JP6915600B2 - 自動車のパネル構造 - Google Patents
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Description
車室の床面を形成するフロアパネルが上記二重壁パネルで構成された場合、当該フロアパネルの内壁(上壁)には吸音材やフロアマットが取付けられているので、内壁(上壁)と外壁(下壁)との重量バランスが崩れる。
このように、内壁と外壁との重量バランスが崩れると、二重壁パネルの共振周波数が大きくなり(後述する[数1]、図9参照)、遮音性の効率を最大限に発揮することが困難になる。
また、上記二重壁パネルは、自動車のエンジン室と車室との隔壁および、その他の隔壁として用いられるものである。
上記構成によれば、シートは骨格部材に取付けられるので、シートおよびシートに着座する乗員等の大重量は上記骨格部材で受止められ、当該大重量が二重壁パネルに付勢されることを抑制できる。
すなわち、耐衝撃性を高めるために外壁の重量を内壁に対して大きく形成することで、ルーフパネルに衝撃が加わった際の外壁の変形を抑制しつつ、上記内壁パネルの非固定部に必ず取付けられるトップシーリングを設けることで、外壁側と内壁パネル側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
図1において、エンジンルーム1(但し、電気自動車の場合はモータルーム)と車室2とを車両の前後方向に仕切るダッシュパネル3を設け、該ダッシュパネル3の車幅方向両側上部から車両前方に延びるエプロン4を設けると共に、エプロン4よりも車幅方向内側かつ下方において上記ダッシュパネル3から車両前方に延びるフロントサイドフレーム5を設けて、左右一対のフロントサイドフレーム5の前端には、クラッシュカンを介して車幅方向に延びるバンパビーム6を取付けている。
また、上記ダッシュパネル3の下部後端には、車室2の床面を形成するフロアパネル7を連設し、このフロアパネル7の車幅方向中央には、車室2内に突出して車両の前後方向に延びるトンネル部8を設け、上記フロアパネル7の後端には、上下方向に延びるキックアップ部9を介して後方に延びるリヤフロア10を連設している。
図1、図3に示すように、ダッシュパネル3上端、フロントヘッダ22前端、左右のフロントピラー13,13の車幅方向内側で囲繞されたフロントウインドガラス開口部26には、フロントウインドガラス27が配置されている。図3に示すように、該フロントウインドガラス27は接着剤28を用いて上記各要素3,22,13に接着固定されている。
図2に示すサイドドアとしてのフロントドア18は、ドア本体部18Mと、ドアガラス18Gと、ドアサッシュ18Sとを備えている。
上記ドア本体部18Mは、対向する内壁31と外壁32との間の閉断面部に、密閉中間層33(この実施形態では空気層)が形成された二重壁パネル34から成るドアアウタパネル35、対向する内壁36と外壁37との間の閉断面部に、密閉中間層38(この実施形態では空気層)が形成された二重壁パネル39から成るドアインナパネル40と、を備えている。
図4は図2の車両左側の要部拡大断面図、図5は図2の車両右側の要部拡大断面図である。
図2、図4、図5に示すように、上記トンネル部8は、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属の押出し成形部材にて構成されている。
図2、図4、図5に示すように、上記サイドシル12は、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属の押出し成形部材にて構成されており、このサイドシル12は後述する二重壁パネルから成るフロアパネル7の車幅方向外側端部を支持するよう構成されている。
フロアパネル7は乗員空間としての車室2の床面を形成するもので、当該フロアパネル7は二重壁パネル50にて形成されており(詳細については後述する)、乗員着座用の左右のシート43,44は上記二重壁パネル50の少なくとも周囲を支持する骨格部材としてのトンネル部8の外側突出部82と、サイドシル12とに、シート支持フレーム90を介して取付けられている。
ところで、図3に示すように、上記ダッシュパネル3は、上下方向に延びるダッシュパネル本体3Aと、該ダッシュパネル3Aの上端から後方かつ上方に延びてフロントウインドガラス27の下端を支持する上片部3Uと、ダッシュパネル本体3Aの下端から後方かつ下方に延びてフロアパネル7に連結される下片部3Lとを備えている。
図3に示すように、上記ダッシュパネル3は乗員空間としての車室2の前方側の壁部を形成し、上記フロアパネル7、キックアップ部9、リヤフロア10は車室2の下方側の壁部を形成し、上記ルーフパネル24は車室2の上方側の壁部を形成するものである。
図2、図3に示すように、上記二重壁パネル50は、対向する内壁51と外壁52との間の閉断面部に、密閉中間層53(この実施形態では空気層)を形成したものであり、内壁51と外壁52の周縁部は、二重壁パネル50の周縁部で、互いに連接されている。
