態が終了してから今回の大当たり当選となるまで図柄変動の平均時間は、図柄変動の平均時間に対応した情報である変動時間情報に対応する。尚、パチンコ遊技機1では、この図柄変動の平均時間は、大当たり状態の抽選結果が当選に対応した図柄を停止表示する場合の方が、抽選結果が外れに対応した図柄を停止表示する場合よりも長い。即ち、特別遊技状態の抽選結果が当選に対応した図柄を停止表示する場合、抽選結果が外れに対応した図柄を停止表示する場合に比べて、図柄変動の平均時間が長いものである。又、図柄変動の平均時間は、1回の図柄変動の時間を特定した後に、その図柄変動の回数分の時間を累計し、その累計した時間を図柄変動の回数で除算することにより算出する。
遊技情報表示装置3は、特定した図柄変動の平均時間が3秒未満であれば、高確率状態にて大当たり当選になったと判定する一方、平均時間が3秒以上であれば、時短状態にて大当たり当選になったと判定する。即ち、変動時間情報が高確率状態の平均時間に対応している場合に、高確率状態が発生していると判定する。遊技情報表示装置3は、この平均時間を算出する場合、大当たり当選となった図柄変動の時間を除いて算出し、抽選結果が外れに対応した図柄を停止表示した場合における図柄変動により変動時間情報を算出する。これは、大当たり当選となる図柄変動ではリーチ演出が発生するので、時短状態であるか高確率状態であるかによりさほど差がなく、図柄変動時間が長い傾向にあるためである。大当たり当選の図柄変動を除外して図柄変動時間を算出することで、高確率状態であるにも関わらず、平均時間が長くなってしまうことを抑制できる。
遊技情報表示装置3は、図柄変動が100回以下にて大当たり当選になったタイミング、及び大当たり状態となることなく図柄変動が100回消化したタイミングにて時短状態であったか高確率状態であったかを判定し、時短状態であったか高確率状態であったかを判定するまでは、消化した図柄変動の回数を、高確率状態にて消化した図柄変動の回数への加算や、通常状態や時短状態にて消化した図柄変動の回数への加算を待機する。
情報表示装置3は、図3及び図4に示すように、表示部28において、只今スタート回数を表示する只今スタート回数表示部28a、通常状態や時短状態の当選確率を表示する第1当選確率表示部28b、高確率状態の当選確率を表示する第2当選確率表示部28c、大当たりの当選回数を表示する大当たり当選回数表示部28d、高確率状態率を表示する高確率状態率表示部28e、連荘率を表示する連荘率表示部28f、大当たり間ゲーム数グラフを表示するグラフ表示部28gを有する。
連荘率表示部28fに表示される連荘率は、時短状態により設定値に応じて変化する。遊技者の有利度が最も低い設定1であれば、時短状態において大当たり当選となる期待度が約「28.4%」であり、時短状態が発生し、且つ大当たり当選となる期待度が、「時短状態の発生期待度50%×当該時短中に大当たり当選となる期待度28.4%」の計算式により約「14%」と計算されるので、連荘期待度は、高確率状態の発生期待度である「50%」と、時短状態が発生した場合に大当たり当選となる期待度である約「14%」との合計である約「64%」となる。同様に、遊技者の有利度が最も高い設定6であれば、時短状態において大当たり当選となる期待度が約「33.0%」であり、時短状態が発生し、且つ大当たり当選となる期待度が、「時短状態の発生期待度50%×当該時短中に大当たり当選となる期待度33.0%」の計算式により約「17%」と計算されるので、連荘期待度は、高確率状態の発生期待度である「50%」と、時短状態が発生した場合に大当たり当選となる期待度である約「17%」との合計である約「67%」となる。即ち、確変状態の発生率は同じであるが、時短状態においては当選確率が高くなる分、当該時短状態が終了するまでに大当たり当選になる頻度(連荘率)は低設定値よりも高設定値の方が高くなる。
