JP6913162B2 - 色分解光学系、撮像ユニット及び撮像装置 - Google Patents

色分解光学系、撮像ユニット及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、色分解光学系、撮像ユニット及び撮像装置に係り、特に、入射光束を可視領域の3つの色成分の光と非可視領域の1つの色成分の光とに分解する色分解光学系、その色分解光学系を備えた撮像ユニット、及び、その撮像ユニットを備えた撮像装置に関する。
レンズを通った光を色分解光学系によってR光(R:Red/赤色)、G光(G:Green/緑色)、B光(B:Blue/青色)及びIR光(IR:InfraRed/赤外)の4つの色成分の光に分解し、分解された各光を4つのイメージセンサで個別に受光して、RGB画像及びIR画像を撮像する撮像装置が知られている(たとえば、特許文献1−3等)。ここで、RGB画像とは、1つの画素がR、G、Bの3つの色成分の値からなる画像のことである。RGB画像は、いわゆるカラー画像を構成する。また、IR画像とは、1つの画素がIRの1つの色成分の値からなる画像のことである。
特開2016-178995号公報 特開2015-180864号公報 特開2017-29763号公報
しかしながら、色分解光学系を使用すると、撮像されるカラー画像にカラーシェーディングが発生するという欠点がある。カラーシェーディングとは、画面の中心部分でホワイトバランスがとれていても、画面の上端及び下端に色が付く現象のことである。カラーシェーディングは、色分離面への入射角の大きさに起因して発生し、その大きさが大きくなるほど、発生量も大きくなる。カラーシェーディングは、色ムラとして視認され、画像品質を大きく低下させる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、カラーシェーディングの発生を抑制できる色分解光学系、撮像ユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
(1)入射光束を可視領域の3つの色成分の光と非可視領域の1つの色成分の光とに分解する色分解光学系であって、可視領域の第1色成分の光を反射して分離する第1可視光分離面と、可視領域の第2色成分の光を反射して分離する第2可視光分離面と、非可視領域の光を反射して分離する非可視光分離面と、を光軸上に備え、第1可視光分離面、第2可視光分離面及び非可視光分離面のうち光軸を通る光の入射角が最大となる面が非可視光分離面である、色分解光学系。
本発明によれば、色分解光学系が3つの分離面を備え、入射光束を可視領域の3つの色成分の光と非可視領域の1つの色成分の光とに分解する。3つの分離面は、第1可視光分離面、第2可視光分離面及び非可視光分離面で構成される。第1可視光分離面は、可視領域の第1色成分の光を分離する。第2可視光分離面は、可視領域の第2色成分の光を分離する。非可視光分離面は、非可視領域の光を分離する。すべての分離面を透過した光が、可視領域の第3色成分の光として分離される。各分離面は、分離する対象の色成分の光を選択的に反射して、他の色成分の光から分離する。この際、分離する対象の色成分の光が、所定の方向に反射するように、各分離面が配置される。したがって、各分離面は、光軸に対して傾けられて配置される。本態様の色分解光学系では、3つある分離面のうち光軸を通る光の入射角が最大となる面が非可視光分離面となるように、各分離面の傾きが設定される。これにより、可視光によるカラー画像を撮像する際のカラーシェーディングの発生を抑制できる。カラーシェーディングは、色分離面への入射角の大きさに起因して発生し、その大きさが大きくなるほど、発生量も大きくなる。光軸を通る光の入射角が最大となる面を非可視光分離面とすることで、可視領域の色成分の光を分離する分離面での入射角を小さくできる。これにより、可視光によるカラー画像を撮像する際のカラーシェーディングの発生を抑制できる。
(2)非可視光分離面は、レンズからFナンバが2.0の光束を入射した場合に、すべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射する角度に傾けられて配置される、上記(1)の色分解光学系。
本態様によれば、非可視光分離面が、次のように傾けられて配置される。すなわち、レンズからFナンバが2.0の光束を入射した場合に、すべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射する角度に傾けられて配置される。ここで、「すべての光」の概念には、ほぼすべてとみなし得る範囲が含まれる。これにより、非可視光による画像を撮像する際に画面内で光量差が生じるのを抑制できる。ブリュースター角(偏光角)とは、屈折率の異なる物質の界面において、p偏光の反射率が0となる入射角のことである。レンズからFナンバが2.0の光束を入射した場合に、すべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射する角度に設定して、非可視光分離面を配置することにより、ブリュースター角で入射する光の発生を効果的に抑制できる。これにより、光量差が生じる場合であっても、実用上問題のないレベルに抑えることができる。
(3)非可視光分離面は、レンズから最大開口の光束を入射した場合に、すべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射する角度に傾けられて配置される、上記(1)の色分解光学系。
本態様によれば、非可視光分離面が、次のように傾けられて配置される。すなわち、レンズから最大開口の光束を入射した場合に、すべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射する角度に傾けられて配置される。ここで、「すべての光」の概念には、ほぼすべてとみなし得る範囲が含まれる。これにより、非可視光による画像を撮像する際に画面内で光量差が生じるのを抑制できる。
(4)第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を出射させる方向に反射させる第1可視光反射面と、第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を出射させる方向に反射させる第2可視光反射面と、を更に備えた上記(1)から(3)のいずれか一の色分解光学系。
本態様によれば、第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を出射させる方向に反射させる第1可視光反射面と、第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を出射させる方向に反射させる第2可視光反射面と、が更に備えられる。これにより、可視領域の第1色成分の像及び第2色成分の像が、第3色成分の像のミラー(反転)像となって取り出されるのを防止できる。各像を揃えて取り出せることにより、その後の処理を簡素化できる。なお、非可視光分離面で分離した非可視領域の光については、反射させずにそのまま出射させてもよいし、更に反射させて出射させてもよい。反射させずにそのまま出射させた場合は、色分解光学系の構成を簡素化できる。一方、更に反射させて出射させた場合は、非可視光の像が可視光の像のミラー像となって取り出されるのを防止できる。
(5)第1可視光分離面、第2可視光分離面及び非可視光分離面は、入射側から第1可視光分離面、第2可視光分離面、非可視光分離面の順で配置される、上記(1)から(4)のいずれか一の色分解光学系。
本態様によれば、第1可視光分離面、第2可視光分離面及び非可視光分離面が、入射側から第1可視光分離面、第2可視光分離面、非可視光分離面の順で配置される。最終の分離面を非可視光分離面とすることでカラー画像のシェーディングを極小に低減できる。
(6)レンズからの光束が入射される第1入射面と、第1可視光分離面と、第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を出射する第1出射面と、を有する第1プリズムと、第1可視光分離面に接合され、第1可視光分離面を透過した光束が入射される第2入射面と、第2可視光分離面と、第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を出射する第2出射面と、を有する第2プリズムと、第2可視光分離面に接合され、第2可視光分離面を透過した光束が入射される第3入射面と、非可視光分離面と、非可視光分離面で分離した非可視領域の光を出射する第3出射面と、を有する第3プリズムと、非可視光分離面に接合され、非可視光分離面を透過した光束が入射される第4入射面と、可視領域の第3色成分の光を出射する第4出射面と、を有する第4プリズムと、を備えた上記(1)から(3)のいずれか一の色分解光学系。
