JP6916703B2 - 部品固定構造並びに部品固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ボルトを用いた部品固定構造及び部品固定方法に関するものである。
装置本体に中心軸を有する部品を着脱可能に固定する構造として、部品側に、ボルト挿通穴が形成された複数の取付用座部を有するブラケットを取り付けて、装置本体側にブラケットの各座部の一面が整合しうる複数の台座を設け、各台座に形成されたボルト孔(雌ネジ孔)に、各座部のボルト挿通穴に挿通したボルトを螺合締結させる構造がある(特許文献1参照)。
特開2003―254433号公報
ところで、例えば図7に示すように、装置本体1側の台座10に対してブラケット2の座部20をボルト103によって固定する場合、台座10に雌ネジ部12を備えたボルト孔11を形成し、座部20にボルト挿通穴21を形成することになる。各部の製造誤差や組み付け誤差を考慮すると、ボルト103をボルト挿入穴21内に円滑に挿通できるようにするには、ボルト挿通穴21の内径Rhを、ボルト103の首下部132の最大外径よりも上記誤差分以上大きく設定する必要があり、ここでは、寸法Cだけ大きく設定している。
ボルト103は、図8に示すように、頭部131と首下部132とを備え、首下部132の頭部131側のいわゆる首部133は雄ネジが形成されない円筒面状に形成され、首下部132の先端側に部分的に雄ネジ部134が形成された、いわゆる「半ネジボルト」として構成される。首部133と雄ネジ部134との間は不完全ネジ部135である。この例では、ボルト103は、頭部131が六角柱状に形成され、頭部131と首下部132との間にフランジ部136を有する六角ボルトである。なお、図7,図8において、CLbはボルト103の軸心である。
一方、図7に示すように、座部20のボルト挿通穴21の周囲は平面部22を有する平板部22Aが形成されているが、ボルト挿通穴21の軸心CLbから一定距離以上離れた周囲には、壁部23aが立設されている。このため、座部20の平面部22の大きさ(径方向寸法)が制限されることになる。上記のように製造誤差や組み付け誤差を考慮すると、ボルト103の頭部131(この例では、フランジ部136)が壁部23aの立ち上がる箇所(断面円弧状部)に乗り上げないようにするには、平面部22の最小外径Rfをボルト103の頭部131の最大外径Rb2よりも一定量以上大きく設定する必要があり、ここでは、寸法Aだけ大きく設定している。
通常、ボルト103の首下部132の最大外径は雄ネジ部134の山部で規定され、首下部132の最大外径寸法Rb1は雄ネジ部134の山部の外径(ネジ山径)の寸法である。首部133の外径Rb3´は雄ネジ部134の谷部の外径寸法Rb4に近く、山部の外径寸法Rb1よりも小さい。したがって、ブラケット2の座部20のボルト挿通穴21の内周面とこれに対向する首部133の外周面とは、上記の寸法Cよりも大きな寸法Bだけ離隔している。
ボルト挿通穴21にボルト103の首下部132を挿通した後のボルト103の締結過程で、この寸法B分までブラケット2とボルト103との相対動が許容されるため、上記寸法Aをこの寸法B以上にしないと、ボルト103の頭部131が壁部23aの立ち上がる箇所に乗り上げてボルト103の締結に支障を来すおそれが発生する。
しかし、狭隘な箇所や周辺に干渉物がある箇所に壁部23aの付いた座部20を配置しようとすると、ボルト103の頭部131(この例では、フランジ部136)と壁部23aの立ち上がる箇所(断面円弧状部)との離隔量(寸法A)を寸法B以上確保できず、頭部131が壁部23aの立ち上がる箇所に乗り上げてしまう場合がある。
