JP6914493B2 - タイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法 - Google Patents

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Description

本発明はタイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法に関する。詳しくは、モールドを型締めする工程で、生タイヤとモールドの位置決めを精度高く行うことができ、装置の小型化が図れると共に、取扱い性に優れたタイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法に係るものである。
タイヤの製造では、予め完成品に近い形に成形された生タイヤがモールドに入れられ加圧及び加熱される。この際、モールド内に設けられたブラダを膨張させ、生タイヤの内面に密接させて加硫が行われる。
また、タイヤ加硫機には、生タイヤの加硫時に、モールド内部に生じる圧力に対してモールドの型締め状態を保持するためのクランプ機構やモールド加圧機構が設けられている。
このうち、クランプ機構では、型締めしたモールド高さに合わせて、対となるモールドが取り付けられた上下のプレートの位置を固定するクランプ位置が存在する。即ち、上プレートまたは下プレートが移動して、型締めした状態のモールドを固定可能な位置をクランプ位置として、上下プレートが固定される。
このように、上下プレートが固定されたことで、タイヤ加硫時に、モールド内部で発生する圧力によりモールドが開くことを抑止して、モールドを型締めした状態を保持することができる。
このクランプ機構におけるクランプ位置は、例えば、上プレートまたは下プレートの移動をガイドするガイドロッドに形成されるクランプ溝の形成位置で規定されている。
また、上プレートまたは下プレートのうち、移動するプレートにはクランプ溝に嵌合するクランプ部が設けられ、このクランプ部がクランプ溝と嵌合してロックされることで、上下プレートが固定される。
また、クランプ機構として、ガイドロッドとは別に、上下のプレートの一方に、先端にクランプ溝が形成された棒状のクランプロッドを設け、他方のプレートにクランプ部を設けて、クランプロッドの先端がクランプ部に到達して嵌合及びロックされることで、上下プレートが固定される構造もある。
また、タイヤ加硫機では、タイヤの高性能化等に伴い、タイヤ加硫時におけるモールドとタイヤの同心度等の精度に対する要求が厳しくなっている。このため、種々の構造の中から、モールドとタイヤの同心度等の精度を担保しやすいモールドの垂直昇降方式を有するタイヤ加硫機が広く利用されている。
こうしたなか、モールドの垂直昇降方式を有するタイヤ加硫機、例えば、特許文献1に記載のタイヤ加硫機では、次のような構造を有している(図1(a)、図1(b)及び図2参照)。
この特許文献1に記載のタイヤ加硫機100は、ボルスタ5(上プレート)と、ベース10(下プレート)と、ボルスタ5及びベース10を繋ぐ2本のガイドロッド1を有している。
また、ボルスタ5には、左右に2つの上モールド2aが取り付けられている。また、ベース10には、左右に2つの下モールド2bが取り付けられ、その上部に生タイヤ13が取り付け可能なブラダ11aが設けられている。
即ち、タイヤ加硫機100では、上下で一対のモールド2(上モールド2a及び下モールド2b)が、ガイドロッド1の左右にそれぞれ配置されている。
このタイヤ加硫機100では、モールド全閉の前にタイヤローディング装置により生タイヤ13が収縮したブラダ11aの外側に挿入され、下モールド2bの上部に配置される。
また、上モールド2aは、油圧シリンダ8を介して、ボルスタ5と一体的に昇降可能に構成されている。上モールド2aは、ガイドロッド1に案内されて、モールド開の状態(図1(b)参照)からモールド全閉のタイヤ加硫位置まで降下する(モールドの型締め位置。図2参照)。
また、タイヤ加硫機100は、モールド全閉後に、ガイドロッド1に設けられたクランプ溝1aとボルスタ5に設けられたクランプ装置4が嵌合する。また、クランプロッド14の先端側に設けられたクランプ溝14aとベース10に設けられたクランプ装置4が嵌合する。
そして、各クランプ装置4が、クランプ溝1aやクランプ溝14aと嵌合してロックされることで、ボルスタ5及びベース10を固定する。この固定により、タイヤ加硫時に、モールド内部で発生する圧力によりモールドが開くことを抑止して、モールドを型締めした状態を保持可能となる。
このように、鉛直方向において、下モールド2bに対して上モールド2aが昇降することで、モールド2が全閉の状態となり、生タイヤ13のタイヤ加硫が行われる。
特許第3254100号明細書
しかしながら、上述した特許文献1に記載のタイヤ加硫機100では、正面視でボルスタ5の略中央に設けられた2本のガイドロッド1のみで、上モールド2aの昇降が案内される。この際、ガイドロッド1に対して、各上モールド2aは、外側に支持する構造体のない、いわゆる片持ち状態となっている。
