本発明においては、厚みの薄い被収納物を収納するための包装箱で、隣接する側面部が糊代部で連結されている包装箱において、隣接する側面部と連結された側面部から連設された蓋を手で保持していなくても、側面部から連設された底面部に被収納物を載置することができる包装箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
実施例1の包装箱5は、図1〜図4に示すように構成され、方形状(具体的には、長方形状)の底面部10と、底面部10の背面側の辺部から折れ線C10を介して連設された側面部(第1側面部)12と、底面部10の右側面側の辺部から折れ線C14を介して連設された側面部(第3側面部)14と、底面部10の左側面側の辺部から折れ線C16を介して連設された側面部(第4側面部)16と、底面部10の正面側の辺部から折れ線C11を介して連設された側面部(第2側面部)18と、側面部12の底面部10側とは反対側の辺部から折れ線C12を介して連設された上面部(第2上面部)20と、側面部18から折れ線(第1折れ線)C18を介して連設された上面部30と、上面部20から折れ線C26−1、C26−2を介して連設された差込み片部26と、側面部14の底面部10側とは反対側の辺部から折れ線C40を介して連設された上面フラップ(右上面フラップ)40と、側面部16の底面部10側とは反対側の辺部から折れ線C42を介して連設された上面フラップ(左上面フラップ)42と、側面部14の正面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(右折込み片部)50と、折込み片部50から折れ線を介して連設された片部(右片部)56と、側面部16の正面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(左折込み片部)60と、折込み片部60から折れ線を介して連設された片部(左片部)66と、側面部14の背面側の辺部から折れ線を介して連設された側面フラップ70と、側面部16の背面側の辺部から折れ線を介して連設された側面フラップ80とを有している。この包装箱5は、主として、メール便等の運送用に用いる箱体である。包装箱5は、全体に1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)により形成されている。つまり、包装箱5は、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製の包装箱である。段ボールにおける断面略波形形状の中芯の段の方向は、図2における円内に示す方向となっていて、折れ線C12、C18とは直角となっている(なお、段ボールにおける中芯の段の方向はこれには限られない)。
ここで、底面部10は、互いに平行な一対の辺部(第1辺部)10a、10dと、辺部10a、10dに直角な一対の辺部(第2辺部)10b、10cを有している。
また、側面部12は、略細長長方形状を呈し、厳密には、側面部12の上辺の左右両側の端部には、横長台形形状の切欠部K12−1、K12−2が設けられ、包装箱5を組み立てた際に、上面フラップ40の突状部40−1が該切欠部K12−1に係合し、上面フラップ42の突状部42−1が該切欠部K12−2に係合するようになっている。また、側面部12の上端の切込みK20−3の位置においては、凹状の切込みK20−3が形成されることにより、窪んで形成されている(つまり、凹状に形成されている)。
また、側面部14、16、18は、ともに細長長方形状を呈し、側面部12、14、16、18における高さ方向の幅は、略同一(同一としてもよい)となっていて、厳密には、包装箱5の組立て時に上面部20、30が上面フラップ40、42の上側となるため、側面部12、18の高さ方向の幅(側面部12では、最大幅)は、側面部14、16の高さ方向の幅よりも若干長く形成されている。包装箱5は、厚みの薄い被収納物を収納するための包装箱であるので、側面部12〜18の高さ方向の幅は小さく形成されている。側面部14、16、18は長方形状であるので、折れ線C14と折れ線C50は直角をなし、折れ線C14と折れ線C40は平行であり、折れ線C16と折れ線C60は直角をなし、折れ線C16と折れ線C42は平行であり、辺部10dと折れ線C18は平行となっている。
また、側面部12、18の左右方向の長さは、底面部10の左右方向の長さと略同一となっていて(厳密には、底面部10の左右方向の長さよりも若干短く形成されている)、側面部14、16の前後方向の長さは、底面部10の前後方向の長さと同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、側面部14と底面部10間の折れ線C14は、互いに平行な二重(つまり、2本)の罫線(二重(つまり、2本)の折れ線としてもよい)により形成され、側面部16と底面部10間の折れ線C16は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されている。なお、これらの折れ線を二重の罫線の代わりに1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。
また、上面部(第2上面部)20は、略長方形状を呈し、長方形状における側面部12側とは反対側の領域における左右両側が斜めに欠切された形状を有している。上面部20の左右方向の長さは、側面部12の左右方向の長さと同一となっている。
この上面部20には、切目線K20−1と切目線K20−2が形成されている。切目線K20−1は、上面部20の右辺と上面部20と側面部12間の折れ線C12の間に該折れ線C12に対して斜めに形成され、切目線K20−2は、上面部20の左辺と折れ線C12の間に折れ線C12に対して斜めに形成されている。つまり、切目線K20−1と切目線K20−2はテーパ状に形成されている。また、上面部20の背面側の端部における切目線K20−1と切目線20−2間の領域には、背面側に突出した突状部20−1(図2、図9参照)が設けられている。この突状部20−1は、包装箱5の展開状態において、略凹状の切込みを形成することにより設けられている。切目線K20−1と切目線K20−2が上面部20を分割するための切目線となる。上面部20は、切目線K20−1、K20−2を破断することにより、基端側領域22−1、22−2と先端側領域24とに分割される。
また、差込み片部26は、上面部20から折れ線C26−1、C26−2を介して連設された差込み片部本体27と、差込み片部本体27の左右両側から突出して形成された突状部28、29とを有し、全体に略矢印の形状を呈している。突状部28と上面部20の先端側の辺部(側面部12側とは反対側の辺部)間には隙間S28が形成され、突状部29と上面部20の先端側の辺部(側面部12側とは反対側の辺部)間には隙間S29が形成されている。
なお、差込み片部26と上面部20の境界位置には、略コ字状の切込みK26が形成され、切込みK26の左右両側の端部から折れ線C26−1、C26−2が形成されている。
また、上面部30は、長方形状の外形を呈し、その左右方向の長さは、底面部10の左右方向の長さと同一(略同一としてもよい)に形成され、側面部18の左右方向の長さよりも若干大きく形成されている。
この上面部30には、差込み片部26を差し込むための被差込み部32が設けられ、被差込み部32は、横長の開口部33と、開口部33の右端(厳密には、右側面側で側面部18側の角部)から形成された切込みK34−1、K34−2と、開口部33の左端(厳密には、左側面側で側面部18側の角部)から形成された切込みK34−3、K34−4とを有している。
開口部33は、左右方向に帯状を呈し、差込み片部26を挿通しやすいように、長手方向の辺部における折れ線C18側とは反対側の辺部33bにおいて、中央の範囲が折れ線C18側と反対側に膨出して、両側の端部領域よりも開口部33の幅が幅広に形成されている。
切込みK34−1は、開口部33の側面部18側の辺部33a(辺部33aは、上面部30と側面部18間の折れ線C18と平行に形成されている)の右側面側の延長線に対して側面部18側に傾斜した直線状の切込みであり、切込みK34−2は、該角部から折れ線C18に対して直角の方向に形成されている。また、切込みK34−3は、開口部33の側面部18側の辺部33aの左側面側の延長線に対して側面部18側に傾斜した直線状の切込みであり、切込みK34−4は、該角部から折れ線C18に対して直角の方向に形成されている。切込みK34−1〜K34−4は、差込み片部26が挿通しやすいように形成されている。開口部33の左右方向の長さは、差込み片部本体27の左右方向の長さと略同一で、差込み片部26の左右方向の長さよりも小さく形成されている。また、差込み片部26を被差込み部32に差し込んだ状態では、切込みK34−1、K34−3が折れ線C18側に傾斜しているのに対して、差込み片部26の突状部28、29の上面部20側の辺部28a、29aは、折れ線C18側とは反対側に傾斜していることから、被差込み部32に差し込んだ差込み片部26が被差込み部32から抜けないようになっている。
また、上面フラップ40、42は、先端側の角部が円弧状に形成された略長方形状を呈し、背面側の辺部における側面部14、16側の位置には、略台形形状の突状部40−1、42−1が設けられている。
また、折込み片部50は、側面部14の正面側の辺部から折れ線(第2折れ線)C50を介して連設されている。
折込み片部50の展開状態では、略方形状に形成され、具体的には、図3に示すように、側面部14の正面側の辺部に沿った直線状の辺部50aと、辺部50a(辺部50aの端部(底面部10側とは反対側の端部))から連設され、辺部50aに対して直角の直線状の辺部50bと、辺部50bの端部から連設され、辺部50bに対して直角の直線状の辺部50cと、辺部50cの端部から連設され、辺部50cに対して鈍角をなす直線状の辺部50dと、辺部50dの端部から連設され、辺部50dの方向に対して鈍角をなす直線状の辺部50eと、辺部50eの端部から連設され、辺部50eの方向に対して180度よりも大きい角度に形成され、辺部50aの端部まで形成された直線状の辺部50fとにより囲まれた形状を呈している。折込み片部50は、折れ線(第3折れ線)C51を介して二つ折りとなっていて、折れ線C51を介して側面部14側の第1片部(右第1片部)52と片部56側の第2片部(右第2片部)54とに区画されている。折れ線C51は、辺部50bと辺部50c間の角部と辺部50eと辺部50f間の角部とを結ぶ直線状に形成されている。なお、折れ線C51の延長線上に辺部50fが形成されていて、折れ線C51と辺部50b間の角度α11は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部52は、直角二等辺三角形となっており、辺部50cは、辺部50aと平行になっている。
この折れ線C51は、折れ線C50の方向に対して傾斜し折れ線C50との距離(つまり、折れ線C50までの垂線の長さ)(折れ線C50までの長さとしてもよい)が折れ線C50の底面部10側から反対側(つまり、折れ線C50の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C50は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部50aは、折れ線C50における折込み片部50側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部14の正面側の辺部は、折れ線C50における側面部14側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
なお、包装箱5の展開状態において、折込み片部50と側面部14と側面部18に囲まれた切欠部K50は、図3に示すように、辺部50dと、辺部50eと、辺部50fと、辺部50fの延長線上に形成され、折れ線C50の2本の罫線間の領域の端部をなすとともに、折れ線C14の2本の罫線間の領域の端部をなす辺部58aと、底面部10の角部を微細に面取りする辺部58bと、側面部18の右側面側の辺部58cとにより形成されている。
また、片部56は、折れ線(第4折れ線)C56を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部56は、折込み片部50の辺部50cに沿った直線状の辺部56aと、辺部56aの端部(包装箱5の組立て状態における内側の端部)から連設され、辺部56aに対して鈍角をなす直線状の辺部56bと、辺部56bの端部から連設され、略円弧状の辺部56cと、辺部56cの端部から連設され、辺部56aの方向に対して直角方向をなす直線状の辺部56dと、辺部56dの端部から連設され、略円弧状の辺部56eと、辺部56eの端部から連設され、辺部56aと平行な直線状の辺部56fと、辺部56fの端部から連設され、略円弧状の辺部56gと、辺部56gの端部から連設され、辺部56aの端部にまで形成された直線状の辺部56hとにより囲まれた形状を呈している。なお、辺部56hは、辺部50dの延長線上に形成されている。包装箱5の展開状態において、折れ線C56は、折れ線C50と平行に形成されている。
片部56は、折れ線C56の方向(左右方向)において、第2片部54よりも長く形成されていて(つまり、片部56の折れ線C56の方向における最大長さは、第2片部54の折れ線C56の方向における最大長さよりも長く形成されている)、具体的には、片部56の辺部56dと辺部56aの辺部56bとは反対側の端部との間の折れ線C56の方向における長さL56は、辺部50cの辺部50b側の端部と辺部50dと辺部50eの接点との間の折れ線C56の方向における長さL54よりも長く形成されている。これにより、包装箱5の組立て状態において、片部56は、第2片部54の第2片部64側の端部位置よりも左右方向において片部66側に突出する突状部(第1突状部)56−1を有している。つまり、突状部56−1は、片部56において、辺部56aの辺部56b側の端部から辺部56aと直角な仮想直線56Jよりも片部66側に突出した領域である。
なお、折れ線C56は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部56aは、折れ線C56における片部56側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部50の片部56側の辺部は、折れ線C56における折込み片部50側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C51と辺部50c間の角度α12は、α11と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α11と角度α12は同一であり、第1片部52は直角三角形であるので、折れ線C50と折れ線C51間の角度α13と折れ線C56と折れ線C51間の角度α12の和は、90度となる。つまり、角度α11が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α12及び角度α13も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5の組立て状態において、折れ線C50は包装箱5の内側から見て谷折りとなるが、折れ線C50を谷折りとした場合には、折れ線C51は、谷折りとなり、折れ線C56は、山折りとなる。また、第2片部54は、側面部18の外側の面の右側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部54(厳密には、第2片部54における第1片部52の外側の面(該第1片部52の外側の面は、側面部14の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部18の外側の面の右側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部56(厳密には、片部56における第2片部54の接着面から連なる面)は、上面部30の外側の面の右側面側で側面部18側の端部領域に接着されている。なお、第2片部54における全ての領域が側面部18に接着され、片部56における全ての領域が上面部30に接着されている。つまり、突状部56−1の領域も上面部30に接着されている。第2片部54の領域の一部が側面部18に接着された構成としてもよく、片部56の領域の一部が上面部30に接着された構成としてもよい。この場合、突状部56−1の領域の少なくとも一部が上面部30に接着されているのが好ましい。なお、第1片部52と第2片部54は、接着されていない。第2片部54が側面部18に接着し、片部56が上面部30に接着された状態では、折れ線C56は、折れ線C18と平行で折れ線C18に沿った状態であり、折れ線C56の2本の罫線が折れ線C18を介して両側に位置する。
また、第2片部54と側面部18は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部54と側面部18の右側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5の展開状態において、第2片部54と側面部18の右側面側の端部の間には、隙間SP1が設けられている。
また、折込み片部60は、側面部16の正面側の辺部から折れ線(第5折れ線)C60を介して連設されている。包装箱5の展開状態において、折込み片部60は、折込み片部50と左右線対称に形成されている。
つまり、折込み片部60の展開状態では、折込み片部60は、略方形状に形成され、具体的には、図4に示すように、辺部60a〜辺部60fにより囲まれた形状を呈している。辺部60a〜60fは、辺部50a〜50fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。
また、折込み片部60は、折れ線(第6折れ線)C61を介して二つ折りとなっていて、折れ線C61を介して側面部16側の第1片部(左第1片部)62と片部(左第2片部)66側の第2片部64とに区画されている。折れ線C61は、辺部60bと辺部60c間の角部と辺部60eと辺部60f間の角部とを結ぶ直線状に形成されている。なお、折れ線C61の延長線上に辺部60fが形成されていて、折れ線C61と辺部60b間の角度α21は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部62は、直角二等辺三角形となっており、辺部60cは、辺部60aと平行になっている。
この折れ線C61は、折れ線C60の方向に対して傾斜し折れ線C60との距離(つまり、折れ線C60までの垂線の長さ)(折れ線C60までの長さとしてもよい)が折れ線C60の底面部10側から反対側(つまり、折れ線C60の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C60は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部60aは、折れ線C60における折込み片部60側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部16の正面側の辺部は、折れ線C60における側面部16側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部66は、折れ線(第7折れ線)C66を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部66は、辺部66a〜辺部66hにより囲まれた形状を呈している。片部66は、包装箱5の展開状態において、前後方向の中心線を介して、片部56と左右線対称に形成され、辺部66a〜66hは、辺部56a〜56hにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、辺部66hは、辺部60dの延長線上に形成されている。包装箱5の展開状態において、折れ線C66は、折れ線C60と平行に形成されている。
片部66は、折れ線C66の方向(左右方向)において、第2片部64よりも長く形成されていて(つまり、片部66の折れ線C66の方向における最大長さは、第2片部64の折れ線C66の方向における最大長さよりも長く形成されている)、具体的には、片部66の辺部66dと辺部66aの辺部66bとは反対側の端部との間の折れ線C66の方向における長さL66は、辺部60cの辺部60b側の端部と辺部60dと辺部60eの接点との間の折れ線C66の方向における長さL64よりも長く形成されている。これにより、包装箱5の組立て状態において、片部66は、第2片部64の第2片部54側の端部位置よりも左右方向において片部56側に突出する突状部(第2突状部)66−1を有している。つまり、突状部66−1は、片部66において、辺部66aの辺部66b側の端部から辺部66aと直角な仮想直線66Jよりも片部56側に突出した領域である。