本発明はこのような課題に着目して創案されたもので、ボルトの頭部が座部の平面部の外側に食み出してボルトの締結に支障を来すおそれを回避できるようにした、ボルトを用いた部品固定構造及び部品固定方法を提供することを目的としている。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の部品固定構造は、ボルト挿通穴及び前記ボルト挿通穴の周囲に形成された平面部を備えた座部を備えると共に、前記座部に当接する頭部と、先端側に雄ネジ部を備え前記頭部側に雄ネジが形成されない首部を備えた首下部と、を有するボルトを備え、装置本体に、前記ボルトを用いて部品を固定する部品固定構造であって、前記首部の外径が、第1所定値以上で且つ第2所定値以下に設定され、前記平面部の外部との境界のうちで前記ボルト挿通穴の中心に最も近い箇所における前記ボルト挿通穴の中心との距離を前記平面部の最小外径とし、前記第1所定値は、前記ボルト挿通穴の内径から,前記平面部の最小外径と前記頭部の最大外径との差である余裕代を減算した値であり、前記第2所定値は、前記雄ネジのネジ山径であり、前記首部の外径寸法が、前記雄ネジの谷部の外径寸法よりも山部の外径寸法側に近くなるように設定されることを特徴としている。
(2)前記頭部の前記首下部寄りにフランジ部を有していることが好ましい。
(3)前記装置本体に形成され、前記ボルトの前記雄ネジ部が螺合する雌ネジ部を有するボルト穴と、前記ボルト穴に螺合される前記ボルトと、前記部品に固設され、前記ボルトの前記首下部が挿通される前記ボルト挿通穴及び前記ボルトの前記頭部が当接する前記座部を備えたブラケットと、を有していることが好ましい
(4)前記ブラケットの前記座部における前記平面部の周囲に、前記平面部から立設された壁部を備え、前記平面部の最小外径は、前記平面部から前記壁部が立ち上がる部分である前記平面部と前記壁部との境界部分のうちで前記ボルト挿通穴の中心に最も近い箇所で規定されることが好ましい。
(5)前記ボルトは、前記首下部における前記雄ネジ部と前記首部との間に、不完全ネジ部を備え、前記ボルト穴の前記雌ネジ部よりも開口側には、不完全ネジ部との接触を回避する座繰り部が形成されていることが好ましい。
(6)前記装置本体は軸孔を有し、前記部品は前記軸孔に挿通される軸部によって中心位置を規定され、前記ブラケットは複数の座部を備え、前記ボルトは、少なくとも、前記複数の座部のうちの第1座部に締結され、前記座部へ締結された前記ボルトが、前記部品の前記軸部周りの回転を規制することが好ましい。
(7)前記部品は、径方向外方に突出し、前記軸部を中心とした回転位相の変化で前記装置本体の構造物又は前記装置本体の取付物に干渉する突起物を有していてもよい。
(8)本発明の部品固定方法は、上記(6)又は(7)に記載された部品固定構造を用いて、装置本体に部品を固定する部品固定方法であって、前記部品を前記軸部に連結する第1工程と、その後、前記第1座部に前記ボルトを締結する第2工程と、その後、前記複数の座部のうちの残りの座部に前記ボルト又は前記首部の外径が前記規定を満たさないボルトを締結する第3工程と、を有していることを特徴としている。
本発明によれば、ボルトの首部の外径が、ボルト挿通穴の内径から、平面部の最小外径と頭部の最大外径との差である余裕代を減算した値である第1所定値以上に設定されているので、ボルトの頭部が座部の平面部の外側に食み出さないようになり、ボルトの締結に支障を来すおそれを回避できる。また、ボルトの首部の外径が、雄ネジのネジ山径である第2所定値以下に設定されているので、ボルト挿通穴の内径の拡大を抑えることができ、ボルトの締結力を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る部品固定構造及びボルトを示す図であって、(a)は部品固定構造の要部断面図、(b)はボルトの側面図である。 本発明の一実施形態に係る部品固定構造を示す図であり、(a)は装置本体の上面図、(b)はその部品及びブラケットの上面図である。 本発明の一実施形態に係る部品固定構造の部品及びブラケットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る部品固定構造のブラケットの座部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る部品固定構造を示す装置本体の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る部品固定方法を説明するフローチャートである。 本発明の課題を説明するための部品固定構造の要部断面図である。 本発明の課題を説明するためのボルトの側面図である。
