JP3526646B2 - コンプレッソメータ - Google Patents

コンプレッソメータ

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JP3526646B2
JP3526646B2 JP02210295A JP2210295A JP3526646B2 JP 3526646 B2 JP3526646 B2 JP 3526646B2 JP 02210295 A JP02210295 A JP 02210295A JP 2210295 A JP2210295 A JP 2210295A JP 3526646 B2 JP3526646 B2 JP 3526646B2
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宏己 田代
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株式会社東京測器研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートテストピ
ース等の測定対象物に圧縮荷重を付与して圧縮・破壊試
験を行う際に使用されるコンプレッソメータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンプレッソメータは、図5
(a)に示すように、圧縮荷重が付与されるコンクリー
トテストピース等の測定対象物Wの外面部に装着固定さ
れる第1の装着部材35と、該第1の装着部材35の下
方に間隔を存して装着固定される第2の装着部材36と
を備え、変位計37によって、第1の装着部材35及び
第2の装着部材36の間隔の変位量を測定する。該変位
計37は、第1の装着部材35に固定されており、その
下端からは進退自在の変位測定子38が突出している。
該変位測定子38は、前記第2の装着部材36に固定さ
れた当接部39に当接されている。
【0003】第1の装着部材35と第2の装着部材36
との間隔は、第1の装着部材35に複数設けられた棒状
の間隔設定部材40によって設定される。該間隔設定部
材40は、その上部が第1の装着部材35に螺着されて
おり、摘み部41を回転させることによって第1の装着
部材35への着脱ができるようになっている。第2の装
着部材36には、該第2の装着部材36の装着位置を設
定する複数の棒状の間隔保持部材42が設けられてお
り、前記間隔設定部材40と同様にその上部が第2の装
着部材36に螺着されており、摘み部43を回転させる
ことによって第2の装着部材36への着脱ができるよう
になっている。
【0004】該コンプレッソメータの使用時には、図5
(b)に示すように、先ず、第2の装着部材36の下方
に全ての間隔保持部材42を延出させて該第2の装着部
材36を測定対象物Wに装着固定し、次いで、第1の装
着部材35の下方に全ての間隔設定部材40を延出させ
て該第1の装着部材35を測定対象物Wに装着固定す
る。
【0005】そして、図5(a)に示すように、各間隔
設定部材40を第2の装着部材36から離反させると共
に、各間隔保持部材42を上昇させた後、該測定対象物
Wを押圧手段YとベッドZとの間に載置し、押圧手段Y
の押圧によって測定対象物Wの圧縮・破壊試験を行う。
通常、測定対象物Wは押圧手段Yにより圧縮荷重が付与
され、前記第1及び第2の装着部材35,36の間隔が
狭まるように変形する。このときの第1及び第2の装着
部材35,36は互いに接近し、第2の装着部材36に
設けられた当接部39が変位計37の変位測定子38を
押し上げる。変位計37はこのとき押し上げられた変位
測定子38の距離を変位量として測定する。
【0006】しかし、前記コンプレッソメータにおいて
は、測定対象物Wに圧縮荷重が付与されたとき、第1の
装着部材35と第2の装着部材36との接近に伴って当
接部39が変位測定子38を押し上げる距離を変位量と
して測定するために、例えば、圧縮荷重により測定対象
物Wが破壊された瞬間に第1の装着部材35と第2の装
着部材36とが急激に接近したときに、急激に当接部3
9が変位測定子38を押圧し、変位測定子38や変位計
37が破損するおそれがある。更に、上述したように、
