JPH06106541A - タイヤ加硫プレス - Google Patents

タイヤ加硫プレス

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JPH06106541A
JPH06106541A JP5153764A JP15376493A JPH06106541A JP H06106541 A JPH06106541 A JP H06106541A JP 5153764 A JP5153764 A JP 5153764A JP 15376493 A JP15376493 A JP 15376493A JP H06106541 A JPH06106541 A JP H06106541A
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JP
Japan
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frame
mounting member
upper mold
mold mounting
mold
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Application number
JP5153764A
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English (en)
Inventor
Katsumi Ichikawa
克己 市川
Natsushiro Kino
夏四郎 嬉野
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06106541A publication Critical patent/JPH06106541A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高精度かつガイド部材の調整が不要で、機械
加工面が少なくなるようにしたタイヤ加硫プレスを提供
する。 【構成】 下部フレーム21bとこの下部フレーム21
bに立設されている少なくとも1本のサイドフレーム2
1cとからなる本体フレーム21と、前記下部フレーム
21b上に載置されていて下金型23を固定している下
モールド取付部材22と、前記下金型23と面接してい
る上金型24を固定している上モールド取付部材25
と、前記上モールド取付部材25の一側部に配設されて
いて該上モールド取付部材25を前記サイドフレーム2
1cに片持ち状態に支持しかつ昇降走行するガイド部材
1と、前記ガイド部材1の走行によって、上モールド取
付部材25を下モールド取付部材22に対して相対運動
として垂直昇降自在とする昇降駆動体26と、を備えた
タイヤ加硫プレス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫プレスに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のタイヤ加硫プレスとして
は図15および図16(図16のD矢視図)に示すもの
がある。図15および図16において、このタイヤ加硫
プレスの本体フレーム21は、上部フレーム21a、下
部フレーム21bおよび2本のサイドフレーム21c,
21dから構成されており、下部フレーム21bには下
モールド取付部材22を介して下金型23が固定されて
いる。この下金型23に面接していて開閉自在とされる
上金型24は上モールド取付部材25に固定されてお
り、上モールド取付部材25には上部フレーム21aの
側部に設けられた2本の昇降シリンダ26のピストンロ
ッド27の端部が固定されている。そして、上モールド
取付部材25の両側部25a,25bと両サイドフレー
ム21c,21dの間にガイド部材28が配設されてい
る。このガイド部材28はサイドフレーム21c,21
dに取着された軌条29と、上モールド取付部材25の
側部25a,25bに取着されたローラ30とから構成
されており、ローラ30が高精度に機械加工の施された
軌条29の走行面29a上を走行することによって、上
モールド取付部材25は下モールド取付部材22に対し
て垂直昇降自在となっている。また、上モールド取付部
材25には加圧伝達ロッド31が立設されており、この
