JPH1073429A - タッチ信号プローブ - Google Patents
タッチ信号プローブInfo
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- JPH1073429A JPH1073429A JP23013496A JP23013496A JPH1073429A JP H1073429 A JPH1073429 A JP H1073429A JP 23013496 A JP23013496 A JP 23013496A JP 23013496 A JP23013496 A JP 23013496A JP H1073429 A JPH1073429 A JP H1073429A
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- Japan
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- fixed
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- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スタイラスの着座精度を向上させることができ
るタッチ信号プローブを提供すること。 【解決手段】本体1に固定部材2が固定され、この固定
部材2に対して近接離隔可能に可動部材3が配置され、
この可動部材3に接触子4Bを有するスタイラス4が取
り付けられ、可動部材3と固定部材2とを一元的に係合
する係合部材5,6が固定部材2と可動部材3との双方
に分割配置されている。可動部材3を固定部材2に近接
する方向に付勢するプリロード用ばね7は、可動部材3
と固定部材2とを近接方向に引っ張る引張コイルばねで
あり、その両端部は、可動部材3と固定部材2とが近接
離隔するに際してスタイラス4の軸周り方向の摩擦状態
変化が発生しないように可動部材3と固定部材2とにそ
れぞれ連結されている。
るタッチ信号プローブを提供すること。 【解決手段】本体1に固定部材2が固定され、この固定
部材2に対して近接離隔可能に可動部材3が配置され、
この可動部材3に接触子4Bを有するスタイラス4が取
り付けられ、可動部材3と固定部材2とを一元的に係合
する係合部材5,6が固定部材2と可動部材3との双方
に分割配置されている。可動部材3を固定部材2に近接
する方向に付勢するプリロード用ばね7は、可動部材3
と固定部材2とを近接方向に引っ張る引張コイルばねで
あり、その両端部は、可動部材3と固定部材2とが近接
離隔するに際してスタイラス4の軸周り方向の摩擦状態
変化が発生しないように可動部材3と固定部材2とにそ
れぞれ連結されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元測定機等に
よって被測定物の形状等を測定するために用いられるタ
ッチ信号プローブに関するものである。
よって被測定物の形状等を測定するために用いられるタ
ッチ信号プローブに関するものである。
【0002】
【背景技術】被測定物の形状、寸法等の測定を行う測定
機としてハイトゲージ(一次元測定機)、三次元測定
機、輪郭測定機等が知られているが、その場合の座標検
出や位置検出を行うために、測定機には、被測定物との
接触を検出するタッチ信号プローブが用いられる。一般
に、タッチ信号プローブは、ケーシングに固定部材を固
定し、この固定部材に対して可動部材を近接離隔可能に
配置し、先端に接触子を有するスタイラスを可動部材に
取り付け、可動部材と固定部材とを一元的に係合するた
めの係合部材を固定部材と可動部材との双方に分割して
配置した構造である。
機としてハイトゲージ(一次元測定機)、三次元測定
機、輪郭測定機等が知られているが、その場合の座標検
出や位置検出を行うために、測定機には、被測定物との
接触を検出するタッチ信号プローブが用いられる。一般
に、タッチ信号プローブは、ケーシングに固定部材を固
定し、この固定部材に対して可動部材を近接離隔可能に
配置し、先端に接触子を有するスタイラスを可動部材に
取り付け、可動部材と固定部材とを一元的に係合するた
めの係合部材を固定部材と可動部材との双方に分割して
配置した構造である。
【0003】このタッチ信号プローブは、スタイラスの
誤動作による破損防止を図るため、固定部材と可動部材
とを係合させるために可動部材を固定部材に近接する方
向に付勢するプリロード用圧縮コイルばねをケーシング
内に配置し、スタイラスに過大な接触力がかかった際
に、プリロード用圧縮コイルばねの付勢力に抗して可動
部材が固定部材に対して離隔してスタイラスの破損を防
止し、スタイラスから過大な接触力が除かれた際に、プ
リロード用圧縮コイルばねの付勢力によって可動部材側
の係合部材を固定部材側の係合部材に着座する構造であ
る。
誤動作による破損防止を図るため、固定部材と可動部材
とを係合させるために可動部材を固定部材に近接する方
向に付勢するプリロード用圧縮コイルばねをケーシング
内に配置し、スタイラスに過大な接触力がかかった際
に、プリロード用圧縮コイルばねの付勢力に抗して可動
部材が固定部材に対して離隔してスタイラスの破損を防
止し、スタイラスから過大な接触力が除かれた際に、プ
リロード用圧縮コイルばねの付勢力によって可動部材側
の係合部材を固定部材側の係合部材に着座する構造であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のタッチ信号プロ
ーブでは、プリロード用ばねとして、ケーシングと可動
部材との間に介装された圧縮力を利用する圧縮コイルば
ねを使用しているので、可動部材側の係合部材が固定部
材側の係合部材に着座(レシート)する際に、コイルば
ねの不確定な座屈変形が介在し、スタイラスの軸線と直
交する分力が作用して着座(レシート)精度を阻害する
という問題点がある。また、圧縮コイルばねは、その伸
縮において捻じれ挙動を伴うものであり、その捻じれ挙
動も着座精度を阻害する一因と考えられている。
ーブでは、プリロード用ばねとして、ケーシングと可動
部材との間に介装された圧縮力を利用する圧縮コイルば
ねを使用しているので、可動部材側の係合部材が固定部
材側の係合部材に着座(レシート)する際に、コイルば
ねの不確定な座屈変形が介在し、スタイラスの軸線と直
交する分力が作用して着座(レシート)精度を阻害する
という問題点がある。また、圧縮コイルばねは、その伸
縮において捻じれ挙動を伴うものであり、その捻じれ挙
