JP7297953B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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を目的とする。
本発明は、放水ノズル付きホースが収納され、放水ノズル付きホースを引き出した状態で放水させる消火栓装置であって、
前記放水ノズルへの水の供給と停止とを切替える切替部と、
受信した信号に応じて切替部を開閉駆動させる放水制御部と、
放水ノズルに設けられ、放水を行っている場合に、少なくとも放水停止の操作方法を示す音声ガイダンスを当該放水ノズルから出力させ、操作された内容に応じて放水制御部に切替部を操作する信号を無線送信する放水操作部と、
を備えたことを特徴とする。
また、放水操作部は、音声ガイダンスを周期的に出力させる。
本発明は、放水ノズル付きホースが収納され、放水ノズル付きホースを引き出した状態で放水させる消火栓装置であって、放水ノズルへの水の供給と停止とを切替える切替部と、受信した信号に応じて切替部を開閉駆動させる放水制御部と、放水ノズルに設けられ、当該放水ノズルから操作方法を示す音声ガイダンスを出力させ、操作された内容に応じて放水制御部に切替部を操作する信号を無線送信する放水操作部と、を備えたため、消火栓装置から放水ノズル付きのホースを引き出して消火栓弁開閉レバーの開操作により放水を行い、消火作業が終了した場合には、放水ノズルのスイッチ操作により消火栓装置の操作弁を遠隔制御により閉駆動して放水を簡単に停止させることができ、消火栓装置に戻って消火栓弁開閉レバーを閉位置に操作する必要がなく、また、放水ノズルを放水したままその場所に置いて消火栓装置に戻る必要はないことから、放置した放水ノズルが放水の力により暴れて火災現場に混乱を招くようなこともなく、消火栓装置の操作に不慣れなドライバー等の利用者であっても、簡単且つ容易に放水を停止することが可能となる。
また、放水制御部は、放水停止信号を受信し、且つ、消火栓弁の開放を検知している場合に操作弁を閉駆動させるようにしたため、消火栓弁開閉レバーの操作により消火栓弁が開放されて放水ノズルから放水されているときにのみ、放水ノズルからの遠隔操作による操作弁の閉駆動で放水を停止させることができ、消火栓弁開閉レバーにより消火栓弁が閉じている放水停止状態では、放水ノズル側で放水停止操作を行っても操作弁の閉駆動は行われず、操作弁が閉鎖した状態で消火栓弁開閉レバーの開操作により消火栓弁を開放した場合、操作弁が閉鎖していて放水できなくなる不具合を確実に防止できる。
また、放水操作部は、更に、所定のスイッチ操作により放水開始信号を無線送信し、放水制御部は、放水操作部から放水開始信号を受信して操作弁を開駆動させるようにしたため、放水ノズル側からの遠隔操作により放水を停止した後に、火災が完全に鎮火しておらず、放水を再開したい場合には、放水ノズル側での放水開始操作により、閉駆動された操作弁が開駆動されることで、放水を簡単且つ容易に再開して消火活動を継続することができる。なお、この場合消火栓開閉レバーは開位置に操作されている状態にあるので、放水/放水停止は操作弁の開閉制御によってのみ制御可能となっていることはいうまでもない。
また、放水制御部は、放水開始信号を受信し、且つ、消火栓弁の開放を検知している場合に操作弁を開駆動させるようにしたため、消火栓弁開閉レバーの操作により消火栓弁が開放されて放水ノズルから放水されているときにのみ、放水ノズルからの遠隔操作により閉鎖された操作弁の開駆動で放水を再開させることができる。
また、放水制御部は、消火栓弁の閉止を検知した場合に操作弁を開駆動させるようにしたため、消火作業の完了に伴って放水ノズル側からの遠隔操作で操作弁を閉駆動したのち、消火栓設備を原状復帰させるため消火栓開閉レバーにより消火栓弁を閉止した際に自動的に操作弁が開駆動されるため、特に操作手順が増えることなく今までの消火栓装置と同じ手順で復旧することを可能とし、次回の消火作業の際に操作弁が閉鎖していて放水できなくなる不具合を確実に防止できる。
