JP5904059B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、サイドパネルの内部空間を経由して車室内に到達する車外騒音を低減可能とする車両の後部車体構造に関する。
通常、車両の後部車体には、リヤホイールハウスと、車体後部の側壁を構成するサイドパネルとが設けられており、リヤホイールハウスの車両前方には、シートが設けられている。
ところで、上述したサイドパネルは、一般的に、リヤホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びるサイドパネルインナとサイドパネルアウタとにより構成されており、これらサイドパネルインナとサイドパネルアウタとの間には、空間を設けている。
このため、従来、リヤホイールハウスから車外騒音(ロードノイズ)がサイドパネルインナとサイドパネルアウタとの間の前記空間を透過して、前記シートに着座した乗員の耳の近くまで侵入するという問題があった。
そこで、従来、防音部材としてのスポンジ材をサイドパネルインナの外側面に沿って貼り付け、リヤホイールハウスを透過した車外騒音がサイドインナパネルに到達する前に、これをスポンジ材によって吸音するようにしたものが提案されている(下記特許文献1参照)。
特許第4888122号公報
しかしながら、前記特許文献1の場合、サイドパネルインナの外側面に沿ってスポンジ材を貼り付ける構造であるため、防音効果を高めるためには非常に大きな面積が必要であり、重量、コストの増大を招くという問題があった。
また、従来、前記空間内には、スピーカやハーネス等の各種部品を配設する場合があり、前記特許文献1のように、サイドパネルインナの外側面に沿ってスポンジ材を貼り付けようとすると、スポンジ材が上述した各種部品と干渉したり、各種部品や各種パネルの組付け時に、スポンジ材と溶接ガンとが干渉したりするという問題があった。
また、従来、後部車体では、サイドインナパネルと、サイドアウタパネルと、補強部材とによって2つの閉断面部が形成される場合があるが、前記特許文献1は、あくまでも、1つの閉断面部に対して防音部材を設けたものを開示しているに過ぎず、2つの閉断面部に対して防音部材を設けることについては何ら開示がない。
この発明は、防音部材と他との干渉を回避しつつ、重量、コストの増大を抑制でき、さらには、2つの閉断面部により形成されたサイドパネルの内部空間を経由して車室内に到達する車外騒音を低減可能とする車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
この発明による車両の後部車体構造は、ホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びるサイドパネルアウタと、該サイドパネルアウタよりも車幅方向内側に配設され、前記ホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びるサイドパネルインナとを備えるとともに、車幅方向において、前記サイドパネルアウタと前記サイドパネルインナとの間には、前記ホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びる補強部材を備え、少なくとも前記サイドパネルアウタと前記補強部材とにより第1閉断面部が形成されるとともに、前記サイドパネルインナと前記補強部材とにより第2閉断面部が形成された車両の後部車体構造であって、前記第1、第2閉断面部に、それぞれ第1、第2防音部材を設け、該第1、第2防音部材を、前記第1、第2閉断面部を前記ホイールハウス側とルーフ側とに分断するよう設け、前記補強部材が、上部部材と下部部材とにより構成されるとともに、前記第1、第2防音部材は、吸音部と、前記下部部材に取り付けられる支持部とで構成されており、該支持部は、前記下部部材に取り付けられる取付部が一体形成され、前記第1防音部材の取付部と、前記第2防音部材の取付部とが、互いに上下方向にオフセットした位置で前記下部部材に取り付けられたものである。
なお、前記第1、第2閉断面部を前記ホイールハウス側とルーフ側とに分断するとは、実質的にサイドパネルアウタ、サイドパネルインナ、および補強部材と、防音部材との間の隙間を略埋めた状態とすることによって、第1、第2閉断面部の空間をリヤホイールハウス側とルーフ側とに仕切ることを意味する。
この構成によれば、リヤホイールハウスの上方にて互いに隔離された第1、第2閉断面部により形成されるサイドパネルの内部空間を経由して車室内に到達する車外騒音を低減することができる。
そして、第1、第2閉断面部を分断するように第1、第2防音部材を設けたことで、サイドパネルインナ等の側面に沿って防音部材を貼り付ける場合のように、防音部材の面積を大きく設定しなくても、高い防音効果を得ることができる。このため、第1、第2防音部材の設置に伴う重量、コストの増大を抑制することができる。