動も着座精度を阻害する一因と考えられている。
【0005】本発明の目的は、スタイラスの着座精度を
向上させることができるタッチ信号プローブを提供する
ことにある。
向上させることができるタッチ信号プローブを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリロード用
ばねを引張コイルばねとし、このばねの両端部を可動部
材と固定部材とが近接離隔するに際してスタイラスの軸
周り方向の摩擦状態変化が発生しないように連結して前
記目的を達成しようとするものである。具体的には、本
発明のタッチ信号プローブは、本体側に固定された固定
部材と、この固定部材に対して近接離隔可能に配置され
先端に接触子を有するスタイラスが取り付けられた可動
部材と、この可動部材と前記固定部材とを一元的に係合
するために前記固定部材と前記可動部材との双方に分割
して配置された係合部材と、前記固定部材と前記可動部
材とを係合させるために前記可動部材を前記固定部材に
近接する方向に付勢するプリロード用ばねとを備えたタ
ッチ信号プローブにおいて、前記プリロード用ばねは、
前記可動部材と前記固定部材とを近接方向に引っ張る引
張コイルばねであり、その両端部は、前記可動部材と前
記固定部材とが近接離隔するに際して前記スタイラスの
軸周り方向の摩擦状態変化が発生しないように連結部材
により前記可動部材と前記固定部材とにそれぞれ連結さ
れていることを特徴とする。
ばねを引張コイルばねとし、このばねの両端部を可動部
材と固定部材とが近接離隔するに際してスタイラスの軸
周り方向の摩擦状態変化が発生しないように連結して前
記目的を達成しようとするものである。具体的には、本
発明のタッチ信号プローブは、本体側に固定された固定
部材と、この固定部材に対して近接離隔可能に配置され
先端に接触子を有するスタイラスが取り付けられた可動
部材と、この可動部材と前記固定部材とを一元的に係合
するために前記固定部材と前記可動部材との双方に分割
して配置された係合部材と、前記固定部材と前記可動部
材とを係合させるために前記可動部材を前記固定部材に
近接する方向に付勢するプリロード用ばねとを備えたタ
ッチ信号プローブにおいて、前記プリロード用ばねは、
前記可動部材と前記固定部材とを近接方向に引っ張る引
張コイルばねであり、その両端部は、前記可動部材と前
記固定部材とが近接離隔するに際して前記スタイラスの
軸周り方向の摩擦状態変化が発生しないように連結部材
により前記可動部材と前記固定部材とにそれぞれ連結さ
れていることを特徴とする。
【0007】本発明のタッチ信号プローブを移動して測
定を行うが、スタイラス先端の接触子が被測定物に接触
すると、その位置が読み取られる。スタイラスの移動に
際して、スタイラスに過大な接触力が誤ってかかると、
プリロード用コイルばねの付勢力に抗して可動部材が固
定部材に対して離隔してスタイラスの破損が防止され
る。その後、スタイラスから過大な接触力が除かれる
と、プリロード用コイルばねの付勢力によって可動部材
側の係合部材が固定部材側の係合部材に着座する。
定を行うが、スタイラス先端の接触子が被測定物に接触
すると、その位置が読み取られる。スタイラスの移動に
際して、スタイラスに過大な接触力が誤ってかかると、
プリロード用コイルばねの付勢力に抗して可動部材が固
定部材に対して離隔してスタイラスの破損が防止され
る。その後、スタイラスから過大な接触力が除かれる
と、プリロード用コイルばねの付勢力によって可動部材
側の係合部材が固定部材側の係合部材に着座する。
【0008】可動部材側の係合部材が固定部材側の係合
部材に着座するに伴って、プリロード用コイルばねが圧
縮され、このばねの端部にスタイラスの軸線と直交する
分力が作用するが、本発明では、プリロード用コイルば
ねを引っ張り力を利用してばね力を付与する引張ばねと
しているので、座屈変形並びに捻じれ挙動が生じること
がなく、前記分力が圧縮ばねに比べて少ない。その上、
引張ばねの両端部がスタイラスの軸周り方向の摩擦状態
変化が発生しないように可動部材と固定部材とにそれぞ
れ連結されているから、ばねの端部にスタイラスの軸線
と直交する分力が作用するとしても、その分力でスタイ
ラスの軸周り方向に力が作用することがない。従って、
可動部材側の係合部材が固定部材側の係合部材に着座す
る際に、スタイラスの着座精度が向上する。
部材に着座するに伴って、プリロード用コイルばねが圧
縮され、このばねの端部にスタイラスの軸線と直交する
分力が作用するが、本発明では、プリロード用コイルば
ねを引っ張り力を利用してばね力を付与する引張ばねと
しているので、座屈変形並びに捻じれ挙動が生じること
がなく、前記分力が圧縮ばねに比べて少ない。その上、
引張ばねの両端部がスタイラスの軸周り方向の摩擦状態
変化が発生しないように可動部材と固定部材とにそれぞ
れ連結されているから、ばねの端部にスタイラスの軸線
と直交する分力が作用するとしても、その分力でスタイ
ラスの軸周り方向に力が作用することがない。従って、
可動部材側の係合部材が固定部材側の係合部材に着座す
る際に、スタイラスの着座精度が向上する。
【0009】ここで、本発明では、前記引張コイルばね
は、前記可動部材が前記固定部材に着座静止している状
態において、その軸線が前記スタイラスの軸線と一致す
るように配置された構造としてもよい。この構造では、
プリロード用コイルばねが1本あれば十分であるから、
タッチ信号プローブの構造を簡易なものにできる。
は、前記可動部材が前記固定部材に着座静止している状
態において、その軸線が前記スタイラスの軸線と一致す
るように配置された構造としてもよい。この構造では、
プリロード用コイルばねが1本あれば十分であるから、
タッチ信号プローブの構造を簡易なものにできる。
【0010】これに対して、前記引張コイルばねは複数
あり、これらの引張コイルばねは、その軸線が前記スタ
イラスの軸線周りに等間隔となるように配置された構造
としてもよい。この構造では、引張コイルばねが複数あ
るので、1本あたりのばねの長さを長くしなくとも、大
きな付勢力(ばね力)を付与することができる。しか
も、これらの引張コイルばねは、スタイラスの軸線周り
に等間隔となるように配置されているから、スタイラス
の軸線と直交する分力が作用することがなく、スタイラ
スの着座精度が低下することがない。
あり、これらの引張コイルばねは、その軸線が前記スタ
イラスの軸線周りに等間隔となるように配置された構造
としてもよい。この構造では、引張コイルばねが複数あ
るので、1本あたりのばねの長さを長くしなくとも、大