放水制御部は、放水操作部から信号を受信したとき、放水操作部に対して信号を受信したことを示す応答信号を無線送信し、放水操作部は、放水制御部から応答信号を受信したとき、放水ノズルから応答信号を受信した旨を報知させるようにしたため、放水ノズルからの遠隔操作が無線信号で送られたかどうかをすぐに確認可能となる。操作弁の閉止動作後ホース内の水が抜けて圧力が低下するまで一定の時間がかかり、また操作弁の開放動作後ホース内を通って加圧水がノズルまで供給されて放水開始するまでもまた時間がかかるため、操作者はそれぞれの操作が正しく行われたか不安になる可能性がある。本願によれば、無線受信が正しく行われたことを確認できるため、そのような不安感を無くすことができる。
また、放水操作部は、少なくとも放水停止操作が行なわれるスイッチと、少なくとも信号を無線により送信する通信部と、スイッチの操作によるスイッチ信号が入力した場合に通信部に指示して放水停止信号を無線送信させる制御部と、通信部及び制御部に電源を供給する電源部と、放水開始操作が行われる第2のスイッチを備え、制御部は、第2のスイッチの操作によるスイッチ信号が入力した場合に通信部に指示して放水開始信号を無線送信させるようにしたため、消火栓装置からの電源供給や信号線接続を必要とすることなく、簡単な構成により放水ノズル側の操作で放水を停止又は再開できる。
また、電源部は、電池電源、放水による水流により駆動されて発電する水流発電部、又は放水に伴う振動を電力に変換する振動発電部であるため、電源部は放水のノズルに外部から電源を供給する必要がなく、放水ノズルに対する放水操作部の組付け配置が簡単であり、また、水流発電部と振動発電部は、放水を行うと発電することから電池電源のように点検や交換を必要とせず、維持管理が簡単で容易になる。
また、放水操作部は、少なくとも無線信号を送信する通信部と、操作弁を操作する信号を通信部に無線送信させる制御部と、通信部及び制御部に電源を供給する電源部と、を備え、電源部は、放水に伴う振動による磁歪作用で発電する磁歪式振動発電部又は振動による圧電作用で発電する圧電式振動発電部であるため、磁歪式振動発電部及び圧電式振動発電部は機械的な駆動部分を持たない固体発電素子であることから、放水ノズルに対する組付け配置が容易であり、劣化も起きないことから長期間に渡り放水振動を受けた場合に確実に発電して放水操作部を動作させることができる。
(放水ノズルの概要)
図2は放水ノズルの第1実施形態を示した説明図、図3は図2の放水ノズルを平面で示した説明図である。図2に示すように、本実施形態の放水ノズル10は、円筒状のノズル本体12の下側にグリップ18が設けられ、先端に放水部14が設けられ、後端にホース金具を接続する町野式のホース接続口16が設けられている。
図4は消火栓装置の放水制御系統と放水制御装置を示した説明図である。図4に示すように、消火栓装置110のポンプ設備からの配管接続口から放水ノズル10が先端に連結されたホース60のホース接続口に至る放水配管系統には、電動弁48、消火栓弁50、自動調圧弁52及びメンテナンス装置54が直列に接続されている。
図5は放水ノズルの放水操作部と消火栓装置の放水制御部の機能構成を示したブロック図である。
図6は消火栓装置に設けられた放水制御部の制御動作を示したフローチャートであり、図5に示した放水制御部62の制御部64による制御動作となる。
図7は水流発電部を設けた放水ノズルの第2実施形態を示した説明図、図8は図8の水流発電部を一部破断により平面から示した説明図、図9は図7の第2実施形態に設けられた放水制御部の機能構成を示したブロック図である。
図10は振動発電素子を設けたノズルの第3実施形態を示した説明図である。図10に示すように、本実施形態の放水ノズル10には放水操作部28が設けられ、放水操作部28は、図2及び図3の第1実施形態と同様に、ノズル本体12に放水停止スイッチ32と放水開始スイッチ34が設けられたスイッチユニット30が配置され、グリップ18の収納部20には制御部と通信部が実装された回路基板98が配置され、これに加えて新たに電源部として機能する振動発電部94が設けられている。
