JP6325361B2 - プロセスシステム構成機器振動検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、化学や電力等の分野における各種プラントのプロセスを制御するプロセスシステムにおいて、プロセスシステム構成機器の振動を検出するプロセスシステム構成機器振動検出装置に関し、特に、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷、損壊を防止するものに関する。
従来の振動検出装置について、工場やプラントなどに配備される複数の機器(例えば、蒸気トラップに代表される弁類やポンプに代表される流体機器など)の振動を検出する振動計を例に、図10を用いて、説明する。
振動計のケーシングは本体1と、本体1の後端に固定したキャップ3とから形成する。本体1内に検出針4を軸方向に変位自在に配置する。検出針4の後端に感振素子5を固定する。感振素子5は検出針4の後端に、振動伝達板6をねじ結合すると共に電極板7と圧電素子8と電極板9とウエイト10と防振ゴム11を挿入してナット12で固定したものである。防振ゴム11とキャップ3の間にスプリングとしてのコイル形状の形状記憶合金で作った温度応動部材13を配置する。形状記憶合金13の一端は防振ゴム11に固定し他端はキャップ3に固定する。温度応動部材13は温度に応じて変形し、所定温度例えば60度以下であれば母相からマルテンサイト相にマルテンサイト変態して予め縮み記憶させておいた短い形状に変形し、検出針4の先端を本体1の開口14から少し突出させ、所定温度以上になればマルテンサイト相から母相に逆変態して伸び記憶させておいた長い形状になり、検出針4の先端を本体1の開口14から大きく突出させる。感振素子5で検出した電圧変動がケーブル16ないしは無線式伝送手段により判定器(図示せず)に送られる。
次に本実施例の振動計の作用について説明する。検出針4の先端を被検出物としてのスチームトラップに押し当てて形状記憶合金13を圧縮せしめることによりケーシング1の開口14まで押し込む。スチームトラップの振動が検出針4を通して振動伝達板6に伝わり、圧力変動として圧電素子8に作用し電圧変動が生じる。この電圧変動が電極板7、9からケーブル16により判定器に送られ、判定器でスチームトラップの作動の良否が判定される。スチームトラップが復水を排出したり蒸気を逃がしたりしていると高温であり、温度応動部材13が検出針4の先端をケーシング1の開口14から大きく突出させようとするので、検出針4が所定以上の力でスチームトラップに押し当てられる。スチームトラップが復水排出機能を喪失して詰まっていると低温であり、温度応動部材13が検出針4の先端をケーシング1の開口14から小さく突出させようとするので、検出針4が所定以下の力でスチームトラップに押し当てられる(以上、特許文献1参照)。
特開2008−170387号公報
前述の振動計には、以下に示すような改善すべき点がある。コイルバネ13の付勢力は、ウエイト10を介して圧電素子8に作用する。コイルバネ13の付勢力が偏ってウエイト10に作用した場合、圧電素子8に対しても、付勢力が偏った状態で作用する。このため、一部に大きな付勢力が作用し、圧電素子8が損傷、損壊する場合がある、という改善すべき点がある。
そこで、本発明は、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷、損壊を防止するプロセスシステム構成機器振動検出装置を提供することを目的とする。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置は、プロセスシステム構成機器の振動を検出するプロセスシステム構成機器振動検出装置であって、前記プロセスシステム構成機器振動検出装置は、前記プロセスシステム構成機器の振動を、所定方向の変位として検出する検出針、前記変位に基づき発生する力を電圧に変換する圧電素子、前記圧電素子を前記検出針が位置する側に付勢する付勢手段、前記付勢手段と前記圧電素子との間に位置する付勢力調整手段、を有し、前記付勢力調整手段は、前記付勢手段が発生する付勢力が作用する第1付勢力調整部であって、所定の曲面によって形成される第1受容凹部を有する第1付勢力調整部、前記第1付勢力調整部から受けた前記付勢力を、前記圧電素子に作用させる第2付勢力調整部、前記第1付勢力調整部と前記第2付勢力調整部との間に位置する第3付勢力調整部であって、前記第1受容凹部に接する曲面である第1受容凹部用曲面を有する第3付勢力調整部、を有する。
