JP6904248B2 - 電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物、電気化学キャパシタ用電極および電気化学キャパシタ - Google Patents
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Description
したがって、上記従来の電極用スラリー組成物には、電気化学キャパシタに優れたサイクル特性およびフロート特性を発揮させるという点において、更なる改善の余地があった。
また、本発明は、電気化学キャパシタに優れたサイクル特性およびフロート特性を発揮させ得る電気化学キャパシタ用電極を提供することを目的とする。
そして、本発明は、サイクル特性およびフロート特性に優れる電気化学キャパシタを提供することを目的とする。
本発明によれば、電気化学キャパシタに優れたサイクル特性およびフロート特性を発揮させ得る電気化学キャパシタ用電極を提供することができる。
本発明によれば、サイクル特性およびフロート特性に優れる電気化学キャパシタを提供することができる。
ここで、本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物は、電気化学キャパシタの電極の形成に用いる。そして、本発明の電気化学キャパシタ用電極は、本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物を用いて製造することができる。また、本発明の電気化学キャパシタは、本発明の電気化学キャパシタ用電極を用いたことを特徴とする。
本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物は、結着材としての共重合体と、電極活物質と、分散媒とを含む。そして、共重合体が、エチレン性不飽和カルボン酸およびその塩の少なくとも一方よりなるエチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)を所定の割合で含み、かつ20℃における水100gに対する溶解度が7g以上であるエチレン性不飽和結合を有する共重合可能な化合物(B)を含む単量体組成物を重合して得られ、そして電解液膨潤度が120質量%未満であることを特徴とする。
結着材は、本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物を使用して集電体上に電極合材層を形成することにより製造した電極において、電極合材層に含まれる成分が電極合材層から脱離しないように保持し得る成分である。
なお、本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物は、任意に、上記共重合体以外の重合体を結着材として更に含有していてもよい。
まず、エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)のカルボキシル基の寄与により共重合体が電極活物質を好適に被覆し、電極活物質表面での電解液の分解が抑制される。それにより、ガス発生が抑制されるためフロート特性を向上させることできると推察される。一方、共重合体の調製に用いられる化合物(B)は水への溶解性が高い、すなわち極性の高い単量体である。よって、得られる共重合体は電気化学キャパシタで通常使用される非水系電解液に対する親和性が低く、結果として得られる共重合体の電解液中での膨潤が適度に(120質量%未満に)抑制される。そのため極板の強度が高まりその構造が維持され、サイクル特性が向上すると推察される。
なお、電極活物質表面に形成される共重合体の被覆層が非常に薄いためであると推察されるが、上記共重合体を用いることにより、電気化学キャパシタの内部抵抗を過度に上昇させずに、上述したサイクル特性およびフロート特性の向上を達成することができる。
本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物の結着材として用いられる共重合体は、以下に詳細に説明する単量体組成物を重合して得られる。そして、通常、この共重合体は、単量体組成物中に含まれていた単量体に由来する構造単位を当該単量体組成物中の各単量体の存在比率と同様の比率で含有している。
共重合体の調製に用いる単量体組成物は、例えば、単量体と、重合開始剤などの添加剤と、重合溶媒とを含有する。そして、単量体組成物は、単量体組成物中の全単量体の量を100質量%とした際に、20.0質量%以上99.9質量%以下のエチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)と、化合物(B)とを含有する。なお、単量体組成物は、任意に、エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)および化合物(B)と共重合可能な多官能化合物(C)や、更にこれらを除いたその他の化合物を単量体として含有していてもよい。
エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)としては、エチレン性不飽和カルボン酸およびその塩の少なくとも一方を用いることができる。そして、エチレン性不飽和カルボン酸としては、エチレン性不飽和モノカルボン酸およびその誘導体、エチレン性不飽和ジカルボン酸およびその酸無水物並びにそれらの誘導体などが挙げられる。また、エチレン性不飽和カルボン酸塩としては、エチレン性不飽和カルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙げられる。
なお、エチレン性不飽和カルボン酸およびその塩は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
また、エチレン性不飽和ジカルボン酸の例としては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。そして、エチレン性不飽和ジカルボン酸の酸無水物の例としては、無水マレイン酸、ジアクリル酸無水物、メチル無水マレイン酸、ジメチル無水マレイン酸などが挙げられる。さらに、エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体の例としては、メチルマレイン酸、ジメチルマレイン酸、フェニルマレイン酸、クロロマレイン酸、ジクロロマレイン酸、フルオロマレイン酸、などが挙げられる。