ここで、上記内壁51、外壁52は、アルミニウム、マグネシウム、鉄その他の金属やポリエステル系樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、CFRPやGFRP等の繊維強化プラスチックその他の樹脂で形成されるが、この実施形態では樹脂で形成している。また、密閉中間層53の厚みとしては、実用性を考慮して15mm〜50mmの範囲が好ましい。
上記内側壁54は下側程、車幅方向外側に位置するよう形成されており、上記外側壁55は、下側程、車幅方向内側に位置するよう形成されている。
ここで、上記二重壁パネル50の内壁51の上面は、側突荷重伝達性の観点で、上側の各節部86,95の上面と同一高さ位置になるよう形成されている。
図4は、車両左側のフロアパネル7の構造を示し、図5は車両右側のフロアパネル7の構造を示しており、この実施形態においては、車幅方向中央のトンネル部8を隔ててフロアパネル7が車幅方向左右に二分割されている。
また、図4に示す車両左側のフロアパネル7の下壁パネル58のパネル振動面58aには、その取付け開口部58bを介して車両部品としての蒸発燃料吸着用のキャニスタ62を取付けている。
図6は二重壁パネル50をバネ・マス・ダンパモデルによって示すモデル図である。
[数1]
[数3]
図7に示すダッシュパネル3は、乗員空間としての車室2の前方部に位置して、エンジンルームまたはモータルームと車室2とを車両の前後方向に仕切るパネルであり、二重壁パネル50にて形成されたダッシュパネル3においては、内壁51が後壁パネル45となり、外壁52が前壁パネル46となる。
図8に示すように、車室2の上方側の壁部を形成するルーフパネル24は、内壁51が内壁パネル71となり、外壁52が外壁パネル72となる。
すなわち、耐衝撃性を高めるために外壁52の重量を内壁51に対して大きく形成することで、ルーフパネル24に衝撃が加わった際の外壁52の変形を抑制しつつ、上記内壁パネル71のパネル振動面71aに必ず取付けられるトップシーリング73を設けることで、外壁52側と内壁パネル71側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
この発明の乗員空間は、実施形態の車室2に対応し、
以下同様に、壁部は、ダッシュパネル3、フロアパネル7、ルーフパネル24に対応し、
非固定部は、パネル振動面45a,46a,57a,58a,71aに対応し、
骨格部材は、トンネル部8、サイドシル12に対応し、
車両部品は、図4、図5の吸音材59、フロアマット60、キャニスタ62、回生バッテリ、図7のヒートインシュレータ47、コントロールユニット49、図8のトップシーリング73に対応するも、
この発明は、上記実施形態の構成のみに限定されるものではない。
3…ダッシュパネル(壁部)
7…フロアパネル(壁部)
8…トンネル部(骨格部材)
12…サイドシル(骨格部材)
24…ルーフパネル(壁部)
43,44…シート
45…後壁パネル
46…前壁パネル
47…ヒートインシュレータ(車両部品)
49…コントロールユニット(車両部品)
50…二重壁パネル
51…内壁
52…外壁
53…密閉中間層
57…上壁パネル
58…下壁パネル
59…吸音材(車両部品)
60…フロアマット(車両部品)
62…キャニスタ(車両部品)
68…回生バッテリ(車両部品)
71…内壁パネル
72…外壁パネル
73…トップシーリング(車両部品)
45a,46a,57a,58a,71a…パネル振動面(非固定部)
Claims (5)
- 対向する内壁と外壁との間に、密閉中間層が形成される二重壁パネルを設け、
上記二重壁パネルで乗員空間の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部が構成された自動車のパネル構造であって、
上記二重壁パネルが車体に取付けられる固定部と、非固定部と、から構成され、
該非固定部に取付けられる車両部品の重量を含んで、上記内壁の非固定部及び内壁の非固定部に取付けられる車両部品と上記外壁の非固定部及び外壁の非固定部に取付けられる車両部品との重量が略同一に設定されたことを特徴とする
自動車のパネル構造。 - 上記二重壁パネルは上記乗員空間の床面を形成するフロアパネルであり、
上記内壁としての上壁パネルの非固定部には吸音材、フロアマットが取付けられ、
上記外壁としての下壁パネルの非固定部には、回生バッテリ、キャニスタ、温度センサの少なくとも何れか1つが取付けられた
請求項1に記載の自動車のパネル構造。 - 上記乗員空間には乗員着座用のシートが設けられ、
該シートは、上記二重壁パネルの少なくとも周囲を支持する骨格部材に取付けられた
請求項2に記載の自動車のパネル構造。 - 上記二重壁パネルは上記乗員空間の前方部に位置するダッシュパネルであり、
上記外壁としての前壁パネルの非固定部にヒートインシュレータが取付けられ、
上記内壁としての後壁パネルの非固定部にはコントロールユニットが取付けられた
請求項1に記載の自動車のパネル構造。 - 上記二重壁パネルは上記乗員空間の上方部に位置するルーフパネルであり、
上記外壁は上記内壁に対して重量が大きく形成されており、
上記内壁としての内壁パネルの非固定部にはトップシーリングが取付けられた
請求項1に記載の自動車のパネル構造。
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