これにより、第1付勢力調整部に対する付勢手段からの付勢力の作用状態にともない、第1受容凹部と第1受容凹部用曲面とが接する位置を調整しながら、付勢力を第1付勢力調整部から第2付勢力調整部に、ひいては圧電素子に作用させることができる。つまり、付勢手段による付勢力を第1付勢力調整部に対する作用状態のまま圧電素子に作用させないので、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷、損壊を防止することができる。
本発明に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置では、前記第2付勢力調整部は、所定の曲面によって形成される第2受容凹部を有し、前記第3付勢力調整部は、前記第2受容凹部に接する曲面である第2受容凹部用曲面を有すること、を特徴とする。
これにより、第1付勢力調整部を介して第3付勢力調整部に伝達される付勢手段からの付勢力の作用状態にともない、第2受容凹部と第2受容凹部用曲面とが接する位置を調整しながら、付勢力を圧電素子に伝達することができる。よって、第1付勢力調整部に対する付勢力の作用状態を、そのまま圧電素子に伝達しないので、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷を防止することができる。
本発明に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置では、前記第1受容凹部は、円錐の側面によって形成され、前記第3付勢力調整部は、球面の少なくとも一部を前記第1受容凹部用曲面として有すること、を特徴とする。
これにより、付勢手段から伝達される付勢力の作用状態にともない、円錐の側面と球面とが接する位置に形成される円の位置を調整しながら、付勢力を第1付勢力調整部に伝達することができる。よって、第1付勢力調整部に対する付勢力の作用状態を、そのまま圧電素子に伝達しないので、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷を防止することができる。
本発明に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置では、前記第2受容凹部は、円錐の側面によって形成され、前記第3付勢力調整部は、球面の少なくとも一部を前記第2受容凹部用曲面として有すること、を特徴とする。
これにより、第1付勢力調整部を介して第3付勢力調整部に伝達される付勢手段からの付勢力の作用状態にともない、円錐の側面と球面とが接する位置に形成される円の位置を調整しながら、付勢力を圧電素子に伝達することができる。よって、第1付勢力調整部に対する付勢力の作用状態を、そのまま圧電素子に伝達しないので、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷を防止することができる。
特に、第1受容凹部は、円錐の側面によって形成され、第3付勢力調整部は、球面の少なくとも一部を第1受容凹部用曲面として有する場合には、第1付勢力調整部の円錐の側面と第3付勢力調整部の球面とが接する位置に形成される円の位置を変化させることによって、第1付勢力調整部から第3付勢力調整部への付勢力の作用状態を調整する一方、第3付勢力調整部から第2付勢力調整部への付勢力の作用状態を変化させないように調整できる。また、第2受容凹部は、円錐の側面によって形成され、第3付勢力調整部は、球面の少なくとも一部を第2受容凹部用曲面として有する場合には、第2付勢力調整部の円錐の側面と第3付勢力調整部の球面とが接する位置に形成される円の位置を変化させないように調整できる。つまり、第1付勢力調整部への付勢力の作用様態にかかわらず、第3付勢力調整部から第2付勢力調整部へ付勢力の作用状態は、常に同一とできるため、付勢手段による付勢力を、第1付勢力調整部への作用状態のまま圧電素子に作用させないので、付勢力の作用状態に起因する圧電素子の損傷を防止することができる。
ここで、特許請求の範囲における構成要素と、実施例における構成要素との対応関係を示す。特許請求の範囲における「プロセスシステム構成機器振動検出装置」は、実施例における「振動検出装置100」に対応する。また、特許請求の範囲における「プロセスシステム構成機器」は、実施例における「スチームトラップT」に対応する。
また、特許請求の範囲における「検出針」は「検出針104」に、「圧電素子」は「圧電素子8」に、「付勢手段」は「コイルバネ13」に、「付勢力調整手段」は「ウエイト110」に、それぞれに対応する。特許請求の範囲における「第1付勢力調整部」は「第1ウエイト110a」に、「第2付勢力調整部」は「第2ウエイト110b」に、「第3付勢力調整部」は「中間調整部材110c」に、それぞれ対応する。特許請求の範囲における「第1受容凹部」は「第1中間調整部材受容凹部S110a」に、「第2受容凹部」は「第2中間調整部材受容凹部S110b」に、それぞれ対応する。