加圧伝達ロッド31の上部は、上部フレーム21aに固
設された中空加圧シリンダ32内に挿通されている。
【0003】つぎに、上述したタイヤ加硫プレスの作動
を説明する。昇降シリンダ26のピストンロッド27を
縮小することによって上モールド取付部材25を上昇さ
せ、上金型24を上昇させる。そして、グリーンタイヤ
を下金型23へ装入セットする。そして、昇降シリンダ
26のピストンロッド27を伸長することによって上モ
ールド取付部材25を下降させ、上金型24を下降させ
て両金型23,24の閉合を行なう。そして、中空加圧
シリンダ32を作動させることによって、加圧伝達ロッ
ド31に加圧力を伝達し、型締め加圧を行なう。
【0004】型締め加圧が終了すると、昇降シリンダ2
6のピストンロッド27を縮小することによって上モー
ルド取付部材25を上昇させる。そして、加硫済タイヤ
をローダ等を用いて機外に排出することにより加硫作業
が終了し、新しいグリーンタイヤをローダ等を用いて下
金型23へ装入セットして次の加硫作業が開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたタ
イヤ加硫プレスでは、ローラ30と軌条29とからなる
ガイド部材28を、上モールド取付部材25の両側部2
5a,25bと両サイドフレーム21c,21dの間の
2箇所に配設している。その結果、この2箇所に配設し
たガイド部材28間の平行度等の調整を行なう必要が生
じるが、タイヤ加硫プレスの場合には加硫熱による熱変
形を伴うため、この調整は困難である。また、上モール
ド取付部材25とサイドフレーム21c,21dにガイ
ド部材28の取着面が多くなるため、機械加工面が多く
なりコスト高になるという問題点を有している。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、高精度でかつガイド部材の調整が不要で、機械
加工面の少ないタイヤ加硫プレスを提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、次の手段を講じた。すなわち、本発明に
係るタイヤ加硫プレスは、下部フレーム21bとこの下
部フレーム21bに立設されている少なくとも1本のサ
イドフレーム21cとからなる本体フレーム21と、前
記下部フレーム21b上に載置されていて下金型23を
固定している下モールド取付部材22と、前記下金型2
3と面接している上金型24を固定している上モールド
取付部材25と、前記上モールド取付部材25の一側部
に配設されていて該上モールド取付部材25を前記サイ
ドフレーム21cに片持ち状態に支持するガイド部材1
と、前記ガイド部材1の走行によって、上モールド取付
部材25を下モールド取付部材22に対して相対運動と
して垂直昇降自在とする昇降駆動体26と、を備え、前
記ガイド部材1は、前記サイドフレーム21cに固定さ
れていて垂直方向に延伸している軌道台2と、前記上モ
ールド取付部材25に固定されていて前記軌道台2の長
手方向に沿って昇降する移動台3と、からなることを特
徴とする。
【0008】
【作用】昇降駆動体26を駆動することで、上・下金型
23,24は相対運動により開閉動作される。このと
き、サイドフレーム21cに垂直方向に延伸して軌道台
2を固定し、上モールド取付部材25に固定している移
動台3を軌道台2に沿って昇降し、片持支持しているこ
とから、加硫熱に熱変形が伴っても平行度等の調整は容
易となる。
【0009】
【実施例】図1から図14を参照して本発明の有用な実
施例であるタイヤ加硫プレスを説明する。図1および図
2は本発明に係るタイヤ加硫機の第1実施例を示す。図
1および図2において、固定の加硫機本体フレーム21
はベース部21eに、サイドフレーム21cと下部フレ
ーム21bを一体に備え、サイドフレーム21c前面側
の上部に垂直方向に延伸した軌道台2が固定され、一側
に枢支用ブラケット33が夫々設けられている。上金型
24を上プラテン34を介して固定している上モールド
取付部材25はその一側に移動台3を備え、この移動台
3が前記軌道台2の長手方向に沿って摺動することでガ
イド部材1とされ、このガイド部材1を介して加硫機本
体フレーム21に昇降自在に片持支持されている。
【0010】下部フレーム21bには上下方向の孔が形