なお、折れ線C66は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部66aは、折れ線C66における片部66側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部60の片部66側の辺部は、折れ線C66における折込み片部60側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C61と辺部60c間の角度α22は、α21と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α21と角度α22は同一であり、第1片部62は直角三角形であるので、折れ線C60と折れ線C61間の角度α23と折れ線C66と折れ線C61間の角度α22の和は、90度となる。つまり、角度α21が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α22及び角度α23も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5の組立て状態において、折れ線C60は包装箱5の内側から見て谷折りとなるが、折れ線C60を谷折りとした場合には、折れ線C61は、谷折りとなり、折れ線C66は、山折りとなる。また、第2片部64は、側面部18の外側の面の左側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部64(厳密には、第2片部64における第1片部62の外側の面(該第1片部62の外側の面は、側面部16の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部18の外側の面の左側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部66(厳密には、片部66における第2片部64の接着面から連なる面)は、上面部30の外側の面の左側面側で側面部18側の端部領域に接着されている。なお、第2片部64における全ての領域が側面部18に接着され、片部66における全ての領域が上面部30に接着されている。つまり、突状部66−1の領域も上面部30に接着されている。第2片部64の領域の一部が側面部18に接着された構成としてもよく、片部66の領域の一部が上面部30に接着された構成としてもよい。この場合、突状部66−1の領域の少なくとも一部が上面部30に接着されているのが好ましい。なお、第1片部62と第2片部64は、接着されていない。第2片部64が側面部18に接着し、片部66が上面部30に接着された状態では、折れ線C66は、折れ線C18と平行で折れ線C18に沿った状態であり、折れ線C66の2本の罫線が折れ線C18を介して両側に位置する。
また、第2片部64と側面部18は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部64と側面部18の左側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5の展開状態において、第2片部64と側面部18の左側面側の端部の間には、隙間SP2が設けられている。
なお、折れ線C50、C56、C60、C66は、二重の罫線により形成されているとしたが、1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。なお、上記で説明した罫線以外にも各折れ線に沿って罫線が設けられている。
また、側面フラップ70と側面フラップ80は、略長方形状を呈している。なお、包装箱5は、その展開状態において、図2に示すように、左右線対称に形成されている。
包装箱5の製造に際しては、展開状態の包装箱5に対して、折込み片部50を側面部14に対して折り返した状態で、第2片部54と片部56に接着剤を塗布して側面部14を底面部10側に折り返し、折込み片部60を側面部16に対して折り返した状態で、第2片部64と片部66に接着剤を塗布して側面部16を底面部10側に折り返すことにより、第2片部54、64が側面部18に接着し、片部56、66が上面部30に接着する。
包装箱5を扁平状に畳んだ状態は、図1に示すようになり、側面部18を底面部10に対して折り畳んだ状態とすることにより、第1片部52、62の外側の面が、側面部18の外側の面に対向し、側面部14、16が底面部10に対して内側に傾斜して、包装箱が折り畳まれた状態となる。図1の状態では、第1片部52、62と第2片部54、64間の角度が大きくなって折込み片部50、60が略平板状となるので、側面部14、16と上面フラップ40、42が上面部30に接した状態とでき、扁平状に折り畳むことができる。
図1に示すように包装箱5を折り畳んだ状態から組立て状態にするには、側面部18と上面部30を、図5に示すように、起立した状態にしていく(つまり、上面部30を手でつかんで起立させていく)と、図5に示すように、上面部30の両側の辺部が上面フラップ40、42の内側の面と接した状態となる。つまり、側面部18が底面部10に対して傾斜した状態では、第1片部52は側面部14に対して傾斜した状態であり、そうすると、第1片部52の傾斜に応じて側面部14の正面側の部分も内側に傾斜しており、また、第1片部62は側面部16に対して傾斜した状態であり、そうすると、第1片部62の傾斜に応じて側面部16の正面側の部分も内側に傾斜しているので、上面フラップ40、42も内側に傾斜し、上面フラップ40、42が上面部30に接することになる。
なお、上面フラップ40、42を外側に開くことにより、折込み片部50、60が折れ曲がって側面部18と上面部30が傾斜した状態となるので、側面部18と上面部30が傾斜した状態で上面フラップ40、42を上面部30に接した状態とし、その後に、上面部30の先端をさらに上方に引き上げて図5に示す状態としてもよい。
そして、側面部18及び上面部30が底面部10に対して直角となるように起立させると、上面部30の両側の辺部が上面フラップ40、42の内側の面と接した状態が解除され、上面フラップ40、42は、若干内側に傾斜した状態となる。つまり、包装箱5が折り畳まれた状態では、側面部14、16は底面部10側に折り曲げられているため、折れ線C14、C16は側面部14、16が内側に折曲するように折り癖がついており、さらに、側面部14は折込み片部50と連設され、側面部16は折込み片部60と連設されていて、側面部14、16の底面部10との角度が直角よりも大きくなることはないので、結果として、上面部30の両側の辺部が上面フラップ40、42の内側の面と接した状態が解除されると、側面部14が底面部10に対して内側に若干傾斜し、側面部14が傾斜することにより上面フラップ40も内側に傾斜し、また、側面部16が底面部10に対して内側に若干傾斜し、側面部16が傾斜することにより上面フラップ42も内側に傾斜する。なお、側面部18が底面部10に対して直角になると、側面部14、16は折込み片部50、60を介して側面部18と連結されている関係で、側面部14、16の正面側の端部領域は底面部10に対して略直角になるが、該端部領域以外の領域は、折り癖により内側に傾斜する。これにより、上面フラップ40は、底面部10に対する直角方向の仮想面に対して内側に傾斜して起立し、上面フラップ42は、底面部10に対する直角方向の仮想面に対して内側に傾斜して起立した状態となり、上面部30が背面側に付勢された際に上面フラップ40、42に接しやすくすることができる。
そして、上面部30を起立させていた手を離すと、上面部30は、折込み片部50の第2片部54が側面部18の外側の面に接着され、片部56が上面部30の外側の面に接着されているとともに、折込み片部60の第2片部64が側面部18の外側の面に接着され、片部66が上面部30の外側の面に接着されていて、二つ折りにされていた折込み片部50、60における第1片部52と第2片部54間の角度と第1片部62と第2片部64間の角度が自然に大きくなろうとする(つまり、折込み片部50、60が二つ折りに折り曲げられる前の状態に復元しようとする)ので、第2片部54が折れ線C51を介して背面側に回動し、第2片部64が折れ線C61を介して背面側に回動し、これにより、側面部18は、第2片部54、64により背面側に押されて(つまり、付勢されて)、側面部18が背面側に押されるので上面部30も背面側に押される(つまり、付勢される)。また、上面部30は、第2片部54、64が背面側に回動するので、第2片部54に連設された片部56と第2片部64に連設された片部66によっても背面側に押される(つまり、付勢される)。
すると、上面フラップ40、42が内側に傾斜して起立しているので、上面部30の内側の面が上面フラップ40、42の正面側の辺部に接して、上面部30が上面フラップ40、42を押すことになるので、上面部30が上面フラップ40、42を押した状態が維持され、上面フラップ40、42を上面部30により押される状態で起立させておくことにより、図6、図7に示すように、上面部30と上面フラップ40、42が起立した状態が維持され(この状態を起立維持状態とする)、底面部10の上方が開放された状態となる。
なお、上面部30の両側の辺部が上面フラップ40、42の内側の面と接した状態が解除された際に、上面フラップ40、42が底面部10に対して略直角になった場合には、上面フラップ40、42をやや内側に傾斜させた状態で、上面部30が上面フラップ40、42に接するようにすれば、上面部30と上面フラップ40、42が起立した状態が維持される。
起立維持状態では、包装箱5が底面部10の上方が開放された状態で維持されるので、この状態で、被収納物を収納する。なお、上記のように、包装箱5が底面部10の上方が開放された状態で維持されるので、上面部30や上面フラップ40、42を手で押さえておく必要はない。
そして、被収納物を収納したら、上面フラップ40を側面部14に対して内側に回動させるとともに、上面フラップ42を側面部16に対して内側に回動させることにより、図8に示すように、上面部30を側面部18に対して内側に回動させることができ、上面フラップ40、42の上面に上面部30が接した状態になったら、差込み片部26を被差込み部32に差し込んで、図9に示すように、包装箱5を閉状態とする。包装箱5に被収納物を収納した状態で閉状態としたら、宛先に運送する。なお、図9に示す状態が包装箱5の組立て状態であるが、図7、図8に示す状態も組立て状態としてもよい。
そして、宛先において、包装箱5を開状態にするには、切目線K20−1、K20−2を破断する。切目線K20−1、K20−2を破断するには、突状部20−1をつかんで上方に引っ張ればよく、切目線K20−1、K20−2を破断した状態は、図10に示すようになる。
以上のように、本実施例の包装箱5によれば、折込み片部50、60と片部56、66が設けられているので、上面部30と上面フラップ40、42が起立した状態を維持して、底面部10の上方を開放した状態とでき、被収納物を収納する際に、上面部30や上面フラップ40、42を手で保持しておく必要がなく、両手を用いて被収納物を底面部に載置して包装箱に収納することができる。
つまり、隣接する側面部(側面部18と側面部14、側面部18と側面部16)が糊代部(第2片部54、64)で連結されている包装箱において、隣接する側面部(つまり、2つの隣接する側面部)と連結された側面部18から連設された蓋(上面部30)を手で保持していなくても、側面部から連設された底面部10の上方を開放した状態で底面部10に被収納物を載置することができる。
特に、第2片部54、64が側面部18に接着されているのみならず、片部56が第2片部54から連設され、片部66が第2片部64から連設されて、片部56、66が上面部30に接着されているので、片部56、66によっても上面部30を内側(つまり、上面フラップ40、42側)に押すことができる。つまり、第2片部54、64が側面部18を内側に押すことにより、側面部18から連設された上面部30が内側に押されるとともに、片部56、66が上面部30を押すことにより、上面部30が内側に押されるようにすることができる。
また、片部56、66は、左右方向において、第2片部54、64よりも長く形成され、突状部56−1、66−1が設けられているので、片部56、66が上面部30を左右方向に広い範囲で押すことができて、片部56、66が上面部30を押しやすくすることができる。特に、この実施例1では、側面部12〜18の高さ方向の幅は小さく形成されていることから、必然的に第2片部54、64の面積が小さく、第2片部54、64が側面部18を押す力が小さいが、片部56、66は、左右方向において、第2片部54、64よりも長く形成され、突状部56−1、66−1が設けられているので、第2片部54、64が側面部318を押す力が弱い点を補うことができる。つまり、片部56、66の左右方向の長さを長くして、突状部56−1、66−1を設けることは、側面部12〜18の高さ方向の幅は小さく形成されている場合に有効といえる。
また、第2片部54、64は、側面部18と折れ線を介して連設された構成ではないので、第2片部54と側面部18との接着や第2片部64と側面部18の接着が剥がれてしまうおそれがない。つまり、包装箱5が厚みの薄い被収納物を収納するためのものであり、側面部18の高さ方向の幅が小さいため、必然的に第2片部54、64の大きさも小さくなり、接着領域も小さくなることから、仮に、第2片部54、64が側面部18と折れ線を介して連設された構成とすると、第2片部54、64と側面部18とが折れ線を介して折り返された状態となり、折れ線を介した第2片部54、64と側面部18とが折り返される前の状態に戻ろうとする力により、第2片部54、64と側面部18との接着が剥がれてしまうおそれがあるが、本実施例においては、第2片部54、64と側面部18とが分離された構成であるので、第2片部54、64と側面部18との接着が剥がれるおそれが小さくなる。
なお、第2片部54が側面部18に接着され、第2片部64が側面部18に接着されているとしたが、第2片部54が側面部18に接着されておらず、第2片部64が側面部18に接着されていなくてもよい。その場合でも、片部56が上面部30に接着されているので第2片部54が側面部18の外側の面と対向し、片部66が上面部30に接着されているので第2片部64が側面部18の外側の面と対向し、折込み片部50、60が二つ折りに折り曲げる前の状態に戻ろうとして第2片部54、64が側面部18を押すことになる(つまり、側面部18が付勢される)。このように第2片部54、64を接着しない方法は、側面部18の高さ方向の幅が小さく第2片部54、64の面積が小さいことにより、第2片部54、64に接着剤を塗布するのが困難な場合に有効といえる。また、接着剤を塗布する手間を少なくできる。
また、折れ線C14、C16、C50、C56、C60、C66は、二重の罫線により形成されているので、折れ線を介した折曲げを確実にすることができる。
なお、上記の説明において、上面部20の先端(側面部12側とは反対側の端部)から差込み片部26が連設され、上面部30に被差込み部32が設けられているとしたが、差込み片部26が上面部30の先端(側面部18側とは反対側の端部)から連設され、上面部20に被差込み部32が設けられた構成としてもよい。
また、上記の説明において、上面部20に切目線K20−1、K20−2をテーパ状に形成するものとしたが、他の構成でもよく、上面部20の左端から右端まで帯状のジッパーを形成して、このジッパーの両側に設けられた切目線を破断することにより、上面部20が分離するようにしてもよい。ジッパーを形成する切目線が、上面部20を分割するための切目線となる。
また、切目線K20−1、K20−2は上面部20に設けられているとしたが、上面部30に設けてもよい。その場合には、切目線は、例えば、上面部30の右辺と折れ線C18の間に設けるとともに、上面部30の左辺と折れ線C18の間に設けることになる。また、その場合でも、上面部20の左端から右端まで帯状のジッパーを形成する構成としてもよい。
また、上記の説明においては、上面部20と上面部30が設けられ、差込み片部26を被差込み部32に差し込む構成であるとしたが、上面部20の構成を省略するとともに、上面部30の先端にフラップを設けて、該フラップを側面部12の内側に差し込んで包装箱を閉じる構成としてもよい。
なお、折れ線C14と折れ線C50は直角をなし、折れ線C16と折れ線C60は直角をなすとしたが、必ずしも直角でなくてもよい。ただし、図6、図7の状態で被収納物を収納しやすくするとともに、側面部18や上面部30が内側に押されやすくするには、直角とするのが好ましい。
また、上記の説明において、角度α11、α12、α21、α22は、45度であるとしたが、45度には限られず、45度よりも大きくてもよく、また、45度よりも小さくてもよく、折れ線C51の折れ線C50との距離が折れ線C50の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C61の折れ線C60との距離が折れ線C60の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよい。つまり、例えば、折込み片部50及び片部56について例に示すと、図11に示すように、角度α11、α12が45度よりも大きくてもよく(角度α11’と角度α12’は同一(略同一としてもよい)である)、また、図12に示すように、角度α11、α12が45度よりも小さくてもよい(角度α11’’と角度α12’’は同一(略同一としてもよい)である)。
なお、図11、図12の場合にも、角度α11と角度α12は同一であり、第1片部52は直角三角形であるので、折れ線C50と折れ線C51間の角度α13と折れ線C56と折れ線C51間の角度α12の和は、90度となる。
ただし、図11の場合のように、角度を45度よりも大きくすると、第1片部52と第2片部54の面積が小さくなってしまうので、第2片部54と側面部18との接着強度が弱くなるという問題があり、また、図12の場合のように、角度を45度よりも小さくすると、第1片部52や第2片部54の面積を大きくできるものの、包装箱5の展開状態において、第2片部54や片部56が側面部18や上面部30の領域と重なってしまうおそれがあり、よって、第2片部54、64の面積を確保しつつ、展開状態において、側面部18や上面部30の領域と重ならないようにするには、角度α11、α12、α21、α22は45度(略45度としてもよい)とするのが好ましい。
なお、図11及び図12の場合にも、第2片部54と側面部18は折れ線を介して連設されておらず、図11の場合には、第2片部54と側面部18の右側面側の端部の間には、隙間SP1が設けられ、図12の場合には、第2片部54と側面部18の右側面側の端部の間には隙間は設けられていないが、第2片部54と側面部18の右側面側の端部とが当接した構成となっている。つまり、第2片部54と側面部18の右側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部54と側面部18の右側面側の端部とが当接していればよく、また、第2片部64と側面部18の左側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部64と側面部18の左側面側の端部とが当接していればよい。
次に、実施例2の包装箱について説明する。実施例2の包装箱5−2は、図13〜図18に示すように構成され、方形状(具体的には、長方形状)の底面部210と、底面部210の背面側の辺部から折れ線C210を介して連設された側面部(第1側面部)212と、底面部210の右側面側の辺部から折れ線C214を介して連設された側面部(第3側面部)214と、底面部210の左側面側の辺部から折れ線C216を介して連設された側面部(第4側面部)216と、底面部210の正面側の辺部から折れ線C211を介して連設された側面部(第2側面部)218と、側面部212の底面部210側とは反対側の辺部から折れ線(第8折れ線)C212を介して連設された上面部(背面側上面部)220と、側面部218から折れ線(第1折れ線)C218を介して連設された上面部(正面側上面部)230と、側面部214の底面部210側とは反対側の辺部から折れ線(第15折れ線)C240を介して連設された上面フラップ(右上面フラップ)240と、側面部216の底面部210側とは反対側の辺部から折れ線(第16折れ線)C242を介して連設された上面フラップ(左上面フラップ)242と、側面部214の正面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(正面側右折込み片部)250と、折込み片部250から折れ線を介して連設された片部(正面側右片部)256と、側面部216の正面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(正面側左折込み片部)260と、折込み片部260から折れ線を介して連設された片部(正面側左片部)266と、側面部214の背面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(背面側右折込み片部)270と、折込み片部270から折れ線を介して連設された片部(背面側右片部)276と、側面部216の背面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(背面側左折込み片部)280と、折込み片部280から折れ線を介して連設された片部(背面側左片部)286とを有している。包装箱5−2は、全体に1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)により形成されている。つまり、包装箱5−2は、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製の包装箱である。
ここで、底面部210は、互いに平行な一対の辺部(第1辺部)210a、210dと、辺部210a、210dに直角な一対の辺部(第2辺部)210b、210cを有している。
また、側面部212、214、216、218は、ともに細長長方形状を呈し、側面部212、214、216、218における高さ方向の幅は、略同一(同一としてもよい)となっていて、厳密には、包装箱5−2の組立て時に上面部220、230が上面フラップ240、242の上側となるため、側面部212、218の高さ方向の幅は、側面部214、216の高さ方向の幅よりも若干長く形成されている。包装箱5−2は、厚みの薄い被収納物を収納するための包装箱であるので、側面部212〜218の高さ方向の幅は小さく形成されている。側面部212、214、216、218は長方形状であるので、折れ線C214と折れ線C250、C270は直角をなし、折れ線C214と折れ線C240は平行をなし、折れ線C216と折れ線C260、C280は直角をなし、折れ線C216と折れ線C242は平行であり、辺部210dと折れ線C218は平行であり、辺部210aと折れ線C212は平行となっている。
また、側面部212、218の左右方向の長さは、底面部210の左右方向の長さと略同一となっていて(厳密には、底面部210の左右方向の長さよりも若干短く形成されている)、側面部214、216の前後方向の長さは、底面部210の前後方向の長さと同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、側面部214と底面部210間の折れ線C214は、互いに平行な二重(つまり、2本)の罫線(二重(つまり、2本)の折れ線としてもよい)により形成され、側面部216と底面部210間の折れ線C216は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されている。なお、これらの折れ線を二重の罫線の代わりに1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。
