JP6910937B2 - 放水ノズル - Google Patents
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Description
本発明は、所定の操作により棒状放水と広角噴霧放水とを切り替える放水切替機構を備えた放水ノズルに於いて、
放水を開始した場合に、広角噴霧放水への切替操作を報知する放水切替報知部が設けられたことを特徴とする。
放水切替報知部は、放水を検知した場合に、広角噴霧放水の切替位置を表示させる切替位置表示部であることを特徴とする。
切替位置表示部には、広角噴霧放水の切替位置に配置された表示灯が設けられ、放水ノズルにはさらに、放水を検知する放水検知部と、放水検知部で放水を検知した場合に表示灯を点灯又は点滅させる表示制御部と、表示灯、放水検知部及び表示制御部に電源を供給する電源部と、が設けられる。
表示灯は筒状のノズル本体に設けられた放水切替機構の操作部又はその近傍に配置され、表示制御部及び電源部は、ノズル本体に設けられたグリップの内部に配置される。
放水切替報知部は、放水を検知した場合に、広角噴霧放水への切替え操作を示す音声ガイダンスを出力する音声ガイダンス部であることを特徴とする。
音声ガイダンス部には、
スピーカと、
放水を検知する放水検知部と、
放水検知部で放水を検知した場合にスピーカから音声ガイダンスを出力させるガイダンス制御部と、
スピーカ、放水検知部及びガイダンス制御部に電源を供給する電源部と、
が設けられる。
スピーカ、ガイダンス制御部及び電源部は、筒状のノズル本体に設けられたグリップの内部に配置される。
電源部を、電池電源、放水による水流により駆動されて発電する水流発電部、又は放水に伴う振動を電力に変換する振動発電部とする。
振動発電部を、振動による磁歪作用で発電する磁歪式振動発電部又は振動による圧電作用で発電する圧電式振動発電部とする。
電源部を水流発電部又は振動発電部とした場合、水流発電部又振動発電部は放水検知部の機能を兼ね備える。
本発明は、所定の操作により棒状放水と広角噴霧放水とを切り替える放水切替機構を備えた放水ノズルに於いて、放水を開始した場合に、広角噴霧放水への切替操作を報知する放水切替報知部が設けられたため、消火栓装置の操作に不慣れな利用者であっても、消火栓装置から放水ノズル付きホースを引き出し、棒状放水に初期設定されている放水ノズルから放水を開始すると、最初は棒状放水であるが、放水ノズル自体から広角噴霧放水への切替操作が報知され、これにより利用者は棒状放水から広角噴霧放水に切替えできることを知り、棒状放水と広角噴霧放水を必要に応じて切り替えて切り替える操作を行うことで、火災状況に応じた適切な放水操作を行うことができる。
また、放水切替報知部を、放水を検知した場合に、広角噴霧放水の切替位置を表示させる切替表示部としたため、放水中にノズルの放水切替え機構による広角噴霧放水への切替え操作位置が表示され、利用者は、この表示を見て広角噴霧放水に切替えできることを知り、必要な場合に広角噴霧放水を行うことができる。
また、切替位置表示部には、広角噴霧放水の切替位置に配置された表示灯が設けられ、放水ノズルにはさらに、放水を検知する放水検知部と、放水検知部で放水を検知した場合に表示灯を点灯又は点滅させる表示制御部と、表示灯、放水検知部及び表示制御部に電源を供給する電源部とが設けられたため、放水検知部により放水が検知されると表示制御部により広角噴霧放水の切替位置に配置されたLED等の表示灯が点灯又は点滅し、これにより利用者は広角噴霧放水に切替えできることを知り、必要な場合に広角噴霧放水を行うことができる。
また、表示灯は筒状のノズル本体に設けられた放水切替機構の操作部又はその近傍に配置され、表示制御部及び電源部は、ノズル本体に設けられたグリップの内部に配置されるようにしたため、放水ノズルが筒状のノズル本体にグリップが設けられたガンタイプの場合、表示灯はノズル本体に設けられた放水切替え機構の操作部に配置されて放水ノズルを保持している利用者から見え易い位置に配置され、表示制御部及び電源部はグリップ内に収納部を形成して収納することにより、放水ノズルの構造を殆ど変更することなく切替表示部を放水ノズルに設けることができ、切替表示部が設けられても放水ノズル本来の機能は損なわれることがない。