以下、図面を参照して本発明にかかるボルト,部品固定構造及び部品固定方法の実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。かかる実施形態を部分的に用いて実施したり、一部を変更して実施したり、同等の機能を有する他の機構や装置に置き換えて実施したりすることができるものである。
〔ボルト及び部品固定構造の構成〕
この部品固定構造は、図2(a)に示すように、装置本体1に、ボルト3を用いて部品4を固定するものである。本実施形態では、詳細は図示しないが、装置本体としてのトランスミッションケース1に、部品であるマニュアルシャフト駆動用のアクチュエータ4を固定するものを説明する。なお、アクチュエータ4には電動アクチュエータが適用されている。また、アクチュエータ4の径方向外側には、コネクタ(突起物)42,43が突設され、アクチュエータ4はコネクタ42,43を介して電源に接続される。
トランスミッションケース1内には、図5に示すように、軸孔14に挿通されてマニュアルシャフト(軸部)41が装備され、図示しないがマニュアルシャフト41の一端(ここでは、上端)がトランスミッションケース1の外部に突出している。図2,図3に示すように、マニュアルシャフト41の周囲のトランスミッションケース1の外壁1aには、複数(ここでは、3つ)の台座10が突設されている。台座10には、それぞれ雌ネジ部12を備えたボルト孔(雌ネジ孔)11が形成されている(図1参照)。なお、図5において、CLaは軸孔14及びマニュアルシャフト41の軸心である。
アクチュエータ4は、中心軸を有し、この中心軸の位置をマニュアルシャフト41の中心軸と一致させて同心に配置され、マニュアルシャフト41に連結されている。したがって、アクチュエータ4は、マニュアルシャフト41によって中心位置を規定されている。図2,図3に示すように、このアクチュエータ4にはブラケット2が結合され、アクチュエータ4は、このブラケット2を介してトランスミッションケース1の外壁1aに固定される。
ブラケット2には、外壁1a側(鉛直下方)に延びるように3本の脚部23が突設され、各脚部23の先端には、座部20が形成されている。座部20は、図4,図1(a)に示すように、ボルト3の頭部31が当接する平面部22を上面に有する平板部22Aと、平板部22Aに形成されたボルト挿通穴21とを有している。平面部22は平板部22Aの一面(ここでは、上面)であって、ボルト挿通穴21の周囲に形成されるが、外周部分には、脚部23の壁面23aが立設している。このため、座部20の平面部22の大きさ(径方向寸法)が制限されることになる。
ボルト3は、図1(b)に示すように、頭部31と首下部32とを備えている。首下部32の頭部31側に位置する、いわゆる首部33は雄ネジが形成されない円筒面状に形成されており、ボルト3は、首下部32の先端側に部分的に雄ネジ部34が形成された、いわゆる「半ネジボルト」として構成される。首部33と雄ネジ部34との間は不完全ネジ部35である。ボルト3の頭部32と台座10との間に平板部22Aを挟んで、雄ネジ部34を台座10の雌ネジ部12に螺合することで、ボルト3によって座部20を台座10に固定することができる。また、この例では、ボルト3は、頭部31が六角柱状に形成され、頭部31と首下部32との間にフランジ部36を有する六角ボルトである。なお、図1において、CLbはボルト3の軸心である。
また、各部の製造誤差や組み付け誤差を考慮したうえで、ボルト3をボルト挿入穴21内に円滑に挿通できるようにするために、図1(a)に示すように、ボルト挿入穴21の内径Rhを、ボルト3の首下部32の最大外径である雄ネジ34のネジ山径Rb1よりも上記誤差の合計分Rbm以上大きく設定する必要があり、ここでは、ボルト挿入穴21の内径Rhをボルト3の首下部32の最大外径Rb1よりも寸法C(≧Rbm)の余裕代だけ大きく設定している。