また、側面部214には、罫線(第1罫線)C214aと、罫線(第2罫線)C214bが形成されている。罫線C214a、C214bは、いずれも折曲げ用の罫線である。罫線C214aは、折れ線C214と折れ線C250の角部の領域から折れ線C214や折れ線C240に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度で直線状に形成され、罫線C214aの一方の端部は、折れ線C214(側面部214側の罫線)に接点W11において接し、他方の端部は、折れ線C240に接点W12において接している。罫線C214aは、底面部210側から上面フラップ240側にいくほど背面側となるように折れ線C214、C240に対して傾斜して形成されている。より具体的には、罫線C214aは、包装箱5−2の展開状態において、底面部210の辺部210bと辺部210d間の角部(厳密には、折れ線C214を構成する二重の罫線のうち内側の罫線の正面側の端部)を通り折れ線C214に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度をなす直線上に沿って形成されている。
また、罫線C214bは、折れ線C214と折れ線C270の角部の領域から折れ線C214や折れ線C270に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度で直線状に形成され、罫線C214bの一方の端部は、折れ線C214(側面部214側の罫線)に接点W14において接し、他方の端部は、折れ線C240に接点W15において接している。罫線C214bは、底面部210側から上面フラップ240側にいくほど正面側となるように折れ線C214、C240に対して傾斜して形成されている。より具体的には、罫線C214bは、包装箱5−2の展開状態において、底面部210の辺部210cと辺部210d間の角部(厳密には、折れ線C214を構成する二重の罫線のうち内側の罫線の正面側の端部)を通り折れ線C214に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度をなす直線上に沿って形成されている。
すなわち、側面部214における正面側の端部領域で折れ線C250と折れ線C240と罫線C214aに沿った辺部を有する略三角形状の端部領域214−2が側面部214の本体領域214−1に対して罫線C214aを介して折曲するようになっている。同様に、側面部214における背面側の端部領域で折れ線C270と折れ線C240と罫線C214bに沿った辺部を有する略三角形状の端部領域214−3が側面部214の本体領域214−1に対して罫線C214bを介して折曲するようになっている。なお、側面部214は、本体領域214−1と端部214−2、214−3に区画されている。
なお、罫線C214aは接点W11から接点W12まで形成されているとしたが、罫線C214aの接点W11側の端部と接点W11には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C214aの接点W12側の端部と接点W12には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C214aは、接点W11と接点W12の間に接点W11と接点W12を結ぶ方向に形成されていればよい。同様に、罫線C214bは接点W14から接点W15まで形成されているとしたが、罫線C214bの接点W14側の端部と接点W14には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C214bの接点W15側の端部と接点W15には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C214bは、接点W14と接点W15の間に接点W14と接点W15を結ぶ方向に形成されていればよい。
また、側面部216には、罫線(第5罫線)C216aと、罫線(第6罫線)C216bが形成されている。罫線C216a、C216bは、いずれも折曲げ用の罫線である。罫線C216aは、折れ線C216と折れ線C260の角部の領域から折れ線C216や折れ線C242に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度で直線状に形成され、罫線C216aの一方の端部は、折れ線C216(側面部216側の罫線)に接点W21において接し、他方の端部は、折れ線C242に接点W22において接している。罫線C216aは、底面部210側から上面フラップ242側にいくほど背面側となるように折れ線C216、C242に対して傾斜して形成されている。より具体的には、罫線C216aは、包装箱5−2の展開状態において、底面部210の辺部210cと辺部210d間の角部(厳密には、折れ線C216を構成する二重の罫線のうち内側の罫線の正面側の端部)を通り折れ線C216に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度をなす直線上に沿って形成されている。
また、罫線C216bは、折れ線C216と折れ線C280の角部の領域から折れ線C216や折れ線C242に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度で直線状に形成され、罫線C216bの一方の端部は、折れ線C216(側面部216側の罫線)に接点W24において接し、他方の端部は、折れ線C242に接点W25において接している。罫線C216bは、底面部210側から上面フラップ242側にいくほど正面側となるように折れ線C216、C242に対して傾斜して形成されている。より具体的には、罫線C216bは、包装箱5−2の展開状態において、底面部210の辺部210cと辺部210a間の角部(厳密には、折れ線C216を構成する二重の罫線のうち内側の罫線の正面側の端部)を通り折れ線C216に対して45度(略45度、鋭角としてもよい)の角度をなす直線上に沿って形成されている。
すなわち、側面部216における正面側の端部領域で折れ線C260と折れ線C242と罫線C216aに沿った辺部を有する略三角形状の端部領域216−2が側面部216の本体領域216−1に対して罫線C216aを介して折曲するようになっている。同様に、側面部216における背面側の端部領域で折れ線C280と折れ線C242と罫線C216bに沿った辺部を有する略三角形状の端部領域216−3が側面部216の本体領域216−1に対して罫線C216bを介して折曲するようになっている。なお、側面部216は、本体領域216−1と端部216−2、216−3に区画されている。
なお、罫線C216aは接点W21から接点W22まで形成されているとしたが、罫線C216aの接点W21側の端部と接点W21には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C216aの接点W22側の端部と接点W22には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C216aは、接点W21と接点W22の間に接点W21と接点W22を結ぶ方向に形成されていればよい。同様に、罫線C216bは接点W24から接点W25まで形成されているとしたが、罫線C216bの接点W24側の端部と接点W24には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C216bの接点W25側の端部と接点W25には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C216bは、接点W24と接点W25の間に接点W24と接点W25を結ぶ方向に形成されていればよい。
また、上面部220、230は、長方形状を呈し、その左右方向の長さL222、L232は、側面部212、218の左右方向の長さと同一に(厳密には、側面部212、218の左右方向の長さよりも若干短く)なっていて、折れ線C212から上面部220の先端までの長さL223と折れ線C218から上面部230の先端までの長さL233は、底面部210の辺部210b及び辺部210cの長さの1/2(略1/2としてもよい)の長さになっている。
なお、包装箱5−2の展開状態において、底面部210と側面部212間の境界には、切込み212K−1〜212K−3が間隔を介して設けられ、底面部210と側面部218の境界には、切込み218K−1〜218K−3が設けられている。
切込み212K−1〜212K−3における各切込みは同様の構成であるので、切込み212K−1を例に取って説明すると、切込み212K−1は、折れ線C210に沿った直線部Kaと、直線部Kaの一方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kbと、直線部Kaの他方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kcとを有し、直線部Kaは、折れ線C210よりも外側に位置し、曲線部Kb、Kcの直線部Ka側とは反対側の端部は、折れ線C210よりも内側に位置し、包装箱5−2を組み立てた際には、切込み212K−1に沿った辺部を有する突状部が構成される。切込み212K−1〜212K−3は、折れ線C210に沿って等間隔に設けられている。これらの切込み212K−1〜212K−3が設けられていることにより、図14のように包装箱5−2を折り畳んだ状態とする際に、容易に側面部212が底面部210に対して折り返した状態とすることができる。
切込み218K−1〜218K−3は、包装箱5−2の展開状態において、切込み212K−1〜212K−3と線対称に形成され、切込み218K−1は、左右方向の中心線を介して切込み212K−1と線対称に形成され、切込み218K−2は、左右方向の中心線を介して切込み212K−2と線対称に形成され、切込み218K−3は、左右方向の中心線を介して切込み212K−2と線対称に形成されている。つまり、切込み218K−1〜218K−3における各切込みは同様の構成であるので、切込み218K−1を例に取って説明すると、切込み218K−1は、折れ線C211に沿った直線部Kaと、直線部Kaの一方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kbと、直線部Kaの他方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kcとを有し、直線部Kaは、折れ線C211よりも外側に位置し、曲線部Kb、Kcの直線部Ka側とは反対側の端部は、折れ線C211よりも内側に位置し、包装箱5−2を組み立てた際には、切込み218K−1に沿った辺部を有する突状部が構成される。切込み218K−1〜218K−3が設けられていることにより、図14のように包装箱5−2を折り畳んだ状態とする際に、容易に側面部218が底面部210に対して折り返した状態とすることができる。
また、上面フラップ240は、先端側の角部が円弧状に形成された略長方形状を呈しており、上面フラップ240には、罫線(第3罫線)C240aと罫線(第4罫線)C240bが形成されている。つまり、罫線C240aは、折れ線C240から上面フラップ240の先端側の辺部240hまで形成され、折れ線C240上の接点(第1接点)W12から上面フラップ240の先端側の辺部240h上の接点(第2接点)W13まで形成されている。つまり、罫線C240aの一方の端部は、接点W12で折れ線C240に接し、他方の端部は、接点W13で上面フラップ240の先端側の辺部240hに接している。罫線C240aは直線状を呈し、折れ線C240や上面フラップ240の先端側の辺部240hに対して直角をなしている。
また、罫線C240bは、折れ線C240から上面フラップ240の先端側の辺部240hまで形成され、折れ線C240上の接点(第3接点)W15から上面フラップ240の先端側の辺部240h上の接点(第4接点)W16まで形成されている。つまり、罫線C240bの一方の端部は、接点W15で折れ線C240に接し、他方の端部は、接点W16で上面フラップ240の先端側の辺部240hに接している。罫線C240bは直線状を呈し、折れ線C240や上面フラップ240の先端側の辺部240hに対して直角をなしている。
なお、罫線C240aは接点W12から接点W13まで形成されているとしたが、罫線C240aの接点W12側の端部と接点W12には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C240aの接点W13側の端部と接点W13には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C240aは、接点W12と接点W13の間に接点W12と接点W13を結ぶ方向に形成されていればよい。同様に、罫線C240bは接点W15から接点W16まで形成されているとしたが、罫線C240bの接点W15側の端部と接点W15には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C240bの接点W16側の端部と接点W16には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C240bは、接点W15と接点W16の間に接点W15と接点W16を結ぶ方向に形成されていればよい。
また、罫線C240aにおいて、接点W13は接点W12から折れ線C240に対して直角の方向にあるとしたが、これには限られず、上面フラップ240の先端側の辺部240hにおける他の位置であってもよい。同様に、罫線C240bにおいて、接点W16は接点W15から折れ線C240に対して直角の方向にあるとしたが、これには限られず、上面フラップ240の先端側の辺部240hにおける他の位置であってもよい。ただし、接点W16は接点W13よりも背面側にあるものとし、好ましくは、接点W13と接点W16は、前後対称の位置(上面フラップ240の先端側の辺部240hにおける中間位置から等距離の位置)とする。なお、上面部220又は上面部230が上面フラップ240に接した際に、上面フラップ240が罫線C240a、C240bを介して折れ曲がりやすくするためには、接点W13は、接点W12から折れ線C240に対して直角方向の位置(つまり、図15における接点W13の位置)から包装箱5−2の展開状態において罫線C214aの延長線が上面フラップ240の先端側の辺部240hと接する位置までの間とするのが好ましく、また、接点W16は、接点W15から折れ線C240に対して直角方向の位置(つまり、図17における接点W16の位置)から包装箱5−2の展開状態において罫線C214bの延長線が上面フラップ240の先端側の辺部240hと接する位置までの間とするのが好ましい。
また、上面フラップ242は、先端側の角部が円弧状に形成された略長方形状を呈しており、上面フラップ242には、罫線(第7罫線)C242aと罫線(第8罫線)C242bが形成されている。つまり、罫線C242aは、折れ線C242から上面フラップ242の先端側の辺部242hまで形成され、折れ線C242上の接点(第5接点)W22から上面フラップ242の先端側の辺部242h上の接点(第6接点)W23まで形成されている。つまり、罫線C242aの一方の端部は、接点W22で折れ線C242に接し、他方の端部は、接点W23で上面フラップ242の先端側の辺部240hに接している。罫線C242aは直線状を呈し、折れ線C242や上面フラップ242の先端側の辺部240hに対して直角をなしている。
また、罫線C242bは、折れ線C242から上面フラップ242の先端側の辺部242hまで形成され、折れ線C242上の接点(第7接点)W25から上面フラップ242の先端側の辺部242h上の接点(第8接点)W26まで形成されている。つまり、罫線C242bの一方の端部は、接点W25で折れ線C242に接し、他方の端部は、接点W26で上面フラップ242の先端側の辺部240hに接している。罫線C242bは直線状を呈し、折れ線C242や上面フラップ242の先端側の辺部240hに対して直角をなしている。
なお、罫線C242aは接点W22から接点W23まで形成されているとしたが、罫線C242aの接点W22側の端部と接点W22には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C242aの接点W23側の端部と接点W23には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C242aは、接点W22と接点W23の間に接点W22と接点W23を結ぶ方向に形成されていればよい。同様に、罫線C242bは接点W25から接点W26まで形成されているとしたが、罫線C242bの接点W25側の端部と接点W25には間隔が設けられていてもよく、また、罫線C242bの接点W26側の端部と接点W26には間隔が設けられていてもよい。つまり、罫線C242bは、接点W25と接点W26の間に接点W25と接点W26を結ぶ方向に形成されていればよい。
また、罫線C242aにおいて、接点W23は接点W22から折れ線C242に対して直角の方向にあるとしたが、これには限られず、上面フラップ242の先端側の辺部242hにおける他の位置であってもよい。同様に、罫線C242bにおいて、接点W26は接点W25から折れ線C242に対して直角の方向にあるとしたが、これには限られず、上面フラップ242の先端側の辺部242hにおける他の位置であってもよい。ただし、接点W26は接点W23よりも背面側にあるものとし、好ましくは、接点W23と接点W26は、前後対称の位置(上面フラップ242の先端側の辺部242hにおける中間位置から等距離の位置)とする。なお、上面部220又は上面部230が上面フラップ242に接した際に、上面フラップ242が罫線C242a、C242bを介して折れ曲がりやすくするためには、接点W23は、接点W22から折れ線C242に対して直角方向の位置(つまり、図16における接点W23の位置)から包装箱5−2の展開状態において罫線C216aの延長線が上面フラップ242の先端側の辺部242hと接する位置までの間とするのが好ましく、また、接点W26は、接点W25から折れ線C242に対して直角方向の位置(つまり、図18における接点W26の位置)から包装箱5−2の展開状態において罫線C216bの延長線が上面フラップ242の先端側の辺部242hと接する位置までの間とするのが好ましい。
また、折込み片部250は、側面部214の正面側の辺部から折れ線(第2折れ線)C250を介して連設されている。
折込み片部250の展開状態では、略方形状に形成され、具体的には、図15に示すように、側面部214の正面側の辺部に沿った直線状の辺部250aと、辺部250aの端部(底面部210側とは反対側の端部)から連設され、辺部250aに対して直角の略直線状の辺部250bと、辺部250bの端部から連設され、辺部250bに対して直角の直線状の辺部250cと、辺部250cの端部から連設され、辺部250cに対して直角の直線状の辺部250dと、辺部250dの端部から連設され、辺部250dの方向に対して鈍角をなす直線状の辺部250eと、辺部250eの端部から連設され、辺部250eの方向に対して180度よりも大きい角度に形成され、辺部250aの端部まで形成された直線状の辺部250fとにより囲まれた形状を呈している。なお、厳密には、辺部250bは、辺部250aから連設され、辺部250aに対して直角をなす直線状の辺部250b−1と、辺部250b−1の端部から辺部250cまで形成された辺部250b−2を有している。この辺部250b−2は、辺部250b−1及び辺部250cに対して鈍角をなしている。折込み片部250は、折れ線(第3折れ線)C251を介して二つ折りとなっていて、折れ線C251を介して側面部214側の第1片部(右第1片部)252と片部256側の第2片部(右第2片部)254とに区画されている。折れ線C251は、辺部250cの辺部250b側の端部と辺部250e(辺部250eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−2の展開状態において、辺部250cの辺部250b側の端部(辺部250bと辺部250c間の角部としてもよい)と辺部210bの辺部210d側の端部(底面部210の辺部210bと辺部210d間の角部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C251と辺部250b間の角度α211は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部252と第2片部254は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部250cは、辺部250aと平行になっており、辺部250dは、辺部250b−1と平行になっている。
この折れ線C251は、折れ線C250の方向に対して傾斜し折れ線C250との距離(つまり、折れ線C250までの垂線の長さ)(折れ線C250までの長さとしてもよい)が折れ線C250の底面部210側から反対側(つまり、折れ線C250の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C250は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部250aは、折れ線C250における折込み片部250側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部214の正面側の辺部は、折れ線C250における側面部214側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部256は、折れ線(第4折れ線)C256を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部256は、折込み片部250の辺部250cに沿った直線状の辺部256aと、辺部256aの端部(包装箱5−2の組立て状態における内側の端部)から連設され、辺部256aに対して直角の直線状の辺部256bと、辺部256bの端部から連設され、略円弧状の辺部256cと、辺部256cの端部から連設され、辺部256aと平行な直線状の辺部256dと、辺部256dの端部から連設され、略円弧状の辺部256eと、辺部256eの端部から連設され、辺部256aに対して直角で辺部256aの端部にまで形成された直線状の辺部256fとにより囲まれた形状を呈している。なお、辺部256fは、辺部250dの延長線上に形成されている。包装箱5−2の展開状態において、折れ線C256は、折れ線C250と平行に形成されている。