このように、上モールド2aが略中央のガイドロッド1のみに支持された片持ち状態となっていることで、ガイドロッド1とその外周面を摺動する摺動ブッシュ(図示省略)との間のクリアランスに応じて、上モールド2aの傾きが生じてしまう。
即ち、左右のモールド2において、上モールド2aの重量や、タイヤ加硫時の加圧力が異なると、ガイドロッド1と摺動ブッシュとの間のクリアランスの分、上モールド2aが傾いてしまう。この結果、モールド2の中心位置と生タイヤ13の中心位置との間に位置のずれが生じ、同芯度が損なわれ、加硫後のタイヤの品質に大きな影響を与えてしまう。
このような上モールド2aの傾きを解消するには、1つのモールド2に対して、複数のガイドロッド1を設ける構造とすることが考えられるが、こうした構造では、タイヤ加硫機が大型化して、これを設置するスペースに制約がかかってしまう。
また、タイヤ加硫機が大型化することで、タイヤ加硫の前後でのタイヤの取り付けや取り外しの作業、モールドの交換作業等に支障を来たすものとなる。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、モールドを型締めする工程で、生タイヤとモールドの位置決めを精度高く行うことができ、装置の小型化が図れると共に、取扱い性に優れたタイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のタイヤ加硫機は、生タイヤを加熱加圧するブラダが設けられた第1の金型が取り付けられた第1のプレートと、前記第1の金型と協働して前記ブラダを挟持可能に構成された第2の金型が取り付けられた第2のプレートと、前記第1のプレート及び前記第2のプレートに取り付けられ、同第1のプレートと同第2のプレートの相対的な移動をガイドする略円柱状のガイドロッドと、該ガイドロッドに沿って、前記第1のプレートと前記第2のプレートを相対的に移動せしめるモールド移動機構と、前記第1のプレートまたは前記第2のプレートのいずれか一方のプレートに設けられ、他方のプレートの方向に向けて突出して形成された略円柱状体であり、その突出した先端側に第1のクランプ溝が形成されたクランプロッドと、該クランプロッドの前記先端に対向する位置、かつ、前記他方のプレートに設けられると共に、前記第1のクランプ溝と嵌合して、前記第1のプレートと前記第2のプレートの相対的な位置を固定して、前記第1の金型及び前記第2の金型の型締めした状態を保持する第1のクランプ部とを有するクランプ機構と、前記モールド移動機構により前記第1のプレートと前記第2のプレートを相対的に移動せしめて型締めする際に、前記ブラダに取り付けられた生タイヤと、前記第2の金型における生タイヤと対向する面が近接する位置から、前記クランプロッドにおける前記先端側の移動を案内するガイド機構とを備える。
ここで、生タイヤを加熱加圧するブラダが設けられた第1の金型と、第1の金型と協働してブラダを挟持可能に構成された第2の金型によって、第1の金型及び第2の金型でブラダを挟持して、各金型とブラダとの間に配置される生タイヤを加熱加圧して、加硫することができる。
また、第1の金型が取り付けられた第1のプレートと、第2の金型が取り付けられた第2のプレートと、第1のプレート及び第2のプレートに取り付けられ、第1のプレートと第2のプレートの相対的な移動をガイドするガイドロッドと、ガイドロッドに沿って、第1のプレートと第2のプレートを相対的に移動せしめるモールド移動機構によって、ガイドロッドに沿って第1のプレートまたは第2のプレートを移動させ、第1の金型と第2の金型を型締めすることができる。また、タイヤ加硫が完了した後に、第1の金型と第2の金型を離間させ、型締めした状態から開放させることができる。なお、ここでいう、第1のプレートと第2のプレートを相対的に移動せしめるとは、第1のプレートを固定して、第2のプレートを移動させる態様と、第2のプレートを固定して、第1のプレートを移動させる態様の両方を含むものを意味する。
また、第1のプレート及び第2のプレートに取り付けられ、第1のプレートと同第2のプレートの相対的な移動をガイドする略円柱状のガイドロッドと、ガイドロッドに沿って、第1のプレートと第2のプレートを相対的に移動せしめるモールド移動機構と、第1のプレートまたは第2のプレートのいずれか一方のプレートに設けられ、他方のプレートの方向に向けて突出して形成された略円柱状体であり、その突出した先端側に第1のクランプ溝が形成されたクランプロッドと、クランプロッドの先端に対向する位置、かつ、他方のプレートに設けられると共に、第1のクランプ溝と嵌合して、第1のプレートと第2のプレートの相対的な位置を固定して、第1の金型及び第2の金型の型締めした状態を保持する第1のクランプ部とを有するクランプ機構によって、ガイドロッドに沿って第1のプレートまたは第2のプレートを移動させ、クランプ機構で各プレートの位置を固定して、金型を型締めした状態を保持可能となる。即ち、クランプ機構にて、タイヤを加熱加圧する際に生じる圧力により、型締めした第1の金型及び第2の金型が開こうとする現象を抑止することができる。なお、ここでいう、第1のプレートと第2のプレートを相対的に移動せしめるとは、第1のプレートを固定して、第2のプレートを移動させる態様と、第2のプレートを固定して、第1のプレートを移動させる態様の両方を含むものを意味する。