本態様によれば、色分解光学系が、いわゆる複合プリズムで構成され、第1プリズム、第2プリズム、第3プリズム及び第4プリズムを組み合わせ構成される。第1プリズムは、レンズからの光束が入射される第1入射面と、第1可視光分離面と、第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を出射する第1出射面と、を備える。第2プリズムは、第1可視光分離面を透過した光束が入射される第2入射面と、第2可視光分離面と、第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を出射する第2出射面と、を備える。第3プリズムは、第2可視光分離面を透過した光束が入射される第3入射面と、非可視光分離面と、非可視光分離面で分離した非可視領域の光を出射する第3出射面と、を備える。第4プリズムは、非可視光分離面を透過した光束が入射される第4入射面と、可視領域の第3色成分の光を出射する第4出射面と、を備える。第1プリズム及び第2プリズムは、第1プリズムの第1可視光分離面と第2プリズムの第2入射面との間で互いに接合される。第2プリズム及び第3プリズムは、第2プリズムの第2可視光分離面と第3プリズムの第3入射面との間で互いに接合される。第3プリズム及び第4プリズムは、第3プリズムの非可視光分離面と第4プリズムの第4入射面との間で互いに接合される。レンズからの光束は、まず、第1プリズムの第1入射面に入射する。第1入射面に入射した光束は、第1プリズムの第1可視光分離面で可視領域の第1色成分の光が選択的に反射されて分離される。分離された可視領域の第1色成分の光は、第1プリズムの第1出射面から出射される。第1プリズムの第1可視光分離面を透過した光束は、続いて、第2プリズムの第2入射面に入射する。第2入射面に入射した光束は、第2プリズムの第2可視光分離面で可視領域の第2色成分の光が選択的に反射されて分離される。分離された可視領域の第2色成分の光は、第2プリズムの第2出射面から出射される。第2プリズムの第2可視光分離面を透過した光束は、続いて、第3プリズムの第3入射面に入射する。第3入射面に入射した光束は、第3プリズムの非可視光分離面で非可視領域の光が選択的に反射されて分離される。分離された非可視領域の光は、第3プリズムの第3出射面から出射される。第3プリズムの非可視光分離面を透過した光束は、続いて、第4プリズムの第4入射面に入射する。第4入射面に入射した光束は、可視領域の第3色成分の光として第4出射面から出射される。
(7)第1プリズムは、第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を第1入射面で全反射させて、第1出射面から出射させ、第2プリズムは、第2入射面がエアギャップを介して第1可視光分離面に接合され、第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を第2入射面で全反射させて、第2出射面から出射させる、上記(6)の色分解光学系。
本態様によれば、第1プリズムの第1入射面及び第2プリズムの第2入射面が、いわゆる全反射面で構成される。第1プリズムの第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光は、第1入射面で全反射して、第1出射面から出射される。また、第2プリズムの第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光は、第2入射面で全反射して、第2出射面から出射される。第2プリズムは、第1プリズムとの間でエアギャップを介して接合されることにより、第2入射面が全反射面として構成される。
(8)非可視光分離面は、赤外光を分離する、上記(1)から(7)のいずれか一の色分解光学系。
本態様によれば、非可視光分離面が赤外光(IR光)を分離する。可視領域の光については、たとえば、R光、G光、B光に分離する構成とすることができる。この場合、たとえば、第1可視光分離面でB光を分離し、第2可視光分離でR光を分離する。また、すべての分離面を透過した光をG光として分離する。
(9)上記(1)から(8)のいずれか一の色分解光学系と、色分解光学系で分解された可視領域の第1色成分の光を受光する第1可視光イメージセンサと、色分解光学系で分解された可視領域の第2色成分の光を受光する第2可視光イメージセンサと、色分解光学系で分解された可視領域の第3色成分の光を受光する第3可視光イメージセンサと、色分解光学系で分解された非可視領域の光を受光する非可視光イメージセンサと、を備えた撮像ユニット。
本態様によれば、イメージセンサを備えた撮像ユニットとして、色分解光学系が構成される。色分解光学系には、分離した可視領域の第1色成分の光を受光する第1可視光イメージセンサと、可視領域の第2色成分の光を受光する第2可視光イメージセンサと、可視領域の第3色成分の光を受光する第3可視光イメージセンサと、非可視領域の光を受光する非可視光イメージセンサと、が備えられる。
(10)筐体と、筐体に収容された上記(9)の撮像ユニットと、筐体に備えられ、レンズが着脱自在に装着されるマウントと、を備えた撮像装置。
本態様によれば、レンズ交換が可能な撮像装置に撮像ユニットが組み込まれる。レンズは、筐体に備えられたマウントを介して着脱される。
(11)フランジバックが、空気換算長で12.5mm以上、19mm以下である、上記(10)の撮像装置。
本態様によれば、撮像装置のフランジバックが空気換算長で12.5mm以上、19mm以下で構成される。フランジバックとは、マウント面からイメージセンサの受光面までの距離のことである。たとえば、Cマウント、CSマウントを採用する撮像装置が、これに該当する。Cマウントは、内径24.4mm(1インチ)、ピッチ0.794mm(32山/1インチ)、フランジバック17.526mm(空気換算長)の規格のマウントである。CSマウントは、Cマウントにおけるフランジバックを12.5mm(空気換算長)としたものである。
本発明によれば、カラーシェーディングの発生を抑制できる。
撮像ユニットの構成の一例を示す図 図1のA、B及びCの部分を拡大した図 レンズから第3プリズム第2面に入射する光の入射角の関係を示す図 IR光を2回反射させて取り出す場合の色分解光学系の構成例を示す図 図4のA、B及びCの部分を拡大した図 カメラの構成の一例を示す図 カメラの電気的構成を示すブロック図 カメラマイコンが実現する主な機能のブロック図 電子内視鏡の一例を示す図 RGB画像及びIR画像を重ねて表示する場合の表示処理装置の概略構成を示すブロック図 RGB画像、IR画像及び合成画像の表示の一例を示す図 第3プリズムの屈折率n1と、その屈折率n1から求められるブリュースター角γと、第3プリズム第2面が満たすべき入射角の条件との関係を示す表
以下、添付図面に従って本発明を実施するための好ましい形態について詳説する。
◆◆色分解光学系及び撮像ユニット◆◆
[色分解光学系及び撮像ユニットの構成]
図1は、撮像ユニットの構成の一例を示す図である。
撮像ユニット1は、入射光束を4つの色成分の光に分解する色分解光学系10と、その色分解光学系10で分解された4つの色成分の光を各々個別に受光する4つのイメージセンサ30R、30G、30B、30IRと、を備えて構成される。
《色分解光学系》
本実施の形態の色分解光学系10は、入射光束をR光(赤色光)、G光(緑色光)、B光(青色光)及びIR光(赤外光)に分解する。R光、G光及びB光は、可視領域の3つの色成分の光の一例である。また、IR光は、非可視領域の色成分の光の一例である。
図1に示すように、色分解光学系10は、第1プリズム12、第2プリズム14、第3プリズム16及び第4プリズム18の4つのプリズムを組み合わせて構成される。4つのプリズムは、光軸Lzに沿って光の入射側から第1プリズム12、第2プリズム14、第3プリズム16、第4プリズム18の順で配置される。本実施の形態の色分解光学系10では、第1プリズム12でB光Lb、第2プリズム14でR光Lr、第3プリズム16でIR光Lir、第4プリズム18でG光Lgを取り出す。
〈第1プリズム〉
第1プリズム12は、B光Lbを取り出すプリズムである。第1プリズム12は、第1プリズム第1面12a、第1プリズム第2面12b及び第1プリズム第3面12cを有する。
第1プリズム第1面12aは、第1入射面及び第1可視光反射面として機能する。第1プリズム第1面12aは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して直交して配置される。レンズ2を通った光は、最初に、この第1プリズム第1面12aに入射する。
第1プリズム第2面12bは、第1可視光分離面として機能する。第1プリズム第2面12bは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して傾けて配置される。
図2(A)は、図1において、破線で示す円Aの部分を拡大した図である。同図に示すように、第1プリズム第2面12bは、光軸Lzを通る光が、入射角α1で入射するように、光軸Lzに対して傾けて配置される。