情報表示装置3は、当選確率、連荘率等の設定値に応じた理論上の確率を予め記憶しており、実際に算出した確率と、記憶している設定別範囲とを比較し、実際に算出した確率が相当する設定値を判断し、設定3〜4に相当している場合には数値を太字で表示すると共に☆マークを表示し、設定5〜6に相当している場合には数値を太字で表示すると共に★マークを表示する。設定値別範囲は、理論上の当選確率とほぼ同一の値で区切っており、例えば通常状態や時短状態の当選確率であれば、「1/250」以上であれば設定6であると判断し、「1/250」未満であり且つ「1/260」以上であれば設定5であると判断し、「1/260」未満であり且つ「1/270」以上であれば設定4であると判断し、「1/270」未満であり且つ「1/280」以上であれば設定3であると判断し、「1/280」未満であり且つ「1/290」以上であれば設定2であると判断し、「1/290」未満であれば設定1であると判断する。同様に、高確率状態の当選確率であれば、「1/50」以上であれば設定6であると判断し、「1/50」未満であり且つ「1/52」以上であれば設定5であると判断し、「1/52」未満であり且つ「1/54」以上であれば設定4であると判断し、「1/54」未満であり且つ「1/56」以上であれば設定3であると判断し、「1/56」未満であり且つ「1/58」以上であれば設定2であると判断し、「1/58」未満であれば設定1であると判断する。
図3の例示では、第1当選確率表示部28bに表示されている数値が「1/288」であるので、設定2であると判断する。又、第2当選確率表示部28cに表示されている数値が「1/54」であるので、設定4であると判断し、その設定4に対応する「1/54」の数値を太字で表示すると共に☆マークを表示する。又、連荘率表示部28fに表示されている数値が「70%」であるので、設定6であると判断し、その設定6に対応する「70%」の数値を太字で表示すると共に★マークを表示する。即ち、図3の例示では、第2当選確率表示部28cに表示されている数値の「1/54」と、連荘率表示部28fに表示されている数値の「70%」とを太字で表示し、それ以外の数値である例えば第1当選確率表示部28bに表示されている数値の「1/288」等を太字とせずに通常通りに表示する。
図4の例示では、第1当選確率表示部28bに表示されている数値が「1/235」であるので、設定6であると判断し、その設定6に対応する「1/235」の数値を太字で表示すると共に★マークを表示する。又、第2当選確率表示部28cに表示されている数値が「1/40」であるので、設定6であると判断し、その設定6に対応する「1/40」の数値を太字で表示すると共に★マークを表示する。又、連荘率表示部28fに表示されている数値が「73%」であるので、設定6であると判断し、その設定6に対応する「73%」の数値を太字で表示すると共に★マークを表示する。即ち、図4の例示では、第1当選確率表示部28bに表示されている数値の「1/235」と、第2当選確率表示部28cに表示されている数値の「1/40」と、連荘率表示部28fに表示されている数値の「73%」とを太字で表示し、それ以外の数値を太字とせずに通常通りに表示する。
このように第1当選確率表示部28bに数値を表示することが、第1通常報知を実行することに対応し、第2当選確率表示部28cに数値を表示することが、第2通常報知を実行することに対応する。又、第1当選確率表示部28bに数値を太字で表示すると共に★マークや☆マークを表示することが、高設定値に相当していることを条件に第1通常報知を実行することに対応し、第2当選確率表示部28cに数値を太字で表示すると共に★マークや☆マークを表示することが、高設定値に相当していることを条件に第2通常報知を実行することに対応する。