また、モールド移動機構により第1のプレートと第2のプレートを相対的に移動せしめて型締めする際に、ブラダに取り付けられた生タイヤと、第2の金型における生タイヤと対向する面が近接する位置から、クランプロッドにおける先端側の移動を案内するガイド機構によって、生タイヤの中心位置と、第2の金型の中心位置との位置のずれを生じにくくすることができる。即ち、第1の金型と第2の金型を型締めする際に、ガイド機構がクランプロッドの先端側の移動を案内して、クランプロッドや第1の金型または第2の金型の動きが安定する。これに伴って、例えば、第2のプレートに取り付けられた第2の金型が、ガイドロッドから見て片持ち状態となっていたとしても、ガイド機構による案内が開始された際には、撓み等による第2の金型の中心位置の位置ずれを抑止可能となる。
また、ガイド機構が、他方のプレートの第1のクランプ部の位置に設けられた略筒状体であり、クランプロッドの先端側を挿通可能なガイドブッシュで構成された場合には、ガイドブッシュの内側でクランプロッドの動きを案内可能となる。即ち、モールド移動機構による移動で、クランプロッドの先端がガイドブッシュに近づいていき、ガイドブッシュの内側の貫通孔にクランプロッドの先端が入っていく。そして、クランプロッドのクランプ溝が、第1のクランプ部と嵌合可能な位置に来るまでガイド機構により、クランプロッドの動きが案内される。換言すれば、ガイドブッシュの長さの分だけ、クランプロッドの先端側が案内され、クランプロッドや第1の金型または第2の金型の動きが安定する。なお、ここでいう一方のプレートとは、クランプロッドが設けられた側のプレート(第1のプレートまたは第2のプレート)であり、他方のプレートとは、それと対になるプレート(第2のプレートまたは第1のプレート)を意味する。
また、ガイド機構が、ブラダに取り付けられた生タイヤと、第2の金型における生タイヤと対向する面が近接する位置で、先端が第1のクランプ部に嵌合する長さを有するガイドロッドで構成された場合には、第1の金型と第2の金型で生タイヤを覆う直前から、ガイドロッドの先端側のクランプ部への嵌合が始まるものとなる。即ち、第1の金型と第2の金型が上下から生タイヤを挟んで型締めするまでの間、クランプロッドの先端が案内され、クランプロッドや第1の金型または第2の金型の動きが安定する。即ち、例えば、既知のタイヤ加硫機におけるクランプロッドの長さを長くするという簡単な改造により、ガイド機構設けることができる。
また、ガイド機構が、他方のプレートの第1のクランプ部の位置に設けられた略筒状体であり、クランプロッドの前記先端側を挿通可能なガイドブッシュと、ブラダに取り付けられた生タイヤと、第2の金型における生タイヤと対向する面が近接する位置で、先端がガイドブッシュに嵌合する長さを有するガイドロッドで構成された場合には、ガイドブッシュ及びクランプロッドの長さを介して、クランプロッドの先端側を案内可能となる。この結果、より一層、クランプロッドや第1の金型または第2の金型の動きが安定するものとなる。また、クランプロッドの長さが極端に長くなる構造を回避でき、装置全体の小型化に寄与すると共に、取扱い性が向上する。
また、ガイドロッドは長手方向の所定の位置に第2のクランプ溝が形成され、第1のプレートまたは第2のプレートのうち、モールド移動機構により移動するプレートに設けられ、第2のクランプ溝と嵌合して、クランプ機構と共に、第1のプレートと第2のプレートの相対的な位置を固定する第2のクランプ部を有する場合には、ガイドロッドの第2のクランプ溝と、第2のクランプ部とを嵌合させてロックすることで、第1のプレート及び第2のプレートの位置を固定して、金型を型締めした状態を保持可能となる。即ち、クランプロッドだけでなく、ガイドロッドにもクランプ機構が設けられたことで、より一層、金型を型締めした状態を保持する力を高めることができる。
また、ガイドロッド及びクランプロッドが、第1のプレートと第2のプレートの相対的な位置を固定して、第1の金型及び第2の金型の型締めした状態を保持した際に、型締めした第1の金型及び第2の金型の内部に生じる圧力が、ガイドロッド及びクランプロッドに均等にかかるように、ガイドロッドの短手方向における断面積及びクランプロッドの短手方向における断面積が調整された場合には、金型の内部に生じる圧力に起因する金型を伸ばそうとする力の大きさや向きが均等に分散され、型締めした金型の水平度を維持しやすくなる。