JP6913789B2 - 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム - Google Patents

基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示発明は、基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラムに関する。
従来から基板処理装置の一種である半導体製造装置では、加熱手段としてのヒータにより所定温度に加熱された炉内に、基板としてのウエハが装填された基板保持具としてのボートが炉内に装入され、炉内が真空引きされ、反応ガス導入管より反応ガスが導入されてウエハ表面に処理が行われ、排気ガスは排気管より排気される。また、ボートは、複数本の支柱を有し、該支柱に刻設された溝(以後、スロットともいう)で複数のウエハを水平に保持する。
近年、少ロット(例えば、製品基板が50枚や75枚)での処理が主流となっている。該少ロットに対応するため、特許文献1には、一度のミニバッチ処理で50枚以下の製品基板を処理する半導体製造装置が開示されている。また、特許文献2には、所定枚数(例えば、5枚)ずつ処理する複数の処理室に製品基板を振り分け搬送し、該製品基板を処理する多枚葉装置が開示されている。しかしながら、最近の少量多品種、集積密度向上要求、品質向上要求に十分対応できていない。
更に、製品基板のミニバッチ化に伴い、顧客デバイス開発速度を向上させるための短TAT(Turn Arround Time)化と、製品基板の複数枚一括処理(バッチ化)対応を兼ね備え、1台で複数の膜種を処理可能な装置を開発することが求められている。
特開2002−246432号 特開2013−102125号
本開示の目的は、複数の処理モジュールを使用することにより、近年の少量多品種生産に伴う少ロット生産において、量産対応可能な構成を提供することにある。
本開示発明の一態様によれば、
製品基板とダミー基板を含む複数枚の基板を保持する基板保持具と、前記基板保持具に載置可能な基板枚数と、前記基板保持具に載置される製品基板の枚数と、を少なくとも含む装置パラメータを記憶する記憶部と、該装置パラメータに応じて、前記基板が搬送される順番を示す搬送順情報と、前記基板保持具に載置される前記基板の搬送元情報と、前記基板を処理する処理室を示す搬送先情報を含む基板移載データを作成する制御部と、を備え、
作成された基板移載データを読み出し、前記基板保持具上の基板保持領域のうち均熱領域以外の基板保持領域にダミー基板を移載させ、残った前記基板保持具上の基板保持領域のうち均熱領域に製品基板を移載させる構成が提供される。
本開示によれば、複数の処理モジュールを使用することにより、少ロット生産において、量産対応することができる。
本開示の一実施形態に好適に用いられる基板処理装置を示す横断面図の一例である。 本開示の一実施形態に好適に用いられる基板処理装置を示す縦断面図の一例である。 本開示の一実施形態に好適に用いられる基板処理装置の処理炉を示す縦断面図の一例である。 本開示の一実施形態に好適に用いられるコントローラの機能構成を説明する図である。 本開示の一実施形態に好適に用いられる基板処理装置における基板処理の流れを示す図である。 本開示の実施形態に係る装置パラメータを示す図である。 本開示の実施形態に係る装置パラメータを示す図である。 本開示の実施形態に係る装置パラメータを示す図である。 本開示の実施形態に係る装置パラメータを示す図である。 本開示の実施形態に係るキャリア情報を示す図である。 本開示の実施形態に係るユーザ情報からプロセスモジュールPMを判別するフロー図である。 本開示の実施形態に係るキャリア情報からプロセスモジュールPMを判別するフロー図である。 本開示の実施形態に係るジョブ生成処理フローを示す図である。 本開示の実施形態に係る材料使用確定処理フローを示す図である。 本開示の実施形態に係る処理モジュール確定フローを示す図である。 本開示の実施形態に係る処理モジュール確定フローを示す図である。 本開示の実施形態に係る使用対象キャリア選定工程を示す図である。 本開示の実施形態に係る使用優先順番ソート工程を示す図である。 本開示の実施形態に係る基板移載データを示す図である。 本開示の実施形態に係る基板移載データを示す図である。 本開示の実施形態に係る基板移載データを作成するフロー図である。
(基板処理装置の概要)
次に本開示の実施形態を図1、図2に基づいて説明する。 本開示が適用される実施形態において、基板処理装置は、一例として、半導体装置(IC)の製造方法における処理装置を実施する基板処理装置として構成されている。尚、以下の説明では、基板処理装置として基板に酸化、拡散処理やCVD処理などを行う縦型の装置(以下、単に処理装置という)を適用した場合について述べる。
図1、図2に示すように、基板処理装置10は隣接する2つの後述する処理炉202としての処理モジュールPM(Process Module)を備えている。処理モジュールPMは数十枚の基板としてのウエハ200を一括して処理する縦型処理モジュールPMである。例えば、20枚〜100枚(好ましくは、25枚〜75枚)程度の基板200を一つの処理モジュールPMにつき処理可能である。
処理炉202の下方には、準備室としての搬送室6A、6Bが配置されている。搬送室6A、6Bの正面側には、ウエハ200を移載する移載機としてのウエハ移載機構125を有する移載室8が、搬送室6A、6Bに隣接して配置されている。尚、本実施形態では、搬送室6A、6Bの上方に後述する処理炉202がそれぞれ設けられた構成として説明する。
移載室8の正面側には、ウエハ200を複数枚収容する収容容器(キャリア)としてのポッド(FOUP)110を収納する収納室9(ポッド搬送空間)が設けられている。収納室9の全面にはI/Oポートとしてのロードポート22が設置され、ロードポート22を介して処理装置2内外にポッド110が搬入出される。ポッド110には、ウエハ200を載置する保持部(以後、スロットともいう)が、25個設けられている。
搬送室6A、6Bと移載室8との境界壁(隣接面)には、隔離部としてのゲートバルブ90A、90Bが設置される。移載室8内および搬送室6A、6B内には圧力検知器がそれぞれに設置されており、移載室8内の圧力は、搬送室6A、6B内の圧力よりも低くなるように設定されている。また、移載室8内および搬送室6A、6B内には酸素濃度検知器がそれぞれに設置されており、移載室8A内および搬送室6A、6B内の酸素濃度は大気中における酸素濃度よりも低く維持されている。好ましくは、30ppm以下に維持されている。
移載室8の天井部には、移載室8内にクリーンエアを供給するクリーンユニット(図示しない)が設置されており、移載室8内にクリーンエアとして、例えば、不活性ガスを循環させるように構成されている。移載室8内を不活性ガスにて循環パージすることにより、移載室8内を清浄な雰囲気とすることができる。
このような構成により、移載室8内に搬送室6A、6Bのパーティクル等が図示しない処理炉202に混入することを抑制することができ、移載室8内および搬送室6A、6B内でウエハ200上に自然酸化膜が形成されることを抑制することができる。
収納室9の後方、収納室9と移載室8との境界壁には、ポッド110の蓋を開閉するポッドオープナ21が複数台、例えば、3台配置されている。ポッドオープナ21がポッド110の蓋を開けることにより、ポッド110内のウエハ200が移載室8内外に搬入出される。
図2に示されているように、シリコン等からなる複数のウエハ200を収容し、ポッド110が使用されている基板処理装置10は、基板処理装置本体として用いられる筐体111を備えている。
筐体111の正面壁の正面前方部にはメンテナンス可能なように設けられた開口部としての正面メンテナンス口(図示せず)が開設され、この正面メンテナンス口を開閉する正面メンテナンス扉がそれぞれ建て付けられている。また、正面壁にはポッド搬入搬出口が筐体111の内外を連通するように開設されている。ポッド搬入搬出口はフロントシャッタ(図示せず)によって開閉されるように構成されていてもよい。
ポッド搬入搬出口には、搬入搬出部として用いられるロードポート22が設置されており、ロードポート22はポッド110を載置されて位置合わせするように構成されている。ポッド110はロードポート22上に工程内搬送装置によって搬入され、また、ロードポート22上から搬出されるようになっている。
筐体111の正面後方側には、ポッド搬入搬出口の周辺の上下左右にわたってマトリクス状に収納棚(ポッド棚)105が設置されている。ポッド棚105はポッドを載置する収納部としての載置部140が設置される。収納部は当該載置部140と、載置部140をポッド110が収納される待機位置とポッド110を受渡しする受渡し位置との間で水平移動させる水平移動機構(収容棚水平移動機構)より構成される。水平方向の同一直線上に並ぶ複数の独立した載置部140によってポッド棚105の一段が構成され、該ポッド棚が垂直方向に複数段設置されている。各載置部140は上下又は左右の隣り合う載置部140およびその他のどの載置部140とも同期させることなく独立して水平移動させることが可能である。そして、ポッド搬送装置130は、ロードポート22、ポッド棚105、ポッドオープナ21との間で、ポッド110を搬送するように構成されている。
