JP6901354B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関する。
従来より、車両に搭載される車両用灯具として、発光ダイオード(LED)などの光源と、インナーレンズなどの導光体とを組み合わせたものが知られている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
このような車両用灯具では、光源から出射された光を導光体の一端から内部へと入射し、導光体の内部で反射を繰り返しながら、導光体の他端に向けて光を導光させる間に、この導光体の背面(一面)に設けられた複数の反射カットにより光を反射することによって、各反射カットで反射された光を拡散しながら、この導光体の前面(他面)に設けられた発光面を略均一に発光させる。
特開2011−198536号公報
ところで、上述した導光体では、その一端から他端に向けて導光される光の光路長の違いによって、発光面に輝度(発光)ムラが生じることがあった。すなわち、導光体の発光面に輝度(発光)ムラが生じた場合は、発光面のうち、上述した光路長が短い箇所よりも光路長が長い箇所の方が相対的に暗くなってしまう。
特に、光源から出射された光を導光体に設けられた分岐部で分岐した後、導光体の一方側及び他方側に向けて光を導光させる場合、分岐部から一方側と他方側とに向けて導光される光の光路長の違いによって、輝度(発光)ムラの発生を抑制することが困難となることがあった。
一方、このような輝度(発光)ムラが発生した場合は、発光面の視認性や見栄えが低下してしまう。したがって、発光面の全域を均一に発光させようとした場合は、複数の光源を配置した上で、各光源から出射された光を導光体に入射させなければならない。この場合、光源数が増加することによるコストアップや、複数の光源を配置するスペースを確保したことによる灯体の大型化などの問題が発生してしまう。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、より均一な発光を可能とした車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 複数の光源と、導光体とを備え、前記複数の光源から出射された光を前記複数の光源毎に前記導光体に設けられた複数の入射部から入射し、前記導光体の内部で反射を繰り返しながら、前記複数の光源毎に前記導光体に設けられた複数の分岐部で光を分岐した後、前記導光体の一方側及び他方側に向けて光を導光させながら、前記導光体の外部に光を出射することによって、前記複数の分岐部を挟んだ前記導光体の一方側と他方側との間に亘って設けられた発光部を発光させる車両用灯具であって、
前記分岐部は、当該分岐部に入射した光の一部を前記導光体の一方側に向けて反射する第1の傾斜面と、当該分岐部に入射した光の一部を前記導光体の他方側に向けて反射する第2の傾斜面とを有し、
前記分岐部に入射する光のうち、前記第1の傾斜面に入射する第1の光の割合と、前記第2の傾斜面に入射する第2の光の割合とが、前記第1の傾斜面から前記発光部の一端まで導光される第1の光の光路長と、前記第2の傾斜面から前記発光部の他端まで導光される第2の光の光路長との差に応じて調整されており、
前記複数の分岐部のうち少なくとも2つは、前記第1の傾斜面に入射する第1の光の割合と、前記第2の傾斜面に入射する第2の光の割合とが、互いに異なるように設けられていることを特徴とする車両用灯具。
〔2〕 前記分岐部は、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが互いに逆向きに傾斜した状態で突き合わされた溝部を有し、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との突き合わせ位置を前記分岐部の中心軸に対して偏倚させることによって、前記第1の傾斜面に入射する第1の光の割合と、前記第2の傾斜面に入射する第2の光の割合とが調整されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記分岐部は、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との何れか一方の傾斜面と突き合わされた状態で、何れか他方の傾斜面と同じ向きに傾斜した第3の傾斜面を有し、
前記導光体の内部で導光される光の一部を前記第3の傾斜面と前記他方の傾斜面との間で透過させることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記導光体は、前記複数の入射部及び前記複数の分岐部が設けられることによって、前記発光部が全体として環状に発光する構成を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記発光部が発光する側から前記導光体を平面視したときに、前記複数の入射部が前記発光部よりも内側に設けられていることを特徴とする前記〔4〕に記載の車両用灯具。
以上のように、本発明によれば、より均一な発光を可能とした車両用灯具を提供することが可能である。
本発明の一実施形態による車両用灯具の概略構成を示す正面図である。 図1に示す車両用灯具が備える導光体の一部を拡大して示す斜視図である。 図1に示す車両用灯具が備える導光体の分岐部の構成を示す断面図である。 導光体の分岐部における光の配分を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本発明の一実施形態として、例えば図1〜図3に示す車両用灯具1について説明する。