この結果、タイヤを加熱加圧する際に生じる圧力により、型締めした第1の金型及び第2の金型が開こうとする現象を、より一層抑止可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のタイヤ加硫方法は、生タイヤを加熱加圧するブラダが設けられた第1の金型が取り付けられた第1のプレートと、前記第1の金型と協働して前記ブラダを挟持可能に構成された第2の金型が取り付けられた第2のプレートとを、前記第1のプレート及び前記第2のプレートに取り付けられたガイドロッドに沿って相対的に移動させ、同第1の金型及び同第2の金型の型締めを行う型締め工程と、前記第1のプレートまたは前記第2のプレートのいずれか一方のプレートに設けられ、他方のプレートの方向に向けて突出して形成されたクランプロッドの先端側に設けられたクランプ溝を、前記他方のプレートに設けられたクランプ部に嵌合させ、前記第1のプレートと前記第2のプレートの相対的な位置を固定して、前記第1の金型及び前記第2の金型の型締めした状態を保持するクランプ工程とを備えるタイヤ加硫方法であって、前記型締め工程は、前記ブラダに取り付けられた生タイヤと、前記第2の金型における生タイヤと対向する面とが近接してから、前記第1の金型と同第2の金型を型締めするまでの間に、前記クランプロッドにおける前記先端側の移動を案内する案内工程を有する。
ここで、型締め工程が、ブラダに取り付けられた生タイヤと、第2の金型における生タイヤと対向する面とが近接してから、第1の金型と第2の金型を型締めするまでの間に、クランプロッドにおける先端側の移動を案内することによって、型締めを行う際に、生タイヤの中心位置と、第2の金型の中心位置との位置のずれを生じにくくすることができる。即ち、第1の金型と第2の金型を型締めする際に、ガイド機構がクランプロッドの先端側の移動を案内して、クランプロッドや第1の金型または第2の金型の動きが安定する。これに伴って、例えば、第2のプレートに取り付けられた第2の金型が、ガイドロッドから見て片持ち状態となっていたとしても、ガイド機構による案内が開始された際には、撓み等による第2の金型の中心位置の位置ずれを抑止可能となる。
本発明に係るタイヤ加硫機は、簡易な機構でありながら、種々のモールド高さに対応が可能であり、装置の小型化が図れると共に、取扱い性に優れたものとなっている。
また、本発明に係るタイヤ加硫方法は、簡易な機構でありながら、種々のモールド高さに対応が可能であり、装置の小型化が図れると共に、取扱い性に優れたタイヤ加硫機を用いてタイヤ加硫を行う方法となっている。
(a)は、従来のタイヤ加硫機の構造を示す概略平面図であり、(b)は、図1(a)に示すタイヤ加硫機のモールド開の状態を示す概略正面図である。 図1(a)に示すタイヤ加硫機のモールド全閉の状態を示す概略正面図である。 (a)は、本発明を適用したタイヤ加硫機の実施の形態の構造を示す概略平面図であり、(b)は、図3(a)に示すタイヤ加硫機のモールド開の状態を示す概略正面図である。 図3(a)に示すタイヤ加硫機のモールド全閉の状態を示す概略正面図である。 (a)は、クランプロッドがガイドブッシュに嵌合する前の状態を示す図であり、(b)は、クランプロッドがガイドブッシュに嵌合を開始した状態を示す図であり、(c)は、クランプロッドのクランプ溝がクランプ装置に嵌合して、モールド全閉となった状態を示す図である。 (a)は、加圧機構がドーナッツ型シリンダを有するタイヤ加硫機の概略正面図であり、(b)は、加圧機構が液圧型シリンダを有するタイヤ加硫機の概略正面図である。
以下、図面を参照して、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)
を説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、この点は、本発明の実施の形態の構造を示す図面のみならず、従来技術の装置構造を示す図面においても同様である。
また、以下では、図3(b)を基準に、ガイドロッド1の長手方向に略平行な方向を「上下方向」または「鉛直方向」と呼ぶこととする。また、図3(b)を基準に、ボルスタ5に対するベース10の位置を、上下方向(鉛直方向)における「下方(鉛直下方)」または「下側」、ベース10に対するボルスタ5の位置を、上下方向(鉛直方向)における「上方(鉛直上方)」または「上側」と呼ぶこととする。
また、以下では、図3(b)を基準に、上下方向(鉛直方向)と略直交する方向を左右方向と呼ぶこととする。また、図3(b)を基準に、左右方向において、2本のクランプロッド14に対するガイドロッド1の位置を「内」または「内側」、ガイドロッド1に対する2本のクランプロッド14の位置を「外」または「外側」と呼ぶこととする。
[実施の形態]
図3乃至図5を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図3(a)は、本発明を適用したタイヤ加硫機の実施の形態の構造を示す概略平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すタイヤ加硫機のモールド開の状態を示す概略正面図である。図4は、図3(a)に示すタイヤ加硫機のモールド全閉の状態を示す概略正面図である。なお、以下に示す構造は本発明の一例であり、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本発明を適用したタイヤ加硫機の実施の形態であるタイヤ加硫機Aは、2本のガイドロッド1と、上モールド2a及び下モールド2bで構成されたモールド2と、ボルスタ5と、ベース10と、モールド昇降装置8を備えている。