尚、高確率状態率表示部28eに表示されている高確率状態率である高確率状態の発生期待度は、全設定で共通の「50%」になっているが、期待度よりも2割以上高くなっている場合には、数値を太字で表示すると共に★マークを表示する。尚、設定3〜4に相当している場合と設定5〜6に相当している場合とでは、数値を太字で表示する点は同じとして☆マークと★マークとで区分したが、数値の色やフォントで区分しても良い。即ち、設定3〜4に相当している場合と設定5〜6に相当している場合とを区分可能であれば、どのような表示態様で区分しても良い。又、設定3と設定4とを区分可能としても良いし、設定5と設定6とを区分可能としても良い。
又、第1当選確率表示部28bに表示されている通常状態や時短状態の当選確率、第2当選確率表示部28cに表示されている高確率状態の当選確率、連荘率表示部28fに表示されている連荘率のうち、複数の項目の数値が高設定値に相当している場合には、高設定値に対応した項目の数値を太字で表示すると共に★マークを表示することに加えて背景の表示を変更する。図4の例示では、背景の表示の変更する網掛表示で示しており、このように背景の表示を変更することが特別報知に対応する。尚、背景の表示の変更することとしては、背景色や濃淡を変更する等が考えられる。又、複数の項目の数値が高設定値に相当している場合を、それ以外の場合と区別可能であれば、背景の表示を変更することに限らず、例えば点滅表示する等の他の方法を採用しても良い。
尚、図3及び図4の例示では、通常状態や時短状態の当選確率や高確率状態の当選確率が高設定値に対応している場合に第1通常報知や第2通常報知を実行する場合を例示したが、通常状態や時短状態の当選確率や高確率状態の当選確率が高設定値に対応していない場合でも第1通常報知や第2通常報知を実行しても良い。又、図4に例示した特別報知に相当する背景の表示の変更は、2つの項目の数値が別々に高設定値に相当したタイミングで別々に実行する、即ち2つの項目の背景の表示を別々に変更しても良いし、一方の数値が高設定値に相当している状況から両方の数値が高設定値に対応する状況になったタイミングで同時に実行する、即ち2つの項目の背景の表示を同時に変更しても良い。
以上に説明したように本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
遊技情報表示装置3において、通常状態や時短状態における大当たり当選確率と、高確率状態における大当たり当選確率とを遊技者に報知し、更に両方が高設定値に相当している場合には背景の表示の変更するようにした。各遊技結果について個別に何れの設定値に相当しているかを予測可能な情報を報知することで、有利な設定値が選択されたパチンコ遊技機1にて遊技を行いたいと考えている遊技者に対し、遊技者が望む遊技情報を適切に表示することが可能となる。特に、背景の表示を変更する特別報知を実行し、両方が高設定値に相当していることを報知することで、遊技者が高設定値を予測し易くなる。
通常状態や時短状態における大当たり当選確率の分母が3桁であるのに対し、高確率状態における大当たり当選確率の分母が2桁であるので、高確率状態における大当たり当選確率の方が通常状態や時短状態における大当たり当選確率よりも収束し易く、その収束し易い高確率状態における大当たり当選確率を報知することで、遊技者が設定値を予測し易くなる。
図柄変動時間により時短状態であるか高確率状態であるかを区別するようにしたので、大当たり当選確率の算出精度を高くすることができ、高確率状態における大当たり当選確率を遊技者が特定し易くなり、遊技者が設定値を推測し易くなる。
抽選に当選している場合、図柄変動時間が長くなる傾向になり、時短状態と高確率状態とで図柄変動時間に差が生じ難いことが考えられるが、抽選結果が外れに対応した図柄を停止表示した場合における図柄変動により当該図柄変動の平均時間を算出するようにしたので、時短状態であるか高確率状態であるかの判定精度を高くすることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。又、以下に列挙する各変形例を適宜組み合わせても良い。