第1の装着部材35と第2の装着部材36とは、互いに
連結されているものではないため、測定対象物Wが破壊
されて、第1の装着部材35が測定対象物Wの所定位置
への装着状態を維持することができなくなった場合に
は、第1の装着部材35が第2の装着部材36の直上位
置から離脱して落下することがあり、特に第1の装着部
材35に設けられた変位測定子38や変位計37が破損
するおそれがある。
【0007】また、前記コンプレッソメータの構成で
は、第1及び第2の装着部材35,36を測定対象物W
に装着固定する作業を行う際には、複数の間隔設定部材
40の着脱及び複数の間隔保持部材42の着脱、当接部
39と変位測定子38との位置決め等の煩雑な作業を行
わなければならない不都合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消す
るために、本発明は、変位測定子や変位計の破損を防止
して正確な変位量の測定が行え、しかも測定対象物への
装着作業が極めて容易に行える構造簡単なコンプレッソ
メータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、軸線方向に圧縮荷重が付与される測定
対象物の外面部にその軸線方向に間隔を存して着脱自在
に装着固定される第1の装着部材及び第2の装着部材
と、前記圧縮荷重による前記第1及び第2の装着部材の
間隔の変位に追従して移動する変位測定子の変位量によ
り、前記第1及び第2装着部材の間隔の変位量を測定す
る変位計とを備えたコンプレッソメータにおいて、前記
第1及び第2の装着部材とを、前記測定対象物を内挿し
て該測定対象物の外周面に装着固定するリング形状に形
成し、前記第2の装着部材を介して前記第1の装着部材
から離れる方向に配置され、前記測定対象物を内挿する
リング形状の可動部材を前記第1の装着部材と一体に前
記軸線方向に移動可能に設け、前記変位計は、前記第2
の装着部材と可動部材との間隔の変位量を、前記第1及
び第2装着部材の間隔の変位量として測定することを特
徴とする。
【0010】このとき、前記変位計は前記変位測定子を
突出方向に付勢して支持する本体部が、前記第2の装着
部材と前記可動部材との何れか一方の部材に固設され、
該本体部から突出された前記変位測定子の先端部を当接
する当接部が他方の部材に固設され、前記第2の装着部
材と前記可動部材との間隔の変位量に追従して伸長する
前記変位測定子により前記第1の装着部材と第2の装着
部材との間隔の変位量を測定する。
【0011】前記変位計は、前記測定対象物の周囲に複
数設けられていることが好ましい。
【0012】前記第1の装着部材及び可動部材は、これ
らの間で前記軸線方向に延在する棒状の連結部材を介し
て一体に連結され、前記第2の装着部材は前記第1の装
着部材及び可動部材の間で前記連結部材に移動自在に挿
通されていることが好ましい。
【0013】
【0014】また、前記第1及び第2の装着部材の間隔
が所定の間隔となる所定位置で前記可動部材と第2の装
着部材とにその側方から着脱自在に係合して各部材の相
互の位置関係を前記所定位置に保持するブロック体を備
えることが好ましい。
【0015】更に、前記第1の装着部材が上方に位置し
第2の装着部材が下方に位置する状態において前記変位
計の変位測定子とこれを当接させる前記当接部とが対向
し、且つ前記第1及び第2の装着部材の間隔が前記所定
の間隔よりも若干大きな間隔となる位置で前記第2の装
着部材を前記可動部材上に支承せしめる支承部材が該第
2の装着部材及び可動部材の少なくともいずれか一方か
ら他方に向かって突設されていることが好ましい。
【0016】本発明のコンプレッソメータは、前記第1
の装着部材と前記第2の装着部材とを、測定対象物の外
面部に互いに間隔を存して装着固定する。測定対象物に
圧縮荷重が付与されると、前記第1の装着部材と前記第
2の装着部材との間に位置する測定対象物が圧縮されて
前記第1の装着部材と前記第2の装着部材とが互いに接
近する。ここで、第1の装着部材に一体に連設された前
記可動部材は、前記第2の装着部材から離反する方向に
移動する。即ち、第1の装着部材と可動部材との間には
