JP6915600B2 - 自動車のパネル構造 - Google Patents

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Description

この発明は、対向する内壁と外壁との間に、密閉中間層が形成される二重壁パネルを設け、上記二重壁パネルで乗員空間の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部が構成された自動車のパネル構造に関する。
近年、車体パネルを、密閉中間層を有する内壁と外壁からなる二重壁パネルで構成する技術が開発されており、この二重壁パネルは遮音性、断熱性に優れている。
車室の床面を形成するフロアパネルが上記二重壁パネルで構成された場合、当該フロアパネルの内壁(上壁)には吸音材やフロアマットが取付けられているので、内壁(上壁)と外壁(下壁)との重量バランスが崩れる。
また、ダッシュパネルが上記二重壁パネルで構成された場合、ダッシュパネルの前壁(外壁)には熱害防止用のヒートインシュレータが取付けられるので、外壁(前壁)と内壁(後壁)との重量バランスが崩れる。
このように、内壁と外壁との重量バランスが崩れると、二重壁パネルの共振周波数が大きくなり(後述する[数1]、図9参照)、遮音性の効率を最大限に発揮することが困難になる。
ところで、特許文献1には、対向する内壁と外壁との間に中空部が形成され、この中空部に所定厚みを有するコア材が封入された二重壁パネルが開示されており、上記コア材として減衰材を用い、当該減衰材を、互いに接触状態で固着されていない球状の粒状態あるいは繊維状物質で形成することにより、音のエネルギを運動のエネルギに変えるよう構成して、防音性および断熱性に優れるものである。
また、上記二重壁パネルは、自動車のエンジン室と車室との隔壁および、その他の隔壁として用いられるものである。
しかしながら、上記特許文献1に開示された二重壁パネルを、ダッシュパネルやフロアパネル等の自動車のパネル構造に適用する際、当該二重壁パネルの重量バランスについては何等の開示も示唆もない。
特開2001−242873号公報
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、二重壁パネルの重量バランスを保って、当該二重壁パネルによる遮音性の効率を最大限に発揮することができる自動車のパネル構造の提供を目的とする。
この発明は、対向する内壁と外壁との間に、密閉中間層が形成される二重壁パネルを設け、上記二重壁パネルで乗員空間の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部が構成された自動車のパネル構造であって、上記二重壁パネルが車体に取付けられる固定部と、非固定部と、から構成され、該非固定部に取付けられる車両部品の重量を含んで、上記内壁の非固定部および内壁の非固定部に取付けられる車両部品と、上記外壁の非固定部および外壁の非固定部に取付けられる車両部品との重量が略同一に設定されたものである。
上記内壁、外壁は、アルミニウム、マグネシウム、鉄その他の金属や、ポリエステル系樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、CFRP、GFRP等の繊維強化プラスチックその他の樹脂で形成してもよい。
上記構成によれば、二重壁パネルの非固定部に取付けられる車両部品の重量を含んで、その内壁側と外壁側との重量を略同一に設定することで二重壁パネルの共振周波数に影響を与える実効質量を最小化でき、実効質量を最小化することにより共振周波数を乗員がより気にならない低周波数域に設定することが可能になり、二重壁パネルによる遮音性の効率を最大限に発揮することができる。(後述する[数I]、図9参照)
この発明の態様として、上記二重壁パネルは上記乗員空間の床面を形成するフロアパネルであり、上記内壁としての上壁パネルの非固定部には吸音材、フロアマットが取付けられ、上記外壁としての下壁パネルの非固定部には、回生バッテリ、キャニスタ、温度センサの少なくとも何れか1つが取付けられたものである。
上記構成によれば、上壁パネルの非固定部に必ず取付けられる吸音材、フロアマットの重量を、下壁パネルの非固定部に回生バッテリ、キャニスタ、温度センサの少なくとも何れか1つを取付けることで略相殺でき、二重壁パネルの上壁パネル側と下壁パネル側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
この発明の態様として、上記乗員空間には乗員着座用のシートが設けられ、該シートは、上記二重壁パネルの少なくとも周囲を支持する骨格部材に取付けられたものである。
上記構成によれば、シートは骨格部材に取付けられるので、シートおよびシートに着座する乗員等の大重量は上記骨格部材で受止められ、当該大重量が二重壁パネルに付勢されることを抑制できる。
この発明の態様として、上記二重壁パネルは上記乗員空間の前方部に位置するダッシュパネルであり、上記外壁としての前壁パネルの非固定部にヒートインシュレータが取付けられ、上記内壁としての後壁パネルの非固定部にはコントロールユニットが取付けられたものである。