なお、ここでいう上モールド2aが本願請求項の第2の金型に該当し、下モールド2bが本願請求項の第1の金型に該当する。また、ここでいうボルスタ5が本願請求項の第2のプレートに該当し、ベース10が本願請求項の第1のプレートに該当する。また、ここでいうモールド昇降装置8が本願請求項のモールド移動機構に該当する。
タイヤ加硫機Aは、上モールド2a及び下モールド2bで構成されたモールド2を2つ有するツイン型のタイヤ加硫機である。タイヤ加硫機Aの2つのモールド2は同時に昇降する形式のタイヤ加硫機となっている。
また、タイヤ加硫機Aは、2本のクランプロッド14と、ボルスタ5に設けられたガイドブッシュ15を備えている。なお、ここでいう、ガイドブッシュ15及びクランプロッド14が本願請求項のガイド機構に該当する。
ガイドロッド1は、ボルスタ5とベース10とを繋ぐ略円柱状の棒状体であり、モールド昇降装置8を介して、ボルスタ5を昇降させる動きをガイドする部材である。タイヤ加硫機Aでは、モールド昇降装置8を介してボルスタ5が昇降可能に構成されている。モールド昇降装置8は液圧シリンダで構成されている。
また、ボルスタ5は、断熱板7及び上熱板6aを介して上モールド2aを取り付ける板状の部材である。また、ボルスタ5は、上述したように、モールド昇降装置8を介して昇降可能であり、ベース10との間の距離を変更可能に構成されている。即ち、ボルスタ5と上モールド2aが一体化した状態で昇降して、上モールド2aと下モールド2bの型締め及び開放を担っている。
また、ボルスタ5は3つのクランプ装置4を有している(図3(b)及び図4参照)。クランプ装置4は、クランプブロック4aから構成され、後述するクランプ溝1aまたはクランプ溝14aと嵌合して、ボルスタ5を固定する部材である。
即ち、クランプブロック4aは、クランプ溝1aまたはクランプ溝14aと共に、タイヤの加硫位置にてボルスタ5を固定してモールド2の加圧力を保持するクランプ機構を構成する。
なお、クランプブロック4aと、クランプ溝1aまたはクランプ溝14aとが嵌合して、ボルスタ5を固定する構造は、従来のタイヤ加硫機に設けられた既知の構造(例えば、特許文献1参照)を採用しうるため、その詳細な内容の説明は省略する。
また、3つのクランプ装置4のうち、ガイドブッシュ15の近くに設けられた左右の2つのクランプ装置4が、本願請求項の第1のクランプ部に該当する。また、中央のクランプ装置4が、本願請求項の第2のクランプ部に該当する。また、ここでいうクランプブロック4aと、クランプ溝1aまたはクランプ溝14aが本願請求項のクランプ機構に該当する。
ベース10は、モールド高さ調整機構3を構成するネジ3b、モールド加圧機構9'、断熱板7及び下熱板6bを介して下モールド2bを取り付ける板状の部材である。ベース10はボルスタ5と対になり、その間で、モールド2の型締めを行う部材である。また、ベース10は、ボルスタ5と協働して、型締めしたモールド2の加圧力を保持するために、モールド2をクランプする部材となる。
クランプロッド14は、下端側がベース10に固定された略円柱状の棒状体であり、その上端側の外周面に設けられたクランプ溝14aが、ボルスタ5に設けられたクランプブロック4aと嵌合して、ボルスタ5を固定する部材である。
また、ボルスタ5における、クランプロッド14の上端と対向する位置、かつ、クランプブロック4aに対応する位置にガイドブッシュ15が設けられている。ガイドブッシュ15は、クランプロッド14が挿通可能な貫通孔が形成された筒状の部材である。
このガイドブッシュ15の貫通孔の径は、クランプロッド14の上端側の外周径よりやや径大に形成されており、モールド昇降装置8を介して、クランプロッド14の上端側がクランプブロック4aに向けて移動する動きを案内する部材となる。
また、クランプロッド14の長さは、上モールド2aにおける生タイヤ13の上部が対向する面が、生タイヤ13の上部に近接した位置で、クランプロッド14の上端が、ガイドブッシュ15の下端に到達して、その貫通孔への挿通が開始される長さに形成されている。なお、ここでいう、クランプロッド14及びガイドブッシュ15が、本願請求項におけるガイド機構に該当する。
これにより、モールド昇降装置8を介してボルスタ5が下降して、上モールド2a及び下モールド2bが、生タイヤ13を上下で挟んで型締めする際に、クランプロッド14のクランプ溝14aと、クランプブロック4aとが嵌合するまでの流れにおいて、クランプロッド14の先端側の動きが案内される。これにより、上モールド2aの中心位置と、生タイヤ13の中心位置との間における位置のすれが生じにくくすることができる。