また、サイドパネルインナ等の側面に沿って第1、第2防音部材を貼り付ける構造ではないため、他との干渉を回避できるという効果も得られる。
しかも、前記補強部材が、上部部材と下部部材とにより構成されるとともに、前記第1、第2防音部材は、吸音部と、前記下部部材に取り付けられる支持部とで構成されており、該支持部は、前記下部部材に取り付けられる取付部が一体形成され、前記第1防音部材の取付部と、前記第2防音部材の取付部とが、互いに上下方向にオフセットした位置で前記下部部材に取り付けられたものであるから、車体への組付けの際、比較的小型である下部部材に第1、第2防音部材をサブアッシした後、車体に組付けるようにすれば、組付けの容易性を向上させることができる。
そして、両取付部を、互いに上下方向にオフセットした位置で下部部材に取り付けることで、第1、第2閉断面部をリヤホイールハウス側とルーフ側とにより確実に分断することができる。
具体的には、両取付部を、互いに上下方向の同じ位置で取り付けた場合、各取付部が反対側の防音部材の領域内に進出することになるため、第1防音部材の取付部と第2防音部材との間、および第2防音部材の取付部と第1防音部材との間には隙間が形成されることになってしまう。このため、吸音部を加熱発泡させたとしても、前記隙間を埋めきれず、第1、第2閉断面部を確実に分断することができなくなる虞がある。上述した構成によれば、両取付部を、互いに上下方向にオフセットした位置で取り付けることにより、前記隙間の形成を抑制でき、これによって、第1、第2閉断面部をより確実に分断することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第1、第2防音部材は、少なくともその一部で、互いに車幅方向に重なりを有するように配設されたものである。
この構成によれば、車外騒音が第1、第2防音部材間に形成されたギャップ(ここでは、補強部材)を透過することを抑制できる。このため、より高い防音効果を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記第1、第2防音部材が、前記補強部材の面に略垂直に取り付けられたものである。
この構成によれば、第1、第2防音部材の面積を必要最小限とすることができ、これによって、第1、第2防音部材の設置に伴う重量、コストの増大をより抑制することができる。
この発明によれば、リヤホイールハウスの上方にて互いに隔離された第1、第2閉断面部により形成されるサイドパネルの内部空間を経由して車室内に到達する車外騒音を低減することができる。
そして、第1、第2閉断面部を分断するように第1、第2防音部材を設けたことで、サイドパネルインナ等の側面に沿って防音部材を貼り付ける場合のように、防音部材の面積を大きく設定しなくても、高い防音効果を得ることができる。このため、第1、第2防音部材の設置に伴う重量、コストの増大を抑制することができる。
また、サイドパネルインナ等の側面に沿って第1、第2防音部材を貼り付ける構造ではないため、他との干渉を回避できるという効果も得られる。
本発明の実施形態に係る後部車体構造を備えた車両を示す側面図。 サイドパネルアウタを取り外した状態で車体後部を車外側から見た側面図。 図2のA−A線矢視断面相当の図。 図2のB−B線矢視断面相当の図。 第1、第2防音部材およびその周辺を示す要部拡大断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係る後部車体構造を備えた車両を示す側面図である。なお、図中、矢印Fは車両の前方、矢印Rは車両の後方を示す。図1に示す車両1は、車体上部において車両前後方向に延びる左右一対のルーフレール2、車体下部において車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル3、およびルーフレール2とサイドシル3の車両前後方向略中央とを連結するセンターピラー4、後輪を収容するリヤホイールハウス5、および該リヤホイールハウス5から上方に延びて車体後部の側壁を構成するサイドパネル6を備えている。
そして、センターピラー4の前後には、ルーフレール2、サイドシル3、およびセンターピラー4によって、乗員が昇降するための開口であるドア開口部XおよびYが形成されている。
また、車両1の車室内には、ドア開口部X、Yに対応して、フロントシート7、リヤシート8が配設されている。フロントシート7、リヤシート8は、いずれも、乗員の着座面を形成するシートクッション7C、8Cと、乗員の背もたれ面を形成するシートバック7B、8Bと、乗員の頭部を保持するヘッドレスト7H、8Hと、を有している。