上記コントロールユニットは、ダッシュパネル前方をエンジンルームに設定する際には、エンジンコントロールユニットに設定し、ダッシュパネル前方をモータルームに設定する際には、モータコントロールユニットに設定することができる。
上記構成によれば、ダッシュパネルの前壁パネルのパネル振動面に必ず取付けられる熱害防止用のヒートインシュレータの重量を、後壁パネルの非固定部にコントロールユニットを取付けることで略相殺でき、前壁パネル側と後壁パネル側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
この発明の態様として、上記二重壁パネルは上記乗員空間の上方部に位置するルーフパネルであり、上記外壁は上記内壁に対して重量が大きく形成されており、上記内壁としての内壁パネルの非固定部にはトップシーリングが取付けられたものである。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、耐衝撃性を高めるために外壁の重量を内壁に対して大きく形成することで、ルーフパネルに衝撃が加わった際の外壁の変形を抑制しつつ、上記内壁パネルの非固定部に必ず取付けられるトップシーリングを設けることで、外壁側と内壁パネル側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
この発明によれば、二重壁パネルの内壁と外壁との重量バランスを保って、当該二重壁パネルによる遮音性の向上を最大限に発揮することができる。
本実施形態に係るパネル構造を備えた自動車の斜視図 図1のA−A線に沿う要部の概略断面図 図1のB−B線に沿う要部の概略断面図 図2の車両左側の要部拡大断面図 図2の車両右側の要部拡大断面図 二重壁パネルをバネ・マス・ダンパモデルによって示すモデル図 図3で示したダッシュパネルの要部拡大断面図 図2で示したルーフパネルの要部拡大断面図 遮音量と騒音周波数の関係を示す特性図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図面は自動車のパネル構造を示し、図1は本実施形態に係るパネル構造を備えた自動車の斜視図、図2は図1のA−A線に沿う要部の概略断面図、図3は図1のB−B線に沿う要部の概略断面図である。
<車体構造>
図1において、エンジンルーム1(但し、電気自動車の場合はモータルーム)と車室2とを車両の前後方向に仕切るダッシュパネル3を設け、該ダッシュパネル3の車幅方向両側上部から車両前方に延びるエプロン4を設けると共に、エプロン4よりも車幅方向内側かつ下方において上記ダッシュパネル3から車両前方に延びるフロントサイドフレーム5を設けて、左右一対のフロントサイドフレーム5の前端には、クラッシュカンを介して車幅方向に延びるバンパビーム6を取付けている。
上記フロントサイドフレーム5は、フロントサイドフレームアウタとフロントサイドフレームインナとを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面を有する車体強度部材である。
また、上記ダッシュパネル3の下部後端には、車室2の床面を形成するフロアパネル7を連設し、このフロアパネル7の車幅方向中央には、車室2内に突出して車両の前後方向に延びるトンネル部8を設け、上記フロアパネル7の後端には、上下方向に延びるキックアップ部9を介して後方に延びるリヤフロア10を連設している。
上記ダッシュパネル3の車幅方向外端において車両上下方向に延びるヒンジピラー11を設け、ヒンジピラー11の下端部には、車両前後方向に延びるサイドシル12を連結する一方で、ヒンジピラー11の上端部には、車両の後方かつ上方に傾斜して延びるフロントピラー13を連結している。
上記ヒンジピラー11はヒンジピラーアウタとヒンジピラーインナとを接合固定して、車両の上下方向に延びる閉断面を有する車体強度部材である。同様に、上記フロントピラー13もフロントピラーアウタとフロントピラーインナとを接合固定して、斜め方向に延びる閉断面を有する車体強度部材である。
上記フロントピラー13の後端部には、車両前後方向に延びるルーフサイドレール14を連結し、このルーフサイドレール14の後端部には、車両の後方かつ下方に傾斜して延びるリヤピラー15を連結している。図2に示すように、上記ルーフサイドレール14は、ルーフサイドレールアウタ14aとルーフサイドレールインナ14bとを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面14cを有する車体強度部材である。また、上記リヤピラー15は、リヤピラーアウタとリヤピラーインナとを接合固定して、斜め方向に延びる閉断面を有する車体強度部材である。
図1に示すように、ルーフサイドレール14の前後方向中間部とサイドシル12の前後方向中間部とを、車両の上下方向に延びるセンタピラー16で連結している。該センタピラー16は、センタピラーアウタとセンタピラーインナとを接合固定して、車両上下方向に延びる閉断面を有する車体強度部材である。
そして、ヒンジピラー11、フロントピラー13、ルーフサイドレール14、センタピラー16、サイドシル12で囲繞されたフロントドア開口部17を形成し、このフロントドア開口部17を、サイドドアとしてのフロントドア18(図2参照)で開閉可能に覆うよう構成している。