成されていて、下金型23を下プラテン35を介して固
定した下モールド取付部材22が前記孔に対して昇降自
在に嵌合させて載置され、かつ戻し手段36により下方
に付勢されている。戻し手段36は下モールド取付部材
22の周囲に等間隔をおいて複数個配置されており、そ
の各々は下モールド取付部材22のフランジ部37に固
定されかつ下部フレーム21bの突出部38に上下摺動
自在に挿通されたロッド39と、突出部38の下側でロ
ッド39に巻装されたコイルバネ40とから構成されて
いる。
【0011】上モールド取付部材25にはブラケット4
1が固定され、このブラケット41に昇降シリンダ26
におけるロッド27のエンドが連結され、ここに、昇降
駆動体とされており、上モールド取付部材25は、ガイ
ド部材1によって片持支持されて垂直昇降自在である。
下モールド取付部材22は中空筒構造であり、この筒内
に、中心機構42を備えており、該中心機構42は上・
下ビードリング43,44と、これに取付けられていて
生タイヤ46をシェーピィング等する成形用ブラダ45
等を備えている。
【0012】上・下金型23,24を加圧する短ストロ
ークの型加圧装置32は、支持板47に嵌着されたシリ
ンダ48と、このシリンダ48に上下摺動自在に嵌合さ
れたピストン49とを備えている。この型加圧装置32
は下モールド取付部材22と加圧フレーム55の下枠部
56との間に介在され、支持板47がボルト57により
下枠部56に取付けられている。ピストン49と支持板
47との間には、ピストン49の戻し手段58が周方向
に等間隔をおいて複数個設けられている。戻し手段58
はピストン49に固定されかつ支持板47に上下摺動自
在に挿通されたロッド59と、支持板47の下側でロッ
ド59に巻装されたコイルバネ60とから構成されてい
る。
【0013】加圧フレーム55は左右一対の縦枠部6
1,62と上下一対の上・下枠部63,56とを備えた
正面視矩形枠状であって、その一方の縦枠部61がピン
64により加硫機本体フレーム21におけるサイドフレ
ーム21cに固定したブラケット33に揺動自在に枢支
され、またブラケット33上にはピン64廻りに加圧フ
レーム55を揺動させるためのロータリアクチュエータ
65が取付けられている。また、加圧フレームは一体式
の積層構造即ち、高張力鋼板を複数枚積層して構成して
ある。なお、高張力鋼板の代わりに普通鋼板でも可能で
ある。更に、加圧フレーム55は溶接構造とすることが
できる。
【0014】加圧フレーム55は加圧位置Iと退避位置
IIとの間で揺動自在であり、加圧位置Iに位置させた
時には、その上・下枠部63,56間に上・下モールド
取付部材22,25、上・下金型23,24、型加圧装
置32が上下方向に介在されるようになっている。そし
て、加圧フレーム55の上枠部63と上モールド取付部
材25との間および下モールド取付部材22と型加圧装
置32のピストン49間に夫々小間隙T1,T2ができ
るようになっている。
【0015】上記第1実施例において、上・下金型2
3,24内に入れた生タイヤ46を加硫成形する際に
は、図2に示すように加圧フレーム55を加圧位置Iに
セットした後、型加圧装置32に圧媒を供給し、ピスト
ン49により下モールド取付部材22を上方に押上げ
る。すると下モールド取付部材22が戻し手段58に抗
して上昇し、上・下金型23,24、上モールド取付部
材25を上方に押上げ、上モールド取付部材25が加圧
フレーム55の上枠部63に当接するので、上・下金型
23,24を加圧できる。この時の上下方向の加圧反力
は加圧フレーム55により受ける。
【0016】生タイヤ46を加硫成形した後、その加硫
タイヤを取出す場合には、先ず型加圧装置22の圧媒を
抜き、戻し手段58によりピストン49を下降させる。
すると、上・下モールド取付部材22,25、上・下金
型23,24が下がり、下モールド取付部材22が下部
フレーム21c上に乗る。これによって上モールド取付
部材25と加圧フレーム55の上枠部63との間に小間
隙T1ができ、また下モールド取付部材22と型加圧装
置32のピストン49との間に小間隙T2ができるの
で、次にロータリアクチュエータ65を作動させて、加
圧フレーム55を加圧位置Iから退避位置IIへとピン
64廻りに図2で示したa矢示方向へと回動させ、加圧