第2の装着部材が位置し、第1の装着部材と可動部材と
は一体に連設されているため、第1の装着部材と第2の
装着部材とが接近すれば、第2の装着部材と可動部材と
は離反する。このことから、該可動部材は、第1の装着
部材と第2の装着部材とが接近した距離に等しい距離だ
け第2の装着部材から離反する。これにより、可動部材
と第2の装着部材との変位量を測定して、第1の装着部
材と第2の装着部材との変位量を確認する。更に、前記
第1及び第2の装着部材と前記可動部材とをリング形状
に形成して強度を向上する。
【0017】ここで、本発明においては、前記第2の装
着部材と前記可動部材とのいずれか一方の部材に前記変
位計の本体部を固設して変位測定子の先端部を他方の部
材に設けられた当接部に当接させる。前記変位計は、前
記圧縮荷重により狭まる前記第1及び第2の装着部材の
間隔の変位量を、これに追従して伸長する前記変位測定
子の変位量により測定する。これにより、測定対象物が
圧縮荷重によって破壊されたときに第1の装着部材と第
2の装着部材との間隔が急激に狭められても、実際に測
定されている第2の装着部材と可動部材との間隔は急激
に広がるので、変位測定子と当接部とは互いに離反する
方向に移動される。
【0018】また、前記変位計を前記測定対象物の周囲
に複数設けることにより、圧縮荷重が付与された測定対
象物に対して複数箇所の変位量を測定する。
【0019】また、前記第1の装着部材と可動部材とを
棒状の連結部材を介して一体に連結し、前記第2の装着
部材を該連結部材に移動自在に挿通保持することによ
り、第2の装着部材の第1の装着部材と可動部材とから
の離脱を防止する。
【0020】
【0021】また、前記ブロック体を設けることによ
り、該ブロック体を前記可動部材と第2の装着部材とに
その側方から係合するだけで、前記第1の装着部材と第
2の装着部材との位置関係が前記所定位置に保持され
る。これにより、第1の装着部材、第2の装着部材、可
動部材の夫々の所定位置への位置決めが容易となる。
【0022】また、前記支承部材により、第2の装着部
材と可動部材との間に常に間隔が保持される。これによ
り、例えば前記各装着部材を測定対象物に装着していな
いとき、第1の装着部材と可動部材との間を第2の装着
部材が自由に移動しても、第2の装着部材と可動部材と
が極端に接近して変位測定子と当接部とが互いに圧接す
ることをが防止される。
【0023】更に、前記支承部材は、前記第1及び第2
の装着部材の間隔が前記所定の間隔よりも若干大きな間
隔となる位置で前記第2の装着部材を前記可動部材上に
支承し、前記各装着部材を測定対象物に装着して前記第
1及び第2の装着部材の間隔を前記所定の間隔とした場
合には、可動部材上への第2の装着部材の支承を解除す
る。これにより、測定対象物に圧縮荷重が付与されると
きには、支承部材による可動部材上への第2の装着部材
の支承は解除されており、第2の装着部材と可動部材と
の接近を妨げない。詳しく説明すれば、前記第1及び第
2の装着部材を測定対象物に装着して該測定対象物に圧
縮荷重が付与されたときに、例えば偏荷重によって測定
対象物が不規則に歪む場合がある。この場合には、測定
対象物の一側方では第1及び第2の装着部材の間隔が接
近する方向に変位しても、他側方では離反する方向に変
位することが考えられる。そして、第1及び第2の装着
部材の間隔の変位状況は、第2の装着部材及び可動部材
の間隔の変位状況に対応するので、第2の装着部材及び
可動部材の間隔が接近する方向に変位する。このとき、
前記支承部材による可動部材上への第2の装着部材の支
承が解除されていることにより、第2の装着部材と可動
部材との間隔の狭まりが前記支承部材によって規制され
ることなくその変位量の測定が可能となる。
【0024】また、前記支承部材により、第2の装着部
材と可動部材との間に常に間隔が保持されるので、第2
の装着部材と可動部材との間への前記ブロック体の挿入
係合が容易となる。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本実施例のコンプレッソメータの構成を示す
斜視図、図2は本実施例のコンプレッソメータを一部破
断して示す説明的側面図、図3は本実施例のコンプレッ