きな付勢力(ばね力)を付与することができる。しか
も、これらの引張コイルばねは、スタイラスの軸線周り
に等間隔となるように配置されているから、スタイラス
の軸線と直交する分力が作用することがなく、スタイラ
スの着座精度が低下することがない。
【0011】さらに、前記引張コイルばねの少なくとも
一端部は前記固定部材及び前記可動部材の少なくとも一
方に前記スタイラスの軸線方向に相対移動可能に連結さ
れている構造でもよい。この構造では、引張コイルばね
端部の固定部材及び/又は可動部材に対する取付位置を
調整することにより、引張コイルばねで可動部材を固定
部材に対して予め付与する付勢力(プリロード力)の大
きさを調整することができる。この点、従来では、プリ
ロード力の設定は、ばねの長さ寸法等の機械的な寸法だ
けに依存するものであるため、必ずしも最適化されてい
るものではない。
一端部は前記固定部材及び前記可動部材の少なくとも一
方に前記スタイラスの軸線方向に相対移動可能に連結さ
れている構造でもよい。この構造では、引張コイルばね
端部の固定部材及び/又は可動部材に対する取付位置を
調整することにより、引張コイルばねで可動部材を固定
部材に対して予め付与する付勢力(プリロード力)の大
きさを調整することができる。この点、従来では、プリ
ロード力の設定は、ばねの長さ寸法等の機械的な寸法だ
けに依存するものであるため、必ずしも最適化されてい
るものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。ここで、各実施の形態中、
同一又は同様構成要素は同一符号を付して説明を省略も
しくは簡略にする。図1及び図2には第1の実施の形態
にかかるタッチ信号プローブが示されている。図1は第
1の実施の形態にかかるタッチ信号プローブの全体構成
を示す断面図である。
に基づいて詳細に説明する。ここで、各実施の形態中、
同一又は同様構成要素は同一符号を付して説明を省略も
しくは簡略にする。図1及び図2には第1の実施の形態
にかかるタッチ信号プローブが示されている。図1は第
1の実施の形態にかかるタッチ信号プローブの全体構成
を示す断面図である。
【0013】図1において、タッチ信号プローブは、有
底円筒状のケーシング1と、このケーシング1に固定さ
れた略偏平リング状の固定部材2と、この固定部材2に
対して近接離隔可能に配置された可動部材3と、この可
動部材3に取り付けられたスタイラス4と、可動部材3
と固定部材2とを一元的に係合するために固定部材2と
可動部材3との双方に分割して配置された係合部材5,
6と、固定部材2と可動部材3とを係合させるために可
動部材3を固定部材2に近接する方向に付勢するプリロ
ード用ばね7とを備え、係合部材5,6及びプリロード
用ばね7から着座機構(レシート機構)が構成されてい
る。
底円筒状のケーシング1と、このケーシング1に固定さ
れた略偏平リング状の固定部材2と、この固定部材2に
対して近接離隔可能に配置された可動部材3と、この可
動部材3に取り付けられたスタイラス4と、可動部材3
と固定部材2とを一元的に係合するために固定部材2と
可動部材3との双方に分割して配置された係合部材5,
6と、固定部材2と可動部材3とを係合させるために可
動部材3を固定部材2に近接する方向に付勢するプリロ
ード用ばね7とを備え、係合部材5,6及びプリロード
用ばね7から着座機構(レシート機構)が構成されてい
る。
【0014】ケーシング1は、図示しない三次元測定機
の移動軸に取り付けられており、この移動軸及びケーシ
ング1が本体を構成する。スタイラス4は特開平6-2218
06号で開示された超音波共振形タッチセンサであり、ス
タイラス本体4Aと、このスタイラス本体4Aの先端に
設けられた接触子4Bと、スタイラス本体4Aに設けら
れた図示しない圧電素子とから構成されている。圧電素
子は、スタイラス本体4Aに振動を付加し、かつ、その
振動変化を検出するもので、加振素子としての加振用電
極と検出素子としての検出用電極とに分けられる。
の移動軸に取り付けられており、この移動軸及びケーシ
ング1が本体を構成する。スタイラス4は特開平6-2218
06号で開示された超音波共振形タッチセンサであり、ス
タイラス本体4Aと、このスタイラス本体4Aの先端に
設けられた接触子4Bと、スタイラス本体4Aに設けら
れた図示しない圧電素子とから構成されている。圧電素
子は、スタイラス本体4Aに振動を付加し、かつ、その
振動変化を検出するもので、加振素子としての加振用電
極と検出素子としての検出用電極とに分けられる。
【0015】図2には係合部材5,6の詳細な構成が示
されている。図2において、固定部材側の係合部材5
は、固定部材2のケーシング1の内部に対向する面に固
定さられた複数(図では3個)のブロックから構成され
ている。これらのブロック5は、互いに等間隔に配置さ
れており、可動部材3に対向する面には収れん部を構成
するV溝5Aがそれぞれ形成されている。
されている。図2において、固定部材側の係合部材5
は、固定部材2のケーシング1の内部に対向する面に固
定さられた複数(図では3個)のブロックから構成され
ている。これらのブロック5は、互いに等間隔に配置さ
れており、可動部材3に対向する面には収れん部を構成
するV溝5Aがそれぞれ形成されている。
【0016】可動部材3は、スタイラス4の軸線上に位
置する中心部から互いに等間隔離れて放射状に延びた複
数(図では3個)の板状部3Aと、この板状部3Aの中
心部においてスタイラス4の反対側に取り付けられたガ
イドロッド3Bとを有する構造であり、このガイドロッ
ド3Bは、その軸線がスタイラス4の軸線と同一線上と
なるように配置されている。可動部材3の板状部3Aの
先端部には可動部材側の係合部材6としての球状部が固
定されている。球状部として構成される係合部材6の表
面には収れん部を構成する球面6Aが形成されている。
これらの球面6AとV溝5Aとは互いに接触するように
形成されている。
置する中心部から互いに等間隔離れて放射状に延びた複
数(図では3個)の板状部3Aと、この板状部3Aの中
心部においてスタイラス4の反対側に取り付けられたガ
イドロッド3Bとを有する構造であり、このガイドロッ
ド3Bは、その軸線がスタイラス4の軸線と同一線上と
なるように配置されている。可動部材3の板状部3Aの
先端部には可動部材側の係合部材6としての球状部が固
定されている。球状部として構成される係合部材6の表
面には収れん部を構成する球面6Aが形成されている。
これらの球面6AとV溝5Aとは互いに接触するように
形成されている。