また、ガイドロッド1の短手方向における断面の断面積と、クランプロッド14の短手方向における断面の断面積とは、略同一の大きさになるように、その断面積が調整されている。これにより、タイヤ加硫時に、モールド2の内部で発生する圧力が、上モールド2a及び下モールド2bに加わり、上下のモールドにかかる圧力の向きと力の大きさを均等に分散させることが可能となる。
タイヤ加硫機Aでは、ガイドロッド1の外周面上のボルスタ5が移動する経路上に、クランプ溝1aが形成されている。クランプ溝1aは、上述した中央のクランプブロック4aが嵌合して、ボルスタ5の上下方向における位置を固定する部分である。
このクランプ溝1aの位置は、クランプロッド14に設けられたクランプ溝14aにより型締め時にボルスタ5を固定するクランプ位置に合わせて形成されている。即ち、タイヤ加硫機Aは、クランプ溝1aとクランプ溝14aでクランプされるクランプ位置を有している。
タイヤ加硫機Aはモールド高さ調整機構3を有している。モールド高さ調整機構3は、上下方向における、ベース10に対する下モールド2bの高さ位置を変える機構である。モールド高さ調整機構3は、ナット3a及びネジ3bで構成されている。
なお、タイヤ加硫機Aのモールド高さ調整機構3は、従来のタイヤ加硫機に設けられた既知の構造が採用しうるため、その詳細な内容の説明は省略する。
タイヤ加硫機Aは、モールド加圧機構9'を有している。モールド加圧機構9'は、型締めしたモールド2に対して外側から圧力を加えて、モールド2の加圧力を保持する部材である。
また、モールド加圧機構9'は、ネジ3bを介して下モールド2aに取り付けられる液圧シリンダで構成されている。なお、液圧シリンダによるモールド加圧機構は、従来のタイヤ加硫機に設けられた既知の構造が採用しうるため、その詳細な内容の説明は省略する(図6(b)参照)。
また、本発明では、モールド加圧機構として、シリンダピストンが中空ドーナッツ状であり、最大外径タイヤの内外径面積以上の面積を有し、窒素、空気等の圧縮気体で加圧するドーナッツ型のモールド加圧機構9(図6(a)参照)を採用することも可能である。
また、本発明では、モールドの上部にモールド加圧機構を設ける構造も採用可能である。更に、モールド加圧機構として、ガイドロッドの下端に液圧シリンダを配置して、クランプ後、ガイドロッドを引き下げることで加圧力をモールドに加える方式も採用可能である。
ここで、必ずしも、モールド昇降装置8により、ボルスタ5が昇降可能に構成される必要はなく、モールド2が型締め可能、かつ、型締めしたモールド2を上下のプレートでクランプ可能な構造となっていれば充分である。即ち、固定されたベース10に対して、ボルスタ5が昇降する機構に限定される必要はない。例えば、ボルスタ5を固定して、モールド昇降装置を介して、ベース10を昇降させる構造が採用されてもよい。
また、必ずしも、ボルスタ5の昇降をガイドする部材としてガイドロッド1が採用される必要はなく、ボルスタ5の昇降が案内可能な構造となっていれば、ガイドロッド1以外の部材であってもよい。例えば、従来のプレート式のタイヤ加硫機に見られるガイドレールまたはガイド溝を介して、上プレートをガイドする構造において、ガイドレールまたはガイド溝にクランプ溝を形成する構造も採用しうる。
また、必ずしも、モールド昇降装置8が、液圧シリンダで構成される必要はなく、ボルスタ5が昇降可能であれば、その他の機構が採用されてもよい。例えば、モータとネジ構造を組み合わせたモータ駆動ネジ方式でボルスタ5を昇降させる構造であってもよい。
また、必ずしも、クランプロッド14の下端がベース10に固定され、ボルスタ5に設けられたクランプブロック4aと嵌合する構造となる必要はない。例えば、クランプロッドの上端をボルスタ5に固定して、その下端側にクランプ溝14aを設けて、かつ、ベース10にクランプ装置4(クランプブロック4a)を設ける構造とすることもできる。
また、必ずしも、クランプ溝がクランプロッド14及びガイドロッド1の両方に設けられる必要はない。例えば、クランプロッド14のみにクランプ溝を設ける構造も採用しうる。
また、必ずしも、クランプロッド14及びガイドブッシュ15でガイド機構が構成される必要はない。例えば、ガイドブッシュ15のみでガイド機構を構成することも可能である。この場合、クランプロッド14よりもクランプロッドを短くして、ガイドブッシュ15を長くして、上モールド2aにおける生タイヤ13の上部が対向する面が、生タイヤ13の上部に近接した位置で、クランプロッドの上端が、ガイドブッシュの下端に到達するようにしてもよい。
また、例えば、ガイドブッシュ15を設けずに、クランプロッド14の長さを長くすることでガイド機構を構成することも可能である。この場合、上モールド2aにおける生タイヤ13の上部が対向する面が、生タイヤ13の上部に近接した位置で、クランプロッドの上端が、クランプブロック4aの下端に到達するようにしてもよい。このように、本願請求項におけるガイド機構は、上モールド2aにおける生タイヤ13の上部が対向する面が、生タイヤ13の上部に近接した位置で、クランプロッドの先端の動きが案内される構造となっていれば充分である。更に詳細に言えば、生タイヤ13がモールド2に接触する前に、クランプロッド14に対する案内が開始される構造となっていれば充分である。