第1プリズム第2面12bには、図示しないB光反射ダイクロイック膜が備えられる。B光反射ダイクロイック膜は、可視領域の第1色成分の光であるB光Lbのみを選択的に反射し、その他の色成分の光を透過させる。B光反射ダイクロイック膜によってB光Lbのみを選択的に反射させることにより、入射光からB光Lbが分離される。
第1プリズム第2面12bで分離されたB光Lbは、第1プリズム第1面12aに向けて反射される。上記のように、第1プリズム第1面12aは、第1可視光反射面としても機能する。第1プリズム第2面12bで分離されたB光Lbは、第1プリズム第1面12aに所定の入射角で入射する。この入射角は、第1プリズム第1面12aで全反射する角度である。第1プリズム第1面12aは、第1プリズム第2面12bで分離されたB光Lbを第1プリズム第3面12cの方向に向けて全反射する。
第1プリズム第3面12cは、第1出射面として機能する。第1プリズム第1面12aで全反射されたB光Lbは、この第1プリズム第3面12cから出射される。
第1プリズム第3面12cには、B光トリミングフィルタ20Bが備えられる。B光トリミングフィルタ20Bは、B光から余分な色成分の光をカットし、B光の色再現性を向上させる。
〈第2プリズム〉
第2プリズム14は、R光Lrを取り出すプリズムである。第2プリズム14は、第2プリズム第1面14a、第2プリズム第2面14b及び第2プリズム第3面14cを有する。
第2プリズム第1面14aは、第2入射面及び第2可視光反射面として機能する。第2プリズム第1面14aは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して傾けて配置される。その傾斜角度は、光軸Lzに対する第1プリズム第2面12bの傾斜角度と同じ角度に設定される。すなわち、第2プリズム第1面14aは、第1プリズム第2面12bと平行に配置される。
第2プリズム第1面14aは、第1プリズム12との接合面としても機能する。第2プリズム第1面14aは、たとえば、枠状のスペーサ22を介して、第1プリズム第2面12bに接合される。これにより、第1プリズム第2面12b及び第2プリズム第1面14aがエアギャップ24を介して接合される。第1プリズム第2面12bを透過した光は、エアギャップ24を介して、第2プリズム第1面14aに入射する。
第2プリズム第2面14bは、第2可視光分離面として機能する。第2プリズム第2面14bは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して傾けて配置される。
図2(B)は、図1において、破線で示す円Bの部分を拡大した図である。同図に示すように、第2プリズム第2面14bは、光軸Lzを通る光が、入射角α2で入射するように、光軸Lzに対して傾けて配置される。
第2プリズム第2面14bには、図示しないR光反射ダイクロイック膜が備えられる。R光反射ダイクロイック膜は、可視領域の第2色成分の光であるR光Lrのみを選択的に反射し、その他の色成分の光を透過させる。R光反射ダイクロイック膜によってR光Lrのみを選択的に反射させることにより、入射光からR光Lrが分離される。
第2プリズム第2面14bで分離されたR光Lrは、第2プリズム第1面14aに向けて反射される。上記のように、第2プリズム第1面14aは、第2可視光反射面としても機能する。第2プリズム第2面14bで分離されたR光Lrは、第2プリズム第1面14aに所定の入射角で入射する。この入射角は、第2プリズム第1面14aで全反射する角度である。第2プリズム第1面14aは、第2プリズム第2面14bで分離されたR光Lrを第2プリズム第3面14cの方向に向けて全反射する。
第2プリズム第3面14cは、第2出射面として機能する。第2プリズム第1面14aで全反射されたR光Lrは、この第2プリズム第3面14cから出射される。
第2プリズム第3面14cには、R光トリミングフィルタ20Rが備えられる。R光トリミングフィルタ20Rは、R光から余分な色成分の光をカットし、R光の色再現性を向上させる。
〈第3プリズム〉
第3プリズム16は、IR光Lirを取り出すプリズムである。第3プリズム16は、第3プリズム第1面16a、第3プリズム第2面16b及び第3プリズム第3面16cを有する。
第3プリズム第1面16aは、第3入射面として機能する。第3プリズム第1面16aは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して傾けて配置される。その傾斜角度は、光軸Lzに対する第2プリズム第2面14bの傾斜角度と同じ角度に設定される。すなわち、第3プリズム第1面16aは、第2プリズム第2面14bと平行に配置される。
第3プリズム第1面16aは、第2プリズム14との接合面としても機能する。第3プリズム第1面16aは、図示しない接着剤層を介して、第2プリズム第2面14bに接合される。これにより、第2プリズム14及び第3プリズム16が一体化される。第2プリズム第2面14bを透過した光は、第3プリズム第1面16aに入射する。
第3プリズム第2面16bは、非可視光分離面として機能する。第3プリズム第2面16bは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して傾けて配置される。
図2(C)は、図1において、破線で示す円Cの部分を拡大した図である。同図に示すように、第3プリズム第2面16bは、光軸Lzを通る光が、入射角α3で入射するように、光軸Lzに対して傾けて配置される。この入射角α3は、第1プリズム第2面12bへの入射角α1及び第2プリズム第2面14bへの入射角α2よりも大きな値である(α1<α3かつα2<α3)。すなわち、本実施の形態の色分解光学系10では、3つある分離面(第1プリズム第2面12b、第2プリズム第2面14b及び第3プリズム第2面16b)のうち第3プリズム第2面16bへの入射角α3が最も大きくなるように構成されている。これにより、カラー画像でカラーシェーディングが発生するのを抑制できる。この点については、後に詳述する。
第3プリズム第2面16bには、図示しないIR光反射ダイクロイック膜が備えられる。IR光反射ダイクロイック膜は、非可視領域の光であるIR光Lirのみを選択的に反射し、その他の色成分の光を透過させる。IR光反射ダイクロイック膜によってIR光Lirのみを選択的に反射させることにより、入射光からIR光Lirが分離される。第3プリズム第2面16bで分離されたIR光Lirは、第3プリズム第3面16cの方向に向けて反射される。
第3プリズム第3面16cは、第3出射面として機能する。第3プリズム第2面16bで分離されたIR光Lirは、そのまま第3プリズム第3面16cから出射される。
第3プリズム第3面16cには、IR光トリミングフィルタ20IRが備えられる。IR光トリミングフィルタ20IRは、IR光から余分な色成分の光をカットし、S/N比の高いIR光が取得できる。
〈第4プリズム〉
第4プリズム18は、G光Lgを取り出すプリズムである。第4プリズム18は、第4プリズム第1面18a及び第4プリズム第2面18bを有する。
第4プリズム第1面18aは、第4入射面として機能する。第4プリズム第1面18aは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して傾けて配置される。その傾斜角度は、光軸Lzに対する第3プリズム第2面16bの傾斜角度と同じ角度に設定される。すなわち、第4プリズム第1面18aは、第3プリズム第2面16bと平行に配置される。
第4プリズム第1面18aは、第3プリズム16との接合面としても機能する。第4プリズム第1面18aは、図示しない接着剤層を介して、第3プリズム第2面16bに接合される。これにより、第3プリズム16及び第4プリズム18が一体化される。第3プリズム第2面16bを透過した光は、第4プリズム第1面18aに入射する。
第4プリズム第2面18bは、第4出射面として機能する。第4プリズム第2面18bは、光軸Lz上に配置され、かつ、光軸Lzに対して直交して配置される。第4プリズム第1面18aに入射した光は、そのまま第4プリズム第3面18cから出射される。ここで、第4プリズム第1面18aに入射する光は、B光、R光及びIR光が分離された光である。このB光、R光及びIR光が分離された光が、可視領域の第3色成分の光であるG光として、第4プリズム第2面18bから出射される。
第4プリズム第2面18bには、G光トリミングフィルタ20Gが備えられる。G光トリミングフィルタ20Gは、G光から余分な色成分の光をカットし、G光の色再現性を向上させる。
《イメージセンサ》
4つのイメージセンサは、B光Lbを受光するB光イメージセンサ30B、R光Lrを受光するR光イメージセンサ30R、G光Lgを受光するG光イメージセンサ30G及びIR光Lirを受光するIR光イメージセンサ30IRで構成される。各イメージセンサは、たとえば、CCD(Charged Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のエリアイメージセンサで構成される。
〈B光イメージセンサ〉