フレーム55を退避させる。
【0017】次に昇降駆動体26を収縮動作させ、上モ
ールド取付部材25を軌道台2に沿って上昇させること
により上金型24を上方に持上げる。これによって上・
下金型23,24が開くので、続いて下金型23上の加
硫タイヤを取出す。このようにすれば、上・下モールド
取付部材22,25側と加圧フレーム55側との間に
は、加圧フレーム55の退避動作に支障がない程度の小
間隙T1,T2を確保しておけば十分であるため、加圧
フレーム55の上下方向の長さを小さくでき、加硫機全
体を小型化できる。また加圧フレームが単純構造なの
で、計画値(計算値)と実稼働負荷時との応力値が狂い
難く、耐破損性等が向上し、安全かつ経済的な設計がで
きる。
【0018】更に、タイヤ加硫中に何らかの理由で異常
的に型加圧装置32の加圧力がなくなっても間隙T1,
T2はそれぞれ2〜10mmなので上金型24は大きく
開くことがなく成形用ブラダ45内の加硫蒸気の吹き出
しを最小限にくい止めることができる。この第1実施例
において、移動台3と軌道台2とから構成されるガイド
部材1が、上金型24を固定した上モールド取付部材2
5を、右サイドフレーム21cに片持ち状態として支持
し、この片持ち状態で上モールド取付部材25を下モー
ルド取付部材22に対して垂直昇降させることが可能と
なる。この場合、上モールド取付部材25の垂直昇降に
は高い精度が要求されるが、ガイド部材1は正確な直線
運動を行わせることができるため、片持ち状態での昇降
であっても、充分にその要求精度を満たすことができ
る。
【0019】更に、加圧力を受担する加圧フレーム55
にガイド部材1が設けられていないので加圧力による加
圧フレーム55の変形がガイド部材1に及ぼされること
はない。図3および図4は本発明の第2実施例を示し、
第1実施例と異なるところは、加圧フレーム55が、加
硫機本体フレーム21の前面側に左右一対設けられ、両
外方の退避位置IIと、互いに平行になる加圧位置Iと
の間でピン64廻りに観音開き式に回動するようにした
点、および型加圧装置32は支持板47を下モールド取
付部材22に取付け、ピストン49と加圧フレーム55
の下枠部56との間に小間隙T2ができるようにしてい
る点であり、その他の構成・作用は第1実施例と共通す
るので共通部分は共通符号で示している。従って、この
第2実施例の動作は、前述の第1実施例と略同様であ
る。
【0020】図5は本発明の第3実施例を示し、第1・
2実施例と異なるところは、加圧フレーム55が直線的
に移動するようにした点である。即ち、加圧フレーム5
5は台車66上に載置され、また台車66はレール67
上を前後方向に移動自在としてあり、台車66と加硫機
本体フレーム21との間に、台車66用の移動シリンダ
68が設けられている。従って、この移動シリンダ68
を伸縮させることにより、加圧フレーム55を加圧位置
Iと退避位置IIとの間で前後に移動させることがで
き、その他は、第1・2実施例と共通し共通する部分は
共通符号で示している。
【0021】図6〜図8は本発明の第4実施例を示し、
第1・2実施例と異なるところは、加圧フレーム55が
巻線構造とされている点である。即ち、加圧フレーム5
5は、上部ヨーク69と、下部ヨーク70と、左右ディ
スタンスピース71,72とを正面視枠状に配し、これ
らの上下左右全外周にピアノ線等からなる線材73を多
数条複数層に巻付けて構成されている。
【0022】そして、下部ヨーク70に、型加圧装置2
2の支持板57がボルト57により取付けられている。
第4実施例における動作は、第1実施例と全く同じであ
ることから、共通部分は共通符号で示す。第4実施例に
よれば、加圧フレーム55に巻線構造を採用しているの
で、第1実施例よりもさらに加圧フレーム55を小型化
でき、かつ軽量化することができる。
【0023】図9は本発明の第5実施例を示し、第2実
施例と異なるところは、加圧フレーム55が第4実施例
と同様の巻線構造とされている点であり、第2実施例と
同じ動作で操作でき、従って、共用部分は共通符号を付
して示す。なお、第5実施例によれば、加圧フレーム5
5を第2実施例よりも、さらに小型・軽量化することが
できる。
【0024】図10は本発明の第6実施例を示し、第3
実施例と異なるところは、加圧フレーム55が第4実施