特許請求の範囲における第1受容凹部を形成する「所定の曲面」は「円錐状の曲面F110a」に、第2受容凹部を形成する「所定の曲面」は「円錐状の曲面F110b」に、それぞれ、対応する。特許請求の範囲における「第1受容凹部用曲面」は「中間調整部材110cの第1ウエイト110a側の半球面」に、「第1受容凹部用曲面」は「中間調整部材110cの第2ウエイト110b側の半球面」に、それぞれ、対応する。
本発明に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置の一実施例である振動検出装置100を用いるトラップ振動監視システムMの構成を示す図である。 振動検出装置100の全体構成を示す図である。 振動検出装置100をスチームトラップTに取り付けた状態示す図である。 振動検出装置100のセンサ部P101の内部構造を説明するための図である。 圧電変換装置200の構造を示すフローチャートである。 圧電変換装置200の動作を示す図である。 圧電変換装置200の動作を示す図である。 プロセスシステム構成機器振動検出装置のその他の実施例を示す図である。 プロセスシステム構成機器振動検出装置のその他の実施例を示す図である。 従来のプラントシステム構成機器振動検出装置を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。本発明に係る振動検出装置について、一実施例である振動検出装置100を用いて説明する。
振動検出装置100は、プロセスシステムにおけるスチームトラップTで生ずる振動を監視し、スチームトラップTの保守点検に用いられる。ここで、振動検出装置100を用いるトラップ振動監視システムMについて、図1を用いて説明する。トラップ振動監視システムMは、工場やプラント等に形成されるプロセスシステムに分散配備される多数のスチームトラップTで生ずる振動を、無線通信を用いて監視する監視システムである。トラップ振動監視システムMは、振動検出装置100、中継装置R、及び、サーバ装置SVを有している。
中継装置Rは、振動検出装置100、サーバ装置SVの通信を中継し、振動検出装置100とサーバ装置SVとの間の相互通信を可能とする。サーバ装置SVは、振動検出装置100から振動状態情報を取得し、各スチームトラップTの作動状態を判断する。サーバ装置SVは、振動状態情報からスチームトラップTの作動状態が適当でないと判断すると、対応するスチームトラップTに対して、例えば、保守点検作業を実施するように、使用者に警告を発する。
振動検出装置100は、プロセスシステムを構成する各スチームトラップTに設置される。振動検出装置100は、スチームトラップTの表面振動を検出し、検出した振動を振動状態情報として提供するものである。なお、振動検出装置100を図1に示す減圧弁GやバルブV等に取り付けることにより、振動検出装置100を用いてトラップ以外の機器の作動状態を監視することもできる。
第1 振動検出装置100の構成
振動検出装置100は、スチームトラップTで生ずる振動検出し、振動状態情報として提供するものである。振動検出装置100の外観構成について、図2を用いて説明する。振動検出装置100は、センサ部P101、電装部品配置部P103、及び、中間軸部P105を有している。
センサ部P101は、スチームトラップTの表面振動を電気信号として検出する。センサ部P101の内部構造については、後述する。
電装部品配置部P103は、センサ部P101で検出した振動に関する電気信号を、振動状態情報として、他の通信機器に提供するための各種回路、回路に電気を供給するためのバッテリ等の電装部品を有している。なお、電装部品配置部P103の詳細な構造については記載を省略する。
中間軸部P105は、円筒状のフレキシブルパイプ116、及び、フレキシブルパイプ116の内部に配置されるケーブル(図示せず)を有している。なお、フレキシブルパイプ116の内部に配置されるケーブルは、電装部品配置部P103が有する電装部品と、センサ部P101の第1電極板7(後述)及び第2電極板109(後述)とを電気的に接続する。なお、中間軸部P105のフレキシブルパイプ116は、センサ部P101、電装部品配置部P103、それぞれと、下部袋ナットN101、上部袋ナットN103を用いて、接続される。
なお、図3に示すように、振動検出装置100は、所定の固定装置HFを用いて、スチームトラップTに固定される。
