JPS6244325Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案はダイヤルゲージを用いた寸法測定器に
関する。 通常、例えば金属条の寸法を精度良く測定する
には外測マイクロメーターが使用されている。 しかし、マイクロメーターは測定者による測定
圧の違いにより個人誤差が生じやすい。特に薄い
金属条の巾を測定するような場合には金属条の巾
がマイクロメーターにはさまれる際にわん曲しや
すい。わん曲しないようにして素早く、精度よく
測定するには熟練を必要とする。 本考案の目的はこのような問題を解決して、未
熟練者でも簡単に精度よく測定できる測定器を提
案するにある。 この目的を達成するために、本考案は薄肉試料
を載せるための試料載せ台と、この試料載せ台の
一端に取付けられたダイヤルゲージと、このダイ
ヤルゲージの測定子に相対向して試料載せ台に取
付けられた零点設定台とよりなり、試料載せ台の
薄肉試料に接触する面は、零点設定台とダイヤル
ゲージを通る軸線の方向に対して平滑であり、こ
の軸線に垂直な軸線の方向に対して中央部が盛り
上がるようにわん曲して形成されることを特徴と
する。 以下、本考案の寸法測定器の一実施例を図面を
参照して説明する。なお以下の実施例の説明は本
考案の範囲をこれのみに限定する趣旨のものでは
ない。 図において、１は試料載せ台、２はダイヤルゲ
ージ、３は零点設定台である。 試料載せ台１は平面が長方形の形状をしてい
て、平面長手方向に溝が３本平行に設けられてい
る。３本の溝のうち、中央の溝１ａはダイヤルゲ
ージ２のステム２ａの径に等しい径を有する断面
半円の溝である。この溝１ａには所定間隔に零点
設定台を取付けるためのビス孔１ｂが設けられて
いる。 ダイヤルゲージ２はステム２ａが試料載せ台１
の溝１ａと断面形状のステム２ａの径に等しい半
円の溝を有する止め金具４とによつて把持されて
いる。 試料載せ台１の中央部には零点設定台３が取付
けられている。この零点設定台３はダイヤルゲー
ジ２の測定子２ｂに相対する測定基準面３ａが平
滑な面になつている。零点設定台３はこの測定基
準面３ａが測定子２ｂに対して垂直になるように

【表】

【表】 このように本考案の寸法測定器は、試料載せ台
の薄肉試料に接触する面が、零点設定台とダイヤ
ルゲージを通る軸線の方向に対して平滑であり、
この軸線に垂直な軸線の方向に対して中央部が盛
り上がるように形成されているので、被測定物で
ある薄肉試料の寸法を測定する場合、薄肉試料が
試料載せ台上にわん曲して載せられることにな
り、これに基づき零点設定台とダイヤルゲージを
通る軸線方向における試料の剛性が大きくなつて
その方向にたわみにくくなり、したがつて、この
試料を零点設定台とダイヤルゲージの測定子とで
挾んでも試料が変形することがなく、試料の寸法
を精度よく速やかに測定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の寸法測定器の一実施例を示す
平面図、第２図は同実施例のＡ−Ａ矢視断面図、
第３図は、試料載せ台に薄肉試料を載せた状態を
示す断面図である。 １……試料載せ台、１ａ，１ｃ……溝、２……
ダイヤルゲージ、２ｂ……測定子、３……零点設
定台、３ｂ……突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 薄肉試料を載せるための試料載せ台と、この試
   料載せ台の一端に取付けられたダイヤルゲージ
   と、このダイヤルゲージの測定子に相対向して試
   料載せ台に取付けられた零点設定台とよりなり、
   試料載せ台の薄肉試料に接触する面は、零点設定
   台とダイヤルゲージを通る軸線の方向に対して平
   滑であり、この軸線に垂直な軸線の方向に対して
   中央部が盛り上がるようにわん曲して形成される
   ことを特徴とする寸法測定器。