なお、図1は、車両用灯具1の概略構成を示す正面図である。図2は、車両用灯具1が備える導光体3の一部を拡大して示す斜視図である。図3は、車両用灯具1が備える導光体3の分岐部7の構成を示す断面図である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具の前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具の左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、車両(図示せず。)の後端側の両コーナー部(本実施形態では左後端側のコーナー部)に搭載されるリアコンビネーションランプに本発明を適用したものである。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
具体的に、このリアコンビネーションランプは、図1及び図2に示すように、本実施形態の車両用灯具1を構成する灯体(図示せず。)の内部に、赤色発光するテールランプTL及びブレーキランプBRLと、白色発光するバックランプBKLと、橙色発光するウィンカーランプWLとを一体に配置した構成を有している。
このうち、本発明が適用されたテールランプTLは、複数の光源2と、各光源2からの光を導光させる環状の導光体3とを備えている。複数の光源2は、導光体3を正面(車両後方)側から見たときに、導光体3よりも内側に位置するように配置されている。導光体3は、ブレーキランプBRL、バックランプBKL及びウィンカーWLの周囲を囲むように配置されている。
複数の光源2は、赤色光(以下、単に光という。)Lを発するチップLED(SMDLED)からなる。また、チップLEDには、車両照明用の高出力(高輝度)タイプのものを使用している。各光源2は、このチップLEDが発する光Lを後方(車両前方)に向けて放射状に出射する。また、各光源2は、1つの基板(図示せず。)に実装された構成となっている。この場合、導光体3を正面(車両後方)側から見たときに、基板によって複数の光源2が直視されることを防ぐことが可能である。
導光体3は、全体として断面視で略円形状且つ平面視で丸みを帯びた略矩形環状の透光性部材からなる。導光体3には、例えばポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなど、空気よりも屈折率の高い材質のものを用いることができる。
導光体3は、複数の光源2から出射された光Lが各々入射する複数の入射部4と、複数の光源2からの光Lにより環状に発光する発光部5と、複数の入射部4と発光部5との各間を連結する複数の連結部6と、複数の連結部6と発光部5との各間で分岐された複数の分岐部7とを有している。このうち、複数の入射部4及び連結部6は、発光部5が発光する側(正面側)から導光体3を平面視したときに、発光部5よりも内側に設けられている。
テールランプTLでは、各光源2から出射された光Lを各入射部4から入射し、各連結部6の内部で導光される光Lを各分岐部7で分岐した後、各分岐部7を挟んだ発光部5の一方側及び他方側に向けて光Lを導光させる。そして、発光部5の内部で光Lを導光させる間に、導光体3の背面(一面)3a側に設けられた複数の反射カット8で反射された光Lを導光体3の延長方向に沿った面である前面(他面)3b側から外部へと出射することによって、発光部5を略均一に発光させる。
複数の反射カット8は、導光体3の背面3aにおいて、この導光体3の軸線方向と直交する方向に切り欠く溝部が導光体3の軸線方向に並ぶことによって構成されている。また、本実施形態では、複数の反射カット8の隣り合う間隔が等しくなっている。一方、複数の反射カット8は、発光部5を略均一に発光させるため、この発光部5の形状に合わせて、導光体3の前面3b側から出射される光Lの拡散度合いを制御してもよい。具体的には、発光部5において、第1の光L1及び第2の光L2の進行方向の手前側から奥側に向かって、複数の反射カット8の隣り合う間隔が漸次狭くなっていてもよい。
複数の入射部4は、各連結部6の一端(先端)側に位置して、各入射部4に対向して配置される光源2からの光Lを連結部8の内部へと入射する入射面により構成されている。具体的に、この入射部4は、光源2と対向する位置に、第1の集光入射面4aと、第2の集光入射面4bと、集光反射面4cとを有している。第1の集光入射面4aは、入射部4の中心部から前方に向かって凸となる自由曲面(非球面)により構成されている。第2の集光入射面4bは、第1の集光入射面4aの周囲を囲む位置から前方に突出した部分の略円筒状の内周面により構成されている。集光反射面4cは、第1の集光入射面4aの周囲を囲む位置から前方に突出した部分の略截頭円錐状の外周面により構成されている。
入射部4では、光源2から出射された光Lのうち、第1の集光入射面4aから入射した光Lを光軸寄りに集光させる。一方、第2の集光入射面4bから入射した光Lを集光反射面4cで反射(全反射)させることによって、光軸寄りに集光させる。これにより、入射部4では、光源2から放射状に出射された光Lが平行化した状態で連結部6(導光体3)の内部へと入射するように構成されている。
複数の連結部6は、各入射部4から後方に向かって延長され、且つ、各分岐部7に向かって略直角に折り曲げられた形状を有している。また、複数の連結部6は、隣り合う連結部6の間を連結するリテーナー6aによって保定されている。入射部4から入射した光Lは、連結部6の折り曲げ部分に設けられた反射面6bで反射された後、分岐部7に向かって導光される。
複数の分岐部7は、図2及び図3に示すように、当該分岐部7に入射した光Lの一部を発光部5(導光体3)の一方側に向けて反射する第1の傾斜面7aと、当該分岐部7に入射した光Lの一部を発光部5(導光体3)の他方側に向けて反射する第2の傾斜面7bとを有している。また、分岐部7は、これら第1の傾斜面7aと第2の傾斜面7bとが互いに逆向きに傾斜した状態で突き合わされた溝部9を有している。