次に、図2に示す振動検出装置100のセンサ部P101の内部構造を図4に示す断面図を用いて説明する。なお、図4は、振動検出装置100のセンサ部P101の内部構造をわかりやすく示したものであり、図2に示す振動検出装置100のセンサ部P101と、形状において、必ずしも一致するものではない。
図4に示すように、振動検出装置100のセンサ部P101は、センサケーシング101、キャップ3、検出針104、振動伝達板6、及び、圧電変換装置200を有している。センサケーシング101は、所定の構成要素を配置するための内部空間S101を有している。キャップ3は、センサケーシング101の電装部品配置部P105側の端部に取り付けられ、内部空間S101を密閉する。
検出針104は、一端が先細の円筒形状を有している。また、先細の端部と異なる端部側に、段付部を有している。検出針104は、センサケーシング101の内部空間S101において、センサケーシング101の長軸Jの方向に沿って配置される。検出針104は、振動検出装置100をトラップTに取り付けた状態(図3参照)で、先細の先端がトラップTに接するように配置される。検出針104は、トラップTの表面振動に従って、自らも長軸Jの方向に沿って振動する。
振動伝達板6は、円環形状を有している。振動伝達板6の中央を、検出針104が貫通する。振動伝達板6は、検出針104の段付部で、検出針104に取り付けられる。振動伝達板6は、段付部を介して、振動針104が取得したトラップTの表面振動を取得する。また、振動伝達板6は、隣接して配置される圧電変換装置200の第1電極板7と広い範囲で接触することによって、圧電素子8に効率よく、振動針104から取得したトラップTの表面振動を伝達する。
第2 圧電変換装置200の構成
圧電変換装置200は、第1電極板7、圧電素子8、第2電極板109、ウエイト110、コイルバネ13を有している。なお、第1電極板7、圧電素子8、第2電極板9、ウエイト110、及び、コイルバネ13は、センサ部P101から電装部品配置部P103に向かって、この順で配置される。
第1電極板7及び圧電素子8は、円環形状を有している。第1電極板7及び圧電素子8の中央には、検出針104が貫通する。第2電極板109は、円盤形状を有している。第2電極板109には、検出針104の先細の端部と異なる端部が当接する。コイルバネ13は、ウエイト110を介して、圧電素子8を検出針104が位置する側に付勢する。
第2電極板109の電装部品配置部P105(図2参照)の側に、第2電極板109と接するように、ウエイト110が配置される。ウエイト110は、第1ウエイト110a、第2ウエイト110b、及び、中間調整部材110cを有している。第1ウエイト110a及び第2ウエイト110bについて、図5を用いて説明する。図5は、図4に示す圧電変換装置200付近を拡大した図である。なお、図5においては、中間調整部材110cの表示を省略している。
第1ウエイト110aは、円盤形状を有している。また、第1ウエイト110aは、センサ部P101(図2参照)の側の平面P110aの中央に、円錐状の曲面F110aによって形成される第1中間調整部材受容凹部S110aを有している。第2ウエイト110bは、円盤形状を有している。また、第2ウエイト110bは、電装部品配置部P105(図2参照)の側の平面P110bの中央に、円錐状の曲面F110bによって形成される第2中間調整部材受容凹部S110bを有している。なお、第1ウエイト110aと第2ウエイト110bとは、第1中間調整部材受容凹部S110aと第2中間調整部材受容凹部S110bとが対抗するように位置する。
図4に戻って、中間調整部材110cは、球形状を有している。中間調整部材110cは、第1ウエイト110aと第2ウエイト110bとの間に位置する。なお、中間調整部材110cは、第1ウエイト110a側の半球面である第1受容凹部用曲面が第1中間調整部材受容凹部S110a(図5参照)に接するように、また、第2ウエイト110b側の半球面である第2受容凹部用曲面が第2中間調整部材受容凹部S110b(図5参照)に接するように、位置する。
コイルバネ13は、第2ウエイト110bの電装部品配置部P105の側に、一端が第2ウエイト110bと接するように配置される。また、コイルバネ13は、第2ウエイト110bと接する端部と異なる一端が、センサケーシング101に取り付けられたキャップ3の内面と接するように配置される。
第3 圧電変換装置200の動作
圧電変換装置200の動作について、図6及び図7を用いて説明する。なお、図6は、圧電変換装置200の第1ウエイト110aに対して、コイルバネ13からの付勢力が均等に作用している状態を示し、図7は、コイルバネ13からの付勢力が偏って作用している状態を示している。