B光イメージセンサ30Bは、第1可視光イメージセンサの一例である。B光イメージセンサ30Bは、色分解光学系10で分解された可視領域の第1色成分の光であるB光Lbを受光し、電気信号に変換して出力する。B光イメージセンサ30Bは、図示しないホルダを介して、第1プリズム12の第1プリズム第3面12c又はB光トリミングフィルタ20Bに取り付けられる。B光イメージセンサ30Bは、その受光面が、第1プリズム第3面12cから出射されるB光Lbの光軸上に配置され、かつ、その光軸に対して直交して配置される。
〈R光イメージセンサ〉
R光イメージセンサ30Rは、第2可視光イメージセンサの一例である。R光イメージセンサ30Rは、色分解光学系10で分解された可視領域の第2色成分の光であるR光Lrを受光し、電気信号に変換して出力する。R光イメージセンサ30Rは、図示しないホルダを介して、第2プリズム14の第2プリズム第3面14c又はR光トリミングフィルタ20Rに取り付けられる。R光イメージセンサ30Rは、その受光面が、第2プリズム第3面14cから出射されるR光Lrの光軸上に配置され、かつ、その光軸に対して直交して配置される。
〈G光イメージセンサ〉
G光イメージセンサ30Gは、第3可視光イメージセンサの一例である。G光イメージセンサ30Gは、色分解光学系10で分解された可視領域の第3色成分の光であるG光Lgを受光し、電気信号に変換して出力する。G光イメージセンサ30Gは、図示しないホルダを介して、第4プリズム18の第4プリズム第2面18b又はG光トリミングフィルタ20Gに取り付けられる。G光イメージセンサ30Gは、その受光面が、第4プリズム第2面18bから出射されるG光Lgの光軸上に配置され、かつ、その光軸に対して直交して配置される。
〈IR光イメージセンサ〉
IR光イメージセンサ30IRは、非可視光イメージセンサの一例である。IR光イメージセンサ30IRは、色分解光学系10で分解された非可視領域の光であるIR光Lirを受光し、電気信号に変換して出力する。IR光イメージセンサ30IRは、図示しないホルダを介して、第3プリズム16の第3プリズム第3面16c又はIR光トリミングフィルタ20IRに取り付けられる。IR光イメージセンサ30IRは、その受光面が、第3プリズム第3面16cから出射されるIR光Lirの光軸上に配置され、かつ、その光軸に対して直交して配置される。
[色分解光学系及び撮像ユニットの作用]
《色分解》
本実施の形態の撮像ユニット1は、レンズ2を通った光を色分解光学系10で4つの色成分の光(R光、G光、B光及びIR光)に分解し、各光を4つのイメージセンサ(R光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G、B光イメージセンサ30B及びIR光イメージセンサ30IR)で個別に受光する。
レンズ2を通った光は、まず、第1プリズム第1面12aに入射する。第1プリズム第1面12aに入射した光は、第1プリズム第2面12bにおいて、B光Lbのみが選択的に反射される。これにより、第1プリズム12に入射した光からB光Lbが分離される。
分離されたB光Lbは、第1プリズム第1面12aに向けて反射され、第1プリズム第1面12aに入射する。第1プリズム第1面12aに入射したB光Lbは、第1プリズム第1面12aで全反射され、第1プリズム第3面12cから出射される。第1プリズム第3面12cから出射されたB光Lbは、B光トリミングフィルタ20Bを介して、B光イメージセンサ30Bの受光面に入射する。
B光Lb以外の色成分の光は、第1プリズム第2面12bを透過し、エアギャップ24を介して第2プリズム第1面14aに入射する。第2プリズム第1面14aに入射した光は、第2プリズム第2面14bにおいて、R光Lrのみが選択的に反射される。これにより、第2プリズム14に入射した光からR光Lrが分離される。
分離されたR光Lrは、第2プリズム第1面14aに向けて反射され、第2プリズム第1面14aに入射する。第2プリズム第1面14aに入射したR光Lrは、第2プリズム第1面14aで全反射され、第2プリズム第3面14cから出射される。第2プリズム第3面14cから出射されたR光Lrは、R光トリミングフィルタ20Rを介して、R光イメージセンサ30Rの受光面に入射する。
R光Lr以外の色成分の光は、第2プリズム第2面14bを透過し、第3プリズム第1面16aに入射する。第3プリズム第1面16aに入射した光は、第3プリズム第2面16bにおいて、IR光Lirのみが選択的に反射される。これにより、第3プリズム16に入射した光からIR光Lirが分離される。
分離されたIR光Lirは、第3プリズム第3面16cに向けて反射され、第3プリズム第3面16cから出射される。第3プリズム第3面16cから出射されたIR光Lirは、IR光トリミングフィルタ20IRを介して、IR光イメージセンサ30IRの受光面に入射する。
IR光Lir以外の色成分の光は、第3プリズム第2面16bを透過し、第4プリズム第1面18aに入射する。第4プリズム第1面18aに入射した光は、G光Lgとして、そのまま第4プリズム第2面18bから出射される。第4プリズム第2面18bから出射されたG光Lgは、G光トリミングフィルタ20Gを介して、G光イメージセンサ30Gの受光面に入射する。
《画像の生成》
上記のように、本実施の形態の撮像ユニット1によれば、レンズ2を通った光を色分解光学系10で4つの色成分の光(R光、G光、B光及びIR光)に分解し、各光を4つのイメージセンサ(R光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G、B光イメージセンサ30B及びIR光イメージセンサ30IR)で個別に受光できる。
R光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G及びB光イメージセンサ30Bから出力される信号を処理することにより、カラー画像であるRGB画像を生成できる。また、IR光イメージセンサ30IRから出力される信号を処理することにより、IR画像を生成できる。
なお、IR光Lirは、一度だけ反射して射出されるため、IR光イメージセンサ30IRの受光面に結像される像は、RGB画像に対してミラー像(反転像)となる。したがって、IR画像については、所要の反転処理を施す必要がある。一方、IR光Lirを一度だけ反射させて取り出す構成とすることにより、色分解光学系10をコンパクト化できる。
ところで、上記のように、本実施の形態の撮像ユニット1では、3つある分離面(第1プリズム第2面12b、第2プリズム第2面14b及び第3プリズム第2面16b)のうち第3プリズム第2面16bにおいて、光軸Lzを通る光の入射角が最大となるように構成されている(α1<α3かつα2<α3)。第3プリズム第2面16bは、IR光Lirを分離する面である。このようにIR光Lirを分離する面において、光軸Lzを通る光の入射角が最大となるように構成することにより、RGB画像にカラーシェーディングが発生するのを効果的に抑制できる。
カラーシェーディングは、色分離面への入射角の大きさに起因して発生し、その大きさが大きくなるほど、発生量も大きくなる。光軸Lzを通る光の入射角が最大となる面をIR光Lirの分離面(第3プリズム第2面16b)とすることで、可視領域の色成分の光を分離する面(第1プリズム第2面12b及び第2プリズム第2面14b)への入射角が大きくなるのを抑制できる。これにより、カラー画像であるRGB画像にカラーシェーディングが発生するのを抑制でき、高品質なカラー画像を生成できる。
[IR光の分離面(第3プリズム第2面)の好ましい設定]
IR光Lirの分離面である第3プリズム第2面16bについては、入射角がブリュースター角となるのを避けて設定することが好ましい。
ここで、ブリュースター角(偏光角)とは、屈折率の異なる物質の界面において、p偏光の反射率が0となる入射角のことである。ブリュースター角γは、2つの物質の屈折率から求められ、式 γ=Arctan(n2/n1) により求められる。なお、n1は入射側の屈折率、n2は透過側の屈折率である。たとえば、第3プリズム16の屈折率(入射側の屈折率n1)が1.8であり、第3プリズム16と第4プリズム18とを接合する接着剤の屈折率(透過側の屈折率n2)が1.52の場合、第3プリズム第2面16bにおけるブリュースター角は、約40.18度である。入射角がブリュースター角の場合、透過光(屈折光)と反射光とのなす角は90度となる。
第3プリズム第2面16bにブリュースター角で光が入射すると、分離されるIR光Lirは、p偏光成分の分だけ光量が低下する。したがって、第3プリズム第2面16bに入射する光の入射角が、ブリュースター角となるのを避けることが好ましい。これにより、画面内で光量差が生じるのを防止でき、高品質なIR画像を撮像できる。
第3プリズム第2面16bに入射する光の入射角がブリュースター角となるのを避けるためには、たとえば、レンズから最大開口の光束を入射した場合に、ほぼすべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射するように、第3プリズム第2面16bを設定すればよい。
