JP2003322118A - 板材の固定構造 - Google Patents

板材の固定構造

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JP2003322118A
JP2003322118A JP2002130909A JP2002130909A JP2003322118A JP 2003322118 A JP2003322118 A JP 2003322118A JP 2002130909 A JP2002130909 A JP 2002130909A JP 2002130909 A JP2002130909 A JP 2002130909A JP 2003322118 A JP2003322118 A JP 2003322118A
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Shinichi Takeyama
進一 竹山
Atsuhide Hanyu
厚秀 埴生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジの首下に形成された不完全ネジ部が締結
部分に食い込むことを防止し且つ部品点数の少ない簡潔
な構造とする。 【解決手段】 一方の板材19は、ネジ22を貫通させ
る貫通孔23を有し、他方の板材18は、貫通孔23に
対応した孔部24と、孔部24と連続して裏側に向かっ
て突出された筒状部25と、筒状部25と一体に孔部2
4の周囲が裏側に向かって突出され且つ一方の板材19
と対向する主面側が凹とされた凹み部26とを有し、ネ
ジ22は、首下に不完全ネジ部29Aと、その先に完全
ネジ部29Bとを有し、一方の板材19と他方の板材1
8とが重ね合わされ、ネジ22が貫通孔23を貫通した
状態で筒状部25の内周部に締結されることによって、
一方の板材19が他方の板材18に対して固定されると
き、不完全ネジ部29Aが凹み部26にかかり、完全ネ
ジ部29Bが筒状部25にかかるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに重ね合わさ
れた板材同士をネジにより固定する板材の固定構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば図6に示すように、互いに重ね合
わされた薄い板金101、102同士をタッピンネジ1
03を用いて固定する場合には、表側の板金101にタ
ッピンネジ103の雄ネジ部104を貫通させる貫通孔
105を形成し、この貫通孔105に対応した下孔10
6を裏側の板金102に形成する。タッピンネジ103
は、貫通孔105を貫通した雄ネジ部104が下孔10
6に捻じ込まれることによって裏側の板金102に締結
される。このとき、タッピンネジ103の頭部107と
裏側の板金102との間に表側の板金101が挟み込ま
れることによって、表側の板金101を裏側の板金10
2に対して固定することができる。
【0003】また、タッピンネジ103と裏側の板金1
02との締結強度を高めるためには、タッピンネジ10
3の雄ネジ部104をできるだけ広い範囲に亘って下孔
106に食い込ませる必要がある。このため、裏側の板
金102には、下孔106を裏側に打ち出すバーリング
加工によって、この下孔106と連続した円筒状の裏打
出し部108が突出形成されている。タッピンネジ10
3は、この裏打出し部108の内周部に捻じ込むことに
よって、雄ネジ部104に対応した雌ネジ部109を裏
打出し部108の内周部に形成する。そして、この雄ネ
ジ部104と雌ネジ部109との螺合によって、裏側の
板金102との締結強度を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した裏
側の板金102に裏打出し部108をバーリング加工に
よって形成する場合、この裏打出し部108の高さ寸法
は、板金102の板厚に対して2倍程度が限度とされて
いる。一方、近年では、このような板金を電子機器の筐
体等に使用する場合に、軽量化を図るため、板金の板厚
を薄肉化する傾向にある。
【0005】しかしながら、この板金102の板厚を薄
肉化した場合には、タッピンネジ103の裏打出し部1
08に捻じ込まれた雄ネジ部104のうち、このタッピ
ンネジ103の首下に形成された不完全ネジ部104A
が裏打出し部108にかかってしまい、タッピンネジ1
03と裏側の板金102との締結強度が低下してしまう
といった問題があった。
【0006】例えば、上述した裏側の板金102の板厚
を、従来0.8mmであるものを0.6mmに薄肉化と
した場合には、裏打出し部108の高さ寸法は、約0.