また、図1に示すように、ルーフサイドレール14の後部とサイドシル12の後部とを、中間ピラー19およびリヤホイールハウス部20で上下方向に連結し、センタピラー16、ルーフサイドレール14、中間ピラー19、リヤホイールハウス部20、サイドシル12で囲繞されたリヤドア開口部21を形成し、このリヤドア開口部21をリヤドア(図示せず)で開閉可能に覆うよう構成している。
さらに、図1に示すように、左右のフロントピラー13上端部を車幅方向に延びるフロントヘッダ22で連結し、左右のリヤピラー15上端部を車幅方向に延びるリヤヘッダ23で連結し、フロントヘッダ22、リヤヘッダ23および左右のルーフサイドレール14で囲繞された空間をルーフパネル24で覆っている。
図3に示すように、フロントヘッダ22はフロントヘッダアウタ22aとフロントヘッダインナ22bとを接合固定して、車幅方向に延びる閉断面22cを備えている。同様に、リヤヘッダ23もリヤヘッダアウタ23aとリヤヘッダインナ23bとを接合固定して、車幅方向に延びる閉断面23cを備えている。
図2、図3に示すように、上記ルーフパネル24は、接着剤25を用いて、フロントヘッダ22、リヤヘッダ23、ルーフサイドレール14に固定されている。
図1、図3に示すように、ダッシュパネル3上端、フロントヘッダ22前端、左右のフロントピラー13,13の車幅方向内側で囲繞されたフロントウインドガラス開口部26には、フロントウインドガラス27が配置されている。図3に示すように、該フロントウインドガラス27は接着剤28を用いて上記各要素3,22,13に接着固定されている。
一方、図3に示すように、上記リヤヘッダ23には荷室開口を開閉可能に覆うリフトゲート29が取付けられている。また、図1に示すように、エンジンルーム1の下方部には、床下走行風を整流するアンダカバー30が設けられている。
<ドア構造>
図2に示すサイドドアとしてのフロントドア18は、ドア本体部18Mと、ドアガラス18Gと、ドアサッシュ18Sとを備えている。
上記ドア本体部18Mは、対向する内壁31と外壁32との間の閉断面部に、密閉中間層33(この実施形態では空気層)が形成された二重壁パネル34から成るドアアウタパネル35、対向する内壁36と外壁37との間の閉断面部に、密閉中間層38(この実施形態では空気層)が形成された二重壁パネル39から成るドアインナパネル40と、を備えている。
上記ドアアウタパネル35の下端部と、ドアインナパネル40の下端部とは接合されており、これら両パネル35,40間には、ドア内部空間41が形成されている。また、フロントドア18の下端部は、サイドシル12とオーバラップしており、そのドアサッシュ18Sの上片部はルーフサイドレール14とオーバラップしている。
<トンネル部の構造>
図4は図2の車両左側の要部拡大断面図、図5は図2の車両右側の要部拡大断面図である。
図2、図4、図5に示すように、上記トンネル部8は、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属の押出し成形部材にて構成されている。
また、該トンネル部8は、断面門形状の本体部81に対して当該本体部81の下部左右両側から車幅方向外側に向けて突出する外側突出部82が一体形成されており、該外側突出部82は後述する二重壁パネルから成るフロアパネル7の車幅方向内側端部を支持するものである。
図4、図5に示すように、上記外側突出部82は、水平な上壁83と、水平な下壁84と、これら上下の各壁の車幅方向外側端部を上下に連結する側壁85と、車幅方向に延びる複数の節部86,87とを備えており、外側突出部82内には車両の前後方向に延びる複数の閉断面S1,S2,S3が形成されると共に、上記側壁85は下方程、車幅方向外側に位置する傾斜状に形成されている。
図2に示すように、上記トンネル部8の車外側つまり下側には排気管88(またはプロペラシャフト)が配設されると共に、トンネル部8の下方開放側はトンネルカバー部材89で覆われている。
<サイドシルの構造>
図2、図4、図5に示すように、上記サイドシル12は、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属の押出し成形部材にて構成されており、このサイドシル12は後述する二重壁パネルから成るフロアパネル7の車幅方向外側端部を支持するよう構成されている。
図4、図5に示すように、上記サイドシル12は、水平な上壁91と、水平な下壁92と、これら上下の各壁の車幅方向内側端部および車幅方向外側端部を上下に連結する内側壁93および外側壁94と、車幅方向に延びる複数の節部95,96とを備えており、サイドシル12内には車両の前後方向に延びる複数の閉断面S4,S5,S6が形成されると共に、上記内側壁93は下方程、車幅方向内側に位置する傾斜状に形成されている。
ここで、本実施形態においては、トンネル部8側の外側突出部82における上壁83、節部86,87、下壁84と、サイドシル12側の上壁91、節部95,96、下壁92とは、それぞれ同一の高さ位置になるよう形成されており、図2に示すように、トンネル部8側の外側突出部82における上壁83と、サイドシル12側の上壁91との間には、シートを支持するシート支持フレーム90が水平に取付けられている。