車両1では、フロントシート7のシートバック7B、ヘッドレスト7Hが、車両前後方向においてセンターピラー4と略同じ位置に配設される一方、リヤシート8のシートバック8B、ヘッドレスト8Hは、車両前後方向においてサイドパネル6の前端部と略同じ位置に配設され、リヤホイールハウス5の前方、か上方に位置している。
図2は、サイドパネルアウタを取り外した状態で車体後部を車外側から見た側面図、図3は、図2のA−A線矢視断面相当の図、図4は、図2のB−B線矢視断面相当の図、図5は、第1、第2防音部材およびその周辺を示す要部拡大断面図である。なお、図中、矢印INは車両の内方、矢印OUTは車両の外方を示す。
車体後部には、図2〜図5に示すように、リヤホイールハウス5と、サイドパネル6と、補強部材9と、車体後端部からルーフレール2の後端部に向かって前方、か上方に延びるリヤピラー10と、第1〜第3防音部材11〜13とが設けられている。
リヤホイールハウス5は、車外側のホイールハウスアウタ51と車内側のホイールハウスインナ52とにより構成されている。そして、ホイールハウスインナ52の車内側には、図4に示すように、ホイールハウス補強部材としてのホイールハウスガセット14が設けられている。
また、サイドパネル6は、ホイールハウス5から上方のルーフ側に延びるように配設された車外側のサイドパネルアウタ61と、該サイドパネルアウタ61よりも車幅方向内側において、ホイールハウス5から上方のルーフ側に延びるように配設された車内側のサイドパネルインナ62とにより構成されている。
そして、車幅方向において、サイドパネルアウタ61とサイドパネルインナ62との間には、図2〜図5に示すように、ホイールハウス5から上方のルーフ側に延びる補強部材9が設けられている。
補強部材9は、材料の歩留まり等の理由から、図2、図4に示すように、上下に分割された構造をなしており、上部部材としてのピラーレインフォースメント(以下、ピラーレインと略記する)91と、下部部材としてのサスペンションハウジングレインフォースメント(以下、サスハウジングレインと略記する)92とにより構成されている。
ここで、ピラーレイン91は、リヤピラーアウタ101とリヤピラーインナ102(図2、図4参照)とにより構成されるリヤピラー10を補強するための補強部材として機能するものであり、サスハウジングレイン92は、リヤサスペンション機構のダンパを支持するサスペンションハウジング(図示せず)を補強するための補強部材として機能するものである。
そして、ピラーレイン91、サスハウジングレイン92は、いずれも略断面ハット状をなしており、ホイールハウスアウタ51やサイドパネルインナ62に接合されるフランジ部91a、92aと、該フランジ部91a、92aから車外側に膨出した中間部91b、92bとを有している。
本実施形態では、図3〜図5に示すように、サイドパネルアウタ61とサイドパネルインナ62と補強部材9とにより第1閉断面部15が形成されるとともに、サイドパネルインナ62と補強部材9とにより第2閉断面部16が形成されている。そして、第1、第2閉断面部15、16をリヤホイールハウス5側とルーフ側とに分断するように第1、第2防音部材11、12が設けられている。
第1、第2防音部材11、12は、加熱発泡性のスポンジ材からなる吸音部11A、12Aと、遮音部を兼ねる樹脂製の支持部11B、12Bとが上下に積層されることによって構成されており、吸音部11A、12Aが、リヤホイールハウス5側、支持部11B、12Bがルーフ側に配設されている。
また、第1防音部材11では、図3、図5に示すように、クリップのような形状をなして第2閉断面部16側に突出する取付部11C、11Cを支持部11Bの前後部に一体形成しており、この取付部11C、11Cを、サスハウジングレイン92の中間部92bに穿設した挿通孔92c(図5参照)に挿入することによって、第1防音部材11はサスハウジングレイン92に取付けられている。
また、第2防音部材12では、第1防音部材11と同様、クリップのような形状をなして第1閉断面部15側に突出する取付部12Cを、支持部12Bの車両前後方向中央部に一体形成しており、この取付部12Cを、サスハウジングレイン92の中間部92bに穿設した挿通孔92d(図5参照)に挿通することによって、第2防音部材12はサスハウジングレイン92に取付けられている。
ここで、サスハウジングレイン92においては、挿通孔92c、92dが互いに車両前後方向、か上下方向にオフセットするように穿設されており、これによって、第1、第2防音部材11、12をサスハウジングレイン92に取り付けた状態では、取付部11Cと取付部12Cとが、図3、図5に示すように、互いに車両前後方向、か上下方向にオフセットするように配置されている。本実施形態では、取付部11C(挿通孔92c)が取付部12C(挿通孔92d)に対して上下にオフセットした位置に配設されている。