また、本発明のスラリー組成物を用いて作製した電極を備える電気化学キャパシタのフロート特性を更に向上させる観点からは、エチレン性不飽和カルボン酸化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらの塩を用いることが好ましく、アクリル酸またはアクリル酸塩を用いることがより好ましい。
化合物(B)としては、エチレン性不飽和結合を有する共重合可能な化合物であって、20℃における水100gに対する溶解度が、7g以上の化合物を用いることができる。このような溶解度を有する化合物(B)に由来する構造単位は、電解液に対する膨潤性が低いと共に、水を重合溶媒とした際の重合性が高いからである。なお、本発明においてエチレン性不飽和カルボン酸およびその塩は、前述の溶解度を満たす場合であっても、化合物(B)には含まれず、エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)に含まれるものとする。
そして化合物(B)としては、例えば、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(100以上)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート(100以上)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(100以上)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(100以上)、リン酸2−(メタクリロイルオキシ)エチル(100以上)、アクリルアミド(204)、メタクリルアミド(100以上)、N−メチロールアクリルアミド(100以上)、アクリロニトリル(7.3)、スチレンスルホン酸ナトリウム(22)などの、エチレン性不飽和結合を有し、かつ極性の高い官能基(水酸基、アミド基、ニトリル基、リン酸基、アミノ基など)を有する化合物や、エチレングリコールジメタクリレート(100以上)を挙げることができる。これらは1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。ここで、上記の括弧中の数値は、温度20℃における水溶解度(単位:g/100g)を示す。なお、温度20℃における水溶解度は、EPA法(EPA Chemical Fate testing Guideline CG-1500 Water Solubility)で測定することができる。
なお、上記化合物(B)に替えて、メチルアクリレート(6)、エチルアクリレート(2)、ブチルアクリレート(2)等の20℃における水溶解度が7g未満の化合物を用いて共重合体を調製すると、当該共重合体が電解液中において過度に膨潤し、極板の強度が低下し構造が維持できない。そのため、電気化学キャパシタのサイクル特性を確保することができない。
単量体組成物は、単量体として、ポリオキシアルキレン構造および2つ以上のエチレン性不飽和結合を有する多官能化合物(C)を含むことが好ましい。このような多官能化合物(C)を共重合体の重合に用いることで、共重合体に適度に高い剛性と柔軟性とを付与することができる。従って、充放電による電極の膨れを抑制する等によりサイクル特性の低下を抑制することができる。また、水との親和性が高いエチレンオキシド鎖の寄与により、共重合体の重合が容易となる。また、多官能化合物(C)を単量体組成物に含めることで、本発明のバインダー組成物を用いて調製したスラリー組成物の固形分濃度を高めることが可能となり、電極の生産性を向上させることができる。加えて、電解質としてLiPF6などのリチウム塩を含む電解液を使用した場合には、リチウムイオン伝導性が確保され、リチウムイオンキャパシタの内部抵抗を低減することができる。ここで、多官能化合物(C)としては、一般式:−(CmH2mO)n−[式中、mは1以上の整数であり、nは2以上の整数である]で表されるポリオキシアルキレン構造と、2つ以上のエチレン性不飽和結合とを有する化合物を用いることができる。
ポリオキシアルキレン構造と2つ以上のエチレン性不飽和結合とを有する化合物は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明において、多官能化合物(C)に該当する化合物は、化合物(B)に含まれないものとする。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよび/またはメタクリレートを指す。
(I)下記一般式:
(II)下記一般式:
(III)下記一般式:
(IV)下記一般式:
(V)下記一般式:
また、電極の生産性を更に高める観点からは、多官能化合物(C)は、2〜6官能のポリアクリレートであることが好ましく、2〜4官能のポリアクリレートであることが更に好ましい。
また、同様の理由により、多官能化合物(C)が有するポリオキシアルキレン構造(−(CmH2mO)n−)の整数nは、20以下であることが好ましく、15以下であることが更に好ましく、10以下であることが特に好ましく、2以上であることが好ましく、3以上であることが更に好ましく、4以上であることが特に好ましい。整数nが大きすぎる場合には、スラリー組成物の安定性が低下する虞があるからである。また、整数nが小さすぎる場合には、共重合体の剛性が高くなり、電気化学キャパシタのサイクル特性が低下する虞があるからである。なお、多官能化合物(C)が分子内に複数のポリオキシアルキレン構造(−(CmH2mO)n−)を有する場合には、複数のポリオキシアルキレン構造の整数nの平均値が上記範囲内に含まれることが好ましく、全てのポリオキシアルキレン構造の整数nが上記範囲内に含まれることが更に好ましい。
共重合体の調製に用いる単量体組成物には、上述したエチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)、化合物(B)および多官能化合物(C)と共重合可能な既知の化合物が含まれていてもよい。そして、共重合体の調製に用いる単量体組成物が含む単量体は、これら(A)〜(C)を除くその他の化合物が占める割合が20.0質量%以下であることが好ましく、10.0質量%以下であることがより好ましい。
