JP7049130B2 - 流水検知装置 - Google Patents
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Description
本発明は、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、
スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、
振動発生機構により発生された振動を受けて発電する振動発電部と、
振動発電部の発電電力に基づき流水検知信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
振動発生機構は、
スプリンクラーヘッドの作動した場合の流水に応じて開放する弁体の回動軸に連結され装置本体の外部に設けられた回転フィンと、
回転フィンのフィン先端の回転軌道上に一端を位置させると共に他端を振動発電部の振動体に固定された振動板部材と、
で構成され、
弁体の開放による回転フィンの回転により振動板部材を機械的に励振して振動発電部に振動を加える。
振動発生機構は、
装置本体内に設けられ、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水により回転する水車と、
水車から装置本体の外部に取り出された回転軸に連結された回転フィンと、
回転フィンのフィン先端の回転軌道上に一端を位置させると共に他端を振動発電部の振動体に固定された振動板部材と、
で構成され、
弁体の開放による流水による水車の回転により回転フィンを回転させることで振動板部材を機械的に励振して振動発電部に振動を加える。
振動発電部は、
振動を電気エネルギーに変換する振動発電素子と、
振動発電素子により発電された交番電力を所定電圧の直流電力に変換して制御部に電源を供給する電源回路部と、
を備える。
振動発電素子は、振動による圧電作用により発電する圧電式振動発電素子又は振動による磁歪作用により発電する磁歪式振動発電素子である。
圧電式振動発電素子は、シート状の圧電膜の両面に電極膜が配置された可撓性の圧電式振動発電シートであり、圧電式振動発電シートは所定の振動対象物の表面に固着される。
装置本体の外面に固定され、装置本体に定常的に加わる振動により発電して制御部に電源を供給する第2の振動発電部を備える。
制御部は、有線又は無線により流水検知信号を送信する。
本発明の他の形態にあっては、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、
スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、
振動発生機構の振動により流水を判断する流水検知部と、
流水装置本体に備えられた弁体の一次側圧力を検出する一次側圧力検出部と、
弁体の二次側圧力を検出する二次側圧力検出部と、
一次側圧力及び二次側圧力が低下しているときは流水検知部が流水を検出しても火災判定を行わず、二次側圧力が所定の速度以上で圧力低下している際に流水検知部が流水を検出したときに火災判定を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の他の形態にあっては、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、
電池を用いた電源部と、
スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、
振動発生機構の振動により流水を判断する流水検知部と、
流水検知部により流水を検知した場合に、電源部の電力に基づき流水検知信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明は、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、振動発生機構により発生された振動を受けて発電する振動発電部と、振動発電部の発電電力に基づき流水検知信号を出力する制御部とを備えたため、火災発生時にスプリンクラーヘッドが作動して消火用水が放水された場合の流水により機械的な振動を発生させて振動発電部で振動エネルギーを電気エネルギーに変換し、振動発電部による発電電力は同時に流水検知のセンサ出力を意味し、従来のような圧力上昇による間接的な流水検知に比べ、スプリンクラーヘッドの作動による流水を振動発電により直接的に検知して流水検知信号を確実に出力することができる。
また、振動発生機構は、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に応じて開放する弁体の回動軸に連結され装置本体の外部に設けられた回転フィンと、回転フィンのフィン先端の回転軌道上に一端を位置させると共に他端を振動発電部の振動体に固定された振動板部材とで構成され、弁体の開放による回転フィンの回転により振動板部材を機械的に励振して振動発電部に振動を加えるようにしたため、スプリンクラーヘッドの作動による流水で開放する弁体の動きを振動に変換し、これにより振動発電を行なって流水検知信号を確実に出力させることができる。また、振動発生機構は、装置本体の外部に取り出された弁体の回転軸に回転フィンを連結し、フィン先端位置に振動板部材の先端を位置させるといった簡単でコンパクトな機構とすることができる。