ソメータの平面図、図4(a)〜(c)は本実施例のコ
ンプレッソメータを使用する際の初期設定の工程を示す
説明図である。
【0026】本発明のコンプレッソメータ1は、図1に
示すように、圧縮荷重が付与されるコンクリートテスト
ピース等の測定対象物W(図2参照)の外面部に着脱自
在に装着固定されるリング形状の第1の装着部材2と、
該第1の装着部材2の軸線方向の下方に間隔を存して着
脱自在に装着固定されるリング形状の第2の装着部材3
と、前記第1の装着部材2に棒状の連結部材4を介して
一体に連結されたリング形状の可動部材5と、前記第2
の装着部材3に本体部6が固定された変位計7と、前記
可動部材5に固定され、前記変位計7の本体部6に支持
された変位測定子8の先端部が当接する当接部9と、第
1の装着部材2、第2の装着部材3、可動部材5を測定
対象物Wの外面部の夫々の所定の位置に位置決めするた
めの一対の同一形状のブロック体10とを備えている。
前記変位測定子8は、本体部6から突出方向に図示しな
いバネ等により付勢されて常に当接部9に当接した状態
で伸長され、変位計7は可動部材5と第2の装着部材3
との間隔の変位量を測定する。
【0027】前記第1の装着部材2には、図1及び図3
に示すように、その内周面に、前記測定対象物Wの外周
面に当接する3つの突起部11が周方向に間隔を存して
設けられ、そのうち一つの突起部11aは、第1の装着
部材2の外周に突出して設けられた摘み部11bを回転
させて該突起部11aを第1の装着部材2の中心に向か
ってねじ込むことにより前記測定対象物Wの外周面に圧
接可能とされている。
【0028】前記可動部材5は、図1及び図2に示すよ
うに、前記第1の装着部材2の下面側に延設固定された
各連結部材4の下端部に固着されている。該可動部材5
は前記測定対象物Wには接触していず、第1の装着部材
2と一体に該第1の装着部材2の動きに追従する。該可
動部材5の外周部には、その直径方向に互いに対向する
位置に一対の支持部材12を介して円盤状の一対の当接
部9が設けられている。該当接部9は支持部材12に螺
着されており、該当接部9を回転させることによりその
高さを調節可能とされている。前記連結部材4は、可動
部材5に固定連結されていると共にその下端部が該可動
部材5を貫通して該可動部材5の下面側から突出し、該
可動部材5の下面側に間隔を形成する。
【0029】前記第2の装着部材3は、図1に示すよう
に、前記第1の装着部材2と可動部材5とを連結する連
結部材4に沿って、第1の装着部材2と可動部材5との
間で移動自在とされている。即ち、該第2の装着部材3
には、連結部材4の外径よりも大きな内径を有して各連
結部材4が挿通する挿通穴13が形成されている。これ
により、該第2の装着部材3は、第1の装着部材2と可
動部材5との間からの脱落が防止されていると共に、該
第2の装着部材3の水平方向への回動も規制される。
【0030】また、該第2の装着部材3には、図1に示
すように、前記第1の装着部材2と同じように、前記測
定対象物Wの外周面に当接する3つの突起部14が周方
向に間隔を存して設けられ、そのうち一つの突起部14
aは、摘み部14bを回転させて該第2の装着部材3の
中心に向かってねじ込むことにより前記測定対象物Wの
外周面に圧接するようになっている。
【0031】該第2の装着部材3には、図1及び図2に
示すように、その下面側から前記可動部材5に向かって
突出され、該第2の装着部材3の直径方向に対向する一
対の第1支承部材15(一方の第1支承部材15のみを
図示)が設けられている。該第1支承部材15は、前記
可動部材5に設けられた一対の位置決め凹部16(一方
の位置決め凹部16のみを図示)に係脱自在に係合され
る。該第1支承部材15が位置決め凹部16に係合した
ときには、該第1支承部材15によって第2の装着部材
3が可動部材5の上方に間隔を保持して支承されると共
に、第2の装着部材3に設けられた各変位計7の変位測
定子8が可動部材5に設けられた各当接部9に対向する
位置に第2の装着部材3が位置決めされる。該第1支承
部材15による第2の装着部材3の支承位置は、第1の
装着部材2と第2の装着部材3との間隔が所定の間隔よ