筐体111内でありサブ筐体119の正面側には、上下左右にわたってマトリクス状に収納部としてのポッド棚(収容棚)105が設置されている。筐体111の正面後方側のポッド棚105と同様に各ポッド棚105のポッドを載置する載置部140は、水平移動可能となっており、上下又は左右の隣り合う載置部140と同期させることなく独立して水平移動させることが可能である。ポッド棚105は、複数の載置部140にポッド110をそれぞれ1つずつ載置した状態で保持するように構成されている。
サブ筐体119の正面壁119aにはウエハ200をサブ筐体119内に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口120が一対、水平方向に左右2つ並べられて開設されており、該ウエハ搬入搬出口120には一対のポッドオープナ21がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ21はポッド110を載置する載置台122と、密閉部材として用いられるポッド110のキャップを着脱するキャップ着脱機構123とを備えている。ポッドオープナ21は載置台122に載置されたポッド110のキャップをキャップ着脱機構123によって着脱することにより、ポッド110のウエハ出し入れ口を開閉するように構成されている。尚、載置台122も載置部140と称する場合がある。
サブ筐体119はポッド搬送装置130やポッド棚105の設置空間から流体的に隔絶された移載室8を構成している。移載室8の前側領域にはウエハ移載機構125が設置されており、ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置125a及びウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ125bとで構成されている。これら、ウエハ移載装置エレベータ125b及びウエハ移載装置125aの連続動作により、ウエハ移載装置125aのアーム(基板保持体)125cをウエハ200の載置部として、ボート217に対してウエハ200を装填(チャージング)及び脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
移載室8の後側領域には、ゲートバルブ90を介してボート217を収容して待機させる待機部としての搬送室6が構成されている。搬送室6の上方には、処理室を内部に構成する処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部は、炉口シャッタ147により開閉されるように構成されている。
ボート217はボートエレベータ115(図示せず)によって昇降され処理炉内へ導入される。ボートエレベータ115の昇降台に連結された連結具(図示せず)には蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられており、蓋体219はボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。 ボート217は複数本の補強部材を備えており、複数枚のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
次に、基板処理装置10の動作について説明する。上述の基板処理装置10を用い、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、基板処理を行う例について説明する。本実施形態においては、後述するシーケンスレシピが実行されると、コントローラ121は、基板処理装置10を構成する各部の動作を制御して基板処理を開始する。
ポッド110がロードポート22に供給されると、ロードポート22の上のポッド110はポッド搬入装置によって筐体111の内部へポッド搬入搬出口から搬入される。 搬入されたポッド110はポッド棚105の指定された載置部140へポッド搬送装置130によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管され後、ポッド棚105から一方のポッドオープナ21に搬送されて受け渡され載置台122に移載されるか、もしくは直接ポッドオープナ21に搬送されて載置台122に移載される。
載置台122に載置されたポッド110はその開口側端面がサブ筐体119の正面壁119aにおけるウエハ搬入搬出口120の開口縁辺部に押し付けられるとともに、そのキャップがキャップ着脱機構123によって取り外され、ウエハ出し入れ口を開放される。ポッド110がポッドオープナ21によって開放されると、ウエハ200はポッド110からウエハ移載装置125aのアーム125cによってウエハ出し入れ口を通じて保持され、移載室8の後方にある搬送室6へゲートバルブ90を介して搬入され、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはポッド110に戻り、次のウエハ200をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、引き続き前処理が実行され、前処理が終了すると、本処理(ここでは、プロセスレシピ)が実行される。このプロセスレシピが開始されると、炉口シャッタ147によって閉じられていた処理炉202の下端部が、炉口シャッタ147によって、開放される。続いて、ウエハ200群を保持したボート217はシールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇されることにより、処理炉202内へ搬入(ローディング)されて行く。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に任意の処理が実施される。処理後、上述の逆の手順で、ウエハ200及びポッド110は筐体の外部へ搬出される。
(基板処理装置の処理炉)
図3に示すように、処理炉202は加熱機構としてのヒータ207を有する。ヒータ207は円筒形状であり、保持板(図示せず)に支持されることにより垂直に据え付けられている。ヒータ207は、処理ガスを熱で活性化させる活性化機構としても機能する。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応容器(処理容器)を構成する反応管203が配設されている。反応管203は、例えば石英(SiO2)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料により構成されている。反応管203は、下端部が開放され、上端部が平坦状の壁体で閉塞された有天井の形状で形成されている。反応管203の内部には、円筒状に形成された筒部209と、筒部209と反応管203の間に区画されたノズル配置室222と、筒部209に形成されたガス供給口としてのガス供給スリット235と、筒部209に形成された第1ガス排気口236と、筒部209に形成され、第1ガス排気口236の下方に形成された第2ガス排気口237を備えている。筒部209は、下端部が開放され、上端部が平坦状の壁体で閉塞された有天井の形状で形成されている。また、筒部209は、ウエハ200の直近にウエハ200を囲むように設けられている。反応管203の筒部209の内部には、処理室201が形成されている。処理室201は、ウエハ200を処理可能に構成されている。また、処理室201は、ウエハ200を水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で保持可能な基板保持具としてのボート217を収容可能に構成されている。
反応管203の下端は、円筒体状のマニホールド226によって支持されている。マニホールド226は、例えばニッケル合金やステンレス等の金属で構成されるか、若しくは石英またはSiC等の耐熱性材料で構成されている。マニホールド226の上端部にはフランジが形成されており、このフランジ上に反応管203の下端部を設置して支持する。このフランジと反応管203の下端部との間にはOリング等の気密部材220を介在させて反応管203内を気密状態にしている。
マニホールド226の下端の開口部には、シールキャップ219がOリング等の気密部材220を介して気密に取り付けられており、反応管203の下端の開口部側、すなわちマニホールド226の開口部を気密に塞ぐようになっている。
ボート217は、ボート支持台218上に立設されている。ボート217は例えば石英やSiC等の耐熱性材料で構成されている。ボート217はボート支持台218に固定された底板とその上方に配置された天板とを有しており、底板と天板との間に複数本の支柱が架設された構成を有している。ボート217には複数枚のウエハ200が保持されている。複数枚のウエハ200は、互いに一定の間隔をあけながら水平姿勢を保持しかつ互いに中心を揃えた状態で反応管203の管軸方向に多段に積載されボート217の支柱に支持されている。