より具体的には、その他の化合物としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、ラウリルアクリレート、n−テトラデシルアクリレート、ステアリルアクリレート、パーフルオロアルキルエチルアクリレート、フェニルアクリレート、などのアクリル酸エステル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ペンチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘプチルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、デシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、n−テトラデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、パーフルオロアルキルエチルメタクリレート、フェニルメタクリレート、などのメタクリル酸エステル;その他、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート、2−ビニルピリジン、等が挙げられる。
共重合体の調製に用いる単量体組成物に配合する添加剤としては、過硫酸カリウム等の重合開始剤や、テトラメチルエチレンジアミン等の重合促進剤などの重合反応に使用し得る既知の添加剤が挙げられる。なお、添加剤の種類および配合量は、重合方法等に応じて任意に選択することができる。
共重合体の調製に用いる単量体組成物に配合する重合溶媒としては、重合方法等に応じて、前述した単量体を溶解または分散可能な既知の溶媒を用いることができる。中でも、重合溶媒としては、水を用いることが好ましい。なお、重合溶媒としては、任意の化合物の水溶液や、少量の有機媒体と水との混合溶液などを用いてもよい。
本発明のスラリー組成物の結着材として用いられる共重合体は、上述した単量体、添加剤および重合溶媒を既知の方法で混合して得た単量体組成物を、例えばラジカル重合させることで得られる。なお、上記単量体組成物を重合して得られる、共重合体と重合溶媒とを含む溶液は、そのままスラリー組成物の調製に使用してもよいし、溶媒置換や任意の成分の添加などを行なった後にスラリー組成物の調製に使用してもよい。
ここで、エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)としてエチレン性不飽和カルボン酸を含む単量体組成物を使用した場合には、上記水溶液の中和を行なう際に、塩基性のリチウム化合物を使用することが好ましい。塩基性のリチウム化合物を使用すれば、共重合体中のカルボン酸基がカルボン酸リチウム塩基(−COOLi)となり、スラリー組成物のチクソ性および安定性が更に向上すると共に、電気化学キャパシタの内部抵抗が低減され、加えてサイクル特性およびフロート特性が向上するからである。なお、塩基性のリチウム化合物としては、炭酸リチウム(Li2CO3)や水酸化リチウム(LiOH)を用いることができ、水酸化リチウムを用いることが好ましい。
そして、上述のようにして調製した共重合体は、電解液膨潤度が120質量%未満であることが必要であり、118質量%未満であることが好ましく、115質量%未満であることがより好ましく、また、100質量%超であることが好ましく、105質量%超であることがより好ましい。共重合体の電解液膨潤度が120質量%以上であると、共重合体が電解液中で過度に膨潤して極板構造が維持できない。そのため電気化学キャパシタのフロート特性が低下し、またサイクル特性が低下する。一方、共重合体の電解液膨潤度が100質量%超であれば、電気化学キャパシタの内部抵抗を低減することができる。
なお、共重合体の電解液膨潤度は、本明細書の実施例に記載の方法で測定することができる。また、共重合体の電解液膨潤度は、例えば単量体組成物中のエチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)や化合物(B)の種類や量を変更することにより調整することができる。
本発明のスラリー組成物において、上述した共重合体の配合量は、電極活物質100質量部当たり、1質量部以上であることが好ましく、4質量部以上であることがより好ましく、10質量部以下であることが好ましく、6質量部以下であることがより好ましい。スラリー組成物中の共重合体の配合量が電極活物質100質量部当たり1質量部以上であれば、電極合材層と集電体の密着性を確保することができ、また電気化学キャパシタのサイクル特性およびフロート特性を更に向上させることができる。一方、スラリー組成物中の共重合体の配合量が10質量部以下であれば、内部抵抗が過度に上昇することもない。
上述した共重合体を結着材として含有する本発明のスラリー組成物は、上述した共重合体以外の重合体を結着材として更に含有していてもよい。
なお、これらの重合体は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物に用いる電極活物質は、当該スラリー組成物を用いて作製される電極が使用される電気化学キャパシタの種類に応じて選択すればよい。なお、電極活物質は1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
例えば電気二重層キャパシタの電極に用いる電極活物質としては、炭素の同素体が挙げられる。そして炭素の同素体としては、活性炭、ポリアセン、カーボンウィスカおよびグラファイト等が挙げられる。これらの中でも好ましくは活性炭であり、具体的にはフェノール樹脂、レーヨン、アクリロニトリル樹脂、ピッチ、およびヤシ殻等を原料とする活性炭を挙げることができる。そして活性炭は、水蒸気で賦活した活性炭(水蒸気賦活活性炭)であることが特に好ましい。水蒸気賦活活性炭は、原料としての活性炭と水蒸気ガスとを加熱処理後に洗浄、ろ過、および乾燥を繰り返す等して得ることができる。
[[負極活物質]]
また例えばリチウムイオンキャパシタの負極に用いる電極活物質(負極活物質)としては、炭素系負極活物質、金属系負極活物質、およびこれらを組み合わせた負極活物質などが挙げられる。