また、上記のように、座部20の平面部22の外側には壁部23aが立設していて、平面部22の大きさが壁部23aとの境界24で制限されている。各部の製造誤差や組み付け誤差を考慮して、ボルト3の頭部31(この例では、フランジ部36)が壁部23aの立ち上がる箇所(断面円弧状部)に乗り上げないようにするために、平面部22の最小外径(境界24が軸心CLbに最も近い箇所における境界24と軸心CLbとの距離)Rfをボルト3の頭部31の最大外径Rb2よりも上記誤差の合計分Rbm以上大きく設定する必要があり、ここでは、境界24で規定される平面部22の最小外径Rfをボルト3の頭部31の最大外径Rb2よりも寸法A(≧Rbm)の余裕代だけ大きく設定している。
ところで、通常のボルト103の首部133の外径Rb3´は雄ネジ部134の谷部の外径寸法Rb4に近く、山部の外径寸法Rb1よりも小さく設定されるが(図8参照)、本実施形態のボルト3の首部33の外径Rb3は、所定の範囲内、即ち、第1所定値(最小値)Rbs以上で且つ第2所定値(最大値)Rbb以下の特殊な大きさに設定されている。以下、本実施形態のボルト3を特殊ボルト3ともいう。
ここで、第1所定値(最小値)Rbsは、座部20のボルト挿通穴21の内径Rhから、座部20の平面部22の最小外径Rfと平面部22に接触するボルト3の頭部31の最大外径Rb1との差である余裕代Aを減算した値である。余裕代Aは、上記のように、誤差の合計分Rbm以上に設定されている。したがって、ボルト3の首部33の外径Rb3は、Rh−A以上となり、ボルト挿通穴21の内壁21aとボルト3の首部33の外周面33aと距離(寸法BB)は、余裕代A以下となっている。
一方、第2所定値(最大値)は、雄ネジ34のネジ山径Rb1である。したがって、ボルト3の首部33がボルト3の雄ネジ34よりも径方向外方に突出することはないものの、ボルト3の首部33の外径Rb3を雄ネジ34のネジ山径Rb1程度の大きさまで大きく設定できる。ただし、首部33の外径Rb3を雄ネジ34のネジ山径Rb1よりも大きくはされないので、ボルト3の雄ネジ34がボルト挿通穴21内を通過したらボルト3の首部33も支障なくボルト挿通穴21内を通過できる。
また、このように首部33の外径Rb3を特殊な大きさに設定しているので、不完全ネジ部35が従来の不完全ネジ部135(図8参照)に比べて長く設定されており、ボルト穴11の雌ネジ部12よりも開口側に形成され不完全ネジ部35との接触を回避するための座繰り部13が従来の座繰り部13´(図7参照)に比べて長く設定されている。
〔作用,効果〕
本発明の一実施形態に係るボルト及び部品固定構造は、上記のように構成されており、特に、ボルト3の首部33の外径Rb3が所定の範囲(Rh−A以上、Rb1以下)内に設定されている。この設定によって、ボルト挿通穴21の内壁21aとボルト3の首部33の外周面33aと距離は、余裕代A以下となるので、ボルト挿通穴21内にボルト3の首下部32を挿通して、その後のボルト3の締結過程で、ボルト3に対してボルト挿通穴21(即ち、座部20)が径方向に移動したとしても、この径方向移動は余裕代A以下に抑えられる。
したがって、従来のボルト103では、壁部23aとの境界24を外側にシフトさせない限り、ボルト103の頭部131が壁部23aの立ち上がる箇所(断面円弧状部)に乗り上げるおそれがあったのに対して、特殊ボルト3では、壁部23aとの境界24を外側にシフトさせなくても、ボルト3の頭部31が壁部23aへ乗り上ることが防止され、ボルト3を適正に締結することができるようになる。
これにより、狭隘な箇所や周辺に干渉物がある箇所にもアクチュエータ4を適正に取り付けることができる。
例えば、トランスミッションへのアクチュエータ4等の組み付けが完了した後に、出荷前のテストを行う場合には、図2(a),図3に二点鎖線で示すように、テスト用のツール5をアクチュエータ4の近傍に取り付けることがある。この場合、アクチュエータ4の径方向外側に突出したコネクタ43やこれに接続された配線等がツール5と極めて接近するため、アクチュエータ4の僅かな取り付け誤差で干渉するおそれがある。このような場合にも、アクチュエータ4が適正に取り付けられるため、干渉を回避することができる。
本部品固定構造の場合、部品であるアクチュエータ4が軸部(マニュアルシャフト41)によって中心位置を規定されるので、ボルト3を用いた部品固定構造は、アクチュエータ4の回転を規制する機能と、アクチュエータ4をトランスミッションケース1の外壁1aに剛性を確保しつつ取り付ける機能とを有する。したがって、図6に示すように、部品固定方法を実施することができる。