シールキャップ219の処理室201と反対側にはボートを回転させるボート回転機構267が設けられている。ボート回転機構267の回転軸265はシールキャップを貫通してボート支持台218に接続されており、ボート回転機構267によって、ボート支持台218を介してボート217を回転させることでウエハ200を回転させる。
シールキャップ219は反応管203の外部に設けられた昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降され、これによりボート217を処理室201内に対し搬入搬出することが可能となっている。
マニホールド226には、処理室201内に処理ガスを供給するガスノズルとしてのノズル340a〜340dを支持するノズル支持部350a〜350dが、マニホールド226を貫通するようにして設置されている。ここでは、4本のノズル支持部350a〜350dが設置されている。ノズル支持部350a〜350dは、例えばニッケル合金やステンレス等の材料により構成されている。ノズル支持部350a〜350cの反応管203側の一端には処理室201内へガスを供給するガス供給管310a〜310cがそれぞれ接続されている。また、ノズル支持部350dの反応管203側の一端には反応管203と筒部209の間に形成される間隙Sへガスを供給するガス供給管310dが接続されている。また、ノズル支持部350a〜350dの他端にはノズル340a〜340dがそれぞれ接続されている。ノズル340a〜340dは、例えば石英またはSiC等の耐熱性材料により構成されている。
ガス供給管310aには、上流方向から順に、第1処理ガスを供給する第1処理ガス供給源360a、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)320aおよび開閉弁であるバルブ330aがそれぞれ設けられている。ガス供給管310bには、上流方向から順に、第2処理ガスを供給する第2処理ガス供給源360b、MFC320bおよびバルブ330bがそれぞれ設けられている。ガス供給管310cには、上流方向から順に、第3処理ガスを供給する第3処理ガス供給源360c、MFC320cおよびバルブ330cがそれぞれ設けられている。ガス供給管310dには、上流方向から順に、不活性ガスを供給する不活性ガス供給源360d、MFC320dおよびバルブ330dがそれぞれ設けられている。ガス供給管310a,310bのバルブ330a,330bよりも下流側には、不活性ガスを供給するガス供給管310e,310fがそれぞれ接続されている。ガス供給管310e,310fには、上流方向から順に、MFC320e,320fおよびバルブ330e,330fがそれぞれ設けられている。
主に、ガス供給管310a、MFC320a、バルブ330aにより第1処理ガス供給系が構成される。第1処理ガス供給源360a、ノズル支持部350a、ノズル340aを第1処理ガス供給系に含めて考えても良い。また、主に、ガス供給管310b、MFC320b、バルブ330bにより第2処理ガス供給系が構成される。第2処理ガス供給源360b、ノズル支持部350b、ノズル340bを第2処理ガス供給系に含めて考えても良い。また、主に、ガス供給管310c、MFC320c、バルブ330cにより第3処理ガス供給系が構成される。第3処理ガス供給源360c、ノズル支持部350c、ノズル340cを第3処理ガス供給系に含めて考えても良い。また、主に、ガス供給管310d、MFC320d、バルブ330dにより不活性ガス供給系が構成される。不活性ガス供給源360d、ノズル支持部350d、ノズル340dを不活性ガス供給系に含めて考えても良い。
反応管203には排気口230が形成されている。排気口230は、第2ガス排気口237よりも下方に形成され、排気管231に接続されている。排気管231には処理室201内の圧力を検出する圧力検出器としての圧力センサ245および圧力調整部としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ244を介して真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力となるよう真空排気し得るように構成されている。真空ポンプ246の下流側の排気管231は排ガス処理装置(図示せず)等に接続されている。なお、APCバルブ244は、弁を開閉して処理室201内の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節してコンダクタンスを調整して処理室201内の圧力調整をできるようになっている開閉弁である。主に、排気管231、APCバルブ244、圧力センサ245により排気部として機能する排気系が構成される。なお、真空ポンプ246を排気系に含めてもよい。
反応管203内には温度検出器としての温度センサ(不図示)が設置されており、温度センサにより検出された温度情報に基づきヒータ207への供給電力を調整することで、処理室201内の温度が所望の温度分布となるように構成されている。
以上の処理炉202では、バッチ処理される複数枚のウエハ200がボート217に対し多段に積載された状態において、ボート217がボート支持台218で支持されながら処理室201に挿入され、ヒータ207が処理室201に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱するようになっている。
(コントローラ構成)
図4に示すように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、実行部としてのCPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶部としての記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されているRAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された操作部としての入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、基板処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、また、記憶装置121cには、このプロセスレシピを含む後述するシーケンスレシピが実行されることにより、装置を構成する各部品を動作させて生じる装置データが格納されている。これら装置データには、コントローラ121のタイムスタンプ機能により時刻データが付加されている。
また、記憶装置121cには、本実施形態における制御プログラム等が格納されている。CPU121aは、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて、これのプログラムを実行するように構成されている。また、記憶装置121cには、本実施形態における基板処理シーケンスやジョブ等の各種フローチャートを実現するプログラムが格納されており、これらのプログラム実行に使用される各種設定パラメータ、各種設定画面ファイルを含む画面ファイルが格納されている。
尚、本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、プロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。
I/Oポート121dは、上述のMFC320a〜320f、バルブ330a〜330f、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、ヒータ207、温度センサ、ボート回転機構267、ボートエレベータ115等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラム等を読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作入力に応じて記憶装置121cからプロセスレシピを読み出すように構成されている。CPU121aは、I/Oポート121dを介して読み出したプロセスレシピの内容に沿うように、MFC320a〜320fによる各種ガスの流量調整動作、バルブ330a〜330fの開閉動作、APCバルブ244の開閉動作および圧力センサ245に基づくAPCバルブ244による圧力調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、温度センサに基づくヒータ207の温度調整動作、ボート回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ115によるボート217の昇降動作等を制御するように構成されている。
次に、図3を用いてプロセスジョブの本処理に相当する基板処理工程について説明する。本実施形態においては、コントローラ121がプロセスレシピを実行することにより、基板処理工程が行われる。また、プロセスレシピは、この本処理で実行される基板を処理するためのレシピであり、コントローラ121により制御される。以下、コントローラ121は、基板処理装置10を構成する各部の動作を制御してウエハ200に所定の処理を行う。
(基板処理工程)