【0017】図1において、プリロード用ばね7は、可
動部材3と固定部材2とを近接方向に付勢する引張コイ
ルばねであり、可動部材3が固定部材2に着座静止して
いる状態において、その軸線がスタイラス4の軸線と一
致するように配置されている。プリロード用ばね7は、
その一端部が第1の連結部材9により固定部材2に固定
され、その他端部が第2の連結部材10によりスタイラ
ス4の軸線方向に相対移動可能にガイドロッド3Bに連
結されている。従って、固定部材2と可動部材3とが近
接離隔するに際してスタイラス4の軸周り方向の摩擦状
態変化が発生しない。
動部材3と固定部材2とを近接方向に付勢する引張コイ
ルばねであり、可動部材3が固定部材2に着座静止して
いる状態において、その軸線がスタイラス4の軸線と一
致するように配置されている。プリロード用ばね7は、
その一端部が第1の連結部材9により固定部材2に固定
され、その他端部が第2の連結部材10によりスタイラ
ス4の軸線方向に相対移動可能にガイドロッド3Bに連
結されている。従って、固定部材2と可動部材3とが近
接離隔するに際してスタイラス4の軸周り方向の摩擦状
態変化が発生しない。
【0018】第1の連結部材9は、固定部材2に形成さ
れたばね係止溝2Aに嵌合されたプリロード用ばね7の
一端部をリング状の押さえ部材11で押さえ、この押さ
え部材11を固定部材2にねじ12で固定した構造であ
る。第2の連結部材10は、ガイドロッド3Bの先端部
に摺動可能に設けられたばねガイド13と、このばねガ
イド13を所定位置で固定する止めねじ14と、ばねガ
イド13に取り付けられたばね保持具16とを備えて構
成されている。
れたばね係止溝2Aに嵌合されたプリロード用ばね7の
一端部をリング状の押さえ部材11で押さえ、この押さ
え部材11を固定部材2にねじ12で固定した構造であ
る。第2の連結部材10は、ガイドロッド3Bの先端部
に摺動可能に設けられたばねガイド13と、このばねガ
イド13を所定位置で固定する止めねじ14と、ばねガ
イド13に取り付けられたばね保持具16とを備えて構
成されている。
【0019】ばね保持具16は、ばね係止溝17Aが形
成されたリング状本体17と、このばね係止溝17Aに
嵌合されたプリロード用ばね7の他端部を押さえるリン
グ状押さえ部18と、このリング状押さえ部18をリン
グ状本体1に固定するためのねじ19とから構成されて
いる。
成されたリング状本体17と、このばね係止溝17Aに
嵌合されたプリロード用ばね7の他端部を押さえるリン
グ状押さえ部18と、このリング状押さえ部18をリン
グ状本体1に固定するためのねじ19とから構成されて
いる。
【0020】この構成の第1の実施の形態では、タッチ
信号プローブを移動して測定を行うが、スタイラス4の
先端に設けられた接触子4Bが被測定物に接触すると、
その位置が読み取られる。スタイラス4の移動に際し
て、スタイラス4に過大な接触力が誤ってかかることが
あり、この場合、プリロード用コイルばね7の付勢力に
抗して可動部材3が固定部材2に対して離隔してスタイ
ラス4の破損が防止される。その後、スタイラス4から
過大な接触力が除かれると、プリロード用コイルばね7
の付勢力によって可動部材側の係合部材6が固定部材側
の係合部材5に着座する。
信号プローブを移動して測定を行うが、スタイラス4の
先端に設けられた接触子4Bが被測定物に接触すると、
その位置が読み取られる。スタイラス4の移動に際し
て、スタイラス4に過大な接触力が誤ってかかることが
あり、この場合、プリロード用コイルばね7の付勢力に
抗して可動部材3が固定部材2に対して離隔してスタイ
ラス4の破損が防止される。その後、スタイラス4から
過大な接触力が除かれると、プリロード用コイルばね7
の付勢力によって可動部材側の係合部材6が固定部材側
の係合部材5に着座する。
【0021】可動部材側の係合部材6が固定部材側の係
合部材5に着座するに伴って、プリロード用コイルばね
7が圧縮され、このプリロード用コイルばね7の端部に
スタイラス4の軸線と直交する分力が作用するが、第1
の実施の形態では、プリロード用コイルばね7が引張ば
ねであるから座屈変形が生じることがなく、可動部材3
と固定部材2とが一元的に係合される。
合部材5に着座するに伴って、プリロード用コイルばね
7が圧縮され、このプリロード用コイルばね7の端部に
スタイラス4の軸線と直交する分力が作用するが、第1
の実施の形態では、プリロード用コイルばね7が引張ば
ねであるから座屈変形が生じることがなく、可動部材3
と固定部材2とが一元的に係合される。
【0022】ここで、可動部材3を固定部材2に対して
予め付与するプリロード力の大きさを調整するには、第
2の連結部材10の止めねじ14を外した後、ばねガイ
ド13をガイドロッド3Bに対してスタイラス4の軸線
方向に摺動させて所定位置に止め、その状態で止めねじ
14でばねガイド13をガイドロッド3Bに固定する。
予め付与するプリロード力の大きさを調整するには、第
2の連結部材10の止めねじ14を外した後、ばねガイ
ド13をガイドロッド3Bに対してスタイラス4の軸線
方向に摺動させて所定位置に止め、その状態で止めねじ
14でばねガイド13をガイドロッド3Bに固定する。
【0023】従って、第1の実施の形態では、本体を
構成するケーシング1に固定部材2が固定され、この固
定部材2に対して近接離隔可能に可動部材3が配置さ
れ、この可動部材3に接触子4Bを有するスタイラス4
が取り付けられ、可動部材3と固定部材2とを一元的に
係合するために固定部材2と可動部材3との双方に係合
部材5,6が分割配置され、固定部材2と可動部材3と
を係合させるために可動部材3を固定部材2に近接する
方向に付勢するプリロード用ばね7が備えられ、このプ
リロード用ばね7は、可動部材3と固定部材2とを近接
方向に引っ張る引張コイルばねとしたから、座屈変形並
びに捻じれ挙動が生じることがない。その上、プリロー
ド用ばね7の両端部は、可動部材3と固定部材2とが近
接離隔するに際してスタイラス4の軸周り方向の摩擦状
態変化が発生しないように可動部材3と固定部材2とに
連結部材9,10でそれぞれ連結されているから、ばね
7の端部にスタイラス4の軸線と直交する分力が作用す
るとしても、その分力でスタイラス4の軸周り方向に力
が作用することがない。よって、可動部材側の係合部材
6が固定部材側の係合部材5に着座する際に、スタイラ
ス4の着座精度が向上する。
構成するケーシング1に固定部材2が固定され、この固
定部材2に対して近接離隔可能に可動部材3が配置さ