図3は、レンズから第3プリズム第2面に入射する光の入射角の関係を示す図である。同図は、最大開口の光束が入射した場合の例を示している。
同図に示すように、第3プリズム第2面16bが下向きに傾いている場合、最も大きな入射角で入射する光は、レンズ2の下端を通って第3プリズム第2面16bに入射する光である。この光の入射角αxがブリュースター角よりも大きな角度となるように、第3プリズム第2面16bを設定する。これにより、レンズ2から出射される光をすべてブリュースター角よりも大きな入射角で第3プリズム第2面16bに入射させることができる。
当該条件は、次のようにも規定できる。レンズ2から最大開口の光束を入射した場合の光線の光軸Lzに対する最大角度(見込み角)をβ、第3プリズム第2面16bにおけるブリュースター角をγ、光軸Lzを通って第3プリズム第2面16bに入射する光の入射角をα3とした場合に、α3>β+γの条件を満たすように、第3プリズム第2面16bの傾きを設定する。これにより、レンズ2からの光をすべてブリュースター角よりも大きな入射角で第3プリズム第2面16bに入射させることができる。また、これにより、IR画像を撮像する際に画面内で光量差が生じるのを防止でき、高品質なIR画像を撮像できる。
ところで、高品質なIR画像を撮像するためには、上記条件を満足するように、第3プリズム第2面16bの傾きを設定することが好ましい。
しかし、このように設定することで、撮像ユニット1が大型化するような場合は、一定の条件で光量差が生じるのを許容して、第3プリズム第2面16bの傾きを設定することが好ましい。すなわち、画像品質を大きく損なわないレベルで光量差の発生を許容し、第3プリズム第2面16bの傾きを設定することが好ましい。
このような条件としては、たとえば、レンズ2からFナンバが2.0の光束を入射した場合に、ほぼすべての光がブリュースター角よりも大きな入射角で入射するように、第3プリズム第2面16bの傾きを設定する。これにより、たとえば、Fナンバが2.0未満の光束が入射した場合であっても、ブリュースター角で入射する光を僅かな量に抑えることができ、発生する光量差を実用上問題のないレベルに抑えることができる。
ここで、Fナンバは、レンズの焦点距離をレンズの有効口径割った値として定義される。有効口径とは、レンズの光軸上無限遠の位置にある点光源を想定した場合に、その点光源からレンズへ入射する平行光線の光束の直径のことである。FナンバをFn、焦点距離をf、有効口径をΦとすると、Fn=f/Φとなる。
Fナンバと像側NA(Numerical Aperture/開口数)との間には、Fn=1/(2NA)の関係がある。像側NAは、光軸上の像点から射出瞳をのぞき込んだ半角θを使ってNA=Nsinθと定義される。 ここで、Nは、像点周囲の媒質の屈折率であり、空気の場合は1である。よって、FナンバFnは、Fn=1/(2Nsinθ)の関係がある。
一例として、第3プリズム第2面16bにおけるブリュースター角γが約40.18度の場合を考える。当該条件は、第3プリズム16の屈折率n1(入射側の屈折率)が1.8であり、第3プリズム16と第4プリズム18とを接合する接着剤層の屈折率n2(透過側の屈折率)が1.52の場合である。
レンズ2からFナンバが2.0の光束を入射した場合の光線の光軸Lzに対する最大角度(見込み角)βを7.98度とすると、第3プリズム第2面16bは、光軸Lzを通って第3プリズム第2面16bに入射する光の入射角α3が、48.16度(β+γ=7.98+40.18)より大きくなるように、その傾きを設定すればよい。
なお、入射角は、射光線が入射点で媒質境界面の法線となす角であるので、第3プリズム第2面16bは、その法線が光軸Lzに対して48.16度より大きくなるように、その傾きを設定すればよい。
[色分解光学系の変形例]
《IR光を2回反射させて取り出す形態》
〈構成〉
上記実施の形態では、IR光を1回反射させて取り出す構成としているが、B光及びR光と同様に、2回反射させて取り出す構成とすることもできる。これにより、IR画像をミラー像とせずに取り出せる。
図4は、IR光を2回反射させて取り出す場合の色分解光学系の構成例を示す図である。
本例の色分解光学系10Aは、第3プリズム16と第2プリズム14とがエアギャップ28を介して接合される点で上記実施の形態の色分解光学系10と相違する。以下、この相違点について説明する。
図4に示すように、IR光Lirを取り出すプリズムである第3プリズム16は、その第3プリズム第1面16aが第2プリズム14との接合面として機能する。第3プリズム第1面16aは、たとえば枠状のスペーサ26を介して、第2プリズム第2面14bに接合される。これにより、第3プリズム16と第2プリズム14とがエアギャップ28を介して接合される。
第3プリズム16と第2プリズム14とがエアギャップ28を介して接合されることにより、第3プリズム第1面16aが全反射面として機能する。第3プリズム第1面16aは、第3プリズム第2面16bで反射されたIR光Lirが、第3プリズム第3面16cの方向に向けて全反射するように設定される。
〈作用〉
レンズ2を通った光は、まず、第1プリズム第1面12aに入射する。第1プリズム第1面12aに入射した光は、第1プリズム第2面12bにおいて、B光Lbのみが選択的に反射される。これにより、第1プリズム12に入射した光からB光Lbが分離される。
分離されたB光Lbは、第1プリズム第1面12aに向けて反射され、第1プリズム第1面12aに入射する。第1プリズム第1面12aに入射したB光Lbは、第1プリズム第1面12aで全反射され、第1プリズム第3面12cから出射される。第1プリズム第3面12cから出射されたB光Lbは、B光トリミングフィルタ20Bを介して、B光イメージセンサ30Bの受光面に入射する。
B光Lb以外の色成分の光は、第1プリズム第2面12bを透過し、エアギャップ24を介して第2プリズム第1面14aに入射する。第2プリズム第1面14aに入射した光は、第2プリズム第2面14bにおいて、R光Lrのみが選択的に反射される。これにより、第2プリズム14に入射した光からR光Lrが分離される。
分離されたR光Lrは、第2プリズム第1面14aに向けて反射され、第2プリズム第1面14aに入射する。第2プリズム第1面14aに入射したR光Lrは、第2プリズム第1面14aで全反射され、第2プリズム第3面14cから出射される。第2プリズム第3面14cから出射されたR光Lrは、R光トリミングフィルタ20Rを介して、R光イメージセンサ30Rの受光面に入射する。
R光Lr以外の色成分の光は、第2プリズム第2面14bを透過し、エアギャップ28を介して第3プリズム第1面16aに入射する。第3プリズム第1面16aに入射した光は、第3プリズム第2面16bにおいて、IR光Lirのみが選択的に反射される。これにより、第3プリズム16に入射した光からIR光Lirが分離される。
分離されたIR光Lirは、第3プリズム第1面16aに向けて反射され、第3プリズム第1面16aに入射する。第3プリズム第1面16aに入射したIR光Lirは、第3プリズム第1面16aで全反射され、第3プリズム第3面16cから出射される。第3プリズム第3面16cから出射されたIR光Lirは、IR光トリミングフィルタ20IRを介して、IR光イメージセンサ30IRの受光面に入射する。
IR光Lir以外の色成分の光は、第3プリズム第2面16bを透過し、第4プリズム第1面18aに入射する。第4プリズム第1面18aに入射した光は、G光Lgとして、そのまま第4プリズム第2面18bから出射される。第4プリズム第2面18bから出射されたG光Lgは、G光トリミングフィルタ20Gを介して、G光イメージセンサ30Gの受光面に入射する。
このように、IR光Lirについても、B光及びR光と同様に2回反射させて取り出すことにより、IR画像をミラー像とせずに取り出せる。これにより、後の画像処理を簡素化できる。
図5は、図4において、破線で示す円A、B及びCの部分を拡大した図である。なお、同図(A)は、円Aの部分、同図(B)は円Bの部分、同図(C)は円Cの部分を拡大した図である。
本例の場合も3つある分離面(第1プリズム第2面12b、第2プリズム第2面14b及び第3プリズム第2面16b)のうち光軸Lzを通る光の入射角が最大となる面が、第3プリズム第2面16bとなるように構成される。これにより、カラー画像でカラーシェーディングが発生するのを抑制できる。
《その他の色分解光学系の変形例》
〈分離する順番〉
上記実施の形態では、入射光束からR光、G光、B光及びIR光の4つの色成分の光を分離する際、B光、R光、IR光、G光の順で分離しているが、各色成分の光を分離する順番は、これに限定されるものではない。たとえば、IR光、B光、R光、G光の順で分離する構成とすることもできる。
〈分離する光(チャネル)〉
上記実施の形態では、可視領域の3つの色成分の光として、R光、G光及びB光を入射光束から分離する構成としているが、可視領域の3つの色成分の光として分離する光は、これに限定されるものではない。用途等に応じて適宜設定できる。