所定枚数のウエハ200が載置されたボート217が反応管203内に挿入され、シールキャップ219により、反応管203が気密に閉塞される。気密に閉塞された反応管203内では、ウエハ200が加熱されると共に、処理ガスが反応管203内に供給され、ウエハ200に所定の処理がなされる。
所定の処理として、例えば、第1処理ガスとしてNH3ガスと、第2処理ガスとしてHCDSガスと、第3処理ガスとしてN2ガスとを交互供給することにより、ウエハ200上にSiN膜を形成する。
まず、第2処理ガス供給系のガス供給管310bよりノズル340bのガス供給孔234b、ガス供給スリット235を介して処理室201内にHCDSガスを供給する。具体的には、バルブ330b、330fを開けることにより、キャリアガスと共に、ガス供給管310bからHCDSガスの処理室201内への供給を開始する。このとき、APCバルブ244の開度を調整して、処理室201内の圧力を所定の圧力に維持する。所定時間が経過したら、バルブ330bを閉じ、HCDSガスの供給を停止する。
処理室201内に供給されたHCDSガスは、ウエハ200に供給され、ウエハ200上を平行に流れた後、第1ガス排気口236を通って間隙Sを上部から下部へと流れ、第2ガス排気口237、排気口230を介して排気管231から排気される。
なお、処理室201内にHCDSガスを供給する間、ガス供給管310aに接続される不活性ガス供給管のバルブ330eおよびガス供給管310c,310dのバルブ330c,330dを開けてN2等の不活性ガスを流すと、ガス供給管310a,310c,310d内にHCDSガスが回り込むのを防ぐことができる。
バルブ330bを閉じ、処理室201内へのHCDSガスの供給を停止した後は、処理室201内を排気し、処理室201内に残留しているHCDSガスや反応生成物等を排除する。この時、ガス供給管310a,310b,310c,310dからN2等の不活性ガスをそれぞれ処理室201内及び間隙Sに供給してパージすると、処理室201内及び間隙Sからの残留ガスを排除する効果をさらに高めることができる。
次に、第1処理ガス供給系のガス供給管310aよりノズル340aのガス供給孔234a、ガス供給スリット235を介して処理室201内にNH3ガスを供給する。具体的には、バルブ330a、330eを開けることにより、キャリアガスと共に、ガス供給管310aからNH3ガスの処理室201内への供給を開始する。このとき、APCバルブ244の開度を調整して、処理室201内の圧力を所定の圧力に維持する。所定時間が経過したら、バルブ330aを閉じ、NH3ガスの供給を停止する。
処理室201内に供給されたNH3ガスは、ウエハ200に供給され、ウエハ200上を平行に流れた後、第1ガス排気口236を通って間隙Sを上部から下部へと流れ、第2ガス排気口237、排気口230を介して排気管231から排気される。
なお、処理室201内にNH3ガスを供給する間、ガス供給管310bに接続される不活性ガス供給管のバルブ330fおよびバルブ330c,330dを開けてN2等の不活性ガスを流すと、ガス供給管310b,310c,310d内にNH3ガスが回り込むのを防ぐことができる。
バルブ330aを閉じ、処理室201内へのNH3ガスの供給を停止した後は、処理室201内を排気し、処理室201内に残留しているNH3ガスや反応生成物等を排除する。この時、ガス供給管310a,310b,310c,310dからN2等の不活性ガスをそれぞれ処理室201内及び間隙Sに供給してパージすると、処理室201内及び間隙Sからの残留ガスを排除する効果をさらに高めることができる。
ウエハ200の処理が完了すると、上記した動作の逆の手順により、ボート217が反応管203内から搬出される。
上述の実施形態では、第1処理ガスと第2処理ガスとを交互に供給する場合について説明したが、本発明は、第1処理ガスと第2処理ガスとを同時に供給する場合にも適用することができる。
次に、図5を用いて、本実施形態における基板処理の流れについて説明する。尚、本実施形態における基板処理シーケンスは、後述するS300から制御部121によって実行されるよう構成されている。
(S100)事前に種々のパラメータ設定や使用されるレシピを準備する工程(事前準備工程)である。この工程では、予め記憶部121cに記憶された基板処理シーケンス及び基板処理シーケンスで実行されるフロー(サブシーケンス)やレシピに使用されるパラメータ(以後、装置パラメータともいう)が、操作画面上で指定及び選択等により、設定される。また、操作画面上で指定及び選択等を行い、各フローやレシピを作成し、記憶部121cに記憶してもよい。
図6Aに示すメンテナンス項目選定パラメータにより、本実施形態では、各処理モジュールが待機状態のときに、優先して使用される処理モジュールPMはメンテナンス番号により設定される。メンテナンス番号「00」は、今回使用した処理モジュールPM(PM1かPM2のどちらか)をコントローラ121内部に記憶しておき、次回は、その記憶している処理モジュールPMではない処理モジュールPMを使用するという仕様である。メンテナンス番号「01」「02」は、それぞれ処理モジュールPM1、処理モジュールPM2固定である。
そして、メンテナンス番号が上記以外の場合、メンテナンス番号に相当するメンテナンス項目に関する現在値が、各処理モジュールPMで比較され、値が小さい処理モジュールPMが選定される。図6Aに示すように、メンテナンス項目は、常駐ダミーウエハ使用回数、膜厚値、レシピ膜厚値、レシピ実行回数、レシピステップ実行回数、実行時間等である。このメンテナンス項目選定パラメータは、装置パラメータとして記憶部121cに格納される。
図6Bに示すログインユーザ指定パラメータは、予めログインユーザ毎に使用可能な処理モジュールPMを設定するパラメータであり、図示しない設定画面上で事前に設定される。事前にログインユーザが操作できる処理モジュールPMの範囲を登録しておくことで、ログインしているユーザ情報から、処理対象の処理モジュールPMを特定できる。これにより制御部121が自動で処理対象モジュールPMを選定することができる。
図6Bに示すように、「PM1」はプロセスモジュールPM1を使用可能、「PM2」はプロセスモジュールPM2を使用可能、「ALL」はプロセスモジュールPM1でもプロセスモジュールPM2でも共通して使用可能ということを示す。このログインユーザ指定パラメータは、装置パラメータとして記憶部121cに格納される。
図6Cに示すキャリアID登録パラメータは、キャリアIDの接頭語に使用可能な処理モジュールPMをキャリア種別毎に設定するパラメータであり、図示しない設定画面上で事前に設定される。ここで、図6Cに示す「SD」はサイドダミーウエハが格納されるキャリア110、「M1」「M2」は、モニターウエハが格納されるキャリア110、「PD」は製品基板が格納されるキャリア110、「FD」は補充ダミーウエハが格納されるキャリア110、「R1」「R2」は、モニターウエハの回収専用キャリア110をそれぞれ示す。
「SD」行の「PM1」列のセルに定義されているDA、「PM2」列のセルに定義されているDBが、それぞれリアクタ情報としてのキャリアIDの接頭語を示す。この接頭語による定義は最大4文字まで可能である。また、「M1」行等のように「PM1」「PM2」列のセルに定義されていない各種キャリアは、デフォルトとしてプロセスモジュールPM1でもプロセスモジュールPM2でも共通して使用可能ということを示す。このキャリアID登録パラメータは、装置パラメータとして記憶部121cに格納される。
図6Dは、キャリア投入判定パラメータを示す。図6Dに示すように、投入操作は、ログインユーザが画面上で操作してキャリアを投入する画面投入(マニュアル投入)方式とHOST等の上位コンピュータが投入指示するHOST投入(自動投入)方式がある。
キャリア投入判定パラメータは、ユーザのキャリア投入操作において、ログインユーザによる使用可能な処理モジュールPMの自動判定と、使用可能な処理モジュールPMのユーザ任意選択と、使用可能な処理モジュールPMの装置自動判別との関係を示すパラメータである。ここで、装置自動判別とは、上述のキャリアID登録パラメータの情報として、キャリア種別単位で登録されている処理モジュールPM1と処理モジュールPM2に対するリアクタ情報を取得し、使用可能な処理モジュールPMの選定(判定)を行うことである。
画面投入方式では、図6Dに示すように、処理モジュールPM1と処理モジュールPM2が異膜種であれば、ログインユーザのユーザ情報として図6Bに示すログインユーザ指定パラメータにより使用可能な処理モジュールPMの選定(判定)が行われる。このキャリア投入判定パラメータも事前に設定されており、装置パラメータとして記憶部121cに格納される。
上述した4つの装置パラメータの他、装置パラメータの一つのバリアブルパラメータとして指定可能であるボート217上のウエハ配置指定を定義するウェーハアレンジメントパラメータ(WAP)から、使用するウエハ種別ごとのウエハ枚数を事前に算出することができ、装置構成に関係する装置コンフィグパラメータにより、選定された処理モジュールPMに製品基板200をウエハ単位か、またはキャリア単位で搬送するかを指定することができる。これらも同様に、装置パラメータとして記憶部121cに格納される。