本実施形態では、当選確率の算出を遊技情報表示装置3の制御部36にて実行する構成を例示したが、各種処理を実行する部位を変更しても良い。例えば管理装置6にて図柄変動回数の集計や当選確率の算出を実行し、集計結果や算出結果を管理装置6が遊技情報表示装置3に送信する構成が考えられる。又、設定値別の理論上の確率を管理装置6が記憶し、実際の当選確率の算出結果と、理論上の確率との比較を管理装置6にて実行しても良い。この場合でも各種手段を遊技情報表示装置3が備えている構成に該当する。即ち、各種手段は、遊技情報表示装置3が内部に備える構成や外部に備える構成が含まれる。又、算出した実際の当選確率が、何れの設定値に相当しているかを判定するために比較する理論上の確率は、設定値別に閾値が定められていれば良く、遊技機の理論上の確率と同一になっている必要はない。
本実施形態では、時短状態と通常状態とで大当たり当選確率を同一にする構成を例示したが、時短状態と通常状態とで大当たり当選確率が異なる構成に対応することも可能である。この場合、時短状態と通常状態とを区別して大当たり当選確率を算出しても良いし、時短状態と通常状態とを区別することなく大当たり当選確率を算出しても良い。
高確率状態であるか時短状態であるかを判定する際の図柄変動の平均時間の閾値を適宜変更しても良く、例えば2.5秒以下であれば高確率状態と判定し、2.5秒よりも長ければ時短状態であると判定する構成が考えられる。この閾値は、パチンコ遊技機1のリーチ演出の発生頻度等、図柄変動の平均時間の期待値に応じて適宜変更すれば良い。
本実施形態では、図柄変動の平均時間を算出する場合、大当たり当選になった図柄変動を除外して算出する構成を例示したが、大当たり当選になった図柄変動を含めて平均時間を算出する構成でも良い。
本実施形態では、大当たり当選となった場合、前回の大当たり状態の終了から今回の大当たり当選となるまで全ての図柄変動の平均時間で高確率状態であったか時短状態であったかを判定する構成を例示したが、例えば前回の大当たり状態の終了から今回の大当たり当選となるまでの図柄変動のうち所定回数(例えば大当たり状態終了から10回の図柄変動)の図柄変動の平均時間を算出する構成や、任意の連続する所定回数の図柄変動のうち最も平均時間が短いものや長いものの平均時間が閾値以上か否かで判定する構成や、図柄変動時間が所定時間以上の図柄変動をリーチ演出が発生した図柄変動であったと判定し、リーチ演出の発生頻度が所定の頻度よりも高いか低いかにより高確率状態であったか時短状態であったかを判定する構成でも良い。
例示したパチンコ遊技機1以外の遊技機に本願発明を適用しても良く、例えば玉が封入されており、遊技者が玉にさわることができず、クレジットや得点を消費して玉を発射する封入式パチンコ遊技機が考えられる。又、設定値に応じて大当たり当選になる確率を任意に変更しても良いし、入賞部、特別遊技状態や、図柄変動の際に用いる(表示する)図柄の構成を適宜変更しても良い。
又、遊技機としてスロットマシンを採用することも可能であり、例えばクレジットや得点を消費してリールが回転する等ゲームが進行する完全クレジット式のスロットマシンに本願発明を適用することもできる。スロットマシンに適用する場合、特別遊技状態として、所定の期間(例えば所定ゲーム数)に亘って役の当選確率が高くなるボーナスゲーム等が考えられる。
又、第1遊技結果及び第2遊技結果として採用する構成を変更しても良く、例えばスロットマシンにおけるビッグボーナスゲームの発生を第1遊技結果とし、レギュラーボーナスゲームの発生を第2遊技結果とすることも可能である。
第1通常報知や第2通常報知の内容を変更しても良く、例えばマークによる報知に加え又は代えて音声にて報知を実行する構成でも良い。又、報知する設定値として、相当する設定値を抽象的に報知するのではなく、算出結果が相当する設定値を具体的に報知する構成でも良い。又、特別報知についても同様に、背景の表示を変更することに加え又は代えて音声出力を実行する構成でも良いし、例えば数値と共に「高設定」という文字を表示することで、算出結果が高設定値であることを明確に報知する構成でも良い。