<シートの配置構造>
フロアパネル7は乗員空間としての車室2の床面を形成するもので、当該フロアパネル7は二重壁パネル50にて形成されており(詳細については後述する)、乗員着座用の左右のシート43,44は上記二重壁パネル50の少なくとも周囲を支持する骨格部材としてのトンネル部8の外側突出部82と、サイドシル12とに、シート支持フレーム90を介して取付けられている。
左右の各シート43,44は何れもセパレートシートで構成されており、これらの各シート43,44は乗員の着座面を形成するシートクッション43c,44cと、乗員の背もたれ面を形成するシートバック43B,44Bと、乗員の頭部を保持するヘッドレスト43H,44Hと、を備えている。
ここで、上述のシート支持フレーム90とシートクッション43c,44cとの間には、シートスライドレールが設けられるが、図示の便宜上、シートスライドレールの図示を省略している。
<ダッシュパネルの概略構造>
ところで、図3に示すように、上記ダッシュパネル3は、上下方向に延びるダッシュパネル本体3Aと、該ダッシュパネル3Aの上端から後方かつ上方に延びてフロントウインドガラス27の下端を支持する上片部3Uと、ダッシュパネル本体3Aの下端から後方かつ下方に延びてフロアパネル7に連結される下片部3Lとを備えている。
<二重壁パネルの構造>
図3に示すように、上記ダッシュパネル3は乗員空間としての車室2の前方側の壁部を形成し、上記フロアパネル7、キックアップ部9、リヤフロア10は車室2の下方側の壁部を形成し、上記ルーフパネル24は車室2の上方側の壁部を形成するものである。
そして、これらの各壁部(ダッシュパネル3、フロアパネル7、キックアップ部9、リヤフロア10、ルーフパネル24)は二重壁パネル50にて形成されている。
図2、図3に示すように、上記二重壁パネル50は、対向する内壁51と外壁52との間の閉断面部に、密閉中間層53(この実施形態では空気層)を形成したものであり、内壁51と外壁52の周縁部は、二重壁パネル50の周縁部で、互いに連接されている。
上記各壁部を形成する二重壁パネル50の内壁51は車室2側に位置しており、外壁52は車外側に位置している。
ここで、上記内壁51、外壁52は、アルミニウム、マグネシウム、鉄その他の金属やポリエステル系樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、CFRPやGFRP等の繊維強化プラスチックその他の樹脂で形成されるが、この実施形態では樹脂で形成している。また、密閉中間層53の厚みとしては、実用性を考慮して15mm〜50mmの範囲が好ましい。
図3に示すように、乗員空間である車室2の前方側の壁部を形成するダッシュパネル3において、ダッシュパネル本体3Aの内壁51と外壁52とは、平坦かつ平行に形成されており、上片部3Uおよび下片部3Lの内壁51と外壁52とは、平坦かつ略平行に形成されている。
図2、図3に示すように、フロアパネル7、キックアップ部9、リヤフロア10、ルーフパネル24を構成する二重壁パネル50においても、その内壁51と外壁52とは、平坦かつ平行に形成されている。
<フロアパネルの構造>
図4、図5に示すように、フロアパネル7を構成する二重壁パネル50において、密閉中間層53の車幅方向内側端部を覆う内側壁54と、密閉中間層53の車幅方向外側端部を覆う外側壁55とを設けている。
上記内側壁54は下側程、車幅方向外側に位置するよう形成されており、上記外側壁55は、下側程、車幅方向内側に位置するよう形成されている。
そして、トンネル部8側の側壁85の傾斜構造(傾斜角度)と、フロアパネル7側の内側壁54の傾斜構造(傾斜角度)とを同一または略同一に設定すると共に、サイドシル12側の内側壁93の傾斜構造と、フロアパネル7側の外側壁55の傾斜構造とを同一または略同一に設定して(側壁85と内側壁93との開き角度に対して、内側壁54と外側壁55との開き角度が大きい場合を含む)、二重壁パネル50から成るフロアパネル7を上記側壁85と内側壁93との間に楔構造にて嵌合固定している。
この実施形態では、トンネル部8側の側壁85と、フロアパネル7側の内側壁54との間、並びに、サイドシル12側の内側壁93と、フロアパネル7側の外側壁55との間には、接着剤56を介設し、二重壁パネル50から成るフロアパネル7を骨格部材(トンネル部8、サイドシル12)間に嵌合接着固定している。
ここで、上記二重壁パネル50の内壁51の上面は、側突荷重伝達性の観点で、上側の各節部86,95の上面と同一高さ位置になるよう形成されている。
図4、図5に示すように、二重壁パネル50の内壁51と、サイドシル12の上側の節部95と、トンネル部8における外側突出部82の上側の節部86とを同一高さ位置に設けることで、側突荷重を節部95、内壁51を介してトンネル部8側の節部86に伝達して、その荷重分散を図ることができる。
さらに、上記二重壁パネル50の左右両端部は締結部材を用いて、サイドシル12およびトンネル部8に締結することが好ましく、押出し成形部材から成るサイドシル12、トンネル部8に対しては、ウエルドナットの溶接が困難であるから、ボルト締結部位にタッピングネジを形成するか、またはターンナットや中空壁用のアンカボルトを用いることが有効である。