6mmが限度となる。この場合、裏打出し部108の高
さ寸法は、本来なら0.8mm程度確保する必要があ
り、不足する0.2mm程度だけ裏打出し部108の内
周部にタッピンネジ103の首下に形成された不完全ネ
ジ部104Aが食い込むこととなる。そして、裏打出し
部108に不完全ネジ部104Aが食い込むと、完全ネ
ジ部104Bにより形成された雌ネジ部109が潰れて
しまう。これにより、タッピンネジ103と裏側の板金
102との締結強度が低下してしまったり、最悪の場
合、タッピンネジ103と裏側の板金102との締結が
不可能となるといった不都合が生じてしまう。
【0007】そこで、このような問題を解決するため
に、従来では、図7に示すように、タッピンネジ103
の頭部107と表側の板金102との間に座金110を
設けることによって、タッピンネジ103の不完全ネジ
部104Aが裏打出し部108にかからないようにする
ことが行われている。しかしながら、このような座金1
10を用いた場合には、部品点数の増加によって、製造
コストが嵩むといった問題が発生してしまう。
【0008】そこで、本発明は、このような従来の事情
に鑑みて提案されたものであり、ネジの首下に形成され
た不完全ネジ部が締結部分に食い込むことを防止し、且
つ部品点数の少ない簡潔な構造とした板材の固定構造を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る板材の固定構造は、互いに重ね合わさ
れた板材同士をネジにより固定するものであって、重ね
合わされた板材のうち、一方の板材は、ネジを貫通させ
る貫通孔を有している。これに対して、他方の板材は、
貫通孔に対応した孔部と、孔部と連続して一方の板材と
対向する主面とは反対側に向かって突出された筒状部
と、筒状部と一体に孔部の周囲が一方の板材と対向する
主面とは反対側に向かって突出され且つ一方の板材と対
向する主面が凹とされた凹み部とを有している。また、
ネジは、首下に形成された不完全ネジ部と、不完全ネジ
部の先に形成された完全ネジ部とを有している。そし
て、一方の板材と他方の板材とが互いの貫通孔と孔部と
を一致させた状態で重ね合わされ、ネジが貫通孔を貫通
した状態で筒状部の内周部に締結されることによって、
一方の板材が他方の板材に対して固定されるとき、不完
全ネジ部が凹み部にかかり、完全ネジ部が筒状部にかか
ることを特徴としている。
【0010】以上のように、本発明に係る板材の固定構
造では、筒状部と一体に孔部の周囲が一方の板材と対向
する主面とは反対側に向かって突出され且つ一方の板材
と対向する主面が凹とされた凹み部によって、孔部と連
続する筒状部が更に一方の板材と対向する主面とは反対
側に向かって突出されていることから、ネジの首下に形
成された不完全ネジ部が凹み部にかかり、この不完全ネ
ジ部の先に形成された完全ネジ部が筒状部にかかること
となる。これにより、ネジの首下に形成された不完全ネ
ジ部が筒状部に食い込むことを防止し、ネジを一方の板
材の貫通孔に貫通した状態で他方の板材の筒状部に適切
に締結させることができ、互いに重ね合わされた一方の
板材を他方の板材に対して強固に固定することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した板材の固
定構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1及び図2に示す記録再生装置1は、内
部に磁気ディスクが搭載されたハードディスクドライブ
(HDD)によって映像及び音声の記録・再生が行われ
るものであり、外装となる筐体2の内部に機器本体3を
備えている。
【0013】機器本体3は、筐体2の底面部を構成する
ベース4の主面に、ハードディスクドライブ5や電源装
置6等の各機構並びにこれらを電気的に接続する配線基
板7等が組み付けられた構造となっている。
【0014】また、機器本体3の正面側には、電源のO
N/OFFの切り替えを行う電源ボタン8や、各種操作
を行うための操作ボタン9、各種の表示を行う表示部1
0等を備えた操作パネル11が設けられている。そし
て、この操作パネル11は、薄い箱状をなすベース4の
前面側にネジ止めによって取り付けられている。
【0015】一方、機器本体3の背面側には、外部電源
から電源装置6への電力供給の切り替えを行う主電源ス
イッチ12や、電話回線と接続するための回線ジャック
13、外部アンテナと接続するためのアンテナジャック
14、テレビモニタ等と接続するための映像出力ジャッ
ク15、外部から映像及び音声を入力するための外部入
力ジャック16、外部へと映像及び音声を出力するため