図6に示すように第1ウエイト110aに対して、コイルバネ13からの付勢力が均等に作用している状態では、第1ウエイト110aは、水平状態となる。中間調整部材110cは、第1中間調整部材受容凹部S110a(図5参照)において、表面に形成される水平な円周L1上で第1ウエイト110aと接する。
このため、第1ウエイト110aは、コイルバネ13からの付勢力を、水平な円周L1に沿って、均等に、中間調整部材110cに作用させる。つまり、コイルバネ13の付勢力は、第1ウエイト110aから中間調整部材110cに、水平に作用する。
また、中間調整部材110cは、第2中間調整部材受容凹部S110b(図5参照)内において、表面に形成される水平な円周L2上で第2ウエイト110bと接する。中間調整部材110cは、第1ウエイト110aからの付勢力を、水平な円周L2に沿って、均等に、第2ウエイト110bに作用させる。つまり、コイルバネ13の付勢力は、中間調整部材110cから第2ウエイト110bに、水平に作用する。従って、第2ウエイト110bは、水平状態となる。
そして、第2ウエイト110bは、第1ウエイト110a及び中間調整部材110cを介して、コイルバネ13から受けた力を、均等に、第2電極板109、ひいては圧電素子8に伝える。
一方、図7に示すように、第1ウエイト110aに対して、コイルバネ13からの付勢力が偏って作用している状態では、第1ウエイト110aは、いずれか一方向に傾いた状態となる。中間調整部材110cは、第1中間調整部材受容凹部S110a(図5参照)において、表面に形成される傾いた円周L3上で第1ウエイト110aと接する。
このため、第1ウエイト110aは、コイルバネ13の付勢力を、傾いた円周L3に沿って、中間調整部材110cに作用させる。つまり、コイルバネ13の付勢力は、第1ウエイト110aから中間調整部材110cに、傾いて作用する。
ここで、中間調整部材110cは、第2中間調整部材受容凹部S110b(図5参照)内において、表面に形成される水平な円周L2上で第2ウエイト110bと接する。中間調整部材110cは、第1ウエイト110aからの付勢力を、水平な円周L2に沿って、均等に、第2ウエイト110bに作用させる。つまり、コイルバネ13の付勢力は、中間調整部材110cから第2ウエイト110bに、水平に作用する。従って、第2ウエイト110bは、水平状態となる。
そして、第2ウエイト110bは、第1ウエイト110a及び中間調整部材110cを介して、コイルバネ13から受けた力を、均等に、第2電極板109、ひいては圧電素子8に伝える。
このように、圧電変換装置200では、第1ウエイト110aと第2ウエイト110bとを分離し、間に中間調整部材110cを配置することによって、第1ウエイト110aに対するコイルバネ13からの付勢力の作用状態にしたがって、第1中間調整部材受容凹部S110aと第1受容凹部用曲面とが接する位置を調整する一方、第2中間調整部材受容凹部S110bと第2受容凹部用曲面とが接する位置を変化させず、付勢力を第1ウエイト110aから第2ウエイト110bに、ひいては圧電素子8に作用させることができる。よって、コイルバネ13による付勢力を第1ウエイト110aに対する作用状態のまま圧電素子8に作用させないので、付勢力の作用状態、例えば、コイルバネ13の片押しに起因する圧電素子8の損傷を防止することができる。
[他の実施例]
(1)プロセスシステム構成機器:前述の実施例1においては、プロセスシステム構成機器としてスチームトラップTを示したが、プロセスシステム構成機器であれば、例示のものに限定されない。例えば、ポンプ、減圧弁、セパレータ、フィルタ等の各種流体制御機器であってもよい。
(2)第2ウエイト110b、中間調整部材110c:前述の実施例1においては、第2付勢力調整部、第3付勢力調整部として、互いに独立した第2ウエイト110b、中間調整部材110cを用いて、それぞれ形成するとしたが、それぞれの機能を実現できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、図8に示す圧電変換装置400ように、実施例1に係る圧電変換装置200の第2ウエイト110b及び中間調整部材110c(図5参照)を一体として形成した第2ウエイト310bを形成するようにしてもよい。この場合、第2ウエイト310bは、実施例1に係る圧電変換装置200の第2ウエイト110bが有する第2中間調整部材受容凹部S110b(図5参照)を有していない。
なお、第2ウエイト310bは、第1ウエイト110aとは独立して動作するため、コイルバネ13による付勢力を第1ウエイト110aに対する作用状態のまま圧電素子8に作用させないので、付勢力の作用状態、例えば、コイルバネ13の片押しに起因する圧電素子8の損傷を防止することができる。