例と同様の巻線構造とされている点であり、その他は共
通するので共通符号で示し、第3実施例と同じ動作で操
作できる。この第6実施例においても、加圧フレーム5
5を第3実施例よりも、さらに小型・軽量化できる。図
11から図14は、上・下金型23,24よりなる開閉
自在な加硫金型装置の2組を横方向に並設して備えた所
謂ツイン型式のタイヤ加硫プレスの実施例であり、前記
加硫金型に対して加圧フレーム55を係脱切換自在にし
たもので、既述の実施例と共通する部分は共通符号で示
している。
【0025】まず、図11は、2組の加硫金型装置K
1,K2 A横方向に並設し、両者の間に加圧フレーム
55の旋回ピン64を設け、該ピン64廻りにロータリ
アクチュータ65で加圧フレーム55を型加圧装置32
とともに180度旋回させ、一方の加硫金型装置K1で
加硫成形中において、他方の加硫金型装置K2では成形
済タイヤの取出しと生タイヤの装入を行なうようにして
いる。
【0026】次に、図12は、2組の加硫金型装置K
1,K2を略90°で並設して、型加圧装置32ととも
に加圧フレーム55を90°旋回させて係脱切換自在と
したものを示している。図13は、図3で既述したタイ
ヤ加硫プレスを、ツイン型式としたものであり、型加圧
装置32は加硫金型装置K1,K2にそれぞれ備え、加
圧フレーム55を所謂観音開きで係脱切換自在にしたも
のを示している。
【0027】図14は、図6で既述したタイヤ加硫プレ
スをツイン型式としたものであり、横方向に並設された
2組の金型装置K1,K2に対して、型加圧装置32を
有する台車式の加圧フレーム55を係脱切換自在に備え
たものである。なお、図11〜図14の所謂ツイン型式
のタイヤ加硫プレスの加圧フレーム55は、図6〜図9
を参照して既述した線材73を備えた所謂巻線型式にす
ることは自由である。
【0028】なお、上記各実施例において、型加圧装置
32は、上モールド取付部材25上に設けることがで
き、加圧フレーム55の上枠部63又は上部ヨーク69
の下側に設けることができるほか、昇降駆動体26は、
伸縮シリンダに代えてボール・ネジ機構を採用すること
ができる。また、上・下モールド取付部材22,25間
に介装される上・下金型23,24の高さが異なると、
上モールド取付部材25と加圧フレーム55との小間隙
T1が変化するので、この小間隙T1を調整するモール
ド高さ調整装置を上モールド取付部材25の上側に設け
ることができる。このモールド高さ調整装置は、電動の
油圧シリンダやその他の調整可能なものであればよい。
【0029】なお、前記モールド高さ調整装置は加圧フ
レーム55の上枠部63の内面に付けても良く、また下
枠部56につけてもよい。更に、上モールド取付部材2
5と上プラテン34の間に設けてもよい。さらに、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、加
圧フレーム55は上下両面において巻線層が互いに交差
する複数の巻線構造を採用することができ、その他適宜
設計変更できる。
【0030】なお、いずれの実施例においても移動台3
と軌道台2とから構成されるガイド部材1が高剛性であ
るため、上金型24を固定した上モールド取付部材25
を、右サイドフレーム21cに片持ち状態とし、この片
持ち状態で上モールド取付部材25を下モールド取付部
材22に対して垂直昇降させることが可能となる。この
場合、上モールド取付部材25の垂直昇降には高い精度
が要求されても、ガイド部材1は正確な直線運動を行わ
せることができるため、片持ち状態での昇降であって
も、充分にその要求精度を満たすことができる。その結
果、ガイド部材1は上モールド取付部材25の1側部に
のみ配設されることになり、ガイド部材1が上モールド
取付部材25の両側部の2箇所に配設されることに起因
するガイド部材間の平行度等の調整が不要になる。
【0031】更に、前述した本発明実施例の他に、以下
に示すタイプのタイヤ加硫プレスにも本発明は適用でき
る。すなわち、所謂2ケの上金型24を上モールド取付
部材25に取付けるようにしたツインタイプのタイヤ加
硫プレスにおいて、1セットの加圧フレームで左右のキ
ャビティの加圧反力を受けるタイプ,更に、それぞれの
キャビティの加圧反力をそれぞれ備えた加圧フレームで