また、操作画面上にプロセスレシピやシーケンスレシピ等のレシピ設定画面を表示し、所望のレシピを選択できるように構成されている。この場合、レシピ設定画面に表示されるレシピは、予め指定されたプロセスモジュールPMで実行可能なレシピが表示されるよう構成されている。また、プロセスレシピの総時間も表示し、使用者に提供するように構成してもよい。
(S200)例えば、使用者(ログインユーザ)が専用で使用する場合等に、操作画面上に表示されたユーザIDやパスワードが入力され、ログイン処理が行われる。
(S300)少なくとも基板処理装置10に所定枚数の製品基板200が収納されたキャリア110が投入されると、制御部121は、そのキャリア110がどの処理モジュールPMで使用可能であるかを示すリアクタ情報を取得するように構成されている。また、制御部121は、該リアクタ情報を取得すると共に、操作画面に表示させるよう構成してもよい。
尚、制御部121は、後述するようにログインユーザに登録したリアクタ情報と投入されたキャリア110から取得したリアクタ情報を関連付けることができる。例えば、図7に示すリアクタ情報は、「PM1」はプロセスモジュールPM1で使用可能、「PM2」はプロセスモジュールPM2で使用可能、「AUTO」はプロセスモジュールPM1でもプロセスモジュールPM2でも共通して使用可能ということを示す。
(ログインユーザから判断する方法)
事前にログインユーザが操作できるプロセスモジュールPMの範囲を登録しておくことで、ログインしているユーザ情報から、使用可能なプロセスモジュールPMを特定できるように自動で選定するように構成されている。例えば、S200でログイン処理時に取得したユーザ情報に基づいて処理対象モジュールPMを選定することができる。また、キャリア110投入時に、設定画面を表示して、ユーザに選択できるように構成してもよい。
具体的には、図8Aに示すフローが制御部121により実行されるよう構成される。
制御部121は、操作部122から処理に使用されるキャリア110の種別と個数の選択を受付ける。
制御部121は、各プロセスモジュールPMで実行される膜種が同一であるか判定し、同一膜種であれば、各キャリア110を「AUTO」に設定する。そして、使用者がプロセスモジュールPMを選択するための設定画面を表示するよう構成される。
制御部121は、各プロセスモジュールPMで実行される膜種が同一でないと判定すると、ログインユーザ情報を取得し、使用可能なリアクタ情報を取得する。制御部121は、各キャリア110について、ログインユーザ情報から取得したリアクタ情報に基づき使用するプロセスモジュールPMを設定し、「AUTO」設定でなければそのまま確定する。また、「AUTO」設定であれば、作業者が選択可能なように設定画面を表示するよう構成される。
このように、ログインユーザで使用するプロセスモジュールPMを決定する場合、キャリア情報から取得するリアクタ情報とログインユーザで設定されるリアクタ情報が一致しているか制御部121が判断し、ログインユーザが処理対象モジュールPMを使用して、ウエハ200を処理することができる。ここで、キャリア情報の基本情報は、リアクタ情報のほかに、キャリアID(FOUP ID)情報、キャリア種別(FOUP種別)情報、キャリア内ウエハマップ情報(FOUP内ウエハマップ情報)、ウエハの枚数、ウエハID情報等がある。ここで、ウエハマップ情報とは、どのスロットにウエハが存在するのかを示す情報である。
ログインしているユーザ情報から、使用可能なプロセスモジュールPMを特定することにより、誤操作を防止することができる。例えば、間違ってキャリア110を投入することがないように、使用権限のあるプロセスモジュールPMに対するキャリア投入ができるようにしている。また、操作回数の削減も期待できる。
ログインしているユーザ情報から、使用可能なプロセスモジュールPMを特定するやり方は、プロセスモジュールPM1とプロセスモジュールPM2が異膜種である場合に有効となる。これは、使用者が今から処理したい材料を間違って基板処理装置10に投入したり、間違ったプロセスモジュールPMで処理されることを未然に防いだりでき、また、使用者が、処理モジュールPMを常に選択するという手間を省かせることができる。
(キャリア識別情報から自動判別する方法)
顧客ホストコンピュータから投入する場合であり、キャリアID自動判別をおこなうタイミングは、基板処理装置10のロードポート22に基づいてキャリア110が搬送され、制御部121がキャリア110のキャリアIDの情報を読み込み確定したときになる。図8BにキャリアIDのキャリア識別情報から自動判別するフローを示す。
(S310) 顧客ホストコンピュータによりキャリア110が投入されると、制御部121は本フローを起動する。(S311)制御部121は、キャリア種別情報、キャリアIDの接頭語を含むキャリアID情報などのキャリア識別情報を取得する。
(S312) 制御部121は、取得したキャリア識別情報と装置パラメータとして設定されているキャリアID指定パラメータ(以後、PM指定パラメータともいう)を比較する。
(S313) 制御部121は、キャリア識別情報とPM指定パラメータが一致していると、キャリア識別情報から取得したリアクタ情報に基づき対象処理モジュールPMを設定する。
(S314) 制御部121は、処理対象のプロセスモジュールPM数分の対象処理モジュールPMの設定が終了か確認する。終了していない場合は、S311からS313の工程を繰返す。尚、本実施形態において、プロセスモジュールは、PM1とPM2の2つであるため、2回行われる。
(S315) 制御部121は、対象処理モジュールPMの設定の有無を確認する。既にS313で設定されていれば(Noの場合)、(S317)OK応答を出力して本フローを終了する。
(S315) 制御部121は、対象処理モジュールPMの設定の有無を確認し、S313での設定がされていなければ(YESの場合)、次の工程(S316)に移行し、投入されたキャリア110がジョブ指定キャリアか確認する。ここで、ジョブ指定キャリアとは、後述するジョブ登録(ジョブ生成)で登録される処理対象材料のことである。尚、処理対象材料とは、ダミーウエハ200のキャリア110以外の製品基板200やモニタ基板200のキャリア110であり、処理対象ウエハ200とは、ダミーウエハ200を除く製品ウエハ200やモニタウエハ200である。以後、ウエハ種別は、製品ウエハ200、ダミーウエハ200、モニタウエハ200であり、これらをまとめて総称する場合、単にウエハ200と称することがある。
S316において、制御部121は、投入されたキャリア110がジョブ指定キャリアか確認し、ジョブ指定キャリアであれば、(S319) 投入されたキャリア110をAUTOに設定し、OK応答を出力して本フローを終了する。本実施形態では、ジョブ指定キャリアでない場合でも、(S318) 投入されたキャリア110をAUTOに設定し、OK応答を出力して本フローを終了する。
本実施形態では、ダミーウエハ200を格納したキャリア110をプロセスモジュールPM1とプロセスモジュールPM2の両方で使用してもよい膜種を前提にして、本フローのS318においてAUTO設定として、プロセスモジュールPM1とプロセスモジュールPM2のどちらでも使用可能にしている。
例えば、プロセスモジュールPM1とプロセスモジュールPM2が異膜種でダミーウエハの共通使用が不可能であれば、NG応答となり拒絶される。尚、共通使用の可(OK)か不可(NG)は、装置パラメータの一種である装置構成パラメータにより設定される。
また、本実施形態によれば、キャリア110の情報としてリアクタ情報を持たせることで、そのキャリア110内に存在するウエハ200に対しても、ウエハ情報としてリアクタ情報を持たせることができる。本実施形態によれば、このリアクタ情報を搬送インターロックとして利用することで、ウエハ200を対象プロセスモジュールPMにだけ使用できるようにして、より緻密なプロセス処理ができるようにしている。ここで、ウエハ情報は、上記リアクタ情報のほか、ウエハID情報、ウエハ種別情報、現在位置情報、現在処理状態、現在移動状態を基本情報として有する。
制御部121は、キャリア110内のスロットマップ照合でOK(異常無し)応答を出力すると共に、ウエハ情報としてリアクタ情報を取得するよう構成されている。また、上記基本情報を取得するように構成されている。尚、意図しないプロセスモジュールPMにウエハ200を搬送させようとしても、制御部121は、アラームを発砲させると共にウエハ200を搬送させないように制御するよう構成されている。
(ジョブ登録処理)
(S400)制御部121は、プロセス仕様及び材料仕様が指定されているとき、つまり、オペレータもしくは顧客ホストコンピュータからの成膜処理要求を受け付け、ジョブキューに登録された後、1秒周期で、図9Aに示すジョブ登録(生成)処理を開始するように構成されている。なお、成膜処理要求で通知される情報は、成膜時に使用するシーケンスレシピ、該シーケンスレシピに対応したプロセスパラメータ、処理対象となる製品ウエハ200及びモニタウエハ200のキャリア110と該キャリア110内にウエハ200を載置するための保持部(スロット)の項番(ナンバ)等である。