なお、折れ線C256は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部256aは、折れ線C256における片部256側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部250の片部256側の辺部は、折れ線C256における折込み片部250側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C251と辺部250c間の角度α212は、角度α211と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α211と角度α212は同一であり、第1片部252は略直角三角形であるので、折れ線C250上に沿った直線と折れ線C251上に沿った直線間の角度α213と折れ線C256と折れ線C251間の角度α212の和は、90度となる。つまり、角度α211が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α212及び角度α213も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−2の組立て状態において、折れ線C250は包装箱5−2の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C250を谷折りとした場合には、折れ線C251は、谷折りとなり、折れ線C256は、山折りとなる。つまり、折れ線C256は、包装箱5−2を構成するブランクにおける折れ線C250、C251を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部254は、側面部218の外側の面の右側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部254(厳密には、第2片部254における第1片部252の外側の面(該第1片部252の外側の面は、側面部214の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部218の外側の面の右側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部256(厳密には、片部256における第2片部254の接着面から連なる面)は、上面部230の外側の面の右側面側で側面部218側の端部領域に接着されている。なお、第2片部254における全ての領域が側面部218に接着され、片部256における全ての領域が上面部230に接着されている。第2片部254の領域の一部が側面部218に接着された構成としてもよく、片部256の領域の一部が上面部230に接着された構成としてもよい。なお、第1片部252と第2片部254は、接着されていない。第2片部254が側面部218に接着し、片部256が上面部230に接着された状態では、折れ線C256は、折れ線C218と平行で折れ線C218に沿った状態であり、折れ線C256の2本の罫線が折れ線C218を介して両側に位置する。
また、第2片部254と側面部218は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部254と側面部218の右側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−2の展開状態において、第2片部254と側面部218の右側面側の端部の間には、隙間SP21が設けられている。
また、折込み片部260は、側面部216の正面側の辺部から折れ線(第5折れ線)C260を介して連設されている。包装箱5−2の展開状態において、折込み片部260は、折込み片部250と前後方向の中心線を介して左右線対称に形成されている。
つまり、折込み片部260の展開状態では、折込み片部260は、略方形状に形成され、具体的には、図16に示すように、辺部260a〜辺部260fにより囲まれた形状を呈している。辺部260a〜260fは、辺部250a〜250fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、厳密には、辺部260bは、辺部260aから連設され、辺部260aに対して直角をなす直線状の辺部260b−1と、辺部260b−1の端部から辺部260cまで形成された辺部260b−2を有している。この辺部260b−2は、辺部260b−1及び辺部260cに対して鈍角をなしている。
また、折込み片部260は、折れ線(第6折れ線)C261を介して二つ折りとなっていて、折れ線C261を介して側面部216側の第1片部(左第1片部)262と片部(左第2片部)266側の第2片部264とに区画されている。折れ線C261は、辺部260cの辺部260b側の端部と辺部260e(辺部260eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−2の展開状態において、辺部260cの辺部260b側の端部(辺部260bと辺部260c間の角部としてもよい)と辺部210cの辺部210d側の端部(底面部210の辺部210cと辺部210d間の角部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C261と辺部260b間の角度α221は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部262と第2片部264は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部260cは、辺部260aと平行になっており、辺部260dは、辺部260b−1と平行になっている。
この折れ線C261は、折れ線C260の方向に対して傾斜し折れ線C260との距離(つまり、折れ線C260までの垂線の長さ)(折れ線C260までの長さとしてもよい)が折れ線C260の底面部210側から反対側(つまり、折れ線C260の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C260は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部260aは、折れ線C260における折込み片部260側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部216の正面側の辺部は、折れ線C260における側面部216側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部266は、折れ線(第7折れ線)C266を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部266は、辺部266a〜辺部266fにより囲まれた形状を呈している。片部266は、包装箱5−2の展開状態において、片部256と左右線対称に形成され、辺部266a〜266fは、辺部256a〜256fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、辺部266fは、辺部260dの延長線上に形成されている。包装箱5−2の展開状態において、折れ線C266は、折れ線C260と平行に形成されている。
なお、折れ線C266は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部266aは、折れ線C266における片部266側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部260の片部266側の辺部は、折れ線C266における折込み片部260側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C261と辺部260c間の角度α222は、角度α221と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α221と角度α222は同一であり、第1片部262は略直角三角形であるので、折れ線C260上に沿った直線と折れ線C261上に沿った直線間の角度α223と折れ線C266と折れ線C261間の角度α222の和は、90度となる。つまり、角度α221が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α222及び角度α223も45度(略45度としてもよい)となる。
包装箱5−2には、図14に示す展開状態において、前後方向の中心線を介して左右線対称に形成され、左右方向の中心線を介して前後線対称に形成されている。
なお、包装箱5−2の組立て状態において、折れ線C260は包装箱5−2の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C260を谷折りとした場合には、折れ線C261は、谷折りとなり、折れ線C266は、山折りとなる。つまり、折れ線C266は、包装箱5−2を構成するブランクにおける折れ線C260、C261を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部264は、側面部218の外側の面の左側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部264(厳密には、第2片部264における第1片部262の外側の面(該第1片部262の外側の面は、側面部216の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部218の外側の面の左側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部266(厳密には、片部266における第2片部264の接着面から連なる面)は、上面部230の外側の面の左側面側で側面部218側の端部領域に接着されている。なお、第2片部264における全ての領域が側面部218に接着され、片部266における全ての領域が上面部230に接着されている。第2片部264の領域の一部が側面部218に接着された構成としてもよく、片部266の領域の一部が上面部230に接着された構成としてもよい。なお、第1片部262と第2片部264は、接着されていない。第2片部264が側面部218に接着し、片部266が上面部130に接着された状態では、折れ線C266は、折れ線C218と平行で折れ線C218に沿った状態であり、折れ線C266の2本の罫線が折れ線C218を介して両側に位置する。
また、第2片部264と側面部218は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部264と側面部218の左側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−2の展開状態において、第2片部264と側面部218の左側面側の端部の間には、隙間SP22が設けられている。
なお、折れ線C250、C256、C260、C266は、二重の罫線により形成されているとしたが、1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。
また、折込み片部270は、側面部214の背面側の辺部から折れ線(第9折れ線)C270を介して連設されている。包装箱5−2の展開状態において、折込み片部270は、折込み片部250と左右方向の中心線を介して前後線対称に形成されている。
折込み片部270の展開状態では、略方形状に形成され、具体的には、図17に示すように、側面部214の背面側の辺部に沿った直線状の辺部270aと、辺部270aの端部(底面部210側とは反対側の端部)から連設され、辺部270aに対して直角の略直線状の辺部270bと、辺部270bの端部から連設され、辺部270bに対して直角の直線状の辺部270cと、辺部270cの端部から連設され、辺部270cに対して直角の直線状の辺部270dと、辺部270dの端部から連設され、辺部270dの方向に対して鈍角をなす直線状の辺部270eと、辺部270eの端部から連設され、辺部270eの方向に対して180度よりも大きい角度に形成され、辺部270aの端部まで形成された直線状の辺部270fとにより囲まれた形状を呈している。なお、厳密には、辺部270bは、辺部270aから連設され、辺部270aに対して直角をなす直線状の辺部270b−1と、辺部270b−1の端部から辺部270cまで形成された辺部270b−2を有している。この辺部270b−2は、辺部270b−1及び辺部270cに対して鈍角をなしている。折込み片部270は、折れ線(第10折れ線)C271を介して二つ折りとなっていて、折れ線C271を介して側面部214側の第1片部(背面側右第1片部)272と片部276側の第2片部(背面側右第2片部)274とに区画されている。折れ線C271は、辺部270cの辺部270b側の端部と辺部270e(辺部270eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−2の展開状態において、辺部270cの辺部270b側の端部(辺部270bと辺部270c間の角部としてもよい)と辺部210bの辺部210a側の端部(底面部210の辺部210bと辺部210a間の角部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C271と辺部270b間の角度α231は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部272と第2片部274は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部270cは、辺部270aと平行になっており、辺部270dは、辺部270b−1と平行になっている。
この折れ線C271は、折れ線C270の方向に対して傾斜し折れ線C270との距離(つまり、折れ線C270までの垂線の長さ)(折れ線C270までの長さとしてもよい)が折れ線C270の底面部210側から反対側(つまり、折れ線C270の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C270は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部270aは、折れ線C270における折込み片部270側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部214の正面側の辺部は、折れ線C270における側面部214側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部276は、折れ線(第11折れ線)C276を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部276は、折込み片部270の辺部270cに沿った直線状の辺部276aと、辺部276aの端部(包装箱5−2の組立て状態における内側の端部)から連設され、辺部276aに対して直角の直線状の辺部276bと、辺部276bの端部から連設され、略円弧状の辺部276cと、辺部276cの端部から連設され、辺部276aと平行な直線状の辺部276dと、辺部276dの端部から連設され、略円弧状の辺部276eと、辺部276eの端部から連設され、辺部276aに対して直角で辺部276aの端部にまで形成された直線状の辺部276fとにより囲まれた形状を呈している。なお、辺部276fは、辺部270dの延長線上に形成されている。包装箱5−2の展開状態において、折れ線C276は、折れ線C270と平行に形成されている。
なお、折れ線C276は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部276aは、折れ線C276における片部276側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部270の片部276側の辺部は、折れ線C276における折込み片部270側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C271と辺部270c間の角度α232は、角度α231と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α231と角度α232は同一であり、第1片部272は略直角三角形であるので、折れ線C270上に沿った直線と折れ線C271上に沿った直線間の角度α233と折れ線C276と折れ線C271間の角度α232の和は、90度となる。つまり、角度α231が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α232及び角度α233も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−2の組立て状態において、折れ線C270は包装箱5−2の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C270を谷折りとした場合には、折れ線C271は、谷折りとなり、折れ線C276は、山折りとなる。つまり、折れ線C276は、包装箱5−2を構成するブランクにおける折れ線C270、C271を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部274は、側面部212の外側の面の右側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部274(厳密には、第2片部274における第1片部272の外側の面(該第1片部272の外側の面は、側面部214の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部212の外側の面の右側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部276(厳密には、片部276における第2片部274の接着面から連なる面)は、上面部220の外側の面の右側面側で側面部212側の端部領域に接着されている。なお、第2片部274における全ての領域が側面部212に接着され、片部276における全ての領域が上面部220に接着されている。第2片部274の領域の一部が側面部212に接着された構成としてもよく、片部276の領域の一部が上面部220に接着された構成としてもよい。なお、第1片部272と第2片部274は、接着されていない。第2片部274が側面部212に接着し、片部276が上面部220に接着された状態では、折れ線C276は、折れ線C212と平行で折れ線C212に沿った状態であり、折れ線C276の2本の罫線が折れ線C212を介して両側に位置する。
また、第2片部274と側面部212は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部274と側面部212の右側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−2の展開状態において、第2片部274と側面部212の右側面側の端部の間には、隙間SP23が設けられている。
また、折込み片部280は、側面部216の背面側の辺部から折れ線(第12折れ線)C280を介して連設されている。包装箱5−2の展開状態において、折込み片部280は、折込み片部270と前後方向の中心線を介して左右線対称に形成されている。
つまり、折込み片部280の展開状態では、折込み片部280は、略方形状に形成され、具体的には、図18に示すように、辺部280a〜辺部280fにより囲まれた形状を呈している。辺部280a〜280fは、辺部270a〜270fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、厳密には、辺部280bは、辺部280aから連設され、辺部280aに対して直角をなす直線状の辺部280b−1と、辺部280b−1の端部から辺部280cまで形成された辺部280b−2を有している。この辺部280b−2は、辺部280b−1及び辺部280cに対して鈍角をなしている。
また、折込み片部280は、折れ線(第13折れ線)C281を介して二つ折りとなっていて、折れ線C281を介して側面部216側の第1片部(背面側左第1片部)282と片部(左第2片部)286側の第2片部(背面側左第2片部)284とに区画されている。折れ線C281は、辺部280cの辺部280b側の端部と辺部280e(辺部280eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−2の展開状態において、辺部280cの辺部280b側の端部(辺部280bと辺部280c間の角部としてもよい)と辺部210cの辺部210a側の端部(底面部210の辺部210cと辺部210a間の角部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C281と辺部280b間の角度α241は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部282と第2片部284は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部280cは、辺部280aと平行になっており、辺部280dは、辺部280b−1と平行になっている。