また、放水切替報知部は、放水を検知した場合に、広角噴霧放水への切替え操作を示す音声ガイダンスを出力する音声ガイダンス部としたため、放水中に広角噴霧放水への切替え操作が音声ガイダンスとして出力され、利用者は、音声ガイダンスを聞いて広角噴霧放水に切替えできることを知り、必要な場合に広角噴霧放水を行うことができる。
また、音声ガイダンス部には、スピーカと、放水を検知する放水検知部と、放水検知部で放水を検知した場合にスピーカから音声ガイダンスを出力させるガイダンス制御部と、スピーカ、放水検知部及びガイダンス制御部に電源を供給する電源部とが設けられたため、放水検知部により放水が検知される音声ガイダンスが出力されることで利用者は広角噴霧放水に切替えできることを確実に知り、必要な場合に広角噴霧放水を行うことができる。
また、スピーカ、ガイダンス制御部及び電源部は、筒状のノズル本体に設けられたグリップの内部に配置されたため、放水ノズルが筒状のノズル本体にグリップが設けられたガンタイプの場合、スピーカ、音声ガイダンス部及び電源部はグリップ内に収納部を形成してそこに収納され、放水ノズルの構造を殆ど変更することなく音声ガイダンス部を放水ノズルに設けることができ、切替表示部が設けられても放水ノズル本来の機能は損なわれることがない。
また、電源部を、電池電源、放水による水流により駆動されて発電する水流発電部、又は放水に伴う振動を電力に変換する振動発電部としたため、電源部は放水のノズルに外部から電源を供給を供給する必要がなく、放水ノズルに対する放水切替報知部の組付け配置が簡単で放水ノズルの操作を損なうこともない。また、水流発電部と振動発電部は、放水を行うと発電することから電池電源のように点検や交換を必要とせず、維持管理が簡単で容易になる。
また、振動発電部を、振動による磁歪作用で発電する磁歪式振動発電部又は振動による圧電作用で発電する圧電式振動発電部とたため、磁歪式振動発電部及び圧電式振動発電部は機械的な駆動部分を持たない固体発電素子であることから、放水ノズルに対する組付け配置が容易であり、劣化も起きないことから長期間に渡り放水振動を受けた場合に確実に発電して放水切替報知部を動作させることができる。
また、電源部を水流発電部又は振動発電部とした場合、水流発電部又振動発電部は放水検知部の機能を兼ね備えたため、発電電力が得れた場合は放水が検知されたことに相当し、このため放水検知部を別途設けることなく、表示制御部又はガイダンス制御部は、発電による電源供給を受けることで、放水検知と見做して切替え表示又は音声ガイダンスの出力を行うことができる。
にはホースバケット124が設けられ、ホースバケット124及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間にホース122を内巻きして収納している。開放された消火栓扉106の内側にはホースガイド126が設けられている。
図2は放水ノズルの第1実施形態を棒状放水の切替状態で示した説明図、図3は図2の第1実施形態の内部構造を一部断面で示した説明図、図4は図2の第1実施形態を平面から示した説明図、図5は図2の第1実施形態を広角噴霧放水に切り替えた場合の放水切替機構を一部断面で示した説明図、図6は広角噴霧放水に切り替えた第1実施形態を平面から示した説明図、図7は図2の第1実施形態に設けられた位置切替表示部の回路構成を示したブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の放水ノズル10は、円筒状のノズル本体12の下側にグリップ14が設けられ、後端にホース金具を接続する町野式のホース接続口16が設けられている。
図3に示すように、放水切替機構15は、ノズル本体12の先端外周に外ねじ12aが形成され、ノズル本体12の先端内側に内筒22がねじ込み固定され、内筒22の先端には内筒テーパ開口部22aが形成されている。