また、このスロットの項番(以後、スロット番号ともいう)は、ボート217と同様に下から順番に付加されている。更に、制御部121は、キャリア110やスロットに載置されたウエハ200を成膜処理要求で通知された情報の受付け順に優先順位を確定していく。つまり、制御部121の情報取得順に優先順位が付けられるため、例えば、ウエハ200はスロット番号順に優先順位が決定される。
(S401) 制御部121は、プロセス仕様を確認する。具体的には、指定されたレシピが記憶部121cに格納され、該レシピで使用するパラメータの設定が正しいことを確認する。(S402)プロセスモジュール単位でプロセス仕様を整理しておく。つまり、制御部121は、予め記憶部121cに格納されたレシピから今回指定されたレシピを選択して、所望のプロセス仕様を確定する。
(S403)制御部121は、次に材料仕様を確認する。具体的には、処理済みでないキャリア110内のウエハ200であり、このキャリア110が他のジョブで処理を予約されていないかを確認する。
(S404)全処理モジュールPMで処理可能なウエハ処理能力を確認する。具体的には、制御部121は、処理モジュールPMの処理ウエハ能力を事前に把握する為に、記憶部121c予め格納されているウェーハアレンジメントパラメータWAPから、使用するウエハ種別ごとのウエハ枚数を事前に算出する。
制御部121は、今回の処理で使用する全基板数を算出し、基板処理装置10が対応する全ウエハ種別に対して、ボート217上のウェーハレイアウトに応じて各枚数を算出する。次に、制御部121は、プロセスモジュールPM1とプロセスモジュールPM2の各々のプロセスモジュールで使用するウエハ種別に対する基板枚数の最大値と最小値が同じであることを確認する。
(S405)制御部121は、S404で算出したプロセスモジュールPM1とプロセスモジュールPM2の処理ウエハ能力に基づいて、図9Bに示す材料仕様確定処理シーケンスを実行する。以下、図9Bに示す材料仕様確定処理シーケンスの詳細について説明する。
(S410)プロセスモジュールPM1(またはPM2)の最大処理ウエハ枚数が処理対象ウエハ総枚数未満であれば、プロセスモジュールPM1(またはPM2)に全処理対象ウエハを集め(S411)、ジョブ生成で示した順番(S400で取得した優先順位)で処理対象ウエハ200を並べる(S412)。ここでは、処理対象ウエハ200は、キャリア110の番号順、且つキャリア110のスロット番号順で、処理の順番が決定され、その結果を材料処理順番1に格納する(S413)。
(S410)プロセスモジュールPM1(またはPM2)の最大処理ウエハ枚数が処理対象ウエハ総枚数以上であれば、複数のプロセスモジュールPMに処理対象ウエハ200を振り分ける(S414)。先ず、ウエハ単位均等振分に設定されているか判定する(S415)。
ウエハ単位均等振分に設定されていれば、ジョブ生成で示した順番(S400で取得した優先順位)で処理対象ウエハ200を並べ、処理対象ウエハ200を按分する(S416)。その結果を記憶部121c内の材料処理順番1、材料処理順番2に相当する領域にそれぞれ格納する(S417)特に、処理対象ウエハ200は、プロセスモジュールPMの番号順、キャリア110の番号順、且つキャリア110のスロット番号順で、処理の順番が決定される。
キャリア単位均等割りに設定されている場合(S418)、(2N-2)/2のパターン(N:キャリア数)のキャリア組合せを算出する(S419)。算出された組合せで最大値が総枚数以上である組合せを抽出し(S420)、按分の差が最も小さい組合せを選択する(S421)。その結果を記憶部121c内の材料処理順番1、材料処理順番2に相当する領域にそれぞれ格納する(S417)。
このように、制御部121は、プロセスモジュールPM1(またはPM2)の最大処理ウエハ枚数が処理対象ウエハ総枚数以上であれば、プロセスモジュールPM1(またはPM2)に全ての処理対象ウエハ200を搬送して処理を実施するように構成されている。特に、処理対象ウエハ総枚数が、キャリア110に最大収納枚数(本実施形態では、25枚)未満であれば、プロセスモジュールPM1(またはPM2)に全ての処理対象ウエハ200を搬送して処理を実施するのが好ましい。
また、制御部121は、プロセスモジュールPM1(またはPM2)の最大処理ウエハ枚数が処理対象ウエハ総枚数より小さければ、プロセスモジュールPM1、PM2に振り分け搬送を行い、2回のプロセス処理に分けて実施するように構成されている。なお、処理対象ウエハ総枚数が、キャリア110に最大収納枚数(本実施形態では、25枚)以上であれば、プロセスモジュールPM1、PM2に振り分け搬送を行い、処理対象ウエハ200を処理するようにしてもよい。
(ジョブ実行処理)
(S501) 制御部121は、ジョブ登録(生成)後、周期的(本実施形態では1秒毎)にジョブ実行指示の有無を監視する。そして、上位コントローラまたは操作部122からジョブ実行指示を受付けると、図10Aに示す処理モジュールを選定する処理を開始するように構成されている。
(S502)制御部121は、使用可能な処理モジュールPMをピックアップする。このピックアップの条件は、処理モジュールPMが実行禁止状態でなく、材料処理待機状態である。
制御部121は、ピックアップされた処理モジュールPMが、無い場合(S503)はそのまま待機状態(選定待ち状態)となり、一つの場合(S504)は、使用可能な処理モジュールPMの選定を確定し、本処理を終了する(S505)。
制御部121は、ピックアップされた処理モジュールPMが複数の場合(S506)、1つの処理モジュールPMのみ使用するか確認する(S507)。S507でNoの場合、図6Aに示すメンテナンス項目選定パラメータに従い、使用可能な処理モジュールPMを選定し、本処理を終了する(S512)。なお、S512における使用可能な処理モジュールPMを選定については後述する。一方、S507でYesの場合、ダミーウエハ数を含めて再度処理モジュールのピックアップが行われる(S508)。
制御部121は、ピックアップされた処理モジュールPMが複数の場合(S506)、または無しの場合(S503)、後述するS512における使用可能な処理モジュールPMを選定し、本処理を終了する(S512)。制御部121は、ピックアップされた処理モジュールPMが一つの場合(S504)、使用可能な処理モジュールPMの選定を確定し、本処理を終了する(S505)。
S512における処理モジュールPMを選定するフローを図10Bに示す。(S520)制御部121は、予め記憶部121cに格納されている図6Aに示す装置パラメータ(メンテナンス項目選定パラメータ)から処理モジュールPM選定方式を取得する。具体的には、メンテナンス項目に定義されているメンテナンスナンバーを取得する。
(S521)制御部121は、メンテナンスナンバーが「00」か確認する。YESの場合、(S522)最後に使用した処理モジュールPMを参照し、この処理モジュールPMではない処理モジュールPMを選択し、使用する処理モジュールを確定する。Noの場合、メンテナンスナンバーが「01」か「02」かを確認する(S523)。
メンテナンスナンバーが「01」か「02」の場合、制御部121は、「01」であれば、処理モジュールPM1を選択し、使用する処理モジュールを確定する。「02」であれば、処理モジュールPM2を選択し、使用する処理モジュールを確定する(S524)。
メンテナンスナンバーが「01」か「02」ではない場合、(S525)各処理モジュールのメンテナンス項目の現在値を取得し、(S526)現在値の小さい処理モジュールを選択し、使用する処理モジュールを確定する。尚、現在値が同じ場合、処理モジュールPM1を選択し、使用する処理モジュールを確定する。
使用する処理モジュールPM(PM−1)を確定すると、次に、制御部121は、バッチ組を行う。ここで、バッチ組(群)とは、1つの処理モジュールPMで1回で処理することができる処理対象ウエハ200の塊であり、原則として処理対象ウエハ200を対象としている。ここでは、記憶部121c内の材料処理順番1領域のデータが該当する。これにより、処理モジュールPM−1で処理される処理対象ウエハ200のバッチ組が作成される。
処理モジュールPM内に挿入されるボート217の全スロット(基板保持領域)の両端部(上端部と下端部)は、均熱が保持できない部分が僅かながらに存在するため、常に数枚ずつダミーウエハ200をこの部分(スロット)に保持しつつ、温度が安定しているスロットの保持部で製品ウエハ200を保持するようにしている。
つまり、この均熱が保持できない基板保持領域にはダミーウエハ200を配置するため、バッチ組はダミーウエハ200を含む構成となる。
次に、使用対象のダミーウエハ200のキャリア110の選定及びダミーウエハ200の選定が行われる。図11Aを用いて、制御部121が、ダミーウエハ200を使用するキャリア110を選定及びダミーウエハ200の選定する工程について説明する。
(S621)キャリア情報に基づき、ダミーウエハ200を使用するキャリア110をピックアップする。ピックアップしたキャリア110内のスロットナンバー1のダミーウエハ200の有無を判定する。なければ次のスロットナンバー2のダミーウエハ200の有無を判定する。