この折れ線C281は、折れ線C280の方向に対して傾斜し折れ線C280との距離(つまり、折れ線C280までの垂線の長さ)(折れ線C280までの長さとしてもよい)が折れ線C280の底面部210側から反対側(つまり、折れ線C280の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C280は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部280aは、折れ線C280における折込み片部280側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部216の背面側の辺部は、折れ線C280における側面部216側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部286は、折れ線(第14折れ線)C286を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部286は、辺部286a〜辺部286fにより囲まれた形状を呈している。片部286は、包装箱5−2の展開状態において、片部286と左右線対称に形成され、辺部286a〜286fは、辺部286a〜286fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、辺部286fは、辺部280dの延長線上に形成されている。包装箱5−2の展開状態において、折れ線C286は、折れ線C260と平行に形成されている。
なお、折れ線C286は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部286aは、折れ線C286における片部286側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部280の片部286側の辺部は、折れ線C286における折込み片部280側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C281と辺部280c間の角度α242は、角度α241と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α241と角度α242は同一であり、第1片部282は略直角三角形であるので、折れ線C280上に沿った直線と折れ線C281上に沿った直線間の角度α243と折れ線C286と折れ線C281間の角度α242の和は、90度となる。つまり、角度α241が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α242及び角度α243も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−2の組立て状態において、折れ線C280は包装箱5−2の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C280を谷折りとした場合には、折れ線C281は、谷折りとなり、折れ線C286は、山折りとなる。つまり、折れ線C286は、包装箱5−2を構成するブランクにおける折れ線C280、C281を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部284は、側面部212の外側の面の左側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部284(厳密には、第2片部284における第1片部282の外側の面(該第1片部282の外側の面は、側面部216の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部212の外側の面の左側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部286(厳密には、片部286における第2片部284の接着面から連なる面)は、上面部220の外側の面の左側面側で側面部212側の端部領域に接着されている。なお、第2片部284における全ての領域が側面部212に接着され、片部286における全ての領域が上面部220に接着されている。第2片部284の領域の一部が側面部212に接着された構成としてもよく、片部286の領域の一部が上面部220に接着された構成としてもよい。なお、第1片部282と第2片部284は、接着されていない。第2片部284が側面部218に接着し、片部286が上面部220に接着された状態では、折れ線C286は、折れ線C212と平行で折れ線C212に沿った状態であり、折れ線C286の2本の罫線が折れ線C212を介して両側に位置する。
また、第2片部284と側面部212は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部284と側面部212の左側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−2の展開状態において、第2片部284と側面部212の左側面側の端部の間には、隙間SP24が設けられている。
なお、折れ線C270、C276、C280、C286は、二重の罫線により形成されているとしたが、1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。なお、上記で説明した罫線以外にも各折れ線に沿って罫線が設けられている。
なお、包装箱5−2の展開状態において、側面部214と上面フラップ240間の境界には、切込み240K−1〜240K−3が間隔を介して設けられ、側面部216と上面フラップ242の境界には、切込み242K−1〜242K−3が設けられている。
切込み240K−1〜240K−3における各切込みは同様の構成であるので、切込み240K−1を例に取って説明すると、切込み240K−1は、折れ線C240に沿った直線部Kaと、直線部Kaの一方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kbと、直線部Kaの他方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kcとを有し、直線部Kaは、折れ線C240よりも外側に位置し、曲線部Kb、Kcの直線部Ka側とは反対側の端部は、折れ線C240よりも内側に位置し、包装箱5−2を組み立てた際には、切込み240K−1に沿った辺部を有する突状部が構成される。切込み240K−1〜240K−3は、折れ線C240に沿って等間隔に設けられている。これらの切込み240K−1〜240K−3が設けられていることにより、図20のように包装箱5−2を組み立てた状態とする際に、容易に上面フラップ240が側面部214に対して折り曲げた状態とすることができ、さらに、包装箱5−2を組み立てた状態では、切込み240K−1〜240K−3に沿った辺部を有する突状部が上方に突出するので、上面部220、230が側面部214の外側にはみ出すのを防止することができる。
切込み242K−1〜242K−3は、包装箱5−2の展開状態において、切込み240K−1〜240K−3と線対称に形成され、切込み242K−1は、前後方向の中心線を介して切込み240K−1と線対称に形成され、切込み242K−2は、前後方向の中心線を介して切込み240K−2と線対称に形成され、切込み242K−3は、前後方向の中心線を介して切込み240K−2と線対称に形成されている。つまり、切込み242K−1〜242K−3における各切込みは同様の構成であるので、切込み242K−1を例に取って説明すると、切込み242K−1は、折れ線C242に沿った直線部Kaと、直線部Kaの一方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kbと、直線部Kaの他方の端部から連設され略円弧状に形成された曲線部Kcとを有し、直線部Kaは、折れ線C242よりも外側に位置し、曲線部Kb、Kcの直線部Ka側とは反対側の端部は、折れ線C242よりも内側に位置し、包装箱5−2を組み立てた際には、切込み242K−1に沿った辺部を有する突状部が構成される。これらの切込み242K−1〜242K−3が設けられていることにより、図20のように包装箱5−2を組み立てた状態とする際に、容易に上面フラップ242が側面部216に対して折り曲げた状態とすることができ、さらに、包装箱5−2を組み立てた状態では、切込み242K−1〜242K−3に沿った辺部を有する突状部が上方に突出するので、上面部220、230が側面部216の外側にはみ出すのを防止することができる。
なお、包装箱5−2は、包装箱5−2の展開状態(図14に示す展開状態)においては、左右方向の中心線を介して前後対称に形成されるとともに、前後方向の中心線を介して左右対称に形成されている。
包装箱5−2の製造に際しては、展開状態の包装箱5−2に対して、折込み片部250を側面部214に対して折り返すとともに、折込み片部270を側面部214に対して折り返した状態で、第2片部254、274と片部256、276に接着剤を塗布して側面部214を底面部210側に折り返し、折込み片部260を側面部216に対して折り返すとともに、折込み片部280を側面部216に対して折り返した状態で、第2片部264、284と片部266、286に接着剤を塗布して側面部216を底面部210側に折り返すことにより、第2片部254、264が側面部218に接着し、片部256、266が上面部230に接着するとともに、第2片部274、284が側面部212に接着し、片部276、286が上面部220に接着する。
包装箱5−2を扁平状に畳んだ状態は、図13に示すようになり、側面部212、218を底面部210に対して折り畳んだ状態とすることにより、第1片部252、262の外側の面が、側面部218の外側の面に対向し、第1片部272、282の外側の面が、側面部212の外側の面に対向し、側面部214、216が底面部210に対して内側に傾斜して、包装箱が折り畳まれた状態となる。図13の状態では、第1片部252、262、272、282と第2片部254、264、274、284間の角度が大きくなって折込み片部250、260、270、280が略平板状となるので、側面部214、216と上面フラップ240、242が上面部220、230に接した状態とでき、扁平状に折り畳むことができる。
図13に示すように包装箱5−2を折り畳んだ状態から組立て状態にするには、側面部212、218と上面部220、230を、図19に示すように、起立した状態にしていく。つまり、上面部220、230において上側に位置する上面部である上側配置上面部を手でつかんで起立させていくと、上側配置上面部の両側の辺部が上面フラップ240、242の内側の面に接した状態となる。つまり、上面部230を上側配置上面部とした場合に、上面部230を引き上げる途中の状態では、側面部218と上面部230が底面部210に対して傾斜しており、その状態では、第1片部252は側面部214に対して傾斜した状態であり、そうすると、第1片部252の傾斜に応じて側面部214も内側に傾斜しており、また、第1片部262は側面部216に対して傾斜した状態であり、そうすると、第1片部262の傾斜に応じて側面部216も内側に傾斜する。なお、上面部220は上面部230よりも下側に位置するので、第1片部272は側面部214に対して傾斜しており、その点でも側面部214が内側に傾斜し、また、第1片部282は側面部216に対して傾斜しており、その点でも側面部216が内側に傾斜している。以上のように、上面部230を引き上げる途中の状態では、側面部214、216が内側に傾斜しているので、上面フラップ240、242も内側に傾斜し、上側配置上面部の両側の辺部が上面フラップ240、242の内側の面に接する。
ここで、上面部220、230において上側に配置された上面部(上側配置上面部)の左右両側の端部が側面部214、216に接することにより、側面部214、216の罫線C214a、C214b、C216a、C216bが包装箱5−2の外側から見て山折りとなって側面部214、216が折れ曲がるので、底面部210と側面部214、216の基端領域214−1、216−1の角度が大きくなり、さらには、上面フラップ240、242の罫線C240a、C240b、C242a、C242bも外側から見て山折りとなって、上面フラップ240、242が折れ曲がるので、上側配置上面部が側面部214、216や上面フラップ240、242に引っ掛かって邪魔になることがなく、上側配置上面部がスムーズに引き上げられる。
つまり、側面部214の端部領域214−2が折込み片部250に連設され、端部領域214−3が折込み片部270に連設されているので、上側配置上面部に押されて上面フラップ240が起立していくと、端部領域214−2が折込み片部250に引っ張られるとともに、端部領域214−3が折込み片部270に引っ張られるので、罫線C214a、C214bが側面部214の外側から見て山折りとなり、側面部214の本体領域214−1の底面部210に対する角度が大きくなり、同様に、側面部216の端部領域216−2が折込み片部260に連設され、端部領域216−3が折込み片部280に連設されているので、上側配置上面部に押されて上面フラップ242が起立していくと、端部領域216−2が折込み片部260に引っ張られるとともに、端部領域216−3が折込み片部280に引っ張られるので、罫線C216a、C216bが側面部216の外側から見て山折りとなり、側面部216の本体領域216−1の底面部210に対する角度が大きくなり、側面部214、216が邪魔になることがない。
また、上面フラップ240、242の罫線が山折りとなって上面フラップ240、242が折れ曲がる点について説明すると、上面フラップ240の罫線が側面部214の罫線と連続している(つまり、罫線C214aと罫線C240aが連続し、罫線C214bと罫線C240bが連続する)とともに、上面フラップ242の罫線が側面部216の罫線と連続している(つまり、罫線C216aと罫線C242aが連続し、罫線C216bと罫線C242bが連続する)ことから、側面部214、216が折れ曲がることに伴い上面フラップ240、242も折れ曲がり、また、上面配置上面部の左右両側の端部が上面フラップ240、242の一対の罫線間の領域(上面フラップ240における罫線C240aと罫線C240b間の領域や上面フラップ242における罫線C242aと罫線C242b間の領域)に接することによっても上面フラップ240、242は折れ曲がる。また、上面部220、230における上面配置上面部以外の上面部については、上側配置上面部が起立することにより、すでに側面部214、216と上面フラップ240、242が起立している(つまり、上面配置上面部の右側面側の辺部が上面フラップ240に接し、上面配置上面部の左側面側の辺部が上面フラップ242に接していることにより、側面部214、216と上面フラップ240、242が起立している)ので、上面配置上面部以外の上面部は容易に引き上げることができ、上面配置上面部以外の上面部を上方に引き上げることにより、該上面部も上面フラップ240、242に接している。以上のように、上面部220、230を上方に引き上げて上面フラップ240、242の内側の面に接することにより、図19に示す状態となる。
罫線C214a〜C216b、C240a〜C242bがなく、側面部214、216と上面フラップ240、242が折れ曲がらない場合には、上側配置上面部が側面部214、216や上面フラップ240、242に引っ掛かってしまい、上側配置上面部を起立させることができない。
なお、上面フラップ240、242を外側に開くことにより、折込み片部250、260、270、280が折れ曲がって側面部218と上面部230及び側面部212と上面部220が傾斜した状態となるので、側面部218と上面部230及び側面部212と上面部220が傾斜した状態で上面フラップ240、242を開いている手を離すことにより上面フラップ240、242が上面部220、230に接した状態とし、その後に、上面部220、230の先端をさらに上方に引き上げて図19に示す状態としてもよい。
そして、上面部220、230を手でつかんで、図20に示すように、側面部212及び上面部220、側面部218及び上面部230が底面部210に対して直角となるように起立させると、上面部220、230の両側の辺部が上面フラップ240、242の内側の面と接した状態が解除され、上面フラップ240、242は、若干内側に傾斜した状態となる。つまり、包装箱5−2が折り畳まれた状態では、側面部214、216は底面部210側に折り曲げられているため、折れ線C214、C216は側面部214、216が内側に折曲するように折り癖がついており、さらに、側面部214は折込み片部250、270と連設され、側面部216は折込み片部260、280と連設されていて、側面部214、216の底面部210との角度が直角よりも大きくなることはないので、結果として、上面部220、230の両側の辺部が上面フラップ240、242の内側の面と接した状態が解除されると、側面部214が底面部210に対して内側に若干傾斜し、側面部214が傾斜することにより上面フラップ240も内側に傾斜し、また、側面部216が底面部210に対して内側に若干傾斜し、側面部216が傾斜することにより上面フラップ242も内側に傾斜する。なお、側面部212、218が底面部210に対して直角になると、側面部214は折込み片部250、270を介して側面部218、212と連結され、側面部216は折込み片部260、280を介して側面部218、212と連結されている関係で、側面部214、216は底面部210に対して略直角になるが、折り癖により内側に傾斜する。これにより、上面フラップ240は、底面部210に対する直角方向の仮想面に対して内側に傾斜して起立し、上面フラップ242は、底面部210に対する直角方向の仮想面に対して内側に傾斜して起立した状態となり、上面部220、230が内側に付勢された際に上面フラップ240、242に接しやすくすることができる。
そして、上面部220、230を起立させていた手を離すと、上面部220は、折込み片部270の第2片部274が側面部212の外側の面に接着され、片部276が上面部220の外側の面に接着されているとともに、折込み片部280の第2片部284が側面部212の外側の面に接着され、片部286が上面部220の外側の面に接着されていて、二つ折りにされていた折込み片部270、280における第1片部272と第2片部274間の角度と第1片部282と第2片部284間の角度が自然に大きくなろうとする(つまり、折込み片部270、280が二つ折りに折り曲げられる前の状態に復元しようとする)ので、第2片部274が折れ線C271を介して正面側に回動し、第2片部284が折れ線C281を介して正面側に回動し、これにより、側面部212は、第2片部274、284により正面側に押されて(つまり、付勢されて)、側面部212が正面側に押されるので上面部220も正面側に押される(つまり、付勢される)。また、上面部220は、第2片部274、284が正面側に回動するので、第2片部274に連設された片部276と第2片部284に連設された片部286によっても正面側に押される(つまり、付勢される)。
また、上面部230は、折込み片部250の第2片部254が側面部218の外側の面に接着され、片部256が上面部230の外側の面に接着されているとともに、折込み片部260の第2片部264が側面部218の外側の面に接着され、片部266が上面部230の外側の面に接着されていて、二つ折りにされていた折込み片部250、260における第1片部252と第2片部254間の角度と第1片部262と第2片部264間の角度が自然に大きくなろうとする(つまり、折込み片部250、260が二つ折りに折り曲げられる前の状態に復元しようとする)ので、第2片部254が折れ線C251を介して背面側に回動し、第2片部264が折れ線C261を介して背面側に回動し、これにより、側面部218は、第2片部254、264により背面側に押されて(つまり、付勢されて)、側面部218が背面側に押されるので上面部230も背面側に押される(つまり、付勢される)。また、上面部230は、第2片部254、264が背面側に回動するので、第2片部254に連設された片部256と第2片部264に連設された片部266によっても背面側に押される(つまり、付勢される)。
すると、上面フラップ240、242が内側に傾斜して起立しているので、上面部220の内側の面が上面フラップ240、242の背面側の辺部に接して、上面部220が上面フラップ240、242を押すことになり、また、上面部230の内側の面が上面フラップ240、242の正面側の辺部に接して、上面部230が上面フラップ240、242を押すことになるので、上面部220、230が上面フラップ240、242を押した状態が維持され、上面フラップ240、242を上面部220、230により押される状態で起立させておくことにより、図20に示すように、上面部220、230と上面フラップ240、242が起立した状態が維持され(この状態を起立維持状態とする)、底面部210の上方が開放された状態となる。
なお、上面部220、230の両側の辺部が上面フラップ240、242の内側の面と接した状態が解除された際に、上面フラップ240、242が底面部210に対して略直角になった場合には、上面フラップ240、242をやや内側に傾斜させた状態で、上面部220、230が上面フラップ240、242に接するようにすれば、上面部220、230と上面フラップ240、242が起立した状態が維持される。
起立維持状態では、包装箱5−2が底面部210の上方が開放された状態で維持されるので、この状態で、被収納物を収納する。なお、上記のように、包装箱5−2が底面部210の上方が開放された状態で維持されるので、上面部220、230や上面フラップ240、242を手で押さえておく必要はない。
そして、被収納物を収納したら、上面フラップ240を側面部214に対して内側に回動させるとともに、上面フラップ242を側面部216に対して内側に回動させることにより、上面部220、230を側面部212、218に対して内側に回動させることができ、図21に示すように、上面部220、230を回動させ、上面フラップ240、242の上面に上面部220、230が接触し、各上面部220、230の先端側の辺部が互いに突き合わされた状態とし、粘着テープTを右側面部214の上端領域から上面部220、230の突き合わせ箇所を含む領域を経て左側面部216の上端領域に貼り付けることにより、包装箱5−2の閉状態を固定する。なお、図21に示す状態が包装箱5−2の組立て状態であるが、図20に示す状態も組立て状態としてもよい。