受けるタイプのタイヤ加硫プレス等である。更に、型加
圧装置32の位置は本発明の範囲に含まれる限り、どち
らに設けても良く、また、下モールド取付部材22は下
部フレーム21bの孔に対して昇降自在に嵌合したもの
を例示したが、これは固定であってもよい。なお、この
固定の場合は、加圧により加圧フレーム55が相対的に
下に下がることから、間隙T1をゼロにするような細工
にできる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、上
モールド取付部材をサイドフレームに対して両持支持す
るのではなく片持ち支持して昇降走行するようにしてい
るので、加硫熱による熱変形を伴っても平行度等の調整
が簡単であるし、しかも、機械加工面も少なくなってコ
スト高になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部切欠き立断面図
である。
【図2】本発明の第1実施例を示す一部破断平面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示す一部破断正面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す一部破断平面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例を示す一部切欠き側面図で
ある。
【図6】本発明の第4実施例を示す一部切欠き側面図で
ある。
【図7】図6の一部破断平面図である。
【図8】第4実施例の加圧フレームの中央縦断正面図で
ある。
【図9】本発明の第5実施例の要部を示す一部破断平面
図である。
【図10】本発明の第6実施例を示す一部切欠き側面図
である。
【図11】ツイン型式のタイヤ加硫プレスを示す一部破
断平面図である。
【図12】ツイン型式のタイヤ加硫プレスの第2実施例
を示す一部破断平面図である。
【図13】ツイン型式のタイヤ加硫プレスの第3実施例
を示す一部破断平面図である。
【図14】ツイン型式のタイヤ加硫プレスの第4実施例
を示す一部切欠側面図である。
【図15】従来のタイヤ加硫プレスを示した図である。
【図16】図15のD矢視図である。
【符号の説明】
1 ガイド部材 2 軌道台 3 移動台 21 本体フレーム 21b 下部フレーム 21c サイドフレーム 22 下モールド取付部材 23 下金型 24 上金型 25 上モールド取付部材 26 昇降駆動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部フレーム(21b)とこの下部フレ
    ーム(21b)に立設されている少なくとも1本のサイ
    ドフレーム(21c)とからなる本体フレーム(21)
    と、 前記下部フレーム(21b)上に載置されていて下金型
    (23)を固定している下モールド取付部材(22)
    と、 前記下金型(23)と面接している上金型(24)を固
    定している上モールド取付部材(25)と、 前記上モールド取付部材(25)の一側部に配設されて
    いて該上モールド取付部材(25)を前記サイドフレー
    ム(21c)に片持ち状態に支持しかつ昇降走行するガ
    イド部材(1)と、 前記ガイド部材(1)の走行によって、上モールド取付
    部材(25)を下モールド取付部材(22)に対して相
    対運動として垂直昇降自在とする昇降駆動体(26)
    と、 を備え、 前記ガイド部材(1)は、前記サイドフレーム(21
    c)に固定されていて垂直方向に延伸している軌道台
    (2)と、前記上モールド取付部材(25)に固定され
    ていて前記軌道台(2)の長手方向に沿って昇降する移
    動台(3)と、からなることを特徴とするタイヤ加硫プ
    レス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5243752A (en) * 1975-10-03 1977-04-06 Hitachi Ltd Method and device to control plate thickness of rolled product

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