(S622) キャリア110内のスロットナンバー1にダミーウエハ200を有する場合、該ダミーウエハ200が使用可能状態か判定する。使用可能状態でない場合、次のスロットナンバー2のダミーウエハ200の有無を判定する。
(S623)スロットナンバー1のダミーウエハ200が使用可能状態である場合、今回のプロセス処理が処理モジュールPM1で実行するか判定する。YESであれば、ダミーウエハ200のウエハ情報から処理モジュールPM1、または「AUTO」指定のダミーウエハ200を選定する。Noであれば、処理モジュールPM2、または「AUTO」指定のダミーウエハ200を選定する。
(S624)選定数(デフォルトは0)に1を加え、(S625)このダミーウエハ200のウエハ情報を記憶部121cに格納し、次のスロットナンバー2のダミーウエハ200の有無を判定する。そして、S622からS625までの工程をスロットナンバーの数だけ実行する。
その後、次のダミーキャリア(ダミーウエハ200を格納するキャリア)110について、S622からS625までの工程をスロットナンバーの数だけ実行する。そして、S621でピックアップされたダミーキャリア110の数分、全てのダミーウエハ200について、ウエハ情報を記憶部121cに格納すると本処理フローを終了する。
そして、制御部121は、ダミーウエハ200を含むバッチ組を構成するのにウエハ200の枚数が十分にあるか確認する。
(S600)次に、制御部121は、前処理(スタンバイステップ)、本処理(メインステップ)、後処理(エンドステップ)の3つのステップを含むシーケンスレシピを実行するように構成されている。前処理において、キャリア110からボート217へのウエハ200の搬送が行われる。制御部121は、記憶部121c内の材料処理順番1領域、及び材料処理順番2領域で定義された基板配置に応じて、更に加えて、記憶部121cに格納されたダミーウエハ200の選定材料情報を用い、基板移載データを作成し、各種ウエハ200が順次処理モジュールPMの下方に設置されるボート217へ搬送される。ここで、制御部121は、基板移載データを作成の前に、最終的に使用するダミーウエハ200の選定と移載する順番を図11Bを用いて決定する。
次に、図11Bを用いて、制御部121が、使用するダミーウエハ200の選定とダミーウエハ200を優先させて使用する順にソートする工程について説明する。
制御部121は、処理対象プロセスモジュールPMの情報に応じて記憶部121cに格納された選定材料情報を取得し、取得した選定材料情報に基づき「AUTO」指定のダミーウエハ200かどうか判定する。制御部121は、「AUTO」指定のダミーウエハ200だけを格納するAUTO領域と、「AUTO」以外が指定されたダミーウエハ200を格納するPM指定領域にそれぞれ格納していき、これらAUTO領域とPM指定領域への格納処理を選定材料情報で取得した選定数分終了すると、PM指定領域に格納されたダミーウエハ200をAUTO領域に格納されたダミーウエハ200よりも先に使用するような順番になるように今回使用可能材料情報領域に格納する。
このように、本実施形態によれば、特定の処理モジュール専用のダミーウエハ200を使用していき、どうしても不足した場合に、処理モジュール共有のダミーウエハ200を使用することで、ダミーウエハ200を効率的に運用することができる。よって、基板処理装置10にて材料処理を実施するにあたり、使用するダミーウエハ200を効率よく使用できる。さらに、ダミーウエハ200の交換を容易にするために、特定のダミーウエハ200から使用することで、ダミーウエハ200を収納しているキャリア110の交換も容易にすることができる。ここで改めてダミーウエハ200は、サイドダミー基板と補充ダミー基板の両方を含む。
図12Aに基板移載データの一例を示す。基板移載データは、ウエハ200が処理される順番を示す情報と、ボート217に載置されるウエハ200の搬送元情報と、ウエハ200を処理する処理室201を示す搬送先情報を含む。基板移載データは、搬送元情報としてボート217に載置されるウエハ200が格納されるキャリア110の種別と項番を示す情報と、ウエハ200がキャリア110内で載置されるスロット番号を示す情報を含み、搬送先情報としてボート217のスロット番号を示す情報を含む。図12Aには、この基板移載データが、処理モジュールPM1しか掲載していないが、処理モジュールPM2も同様な構成である。
次に、図13を用いて、図12Aに示す基板移載データの作成に関して説明する。具体的には、(S611)選択された処理モジュールPM−1に関するボート217へウエハ200を搬送するためのボート217上のウエハ200の配置を設定する。(S612)制御部121は、S611で得たウエハ200の配置からウエハ200を搬送する順番を確定する。(S613)制御部121は、ウエハ200の搬送順番に基づき、ウエハ200のキャリア110をポッドオープナ21へ運ぶ順番を確定する。
(S611)ボート217の全スロット(基板保持領域)の両端部(上端部と下端部)では、均熱が保持できないので製品ウエハ200が載置できないため、この均熱が保持できない基板保持領域にはダミーウエハ200を配置する。具体的には、制御部121は、選択された処理モジュールPM−1に関し、この搬送先のボート217の全スロット(図12では、スロットが46個)において、全スロットのうち、均熱が保持できない両端部(上部は上端部から2つ目までのスロット、下部は、下端部から3つ目までのスロット)をダミーウエハ200を配置する。そして、制御部121は、この全スロットの中心部(24スロット)と均熱が保持できない両端部と境界で均熱が保持されるスロット(4スロット、44スロット)の3か所にモニタウエハ200を配置するように構成されている。最後に制御部121は、これらダミーウエハ200およびモニタウエハ200以外のスロットに製品ウエハ200を配置するように設定する。
(S612)制御部121は、ウエハ200の配置からウエハ200を搬送する順番を、これまでの各種ウエハ200のキャリア110情報等をもとに決定する。具体的には、ウエハ200の搬送時のパーティクル抑制のために、ダミーウエハ200を初めにボート217に搬送する。次に製品ウエハ200およびモニタウエハ200を移載するように搬送順(図12Aでは搬送Priorityと記載)が決定される。また、図12Aでは、製品ウエハ200を先に移載した後、モニタウエハ200を移載するように搬送順が決定されている。つまり、ダミーウエハ200、製品ウエハ200、モニタウエハ200の順番にボート217への搬送が行われるように決定される。
また、制御部121は、キャリア110内の取り出すスロット番号の順番も搬送順(搬送Priority)と関連させて適宜決定する。なお、本実施形態では、処理対象ウエハ200、ダミーウエハ200のキャリア110内の取り出す順番は、それぞれスロット番号順である。その結果、制御部121は、図12Aに示す基板移載データを作成する。
(S613) 制御部121は、S612で各種ウエハ200の順番に基づき、ポッドオープナ21へ搬送される各キャリア110の順番を決定する。ここでは、キャリア(D01)110が、初めにポッドオープナ21に載置され、次に、キャリア(P01)110、キャリア(P02)110が、この順番にポッドオープナ21に載置され、最後に、キャリア(D01)110がポッドオープナ21に載置されるように決定される。
次に、プロセスレシピ内の任意ステップからボート217へのウエハ200の移載命令を受付けると、制御部121は、作成された基板移載データを読み出し、ボート217上のスロットのうち均熱領域以外の該スロットにダミーウエハ200を移載させ、残ったボート217上の均熱領域に相当するスロットに、ウエハ移載機構125を上下に移動させながら製品ウエハ200やモニタウエハ200を移載させる。
制御部121は、ポッド搬送装置130およびウエハ移載機構125にキャリア110の搬送およびウエハ200の移載を行わせる。具体的には、ポッド搬送装置130により、キャリア(D01)110が、初めにポッドオープナ21に載置され、ウエハ移載機構125により、ダミーウエハ200が、ボート217に搬送順(搬送Priority)に搬送される。次に、ポッド搬送装置130により、キャリア(P01)110、キャリア(P02)110が、この順番にポッドオープナ21に載置され、ウエハ移載機構125により、製品ウエハ200がボート217に搬送順(搬送Priority)に沿って搬送される。最後に、ポッド搬送装置130により、キャリア(D01)110がポッドオープナ21に載置され、ウエハ移載機構125により、モニタウエハ200がボート217に搬送順(搬送Priority)に搬送される。
ここで、ポッドオープナ21に2つのキャリア110を載置することができれば、キャリア(P01)110とキャリア(M01)110を載置しておけば、搬送順を製品ウエハ200とモニタウエハ200を分けることなく連続して順位付けすることができるため、搬送時間を短縮できる。なお、一つのキャリア110にモニタウエハ200と製品ウエハ200を混在しておくことができれば、同様に製品ウエハ200とモニタウエハ200を分けることなく連続して順位付けすることができるため、搬送時間を短縮できる。