つまり、まず、アクチュエータ4をマニュアルシャフト41に連結して組み付ける(ステップ10、第1工程)。この段階で、アクチュエータ4の中心位置は決められる。
この後、複数(ここでは、3つ)の座部20のうちの一つ(第1座部)を、特殊ボルト3を用いて台座10に固定する(ステップ20、第2工程)。これによって、アクチュエータ4の回転位相も適正な位置に固定される。この状態では、残りの座部20においては、ボルト挿通穴21に対するボルトの径方向移動は余裕代A以下に抑えられる。
このため、その後、複数の座部20のうちの残りの座部には、従来の首部33の径Rb3´が小さいボルト103を用いても、頭部131の壁部23aへの乗り上げを招くことなく座部20を台座10に固定することができる。
そこで、その後、残りの各座部(第2,3座部)を、従来の首部33の径Rb3´が小さいボルト103を用いて台座10に固定する(ステップ30、第3工程)。
これにより、特殊ボルト3の使用を抑えて、部品の取り付けを適正に完了することができ、特殊ボルト3が比較的コスト高の場合でも、全体的なコスト増加を最小限に抑制することができる。
〔実施例〕
ここで、具体的な数値を適用して、ボルト3の首部33の外径Rb3の最小値を規定する余裕代Aについて検証する。
軸心CLbに対する平面部22の最小外径Rfの中央値、軸心CLbに対するボルト3の頭部3(フランジ部36)の外径Rb2の中央値及び公差平均、軸心CLbに対するボルト挿通穴21の内径Rhの中央値及び公差平均、ボルト3の首部33の外径Rb3の中央値及び公差平均、ボルト挿通穴21の位置のバラつき公差平均が、それぞれ表1に示す値であるものとする。各径は何れも半径とする。
また、ボルト挿通穴21の内径Rhを、中央値−5.0375mmに公差0.0375mmを考慮して−5.0000(−5.0375+0.0375)mmとし、ボルト3の首部33の外径Rb3を、中央値3.9625mmに公差0.0375mmを考慮して3.9250(3.9625−0.0375)mmとすると、ブラケット2のボルト挿通穴21に対するボルト3の首部33の径方向のガタ量Rgは、公差分を考慮したボルト挿通穴21の内径Rbhから公差分を考慮した首部33の外径Rb3との絶対値の差であり、以下のようになる。
Rg=5.0000−3.9250=1.075〔mm〕
Figure 0006916703
上記寸法Aは、平面部22の最小外径Rfからボルト3の頭部3の外径Rb2を減算した値に、さらに公差成分(合計公差0.8250)を考慮すると以下のようになる。
A=(10.0000−8.0000)−0.8250
=1.175〔mm〕
したがって、ブラケット2のボルト挿通穴21に対するボルト3の首部33の径方向の隙間寸法Bを寸法A(1.175〔mm〕)に設定すれば、のガタ量Rg(1.075〔mm〕)に対して0.1mm(=1.175−1.075〔mm〕)の余裕分を確保できる。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態のものに限らず、種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態のボルト3は、頭部31の首下部32側にフランジ部36を備えた六角ボルトであるが、本発明に係るボルトは、フランジ部36を備えないボルトにも、六角ボルト以外にも適用しうる。
また、部品固定構造として、装置本体としてのトランスミッションケース1に、部品としてのアクチュエータ4を固定する構造を説明したが、装置本体や部品はこれ本発明に係る部品固定構造は種々の装置本体や部品に適用できる。
また、部品が干渉する対象やこの対象に干渉する部品の部分も、上記の実施形態のもの(テスト用のツール,コネクタ)に限定されるものではなく、装置本体の何らかの構造物や装置本体への何らかの取付物と、部品の一部とが干渉するおそれがある場合、本発明を効果的に適用しうる。
1 装置本体としてのトランスミッションケース
10 台座