同様に、上記二重壁パネル50の外壁52の下面は、側突荷重伝達性の観点で、サイドシル12の下壁92の下面、トンネル部8における外側突出部82の下壁84の下面と同一高さ位置になるよう形成されている。
図4、図5に示すように、二重壁パネル50にて形成されたフロアパネル7においては、内壁51が上壁パネル57となり、外壁52が下壁パネル58となる。
図4は、車両左側のフロアパネル7の構造を示し、図5は車両右側のフロアパネル7の構造を示しており、この実施形態においては、車幅方向中央のトンネル部8を隔ててフロアパネル7が車幅方向左右に二分割されている。
このように左右二分割されたフロアパネル7における左右何れの上壁パネル57の非固定部57a(車体に固定されていない非固定部は、その中間部を振動の腹として振動するので、以下、非固定部のことをパネル振動面と称する)においても、その上側全面に車両部品としての吸音材59およびフロアマット60が敷設されている。
図4に示す車両左側のフロアパネル7においては、上記上壁パネル57の下面に、当該上壁パネル57と一体または一体的に形成されたガイド部57bを設け、該ガイド部57b内にハーネス61が挿通されている。上記ガイド部57bは車両前後方向に連続的または間欠的に形成される。上記ハーネス61を上壁パネル57側に配索することで、図示しない通電を必要とする車両部品に対する電気接続の作業性向上を図っている。
また、図4に示す車両左側のフロアパネル7の下壁パネル58のパネル振動面58aには、その取付け開口部58bを介して車両部品としての蒸発燃料吸着用のキャニスタ62を取付けている。
上記キャニスタ62は、下壁パネル58と面一状になる取付け板63に上載固定されると共に、その周囲がカバー部材64で覆われており、下壁パネル58に予めインサート成形された複数のナット65に対して、下方からボルト66を締結することで、密閉中間層53内に位置するように取付けられている。
一方、図5に示すように、車両右側のフロアパネル7における下壁パネル58のパネル振動面58aの下面には、支持ブラケット67を介して車両部品としての回生バッテリ68が取付けられており、該回生バッテリの周囲は保護カバー69で覆われている。
そして、二重壁パネル50が車体に取付けられる固定部(内側壁54、外側壁55参照)を除いて当該二重壁パネル50のパネル振動面57a,58aに取付けられる車両部品(図4の吸音材59、フロアマット60、ハーネス61、キャニスタ62、並びに、図5の吸音材59、フロアマット60、回生バッテリ68参照)の重量を含んで、上記内壁51側と外壁52側、すなわち、上壁パネル57側と下壁パネル58側との重量が略同一に設定されている。
図6は二重壁パネル50をバネ・マス・ダンパモデルによって示すモデル図である。
二重壁パネル50の共振周波数をfrmとし、内外各壁51,52の実効質量をmとし、密閉中間層53のバネ弾性率(つまり、当該密閉中間層53を形成する気体としての空気の圧縮され易さ)をk[N/m]とするとき、上記共振周波数frmは、次の[数1]によって示すことができる。
[数1]
Figure 0006915600
また、上式の実効質量m、バネ弾性率kはそれぞれ次の[数2]、[数3]によって示すことができる。
[数2]
Figure 0006915600
ここに、mは騒音が入射する入射側パネルとしての外壁52の重量、但し、外壁52のパネル振動面に車両部品が取付けられる際には、その重量を含む。mは騒音が出力される出力側パネルとしての内壁51の重量、但し、内壁51のパネル振動面に車両部品が取付けられる際には、その重量を含む。なお、外壁52側の重量m、内壁51側の重量mの単位は何れも[kg]である。
[数3]
Figure 0006915600
ρは気体としての空気の密度、cは音速、dは壁間距離、ρcは密閉中間層53(空気層)の体積弾性率E(気体弾性率)である。
上記[数2]で示される実効質量mと、外壁側の重量mおよび内壁側の重量mとの関係式から明らかな如く、外壁52側と内壁51側との質量比が1対1であり、外壁52側の重量mと内壁51側の重量mとが等しい時、実効質量mを最大化することができる。さらに、[数1]で示される共振周波数frmと実効質量mとの関係式から明らかな如く、実効質量mを最大化することで、二重壁パネル50の共振周波数frmを下げることができる。つまり、二重壁パネルの透過損失は図9にみられるように共振周波数点で悪化するが、共振周波数点を乗員が気にならない低周波域に設定し易くなる。
すなわち、図9は、パネル構造を構成する1枚から5枚のパネル枚数に応じた、遮音量(透過損失)(TL)と騒音周波数(frequency)との関係を示す特性図である。なお、図9中の波形L1、L2はそれぞれ一重壁、二重壁のパネル構造の場合を示す。
図9に示すように、騒音周波数が約450Hz程度以下のノイズであれば1枚もののパネルの方が二重壁パネルと比較して遮音量が最も高いことが分かる。
これに対して、騒音周波数が約450Hzより大きくなると、1枚もののパネルよりも二重壁パネルの方が、遮音量が大幅に高くなると共に、共振周波数点を乗員が気にならない低周波域に設定しやすくなる。