炭素質材料は、炭素前駆体を2000℃以下で熱処理して炭素化させることによって得られる、黒鉛化度の低い(即ち、結晶性の低い)材料である。なお、炭素化させる際の熱処理温度の下限は特に限定されないが、例えば500℃以上とすることができる。そして、炭素質材料としては、例えば、熱処理温度によって炭素の構造を容易に変える易黒鉛性炭素(コークス、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、メソフェーズピッチ系炭素繊維、熱分解気相成長炭素繊維など)、非晶質構造に近い構造を持つ難黒鉛性炭素(フェノール樹脂焼成体、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、擬等方性炭素、フルフリルアルコール樹脂焼成体(PFA)、ハードカーボンなど)が挙げられる。
黒鉛質材料は、易黒鉛性炭素を2000℃以上で熱処理することによって得られる、黒鉛に近い高い結晶性を有する材料である。なお、熱処理温度の上限は、特に限定されないが、例えば5000℃以下とすることができる。そして、黒鉛質材料としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛などが挙げられる。
そして、リチウムイオンキャパシタの正極に用いる電極活物質(正極活物質)としては、「電気二重層キャパシタの電極活物質」として上述したものを使用することができる。
ここで、電極活物質の比表面積は、500m2/g以上であることが好ましく、800m2/g以上であることがより好ましく、1000m2/g以上であることが更に好ましく、1300m2/g以上であることが特に好ましく、2500m2/g以下であることが好ましい。電極活物質の比表面積が500m2/g以上であれば、電極活物質が好適に分散した電極を形成可能となる。したがって、電気化学キャパシタの内部抵抗を低減しつつ、サイクル特性を更に向上させることができる。また電極活物質の比表面積が2500m2/g以下であれば、共重合体による電極活物質の均一な被覆が容易となり、フロート特性を更に向上させることができる。
なお、電極活物質の「比表面積」は、窒素吸着法によるBET比表面積のことであり、ASTM D3037−81に準拠して測定することができる。
本発明のスラリー組成物の分散媒としては、特に限定されることなく、既知の分散媒を用いることができる。中でも、分散媒としては、水を用いることが好ましい。なお、スラリー組成物の分散媒の少なくとも一部は、特に限定されることなく、共重合体を調製する際に使用した単量体組成物に含まれていた重合溶媒とすることができる。
本発明のスラリー組成物は、上述した成分に加え、任意に配合し得る既知の成分を含有していても良い。そのような既知の成分としてはカルボキシメチルセルロース等の増粘剤、導電材、補強材、レベリング剤、電解液添加剤などが挙げられる。
本発明のスラリー組成物は、上記各成分を混合することにより調製することができる。具体的には、少なくとも電極活物質および上記共重合体を、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、顔料分散機、らい潰機、超音波分散機、ホモジナイザー、プラネタリーミキサー、フィルミックスなどの混合機を用いて上記分散媒に溶解および/または分散させることにより、スラリー組成物を調製することができる。
本発明の電気化学キャパシタ用電極は、本発明のスラリー組成物を用いて得られる電極合材層を有する(例えば、電極合材層は、本発明のスラリー組成物の乾燥物よりなる)。より具体的には、本発明の電気化学キャパシタ用電極は、集電体と、集電体上に形成された電極合材層とを備え、電極合材層は電極合材層には、少なくとも、電極活物質および結着材としての共重合体が含まれている。なお、電極合材層中に含まれている各成分は、上記電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物中に含まれていたものであり、それら各成分の好適な存在比は、電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物中の各成分の好適な存在比と同じである。
そして、上記電気化学キャパシタ用電極は、本発明の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物を使用して調製しているので、電気化学キャパシタに優れたサイクル特性およびフロート特性を発揮させることができる。
なお、上記電気化学キャパシタ用電極は、例えば、上述した電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物を集電体上に塗布する工程(塗布工程)と、集電体上に塗布された電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物を乾燥して集電体上に電極合材層を形成する工程(乾燥工程)とを経て製造される。
上記スラリー組成物を集電体上に塗布する方法としては、特に限定されず公知の方法を用いることができる。具体的には、塗布方法としては、ドクターブレード法、ディップ法、リバースロール法、ダイレクトロール法、グラビア法、エクストルージョン法、ハケ塗り法などを用いることができる。この際、スラリー組成物を集電体の片面だけに塗布してもよいし、両面に塗布してもよい。塗布後乾燥前の集電体上のスラリー膜の厚みは、乾燥して得られる電極合材層の厚みに応じて適宜に設定しうる。
集電体上のスラリー組成物を乾燥する方法としては、特に限定されず公知の方法を用いることができ、例えば温風、熱風、低湿風による乾燥、真空乾燥、赤外線や電子線などの照射による乾燥法が挙げられる。このように集電体上のスラリー組成物を乾燥することで、集電体上に電極合材層を形成し、集電体と電極合材層とを備える電気化学キャパシタ用電極を得ることができる。
さらに、電極合材層が硬化性の重合体を含む場合は、電極合材層の形成後に前記重合体を硬化させることが好ましい。
本発明の電気化学キャパシタは、本発明の電気化学キャパシタ用電極を備える。具体的には、本発明の電気化学キャパシタは、複数の電極と、電解液と、セパレータとを備え、前記複数の電極のうち少なくとも1つとして、本発明の電気化学キャパシタ用電極を用いたものである。そして、上記電気化学キャパシタは、本発明の電気化学キャパシタ用電極を用いているので、サイクル特性およびフロート特性に優れている。
溶媒としては、プロピレンカーボート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどのカーボネート類;γ−ブチロラクトンなどのラクトン類;スルホラン類;アセトニトリルなどのニトリル類;などの有機溶媒が挙げられる。中でも、カーボネート類が好ましい。またこれらの溶媒は単独または二種以上の混合溶媒として使用することができる。