(3)第1中間調整部材受容凹部S110a、第2中間調整部材受容凹部S110b:前述の実施例1においては、第1受容凹部として、円錐状の曲面F110aによって形成される第1中間調整部材受容凹部S110aを形成するとしたが、中間調整部材110cと接するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、図9に示す圧電変換装置600のウエイト510ように、球体である中間調整部材110cの側面と一致する球面の一部によって形成される第1中間調整部受容凹部を有する第1ウエイト510aを形成するようにしてもよい。
同様に、球体である中間調整部材110cの側面と一致する球面の一部によって形成される第2中間調整部受容凹部を有する第2ウエイト510bを形成するようにしてもよい。
(4)圧電素子:前述の実施例1においては、圧電素子8として水晶をもちいるとしたが、圧力を電圧に変換することができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば圧電素子8としてセラミックをもちいることができる。
本発明に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置は、例えば、蒸気プラントにおいてスチームトラップの振動を監視するトラップ振動態監視システムに利用することができる。
100・・・・・振動検出装置
200・・・・圧電変換装置
110・・・・ウエイト
110a・・第1ウエイト
S110a・・第1中間調整部材受容凹部
F110a・・円錐状の曲面
P110a・・平面
110b・・第2ウエイト
S110b・・第2中間調整部材受容凹部
F110b・・円錐状の曲面
P110b・・平面
100c・・中間調整部材
7・・・・・・第1電極板
8・・・・・・圧電素子
109・・・・第2電極109
13・・・・・コイルバネ
101・・・・センサケーシング
3・・・・・・キャップ
104・・・・検出針
6・・・・・・振動伝達板
500・・・・・振動検出装置
600・・・・圧電変換装置
700・・・・・振動検出装置
800・・・・圧電変換装置

Claims (4)

  1. プロセスシステム構成機器の振動を検出するプロセスシステム構成機器振動検出装置であって、
    前記プロセスシステム構成機器振動検出装置は、
    前記プロセスシステム構成機器の振動を、所定方向の変位として検出する検出針、
    前記変位に基づき発生する力を電圧に変換する圧電素子、
    前記圧電素子を前記検出針が位置する側に付勢する付勢手段、
    前記付勢手段と前記圧電素子との間に位置する付勢力調整手段、
    を有し、
    前記付勢力調整手段は、
    前記付勢手段が発生する付勢力が作用する第1付勢力調整部であって、所定の曲面によって形成される第1受容凹部を有する第1付勢力調整部、
    前記第1付勢力調整部から受けた前記付勢力を、前記圧電素子に作用させる第2付勢力調整部、
    前記第1付勢力調整部と前記第2付勢力調整部との間に位置する第3付勢力調整部であって、前記第1受容凹部に接する曲面である第1受容凹部用曲面を有する第3付勢力調整部、
    を有するプロセスシステム構成機器振動検出装置。
  2. 請求項1に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置において、
    前記第2付勢力調整部は、
    所定の曲面によって形成される第2受容凹部を有し、
    前記第3付勢力調整部は、
    前記第2受容凹部に接する曲面である第2受容凹部用曲面を有すること、
    を特徴とするプロセスシステム構成機器振動検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に係るプロセスシステム構成機器振動検出装置において、
    前記第1受容凹部は、
    円錐の側面によって形成され、
    前記第3付勢力調整部は、
    球面の少なくとも一部を前記第1受容凹部用曲面として有すること、
    を特徴とするプロセスシステム構成機器振動検出装置。
  4. 請求項1〜請求項3に係るいずれかのプロセスシステム構成機器振動検出装置において、
    前記第2受容凹部は、
    円錐の側面によって形成され、
    前記第3付勢力調整部は、
    球面の少なくとも一部を前記第2受容凹部用曲面として有すること、
    を特徴とするプロセスシステム構成機器振動検出装置。
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