ボート217へのウエハ200の移載が終了すると、ウエハ200の搬送位置の位置ズレなし確認が行われ、異常が無ければ、シーケンスレシピに定義されているプロセスレシピが実行される。制御部121がプロセスレシピを実行することにより、前述の基板処理工程が実施される。
なお、処理モジュールPM−2についても処理モジュールPM−1と同様に行われるのは言うまでもない。ここで、搬送順が処理モジュールPM−1を優先するため、処理対象ウエハ200が処理される順番が、47から始められる。また、各キャリアのスロット番号についても同様に、製品キャリア(P02)110の14から始められ、モニタキャリア(M01)110の4から始められ、ダミーキャリア(D01)110の6から始められる。但し、ダミーキャリア(D01)110のスロット番号については、図11Cに示す使用優先順番ソート結果により、適宜決定される。
(他の実施形態)
図12Bに他の実施形態における基板移載データの一例を示す。この基板移載データは、記憶部121c内に格納された材料処理順番1、材料処理順番2を示す。つまり、ダミーウエハ200を用いないダミーレスの基板移載データであり、図12Aの製品ウエハ200と同じ枚数である。同様に、処理対象ウエハ200が処理される順番を示す情報と、ボート217に載置される処理対象ウエハ200の搬送元情報を含む。また、搬送元情報は、処理対象ウエハ200が格納されるキャリア110を示す情報と、処理対象ウエハ200がキャリア110内で載置されるスロット番号を示す情報を含む。また、図12Aで示す基板移載データと同様に搬送先情報であるボート217のスロット番号を示す情報を追加してもよい。
図12Bでは、ダミーウエハ200を用いない製品ウエハ200を用いるだけの今後実施されうる構成であり、この構成では製品ウエハ200を用いるだけでよいので、ウエハ200をボート217に搬送する時間の短縮される。更に、基板処理装置10内にダミーウエハ200を投入する必要がないため、汚染源が一つなくなるので、清浄に基板処理装置10内を保持することができる。
上述の実施形態では、一方(左側または右側)の載置台122におけるウエハ移載機構125によるウエハのボート217への装填作業中に、他方(左側または右側)の載置台122にはポッド棚105から別のポッド110がポッド搬送装置130によって搬送されて移載され、ポッドオープナ21によるポッド110の開放作業が同時進行される。
また、上述の実施形態では、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて薄膜を成膜する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、コールドウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて薄膜を成膜する場合にも、好適に適用できる。
また、本実施例に係る基板処理装置のような半導体ウエハを処理する半導体製造装置などに限らず、ガラス基板を処理するLCD(Liquid Crystal Display)製造装置にも適用することができる。
200…ウエハ(基板)
217…ボート(基板保持具)

Claims (15)

  1. 製品基板とダミー基板を含む複数枚の基板を保持する基板保持具と、
    前記基板保持具に載置可能な基板枚数と前記基板保持具に載置される基板の枚数を少なくとも含む第1装置パラメータと、膜種毎に基板が収納されるキャリアに定義された第2装置パラメータと、を少なくとも記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記第1装置パラメータおよび前記第2装置パラメータに基づき作成された基板移載データに基づいて前記製品基板とダミー基板を含む複数枚の基板を前記基板保持具に移載させるよう構成されている制御部と、を備え、
    前記制御部は、前第2装置パラメータに基づいて前記キャリア内に収納された前記製品基板と前記ダミー基板のうち少なくともいずれか一方の基板が処理される処理室を決定するよう構成されている基板処理装置。
  2. 前記基板移載データは、基板が搬送される順番を示す搬送順情報と、前記基板保持具に載置される前記製品基板とダミー基板を含む複数枚の基板の搬送元情報と、前記基板保持具の基板保持領域を示す情報および前記製品基板と前記ダミー基板のうち少なくともいずれか一方の基板処理される処理室を示す情報を有する搬送先情報を含む請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、前記製品基板の枚数が前記基板保持具に載置可能な基板枚数以下に設定されているとき、前記基板移載データを複数の処理室から選択される一つの処理室に搬送するように作成する請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記制御部は、前記製品基板の枚数が前記基板保持具に載置可能な基板枚数より多く設定されているとき、振り分け搬送するように前記基板移載データを作成する請求項1記載の基板処理装置。
  5. 前記制御部は、前記製品基板の枚数が前記キャリアに載置可能な基板枚数より多く設定されているとき、振り分け搬送するように前記基板移載データを作成する請求項1記載の基板処理装置。
  6. 前記制御部は、前記製品基板の枚数が前記キャリアに載置可能な基板枚数以下に設定されているとき、前記基板移載データを複数の処理室から選択される一つの処理室に搬送するように作成する請求項1記載の基板処理装置。
  7. 前記基板移載データは、前記搬送元情報として前記基板保持具に載置される基板が格納されるキャリアを示す情報と、前記基板の前記キャリアに載置されるスロット番号を示す情報と、を含むよう構成されている請求項2記載の基板処理装置。
  8. 記制御部は、前記基板移載データに基づいて、前記基板保持具上の基板保持領域のうち均熱領域以外の基板保持領域にダミー基板を移載させ、前記基板保持具上の基板保持領域のうち均熱領域に製品基板を移載させるよう構成された請求項1記載の基板処理装置。
  9. 更に、モニタ基板を備え、
    前記基板移載データは、前記製品基板を搬送後、前記モニタ基板を搬送するように搬送順情報が設定されている請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記基板は、25枚以上100枚以下である請求項8に記載の基板処理装置。
  11. 更に、使用可能な処理室をキャリア種別毎に設定するキャリアパラメータを有し、
    前記制御部は、前記製品基板に処理する膜種がそれぞれ同じ場合、前記キャリアパラメータの内容に応じて前記製品基板を搬送する前記処理室を決定するよう構成されている請求項1に記載の基板処理装置。
  12. 更に、ログインユーザ毎に使用可能な処理室を設定するログインパラメータを有し、
    前記制御部は、前記処理室毎に前記製品基板を処理する膜種が異なる場合、前記ログインパラメータの内容に応じて前記製品基板を搬送する前記処理室を決定するよう構成されている請求項1に記載の基板処理装置
  13. 更に、ログインユーザ毎に使用可能な処理室を設定するログインパラメータを設定する設定画面を有する操作部を備え、
    前記操作部は、使用するキャリアの種別及び個数をそれぞれ設定可能に構成される設定画面を更に有し、
    前記制御部は、
    前記操作部での投入操作時に前記設定画面上で設定された前記キャリアを表示するように構成されている請求項1に記載の基板処理装置。
  14. 製品基板とダミー基板を含む複数枚の基板を保持する基板保持具に載置可能な基板枚数と前記基板保持具に載置される基板の枚数を少なくとも含む第1装置パラメータと、膜種毎に前記基板が収納されるキャリアに定義された第2装置パラメータに応じて基板移載データを作成する工程と、
    前記基板移載データに基づいて前記基板を処理室に搬送する工程と、
    前記基板を処理する工程と、を有し、
    前記基板移載データを作成する工程は、
    前記第2装置パラメータに基づいて前記キャリア内に収納された前記製品基板と前記ダミー基板のうち少なくともいずれか一方の基板が処理される処理室を決定する工程を含む半導体装置の製造方法。
  15. 複数枚の基板を処理室に搬送して、前記基板に所定の処理を実行するよう構成されている制御部を備えた基板処理装置で実行されるプログラムあって、
    前記制御部に、
    製品基板とダミー基板を含む複数枚の基板を保持する基板保持具に載置可能な基板枚数と前記基板保持具に載置される基板の枚数を少なくとも含む第1装置パラメータと、膜種毎に前記基板が収納されるキャリアに定義された第2装置パラメータに応じて基板移載データを作成する手順と、
    前記基板移載データに基づいて前記基板を搬送する手順と、
    前記基板を処理する手順と、を実行させ、
    前記基板移載データを作成する手順では、
    前記第2装置パラメータに基づいて前記キャリア内に収納された前記製品基板と前記ダミー基板のうち少なくともいずれか一方の基板が処理される処理室を決定する手順を実行させるプログラム。
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