以上のように、本実施例の包装箱5−2によれば、折込み片部250、260、270、280と片部256、266、276、286が設けられているので、上面部220、230と上面フラップ240、242が起立した状態を維持して、底面部210の上方を開放した状態とでき、被収納物を収納する際に、上面部220、230や上面フラップ240、242を手で保持しておく必要がなく、両手を用いて被収納物を底面部210に載置して包装箱に収納することができる。
つまり、隣接する側面部(側面部212と側面部214、側面部212と側面部216、側面部218と側面部214、側面部218と側面部216)が糊代部(第2片部254、264、274、284)で連結されている包装箱において、2つの隣接する側面部と連結された側面部212、218から連設された蓋(上面部220、230)を手で保持していなくても、側面部から連設された底面部210の上方を開放した状態で底面部210に被収納物を載置することができる。
特に、第2片部254、264が側面部218に接着され、第2片部274、284が側面部212に接着されているのみならず、片部256が第2片部254から連設され、片部266が第2片部264から連設され、片部256、266が上面部230に接着されており、片部276が第2片部274から連設され、片部286が第2片部284から連設され、片部276、286が上面部220に接着されているので、片部256、266、276、286によっても上面部230、220を内側(つまり、上面フラップ240、242側)に押すことができる。つまり、第2片部254、264が側面部218を内側に押すことにより、側面部218から連設された上面部230が内側に押されるとともに、片部256、266が上面部230を押すことにより、上面部230が内側に押されるようにすることができ、第2片部274、284が側面部212を内側に押すことにより、側面部212から連設された上面部220が内側に押されるとともに、片部276、286が上面部220を押すことにより、上面部220が内側に押されるようにすることができる。
また、第2片部254、264、274、284は、側面部218、212と折れ線を介して連設された構成ではないので、第2片部と側面部の接着(第2片部254と側面部218の接着、第2片部264と側面部218の接着、第2片部274と側面部212の接着、第2片部284と側面部212の接着)が剥がれてしまうおそれがない。つまり、包装箱5−2が、包装箱5−3よりは箱としての厚みがあるものの、比較的厚みの薄い被収納物を収納するためのものであり、側面部212、218の高さ方向の幅が小さいため、必然的に第2片部254、264、274、284の大きさも小さくなり、接着領域も小さくなることから、仮に、第2片部254、264が側面部218と折れ線を介して連設された構成で、第2片部274、284が側面部212と折れ線を介して連設された構成とすると、第2片部254、264、274、284と側面部218、212とが折れ線を介して折り返された状態となり、折れ線を介した第2片部254、264、274、284と側面部218、212とが折り返される前の状態に戻ろうとする力により、第2片部254、264、274、284と側面部218、212との接着が剥がれてしまうおそれがあるが、本実施例においては、第2片部254、264、274、284と側面部218、212とが分離された構成であるので、第2片部254、264、274、284と側面部218、212との接着が剥がれるおそれが小さくなる。
なお、第2片部254が側面部218に接着され、第2片部264が側面部218に接着され、第2片部274が側面部212に接着され、第2片部284が側面部212に接着されているとしたが、第2片部254が側面部218に接着されておらず、第2片部264が側面部218が接着されておらず、第2片部274が側面部212に接着されておらず、第2片部284が側面部212が接着されていなくてもよい。その場合でも、片部256が上面部230に接着されているので第2片部254が側面部218の外側の面と対向し、片部266が上面部230に接着されているので第2片部264が側面部218の外側の面と対向し、片部276が上面部220に接着されているので第2片部274が側面部212の外側の面と対向し、片部286が上面部220に接着されているので第2片部284が側面部212の外側の面と対向し、折込み片部250、260が二つ折りに折り曲げる前の状態に戻ろうとして第2片部254、264が側面部218を押すことになり(つまり、側面部218が付勢される)、折込み片部270、280が二つ折りに折り曲げる前の状態に戻ろうとして第2片部274、284が側面部212を押すことになる(つまり、側面部212が付勢される)。このように第2片部254、264、274、284を接着しない方法は、仮に、第2片部254、264、274、284の面積が小さく、第2片部254、264、274、284に接着剤を塗布するのが困難な場合に有効といえる。また、接着剤を塗布する手間を少なくできる。
また、折れ線C214、C216、C250、C256、C260、C266、C270、C276、C280、C286は、二重の罫線により形成されているので、折れ線を介した折曲げを確実にすることができる。
なお、折れ線C214と折れ線C250は直角をなし、折れ線C216と折れ線C260は直角をなし、折れ線C214と折れ線C270は直角をなし、折れ線C216と折れ線C280は直角をなすとしたが、必ずしも直角でなくてもよい。ただし、図20の状態で被収納物を収納しやすくするとともに、側面部212、218や上面部220、230が内側に押されやすくするには、直角とするのが好ましい。
また、上記の説明において、角度α211、α212、α221、α222、α231、α232、α241、α242は、45度であるとしたが、45度には限られず、45度よりも大きくてもよく、また、45度よりも小さくてもよく、折れ線C251の折れ線C250との距離が折れ線C250の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C261の折れ線C260との距離が折れ線C260の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C271の折れ線C270との距離が折れ線C270の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C281の折れ線C280との距離が折れ線C280の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよい。ただし、実施例1の場合と同様の理由により、角度α211、α212、α221、α222、α231、α232、α241、α242は45度(略45度としてもよい)とするのが好ましく、また、上記角度α211〜α242を45度以外の角度とする場合でも、第2片部254と側面部218の右側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部254と側面部218の右側面側の端部とが当接し、第2片部264と側面部218の左側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部264と側面部218の左側面側の端部とが当接していればよく、また、第2片部274と側面部212の右側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部274と側面部212の右側面側の端部とが当接し、第2片部284と側面部212の左側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部284と側面部212の左側面側の端部とが当接していればよい。
なお、本実施例において、実施例3のように、片部256、266、276、286が、左右方向において、第2片部254、264、274、284よりも長く形成され、包装箱5−2の組立て状態において、片部256が、第2片部254の第2片部264側の端部位置よりも左右方向において片部266側に突出する突状部を有し、片部266が、第2片部264の第2片部254側の端部位置よりも左右方向において片部256側に突出する突状部を有し、片部276が、第2片部274の第2片部284側の端部位置よりも左右方向において片部286側に突出する突状部を有し、片部286が、第2片部284の第2片部274側の端部位置よりも左右方向において片部276側に突出する突状部386−1を有する構成としてもよい。
次に、実施例3の包装箱について説明する。実施例3の包装箱5−3は、図22〜図29に示すように構成され、方形状(具体的には、長方形状)の底面部310と、底面部310の背面側の辺部から折れ線C310を介して連設された側面部(第1側面部)312と、底面部310の右側面側の辺部から折れ線C314を介して連設された側面部(第3側面部)314と、底面部310の左側面側の辺部から折れ線C316を介して連設された側面部(第4側面部)316と、底面部310の正面側の辺部から折れ線C311を介して連設された側面部(第2側面部)318と、側面部312の底面部310側とは反対側の辺部から折れ線(第8折れ線)C312を介して連設された上面部(背面側上面部)320と、側面部318から折れ線(第1折れ線)C318を介して連設された上面部(正面側上面部)330と、側面部314の底面部310側とは反対側の辺部から折れ線(第15折れ線)C340を介して連設された上面フラップ(右上面フラップ)340と、側面部316の底面部310側とは反対側の辺部から折れ線(第16折れ線)C342を介して連設された上面フラップ(左上面フラップ)342と、側面部314の正面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(正面側右折込み片部)350と、折込み片部350から折れ線を介して連設された片部(正面側右片部)356と、側面部216の正面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(正面側左折込み片部)360と、折込み片部360から折れ線を介して連設された片部(正面側左片部)366と、側面部314の背面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(背面側右折込み片部)370と、折込み片部370から折れ線を介して連設された片部(背面側右片部)376と、側面部316の背面側の辺部から折れ線を介して連設された折込み片部(背面側左折込み片部)380と、折込み片部380から折れ線を介して連設された片部(背面側左片部)386とを有している。包装箱5−3は、全体に1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)により形成されている。つまり、包装箱5−3は、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製の包装箱である。
ここで、底面部310は、互いに平行な一対の辺部(第1辺部)310a、310dと、辺部310a、310dに直角な一対の辺部(第2辺部)310b、310cを有している。
また、側面部312、314、316、318は、ともに細長長方形状を呈し、側面部312、314、316、318における高さ方向の幅は、略同一(同一としてもよい)となっていて、厳密には、包装箱5−3の組立て時に上面部320、330が上面フラップ340、342の上側となるため、側面部312、318の高さ方向の幅は、側面部234、316の高さ方向の幅よりも若干長く形成されている。包装箱5−3は、厚みの薄い被収納物を収納するための包装箱であるので、側面部312〜318の高さ方向の幅は小さく形成されている。側面部312、314、316、318は長方形状であるので、折れ線C314と折れ線C350、C370は直角をなし、折れ線C316と折れ線C360、C380は直角をなし、辺部310dと折れ線C318は平行であり、辺部310aと折れ線C312は平行となっている。
また、側面部312、318の左右方向の長さは、底面部310の左右方向の長さと略同一となっていて(厳密には、底面部310の左右方向の長さよりも若干短く形成されている)、側面部314、316の前後方向の長さは、底面部310の前後方向の長さと同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、側面部314と底面部310間の折れ線C314は、互いに平行な二重(つまり、2本)の罫線(二重(つまり、2本)の折れ線としてもよい)により形成され、側面部316と底面部310間の折れ線C316は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されている。なお、これらの折れ線を二重の罫線の代わりに1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。
また、上面部320は、長方形状を呈し、厳密には、先端側の両側の角部を小さく略円弧状に面取りした長方形状を呈している。上面部320の左右方向の長さL322は、側面部312の左右方向の長さと同一に(厳密には、側面部312の左右方向の長さよりも若干短く)なっていて、折れ線C312から上面部320の先端までの長さL323は、底面部310の辺部310aと辺部310d間の長さL310の1/2の長さよりも若干長くなっている(長さL310の1/2としてもよい)。
また、上面部330は、長方形状を呈し、厳密には、先端側の両側の角部を小さく略円弧状に面取りした長方形状を呈している。包装箱5−3の展開状態において、上面部330は、左右方向の中心線を介して上面部320と前後線対称に形成されている。上面部330の左右方向の長さL332は、側面部318の左右方向の長さと同一に(厳密には、側面部312の左右方向の長さよりも若干短く)なっていて、折れ線C318から上面部本体332の先端までの長さL333は、底面部310の辺部310aと辺部310d間の長さL310の1/2の長さよりも若干長くなっている(長さL310の1/2としてもよい)。
また、上面フラップ340は、先端側の両側の角部が略円弧状に形成された略長方形状を呈している。
また、上面フラップ342は、先端側の両側の角部が略円弧状に形成された略長方形状を呈している。
また、折込み片部350は、側面部314の正面側の辺部から折れ線(第2折れ線)C350を介して連設されている。
折込み片部350の展開状態では、略方形状に形成され、具体的には、図26に示すように、側面部314の正面側の辺部に沿った直線状の辺部350aと、辺部350aの端部(底面部310側とは反対側の端部)から連設され、辺部350aに対して直角の直線状の辺部350bと、辺部350bの端部から連設され、辺部350bに対して直角の直線状の辺部350cと、辺部350cの端部から連設され、辺部350cに対して鈍角をなす直線状の辺部350dと、辺部350dの端部から連設され、辺部350dの方向に対して鈍角をなす直線状の辺部350eと、辺部350eの端部から連設され、辺部350eの方向に対して180度よりも大きい角度に形成され、辺部350aの端部まで形成された直線状の辺部350fとにより囲まれた形状を呈している。折込み片部350は、折れ線(第3折れ線)C351を介して二つ折りとなっていて、折れ線C351を介して側面部314側の第1片部(右第1片部)352と片部356側の第2片部(右第2片部)354とに区画されている。折れ線C351は、辺部350bと辺部350c間の角部(辺部350cの辺部350b側の端部としてもよい)と辺部350e(辺部350eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−3の展開状態において、辺部350bと辺部350c間の角部と底面部310の辺部310bと辺部310d間の角部(辺部310bの辺部310d側の端部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C351と辺部350b間の角度α311は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部352は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部350cは、辺部350aと平行になっている。
この折れ線C351は、折れ線C350の方向に対して傾斜し折れ線C350との距離(つまり、折れ線C350までの垂線の長さ)(折れ線C230までの長さとしてもよい)が折れ線C350の底面部310側から反対側(つまり、折れ線C350の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C350は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部350aは、折れ線C350における折込み片部350側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部314の正面側の辺部は、折れ線C350における側面部314側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部356は、折れ線(第4折れ線)C356を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部356は、折込み片部350の辺部350cに沿った直線状の辺部356aと、辺部356aの端部(包装箱5−3の組立て状態における内側の端部)から連設され、辺部356aに対して鈍角をなす直線状の辺部356bと、辺部356bの端部から連設され、略円弧状の辺部356cと、辺部356cの端部から連設され、辺部356aの方向に対して直角方向をなす直線状の辺部356dと、辺部356dの端部から連設され、略円弧状の辺部356eと、辺部356eの端部から連設され、辺部356aと平行な直線状の辺部356fと、辺部356fの端部から連設され、略円弧状の辺部356gと、辺部356gの端部から連設され、辺部356aの端部にまで形成された直線状の辺部356hとにより囲まれた形状を呈している。なお、辺部356hは、辺部350dの延長線上に形成されている。包装箱5−3の展開状態において、折れ線C356は、折れ線C350と平行に形成されている。
片部356は、折れ線C356の方向(左右方向)において、第2片部354よりも長く形成されていて(つまり、片部356の折れ線C356の方向における最大長さは、第2片部354の折れ線C356の方向における最大長さよりも長く形成されている)、具体的には、片部356の辺部356dと辺部356aの辺部356bとは反対側の端部との間の折れ線C356の方向における長さL356は、辺部350cの辺部350b側の端部と辺部350dと辺部350eの接点との間の折れ線C356の方向における長さL354よりも長く形成されている。これにより、包装箱5−3の組立て状態において、片部356は、第2片部354の第2片部364側の端部位置よりも左右方向において片部366側に突出する突状部(第1突状部)356−1を有している。つまり、突状部356−1は、片部356において、辺部356aの辺部356b側の端部から辺部356aと直角な仮想直線356Jよりも片部366側に突出した領域である。
なお、折れ線C356は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部356aは、折れ線C356における片部356側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部350の片部356側の辺部は、折れ線C356における折込み片部350側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C351と辺部350c間の角度α312は、角度α311と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α311と角度α312は同一であり、第1片部352は略直角三角形であるので、折れ線C350上に沿った直線と折れ線C351上に沿った直線間の角度α313と折れ線C356と折れ線C351間の角度α312の和は、90度となる。つまり、角度α311が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α312及び角度α313も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−3の組立て状態において、折れ線C350は包装箱5−3の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C350を谷折りとした場合には、折れ線C351は、谷折りとなり、折れ線C356は、山折りとなる。つまり、折れ線C356は、包装箱5−3を構成するブランクにおける折れ線C350、C351を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部354は、側面部318の外側の面の右側面側の端部領域に接着され、(つまり、第2片部354(厳密には、第2片部354における第1片部352の外側の面(該第1片部352の外側の面は、側面部314の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部318の外側の面の右側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部356(厳密には、片部356における第2片部354の接着面から連なる面)は、上面部330の外側の面の右側面側で側面部318側の端部領域に接着されている。なお、第2片部354における全ての領域が側面部318に接着され、片部356における全ての領域が上面部330に接着されている。つまり、突状部356−1の領域も上面部330に接着されている。第2片部354の領域の一部が側面部318に接着された構成としてもよく、片部356の領域の一部が上面部230に接着された構成としてもよい。この場合、突状部356−1の領域の少なくとも一部が上面部330に接着されているのが好ましい。なお、第1片部352と第2片部354は、接着されていない。第2片部354が側面部318に接着し、片部356が上面部330に接着された状態では、折れ線C356は、折れ線C318と平行で折れ線C318に沿った状態であり、折れ線C356の2本の罫線が折れ線C318を介して両側に位置する。