図3は回転スライド外筒18を棒状放水位置に切り替えた状態を示しており、ノズル本体12に固定された内筒22の内筒テーパ開口部22aに対し回転スライド外筒18に固定された外筒先端部材20のテーパ開口20aが前方に位置し、このためデフレクター24と内筒22の間から放出された水は外筒先端部材20の内部流路に沿って矢印Aの方向に放出され、棒状放水となる。
図6は回転スライド外筒18を広角噴霧放水位置に切り替えた状態を示しており、ノズル本体12に固定された内筒22のテーパ開口22aに対し回転スライド外筒18に固定された外筒先端部材20のテーパ開口20aが連続して位置し、このためデフレクター24と内筒22の間から放出された水は、内筒22の内筒テーパ開口部22a及び外筒先端部材20のテーパ開口20aに沿って矢印Bの方向に放出され、広角噴霧放水となる。
図2乃至図6に示すように、放水ノズル10には放水切替報知部として機能する切替位置表示部が設けられ、切替位置表示部は、表示ユニット28、表示灯30、電池電源38、回路基板41、放水検知部42で構成される。
図8は水流発電部を設けた放水ノズルの第2実施形態を示した説明図、図9は図8の水流発電部を一部破断により平面から示した説明図、図10は図8の第2実施形態に設けられた位置切替表示部の回路構成を示したブロック図である。
図11は振動発電部を設けたノズルの第3実施形態を示した説明図である。図11に示すように、本実施形態の放水ノズル10は、振動発電部として機能する振動発電部74、表示制御部が実装された回路基板78、及び表示灯30により、放水切替報知部として機能する切替表示部が構成されたことを特徴とする。
図12は振動発電素子として磁歪式振動発電素子を用いた第3実施形態による位置切替表示部の回路構成を示したブロック図である。図12に示すように、本実施形態の振動発電部74としては、磁歪式振動発電素子80を用いることができる。この場合、切替位置表示部は、磁歪発電素子80、電源回路部82、表示制御部40及び表示灯30で構成され、電源回路部82及び表示制御部40は図11に示した回路基板78に実装されている。
図14は振動発電部として圧電式振動発電素子を用いた第3実施形態による位置切替表示部の回路構成を示したブロックである。図14に示すように、本実施形態の振動発電部74としては、圧電式振動発電素子84を用いることができる。この場合、切替位置表示部は、圧電式振動発電素子84、電源回路部86、表示制御部40及び表示灯30で構成され、電源回路部86及び表示制御部40は図11に示した回路基板78に実装されている。
図16は音声ガイダンスを出力する放水ノズルの第4実施形態を示した説明図、図17は図14の第4実施形態の内部構造を一部断面で示した説明図、図18は図16の第4実施形態に設けられた音声ガイダンス部の回路構成を示したブロック図である。
(既設の消火栓設備)
上記の実施形態は、消火栓装置を製造する段階で組み込まれる放水ノズルを対象としているが、既設の消火栓装置についても、既存の放水ノズルを上記の実施形態による放水ノズルに交換することで、放水ノズル自体から広角噴霧放水への切替操作が報知され、消火栓装置の操作に不慣れな利用者であっても、棒状放水から広角噴霧放水に切替えできることを知り、棒状放水と広角噴霧放水を必要に応じて切り替えて切り替える操作を行うことで、火災状況に応じた適切な放水操作を行うことができる。
上記の実施形態は、表示灯又は音声ガイダンスによる広角噴霧放水の切替操作を報知しているが、表示灯と音声ガイダンスの両方を行うようにしても良い。また、報知内容として広角噴霧放水への切り替え方法を報知するとしているが、広角噴霧放水から棒状放水への切り替え方法についても報知するようにしても良い。
上記の実施形態に示された放水ノズルの放水切替機構は一例であり、これに限定されず、棒状放水と広角噴霧放水が切替操作できる適宜の放水切替機構が含まれる。
上記の実施形態は、放水を利用した発電部として、水流発電器、振動発電部を例にとっているが、これに限定されず、放水ノズルからの放水によるエネルギーを利用した適宜の発電部が含まれる。
上記の実施形態は、トンネル用の消火栓設備の放水ノズルを例にとつているが、これに限定されず、建物に設置されている消火栓装置の放水ノズルについても、同様に適用できる。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:ノズル本体