の外部出力ジャック17等が外部に臨む各開口部が形成
されたバックパネル18が設けられている。そして、こ
のバックパネル18は、厚さ約6mmの板金からなり、
薄い箱状をなすベース4の背面側にネジ止めによって取
り付けられている。
【0016】筐体2は、これら機器本体3の背面側、前
面側及び背面側を構成するベース4、操作パネル11及
びバックパネル18と共に、機器本体3の上部及び両側
面部を被覆し、機器本体3に塵埃等が侵入するのを防止
する上ケース19を備えて構成されている。
【0017】上ケース19は、厚さ約6mmの板金から
なり、機器本体3の上部及び両側面部に沿って断面コ字
状に折り曲げられた形状を有している。また、上ケース
19の正面側の端縁部には、図示を省略するが、操作パ
ネル11の背面側に形成された被係合部と係合される複
数の係合片が正面に向かって突出形成されている。ま
た、上ケース19の背面側の端縁部には、バックパネル
18の背面側と当接される折曲げ片20が背面に沿って
折り曲げ形成されている。
【0018】一方、ベース4の両側面部及びバックパネ
ル18の上部には、上ケース19が取り付けられた際
に、この上ケース19を機器本体3の外側に向かって押
圧する複数の弾性変位片21が設けられている。これら
複数の弾性変位片21は、その周囲が打ち抜かれること
によって、ベース4及びバックパネル18と一体に形成
されており、先端部が略へ字状に折り曲げられることに
よって外側に向かって突出した形状を有している。
【0019】そして、この上ケース19は、機器本体3
の上部及び両側面部に沿って背面側から正面側へとスラ
イドされながら、複数の係合片が操作パネル11の被係
合部に係合されることによって、操作パネル11に対し
て位置決め固定されると共に、折曲げ片20がバックパ
ネル18の背面側と当接された状態でバックパネル18
にネジ止めされることによって取り付けられている。こ
のとき、複数の弾性変位片21が上ケース19を機器本
体3の外側に向かって押圧することによって、上ケース
19のガタツキの発生が防止されている。
【0020】ところで、本発明を適用した板材の固定構
造は、図2に示すように、この記録再生装置1の背面側
において、一方の板材である上ケース19を他方の板材
であるバックパネル18に対してタッピンネジ22によ
り固定する場合に使用されている。
【0021】具体的に、本発明を適用した板材の固定構
造は、図3、図4及び図5に示すように、上ケース19
の上部側の折曲げ片20に、所定の間隔でタッピンネジ
22を貫通させる貫通孔23が穿設されている。この貫
通孔23は、上ケース19を打ち抜くパンチング加工に
よって形成されており、その直径は、後述するタッピン
ネジ22の雄ネジ部29の径よりも大きく且つタッピン
ネジ22の頭部28の径よりも小さいものとなってい
る。
【0022】一方、バックパネル18には、これら上ケ
ース19の貫通孔23に対応した位置に、孔部である下
孔24が形成されている。この下孔24は、バックパネ
ル18を打ち抜くパンチング加工によって形成されてお
り、その直径は、後述するタッピンネジ22の雄ネジ部
29の径より小さいものとなっている。
【0023】また、バックパネル18には、この下孔2
4と連続して上ケース19の折曲げ片20と対向する主
面とは反対側、すなわち裏側に向かって円筒状に突出さ
れた筒状部である裏打出し部25が形成されている。こ
の裏打出し部25は、下孔106を裏側に向かって打ち
出すバーリング加工によって、約0.6mmの高さで突
出形成されている。
【0024】さらに、バックパネル18には、この裏打
出し部25と一体に下孔24の周囲が上ケース19の折
曲げ片20と対向する主面とは反対側、すなわち裏側に
向かって突出され且つ表側が凹とされた凹み部である半
抜き部26が形成されている。この半抜き部26は、バ
ックパネル18に形成された下孔24の周囲を裏側に半
抜きすることによって、表側が約0.2mmの深さ且つ
裏側が約0.2mmの高さで膨出形成されており、その
直径は、後述するタッピンネジ22の雄ネジ部29の径
よりも大きく且つタッピンネジ22の頭部28の径より
も小さいものとなっている。なお、ここでは、半抜き部
26の直径は、上ケース19の貫通孔23の直径よりも
僅かに大きなものとなっている。
【0025】したがって、この板材の固定構造では、裏
打出し部25と一体に下孔24の周囲が裏側に向かって
半抜きされた半抜き部26によって、下孔24と連続す
る裏打出し部25が更に裏側に向かって約0.2mmだ
け突出されている。
【0026】タッピンネジ22は、締結のための十字穴