また、第2片部354と側面部318は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部354と側面部318の右側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−3の展開状態において、第2片部354と側面部318の右側面側の端部の間には、隙間SP31が設けられている。
また、折込み片部360は、側面部316の正面側の辺部から折れ線(第5折れ線)C360を介して連設されている。包装箱5−3の展開状態において、折込み片部360は、折込み片部350と前後方向の中心線を介して左右線対称に形成されている。
つまり、折込み片部360の展開状態では、折込み片部360は、略方形状に形成され、具体的には、図27に示すように、辺部360a〜辺部360fにより囲まれた形状を呈している。辺部360a〜360fは、辺部350a〜350fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。
また、折込み片部360は、折れ線(第6折れ線)C361を介して二つ折りとなっていて、折れ線C361を介して側面部316側の第1片部(左第1片部)362と片部(左第2片部)366側の第2片部364とに区画されている。折れ線C361は、辺部360bと辺部360c間の角部(辺部360cの辺部360b側の端部としてもよい)と辺部360e(辺部360eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−3の展開状態において、辺部360bと辺部360c間の角部と底面部310の辺部310cと辺部310d間の角部(辺部310cの辺部310d側の端部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C361と辺部360b間の角度α321は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部362は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部360cは、辺部360aと平行になっている。
この折れ線C361は、折れ線C360の方向に対して傾斜し折れ線C360との距離(つまり、折れ線C360までの垂線の長さ)(折れ線C360までの長さとしてもよい)が折れ線C360の底面部310側から反対側(つまり、折れ線C360の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C360は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部360aは、折れ線C360における折込み片部360側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部316の正面側の辺部は、折れ線C360における側面部316側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部366は、折れ線(第7折れ線)C366を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部366は、辺部366a〜辺部366hにより囲まれた形状を呈している。片部366は、包装箱5−3の展開状態において、前後方向の中心線を介して、片部356と左右線対称に形成され、辺部366a〜366hは、辺部356a〜356hにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、辺部366fは、辺部360dの延長線上に形成されている。包装箱5−3の展開状態において、折れ線C366は、折れ線C360と平行に形成されている。
片部366は、折れ線C366の方向(左右方向)において、第2片部364よりも長く形成されていて(つまり、片部366の折れ線C366の方向における最大長さは、第2片部364の折れ線C366の方向における最大長さよりも長く形成されている)、具体的には、片部366の辺部366dと辺部366aの辺部366bとは反対側の端部との間の折れ線C366の方向における長さL366は、辺部360cの辺部360b側の端部と辺部360dと辺部360eの接点との間の折れ線C366の方向における長さL364よりも長く形成されている。これにより、包装箱5−3の組立て状態において、片部366は、第2片部364の第2片部354側の端部位置よりも左右方向において片部356側に突出する突状部(第2突状部)366−1を有している。つまり、突状部366−1は、片部366において、辺部366aの辺部366b側の端部から辺部366aと直角な仮想直線366Jよりも片部356側に突出した領域である。
なお、折れ線C366は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部366aは、折れ線C366における片部366側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部360の片部366側の辺部は、折れ線C366における折込み片部360側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C361と辺部360c間の角度α322は、角度α321と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α321と角度α322は同一であり、第1片部362は略直角三角形であるので、折れ線C360上に沿った直線と折れ線C261上に沿った直線間の角度α323と折れ線C366と折れ線C361間の角度α322の和は、90度となる。つまり、角度α321が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α322及び角度α323も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−3の組立て状態において、折れ線C360は包装箱5−3の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C360を谷折りとした場合には、折れ線C361は、谷折りとなり、折れ線C366は、山折りとなる。つまり、折れ線C366は、包装箱5−3を構成するブランクにおける折れ線C360、C361を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部364は、側面部318の外側の面の左側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部364(厳密には、第2片部364における第1片部362の外側の面(該第1片部362の外側の面は、側面部316の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部318の外側の面の左側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部366(厳密には、片部366における第2片部364の接着面から連なる面)は、上面部330の外側の面の左側面側で側面部318側の端部領域に接着されている。なお、第2片部364における全ての領域が側面部318に接着され、片部366における全ての領域が上面部330に接着されている。つまり、突状部366−1の領域も上面部330に接着されている。第2片部364の領域の一部が側面部318に接着された構成としてもよく、片部366の領域の一部が上面部330に接着された構成としてもよい。この場合、突状部366−1の領域の少なくとも一部が上面部330に接着されているのが好ましい。なお、第1片部362と第2片部364は、接着されていない。第2片部364が側面部318に接着し、片部366が上面部330に接着された状態では、折れ線C366は、折れ線C318と平行で折れ線C318に沿った状態であり、折れ線C366の2本の罫線が折れ線C318を介して両側に位置する。
また、第2片部364と側面部318は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部364と側面部318の左側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−3の展開状態において、第2片部364と側面部318の左側面側の端部の間には、隙間SP32が設けられている。
なお、折れ線C350、C356、C360、C366は、二重の罫線により形成されているとしたが、1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。
また、折込み片部370は、側面部314の背面側の辺部から折れ線(第9折れ線)C370を介して連設されている。包装箱5−3の展開状態において、折込み片部370は、折込み片部350と左右方向の中心線を介して前後線対称に形成されている。
折込み片部370の展開状態では、略方形状に形成され、具体的には、図28に示すように、側面部314の背面側の辺部に沿った直線状の辺部370aと、辺部370aの端(底面部310側とは反対側の端部)部から連設され、辺部370aに対して直角の直線状の辺部370bと、辺部370bの端部から連設され、辺部370bに対して直角の直線状の辺部370cと、辺部370cの端部から連設され、辺部370cに対して鈍角をなす直線状の辺部370dと、辺部370dの端部から連設され、辺部370dの方向に対して鈍角をなす直線状の辺部370eと、辺部370eの端部から連設され、辺部370eの方向に対して180度よりも大きい角度に形成され、辺部370aの端部まで形成された直線状の辺部370fとにより囲まれた形状を呈している。折込み片部370は、折れ線(第10折れ線)C371を介して二つ折りとなっていて、折れ線C371を介して側面部314側の第1片部(背面側右第1片部)372と片部376側の第2片部(背面側右第2片部)374とに区画されている。折れ線C371は、辺部370bと辺部370c間の角部と(辺部370cの辺部370b側の端部としてもよい)と辺部370e(辺部350eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−3の展開状態において、辺部370bと辺部370c間の角部と底面部310の辺部310bと辺部310a間の角部(辺部310bの辺部310a側の端部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C371と辺部370b間の角度α331は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部372は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部370cは、辺部370aと平行になっている。
この折れ線C371は、折れ線C370の方向に対して傾斜し折れ線C370との距離(つまり、折れ線C370までの垂線の長さ)(折れ線C370までの長さとしてもよい)が折れ線C370の底面部310側から反対側(つまり、折れ線C370の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C370は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部370aは、折れ線C370における折込み片部370側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部314の背面側の辺部は、折れ線3270における側面部314側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部376は、折れ線(第11折れ線)C376を介して連設され、略方形状を呈している。片部376は、包装箱5−3の展開状態において、左右方向の中心線を介して、片部356と前後線対称に形成されている。つまり、片部376は、折込み片部370の辺部370cに沿った直線状の辺部376aと、辺部276aの端部(包装箱5−3の組立て状態における内側の端部)から連設され、辺部376aに対して鈍角をなす直線状の辺部376bと、辺部376bの端部から連設され、略円弧状の辺部376cと、辺部376cの端部から連設され、辺部376aの方向に対して直角方向をなす直線状の辺部376dと、辺部376dの端部から連設され、略円弧状の辺部376eと、辺部376eの端部から連設され、辺部376aと平行な直線状の辺部376fと、辺部376fの端部から連設され、略円弧状の辺部376gと、辺部376gの端部から連設され、辺部376aの端部にまで形成された直線状の辺部376hとにより囲まれた形状を呈している。なお、辺部376hは、辺部370dの延長線上に形成されている。包装箱5−3の展開状態において、折れ線C376は、折れ線C370と平行に形成されている。
片部376は、折れ線C376の方向(左右方向)において、第2片部374よりも長く形成されていて(つまり、片部376の折れ線C376の方向における最大長さは、第2片部374の折れ線C376の方向における最大長さよりも長く形成されている)、具体的には、片部376の辺部376dと辺部376aの辺部376bとは反対側の端部との間の折れ線C376の方向における長さL376は、辺部370cの辺部370b側の端部と辺部370dと辺部370eの接点との間の折れ線C376の方向における長さL374よりも長く形成されている。これにより、包装箱5−3の組立て状態において、片部376は、第2片部374の第2片部384側の端部位置よりも左右方向において片部386側に突出する突状部(第3突状部)376−1を有している。つまり、突状部376−1は、片部376において、辺部376aの辺部376b側の端部から辺部376aと直角な仮想直線376Jよりも片部386側に突出した領域である。
なお、折れ線C376は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部376aは、折れ線C376における片部376側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部370の片部376側の辺部は、折れ線C376における折込み片部370側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C371と辺部370c間の角度α332は、α331と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α331と角度α332は同一であり、第1片部372は略直角三角形であるので、折れ線C370上に沿った直線と折れ線C271上に沿った直線間の角度α333と折れ線C376と折れ線C371間の角度α332の和は、90度となる。つまり、角度α331が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α332及び角度α333も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−3の組立て状態において、折れ線C370は包装箱5−3の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C370を谷折りとした場合には、折れ線C371は、谷折りとなり、折れ線C376は、山折りとなる。つまり、折れ線C376は、包装箱5−3を構成するブランクにおける折れ線C370、C371を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部374は、側面部312の外側の面の右側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部374(厳密には、第2片部374における第1片部372の外側の面(該第1片部372の外側の面は、側面部314の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部312の外側の面の右側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部376(厳密には、片部376における第2片部374の接着面から連なる面)は、上面部320の外側の面の右側面側で側面部312側の端部領域に接着されている。なお、第2片部374における全ての領域が側面部312に接着され、片部376における全ての領域が上面部320に接着されている。つまり、突状部376−1の領域も上面部320に接着されている。第2片部374の領域の一部が側面部312に接着された構成としてもよく、片部376の領域の一部が上面部320に接着された構成としてもよい。この場合、突状部376−1の領域の少なくとも一部が上面部320に接着されているのが好ましい。なお、第1片部372と第2片部374は、接着されていない。第2片部374が側面部312に接着し、片部376が上面部320に接着された状態では、折れ線C376は、折れ線C312と平行で折れ線C312に沿った状態であり、折れ線C376の2本の罫線が折れ線C312を介して両側に位置する。
また、第2片部374と側面部312は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部374と側面部312の右側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−3の展開状態において、第2片部374と側面部312の右側面側の端部の間には、隙間SP33が設けられている。
また、折込み片部380は、側面部316の背面側の辺部から折れ線(第12折れ線)C380を介して連設されている。包装箱5−3の展開状態において、折込み片部380は、折込み片部370と前後方向の中心線を介して左右線対称に形成されている。
つまり、折込み片部380の展開状態では、折込み片部380は、略方形状に形成され、具体的には、図29に示すように、辺部380a〜辺部380fにより囲まれた形状を呈している。辺部380a〜380fは、辺部370a〜370fにおける各辺部と左右線対称に形成されている。
また、折込み片部380は、折れ線(第13折れ線)C381を介して二つ折りとなっていて、折れ線C381を介して側面部316側の第1片部(背面側左第1片部)382と片部386側の第2片部(背面側左第2片部)384とに区画されている。折れ線C381は、辺部380bと辺部380c間の角部(辺部380cの辺部380b側の端部としてもよい)と辺部380e(辺部380eの一方の端部から他方の端部までの途中位置)間に設けられ、包装箱5−3の展開状態において、辺部380bと辺部380c間の角部と底面部310の辺部310cと辺部310a間の角部(辺部310cの辺部310a側の端部としてもよい)とを結ぶ直線上に沿って形成されている。なお、折れ線C381と辺部380b間の角度α341は、45度(略45度としてもよい)になっており、これにより、第1片部382は、直角二等辺三角形の一部を切り欠いた形状となっており、辺部380cは、辺部380aと平行になっている。
この折れ線C381は、折れ線C380の方向に対して傾斜し折れ線C380との距離(つまり、折れ線C380までの垂線の長さ)(折れ線C380までの長さとしてもよい)が折れ線C380の底面部310側から反対側(つまり、折れ線C380の上端側)に行くほど長くなるように傾斜している。
なお、折れ線C380は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部380aは、折れ線C380における折込み片部380側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、側面部316の背面側の辺部は、折れ線C380における側面部316側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。
また、片部386は、折れ線(第14折れ線)C386を介して連設され、略方形状を呈している。つまり、片部386は、辺部386a〜辺部386hにより囲まれた形状を呈している。片部386は、包装箱5−3の展開状態において、前後方向の中心線を介して、片部376と左右線対称に形成され、辺部386a〜386hは、辺部376a〜376hにおける各辺部と左右線対称に形成されている。なお、辺部386fは、辺部380dの延長線上に形成されている。包装箱5−3の展開状態において、折れ線C386は、折れ線C360と平行に形成されている。
片部386は、折れ線C386の方向(左右方向)において、第2片部384よりも長く形成されていて(つまり、片部386の折れ線C386の方向における最大長さは、第2片部384の折れ線C386の方向における最大長さよりも長く形成されている)、具体的には、片部386の辺部386dと辺部386aの辺部386bとは反対側の端部との間の折れ線C386の方向における長さL386は、辺部380cの辺部380b側の端部と辺部380dと辺部380eの接点との間の折れ線C386の方向における長さL384よりも長く形成されている。これにより、包装箱5−3の組立て状態において、片部386は、第2片部384の第2片部374側の端部位置よりも左右方向において片部376側に突出する突状部(第4突状部)386−1を有している。つまり、突状部386−1は、片部386において、辺部386aの辺部386b側の端部から辺部386aと直角な仮想直線386Jよりも片部376側に突出した領域である。
なお、折れ線C386は、互いに平行な二重の罫線(二重の折れ線としてもよい)により形成されていて、辺部386aは、折れ線C386における片部386側の罫線(折れ線としてもよい)と一致し、折込み片部380の片部386側の辺部は、折れ線C386における折込み片部380側の罫線(折れ線としてもよい)と一致する。なお、折れ線C381と辺部380c間の角度α342は、角度α341と同一(略同一としてもよい)となっている。