上述したように、図4、図5で示した本実施形態の自動車のパネル構造は、対向する内壁51と外壁52との間に、密閉中間層53が形成される二重壁パネル50を設け、上記二重壁パネル50で乗員空間(車室2参照)の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部(図4、図5の実施例ではフロアパネル7)が構成された自動車のパネル構造であって、上記二重壁パネル50が車体に取付けられる固定部と、非固定部(パネル振動面57a、58a)と、から構成され、該非固定部に取付けられる車両部品の重量を含んで、上記内壁51の非固定部および内壁51の非固定部に取付けられる車両部品と、上記外壁52の非固定部および外壁52の非固定部に取付けられる車両部品との重量が略同一に設定されたものである(図4、図5参照)。
この構成によれば、二重壁パネル50のパネル振動面57a,58aに取付けられる車両部品の重量を含んで、その内壁51側と外壁52側との重量を略同一に設定したので、二重壁パネル50による遮音性の効率を最大限に発揮することができる。
また、本実施形態の自動車のパネル構造においては、上記二重壁パネル50は上記乗員空間(車室2参照)の床面を形成するフロアパネル7であり、上記内壁51としての上壁パネル57の非固定部としてのパネル振動面57aには吸音材59、フロアマット60が取付けられ、上記外壁52としての下壁パネル58の非固定部としてのパネル振動面58aには、回生バッテリ68、キャニスタ62、温度センサの少なくとも何れか1つが取付けられたものである(図4、図5参照)。
この構成によれば、上壁パネル57のパネル振動面57aに必ず取付けられる吸音材59、フロアマット60の重量を、下壁パネル58のパネル振動面58aに回生バッテリ68、キャニスタ62、温度センサの少なくとも何れか1つを取付けることで略相殺でき、二重壁パネル50の上壁パネル57側と下壁パネル58側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
さらに、本実施形態の自動車のパネル構造においては、上記乗員空間(車室2参照)には乗員着座用のシート43,44が設けられ、該シート43,44は、上記二重壁パネル50の少なくとも周囲を支持する骨格部材(トンネル部8、サイドシル12参照)に取付けられたものである(図2参照)。
この構成によれば、シート43,44は骨格部材(トンネル部8、サイドシル12)に取付けられるので、シート43,44およびシート43,44に着座する乗員等の大重量は上記骨格部材(トンネル部8、サイドシル12)で受け止められ、当該大重量が二重壁パネル50に付勢されることを抑制できる。
図4、図5においては、フロアパネル7を構成する上壁パネル57と下壁パネル58とを樹脂製かつ同一肉厚で形成したが、室内側に位置する上壁パネル57は、乗員が乗り降りするため、剛性確保が求められる一方で、室外側に位置する下壁パネル58は、アンダカバー機能を有するのみで、剛性は然程要求されない。
このため、上記上壁パネル57を金属にて形成するか、あるいは、下壁パネル58に対して肉厚が大きい樹脂板にて形成してもよい。この場合においても、パネル振動面に取付けられる車両部品の重量を含んで、上記上壁パネル57側の重量と、上記下壁パネル58側の重量とを同等に設定すると、二重壁パネル50による遮音性の効率を最大限に発揮することができる。
なお、図4、図5で示したキャニスタ62、回生バッテリ68等の車両部品の取付け構造は左右逆の構造を採用してもよい。すなわち、キャニスタ62を車両右側の下壁パネル58に取付けると共に、回生バッテリ68を車両左側の下壁パネル58に取付ける構造を採用してもよい。また、図中、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
<ダッシュパネルの構造>
図7に示すダッシュパネル3は、乗員空間としての車室2の前方部に位置して、エンジンルームまたはモータルームと車室2とを車両の前後方向に仕切るパネルであり、二重壁パネル50にて形成されたダッシュパネル3においては、内壁51が後壁パネル45となり、外壁52が前壁パネル46となる。
外壁52としての前壁パネル46のパネル振動面46a、詳しくはダッシュパネル本体3Aを形成する外壁52の前面と、下片部3Lを形成する外壁52の下面との両面には、熱害防止用のヒートインシュレータ47が取付けられている。
また、内壁51としての後壁パネル45のパネル振動面45aには、ブラケット48を介してコントロールユニット49が取付けられており、当該コントロールユニット49の周囲はカバー49Cで覆われている。上述のコントロールユニット49はスペース的に有利な助手席側に取付けられる。
そして、二重壁パネル50にて形成されたダッシュパネル3が車体に取付けられる固体部(ダッシュパネル3がヒンジピラーに取付けられる車幅方向左右両端部)を除いて、当該二重壁パネル50のパネル振動面45a,46aに取付けられる車両部品(コントロールユニット49、ヒートインシュレータ47参照)の重量を含んで、内壁51側としての後壁パネル45側と、外壁52側としての前壁パネル46側との重量が略同一になるよう設定されている。