りも若干大きな間隔となる位置とされている。そして、
測定対象物Wに圧縮荷重を付与して第1の装着部材2と
第2の装着部材3との間隔の変位量を測定するとき、第
1の装着部材2と第2の装着部材3とが所定の間隔を存
して測定対象物Wに装着された際には、該第1支承部材
15は前記位置決め凹部16から離反され、該第1支承
部材15による第2の装着部材3の支承状態は解除され
る。また、図2に示すように、第1支承部材15と同様
に第2の装着部材3と可動部材5との間隔を保持するも
のとして、該可動部材5の前記支持部材12の基端部か
ら第2の装着部材3に向かって立設された一対の第2支
承部材17が設けられている。
【0032】また、第2の装着部材3には、図2に示す
ように、その直径方向に対向して設けられた一対の支持
部材18を介して一対の前記変位計7が支持されてい
る。該変位計7の本体部6は、支持部材18に連設され
た保護ケース19内に収納されている。該変位計7の本
体部6は保護ケース19の外方に延出された出力用コー
ド20及び接続端子21を介して図示しない機器類に接
続される。
【0033】前記ブロック体10は、図1に示すよう
に、測定対象物Wに第1の装着部材2及び第2の装着部
材3を装着する初期設定時に第2の装着部材3と可動部
材5との側方から取り付けられ、第1の装着部材2及び
第2の装着部材3を測定対象物Wに装着した後に取り外
されるものである。
【0034】該ブロック体10は、可動部材5をその下
面側から保持して可動部材5の下方に間隔を形成する第
1保持部22と、第2の装着部材3をその下面側から保
持して該第2の装着部材3と可動部材5との間に間隔を
形成する第2保持部23とを備えている。第2保持部2
3の上方には、第2の装着部材3の上面に向かって突出
する固定ネジ24が支持部25を介して設けられてお
り、摘み部26を回転させてねじ込むことにより、第2
保持部23と第2の装着部材3とを密着固定させると共
に、第2の装着部材3と可動部材5とへのブロック体1
0の取り付け状態を維持する。
【0035】前記第1保持部22には、前記可動部材5
の下面側に突出して設けられた位置決め凸部27(図2
参照)に係合する第1係合部28が形成されており、同
じく、前記第2保持部23には、前記第1支承部材15
に係合する第2係合部29が形成されている。第1保持
部22の先端側には可動部材5の下方に挿入する際に可
動部材5を上昇方向に案内する第1カム部30が形成さ
れており、第2保持部23の先端側には第2の装着部材
3と可動部材5との間に挿入する際に第2の装着部材3
を上昇方向に案内する第2カム部31が形成されてい
る。
【0036】次に、以上の構成からなる本実施例のコン
プレッソメータ1の作動を説明する。コンプレッソメー
タ1は、図2に示すように、前記第1の装着部材2と前
記第2の装着部材3を測定対象物Wの外面に装着固定す
る。そこで、該コンプレッソメータ1の測定対象物Wへ
の装着工程を説明する。
【0037】測定対象物Wに装着されていない状態のコ
ンプレッソメータ1は、図4(a)に示すように、第1
支承部材15及び第2支承部材17(図2参照)によ
り、可動部材5と第2の装着部材3との間隔が保持さ
れ、第1の装着部材2と第2の装着部材3とが互いに所
定の間隔よりも広い間隔を存して位置されている。第1
支承部材15はその下端部が位置決め凹部16に係合し
て第2の装着部材3と可動部材5との位置ズレを防止し
ており、当接部9と変位測定子8とが対向して互いに当
接する位置に位置決めしている。
【0038】次いで、図4(b)に示すように、可動部
材5の下方、及び第2の装着部材3と可動部材5との間
に、ブロック体10の第1保持部22及び第2保持部2
3を挿入する。可動部材5はその下面側に突出する連結
部材4の下端部によって可動部材5の下方に間隔が形成
されており、第1保持部22を容易に挿入することがで
きる。また、可動部材5と第2の装着部材3との間には
前記第1支承部材15及び第2支承部材17によって間
隔が形成されており、第2保持部23を容易に挿入する
ことができる。第1保持部22及び第2保持部23の挿
入時には、夫々のカム部30,31が可動部材5と第2
の装着部材3とを上昇方向に案内する。そして、第1保