また、上記実施の形態では、非可視領域の色成分の光として、IR光を分離する構成としているが、非可視領域の色成分の光として分離する光は、これに限定されるものではない。用途等に応じて適宜設定できる。たとえば、紫外光を分離する構成とすることもできる。
〈ギャップレスでの構成〉
色分解光学系については、いわゆるギャップレスプリズムで構成することもできる。ギャップレスプリズムとは、エアギャップを備えていない構成のプリズムのことである。ギャップレスプリズムで構成される色分解光学系では、第1プリズム以外すべてのプリズムにおいて、光が一度しか反射せずに取り出される。
ギャップレスプリズムで構成する場合も3つある分離面(第1可視光分離面、第2可視光分離面及び非可視光分離面)のうち光軸を通る光の入射角が最大となる面が非可視光分離面となるように構成する。これにより、カラー画像でカラーシェーディングが発生するのを抑制できる。
〈トリミングフィルタ〉
上記実施の形態では、各プリズムの出射面にトリミングフィルタを備えているが、トリミングフィルタを備えない構成とすることも可能である。また、特定の出射面についてのみトリミングフィルタを備えることも可能である。
◆◆カメラ◆◆
[カメラの構成]
図6は、カメラの構成の一例を示す図である。
カメラ100は、撮像装置の一例である。本実施の形態のカメラ100は、レンズ交換が可能なカメラとして構成される。また、本実施の形態のカメラ100は、上記撮像ユニット1を使用することにより、RGB画像及びIR画像の撮像が可能なカメラとして構成される。
カメラ100は、箱状の筐体110を備え、その筐体110の内部に撮像ユニット1が収容される。撮像ユニット1は、図示しないホルダを介して、筐体110の内部の所定位置に配置される。
筐体110は、その正面部分にカメラ側マウント112を備える。カメラ側マウント112は、Cマウントで構成される。Cマウントは、内径24.4mm(1インチ)、ピッチ0.794mm(32山/1インチ)、フランジバック17.526mm(空気換算長)の規格のマウントである。フランジバックFBとは、マウントのマウント面からイメージセンサの受光面までの距離のことである。
撮像ユニット1は、Cマウントの規格を満たして設置される。したがって、Cマウントにおけるフランジバックの条件を満たし得るサイズで構成される。各イメージセンサ30R、30B、30G、30IRには、イメージサイズが1型(対角16mm)以下のイメージセンサが使用される。本実施の形態では、イメージサイズが1/3型(対角6mm)のイメージセンサが使用される。したがって、色分解光学系10は、1/3型のイメージセンサを使用した場合にCマウントにおけるフランジバックの条件を満たし得るサイズで構成される。
撮像レンズ200は、Cマウント規格のレンズで構成される。撮像レンズ200は、その鏡胴210の基端部にCマウント規格のレンズ側マウント212を備える。
[カメラの電気的構成]
図7は、カメラの電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、カメラ100は、R光イメージセンサドライバ120R、G光イメージセンサドライバ120G、B光イメージセンサドライバ120B、IR光イメージセンサドライバ120IR、R光アナログ信号処理部122R、G光アナログ信号処理部122G、B光アナログ信号処理部122B、IR光アナログ信号処理部122IR、カメラマイコン124等を備える。
《イメージセンサドライバ》
R光イメージセンサドライバ120Rは、カメラマイコン124からの指令に応じて、R光イメージセンサ30Rを駆動する。
G光イメージセンサドライバ120Gは、カメラマイコン124からの指令に応じて、G光イメージセンサ30Gを駆動する。
B光イメージセンサドライバ120Bは、カメラマイコン124からの指令に応じて、B光イメージセンサ30Bを駆動する。
IR光イメージセンサドライバ120IRは、カメラマイコン124からの指令に応じて、IR光イメージセンサ30IRを駆動する。
《アナログ信号処理部》
R光アナログ信号処理部122Rは、R光イメージセンサ30Rを出力される画素ごとのR光のアナログの画像信号を取り込み、所定の信号処理(たとえば、相関二重サンプリング処理、ゲイン調整等)を施し、処理後の信号を、デジタル信号に変換して出力する。R光アナログ信号処理部122Rから出力されたR光Lrのデジタルの画像信号は、カメラマイコン124に取り込まれる。
G光アナログ信号処理部122Gは、G光イメージセンサ30Gを出力される画素ごとのG光のアナログの画像信号を取り込み、所定の信号処理を施し、処理後の信号を、デジタル信号に変換して出力する。G光アナログ信号処理部122Gから出力されたG光Lgのデジタルの画像信号は、カメラマイコン124に取り込まれる。
B光アナログ信号処理部122Bは、B光イメージセンサ30Bを出力される画素ごとのB光のアナログの画像信号を取り込み、所定の信号処理を施し、処理後の信号を、デジタル信号に変換して出力する。B光アナログ信号処理部122Bから出力されたB光Lbのデジタルの画像信号は、カメラマイコン124に取り込まれる。
IR光アナログ信号処理部122IRは、IR光イメージセンサ30IRを出力される画素ごとのIR光のアナログの画像信号を取り込み、所定の信号処理を施し、処理後の信号を、デジタル信号に変換して出力する。IR光アナログ信号処理部122IRから出力されたIR光Lirのデジタルの画像信号は、カメラマイコン124に取り込まれる。
《カメラマイコン》
カメラマイコン124は、CPU(Central Processing Unit/中央処理装置)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備えたマイクロコンピュータで構成される。カメラマイコン124は、所定のプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。プログラムは、ROMに格納される。
図8は、カメラマイコンが実現する主な機能のブロック図である。
同図に示すように、カメラマイコン124は、所定のプログラムを実行することにより、イメージセンサ駆動制御部124a、RGB画像信号処理部124b、IR画像信号処理部124c、RGB画像信号出力部124d、IR画像信号出力部124e等として機能する。
〈イメージセンサ駆動制御部〉
イメージセンサ駆動制御部124aは、R光イメージセンサドライバ120R、G光イメージセンサドライバ120G、B光イメージセンサドライバ120B、IR光イメージセンサドライバ120IRを介して、R光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G、B光イメージセンサ30B、IR光イメージセンサ30IRの駆動を制御する。
〈RGB画像信号処理部〉
RGB画像信号処理部124bは、R光アナログ信号処理部122R、G光アナログ信号処理部122G及びB光アナログ信号処理部122Bから出力されるR光の画像信号、B光の画像信号及びG光の画像信号を取り込み、所定の信号処理を施して、カラー画像であるRGB画像を生成する。
〈IR画像信号処理部〉
IR画像信号処理部124cは、IR光アナログ信号処理部122IRから出力されるIR光の画像信号を取り込み、所定の信号処理を施して、IR画像を生成する。
なお、IR画像は、そのまま出力するとRGB画像に対してミラー像となるので、所要の反転処理が施されて出力される。
〈RGB画像信号出力部〉
RGB画像信号出力部124dは、RGB画像信号処理部124bで生成されたRGB画像をRGB画像信号出力端子126から出力させる。
〈IR画像信号出力部〉
IR画像信号出力部124eは、IR画像信号処理部124cで生成されたIR画像をIR画像信号出力端子128から出力させる。
[カメラの作用]
撮像レンズ200を通った光は、色分解光学系10でR光、G光、B光及びIR光に分解される。分解されたR光、G光、B光及びIR光は、それぞれR光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G、B光イメージセンサ30B及びIR光イメージセンサ30IRで個別に受光される。
R光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G、B光イメージセンサ30B及びIR光イメージセンサ30IRは、それぞれ受光したR光、G光、B光及びIR光を電気信号に変換して出力する。
《RGB画像の出力》
R光イメージセンサ30R、G光イメージセンサ30G及びB光イメージセンサ30Bから出力された電気信号は、それぞれR光アナログ信号処理部122R、G光アナログ信号処理部122G及びB光アナログ信号処理部122Bに取り込まれる。R光アナログ信号処理部122R、G光アナログ信号処理部122G及びB光アナログ信号処理部122Bは、取り込んだR光、G光及びB光に所定の信号処理を施して、カメラマイコン124に出力する。