このように、図7で示した本実施形態の自動車のパネル構造は、対向する内壁51と外壁52との間に、密閉中間層53が形成される二重壁パネル50を設け、上記二重壁パネル50で乗員空間(車室2)の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部(ダッシュパネル3)が構成された自動車のパネル構造であって、上記二重壁パネル50が車体に取付けられる固定部と、非固定部(パネル振動面45a,46a)と、から構成され、該非固定部に取付けられる車両部品(コントロールユニット49、ヒートインシュレータ47)の重量を含んで、上記内壁51の非固定部および内壁51の非固定部に取付けられる車両部品と、上記外壁52の非固定部および外壁52の非固定部に取付けられる車両部品との重量が略同一に設定されたものである(図7参照)。
この構成によれば、二重壁パネル50のパネル振動面45a,46aに取付けられる車両部品(コントロールユニット49、ヒートインシュレータ47)の重量を含んで、その内壁51側と外壁52側との重量を略同一に設定したので、二重壁パネル50による遮音性の効率を最大限に発揮することができる。
また、本実施形態の自動車のパネル構造においては、上記二重壁パネル50は上記乗員空間(車室2)の前方部に位置するダッシュパネル3であり、上記外壁52としての前壁パネル46のパネル振動面46aにヒートインシュレータ47が取付けられ、上記内壁51としての後壁パネル45のパネル振動面45aにはコントロールユニット49が取付けられたものである(図7参照)。
ここで、上記コントロールユニット49としては、ダッシュパネル3前方をエンジンルーム1に設定する際には、エンジンコントロールユニットに設定し、ダッシュパネル3前方をモータルームに設定する際には、モータコントロールユニットに設定することができる。
この構成によれば、ダッシュパネル3の前壁パネル46のパネル振動面46aに必ず取付けられる熱害防止用のヒートインシュレータ47の重量を、後壁パネル45のパネル振動面45aにコントロールユニット49を取付けることで略相殺でき、前壁パネル46側と後壁パネル45側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
なお、図7において矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
<ルーフパネルの構造>
図8に示すように、車室2の上方側の壁部を形成するルーフパネル24は、内壁51が内壁パネル71となり、外壁52が外壁パネル72となる。
乗員空間(車室2参照)の上方部に位置する二重壁パネル50において、その外壁52(外壁パネル72)は内壁51(内壁パネル71)に対して肉厚が大で、重量が大きくなるよう形成されており、これにより当該外壁パネル72の耐衝突性が高められている。
また、内壁51としての内壁パネル71のパネル振動面71aにおける車室2側の面には、内装材としてのトップシーリング73(車両部品)が、当該トップシーリング73と一体または別体の複数のクリップ74を用いて、取付けられている。図8に示すように、上記トップシーリング73の車幅方向左右両側部は左右のルーフサイドレールインナ14bの下面と対向するように湾曲形成されている。
さらに、上記内壁パネル71には、トップシーリング73を介してルームランプ75が取付けられており、該ルームランプ75がトップシーリング73の車室2側の面に位置するよう配置されると共に、当該ルームランプ75にはハーネス76が接続されている。
そして、上記二重壁パネル50より成るルーフパネル24が車体としての左右のルーフサイドレール14(図8参照)、フロントヘッダ22、リヤヘッダ23(図3参照)に取付けられる固定部(ルーフパネル24の前後左右の各側壁部参照)を除いて当該二重壁パネル50のパネル振動面71aに取付けられる車両部品(トップシーリング73およびルームランプ75のうちの少なくともトップシーリング73参照)の重量を含んで、内壁51としての内壁パネル71側と、外壁52としての外壁パネル72側との重量が略同一になるよう設定されている。
このように、図8で示した本実施形態の自動車のパネル構造は、対向する内壁51と外壁52との間に、密閉中間層53が形成される二重壁パネル50を設け、上記二重壁パネル50で乗員空間(車室2)の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部(ルーフパネル24)が構成された自動車のパネル構造であって、上記二重壁パネル50が車体に取付けられる固定部と、非固定部(パネル振動面71a)と、から構成され、該非固定部に取付けられる車両部品(トップシーリング73とルームランプ75とのうち、少なくともトップシーリング73)の重量を含んで、上記内壁51の非固定部および内壁51の非固定部に取付けられる車両部品と、上記外壁52の非固定部および外壁52の非固定部に取付けられる車両部品との重量が略同一に設定されたものである(図8参照)。
この構成によれば、二重壁パネル50のパネル振動面71aに取付けられる車両部品(トップシーリング73)の重量を含んで、その内壁51側と外壁52側との重量を略同一に設定したので、二重壁パネル50による遮音性の効率を最大限に発揮することができる。