れ、この可動部材3に接触子4Bを有するスタイラス4
が取り付けられ、可動部材3と固定部材2とを一元的に
係合するために固定部材2と可動部材3との双方に係合
部材5,6が分割配置され、固定部材2と可動部材3と
を係合させるために可動部材3を固定部材2に近接する
方向に付勢するプリロード用ばね7が備えられ、このプ
リロード用ばね7は、可動部材3と固定部材2とを近接
方向に引っ張る引張コイルばねとしたから、座屈変形並
びに捻じれ挙動が生じることがない。その上、プリロー
ド用ばね7の両端部は、可動部材3と固定部材2とが近
接離隔するに際してスタイラス4の軸周り方向の摩擦状
態変化が発生しないように可動部材3と固定部材2とに
連結部材9,10でそれぞれ連結されているから、ばね
7の端部にスタイラス4の軸線と直交する分力が作用す
るとしても、その分力でスタイラス4の軸周り方向に力
が作用することがない。よって、可動部材側の係合部材
6が固定部材側の係合部材5に着座する際に、スタイラ
ス4の着座精度が向上する。
【0024】また、プリロード用ばね7を構成する引
張コイルばねは、可動部材3が固定部材2に着座静止し
ている状態において、その軸線がスタイラス4の軸線と
一致するように配置されたから、プリロード用コイルば
ね7が1本あれば十分であり、タッチ信号プローブの構
造を簡易なものにできる。
張コイルばねは、可動部材3が固定部材2に着座静止し
ている状態において、その軸線がスタイラス4の軸線と
一致するように配置されたから、プリロード用コイルば
ね7が1本あれば十分であり、タッチ信号プローブの構
造を簡易なものにできる。
【0025】また、プリロード用ばね7を構成する引
張コイルばねの端部は可動部材3にスタイラス4の軸線
方向に相対移動可能に連結されているから、ばね7の端
部の可動部材3に対する取付位置を調整することによ
り、ばね7で可動部材3を固定部材2に対して予め付与
する付勢力(プリロード力)の大きさを調整することが
できる。さらに、プリロード用ばね7の端部と可動部
材3とが第2の連結部材10で連結され、この第2の連
結部材10は、可動部材3のガイドロッド3Bの先端部
に摺動可能に設けられたばねガイド13と、このばねガ
イド13を所定位置で固定する止めねじ14と、ばねガ
イド13に取り付けられたばね保持具16とを備えて構
成されているから、前述のの効果を簡単な構造で同時
に達成することができる。
張コイルばねの端部は可動部材3にスタイラス4の軸線
方向に相対移動可能に連結されているから、ばね7の端
部の可動部材3に対する取付位置を調整することによ
り、ばね7で可動部材3を固定部材2に対して予め付与
する付勢力(プリロード力)の大きさを調整することが
できる。さらに、プリロード用ばね7の端部と可動部
材3とが第2の連結部材10で連結され、この第2の連
結部材10は、可動部材3のガイドロッド3Bの先端部
に摺動可能に設けられたばねガイド13と、このばねガ
イド13を所定位置で固定する止めねじ14と、ばねガ
イド13に取り付けられたばね保持具16とを備えて構
成されているから、前述のの効果を簡単な構造で同時
に達成することができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を図3に
基づいて説明する。第2の実施の形態はプリロード用ば
ねの構成が第1の実施の形態と相違するもので、他の構
成は第1の実施の形態と同じである。図3は第2の実施
の形態にかかるタッチ信号プローブの全体構成を示す断
面図である。図3において、タッチ信号プローブは、前
記ケーシング1と、前記固定部材2と、前記可動部材3
と、前記スタイラス4と、前記係合部材5,6と、固定
部材2と可動部材3とを係合させるために可動部材3を
固定部材2に近接する方向に付勢する複数(図では2
本)のプリロード用ばね27とを備えた構成である。
基づいて説明する。第2の実施の形態はプリロード用ば
ねの構成が第1の実施の形態と相違するもので、他の構
成は第1の実施の形態と同じである。図3は第2の実施
の形態にかかるタッチ信号プローブの全体構成を示す断
面図である。図3において、タッチ信号プローブは、前
記ケーシング1と、前記固定部材2と、前記可動部材3
と、前記スタイラス4と、前記係合部材5,6と、固定
部材2と可動部材3とを係合させるために可動部材3を
固定部材2に近接する方向に付勢する複数(図では2
本)のプリロード用ばね27とを備えた構成である。
【0027】プリロード用ばね27は引張コイルばねで
あり、これらの引張コイルばねは、その軸線がスタイラ
ス4の軸線周りに等間隔、かつ、スタイラス4の軸線を
中心として対称に配置されている。プリロード用ばね2
7は、その一端部が前記第1の連結部材9により固定部
材2に固定され、その他端部が前記第2の連結部材10
によりスタイラス4の軸線周りに回転自在かつスタイラ
ス4の軸線方向に相対移動可能にガイドロッド3Bに連
結されている。
あり、これらの引張コイルばねは、その軸線がスタイラ
ス4の軸線周りに等間隔、かつ、スタイラス4の軸線を
中心として対称に配置されている。プリロード用ばね2
7は、その一端部が前記第1の連結部材9により固定部
材2に固定され、その他端部が前記第2の連結部材10
によりスタイラス4の軸線周りに回転自在かつスタイラ
ス4の軸線方向に相対移動可能にガイドロッド3Bに連
結されている。
【0028】従って、第2の実施の形態では、第1の実
施の形態のと同様の作用効果を奏する他に、プ
リロード用ばね27を構成する引張コイルばねは複数あ
り、これらの引張コイルばねは、その軸線がスタイラス
4の軸線周りに等間隔となるように配置されたので、1
本あたりのばね27の長さを長くしなくとも、大きなば
ね力をプリロード力として可動部材3に付与することが
できる。しかも、ばね27は、スタイラス4の軸線周り
に等間隔となるように配置されているから、スタイラス
4の軸線と直交する分力が作用することがなく、スタイ
ラス4の着座精度が低下することがない。
施の形態のと同様の作用効果を奏する他に、プ
リロード用ばね27を構成する引張コイルばねは複数あ
り、これらの引張コイルばねは、その軸線がスタイラス
4の軸線周りに等間隔となるように配置されたので、1
本あたりのばね27の長さを長くしなくとも、大きなば
ね力をプリロード力として可動部材3に付与することが
できる。しかも、ばね27は、スタイラス4の軸線周り
に等間隔となるように配置されているから、スタイラス
4の軸線と直交する分力が作用することがなく、スタイ