持部22及び第2保持部23の挿入が完了すると、可動
部材5が元の位置より上方に位置され、該可動部材5の
下方に突出する連結部材4の下端部がテーブル等Xの上
面から離反する。同時に可動部材5に一体の第1の装着
部材2は可動部材5の移動に伴って、上昇方向に移動し
て所定位置に位置される。同じように、第2保持部23
により、第2の装着部材3が元の位置より上方に位置さ
れ、第2の装着部材3と可動部材5との間隔、及び第2
の装着部材3と第1の装着部材2との間隔が夫々所定の
間隔となる。また、前記第1係合部28及び第2係合部
29が夫々第1支承部材15と位置決め凸部27に係合
するので、第2の装着部材3と可動部材5とは互いに位
置ズレすることなく間隔が広げられる。そして、前記第
1支承部材15は可動部材5から離反し、前記第2支承
部材17は第2の装着部材3から離反する。
【0039】次いで、ブロック体10の固定ネジ24を
その摘み部26を回転して第2の装着部材3の上面に圧
接させて固定し、これによって、第2の装着部材3及び
可動部材5の側方に該ブロック体10を取り付けた状態
を維持しておく。
【0040】続いて、第1の装着部材2の上方からコン
クリートテストピース等の測定対象物Wを挿入し、図3
に示すように、第1の装着部材2の突起部11a及び第
2の装着部材3の突起部14aをねじ込んで、両装着部
材2,3の内方に測定対象物Wを固定する。
【0041】そして、図4(c)に示すように、固定ネ
ジ24による固定を解除してブロック体10を外す。こ
れにより、測定対象物Wの外面に第1の装着部材2及び
第2の装着部材3が互いに所定の間隔を存して装着固定
された状態となる。
【0042】次に、測定対象物Wに圧縮荷重を付与して
第1の装着部材2及び第2の装着部材3の間隔の変位量
を測定する際のコンプレッソメータ1の作動を説明す
る。
【0043】図2に示すように、測定対象物Wは押圧手
段YとベッドZとの間に載置され、押圧手段Yによる圧
縮荷重により軸線方向に縮むように変形する。このと
き、測定対象物Wの縮み変形によって第1の装着部材2
と第2の装着部材3とは互いに接近して両者の間隔が狭
まる。同時に、可動部材5は第1の装着部材2と一体に
連設されていることによって、第1の装着部材2が第2
の装着部材3に接近した距離と同じ距離だけ第2の装着
部材3から離反する。可動部材5が第2の装着部材3か
ら離反する方向に移動することによって、前記当接部9
は前記変位計7の本体部6から離反する方向に移動す
る。該変位計7に設けられた変位測定子8は当接部9に
向かって突出する方向に付勢されているので、当接部9
に当接した状態を維持し、当接部9の移動に追従して突
出量が増加する。変位測定子8の突出量は、変位計7に
より第1の装着部材2と第2の装着部材3との間隔の変
位量として測定される。そして、例えば、測定対象物W
が圧縮荷重によって破壊されたときには、第1の装着部
材2と第2の装着部材3との間隔が急激に狭められる
が、それに対して可動部材5と第2の装着部材3との間
隔は急激に広がり、当接部9が変位測定子8から急激に
離反するので、このような場合にも当接部9の変位測定
子8への圧接による変位計7の破損等は確実に防止され
る。また、測定対象物Wが破壊された時には、測定対象
物Wの外面が崩れて第1の装着部材2や第2の装着部材
3の装着状態を維持することが困難となり、それによっ
て、測定対象物Wの外面から第2の装着部材3が落下す
ることも考えられる。しかし、第2の装着部材3は、第
1の装着部材2と可動部材5とを連結する連結部材4に
よって挿通保持されているので、第1の装着部材2と可
動部材5との間の位置から外方に脱落することが確実に
防止されている。また、第2の装着部材3が可動部材5
に向かって落下しても、前記第1支承部材15及び第2
支承部材17によって、第2の装着部材3と可動部材5
との間に間隔が保持されるので、当接部9による変位測
定子8の押圧が確実に防止される。また、例えば、偏荷
重によって測定対象物Wが第1の装着部材2及び第2の
装着部材3の間隔を広げるように変形して可動部材5と
第2の装着部材3との間隔が狭められるようなことがあ
っても、前記第1支承部材15及び第2支承部材17