分岐部7では、この分岐部7に入射する光Lのうち、第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、第1の傾斜面7aから発光部5の一端まで導光される第1の光L1の光路長と、第2の傾斜面7bから発光部5の他端まで導光される第2の光L2の光路長との差に応じて調整されている。
具体的には、第1の光L1の光路長と第2の光L2の光路長とのうち、光路長が長くなる方の傾斜面に入射する光の割合が、光路長が短くなる方の傾斜面に入射する光の割合よりも大きくなるように調整する。
なお、第1の傾斜面7aから第1の光L1が導光される発光部5の一端と、第2の傾斜面7bから第2の光L2が導光される発光部5の他端とは、光Lが入射する分岐部7に対して隣り合う一方(第1の傾斜面7a側)の分岐部7と、他方(第2の傾斜面7b側)の分岐部7とに対応する。また、第1の光L1の光路長と第2の光L2の光路長とは、これら隣り合う分岐部7の間の距離に相当する。
また、これら発光部5の一端及び他端は、必ずしも分岐部7である必要はなく、分岐部7から互いに逆向きに導光される第1の光L1と第2の光L2との終端部であればよい。例えば、導光体3の鋭角となる角部では、光の導光が遮断されるため、この導光体3の角部を発光部5の一端又は他端としてもよい。
ここで、導光体3の分岐部7における光Lの配分について、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、導光体3の分岐部7における光Lの配分を説明するため図であり、(a)は、光Lの配分がL1:L2=8:2の場合を示す断面図である。(b)は、光Lの配分がL1:L2=6:4の場合を示す断面図である。
本実施形態の車両用灯具1では、図4(a),(b)に示すように、第1の傾斜面7aと第2の傾斜面7aとの突き合わせ位置Tを分岐部7の中心軸Sに対して偏倚させることによって、分岐部7に入射する光Lのうち、第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが調整されている。
具体的に、図4(a)に示す場合は、第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、8:2となるように、中心軸Sに対する突き合わせ位置Tが調整されている。一方、図4(b)に示す場合は、第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、6:4となるように、中心軸Sに対する突き合わせ位置Tが調整されている。
なお、本実施形態の車両用灯具1では、分岐部7において、L1:L2=5:5や、L1:L2=10:0、L1:L2=0:10となるように、中心軸Sに対する突き合わせ位置Tを調整することも可能である。
また、本実施形態の車両用灯具1では、図3に示すように、複数の分岐部7のうち、一部の分岐部7Aについて、第1の傾斜面7aと第2の傾斜面7bとの何れか一方の傾斜面(本実施形態では第2の傾斜面7b)と突き合わされた状態で、何れか他方の傾斜面(本実施形態では第1の傾斜面7a)と同じ向きに傾斜した第3の傾斜面7cを有した構成となっている。すなわち、第3の傾斜面7cと第1の傾斜面7a(他方の傾斜面)とは、空気層Kを挟んで互いに平行に対向して配置されている。
この構成の場合、発光部5(導光体3)の内部で導光される光Lの一部(本実施形態では第1の光L1)を第3の傾斜面7cと第1の傾斜面7a(他方の傾斜面)との間で透過させることができる。
発光部5は、導光体3の前面3b側において平面視で丸みを帯びた略矩形環状の発光面を構成している。発光部5では、各分岐部7の第1の傾斜反射面7aで反射された光L1及び第2の傾斜反射面7bで反射された光L2が、この発光部5の内部で導光される間に、背面3a側の複数の反射カット8で反射された光Lが前面3b側から導光体3の外部へと出射される。これにより、発光部5を環状に発光させることができる。
ところで、本実施形態の車両用灯具1において、複数の入射部4、連結部6及び分岐部7は、ブレーキランプBRL側(導光体3の下部側)に偏在して設けられている。したがって、発光部5を略均一に発光させるためには、各光源2から出射された光LをバックランプBKL及びウィンカーランプWL側(導光体3の上部側)まで効率良く導光させる必要がある。
これに対して、本実施形態の車両用灯具1では、上述した分岐部7に入射する光Lのうち、第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、第1の傾斜面7aから発光部5の一端まで導光される第1の光L1の光路長と、第2の傾斜面7bから発光部5の他端まで導光される第2の光L2の光路長との差に応じて調整されている。また、複数の分岐部7のうち少なくとも2つは、第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、互いに異なるように設けられている。
例えば、図2に示す2つの分岐部7A,7Bのうち、上部側の分岐部7Aでは、その上部側の第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、その下部側の第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、10:0となるように設定されている。一方、下部側の分岐部7Bでは、その上部側の第1の傾斜面7aに入射する第1の光L1の割合と、その下部側の第2の傾斜面7bに入射する第2の光L2の割合とが、5:5となるように設定されている。
すなわち、本実施形態の車両用灯具1では、発光部5を略均一に発光させるため、第1の傾斜面7aから発光部5の一端まで導光される第1の光L1の光路長と、第2の傾斜面7bから発光部5の他端まで導光される第2の光L2の光路長との差に応じて、各光L1,L2の割合を振り分けている。