11 ボルト孔(雌ネジ孔)
12 雌ネジ部
13 座繰り部
14 軸孔
2 ブラケット
20 座部
21 ボルト挿通穴
22 平面部
22A 平板部
3 ボルト
31 頭部
32 首下部
33 首部
34 雄ネジ部
35 不完全ネジ部
36 フランジ部
4 部品であるアクチュエータ
41 マニュアルシャフト(軸部)
42,43 コネクタ(突起物)
5 テスト用のツール

Claims (8)

  1. ボルト挿通穴及び前記ボルト挿通穴の周囲に形成された平面部を備えた座部を備えると共に、
    前記座部に当接する頭部と、先端側に雄ネジ部を備え前記頭部側に雄ネジが形成されない首部を備えた首下部と、を有するボルトを備え、
    装置本体に、前記ボルトを用いて部品を固定する部品固定構造であって、
    前記首部の外径が、第1所定値以上で且つ第2所定値以下に設定され、
    前記平面部の外部との境界のうちで前記ボルト挿通穴の中心に最も近い箇所における前記ボルト挿通穴の中心との距離を前記平面部の最小外径とし、前記第1所定値は、前記ボルト挿通穴の内径から、前記平面部の最小外径と前記頭部の最大外径との差である余裕代を減算した値であり、
    前記第2所定値は、前記雄ネジのネジ山径であり、
    前記首部の外径寸法が、前記雄ネジの谷部の外径寸法よりも山部の外径寸法側に近くなるように設定され
    ことを特徴とする部品固定構造
  2. 前記頭部の前記首下部寄りにフランジ部を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載された部品固定構造
  3. 記装置本体に形成され、前記ボルトの前記雄ネジ部が螺合する雌ネジ部を有するボルト穴と、
    前記ボルト穴に螺合される前記ボルトと、
    前記部品に固設され、前記ボルトの前記首下部が挿通される前記ボルト挿通穴及び前記ボルトの前記頭部が当接する前記座部を備えたブラケットと、を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載された部品固定構造。
  4. 前記ブラケットの前記座部における前記平面部の周囲に、前記平面部から立設された壁部を備え、前記平面部の最小外径は、前記平面部から前記壁部が立ち上がる部分である前記平面部と前記壁部との境界部分のうちで前記ボルト挿通穴の中心に最も近い箇所で規定される
    ことを特徴とする請求項3に記載された部品固定構造。
  5. 前記ボルトは、前記首下部における前記雄ネジ部と前記首部との間に、不完全ネジ部を備え、
    前記ボルト穴の前記雌ネジ部よりも開口側には、不完全ネジ部との接触を回避する座繰り部が形成されている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載された部品固定構造。
  6. 前記装置本体は軸孔を有し、
    前記部品は前記軸孔に挿通される軸部によって中心位置を規定され、
    前記ブラケットは複数の座部を備え、
    前記ボルトは、少なくとも、前記複数の座部のうちの第1座部に締結され、
    前記座部へ締結された前記ボルトが、前記部品の前記軸部周りの回転を規制する
    ことを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載された部品固定構造。
  7. 前記部品は、径方向外方に突出し、前記軸部を中心とした回転位相の変化で前記装置本体の構造物又は前記装置本体の取付物に干渉する突起物を有している
    ことを特徴とする請求項6に記載された部品固定構造。
  8. 請求項6又は7に記載された部品固定構造を用いて、装置本体に部品を固定する部品固定方法であって、
    前記部品を前記軸部に連結する第1工程と、
    その後、前記第1座部に前記ボルトを締結する第2工程と、
    その後、前記複数の座部のうちの残りの座部に前記ボルト又は前記首部の外径が前記規定を満たさないボルトを締結する第3工程と、を有している
    ことを特徴とする部品固定方法。
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