ラス4の着座精度が低下することがない。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態を図4及
び図5に基づいて説明する。第3の実施の形態は、連結
部材を用いることにより、可動部材とスタイラスとをプ
リロード用ばねの外側で連結した点に特徴がある。図4
は、第3の実施の形態にかかるタッチ信号プローブの一
部を破断した斜視図である。図4において、タッチ信号
プローブは、図示しないケーシングに固定された固定部
材32と、この固定部材32に対して近接離隔可能に配
置された略円板状の可動部材33と、この可動部材33
に連結部材30を介して取り付けられたスタイラス34
と、可動部材33と固定部材32とを一元的に係合する
ために固定部材32と可動部材33との双方に分割して
配置された係合部材35,36と、固定部材32と可動
部材33とを係合させるために可動部材33を固定部材
32に近接する方向に付勢するプリロード用ばね37と
を備え、係合部材35,36及びプリロード用ばね37
から着座機構(レシート機構)が構成されている。
び図5に基づいて説明する。第3の実施の形態は、連結
部材を用いることにより、可動部材とスタイラスとをプ
リロード用ばねの外側で連結した点に特徴がある。図4
は、第3の実施の形態にかかるタッチ信号プローブの一
部を破断した斜視図である。図4において、タッチ信号
プローブは、図示しないケーシングに固定された固定部
材32と、この固定部材32に対して近接離隔可能に配
置された略円板状の可動部材33と、この可動部材33
に連結部材30を介して取り付けられたスタイラス34
と、可動部材33と固定部材32とを一元的に係合する
ために固定部材32と可動部材33との双方に分割して
配置された係合部材35,36と、固定部材32と可動
部材33とを係合させるために可動部材33を固定部材
32に近接する方向に付勢するプリロード用ばね37と
を備え、係合部材35,36及びプリロード用ばね37
から着座機構(レシート機構)が構成されている。
【0030】固定部材32は、水平面上に略120度ピ
ッチで足32Aが延びており、その先端部には一箇所に
2個、合計6個の球状の係合部材35が配置されてい
る。係合部材36は円柱状に形成されているとともに、
可動部材33に互いに120度間隔で3本突出して取り
付けられている。これらの係合部材36は、それぞれ2
個の係合部材35と互いに対をなしており、1本で2
点、全体で6点接触し、可動部材33は固定部材32に
着座静止する。
ッチで足32Aが延びており、その先端部には一箇所に
2個、合計6個の球状の係合部材35が配置されてい
る。係合部材36は円柱状に形成されているとともに、
可動部材33に互いに120度間隔で3本突出して取り
付けられている。これらの係合部材36は、それぞれ2
個の係合部材35と互いに対をなしており、1本で2
点、全体で6点接触し、可動部材33は固定部材32に
着座静止する。
【0031】可動部材33は連結部材30と3箇所で取
付ボルト38を介して結合されている。これらの結合部
位は係合部材35,36の接触部を避けるような場所で
あり、これが着座静止を拘束しないようにする。スタイ
ラス34は、特開平6-221806号で開示された超音波共振
形タッチセンサであり、連結部材30の下部中央に鉛直
下方に向かうように取り付けられている。スタイラス3
4は、その先端部に接触子34Aを有する。
付ボルト38を介して結合されている。これらの結合部
位は係合部材35,36の接触部を避けるような場所で
あり、これが着座静止を拘束しないようにする。スタイ
ラス34は、特開平6-221806号で開示された超音波共振
形タッチセンサであり、連結部材30の下部中央に鉛直
下方に向かうように取り付けられている。スタイラス3
4は、その先端部に接触子34Aを有する。
【0032】可動部材33の上部中央にはテーパ凸部材
39を受けるテーパ凹部材40が組み込まれており、こ
のテーパ凹部材40は、外側に設けられた図示しないね
じが可動部材33の中央内壁に設けられた図示しないね
じ受けにねじ込まれるようにして鉛直方向に回転移動自
在に調整できるようになっている。この移動調整の際
に、テーパ凸部材39は回転しないように外部から拘束
される。固定部材32の上部中央には、ばね支持部材4
1が組み込まれており、このばね支持部材41の台座上
にプリロード用ばね37の一端部が装着されている。こ
のプリロード用ばね37の他端はテーパ凸部材39の下
部に装着されている。
39を受けるテーパ凹部材40が組み込まれており、こ
のテーパ凹部材40は、外側に設けられた図示しないね
じが可動部材33の中央内壁に設けられた図示しないね
じ受けにねじ込まれるようにして鉛直方向に回転移動自
在に調整できるようになっている。この移動調整の際
に、テーパ凸部材39は回転しないように外部から拘束
される。固定部材32の上部中央には、ばね支持部材4
1が組み込まれており、このばね支持部材41の台座上
にプリロード用ばね37の一端部が装着されている。こ
のプリロード用ばね37の他端はテーパ凸部材39の下
部に装着されている。
【0033】この状態で、可動部材32には鉛直方向に
プリロードがかかることになる。このプリロード力の大
きさはテーパ凹部材40を移動することにより、調整可
能となる。最終的に、この調整が終了した後にテーパ凸
部材39は固定ねじ42で固定される。以上の構成で
は、スタイラス34に外力が印加されているとき、固定
部材32と可動部材33との間では、少なくとも、係合
部材35,36以外で摩擦力が発生することがない。こ
こで、プリロード用ばね37の両端部の装着構造は、図
5に示される通り、テーパ凸部材39に形成された孔部
39Aと、ばね支持部材41の台座に形成された孔部4
1Aとに、それぞれプリロード用ばね37の端部を挿入
し、この端部を止めねじ43で固定する構造でもよい
が、本実施の形態では、この構造に限定されず、種々の
構造が適用できる。
プリロードがかかることになる。このプリロード力の大
きさはテーパ凹部材40を移動することにより、調整可
能となる。最終的に、この調整が終了した後にテーパ凸
部材39は固定ねじ42で固定される。以上の構成で
は、スタイラス34に外力が印加されているとき、固定
部材32と可動部材33との間では、少なくとも、係合
部材35,36以外で摩擦力が発生することがない。こ
こで、プリロード用ばね37の両端部の装着構造は、図
5に示される通り、テーパ凸部材39に形成された孔部
39Aと、ばね支持部材41の台座に形成された孔部4
1Aとに、それぞれプリロード用ばね37の端部を挿入