カメラマイコン124は、R光アナログ信号処理部122R、G光アナログ信号処理部122G及びB光アナログ信号処理部122Bから取り込んだR光の画像信号、B光の画像信号及びG光の画像信号に所定の信号処理を施して、カラー画像であるRGB画像を生成し、RGB画像信号出力端子126から出力する。
RGB画像信号出力端子126には、たとえば、RGB画像用のモニタが接続される。撮像されたRGB画像は、このRGB画像用のモニタに表示される。
《IR画像の出力》
IR光イメージセンサ30IRから出力された電気信号は、IR光アナログ信号処理部122IRに取り込まれる。IR光アナログ信号処理部122IRは、取り込んだIR光に所定の信号処理を施して、カメラマイコン124に出力する。
カメラマイコン124は、IR光アナログ信号処理部122IRから取り込んだIR光の画像信号に所定の信号処理を施して、IR画像を生成し、IR画像信号出力端子128から出力する。
IR画像信号出力端子128には、たとえば、IR画像用のモニタが接続される。撮像されたIR画像は、このIR画像用のモニタに表示される。
なお、IR画像及びRGB画像を共通のモニタに出力し、ユーザからの指示に応じて、表示する画像を切り替える態様とすることも可能である。また、両者を同一画面に並列して表示することも可能である。更に、両者を重ね合わせて表示することも可能である。この点については、後述する。
[撮像装置の変形例]
《レンズ一体式のカメラへの適用》
上記実施の形態では、本発明をレンズ交換式のカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。撮像レンズが、筐体に一体的に組み付けられたカメラにも同様に本発明を適用できる。
また、カメラの制御、信号処理等を別のユニットで実施する構成の撮像装置にも本発明は適用できる。たとえば、色分解光学系、イメージセンサ等をカメラヘッドに組み込み、その制御、信号処理等は、カメラコントロールユニットで実施する構成の撮像装置にも本発明は適用できる。
《マウントの構成》
上記実施の形態では、撮像レンズを装着するためのマウントとして、Cマウントを採用しているが、マウントの構成は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、CSマウント等を採用することもできる。CSマウントは、Cマウントにおけるフランジバックを12.5mm(空気換算長)としたものである。
なお、上記実施の形態の撮像ユニット1のように、IR光を一度だけ反射させて取り出す構成とすることにより、撮像ユニットのコンパクト化が可能になる。したがって、上記実施の形態の撮像ユニット1は、撮像ユニットのコンパクト化が要求される撮像装置において、特に有効に作用する。コンパクト化が要求される撮像装置とは、Cマウント、CSマウントを採用する撮像装置のように、フランジバックが、空気換算長で12.5mm以上、19mm以下の撮像装置である。
《撮像装置のその他の実施の形態》
撮像装置は、たとえば、電子内視鏡として構成することもできる。
図9は、電子内視鏡の一例を示す図である。
同図に示す電子内視鏡300は、いわゆる硬性内視鏡であり、RGB画像及びIR画像を撮像可能な電子内視鏡として構成される。電子内視鏡300は、主として、スコープ310、マウントアダプタ320及びカメラ本体330を備えて構成される。
スコープ310は、体腔内への挿入部である。スコープ310は、先端に観察窓を備える。また、スコープ310は、内部に複数のレンズ群を備える。スコープ310は、内部に備えられた複数のレンズ群によって、観察窓から観察される被写体の光学像を結像させる。
マウントアダプタ320は、スコープ310をカメラ本体330に装着するための部材である。マウントアダプタ320は、一端にスコープ装着部を備え、他端にカメラ装着部を備える。スコープ装着部は、スコープ310の装着部であり、スコープ310が着脱自在に装着される。カメラ装着部は、カメラ本体330への装着部である。カメラ装着部は、カメラ本体330に備えられたマウントに対応したマウントで構成される。
カメラ本体330は、使用者が手で把持可能な筐体330aを有し、その筐体330aの内部に撮像ユニット1が備えられる。なお、カメラ本体330の電気的な構成は、上記実施の形態のカメラ100と実質的に同じである。
筐体330aには、マウント332が備えられ、このマウント332にマウントアダプタ320が着脱自在に装着される。マウント332は、たとえば、Cマウントで構成される。
内視鏡を用いた手術では、蛍光物質であるICG(Indocyanine Green/インドシアニングリーン)を体内に投与し、過剰に集積した腫瘍等の部位に近赤外光を当てて患部を光らせ、患部を含む部位を撮像することがある。ICGは、近赤外光(たとえば、ピーク波長805nm、750〜810nm)で励起すると、より長波長の近赤外光(たとえば、ピーク波長835nm)で蛍光発光する物質である。
本例の電子内視鏡300によれば、ICGを体内に投与し、過剰に集積した腫瘍等の部位(患部)に近赤外光を当てて、患部を撮像することにより、患部のカラー画像(RGB画像)と同時に患部を蛍光発光させた画像(蛍光画像)を撮像できる。
なお、本例では、光造影剤としてICGを投与する場合を例に説明したが、ICG以外の光造影剤を投与してもよい。この場合、光造影剤を励起するための励起光の波長に応じて、非可視光分離面の分光特性が設定される。
また、本例では、赤外光の波長領域において蛍光発光する薬品を用いたが、紫外光の波長領域において蛍光発光する薬品を用いてもよい。この場合、非可視光分離面で紫外光が分離されるように、その分光特性が設定される。
《画像の出力形態の他の例》
上記実施の形態のカメラ(撮像装置)によれば、RGB画像及びIR画像を同軸上で同時に撮像できる。2つの画像は、視差がなく、高精度に一致する。したがって、両者を重ね合わせて表示することができる。
図10は、RGB画像及びIR画像を重ねて表示する場合の表示処理装置の概略構成を示すブロック図である。
表示処理装置130は、画像合成処理部130a及び画像表示制御部130bを備える。表示処理装置130は、コンピュータで構成される。すなわち、コンピュータが、所定のプログラムを実行することにより、表示処理装置130として機能する。
画像合成処理部130aは、撮像装置からRGB画像信号及びIR画像信号を取得し、両者を重ね合わせた合成画像を生成する。合成処理は、たとえば、次のように行われる。まず、取得したRGB画像信号及びIR画像信号の各画素の信号値に所定の係数を乗算する。ここでは、RGB画像信号の各画素の信号値に係数K1を乗算し、IR画像信号の各画素の信号値に係数K2を乗算するものとする。次に、係数乗算後のRGB画像信号の各画素の信号値に係数乗算後のIR画像信号の各画素の信号値を加算する。加算は、対応する画素間で行われる。これにより、RGB画像及びIR画像を重ね合わせた合成画像が生成される。
なお、RGB画像信号及びIR画像信号に係数を乗算するのは、加算後の各画素の信号値が飽和しないようにするためである。したがって、係数K1及び係数K2は、K1+K2=1の関係を満たす値に設定される。たとえば、K1=0.5、K2=0.5として設定される。
画像表示制御部130bは、操作部132の操作に基づいて、表示装置134への画像の表示を制御する。
図11は、RGB画像、IR画像及び合成画像の表示の一例を示す図である。同図は、撮像装置としての電子内視鏡の表示の一例を示している。特に、体内にICGを投与し、患部に近赤外光を当てて、患部を撮像した場合に撮像される画像の表示例を示している。この場合、患部のカラー画像(RGB画像)及び患部の蛍光画像(IR画像)が撮像される。
図11(A)は、患部のカラー画像(RGB画像)の一例を示している。図11(B)は、患部の蛍光画像(IR画像)の一例を示している。図11(C)は、合成画像の一例を示している。
図11(A)に示す患部のカラー画像(RGB画像)と、図11(B)に示す患部の蛍光画像(IR画像)は、視差のない画像である。したがって、図11(C)に示す合成画像は、同じ部位を同軸上で撮像した画像となる。合成画像を表示することにより、蛍光画像(IR画像)における発光部分が、カラー画像(RGB画像)のどの辺りに存在するのかを一目で把握できる。
RGB画像、IR画像及び合成画像の表示は、操作部132の操作によって切り替えられる。画像表示制御部130bは、操作部132の操作に基づいて、表示装置134への画像の表示を切り替える。
なお、図11に示す例では、RGB画像、IR画像及び合成画像をそれぞれ単独で表示させているが、組み合わせて表示させることもできる。たとえば、1画面に3つの画像を同時に表示させることもできる。また、1画面に任意に組み合わせた2つの画像を並列して表示させることもできる。たとえば、RGB画像及びIR画像を並列して表示させることもできる。
なお、本例では、撮像装置とは別に表示処理装置130を設けているが、表示処理装置130の機能を撮像装置に組み込むことも可能である。