そして、第1防音部材11、第2防音部材12は、図4、図5に示すように、サスハウジングレイン92の面に略垂直に取付けられるとともに、一部で互いに車幅方向に重なりを有するように配設されている。
また、第1防音部材11の車両後方には、第1防音部材11の後端部から上方、か後方に向かって延びるように第3防音部材13が配設されている。第3防音部材13には、図2、図3に示すように、その上端部に係合部13aが形成されており、この係合部13aをリヤピラーアウタ101に形成された被係合孔101a(図3参照)に係合することによって、第3防音部材13が車体に取付けられている。
ところで、上述した第1、第2防音部材11、12を車体に組付ける際には、先ず、取付部11C、12Cを挿通孔92c、92dに挿通して第1、第2防音部材11、12をサスハウジングレイン92にサブアッシしておき、その後、第1、第2防音部材11、12をサブアッシしたサスハウジングレイン92を、ホイールハウスアウタ51およびサイドパネルインナ62に接合する等して車体を完成させる。そして、車体を所定の電着塗装液に浸すことによって防錆処理を施し、その後、加熱乾燥処理を行う。
ここで、第1、第2防音部材11、12の吸音部11A、12Aとしては、加熱発泡前のものを用いることとし、吸音材11A、12Aとサスハウジングレイン92との間には所定の隙間を形成しておく。そして、上述した加熱乾燥処理によって吸音部11A、12Aを加熱することによりこれを発泡、膨張させ、最終的に吸音部11A、12Aとサスハウジングレイン92との間の隙間を埋める。
本実施形態では、第1、第2閉断面部15、16をリヤホイールハウス5側とルーフ側とに分断するように第1、第2防音部材11、12を設けたことで、リヤホイールハウス5の上方にて互いに隔離された第1、第2閉断面部15、16により形成されるサイドパネル6の内部空間を経由して車室内(特に、リヤシート8に着座した乗員の耳の近く)に到達する車外騒音を低減することができる。
そして、第1、第2閉断面部15、16を分断するように第1、第2防音部材11、12を設けたことで、サイドパネルインナ62等の側面に沿って防音部材を貼り付ける場合のように、防音部材の面積を大きく設定しなくても、高い防音効果を得ることができる。このため、第1、第2防音部材11、12の設置に伴う重量、コストの増大を抑制することができる。
また、サイドパネルインナ62等の側面に沿って第1、第2防音部材11、12を貼り付ける構造ではないため、他との干渉を回避できるという効果も得られ、具体的には、周辺の各種部品と干渉したり、各種部品や各種パネル61、62、92等の組付け時に、これらを接合するための溶接ガンと干渉したりすることを回避できる。
また、第1、第2防音部材11、12を、吸音部11A、12Aと、支持部11B、12Bとにより構成するとともに、該支持部11B、12Bをサスハウジングレイン92に取り付けることで、車体への組付けの際、比較的小型であるサスハウジングレイン92に第1、第2防音部材11、12をサブアッシした後、車体に組付けるようにすれば、組付けの容易性を向上させることができる。
そして、取付部11C、12Cを、互いに上下方向にオフセットした位置でサスハウジングレイン92に取り付けることで、第1、第2閉断面部15、16をリヤホイールハウス5側とルーフ側とにより確実に分断することができる。
具体的には、取付部11C、12Cを、互いに上下方向の同じ位置で取り付けた場合、各取付部11C、12Cが反対側の防音部材12、11の領域内に進出することになるため、取付部11Cと第2防音部材12との間、および取付部12Cと第1防音部材11との間には隙間が形成されることになってしまう。このため、吸音部11A、12Aを加熱発泡させたとしても、前記隙間を埋めきれず、第1、第2閉断面部15、16を確実に分断することができなくなる虞がある。本実施形態では、上述のように取付部11C、12Cを、互いに上下方向にオフセットした位置で取り付けることにより、前記隙間の形成を抑制でき、これによって、第1、第2閉断面部15、16をより確実に分断することができる。
また、特に、本実施形態のように、スポンジ材からなる吸音部11A、12Aをリヤホイールハウス5側に配設し、樹脂製の支持部11B、12Bをルーフ側に配設することで、リヤホイールハウス5側から透過する車外騒音は、先ず吸音部11A、12Aで吸音され、その後、支持部11B、12Bで遮音されることになる。このように、先に吸音してから遮音することで、より高い防音効果を得ることができる。