電解質としては、(C2H5)4NBF4、(C2H5)3(CH3)NBF4、(C2H5)4NPF6、LiClO4、LiAsF6、LiBF4、LiPF6、LiN(C2F5SO2)2、LiN(CF3SO2)2等の塩が挙げられる。
実施例および比較例において、共重合体の電解液膨潤度、電極合材層と集電体の密着性、並びに、電気化学キャパシタの内部抵抗、フロート特性およびサイクル特性は、それぞれ以下の方法を使用して評価した。
共重合体を含む水溶液を、湿度50%、温度23〜25℃の環境下で乾燥させて、厚み1±0.3mmに成膜した。成膜したフィルムを、温度60℃の真空乾燥機で10時間乾燥させた後、裁断して約1gを精秤した。得られたフィルム片の質量をW0とする。このフィルム片を、温度60℃の環境下で、電解液(組成:濃度1.0MのLiPF6溶液(溶媒はエチレンカーボネート(EC)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/7(重量比)の混合溶媒))に3日間浸漬し、膨潤させた。その後、フィルム片を引き上げ、表面の電解液をキムワイプで拭いた後、質量を測定した。膨潤後のフィルム片の質量をW1とする。
そして、以下の計算式を用いて電解液膨潤度を算出した。
電解液膨潤度(質量%)=W1/W0×100
なお、本発明において上記電解液膨潤度の測定に用いる電解液は、主としてリチウムイオンキャパシタに使用されるものであるが、電気二重層キャパシタ用の電解液(組成:濃度1.0Mの(C2H5)4NBF4溶液(溶媒はプロピレンカーボネート))を用いて測定した場合でも、電解液膨潤度の値の大小が同一傾向であることを確認した。
<電極合材層と集電体の密着性>
作製した両面に電極合材層を有する電極を、幅1.0cm×長さ10cmの矩形に切って試験片とした。そして、試験片の一方の電極合材層側の表面を台上に固定し、試験片の他方の電極合材層側の表面にセロハンテープを貼り付けた。この際、セロハンテープはJIS Z1522に規定されるものを用いた。その後、試験片の一端からセロハンテープを50mm/分の速度で180°方向(試験片の他端側)に引き剥がしたときの応力を測定した。測定を10回行い、応力の平均値を求めて、これをピール強度(N/m)とし、下記の基準で評価した。ピール強度が大きいほど、電極合材層と集電体の密着性が優れていることを示す。
A:ピール強度が12N/m以上
B:ピール強度が9N/m以上12N/m未満
C:ピール強度が9N/m未満
<電気化学キャパシタの内部抵抗>
作製した電気化学キャパシタを、25℃で充電レート(電流密度)を0.3mA/cm2とし、定電流定電圧充電法にて、定格電圧(電気二重層キャパシタ:2.7V、リチウムイオンキャパシタ:3.8V)になるまで充電した。その後、25℃で放電レート(電流密度)を0.3mA/cm2とし下限電圧(電気二重層キャパシタ:0.0V、リチウムイオンキャパシタ:2.2V)まで放電した。この際に放電開始0.1秒後の電圧降下をΔVとする。更に、放電レート(電流密度)を0.3、1.0、5.0、20.0、50.0、および100mA/cm2と変化させた以外は同様の操作により、これら複数の放電レートにおける電圧降下ΔVを測定した。そして放電レートの電流密度から算出される電流値I(A)を横軸、測定した電圧降下ΔV(V)を縦軸としてプロットし、得られる直線の傾きを内部抵抗とし、下記の基準で評価した。内部抵抗が小さいほど、出力に優れる優れた電気化学キャパシタであることを示す。
A:内部抵抗が30mΩ未満
B:内部抵抗が30mΩ以上35mΩ未満
C:内部抵抗が35mΩ以上40mΩ未満
D:内部抵抗が40mΩ以上45mΩ未満
E:内部抵抗が45mΩ以上
<電気化学キャパシタのフロート特性>
作製した電気化学キャパシタを、60℃の環境下、定格電圧(電気二重層キャパシタ:2.7V、リチウムイオンキャパシタ:3.8V)で1000時間保持した(フロート)後に、定電流(電流密度:0.3mA/cm2)で下限電圧(電気二重層キャパシタ:0.0V、リチウムイオンキャパシタ:2.2V)に達するまで放電を行った。そして、フロート後の静電容量を算出し、フロート前の静電容量との変化から、容量維持率(%)(=フロート後の静電容量/フロート前の静電容量×100)を算出し、下記の基準で評価した。ここで、フロート前の静電容量は25℃の環境下で測定している。フロート特性評価における容量維持率が大きいほど、電気化学キャパシタが耐電圧に優れることを示す。
A:容量維持率が95%以上
B:容量維持率が90%以上95%未満
C:容量維持率が85%以上90%未満
D:容量維持率が80%以上85%未満
E:容量維持率が80%未満
<電気化学キャパシタのサイクル特性>
作製した電気化学キャパシタを、25℃で充電レート(電流密度)を3mA/cm2とした定電流で定格電圧(電気二重層キャパシタ:2.7V、リチウムイオンキャパシタ:3.8V)まで充電し、25℃で放電レート(電流密度)を3mA/cm2とした定電流で下限電圧(電気二重層キャパシタ:0.0V、リチウムイオンキャパシタ:2.2V)まで放電する充放電サイクルを10000サイクル実施した。そして、初期放電容量(1サイクル目の放電容量)と10000サイクル目の放電容量から、容量維持率(%)(=10000サイクル目の放電容量/初期放電容量×100)を算出し、下記の基準で評価した。サイクル特性評価における容量維持率が大きいほど、繰り返し充放電による電気化学キャパシタの容量減が少ないことを示す。
A:容量維持率が95%以上
B:容量維持率が92%以上95%未満
C:容量維持率が89%以上92%未満
D:容量維持率が89%未満
<共重合体を含む水溶液の調製>
セプタム付き1Lフラスコに、イオン交換水720gを投入して、温度40℃に加熱し、流量100mL/分の窒素ガスでフラスコ内を置換した。次に、イオン交換水10gと、エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)としてのアクリル酸11.0g(29.0%)と、化合物(B)としてのアクリルアミド26.6g(70.0%)と、多官能化合物(C)としてのポリエチレングリコールジアクリレート(共栄社化学(株)製、ライトアクリレート9EG−A、n=9の化合物(I)に相当、官能数=2)0.38g(1.0%)とを混合して、シリンジでフラスコ内に注入した。その後、重合開始剤としての過硫酸カリウムの2.5%水溶液8.0gをシリンジでフラスコ内に追加した。更に、その15分後に、重合促進剤としてのテトラメチルエチレンジアミンの2.0%水溶液40gをシリンジで追加した。4時間後、重合開始剤としての過硫酸カリウムの2.5%水溶液4.0gをフラスコ内に追加し、更に重合促進剤としてのテトラメチルエチレンジアミンの2.0%水溶液20gを追加して、温度を60℃に昇温し、重合反応を進めた。3時間後、フラスコを空気中に開放して重合反応を停止させ、生成物を温度80℃で脱臭し、残留モノマーを除去した。