は、夫々可動部材5及び第2の装着部材3から離反した
状態にあるので、可動部材5と第2の装着部材3との間
隔の狭まりが前記第1支承部材15及び第2支承部材1
7によって規制されることなく、可動部材5と第2の装
着部材3とが接近した場合の間隔の変位量も測定するこ
とができる。
【0044】なお、本実施例においては、第1の装着部
材2を上方に、可動部材5を下方に位置させる構成を採
用したが、図示しないが、可動部材5を上方に、第1の
装着部材2を下方に位置させる構成を採用してもよい。
また、変位測定子8を支持する変位計7の本体部6を可
動部材5に設け、当接部9を第2の装着部材3に設けて
もよい。更にまた、本実施例においては、一対の変位計
7及び当接部9を第2の装着部材3及び可動部材5の直
径方向に対向させて設けたが、更に多数の変位計7及び
当接部9を、第2の装着部材3及び可動部材5の外周に
設けてもよく、これによって、より正確な測定対象物W
の変位量の測定を行うことが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、測定対象物に圧縮荷重が付与されたときに、
第1の装着部材及び第2の装着部材の変位に対応して変
位する第2の装着部材及び可動部材の間隔の変位量を変
位計により測定するので、測定対象物が圧縮荷重により
破壊された場合等に第1の装着部材と第2の装着部材と
の間隔が急激に狭められても、第2の装着部材と可動部
材との間隔は広がるので、第2の装着部材と可動部材と
の間隔の変位量を測定する変位計の破損を防止すること
ができる。
【0046】また、前記変位計を前記測定対象物の周囲
に複数設けることにより、圧縮荷重が付与された測定対
象物に対して複数箇所の変位量を測定することができ、
より正確に測定対象物の物性を確認することができる。
【0047】また、前記連結部材に前記第2の装着部材
を移動自在に挿通保持したので、第1の装着部材と可動
部材との間の位置からの第2の装着部材の離脱を防止す
ることができる。
【0048】更に、前記第1及び第2の装着部材と前記
可動部材とをリング形状に形成することにより強度を向
上することができる。
【0049】また、前記ブロック体を設けることによ
り、該ブロック体を前記可動部材と第2の装着部材とに
その側方から係合するだけで、前記第1の装着部材と第
2の装着部材とを夫々所定の位置に位置させることがで
き、第1の装着部材、第2の装着部材、可動部材の夫々
の位置決めを容易に行うことができる。
【0050】また、前記支承部材により、第2の装着部
材と可動部材との間に常に間隔が保持されるので、第2
の装着部材と可動部材とが極端に接近して変位測定子と
当接部とが互いに圧接することなく変位計の破損を確実
に防止することができる。更に、前記支承部材は、前記
第1及び第2の装着部材の間隔が前記所定の間隔よりも
若干大きな間隔となる位置で前記第2の装着部材を前記
可動部材上に支承するので、前記各装着部材を夫々所定
の位置に測定対象物に装着した場合に、可動部材上への
第2の装着部材の支承部材による支承を解除して、例え
ば、偏荷重によって測定対象物が第1及び第2の装着部
材の間隔を広げるように変形して可動部材と第2の装着
部材との間隔が狭められても、可動部材と第2の装着部
材との間隔の狭まりが前記支承部材によって規制される
ことなくその変位量の測定を行うことができる。更に、
前記支承部材により、第2の装着部材と可動部材との間
に常に間隔が保持されるので、第2の装着部材と可動部
材との間への前記ブロック体の挿入係合を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンプレッソメータを示す
斜視図。
【図2】本実施例のコンプレッソメータを一部破断して
示す説明的側面図。
【図3】本実施例のコンプレッソメータの平面図。
【図4】本実施例のコンプレッソメータを使用する際の
初期設定の工程を示す説明図。
【図5】従来のコンプレッソメータを示す説明図。
【符号の説明】
1…コンプレッソメータ、2…第1の装着部材、3…第
2の装着部材、4…連結部材、5…可動部材、6…変位
計本体部、7…変位計、8…変位測定子、9…当接部、