また、第1、第2防音部材11、12を、一部で互いに車幅方向に重なりを有するように配設することで、車外騒音が第1、第2防音部材11、12間に形成されたギャップ(ここでは、補強部材9)を透過することを抑制できる。このため、より高い防音効果を得ることができる。
また、第1、第2防音部材11、12を補強部材9の面に略垂直に取り付けることで、それぞれの面積を必要最小限とすることができ、これによって、第1、第2防音部材11、12の設置に伴う重量、コストの増大をより抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、サイドパネルアウタ61とサイドパネルインナ62と補強部材9とにより第1閉断面部15を形成することとしたが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではない。本発明の場合、少なくともサイドパネルアウタと補強部材とによって第1閉断面部を形成していればよく、例えば、サイドパネルアウタと補強部材のみにより第1閉断面部を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、第1、第2防音部材11、12において、吸音部11A、12A、支持部11B、12Bを二層に積層して配設しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、車外騒音のレベルに応じて、吸音部、遮音部をさらに複数積層してもよい。
また、第1防音部材11の取付部11C(挿通孔92c)を、第2防音部材12の取付部12C(挿通孔92d)に対し上方にオフセットした位置に配設しているが、これらの上下方向の位置関係を逆に設定してもよい。
また、第1防音部材11と第3防音部材13とを別部材で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、両者を一体形成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、上部部材は、ピラーレインフォースメント91に対応し、
以下同様に、
下部部材は、サスペンションハウジングレインフォースメント92に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
5…リヤホイールハウス(ホイールハウス)
9…補強部材
11…第1防音部材
11A…吸音部
11B…支持部
11C…取付部
12…第2防音部材
12A…吸音部
12B…支持部
12C…取付部
15…第1閉断面部
16…第2閉断面部
61…サイドパネルアウタ
62…サイドパネルインナ
91…ピラーレインフォースメント(上部部材)
92…サスペンションハウジングレインフォースメント(下部部材)

Claims (3)

  1. ホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びるサイドパネルアウタと、該サイドパネルアウタよりも車幅方向内側に配設され、前記ホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びるサイドパネルインナとを備えるとともに、
    車幅方向において、前記サイドパネルアウタと前記サイドパネルインナとの間には、前記ホイールハウスからルーフ側に向かって上方に延びる補強部材を備え、
    少なくとも前記サイドパネルアウタと前記補強部材とにより第1閉断面部が形成されるとともに、
    前記サイドパネルインナと前記補強部材とにより第2閉断面部が形成された車両の後部車体構造であって、
    前記第1、第2閉断面部に、それぞれ第1、第2防音部材を設け、
    該第1、第2防音部材を、前記第1、第2閉断面部を前記ホイールハウス側とルーフ側とに分断するよう設け
    前記補強部材が、上部部材と下部部材とにより構成されるとともに、
    前記第1、第2防音部材は、吸音部と、前記下部部材に取り付けられる支持部とで構成されており、
    該支持部は、前記下部部材に取り付けられる取付部が一体形成され、
    前記第1防音部材の取付部と、前記第2防音部材の取付部とが、互いに上下方向にオフセットした位置で前記下部部材に取り付けられた
    車両の後部車体構造。
  2. 前記第1、第2防音部材は、少なくともその一部で、互いに車幅方向に重なりを有するように配設された
    請求項1記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記第1、第2防音部材が、前記補強部材の面に略垂直に取り付けられた
    請求項1または2記載の車両の後部車体構造。
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