また、本実施形態の自動車のパネル構造は、上記二重壁パネル50は上記乗員空間(車室2)の上方部に位置するルーフパネル24であり、上記外壁52は上記内壁51に対して重量が大きく形成されており、上記内壁51としての内壁パネル71のパネル振動面71aにはトップシーリング73が取付けられたものである(図8参照)。
この構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、耐衝撃性を高めるために外壁52の重量を内壁51に対して大きく形成することで、ルーフパネル24に衝撃が加わった際の外壁52の変形を抑制しつつ、上記内壁パネル71のパネル振動面71aに必ず取付けられるトップシーリング73を設けることで、外壁52側と内壁パネル71側とに大きな重量差が生じることを抑制できる。
なお、図8において、矢印LEFTは車幅方向の左方を示し、矢印RIGHTは車幅方向の右方を示す。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の乗員空間は、実施形態の車室2に対応し、
以下同様に、壁部は、ダッシュパネル3、フロアパネル7、ルーフパネル24に対応し、
非固定部は、パネル振動面45a,46a,57a,58a,71aに対応し、
骨格部材は、トンネル部8、サイドシル12に対応し、
車両部品は、図4、図5の吸音材59、フロアマット60、キャニスタ62、回生バッテリ、図7のヒートインシュレータ47、コントロールユニット49、図8のトップシーリング73に対応するも、
この発明は、上記実施形態の構成のみに限定されるものではない。
例えば、本発明は上記ダッシュパネル3、フロアパネル7、ルーフパネル24の他に、車両部品としてインシュレータおよびサイレンサの取付けが可能なリヤフロア10等の他の壁部に採用してもよい。
また、上記二重壁パネル50を適用する壁部の部位に対応して、内壁51、外壁52の材質または/および板厚を変え、これにより内壁51と外壁52との重量を異ならせてもよく、この場合においても、パネル振動面に取付けられる車両部品の重量を含んで、内壁51側と、外壁52側との重量が同等または略同等になるよう設定すればよい。
以上説明したように、本発明は、対向する内壁と外壁との間に、密閉中間層が形成される二重壁パネルを設け、上記二重壁パネルで乗員空間の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部が構成された自動車のパネル構造について有用である。
2…車室(乗員空間)
3…ダッシュパネル(壁部)
7…フロアパネル(壁部)
8…トンネル部(骨格部材)
12…サイドシル(骨格部材)
24…ルーフパネル(壁部)
43,44…シート
45…後壁パネル
46…前壁パネル
47…ヒートインシュレータ(車両部品)
49…コントロールユニット(車両部品)
50…二重壁パネル
51…内壁
52…外壁
53…密閉中間層
57…上壁パネル
58…下壁パネル
59…吸音材(車両部品)
60…フロアマット(車両部品)
62…キャニスタ(車両部品)
68…回生バッテリ(車両部品)
71…内壁パネル
72…外壁パネル
73…トップシーリング(車両部品)
45a,46a,57a,58a,71a…パネル振動面(非固定部)

Claims (5)

  1. 対向する内壁と外壁との間に、密閉中間層が形成される二重壁パネルを設け、
    上記二重壁パネルで乗員空間の前後、左右、上下の少なくとも何れかの壁部が構成された自動車のパネル構造であって、
    上記二重壁パネルが車体に取付けられる固定部と、非固定部と、から構成され、
    該非固定部に取付けられる車両部品の重量を含んで、上記内壁の非固定部及び内壁の非固定部に取付けられる車両部品と上記外壁の非固定部及び外壁の非固定部に取付けられる車両部品との重量が略同一に設定されたことを特徴とする
    自動車のパネル構造。
  2. 上記二重壁パネルは上記乗員空間の床面を形成するフロアパネルであり、
    上記内壁としての上壁パネルの非固定部には吸音材、フロアマットが取付けられ、
    上記外壁としての下壁パネルの非固定部には、回生バッテリ、キャニスタ、温度センサの少なくとも何れか1つが取付けられた
    請求項1に記載の自動車のパネル構造。
  3. 上記乗員空間には乗員着座用のシートが設けられ、
    該シートは、上記二重壁パネルの少なくとも周囲を支持する骨格部材に取付けられた
    請求項2に記載の自動車のパネル構造。
  4. 上記二重壁パネルは上記乗員空間の前方部に位置するダッシュパネルであり、
    上記外壁としての前壁パネルの非固定部にヒートインシュレータが取付けられ、
    上記内壁としての後壁パネルの非固定部にはコントロールユニットが取付けられた
    請求項1に記載の自動車のパネル構造。
  5. 上記二重壁パネルは上記乗員空間の上方部に位置するルーフパネルであり、
    上記外壁は上記内壁に対して重量が大きく形成されており、
    上記内壁としての内壁パネルの非固定部にはトップシーリングが取付けられた
    請求項1に記載の自動車のパネル構造。
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