また、振動発生機構は、装置本体内に設けられ、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水により回転する水車と、水車から装置本体の外部に取り出された回転軸に連結された回転フィンと、回転フィンのフィン先端の回転軌道上に一端を位置させると共に他端を振動発電部の振動体に固定された振動板部材とで構成され、弁体の開放による流水による水車の回転により回転フィンを回転させることで振動板部材を機械的に励振して振動発電部に振動を加えるようにしたため、スプリンクラーヘッドの作動による流水で水車を回転させて振動に変換し、これにより振動発電を行なって流水検知信号を確実に出力させることができる。
また、振動発電部は、振動を電気エネルギーに変換する振動発電素子と、振動発電素子により発電された交番電力を所定電圧の直流電力に変換して制御部に電源を供給する電源回路部とを備えたため、振動発電素子は回転式発電機に比べ機械的な駆動機構を持たない小型化且つ軽量の発電素子であり、電源回路部も簡単な回路で済み、小型且つ軽量な部品として流水検知装置の外側又はその近傍に配置して流水検知を可能とする。
また、振動発電素子は、振動による磁歪作用により発電する磁歪式振動発電素子又は振動による圧電作用により発電する圧電式振動発電素子であるため、磁歪式振動発電素子及び圧電式振動発電素子は、共に機械的な駆動部分を持たない固体発電素子であることから、流水検知装置の外側又はその近傍に対する組付け配置が容易であり、劣化も起きないことから長期間に渡り流水に基づく振動を受けた場合に確実に発電して流水検知信号を出力することができる。
また、圧電式振動発電素子は、シート状の圧電膜の両面に電極膜が配置された可撓性の圧電式振動発電シートとしたため、必要とする場所に簡単且つ容易に配置することを可能とする。
また、制御部は、有線又は無線により流水検知信号を送信するようにししたため、振動発電部の発電電力に基づく電源供給により外部からの電源供給を必要とすることなく、装置本体又はその近傍に設けられた制御部が動作して流水検知信号を有線又は無線で出力することができる。
また、本発明の他の形態にあっては、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、振動発生機構の振動により流水を判断する流水検知部と、流水装置本体に備えられた弁体の一次側圧力を検出する一次側圧力検出部と、弁体の二次側圧力を検出する二次側圧力検出部と、一次側圧力及び二次側圧力が低下しているときは流水検知部が流水を検出しても火災判定を行わず、二次側圧力が所定の速度以上で圧力低下している際に流水検知部が流水を検出したときに火災判定を行う制御部とを備えたため、一時側圧力と二次側圧力が低下している場合は二次側配管側の漏水などによる弁開放については火災判定を行わず、スプリンクラー動作に伴う二次側圧力の急激な低下については火災判定を行うように設定できる。
また、本発明の他の形態にあっては、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、電池を用いた電源部と、流水検知装置本体内に設けられ、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、振動発生機構の振動により流水を判断する流水検知部と、流水検知部により流水を検知した場合に、電源部の電力に基づき流水検知信号を出力する制御部と、を備えたため、スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水を、流水による水車の回転により直接的に検知して流水検知信号を確実に出力することができる。
図1は通常監視状態における流水検知装置の第1実施形態を示した説明図、図2は図1の流水検知装置の横断面を示した説明図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の流水検知装置10は、装置本体12の下側に流入口14が形成されて一次側配管18が接続され、上側に流出口16が形成されて二次側配管20が接続され、二次側配管20には防護区域に設置された閉鎖型のスプリンクラーヘッド22が接続されている。
図3は図1及び図2の流水検知装置に設けられた振動発電部を取り出して示した説明図であり、図3(A)は側面を示し、図3(B)は平面から見た断面を示す。
図4は本実施形態で振動発電素子として使用される圧電式振動発電シート素子の構造を示した説明図であり、図4(A)に側面を示し、図4(B)に平面を示す。
図5は第1実施形態の流水検知装置に設けられた振動発電部の制御ユニットの機能構成を示したブロック図である。
本実施形態の流水検知装置10は、装置本体12の二次側から引き出された排水管34に排水制御弁36が設けられている。点検時には、監視センターからの点検指示信号により排水制御弁36を開放して二次側配管20からスプリンクラーヘッド22の1台が作動したと同じ流水量の排水により弁体26を開放させる作動試験を行い、流水検知信号が出力されれば、正常と判断する。