12a:外ねじ
12b:内部流路
14:グリップ
14a:カバー
15:放水切替機構
16:ホース接続部
18:回転スライド外筒
20:外筒先端部材
20a:テーパ開口部
22:内筒
22a:内筒テーパ開口部
24:デフレクター
26:切替操作リング
28:表示ユニット
30:表示灯
32:固定バンド
36:収納部
38:電池電源
40:表示制御部
41,68,78,88:回路基板
42:放水検知部
50,52:マーク
56:水流発電器
58:水車カバー
60:水車
62:回転軸
64:発電器本体
66:開口
70,82,86:電源回路部
74:振動発電部
76:固定部材
80:磁歪式振動発電素子
84:圧電式振動発電素子
90:スピーカ
92:音声ガイダンス制御部
94:音響孔
100:消火栓装置
122:ホース
Claims (10)
- 所定の操作により棒状放水と広角噴霧放水とを切り替える放水切替機構を備えた放水ノズル装置に於いて、
放水を開始した場合に、前記広角噴霧放水への切替操作を報知する放水切替報知部が設けられたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項1記載の放水ノズルに於いて、前記放水切替報知部を、放水を開始した場合に、前記広角噴霧放水の切替位置を表示させる切替位置表示部としたことを特徴とする特徴とする放水ノズル。
- 請求項2記載の放水ノズルに於いて、
切替位置表示部には、前記放水切替機構の広角噴霧放水の切替位置に配置された表示灯が設けられ、
前記放水ノズルにはさらに、
放水を検知する放水検知部と、
前記放水検知部で放水を検知した場合に前記表示灯を点灯又は点滅させる表示制御部と、
前記表示灯、放水検知部及び前記表示制御部に電源を供給する電源部と、
が設けられたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項3記載の放水ノズルに於いて、
前記表示灯は筒状のノズル本体に設けられた前記放水切替機構の操作部又はその近傍に配置され、
前記表示制御部及び前記電源部は、前記ノズル本体に設けられたグリップの内部に配置されたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項1記載の放水ノズルに於いて、前記放水切替報知部は、放水を開始した場合に、前記広角噴霧放水への切替え操作を示す音声ガイダンスを出力する音声ガイダンス部としたことを特徴とする特徴とする放水ノズル。
- 請求項5記載の放水ノズルに於いて、
前記音声ガイダンス部には、
スピーカと、
放水を検知する放水検知部と、
前記放水検知部で放水を検知した場合に前記スピーカから前記音声ガイダンスを出力させるガイダンス制御部と、
前記スピーカ、前記放水検知部及び前記ガイダンス制御部に電源を供給する電源部と、
が設けられたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項5記載の放水ノズルに於いて、
前記スピーカ、前記ガイダンス制御部及び前記電源部は、筒状のノズル本体に設けられたグリップの内部に配置されたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項3又は6記載の放水ノズルに於いて、前記電源部を、電池電源、放水による水流により駆動されて発電する水流発電部、又は放水に伴う振動を電力に変換する振動発電部としたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項8記載の放水ノズルに於いて、前記振動発電部を、振動による磁歪作用により発電する磁歪式振動発電部又は振動による圧電作用により発電する圧電式振動発電部としたことを特徴とする放水ノズル。
- 請求項8記載の放水ノズルに於いて、前記電源部を前記水流発電部又は前記振動発電部とした場合、前記水流発電部又前記振動発電部は前記放水検知部の機能を兼ね備えたことを特徴とする放水ノズル。
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