27が形成された頭部28と、その首下から延長して形
成された雄ネジ部29とを有している。また、雄ネジ部
29は、首下に形成された不完全ネジ部29Aと、この
不完全ネジ部29Aの先に形成された完全ネジ部(有効
ネジ部)29Bとを有しており、不完全ネジ部29Aの
長さは、約0.8mmとなっている。
【0027】本発明を適用した板材の固定構造は、以上
のように構成されており、上ケース19の折曲げ片20
をバックパネル18の背面側にタッピンネジ22で固定
する際には、先ず、互いの貫通孔23と下孔24とが一
致するように上ケース19とバックパネル18とを重ね
合わせ、上ケース19の折曲げ片20をバックパネル1
8の背面側に当接した状態とする。
【0028】次に、上ケース19の貫通孔23に貫通さ
せたタッピンネジ22の雄ネジ部29を下孔24と連続
する裏打出し部25の内周部に捻じ込むことによって、
タッピンネジ22とバックパネル18とを締結させる。
このとき、雄ネジ部29に対応した雌ネジ部30が裏打
出し部25の内周部に形成される。そして、この雄ネジ
部29と雌ネジ部30との螺合によって、タッピンネジ
22とバックパネル18とが締結される。また、タッピ
ンネジ22の頭部28とバックパネル18との間に上ケ
ース19の折曲げ片20が挟み込まれた状態となり、こ
れによって、上ケース19の折曲げ片20をバックパネ
ル18の背面側に固定することができる。
【0029】ところで、本発明を適用した板材の固定構
造では、図3に示すように、上述した半抜き部26によ
って、裏打出し部25が更に裏側に向かって突出された
構造となっている。
【0030】これにより、タッピンネジ22の首下に形
成された不完全ネジ部29Aが半抜き部26にかかり、
この不完全ネジ部29Aの先に形成された完全ネジ部2
9Bが裏打出し部25にかかることになる。そして、上
述した図6に示す従来の板材の固定構造のように、不完
全ネジ部104Aが裏打出し部108に食い込むことに
よって、この裏打出し部108に形成された雌ネジ部1
09が潰れてしまうのを防ぐことができる。換言する
と、バックパネル18は、板厚0.6mmの板金を用い
た場合でも、0.2mmの半抜き部26を設けることに
よって、板厚0.8mmの板金と同様の効果を得ること
が可能であり、バックパネル18の板厚を薄肉化し、更
なる軽量化を図ることが可能である。
【0031】したがって、上述した記録再生装置1で
は、タッピンネジ22を上ケース19の貫通孔23に貫
通した状態で、このタッピンネジ22の完全ネジ部29
Bをバックパネル18の裏打出し部25の内周部に捻じ
込みながら適切に締結させることが可能であり、互いに
重ね合わされた上ケース19の折曲げ片20をバックパ
ネル18の背面側に強固に固定することが可能である。
【0032】また、本発明を適用した板材の固定構造で
は、上述した図7に示す従来の板材の固定構造のよう
に、タッピンネジ103の頭部107と表側の板金10
2との間に座金110を設けることによって、タッピン
ネジ103の不完全ネジ部104Aが裏打出し部108
にかからないようにするのに比べて、部品点数の少ない
簡潔な構造とすることが可能であり、また、板金を半抜
きすることによって、このような不完全ネジ部29Aが
かかる半抜き部26を容易に形成することが可能であ
る。
【0033】なお、上述した裏打出し部25及び半抜き
部26を板金に形成する際は、板金に下孔24を形成
し、この下孔24を裏側に打ち出すことによって裏打出
し部25を形成した後に、この裏打出し部25と一体に
下孔24の周囲を裏側に半抜きすることによって半抜き
部26を形成する方法とは別に、板金に下孔24を形成
し、この下孔24の周囲を裏側に半抜きすることによっ
て半抜き部26を形成した後に、この半抜き部26の底
面部に位置する下孔24を裏側に打ち出すことによって
裏打出し部25を形成する方法であってもよい。
【0034】また、半抜き部26の直径は、タッピンネ
ジ22の頭部28の直径よりも小さいことが好ましく、
これにより、締結時にタッピンネジ22の頭部28によ
って貫通孔23の周囲が半抜き部26側へと変形してし
まうのを防止することができる。
【0035】なお、本発明は、上述した記録再生装置1
に適用した場合に限らず、互いに重ね合わされた板材同
士をネジにより固定する場合に広く適用可能である。す
なわち、本発明は、首下に不完全ネジ部が形成されたネ
ジを用いた場合に、不完全ネジ部が凹み部にかかり、こ
の不完全ネジ部の先に形成された完全ネジ部が筒状部に
かかることによって、筒状部の内周部に形成された雌ネ
ジ部が不完全ネジ部により潰れてしまうのを防止するの