これにより、本実施形態の車両用灯具1では、各分岐部7を挟んだ発光部5の一方側と他方側とに向けて導光される光L1,L2の光路長の違いによる輝度(発光)ムラの発生を抑制しながら、発光部5をより均一に発光させることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記車両用灯具1では、実際の車両のデザイン等に合わせて、上記導光体3の形状などを適宜変更することが可能である。例えば、上記導光体3は環状に構成されたものとなっているが、このような構成に限らず、分岐部7から枝分かれ状に構成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、上述したリアコンビネーションランプに本発明を適用した場合を例示したが、リアコンビネーションランプを構成する場合、上述した構成の他にも、例えば、アウターレンズやリフレクター、エクステンションなどの他の部材と組み合わせることが可能である。
また、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリア側の車両用灯具に限らず、フロント側の車両用灯具に本発明を適用することも可能である。さらに、本発明が適用される車両用灯具については、上述したテールランプTLに限らず、光源と、導光体とを備え、光源から出射された光を導光体に設けられた入射部から入射し、導光体の内部で反射を繰り返しながら、導光体に設けられた分岐部で分岐された後、導光体の一方側及び他方側に向けて光を導光させると共に、導光体に設けられた複数の反射カットで反射された光を導光体の外部に出射することによって、分岐部を挟んだ導光体の一方側と他方側との間に亘って設けられた発光部を発光させる車両用灯具に対して本発明を幅広く適用することが可能である。
また、上記光源2については、光Lを放射状に出射するものであればよく、上述したLED以外にも、例えばレーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いることができる。また、発光素子が発する光の色については、上述した白色光に限らず、赤色光や橙色光など、その光源2の用途に応じて適宜変更することも可能である。
1…車両用灯具 2…光源 3…導光体 4…入射部 5…発光部 6…連結部 7…分岐部 7a…第1の傾斜面 7b…第2の傾斜面 7c…第3の傾斜面 8…反射カット 9…溝部 TL…テールランプ BRL…ブレーキランプ BKL…バックランプ WL…ウィンカーランプ L…光 L1…第1の光 L2…第2の光

Claims (5)

  1. 複数の光源と、導光体とを備え、前記複数の光源から出射された光を前記導光体に設けられた複数の入射部から入射し、前記導光体の内部で反射を繰り返しながら、前記複数の光源毎に前記導光体に設けられた分岐部で光を分岐した後、前記導光体の一方側及び他方側に向けて光を導光させながら、前記導光体の外部に光を出射することによって、前記複数の分岐部を挟んだ前記導光体の一方側と他方側との間に亘って設けられた発光部を発光させる車両用灯具であって、
    前記分岐部は、当該分岐部に入射した光の一部を前記導光体の一方側に向けて反射する第1の傾斜面と、当該分岐部に入射した光の一部を前記導光体の他方側に向けて反射する第2の傾斜面とを有し、
    前記分岐部に入射する光のうち、前記第1の傾斜面に入射する第1の光の割合と、前記第2の傾斜面に入射する第2の光の割合とが、前記第1の傾斜面から前記発光部の一端まで導光される第1の光の光路長と、前記第2の傾斜面から前記発光部の他端まで導光される第2の光の光路長との差に応じて調整されており、
    前記複数の分岐部のうち少なくとも2つは、前記第1の傾斜面に入射する第1の光の割合と、前記第2の傾斜面に入射する第2の光の割合とが、互いに異なるように設けられていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記分岐部は、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とが互いに逆向きに傾斜した状態で突き合わされた溝部を有し、
    前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との突き合わせ位置を前記分岐部の中心軸に対して偏倚させることによって、前記第1の傾斜面に入射する第1の光の割合と、前記第2の傾斜面に入射する第2の光の割合とが調整されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記分岐部は、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との何れか一方の傾斜面と突き合わされた状態で、何れか他方の傾斜面と同じ向きに傾斜した第3の傾斜面を有し、
    前記導光体の内部で導光される光の一部を前記第3の傾斜面と前記他方の傾斜面との間で透過させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記導光体は、前記複数の入射部及び前記複数の分岐部が設けられることによって、前記発光部が全体として環状に発光する構成を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記発光部が発光する側から前記導光体を平面視したときに、前記複数の入射部が前記発光部よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
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