10…ブロック体、11,11a,14,14a…突起
部、15…第1支承部材(支承部材)、W…測定対象
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−158240(JP,A) 特開 平1−244333(JP,A) 実開 昭63−2107(JP,U) 実開 昭56−7046(JP,U) 実開 昭53−12788(JP,U) 実開 平6−33051(JP,U) 実開 平5−77716(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/00 - 3/62 G01L 5/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線方向に圧縮荷重が付与される測定対象
    物の外面部にその軸線方向に間隔を存して着脱自在に装
    着固定される第1の装着部材及び第2の装着部材と、前
    記圧縮荷重による前記第1及び第2の装着部材の間隔の
    変位に追従して移動する変位測定子の変位量により、前
    記第1及び第2装着部材の間隔の変位量を測定する変位
    計とを備えたコンプレッソメータにおいて、前記第1及び第2の装着部材とを、前記測定対象物を内
    挿して該測定対象物の外周面に装着固定するリング形状
    に形成し、 前記第2の装着部材を介して前記第1の装着部材から離
    れる方向に配置され、前記測定対象物を内挿するリング
    形状の可動部材を前記第1の装着部材と一体に前記軸線
    方向に移動可能に設け、 前記変位計は、前記第2の装着部材と可動部材との間隔
    の変位量を、前記第1及び第2装着部材の間隔の変位量
    として測定することを特徴とするコンプレッソメータ。
  2. 【請求項2】前記変位計は変位測定子を突出方向に付勢
    して支持する本体部が、前記第2の装着部材と前記可動
    部材との何れか一方の部材に固設され、該本体部から突
    出された前記変位測定子の先端部を当接する当接部が他
    方の部材に固設され、前記第2の装着部材と前記可動部
    材との間隔の変位量に追従して伸長する前記変位測定子
    により前記第1の装着部材と第2の装着部材との間隔の
    変位量を測定することを特徴とする請求項1記載のコン
    プレッソメータ。
  3. 【請求項3】前記変位計は、前記測定対象物の周囲に複
    数設けられていることを特徴とする請求項2記載のコン
    プレッソメータ。
  4. 【請求項4】前記第1の装着部材及び可動部材は、これ
    らの間で前記軸線方向に延在する棒状の連結部材を介し
    て一体に連結され、前記第2の装着部材は前記第1の装
    着部材及び可動部材の間で前記連結部材に移動自在に挿
    通されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1項記載のコンプレッソメータ。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の装着部材の間隔が所定
    の間隔となる所定位置で前記可動部材と第2の装着部材
    とにその側方から着脱自在に係合して各部材の相互の位
    置関係を前記所定位置に保持するブロック体を備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のコン
    プレッソメータ。
  6. 【請求項6】前記第1の装着部材が上方に位置し第2の
    装着部材が下方に位置する状態において、前記第1及び
    第2の装着部材の間隔が前記所定の間隔よりも若干大き
    な間隔となる位置で前記第2の装着部材を前記可動部材
    上に支承せしめる支承部材が該第2の装着部材及び可動
    部材の少なくともいずれか一方から他方に向かって突設
    されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1
    項記載のコンプレッソメータ。
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