に好適な構造となっている。特に、互いに重ね合わされ
た薄い板金同士をタッピンネジを用いて固定するのに好
適であり、これにより、互いに重ね合わされた薄い板金
同士を強固に固定することが可能である。
【0036】なお、互いに重ね合わされた板材のうち、
一方の板材を固定する他方の板材は、板金であることが
好ましく、このような板金を打出し及び半抜きすること
によって、筒状部となる打出し部及び凹み部となる半抜
き部を容易に形成することが可能である。
【0037】なお、上述した説明において例示した各部
の寸法は、ほんの一例であり、本発明は上記寸法に限定
されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、首下に不完全ネジ部が形成されたネジを用いた場
合であっても、不完全ネジ部が凹み部にかかり、この不
完全ネジ部の先に形成された完全ネジ部が筒状部にかか
ることによって、不完全ネジ部が筒状部の内周部に食い
込むことを防止し、ネジを一方の板材の貫通孔に貫通し
た状態で他方の板材の筒状部に適切に締結させることが
可能である。したがって、互いに重ね合わされた一方の
板材を他方の板材に対して強固に固定することが可能で
あり、また、板材の板厚を薄肉化した場合でも、部品点
数の少ない簡潔な構造とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録再生装置の外観を示す斜視図である。
【図2】上記記録再生装置の要部を背面側から見た分解
斜視図である。
【図3】本発明を適用した板材の固定構造を示す断面図
である。
【図4】本発明を適用した板材の固定構造を分解して示
す断面図である。
【図5】本発明を適用した板材の固定構造を示す平面図
である。
【図6】従来の板材の固定構造を示す断面図である。
【図7】従来の板材の固定構造の他例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 記録再生装置、2 筐体、3 機器本体、4 ベー
ス、18 バックパネル、19 上ケース、22 タッ
ピンネジ、23 貫通孔、24 下孔(孔部)、25
裏打出し部(筒状部)、26 半抜き部(凹み部)、2
8 頭部、29雄ネジ部、29A 不完全ネジ部、29
B 完全ネジ部、30 雌ネジ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに重ね合わされた板材同士をネジに
    より固定する板材の固定構造において、 上記重ね合わされた板材のうち、一方の板材は、上記ネ
    ジを貫通させる貫通孔を有し、他方の板材は、上記貫通
    孔に対応した孔部と、上記孔部と連続して上記一方の板
    材と対向する主面とは反対側に向かって突出された筒状
    部と、上記筒状部と一体に上記孔部の周囲が上記一方の
    板材と対向する主面とは反対側に向かって突出され且つ
    上記一方の板材と対向する主面側が凹とされた凹み部と
    を有し、 上記ネジは、首下に形成された不完全ネジ部と、上記不
    完全ネジ部の先に形成された完全ネジ部とを有してお
    り、 上記一方の板材と上記他方の板材とが互いの上記貫通孔
    と上記孔部とを一致させた状態で重ね合わされ、上記ネ
    ジが上記貫通孔を貫通した状態で上記筒状部の内周部に
    締結されることによって、上記一方の板材が上記他方の
    板材に対して固定されるとき、上記不完全ネジ部が上記
    凹み部にかかり、上記完全ネジ部が上記筒状部にかかる
    ことを特徴とする板材の固定構造。
  2. 【請求項2】 上記他方の板材は、板金であり、 上記筒状部は、上記板金に形成された上記孔部を上記一
    方の板材と対向する主面とは反対側に向かって打ち出す
    ことによって形成された打出し部であり、 上記凹み部は、上記板金に形成された上記孔部の周囲を
    上記一方の板材と対向する主面とは反対側に向かって半
    抜きすることによって形成された半抜き部であり、 上記ネジは、タッピンネジであり、 上記タッピンネジが上記貫通孔を貫通した状態で上記打
    出し部の内周部に捻じ込まれることによって、上記板金
    に締結されることを特徴とする請求項1記載の板材の固
    定構造。
  3. 【請求項3】 上記凹み部の直径が上記ネジの頭部の直
    径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の板材の
    固定構造。
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