その後、水酸化リチウムの10%水溶液を用いて生成物のpHを8に調整して、共重合体Aを含む水溶液を得た。そして、共重合体Aの電解液膨潤度を測定した。結果を表1に示す。
<電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物の調製>
プラネタリーミキサーに、電極活物質としての活性炭X(やしがらを原料とする水蒸気賦活活性炭、クラレケミカル社製、YP−50F、比表面積:1600m2/g)100部と、導電材としてのケッチェンブラック(ライオン社製、ECP)5部と、結着材としての共重合体Aを含む水溶液(固形分濃度:4.5%)を固形分相当で5.0部とを投入し、次いでイオン交換水にて固形分濃度が38%となるように希釈した。その後、回転速度40rpmで60分混練して、ペースト状のスラリーを得た。さらに、粘度が5000±500mPa・s(B型粘度計、60rpmで測定)となるようにイオン交換水を加え、電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物を調製した。
<電気二重層キャパシタ用電極の製造>
上記電気二重層キャパシタ用スラリー組成物を、コンマコーターで、集電体である厚さ20μmのアルミ箔の表面に、塗付量が8.0mg/cm2となるように塗布した。なおこの塗布は、乾燥後のアルミ箔上に電極合材層が形成されていない部分を確保すべく、スラリー組成物が塗布されない箇所を残すようにして実施した。この電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物が塗布されたアルミ箔を、0.3m/分の速度で、温度80℃のオーブン内を2分間、さらに温度110℃のオーブン内を2分間かけて搬送することにより、アルミ箔上のスラリー組成物を乾燥させた。その後、アルミ箔の裏側にも同様にしてスラリー組成物を塗布し、乾燥させて、電極原反を得た。
そして、得られた電極原反をロールプレス機にて密度が0.59g/cm3となるようプレスし、さらに、温度200℃、12時間真空乾燥することで両面電極を得た。この両面電極を用いて電極合材層と集電体の密着性を評価した。結果を表1に示す。
<電気二重層キャパシタの製造>
上記で作製された両面電極を、電極合材層が形成されていない部分が縦2cm×横2cm残るように、かつ電極合材層が形成されている部分が縦5cm×横5cmとなるように切り抜いた(この際、電極合材層が形成されていない部分は電極合材層が形成されている部分の正方形の一辺をそのまま延長するように形成される。)。また、セルロース製セパレータ(ニッポン高度紙工業社製、TF4035)を縦5.3cm×横5.3cmとなるように切り抜いた。このようにして切り抜かれた電極9枚(正極4枚および負極5枚とする)およびセパレータ10枚を、正極集電体、負極集電体の電極合材層が形成されていない部分がそれぞれ重なり合わないよう同方向に配置し、そして正極、負極が交互に配置されかつセパレータは正極と負極の間に位置するように配置してすべて積層した。さらに最上層と最下層の4辺をテープ留めし、積層体を得た。この際、得られた積層体の最上層と最下層(最外層)には何れもセパレータが配置されることとなり、最上層と最下層のセパレータには、何れも積層体内側から負極が接することとなる。次いでアルミからなる縦7cm×横1cm×厚み0.02cmのタブ材を、正負極それぞれの電極合材層が形成されていない部分に超音波溶接することで、電極積層体を作成した。
上記電極積層体を、深絞り外装フィルムの内部に配置し、三辺を融着後、電解液(組成:濃度1.0Mの(C2H5)4NBF4溶液(溶媒はプロピレンカーボネート)、キシダ化学社製)を真空含浸させた後、残り一辺を減圧下で融着させ、電気二重層キャパシタを作製した。この電気二重層キャパシタを用いて、内部抵抗、フロート特性およびサイクル特性を評価した。結果を表1に示す。
表1に示す単量体を当該表に示す割合で使用した以外は共重合体Aと同様にして、それぞれ共重合体を調製した。そしてそれらの共重合体を共重合体Aに替えて使用した以外は、実施例1と同様にして、電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物、電気二重層キャパシタ用電極、および電気二重層キャパシタを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
なお、共重合体の調製において、実施例12および13では、化合物(B)としてアクリルアミドを使用せず、それぞれ2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリロニトリルを使用した。
それぞれ表1に示す量で共重合体Aを使用した以外は、実施例1と同様にして、電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物、電気二重層キャパシタ用電極、および電気二重層キャパシタを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
<共重合体を含む水溶液の調製>
表1に示す単量体を当該表に示す割合で使用した以外は共重合体Aと同様にして、共重合体を調製し、電解液膨潤度を測定した。結果を表1に示す。
<アクリル重合体よりなる粒子状重合体を含む水分散液の調製>
攪拌機付き5MPa耐圧容器に、2−エチルヘキシルアクリレート80部、アクリロニトリル16部、イタコン酸4部、乳化剤としてのラウリル硫酸ナトリウム4部、溶媒としてのイオン交換水150部、および、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.5部を投入し、十分に攪拌した後、温度80℃に加温して重合を開始した。