図11は振動発電部として磁歪式振動発電素子を用いた第3実施形態による放水操作部の回路構成を示したブロック図である。
図13は振動発電部として圧電式振動発電素子を用いた第3実施形態による放水操作部の回路構成を示したブロックである。
(放水操作部のスイッチ構成)
上記の実施形態にあっては、放水操作部に放水停止スイッチと放水開始スイッチを設けているが、これに限定されず、放水操作部には放水停止スイッチのみを設けるようにしても良い。
上記の実施形態は、放水ノズル側に放水停止スイッチと放水開始スイッチを設け、利用者の判断により操作可能としているが、消火栓装置は操作に不慣れなドライバー等の一般利用者が取り扱うことから、放水操作部に音声ガイダンス機能を設け、放水ノズルから放水を行っている場合に、放水停止操作とその後の放水開始操作の仕方を示す音声ガイダンスを周期的に出力させるようにしても良い。
上記の実施形態は、放水を利用した発電部として、水流発電器、振動発電部を例にとっているが、これに限定されず、放水ノズルからの放水によるエネルギーを利用した適宜の発電部が含まれる。
上記の実施形態は、トンネル用の消火栓設備の放水ノズルを例にとっているが、これに限定されず、建物に設置されている消火栓装置の放水ノズルについても、同様に適用できる。
上記の実施形態は、放水操作部から放水制御部に無線信号を送信するとしているが、これに加えて、放水操作部に受信部を設け、放水制御部に送信部を設けることにより放水制御部から放水操作部に無線送信するようにしても良い。
上記の実施形態は、消火栓弁の1次側に電動弁を備えるとしているが、例えば自動調圧弁の2次側など消火栓弁と直列の位置ならば適宜の場所に備えて良い。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:ノズル本体
12a:内部流路
14:放水部
18:グリップ
18a:カバー
20:収納部
28:放水操作部
30:スイッチユニット
32:放水停止スイッチ
34:放水開始スイッチ
36:バンド
40:電池電源
42,88,98:回路基板
44:アンテナ
46:給水栓
48:電動弁
50:消火栓弁
52:自動調圧弁
54:メンテナンス装置
56:消火栓弁開閉レバー
58:消火栓弁開閉検出スイッチ
60:ホース
62:放水制御部
64,72:制御部
66,74:通信部
70:駆動部
75a,75b:表示灯
76:水流発電器
78:水車カバー
80:水車
82:回転軸
84:発電器本体
86:開口
90,102,106:電源回路部
94:振動発電部
96:固定金具
100:磁歪式振動発電素子
104:圧電式振動発電素子
110:消火栓装置
Claims (3)
- 放水ノズル付きホースが収納され、前記放水ノズル付きホースを引き出した状態で放水させる消火栓装置であって、
前記放水ノズルへの水の供給と停止とを切替える切替部と、
受信した信号に応じて前記切替部を開閉駆動させる放水制御部と、
前記放水ノズルに設けられ、放水を行っている場合に、少なくとも放水停止の操作方法を示す音声ガイダンスを当該放水ノズルから出力させ、操作された内容に応じて前記放水制御部に前記切替部を操作する信号を無線送信する放水操作部と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置において、前記放水操作部は、前記放水停止の操作方法に加え、放水停止後の放水開始の操作方法を示す音声ガイダンスを前記放水ノズルから出力させることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1又は2記載の消火栓装置において、前記放水操作部は、前記音声ガイダンスを周期的に出力させることを特徴とする消火栓装置。
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2022
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