なお、角度α341と角度α342は同一であり、第1片部382は略直角三角形であるので、折れ線C380上に沿った直線と折れ線C381上に沿った直線間の角度α343と折れ線C386と折れ線C381間の角度α342の和は、90度となる。つまり、角度α341が45度(略45度としてもよい)であるとすると、角度α342及び角度α343も45度(略45度としてもよい)となる。
なお、包装箱5−3の組立て状態において、折れ線C380は包装箱5−3の内側の面から見て谷折りとなるが、折れ線C380を谷折りとした場合には、折れ線C381は、谷折りとなり、折れ線C386は、山折りとなる。つまり、折れ線C386は、包装箱5−3を構成するブランクにおける折れ線C380、C381を谷折りとした面においては、山折りとなる。また、第2片部384は、側面部312の外側の面の左側面側の端部領域に接着され(つまり、第2片部384(厳密には、第2片部384における第1片部382の外側の面(該第1片部382の外側の面は、側面部316の外側の面から連なっている)から連なる面)が側面部312の外側の面の左側面側の端部領域に対向した状態で接着されている)、片部386(厳密には、片部386における第2片部384の接着面から連なる面)は、上面部320の外側の面の左側面側で側面部312側の端部領域に接着されている。なお、第2片部384における全ての領域が側面部312に接着され、片部386における全ての領域が上面部320に接着されている。つまり、突状部386−1の領域も上面部320に接着されている。第2片部384の領域の一部が側面部312に接着された構成としてもよく、片部386の領域の一部が上面部320に接着された構成としてもよい。この場合、突状部386−1の領域の少なくとも一部が上面部320に接着されているのが好ましい。なお、第1片部382と第2片部384は、接着されていない。第2片部384が側面部312に接着し、片部366が上面部320に接着された状態では、折れ線C366は、折れ線C312と平行で折れ線C312に沿った状態であり、折れ線C386の2本の罫線が折れ線C312を介して両側に位置する。
また、第2片部384と側面部312は折れ線を介して連設されておらず(つまり、第2片部384と側面部312の左側面側の端部とは連結されていない)、包装箱5−3の展開状態において、第2片部384と側面部312の左側面側の端部の間には、隙間SP34が設けられている。
なお、折れ線C370、C376、C380、C386は、二重の罫線により形成されているとしたが、1本の罫線(つまり、1本の折れ線)により形成してもよい。なお、1本の罫線とする場合に、段ボールにおいて通常用いる丸罫を用いるほか、角罫を用いることにより帯状の罫線としてもよい。なお、上記で説明した罫線以外にも各折れ線に沿って罫線が設けられている。
なお、包装箱5−3は、包装箱5−3の展開状態(図23に示す展開状態)においては、左右方向の中心線を介して前後対称に形成されるとともに、前後方向の中心線を介して左右対称に形成されている。
包装箱5−3の製造に際しては、展開状態の包装箱5−3に対して、折込み片部350を側面部314に対して折り返すとともに、折込み片部370を側面部314に対して折り返した状態で、第2片部354、374と片部356、376に接着剤を塗布して側面部314を底面部310側に折り返し、折込み片部360を側面部316に対して折り返すとともに、折込み片部380を側面部316に対して折り返した状態で、第2片部364、384と片部366、386に接着剤を塗布して側面部316を底面部310側に折り返すことにより、第2片部354、364が側面部318に接着し、片部356、366が上面部330に接着するとともに、第2片部374、384が側面部312に接着し、片部376、386が上面部320に接着する。
包装箱5−3を扁平状に畳んだ状態は、図22に示すようになり、側面部312、318を底面部310に対して折り畳んだ状態とすることにより、第1片部352、362の外側の面が、側面部318の外側の面に対向し、第1片部372、382の外側の面が、側面部312の外側の面に対向し、側面部314、316が底面部310に対して内側に傾斜して、包装箱が折り畳まれた状態となる。図22の状態では、第1片部352、362、372、382と第2片部354、364、374、384間の角度が大きくなって折込み片部350、360、370、380が略平板状となるので、側面部314、316と上面フラップ340、342が上面部320、330に接した状態とでき、扁平状に折り畳むことができる。
図22に示すように包装箱5−3を折り畳んだ状態から組立て状態にするには、上記実施例2の場合と同様であるが、閉状態を固定する場合の方法が異なる。つまり、実施例2では、粘着テープにより閉状態を固定するが、本実施例では、差込み片部と被差込み部により閉状態を固定する。すなわち、側面部312、318と上面部320、330を、図30に示すように、起立した状態にしていく。つまり、上面部320、330において上側に位置する上面部である上側配置上面部を手でつかんで起立させていくと、上側配置上面部の両側の辺部が上面フラップ340、342の内側の面に接した状態となる。つまり、上面部330を上側配置上面部とした場合に、上面部330を引き上げる途中の状態では、側面部318と上面部330が底面部310に対して傾斜しており、その状態では、第1片部352は側面部314に対して傾斜した状態であり、そうすると、第1片部352の傾斜に応じて側面部314も内側に傾斜しており、また、第1片部362は側面部316に対して傾斜した状態であり、そうすると、第1片部362の傾斜に応じて側面部316も内側に傾斜する。なお、上面部320は上面部330よりも下側に位置するので、第1片部372は側面部314に対して傾斜しており、その点でも側面部314が内側に傾斜し、また、第1片部382は側面部316に対して傾斜しており、その点でも側面部316が内側に傾斜している。以上のように、上面部330を引き上げる途中の状態では、側面部314、316が内側に傾斜しているので、上面フラップ340、342も内側に傾斜し、上側配置上面部の両側の辺部が上面フラップ340、342の内側の面に接する。
なお、上面フラップ340、342を外側に開くことにより、折込み片部350、360、370、380が折れ曲がって側面部318と上面部330及び側面部312と上面部320が傾斜した状態となるので、側面部318と上面部330及び側面部312と上面部320が傾斜した状態で上面フラップ340、342を開いている手を離すことにより上面フラップ340、342が上面部320、330に接した状態とし、その後に、上面部320、330の先端をさらに上方に引き上げて図30に示す状態としてもよい。
そして、上面部320、330を手でつかんで、図31に示すように、側面部312及び上面部320、側面部318及び上面部330が底面部310に対して直角となるように起立させると、上面部320、330の両側の辺部が上面フラップ340、342の内側の面と接した状態が解除され、上面フラップ340、342は、若干内側に傾斜した状態となる。つまり、包装箱5−3が折り畳まれた状態では、側面部314、316は底面部310側に折り曲げられているため、折れ線C314、C316は側面部314、316が内側に折曲するように折り癖がついており、さらに、側面部314は折込み片部350、370と連設され、側面部316は折込み片部360、380と連設されていて、側面部314、316の底面部310との角度が直角よりも大きくなることはないので、結果として、上面部320、330の両側の辺部が上面フラップ340、342の内側の面と接した状態が解除されると、側面部314が底面部310に対して内側に若干傾斜し、側面部314が傾斜することにより上面フラップ340も内側に傾斜し、また、側面部316が底面部310に対して内側に若干傾斜し、側面部316が傾斜することにより上面フラップ342も内側に傾斜する。なお、側面部312、318が底面部310に対して直角になると、側面部314は折込み片部350、370を介して側面部318、312と連結され、側面部316は折込み片部360、380を介して側面部318、312と連結されている関係で、側面部314、316は底面部310に対して略直角になるが、折り癖により内側に傾斜する。これにより、上面フラップ140は、底面部110に対する直角方向の仮想面に対して内側に傾斜して起立し、上面フラップ142は、底面部110に対する直角方向の仮想面に対して内側に傾斜して起立した状態となり、上面部320、330が内側に付勢された際に上面フラップ340、342に接しやすくすることができる。
そして、上面部320、330を起立させていた手を離すと、上面部320は、折込み片部370の第2片部374が側面部312の外側の面に接着され、片部376が上面部320の外側の面に接着されているとともに、折込み片部380の第2片部384が側面部312の外側の面に接着され、片部386が上面部320の外側の面に接着されていて、二つ折りにされていた折込み片部370、380における第1片部372と第2片部374間の角度と第1片部382と第2片部384間の角度が自然に大きくなろうとする(つまり、折込み片部370、380が二つ折りに折り曲げられる前の状態に復元しようとする)ので、第2片部374が折れ線C371を介して正面側に回動し、第2片部384が折れ線C381を介して正面側に回動し、これにより、側面部312は、第2片部374、384により正面側に押されて(つまり、付勢されて)、側面部312が正面側に押されるので上面部320も正面側に押される(つまり、付勢される)。また、上面部320は、第2片部374、384が正面側に回動するので、第2片部374に連設された片部376と第2片部384に連設された片部386によっても正面側に押される(つまり、付勢される)。
また、上面部330は、折込み片部350の第2片部354が側面部318の外側の面に接着され、片部356が上面部330の外側の面に接着されているとともに、折込み片部360の第2片部364が側面部318の外側の面に接着され、片部366が上面部330の外側の面に接着されていて、二つ折りにされていた折込み片部350、360における第1片部352と第2片部354間の角度と第1片部362と第2片部364間の角度が自然に大きくなろうとする(つまり、折込み片部350、360が二つ折りに折り曲げられる前の状態に復元しようとする)ので、第2片部354が折れ線C351を介して背面側に回動し、第2片部364が折れ線C361を介して背面側に回動し、これにより、側面部318は、第2片部354、364により背面側に押されて(つまり、付勢されて)、側面部318が背面側に押されるので上面部330も正面側に押される(つまり、付勢される)。また、上面部330は、第2片部354、364が背面側に回動するので、第2片部354に連設された片部356と第2片部364に連設された片部366によっても背面側に押される(つまり、付勢される)。
すると、上面フラップ340、342が内側に傾斜して起立しているので、上面部320の内側の面が上面フラップ340、342の背面側の辺部に接して、上面部320が上面フラップ340、342を押すことになり、上面部330の内側の面が上面フラップ340、342の正面側の辺部に接して、上面部330が上面フラップ340、342を押すことになるので、上面部320、330が上面フラップ340、342を押した状態が維持され、上面フラップ340、342を上面部320、330により押される状態で起立させておくことにより、図31に示すように、上面部320、330と上面フラップ340、342が起立した状態が維持され(この状態を起立維持状態とする)、底面部310の上方が開放された状態となる。
なお、上面部320、330の両側の辺部が上面フラップ340、342の内側の面と接した状態が解除された際に、上面フラップ340、342が底面部310に対して略直角になった場合には、上面フラップ340、342をやや内側に傾斜させた状態で、上面部320、330が上面フラップ340、342に接するようにすれば、上面部320、330と上面フラップ340、342が起立した状態が維持される。
起立維持状態では、包装箱5−3が底面部310の上方が開放された状態で維持されるので、この状態で、被収納物を収納する。なお、上記のように、包装箱5−3が底面部310の上方が開放された状態で維持されるので、上面部320、330や上面フラップ340、342を手で押さえておく必要はない。
そして、被収納物を収納したら、上面フラップ340を側面部314に対して内側に回動させるとともに、上面フラップ342を側面部316に対して内側に回動させることにより、上面部320、330を側面部312、318に対して内側に回動させることができ、上面部320の先端と上面部330の先端とが対向して上面部320、330が閉じた状態となったら、図32に示すように、粘着テープTを右側面部314から上面部320、330の突き合わせ箇所を含む領域を経て左側面部316に貼り付けることにより、包装箱5−3の閉状態を固定する。なお、図32に示す状態が包装箱5−3の組立て状態であるが、図31に示す状態も組立て状態としてもよい。
以上のように、本実施例の包装箱5−3によれば、折込み片部350、360、370、380と片部356、366、376、386が設けられているので、上面部320、330と上面フラップ340、342が起立した状態を維持して、底面部310の上方を開放した状態とでき、被収納物を収納する際に、上面部320、330や上面フラップ340、342を手で保持しておく必要がなく、両手を用いて被収納物を底面部310に載置して包装箱に収納することができる。
つまり、隣接する側面部(側面部312と側面部314、側面部312と側面部316、側面部318と側面部314、側面部318と側面部316)が糊代部(第2片部354、364、374、384)で連結されている包装箱において、2つの隣接する側面部と連結された側面部312、318から連設された蓋(上面部320、330)を手で保持していなくても、側面部から連設された底面部310の上方を開放した状態で底面部310に被収納物を載置することができる。
特に、第2片部354、364が側面部318に接着され、第2片部374、384が側面部312に接着されているのみならず、片部356が第2片部354から連設され、片部366が第2片部364から連設され、片部376が第2片部374から連設され、片部386が第2片部384から連設されて、片部356、366が上面部330に接着され、片部376、386が上面部320に接着されているので、片部356、366、376、386によっても上面部330、320を内側(つまり、上面フラップ340、342側)に押すことができる。つまり、第2片部354、364が側面部318を内側に押すことにより、側面部318から連設された上面部330が内側に押されるとともに、片部356、366が上面部330を押すことにより、上面部330が内側に押されるようにすることができ、第2片部374、384が側面部312を内側に押すことにより、側面部312から連設された上面部320が内側に押されるとともに、片部376、386が上面部320を押すことにより、上面部320が内側に押されるようにすることができる。
また、片部356、366、376、386は、左右方向において、第2片部354、364、374、384よりも長く形成され、突状部356−1、366−1、376−1、386−1が設けられているので、片部356、366が上面部330を左右方向に広い範囲で押すことができて、片部356、366が上面部330を押しやすくすることができ、また、片部376、386が上面部320を左右方向に広い範囲で押すことができて、片部376、386が上面部320を押しやすくすることができる。
特に、この実施例3では、側面部312〜318の高さ方向の幅は小さく形成されていることから、必然的に第2片部354、364、374、384の面積が小さく、第2片部354、364が側面部318を押す力や第2片部374、384が側面部312を押す力が小さいが、片部356、366、376、386は、左右方向において、第2片部354、364、374、384よりも長く形成され、突状部356−1、366−1、376−1、386−1が設けられているので、第2片部354、364、374、384が側面部312、318を押す力が弱い点を補うことができる。つまり、片部356、366、376、386の左右方向の長さを長くして、突状部356−1、366−1、376−1、386−1を設けることは、側面部312〜318の高さ方向の幅は小さく形成されている場合に有効といえる。
また、第2片部354、364、374、384は、側面部318、312と折れ線を介して連設された構成ではないので、第2片部と側面部の接着(第2片部354と側面部318の接着、第2片部364と側面部318の接着、第2片部374と側面部312の接着、第2片部384と側面部312の接着)が剥がれてしまうおそれがない。つまり、包装箱5−3が厚みの薄い被収納物を収納するためのものであり、側面部312、318の高さ方向の幅が小さいため、必然的に第2片部354、364、374、384の大きさも小さくなり、接着領域も小さくなることから、仮に、第2片部354、364が側面部318と折れ線を介して連設された構成で、第2片部374、384が側面部312と折れ線を介して連設された構成とすると、第2片部354、364、374、384と側面部318、312とが折れ線を介して折り返された状態となり、折れ線を介した第2片部354、364、374、384と側面部318、312とが折り返される前の状態に戻ろうとする力により、第2片部354、364、374、384と側面部318、312との接着が剥がれてしまうおそれがあるが、本実施例においては、第2片部354、364、374、384と側面部318、312とが分離された構成であるので、第2片部354、364、374、384と側面部318、312との接着が剥がれるおそれが小さくなる。
なお、第2片部354が側面部318に接着され、第2片部364が側面部318に接着され、第2片部374が側面部312に接着され、第2片部384が側面部312に接着されているとしたが、第2片部354が側面部318に接着されておらず、第2片部364が側面部318が接着されておらず、第2片部374が側面部312に接着されておらず、第2片部384が側面部312が接着されていなくてもよい。その場合でも、片部356が上面部330に接着されているので第2片部354が側面部318の外側の面と対向し、片部366が上面部330に接着されているので第2片部364が側面部318の外側の面と対向し、片部376が上面部320に接着されているので第2片部374が側面部312の外側の面と対向し、片部386が上面部320に接着されているので第2片部384が側面部312の外側の面と対向し、折込み片部350、360が二つ折りに折り曲げる前の状態に戻ろうとして第2片部354、364が側面部318を押すことになり(つまり、側面部318が付勢される)、折込み片部370、380が二つ折りに折り曲げる前の状態に戻ろうとして第2片部374、384が側面部312を押すことになる(つまり、側面部312が付勢される)。このように第2片部354、364、374、384を接着しない方法は、側面部318、312の高さ方向の幅が小さく第2片部354、364、374、384の面積が小さいことにより、第2片部354、364、374、384に接着剤を塗布するのが困難な場合に有効といえる。また、接着剤を塗布する手間を少なくできる。
また、折れ線C314、C316、C350、C356、C360、C366、C370、C376、C380、C386は、二重の罫線により形成されているので、折れ線を介した折曲げを確実にすることができる。
なお、折れ線C314と折れ線C350は直角をなし、折れ線C316と折れ線C360は直角をなし、折れ線C314と折れ線C370は直角をなし、折れ線C316と折れ線C380は直角をなすとしたが、必ずしも直角でなくてもよい。ただし、図31の状態で被収納物を収納しやすくするとともに、側面部312、318や上面部320、330が内側に押されやすくするには、直角とするのが好ましい。
また、上記の説明において、角度α311、α312、α321、α322、α331、α332、α341、α342は、45度であるとしたが、45度には限られず、45度よりも大きくてもよく、また、45度よりも小さくてもよく、折れ線C351の折れ線C350との距離が折れ線C350の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C361の折れ線C360との距離が折れ線C360の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C371の折れ線C370との距離が折れ線C370の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよく、折れ線C381の折れ線C380との距離が折れ線C380の上端側に行くほど長くなるように傾斜していればよい。ただし、実施例1の場合と同様の理由により、角度α311、α312、α321、α322、α331、α332、α341、α342は45度(略45度としてもよい)とするのが好ましく、また、上記角度α311〜α342を45度以外の角度とする場合でも、第2片部354と側面部318の右側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部354と側面部318の右側面側の端部とが当接し、第2片部364と側面部318の左側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部364と側面部318の左側面側の端部とが当接していればよく、また、第2片部374と側面部312の右側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部374と側面部312の右側面側の端部とが当接し、第2片部384と側面部212の左側面側の端部との間には、隙間が設けられるか、あるいは、第2片部384と側面部312の左側面側の端部とが当接していればよい。