し、この端部を止めねじ43で固定する構造でもよい
が、本実施の形態では、この構造に限定されず、種々の
構造が適用できる。
【0034】以上の構成の第3の実施の形態では、第1
の実施形態と同様の作用効果を奏することができる他
に、スタイラス34を固定部材32の下方に配置させる
ことで可動部材33と固定部材32との間で組み込まれ
るプリロード用ばね37の占有体積を大きくとることが
できるため、例えば、テーパ凹部材40、テーパ凸部材
39、固定ねじ42によって構成されるプリロード調整
機構の形態、プリロード用ばね37の形態、連結部材3
0の形態が制限されることがない。
の実施形態と同様の作用効果を奏することができる他
に、スタイラス34を固定部材32の下方に配置させる
ことで可動部材33と固定部材32との間で組み込まれ
るプリロード用ばね37の占有体積を大きくとることが
できるため、例えば、テーパ凹部材40、テーパ凸部材
39、固定ねじ42によって構成されるプリロード調整
機構の形態、プリロード用ばね37の形態、連結部材3
0の形態が制限されることがない。
【0035】なお、本発明は前述の各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で
あれば次に示す変形例を含むものである。例えば、前記
各実施の形態では、プリロード用ばね7,27,37の
一端部が可動部材3,33にスタイラス4,34の軸線
方向に相対移動可能に連結された構造としたが、本発明
では、プリロード用ばね7,27,37の他端部を固定
部材2,32に対してスタイラス4,34の軸線方向に
相対移動可能に連結された構造としてもよく、プリロー
ド用ばね7,27,37の両端部が可動部材3,33及
び固定部材2,32の双方に対してスタイラス4,34
の軸線方向に相対移動可能に連結された構造としてもよ
く、あるいは、プリロード用ばね7,27,37の両端
部が可動部材3,33及び固定部材2,32の双方に対
してスタイラス4,34の軸線方向に固定された構造と
してもよい。
されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で
あれば次に示す変形例を含むものである。例えば、前記
各実施の形態では、プリロード用ばね7,27,37の
一端部が可動部材3,33にスタイラス4,34の軸線
方向に相対移動可能に連結された構造としたが、本発明
では、プリロード用ばね7,27,37の他端部を固定
部材2,32に対してスタイラス4,34の軸線方向に
相対移動可能に連結された構造としてもよく、プリロー
ド用ばね7,27,37の両端部が可動部材3,33及
び固定部材2,32の双方に対してスタイラス4,34
の軸線方向に相対移動可能に連結された構造としてもよ
く、あるいは、プリロード用ばね7,27,37の両端
部が可動部材3,33及び固定部材2,32の双方に対
してスタイラス4,34の軸線方向に固定された構造と
してもよい。
【0036】さらに、スタイラス4,34に特開平6-22
1806号で開示された超音波共振形タッチセンサを適用し
たが、これに限定されるものではなく、例えば、公開昭
64-69910号に示される圧電センサを適用するものでもよ
く、あるいは、特開平6-34311 号に示されるセンサ(被
測定物と測定球との間の静電容量から接触を検出するセ
ンサ)に適用してもよい。
1806号で開示された超音波共振形タッチセンサを適用し
たが、これに限定されるものではなく、例えば、公開昭
64-69910号に示される圧電センサを適用するものでもよ
く、あるいは、特開平6-34311 号に示されるセンサ(被
測定物と測定球との間の静電容量から接触を検出するセ
ンサ)に適用してもよい。
【0037】また、前記第1及び第2の実施の形態で
は、固定部材側の係合部材5を固定部材2に固定されV
溝5Aを有するブロックから構成し、可動部材側の係合
部材6を可動部材3に固定された球状部から構成した
が、本発明では、ブロックを可動部材3に固定し、球状
部を固定部材2に固定した構成でもよい。あるいは、特
公昭58-17402号に示される通り、固定部材2及び可動部
材3のいずれか一方に設けられた剛球と、固定部材2及
び可動部材3のいずれか他方に設けられた円筒棒とから
係合部材を構成するものでもよく、さらには、特公昭60
-48681号に示される通り、固定部材2及び可動部材3の
いずれか一方に設けられた剛球と、固定部材2及び可動
部材3のいずれか他方に設けられた円錐面とから係合部
材を構成するものでもよい。
は、固定部材側の係合部材5を固定部材2に固定されV
溝5Aを有するブロックから構成し、可動部材側の係合
部材6を可動部材3に固定された球状部から構成した
が、本発明では、ブロックを可動部材3に固定し、球状
部を固定部材2に固定した構成でもよい。あるいは、特
公昭58-17402号に示される通り、固定部材2及び可動部
材3のいずれか一方に設けられた剛球と、固定部材2及
び可動部材3のいずれか他方に設けられた円筒棒とから
係合部材を構成するものでもよく、さらには、特公昭60
-48681号に示される通り、固定部材2及び可動部材3の
いずれか一方に設けられた剛球と、固定部材2及び可動
部材3のいずれか他方に設けられた円錐面とから係合部
材を構成するものでもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、本体側に
固定された固定部材と、この固定部材に対して近接離隔
可能に配置され先端に接触子を有するスタイラスが取り
付けられた可動部材と、この可動部材と前記固定部材と
を一元的に係合するために前記固定部材と前記可動部材
との双方に分割して配置された係合部材と、前記固定部
材と前記可動部材とを係合させるために前記可動部材を
前記固定部材に近接する方向に付勢するプリロード用ば
ねとを備え、このプリロード用ばねは、前記可動部材と
前記固定部材とを近接方向に引っ張る引張コイルばねで
あり、その両端部は、前記可動部材と前記固定部材とが
近接離隔するに際して前記スタイラスの軸周り方向の摩
擦状態変化が発生しないように連結部材で前記可動部材
と前記固定部材とにそれぞれ連結された構造としたか
ら、座屈変形並びに捻じれ挙動が生じることがなく、そ
の上、ばねの端部にスタイラスの軸線と直交する分力が
作用するとしても、その分力でスタイラスの軸周り方向
に力が作用することがないから、スタイラスの着座精度
が向上する。
固定された固定部材と、この固定部材に対して近接離隔
可能に配置され先端に接触子を有するスタイラスが取り