また、表示処理装置130には、必要に応じて、RGB画像及びIR画像に信号処理を施す機能を備えてもよい。たとえば、RGB画像について輪郭を強調する処理、IR画像について緑色等に着色する処理、特定の領域を抽出する処理等を施す機能を備えてもよい。
上記のように、ブリュースター角γは、入射側の物質の屈折率n1と透過側の物質の屈折率n2とから、式 γ=Arctan(n2/n1) により求められる。
図1に示す構成の色分解光学系10において、第3プリズム16の屈折率n1(入射側の屈折率)とブリュースター角γとの関係を求めた。また、各屈折率の条件において、F2.0の光束及びF4.0の光束を入射した場合に、入射光束がブリュースター角となるのを避けて入射するための条件を求めた。入射光束がブリュースター角となるのを避けて入射するための条件は、第3プリズム第2面16bへの光軸Lzを通る光の入射角α3の条件として規定され、上記のように、α3>β+γにより求められる。レンズからF2.0の光束を入射した場合の光線の光軸Lzに対する最大角度(見込み角)をβF2とすると、第3プリズム第2面16bは、α3>βF2+γを満たすように設定される。また、レンズからF4.0の光束を入射した場合の光線の光軸Lzに対する最大角度(見込み角)をβF4とすると、第3プリズム第2面16bは、α3>βF4+γを満たすように設定される。
図12は、第3プリズムの屈折率n1と、その屈折率n1から求められるブリュースター角γと、第3プリズム第2面が満たすべき入射角の条件との関係を示す表である。
第3プリズム16の屈折率n1については、n1=1.65、1.7、1.8、1.9、2としている。これは、プリズムの素材である光学ガラスが、例として取り得る屈折率の値であり、最大を2.0としている。なお、接着剤層の屈折率n2(透過側の物質の屈折率)については、一律に1.52としている。
図12の表に示すように、第3プリズムの屈折率n1が大きくなるほど、ブリュースター角γは大きくなる。
また、同表に示すように、常にβF2+γ>βF4+γとなるので、F2.0の光束について、ブリュースター角γを避けて第3プリズム第2面16bの入射角α3を設定すれば、F4.0の光束についても、ブリュースター角γを避けて入射させることができる。
なお、非可視光の分離面である第3プリズム第2面16bについては、その入射角α3が、可視光の分離面である第1プリズム第2面12b及び第2プリズム第2面14bの入射角α1、α2よりも大きいことが条件とされる(α3>α1かつα3>α2)。したがって、この点を考慮し、かつ、コンパクト化を考慮すると、第3プリズム第2面16bの入射角α3については、47度以上に設定することが好ましい。
1 撮像ユニット
2 レンズ
10 色分解光学系
10A 色分解光学系
12 第1プリズム
12a 第1プリズム第1面
12b 第1プリズム第2面
12c 第1プリズム第3面
14 第2プリズム
14a 第2プリズム第1面
14b 第2プリズム第2面
14c 第2プリズム第3面
16 第3プリズム
16a 第3プリズム第1面
16b 第3プリズム第2面
16c 第3プリズム第3面
18 第4プリズム
18a 第4プリズム第1面
18b 第4プリズム第2面
18c 第4プリズム第3面
20B B光トリミングフィルタ
20G G光トリミングフィルタ
20IR IR光トリミングフィルタ
20R R光トリミングフィルタ
22 スペーサ
24 エアギャップ
26 スペーサ
28 エアギャップ
30R R光イメージセンサ
30G G光イメージセンサ
30B B光イメージセンサ
30IR IR光イメージセンサ
100 カメラ
110 筐体
112 カメラ側マウント
120B B光イメージセンサドライバ
120G G光イメージセンサドライバ
120IR IR光イメージセンサドライバ
120R R光イメージセンサドライバ
122B B光アナログ信号処理部
122G G光アナログ信号処理部
122IR IR光アナログ信号処理部
122R R光アナログ信号処理部
124 カメラマイコン
124a イメージセンサ駆動制御部
124b RGB画像信号処理部
124c IR画像信号処理部
124d RGB画像信号出力部
124e IR画像信号出力部
126 RGB画像信号出力端子
128 IR画像信号出力端子
130 表示処理装置
130a 画像合成処理部
130b 画像表示制御部
132 操作部
134 表示装置
200 撮像レンズ
210 鏡胴
212 レンズ側マウント
300 電子内視鏡
310 スコープ
320 マウントアダプタ
330 カメラ本体
330a 筐体
332 マウント
FB フランジバック
Lr R光
Lg G光
Lb B光
Lir IR光
Lz 光軸
α1 第1プリズム第2面への入射角
α2 第2プリズム第2面への入射角
α3 第3プリズム第2面への入射角
αx 第3プリズム第2面への入射角

Claims (9)

  1. 光学ガラスで構成され、入射光束を可視領域の3つの色成分の光と非可視領域の1つの色成分の光とに分解する色分解光学系であって、
    可視領域の第1色成分の光を反射して分離する第1可視光分離面と、
    可視領域の第2色成分の光を反射して分離する第2可視光分離面と、
    非可視領域の光を反射して分離する非可視光分離面と、
    を光軸上に備え、
    前記第1可視光分離面、前記第2可視光分離面及び前記非可視光分離面のうち光軸を通る光の入射角が最大となる面が前記非可視光分離面であり、かつ、前記非可視光分離面は、光軸を通る光が47度以上の入射角で入射する角度に傾けられて配置される、
    色分解光学系。
  2. 前記第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を出射させる方向に反射させる第1可視光反射面と、
    前記第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を出射させる方向に反射させる第2可視光反射面と、
    を更に備えた請求項に記載の色分解光学系。
  3. 前記第1可視光分離面、前記第2可視光分離面及び前記非可視光分離面は、入射側から前記第1可視光分離面、前記第2可視光分離面、前記非可視光分離面の順で配置される、
    請求項1又は2に記載の色分解光学系。
  4. レンズからの光束が入射される第1入射面と、前記第1可視光分離面と、前記第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を出射する第1出射面と、を有する第1プリズムと、
    前記第1可視光分離面に接合され、前記第1可視光分離面を透過した光束が入射される第2入射面と、前記第2可視光分離面と、前記第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を出射する第2出射面と、を有する第2プリズムと、
    前記第2可視光分離面に接合され、前記第2可視光分離面を透過した光束が入射される第3入射面と、前記非可視光分離面と、前記非可視光分離面で分離した非可視領域の光を出射する第3出射面と、を有する第3プリズムと、
    前記非可視光分離面に接合され、前記非可視光分離面を透過した光束が入射される第4入射面と、可視領域の第3色成分の光を出射する第4出射面と、を有する第4プリズムと、
    を備えた請求項に記載の色分解光学系。
  5. 前記第1プリズムは、前記第1可視光分離面で分離した可視領域の第1色成分の光を前記第1入射面で全反射させて、前記第1出射面から出射させ、
    前記第2プリズムは、前記第2入射面がエアギャップを介して前記第1可視光分離面に接合され、前記第2可視光分離面で分離した可視領域の第2色成分の光を前記第2入射面で全反射させて、前記第2出射面から出射させる、
    請求項に記載の色分解光学系。
  6. 前記非可視光分離面は、赤外光を分離する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の色分解光学系。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の色分解光学系と、
    前記色分解光学系で分解された可視領域の第1色成分の光を受光する第1可視光イメージセンサと、
    前記色分解光学系で分解された可視領域の第2色成分の光を受光する第2可視光イメージセンサと、
    前記色分解光学系で分解された可視領域の第3色成分の光を受光する第3可視光イメージセンサと、
    前記色分解光学系で分解された非可視領域の光を受光する非可視光イメージセンサと、
    を備えた撮像ユニット。
  8. 筐体と、
    前記筐体に収容された請求項に記載の撮像ユニットと、
    前記筐体に備えられ、レンズが着脱自在に装着されるマウントと、
    を備えた撮像装置。
  9. フランジバックが、空気換算長で12.5mm以上、19mm以下である、
    請求項に記載の撮像装置。
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