図6は流水検知装置の第2実施形態を示した説明図、図7は図6の流水検知装置の横断面を示した説明図である。
図8は本実施形態による流水検知装置で振動発電素子として使用される圧電式振動発電素子の構造を示した説明図である。図8に示すように、圧電式振動発電素子50Bは、ケース120の中に、両側に電極124a,124bが設けられた圧電素子122を、起立したボルト125に通して配置すると共に、その上におもり126を配置してナット128により締付け固定し、振動体130に固定されている。
図9は本実施形態の振動発電素子として使用される磁歪式振動発電素子の構造と動作原理を示した説明図であり、図9(A)は正面を示し、図9(B)は側面を示し、図9(C)は磁歪素子の変位に対する磁力線変化(コイルは省略)を示し、図9(D)は発電原理を示す。
図10は流水検知装置の第3実施形態を示した説明図、図11は図10の流水検知装置の横断面を示した説明図、図12は第3実施形態の流水検知装置に設けられた振動発電部及び制御ユニットの機能構成を示したブロック図である。
図13は流水検知装置の第4実施形態を示した説明図である。図13に示すように、本実施形態の流水検知装置は、図1乃至図3に示した第1実施形態の弁軸24と同軸に内部に水車軸92を回転自在に設け、水車軸92に水車90を固定し、弁体26が開放された時に流れる水流により水車90により水車軸92を回転させるようにしている。
(無線による通信接続)
上記の実施形態は、制御ユニットから信号線により流水検知信号を出力しているが、無線通信により流水検知信号を送信するようにしても良い。無線による流水検知信号の送信では、制御ユニットは、流水検知装置に固有のアドレスを設定した流水検知信号を送信する。
上記の実施形態は、スプリンクラーヘッドの作動に基づく流水により振動発電素子に加える振動を発生させる振動発生機構として、弁軸又は水車により回転による回転フィンと振動板部材を組み合わせた機構としているが、これに限定されず、流水に基づいて振動を発生させるものであれば、適宜の機構又は構造とすることができる。
上記の実施形態は、スプリンクラーヘッドの作動に基づく流水により振動発電素子に加える振動を発生させる振動発生機構として、流水検知部と発電部を兼用しているが、振動発生機構の振動を流水検知のみに用い、電源部を別に用意しても良い。例えば、上記の第2実施形態の水車の回転により流水検知を行い、公知の電池等を用いた電源部によって電源を供給して流水検知信号を外部に出力する。
上記の実施形態は、スプリンクラーヘッドの作動に基づく流水により振動発電素子に加える振動を発生させる振動発生機構の振動により流水検知しているが、振動発生機構の振動による流水検知と他の条件の複合条件によって火災検出するようにしても良い。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:装置本体
14:流入口
16:流出口
18:一次側配管
20:二次側配管
22:スプリンクラーヘッド
24:弁軸
26:弁体
28:弁座
30:弁座シート
32:排水口
34:排水管
36:排水制御弁
38:制御ユニット
40:ケースカバー
42:電源ケーブル
46,70:振動発電部
48:回転フィン
49:フィン
50,82:振動発電素子
50A:圧電式振動発電シート素子
50B:圧電式振動発電素子
50C:磁歪式振動発電素子
51:振動板部材
52:一次側圧力センサ
54:二次側圧力センサ
58,84:電源回路部
60:制御部
62:通信部
64:流水検知部
66:操作表示部
72,90:水車
74:回転軸
80:第2の振動発電部
92:水車軸
94:回転センサ
Claims (2)
- スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、
前記スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、
前記振動発生機構により発生された振動を受けて発電する振動発電部と、
前記振動発電部の発電電力に基づき前記流水検知信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とする流水検知装置。
- スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき流水検知信号を出力する流水検知装置であって、
前記スプリンクラーヘッドが作動した場合の流水に基づき振動を発生する振動発生機構と、
前記振動発生機構の振動により流水を判断する流水検知部と、
流水装置本体に備えられた弁体の一次側圧力を検出する一次側圧力検出部と、
前記弁体の二次側圧力を検出する二次側圧力検出部と、
前記一次側圧力及び前記二次側圧力が低下しているときは前記流水検知部が流水を検出しても火災判定を行わず、前記二次側圧力が所定の速度以上で圧力低下している際に前記流水検知部が流水を検出したときに火災判定を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする流水検知装置。
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