モノマー消費量が96.0%になった時点で冷却し、反応を停止した。こうして得られたアクリル重合体を含んだ水分散体に、5%水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを7に調整した。その後、加熱減圧蒸留によって未反応単量体の除去を行った。さらにその後、温度30℃以下まで冷却し、アクリル重合体よりなる粒子状重合体を含む水分散液を得た。
<電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物の調製>
共重合体Aに替えて、上述した共重合体を固形分相当で2.0部添加し、さらにその後アクリル重合体よりなる粒子状重合体を固形分相当で3.0部添加した以外は、実施例1と同様にして電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物を調製した。
<電気二重層キャパシタ用電極および電気二重層キャパシタの製造>
上記得られたスラリー組成物を使用した以外は、実施例1と同様にして、電気二重層キャパシタ用電極および電気二重層キャパシタを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
アクリル重合体よりなる粒子状重合体の量を5.0部に変更した以外は、実施例10と同様にして、共重合体を含む水溶液、電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物、電気二重層キャパシタ用電極、および電気二重層キャパシタを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
<リチウムイオンキャパシタ用正極の製造>
電極活物質(正極活物質)として、活性炭Xに替えて活性炭Y(フェノール樹脂を原料とするアルカリ賦活炭、関西熱化学社製、MSP−20S、比表面積:2300m2/g)を使用した以外は、実施例1と同様にして両面電極を製造し、これをリチウムイオンキャパシタ用正極として用いた。そして、実施例1と同様にして電極合材層と集電体の密着性を評価した。結果を表1に示す。
<リチウムイオンキャパシタ用負極の製造>
プラネタリーミキサーに、負極活物質としてのハードカーボン(クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン社製、カーボトロンP)100部と、導電材としてのアセチレンブラック(電気化学工業社製、「デンカブラック)3部と、増粘材としてのカルボキシメチルセルロース(日本製紙ケミカル社製、MAC200HC)1部と、実施例10と同様にして調製した結着材としてのアクリル重合体よりなる粒子状重合体3部(固形分相当)とを投入し、次いでイオン交換水にて固形分濃度が65%となるように希釈した。その後、回転速度40rpmで60分混練して、ペースト状のスラリーを得た。さらに、粘度が2000±200mPa・s(B型粘度計、60rpmで測定)となるようにイオン交換水を加え、リチウムイオンキャパシタ負極用スラリー組成物を調整した。
上記リチウムイオンキャパシタ負極用スラリー組成物を、コンマコーターで、集電体である厚さ15μmの銅箔の表面に、塗付量が7.0mg/cm2となるように塗布した。なおこの塗布は、乾燥後のアルミ箔上に電極合材層が形成されていない部分を確保すべく、スラリー組成物が塗布されない箇所を残すようにして実施した。このリチウムイオンキャパシタ負極用スラリー組成物が塗布された銅箔を、0.3m/分の速度で、温度80℃のオーブン内を2分間、さらに温度110℃のオーブン内を2分間かけて搬送することにより、銅箔上のスラリー組成物を乾燥させた。その後、銅箔の裏側も同様にしてスラリー組成物を塗布し、乾燥させて、負極原反を得た。
そして、得られた負極原反をロールプレス機にて密度が0.95g/cm3となるようプレスし、さらに、温度200℃、12時間真空乾燥することで両面負極を得た。
<リチウムイオンキャパシタの製造>
上記で作製された両面負極を、電極合材層が形成されていない部分が縦2cm×横2cm残るように、かつ電極合材層が形成されている部分が縦5.2cm×横5.2cmとなるように切り抜いた(この際、電極合材層が形成されていない部分は電極合材層が形成されている部分の正方形の一辺をそのまま延長するように形成される。)。このようにして切り抜いた負極を用い、そして負極のタブ材としてニッケルからなるタブ材を用いた以外は、実施例1と同様にして電極積層体を作成した。
次いで、リチウム貼り付け部が縦5cm×横5cm、タブ形成部が縦2cm×横2cmとなるように切り抜かれた厚さ100μmのステンレス網と、リチウム金属箔(厚み82μm、縦5cm×横5cm)を、リチウム金属箔がステンレス網のリチウム貼り付け部に配置されるように圧着した。さらにタブ形成部にはニッケルからなる縦7cm×横1cm×厚み0.01cmのタブ材を超音波溶接して、プレドープ用のリチウム極を作製した。得られたプレドープ用のリチウム極を、上記電極積層体の最外層のセパレータ(片側)と対向するように、かつ、プレドープ用のリチウム極のタブ材が、正極および負極タブ材の反対側に突出するように配置した。
得られたリチウム極付き電極積層体を、深絞り外装フィルムの内部に配置し、三辺を融着後、電解液(組成:濃度1.0MのLiPF6溶液(溶媒はEC/EMC=3/7(重量比)の混合溶媒)、キシダ化学社製)を真空含浸させた後、残り一辺を減圧下で融着させ、リチウムイオンキャパシタを作製した。このリチウムイオンキャパシタを用いて、内部抵抗、フロート特性およびサイクル特性を評価した。結果を表1に示す。
<共重合体を含む水溶液の調製>
表1に示す単量体を当該表に示す割合で使用した以外は共重合体Aと同様にして、共重合体を調製し、電解液膨潤度を測定した。結果を表1に示す。
<リチウムイオンキャパシタ正極用スラリー組成物の調製>
共重合体Aに替えて、上述した共重合体を固形分相当で2.0部添加し、さらにその後アクリル重合体よりなる粒子状重合体(実施例10と同様にして調製)を固形分相当で3.0部添加した以外は、実施例15と同様にしてスラリー組成物(リチウムイオンキャパシタ正極用スラリー組成物)を調製した。
<リチウムイオンキャパシタ用電極およびリチウムイオンキャパシタの製造>
上記得られたリチウムイオンキャパシタ正極用スラリー組成物を使用した以外は、実施例15と同様にして、リチウムイオンキャパシタ用正極、リチウムイオンキャパシタ用負極、およびリチウムイオンキャパシタを製造した。そして、実施例15と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