また、必ずしも、ガイドロッド1の短手方向における断面の断面積と、クランプロッド14の短手方向における断面の断面積とは、略同一の大きさになるように、その断面積が調整される必要はない。但し、タイヤ加硫時に、モールド2の内部で発生する圧力が、上モールド2a及び下モールド2bに加わり、上下のモールドにかかる圧力の向きと力の大きさを均等に分散させて、モールド2の水平度が維持する観点から、各ロッドの配置位置に合わせて、各ロッドの断面積を調整することが好ましい。
図3(b)及び図4に示すように、上モールド2a及び下モールド2bは一対でモールド2を構成する部材である。上モールド2aと下モールド2bを型締めして、その内側に配置される生タイヤ13(グリーンタイヤ)が加熱加圧される。
より具体的には、上モールド2a及び下モールド2bの間にブラダ11aが配置される。ブラダ11aは、生タイヤ13及び加硫後のタイヤを支持すると共に、モールド2に生タイヤ13を押し付けて、高温高圧の条件下でタイヤの成型を担う部材である。
また、ブラダ11aは、図示しない加硫媒体供給源から、その内部に加硫媒体が供給され、拡縮自在に構成されている。タイヤ加硫時には、内周面側からブラダ11aに保持された生タイヤ13が上モールド2a及び下モールド2bに覆われる。
また、タイヤ加硫機Aは、ブラダ昇降装置11を有している。ブラダ昇降装置11は、タイヤ加硫の工程の中で、ブラダ11aを昇降させて、上下方向における高さ位置を変更する装置である。ブラダ昇降装置11はその動きを、モールド昇降装置8の動きに連動させて制御可能に構成されている。
以上で説明した本発明の実施の形態であるタイヤ加硫機Aによりタイヤ加硫を行う一連の動作の内容を説明する。
まず、生タイヤ13を図示しないタイヤローディング装置で保持して、ブラダ11aの外側に生タイヤ13を取り付けるべく、タイヤローディング装置が下降する。また、モールド昇降装置8によりボルスタ5をガイドロッド1に沿って下降させ、上モールド2aと下モールド2bを型締めする方向に移動させる。
この際、クランプロッド14の上端側と、ガイドブッシュ15との間の距離が縮まっていき、クランプロッド14の上端が、ガイドブッシュ15の貫通孔に嵌合する直前まで移動する(図5(a)参照)。
また、図5(b)に示すように、上モールド2aにおける生タイヤ13の上部に対向する面20aが、生タイヤ13の上部に近接した位置で、ガイドブッシュ15によるクランプロッド14の上端側の移動の案内が行われる。
ボルスタ5の下降が進むと、クランプロッド14の上端が上方に案内され、上モールド2aと下モールド2bが嵌合して、モールド2が閉鎖する(モールド2の型締め)。モールド2が全閉した状態となる(図5(c)参照)。
また、ボルスタ5の下降により、ボルスタ5の左右のクランプブロック4aをクランプロッド14のクランプ溝14aに嵌合させる。また、同時に、ボルスタ5の中央のクランプブロック4aをガイドロッド1のクランプ溝1aに嵌合させる。
即ち、上モールド2aと下モールド2bを嵌合させて型締めした後に、ボルスタ5のクランプブロック4aが、クランプ溝1a及びクランプ溝14aに嵌合して、モールド2が、ボルスタ5及びベース10によりクランプされる。
また、ブラダ11aの内部に蒸気等の加硫熱媒体を供給して、生タイヤ13の内部に沿って膨張させる。また、上モールド5aが下降する動きに同調させながら、ブラダ昇降装置11を介して、ブラダ11aをモールド2の全閉位置まで下降させる。
モールド2を型締めして、クランプした後に、加圧装置9'でモールド2を加圧する。また、モールド2の外周側から上熱板6a及び下熱板6bを介して生タイヤ13を外側から加熱する。更に、ブラダ11aの内部に蒸気等の加硫熱媒体を供給して、生タイヤ13を内側から加熱しながら、モールド2の内面に押し付けて加圧して、タイヤ加硫を開始する。
タイヤ加硫が終了した後、加圧装置9'の圧力を下げて加圧を保持した状態から開放し、クランプブロック4aとクランプ溝1a及びクランプ溝14aとの嵌合を解除する。また、上モールド2aを上昇させて型締めした状態から、加硫後のタイヤを開放する。
また、ブラダ昇降装置11でブラダ11aをタイヤから剥離させ、図示しないタイヤ取り出し装置で、タイヤ加硫機Aの外にタイヤを取り出し、タイヤを次工程に移す。以上のような流れでタイヤ加硫機Aにおける生タイヤのタイヤ加硫が完了する。
以上で説明した、タイヤ加硫機Aでは、モールド2を型締めする際に、上モールド2aが、ガイドロッド1に片持ちの状態となった構造であっても、ガイドブッシュ15やクランプロッド14の長さによるガイド機構を介して、クランプロッド14の先端の移動を案内することができる。これにより、型締めの際に、クランプロッド14や上モールド2aの動きが安定して、撓み等による生タイヤ13の中心位置と、モールド2の中心位置の位置ずれの発生を抑止することができる。