付けられた可動部材と、この可動部材と前記固定部材と
を一元的に係合するために前記固定部材と前記可動部材
との双方に分割して配置された係合部材と、前記固定部
材と前記可動部材とを係合させるために前記可動部材を
前記固定部材に近接する方向に付勢するプリロード用ば
ねとを備え、このプリロード用ばねは、前記可動部材と
前記固定部材とを近接方向に引っ張る引張コイルばねで
あり、その両端部は、前記可動部材と前記固定部材とが
近接離隔するに際して前記スタイラスの軸周り方向の摩
擦状態変化が発生しないように連結部材で前記可動部材
と前記固定部材とにそれぞれ連結された構造としたか
ら、座屈変形並びに捻じれ挙動が生じることがなく、そ
の上、ばねの端部にスタイラスの軸線と直交する分力が
作用するとしても、その分力でスタイラスの軸周り方向
に力が作用することがないから、スタイラスの着座精度
が向上する。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるタッチ信号
プローブの全体構成を示す断面図である。
プローブの全体構成を示す断面図である。
【図2】係合部材の詳細な構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかるタッチ信号
プローブの全体構成を示す断面図である。
プローブの全体構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかるタッチ信号
プローブの一部を破断した斜視図である。
プローブの一部を破断した斜視図である。
【図5】第3の実施の形態において、プリロード用ばね
の装着構造を示す断面図である。
の装着構造を示す断面図である。
1 本体を構成するケーシング 2,32 固定部材 3,33 可動部材 4,34 スタイラス 4B,34B 接触子 5,35 固定部材側の係合部材 6,36 可動部材側の係合部材 7,27,37 プリロード用ばね 9,10,30 連結部材
Claims (4)
- 【請求項1】本体側に固定された固定部材と、この固定
部材に対して近接離隔可能に配置され先端に接触子を有
するスタイラスが取り付けられた可動部材と、この可動
部材と前記固定部材とを一元的に係合するために前記固
定部材と前記可動部材との双方に分割して配置された係
合部材と、前記固定部材と前記可動部材とを係合させる
ために前記可動部材を前記固定部材に近接する方向に付
勢するプリロード用ばねとを備えたタッチ信号プローブ
において、前記プリロード用ばねは、前記可動部材と前
記固定部材とを近接方向に引っ張る引張コイルばねであ
り、その両端部は、前記可動部材と前記固定部材とが近
接離隔するに際して前記スタイラスの軸周り方向の摩擦
状態変化が発生しないように連結部材により前記可動部
材と前記固定部材とにそれぞれ連結されていることを特
徴とするタッチ信号プローブ。 - 【請求項2】請求項1記載のタッチ信号プローブにおい
て、前記引張コイルばねは、前記可動部材が前記固定部
材に着座静止している状態において、その軸線が前記ス
タイラスの軸線と一致するように配置されたことを特徴
とするタッチ信号プローブ。 - 【請求項3】請求項1記載のタッチ信号プローブにおい
て、前記引張コイルばねは複数あり、これらの引張コイ
ルばねは、その軸線が前記スタイラスの軸線周りに等間
隔となるように配置されたことを特徴とするタッチ信号
プローブ。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載のタッチ
信号プローブにおいて、前記引張コイルばねの少なくと
も一端部は前記固定部材及び前記可動部材の少なくとも
一方に前記スタイラスの軸線方向に相対移動可能に連結
されていることを特徴とするタッチ信号プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23013496A JPH1073429A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | タッチ信号プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23013496A JPH1073429A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | タッチ信号プローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1073429A true JPH1073429A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16903119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23013496A Withdrawn JPH1073429A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | タッチ信号プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1073429A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015093459A1 (ja) * | 2013-12-18 | 2015-06-25 | コニカミノルタ株式会社 | プローブユニット及び形状測定装置 |
JP2016003897A (ja) * | 2014-06-14 | 2016-01-12 | 株式会社テイエルブイ | プロセスシステム構成機器振動検出装置 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP23013496A patent/JPH1073429A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015093459A1 (ja) * | 2013-12-18 | 2015-06-25 | コニカミノルタ株式会社 | プローブユニット及び形状測定装置 |
JP2016003897A (ja) * | 2014-06-14 | 2016-01-12 | 株式会社テイエルブイ | プロセスシステム構成機器振動検出装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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