表1に示す単量体を当該表に示す割合で使用した以外は共重合体Aと同様にして、それぞれ共重合体を調製した。そしてそれらの共重合体を共重合体Aに替えて使用した以外は、実施例1と同様にして、電気二重層キャパシタ電極用スラリー組成物、電気二重層キャパシタ用電極、および電気二重層キャパシタを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
なお、共重合体の調製において、比較例3では、その他の化合物としてメチルアクリレートを使用した。
表1に示す単量体を当該表に示す割合で使用した以外は共重合体Aと同様にして、共重合体を調製した。そして当該共重合体を使用した以外は、実施例14と同様にして、リチウムイオンキャパシタ正極用スラリー組成物、リチウムイオンキャパシタ用正極、リチウムイオンキャパシタ用負極、およびリチウムイオンキャパシタを製造した。そして、実施例14と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
「EDLC」は電気二重層キャパシタを示し、
「LIC」はリチウムイオンキャパシタを示し、
「AA」は、アクリル酸を示し、
「AAm」は、アクリルアミドを示し、
「2−HEA」は、2−ヒドロキシエチルアクリレートを示し、
「AN」はアクリロニトリルを示し、
「PEGDA」はポリエチレングリコールジアクリレートを示し、
「MA」はメチルアクリレートを示し、
「ACL」はアクリル重合体を示す。
また、上述の表1の実施例1〜7、12〜14より、共重合体を調製する際の単量体の種類や配合割合を変更することにより、電極合材層と集電体の密着性を高め、そして電気二重層キャパシタの内部抵抗を低減しつつサイクル特性およびフロート特性を更に向上させうることがわかる。
そして、上述の表1の実施例8、9より、共重合体の配合量を調節することで、電極合材層と集電体の密着性を高め、そして電気二重層キャパシタの内部抵抗を低減し、またサイクル特性およびフロート特性を更に向上させうることがわかる。
加えて、上述の表1の実施例10、11より、結着材としてのアクリル重合体(粒子状重合体)の配合量を調節することで、電極合材層と集電体の密着性を高め、そして電気二重層キャパシタの内部抵抗を低減し、またサイクル特性を更に向上させうることがわかる。
本発明によれば、電気化学キャパシタに優れたサイクル特性およびフロート特性を発揮させ得る電気化学キャパシタ用電極を提供することができる。
本発明によれば、サイクル特性およびフロート特性に優れる電気化学キャパシタを提供することができる。
Claims (5)
- 電極活物質、共重合体および分散媒を含む電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物であって、
前記共重合体は、
エチレン性不飽和カルボン酸およびその塩の少なくとも一方よりなるエチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)と、
20℃における水100gに対する溶解度が7g以上であるエチレン性不飽和結合を有する共重合可能な化合物(B)と、
を含む単量体組成物を重合して得られ、
前記単量体組成物は、全単量体中の前記エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)の割合が20.0質量%以上50.0質量%以下であり、
前記化合物(B)は、アクリルアミドであり、
前記単量体組成物は、全単量体中の前記化合物(B)の割合が50.0質量%以上80.0質量%以下であり、
前記単量体組成物は、全単量体中の前記エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)の割合を全単量体中の前記化合物(B)の割合で除した値が23.0/70.0以上0.7以下であり、
前記電極活物質100質量部当たり、前記共重合体を4質量部以上6質量部以下含み、
ここで、前記エチレン性不飽和カルボン酸およびその塩は、20℃における水100gに対する溶解度が7g以上であっても、前記化合物(B)には該当せず前記エチレン性不飽和カルボン酸化合物(A)に該当し、
前記共重合体が水溶性であり、
そして前記共重合体の電解液膨潤度が120質量%未満であり、
ここで、前記電解液膨潤度は、前記共重合体を含む水溶液を、湿度50%、温度23〜25℃の環境下で乾燥させて、厚み1±0.3mmに成膜したフィルムを、温度60℃の真空乾燥機で10時間乾燥させた後、裁断して得られたフィルム片の質量W0と、前記フィルム片を、温度60℃の環境下で電解液(組成:濃度1.0MのLiPF6溶液(溶媒はエチレンカーボネート(EC)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/7(重量比)の混合溶媒))に3日間浸漬した後の前記フィルム片の質量W1とを用いて、電解液膨潤度=W1/W0×100にて算出されるものである、
電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物。 - 前記単量体組成物は、ポリオキシアルキレン構造および2つ以上のエチレン性不飽和結合を有する多官能化合物(C)をさらに含み、全単量体中の前記多官能化合物(C)の割合が0.1質量%以上10.0質量%以下であり、
ここで、ポリオキシアルキレン構造および2つ以上のエチレン性不飽和結合を有する化合物は、20℃における水100gに対する溶解度が7g以上であっても、前記化合物(B)には該当せず前記多官能化合物(C)に該当する、請求項1に記載の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物。 - 前記電極活物質の比表面積が、500m2/g以上2500m2/g以下である、請求項1または2に記載の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物。
- 請求項1〜3の何れかに記載の電気化学キャパシタ電極用スラリー組成物を用いて調製した電極合材層を、集電体上に備える、電気化学キャパシタ用電極。
- 請求項4に記載の電気化学キャパシタ用電極を備える、電気化学キャパシタ。
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