以上のように、本発明に係るタイヤ加硫機は、モールドを型締めする工程で、生タイヤとモールドの位置決めを精度高く行うことができ、装置の小型化が図れると共に、取扱い性に優れたものとなっている。
また、本発明に係るタイヤ加硫方法は、モールドを型締めする工程で、生タイヤとモールドの位置決めを精度高く行うことができ、装置の小型化が図れると共に、取扱い性に優れたタイヤ加硫機を用いてタイヤ加硫を行う方法となっている。
1 ガイドロッド
1a クランプ溝
2 モールド
2a 上モールド
2b 下モールド
3 モールド高さ調整機構
3a ナット
3b ネジ
4 クランプ装置
4a クランプブロック
5 ボルスタ
6a 上熱板
6b 下熱板
7 断熱板
8 モールド昇降装置
9 モールド加圧機構(ドーナッツ型)
9' モールド加圧機構(液圧シリンダ型)
10 ベース
11 ブラダ昇降装置
11a ブラダ
12 タイヤ
13 生タイヤ
14 クランプロッド
14a クランプ溝
15 ガイドブッシュ

Claims (5)

  1. 生タイヤを加熱加圧するブラダが設けられた第1の金型が取り付けられた第1のプレートと、
    前記第1の金型と協働して前記ブラダを挟持可能に構成された第2の金型が取り付けられた第2のプレートと、
    前記第1のプレート及び前記第2のプレートに取り付けられ、同第1のプレートと同第2のプレートの相対的な移動をガイドする略円柱状のガイドロッドと、
    該ガイドロッドに沿って、前記第1のプレートと前記第2のプレートを相対的に移動せしめるモールド移動機構と、
    前記第1のプレートまたは前記第2のプレートのいずれか一方のプレートに設けられ、他方のプレートの方向に向けて突出して形成された略円柱状体であり、その突出した先端側に第1のクランプ溝が形成されたクランプロッドと、該クランプロッドの前記先端に対向する位置、かつ、前記他方のプレートに設けられると共に、前記第1のクランプ溝と嵌合して、前記第1のプレートと前記第2のプレートの相対的な位置を固定して、前記第1の金型及び前記第2の金型の型締めした状態を保持する第1のクランプ部とを有するクランプ機構と、
    前記モールド移動機構により前記第1のプレートと前記第2のプレートを相対的に移動せしめて型締めする際に、前記ブラダに取り付けられた生タイヤと、前記第2の金型における生タイヤと対向する面が近接する位置から、前記クランプロッドにおける前記先端側の移動を案内するガイド機構とを備え、
    前記ガイド機構は、
    前記他方のプレートの前記第1のクランプ部の位置に設けられ、前記一方のプレートに向けて突出して形成された略筒状体であり、前記クランプロッドの前記先端側を挿通可能なガイドブッシュで構成され、
    前記クランプロッドの前記先端が前記ガイドブッシュに到達して、同先端側が前記第1のクランプ部に向かう移動が案内可能に構成され、
    前記ガイドブッシュで案内された前記クランプロッドの先端が前記第1のクランプ部に到達して、前記クランプロッドの先端の前記第1のクランプ溝と、前記第1のクランプ部が嵌合し、前記第1のプレートと前記第2のプレートの相対的な位置を固定し、タイヤ加硫の型締め時における前記第1の金型及び前記第2の金型の加圧力を保持する
    タイヤ加硫機。
  2. 前記ガイドロッドは、正面視で前記第1のプレート及び前記第2のプレートの略中央に設けられ、
    前記第1の金型及び前記第2の金型を開きした状態で、前記ガイドロッドが、前記第1のプレート又は前記第2のプレートを支持可能に構成された
    請求項1に記載のタイヤ加硫機。
  3. 前記ガイド機構は、
    前記ブラダに取り付けられた生タイヤと、前記第2の金型における生タイヤと対向する面が近接する位置で、前記先端が前記第1のクランプ部に嵌合する長さを有する前記ガイドロッドを有する
    請求項1または請求項2に記載のタイヤ加硫機。
  4. 前記ガイドロッドは長手方向の所定の位置に第2のクランプ溝が形成され、
    前記第1のプレートまたは前記第2のプレートのうち、前記モールド移動機構により移動するプレートに設けられ、前記第2のクランプ溝と嵌合して、前記クランプ機構と共に、同第1のプレートと同第2のプレートの相対的な位置を固定する第2のクランプ部を有する
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載のタイヤ加硫機。
  5. 前記ガイドロッド及び前記クランプロッドは、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートの相対的な位置を固定して、前記第1の金型及び前記第2の金型の型締めした状態を保持した際に、型締めした同第1の金型及び同第2の金型の内部に生じる圧力が、同ガイドロッド及び同クランプロッドに均等にかかるように、同ガイドロッドの短手方向における断面積及び同クランプロッドの短手方向における断面積が調整された
    請求項4に記載のタイヤ加硫機。
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