本実施形態では、特別報知を実行する場合に、通常報知を実行している状態を維持したまま特別報知を実行する構成を例示したが、通常報知の実行を終了してから特別報知を実行する構成としても良い。
本実施形態では、設定値が6段階のパチンコ遊技機1を例示したが、遊技機にて選択可能な設定値の数は適宜変更可能である。又、複数段階の設定値の中に遊技者の有利度が同じものがあっても良く、例えば通常状態における大当たり当選の確率が低い代わりに高確率状態が発生し易い設定値と、通常状態における大当たり当選の確率が高い代わりに高確率状態が発生し難い設定値がある遊技機等が考えられる。
本実施形態では、設定値に応じて当選乱数の数が変化することで当選確率が変化するパチンコ遊技機1を例示したが、当選確率を変化させる方法を変更しても良く、例えば役物内に入賞した玉が当該役物内に設けられた当選領域及び外れ領域のうち何れの領域を通過するかにより当否判定を行う遊技機において、設定値に応じて当選領域の数や範囲を多くすることで当選確率を高くする構成や、役物の傾斜角度を変化させることで玉が当選領域を通過する確率を変化させる構成が考えられる。即ち、所定の抽選には乱数を抽出するものだけでなく玉の動き等によって機械的に行うものも含まれる。本構成においても、設定値に相当した理論上の当選確率を予め遊技場側で設定しておくことで、実際に算出した当選確率が何れの設定値に相当しているかの比較を行うことができる。
本実施形態では、設定値別範囲として設定値別の閾値を理論上の当選確率と同一にした値を例示したが、閾値は設定値別に設けてあれば理論上の値と同一になっている必要はない。即ち、設定値別範囲には遊技場の管理者が任意に設定したものも含まれる。
尚、以上に例示した実施形態から以下の特徴を抽出することも可能である。
遊技領域を流下した玉が入賞部に入賞した場合に、遊技者に有利な特別遊技状態の抽選を実行し、当該抽選を実行した場合に、所定の図柄変動を実行してから抽選結果に対応した図柄を停止表示すると共に、前記特別遊技状態の抽選状態として、通常状態よりも前記特別遊技状態の抽選に当選する確率が高い高確率状態が発生し、複数段階の設定値の中から遊技場の管理者が選択した設定値に応じて、前記高確率状態における前記特別遊技状態の当選確率が変化する遊技機に対応した遊技情報表示装置において、前記高確率状態が発生しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記高確率状態において前記特別遊技状態の抽選に当選したことを特定する当選特定手段と、前記当選特定手段の特定結果に基づいて、前記高確率状態において前記特別遊技状態の抽選に当選した確率を算出する当選確率算出手段と、前記当選確率算出手段の算出結果に対応した情報を遊技者に対して報知する報知手段と、を備えても良い。
前記遊技機は、前記入賞部への玉の入賞状態として、通常状態よりも前記入賞部に玉が入賞し易い高入賞状態が発生し、前記高確率状態と前記高入賞状態とで、抽選結果に対応した図柄を停止表示するまでの前記図柄変動の平均時間が異なるものであり、前記図柄変動の時間を計測する図柄変動時間測定手段と、前記図柄変動時間測定手段の測定結果に基づいて、前記図柄変動の平均時間に対応した情報である変動時間情報を算出する変動時間算出手段と、を備え、前記判定手段は、前記変動時間算出手段が算出した前記変動時間情報が前記高確率状態の平均時間に対応している場合に、前記高確率状態が発生していると判定しても良い。
前記遊技機は、前記特別遊技状態の抽選結果が当選に対応した図柄を停止表示する場合、前記抽選結果が外れに対応した図柄を停止表示する場合に比べて、前記図柄変動の平均時間が長いものであり、前記変動時間算出手段は、前記抽選結果が外れに対応した図柄を停止表示した場合における前記図柄変動により前記変動時間情報を算出しても良い。