JP2018067453A - レンズ体及び車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度ムラが発生することを抑制したレンズ体を提供する。【解決手段】光源の前方に配置されて、光源から放射状に出射された光の光軸に沿って、入射部と、出射面5とがこの順で配置されたレンズ体3であって、出射面5は、当該出射面5から出射される光Lの進行方向に対して、光軸を挟んだ水平方向の一端側よりも他端側が後退する方向に向かって所定の角度で傾斜しており、出射面5には、複数のプリズムカット6が水平方向に並んで設けられ、複数のプリズムカット6は、光軸を挟んで互いに逆向きに光軸から離間する方向に向けて第1の角度αで傾斜するように切り欠かれた複数の第1のカット面7aと、光軸を挟んだ水平方向の一端側において、第1のカット面7aの光軸から離間する側の端部に連続して、第1の角度αよりも急峻な第2の角度βで傾斜するように切り欠かれた複数の第2のカット面8とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ体及び車両用灯具に関する。
従来より、車両に搭載される車両用灯具として、発光ダイオード(LED)などの光源と、板状の導光レンズ(レンズ体)とを組み合わせたものが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
しかしながら、LEDは、指向性(直進性)が高いといった反面、光が拡散し難いといった特性を持ち合わせている。このため、車両用灯具では、導光レンズの出射面(発光面)のうちLEDの発光点に対応する部分が他の部分よりも強く光る、いわゆる輝度(発光)ムラが生じ易くなっている。
そこで、下記特許文献1に記載の車両用灯具では、導光レンズの出射面に複数のレンズカットを設けて、これら複数のレンズカットによりLEDからの光を前後方向に沿った平行光とし、輝度ムラの少ないライン状の発光を実現している。
特開2016−85827号公報
ところで、上述した車両用灯具では、車両先端又は後端側のコーナー部に付与されたスラント形状に合わせて、導光レンズの出射面にスラント角(傾ける向きによってはキャンバー角ともいう。)を付与することがある。例えば、出射面にキャンバー角が付与された導光レンズでは、車幅方向の内側よりも外側が後退する方向に向かって所定の角度で出射面を傾斜させている。
しかしながら、出射面にキャンバー角が付与された導光レンズでは、出射面を見る角度によって、上述した輝度ムラが顕著に現れることがあった。すなわち、出射面の正面側では均一な発光が得られる一方で、車幅方向の外側から出射面を見たときに、出射面に輝度の明暗が現れ、輝度ムラとして認識されることがあった。
また、このような輝度ムラは、出射面のキャンバー角が20°程度と小さい場合には、特に問題とならなかったものの、出射面のキャンバー角が30°〜50°程度と大きい場合には、より顕著に現れる。特に、複数のLEDを並べてライン状に発光させる場合、上述した輝度ムラの発生によって、点灯フィーリングの悪化が問題となっている。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、出射面を見る角度によって輝度ムラが発生することを抑制したレンズ体、並びにそのようなレンズ体を備えた車両用灯具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 光源の前方に配置されて、前記光源から放射状に出射された光の光軸に沿って、入射部と、出射面とがこの順で配置されたレンズ体であって、
前記出射面は、当該出射面から出射される光の進行方向に対して、前記光軸を挟んだ水平方向の一端側よりも他端側が後退する方向に向かって所定の角度で傾斜しており、
前記出射面には、複数のプリズムカットが水平方向に並んで設けられ、
前記複数のプリズムカットは、前記光軸を挟んで互いに逆向きに前記光軸から離間する方向に向けて第1の角度で傾斜するように切り欠かれた複数の第1のカット面と、前記光軸を挟んだ水平方向の一端側において、前記第1のカット面の前記光軸から離間する側の端部に連続して、前記第1の角度よりも急峻な第2の角度で傾斜するように切り欠かれた複数の第2のカット面とを含むことを特徴とするレンズ体。
〔2〕 前記出射面は、前記第1のカット面から出射される光を当該出射面に近づける方向に向けて屈折させ、前記第2のカット面から出射される光を当該出射面から遠ざかる方向に向けて屈折させることを特徴とする前記〔1〕に記載のレンズ体。
〔3〕 前記複数のプリズムカットのうち、少なくとも前記光軸を挟んで水平方向の他端側に並ぶプリズムカットの互いに隣り合う前記第1のカット面の各間に形成される隅部が湾曲した凹面により構成されていることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のレンズ体。
〔4〕 前記出射面は、水平方向に亘って湾曲した凸面形状を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のレンズ体。
〔5〕 前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載のレンズ体と、
前記レンズ体に向けて光を放射状に出射する光源とを備えることを特徴とする車両用灯具。
〔6〕 前記光源が発光ダイオードであることを特徴とする前記〔5〕に記載の車両用灯具。
〔7〕 前記出射面から出射される光のうち、前記第1のカット面により屈折される光が、車両の前後方向に沿って出射され、前記第2のカット面により屈折される光が、車両の前後方向よりも外側に向けて出射されることを特徴とする前記〔5〕又は〔6〕に記載の車両用灯具。
以上のように、本発明によれば、出射面にキャンバー角(スラント角)が付与されたレンズ体において、出射面を見る角度によって輝度ムラが発生することを抑制したレンズ体、並びにそのようなレンズ体を備えた車両用灯具を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るレンズ体を備えた車両用灯具の概略構成を示す水平断面図である。 図1に示す車両用灯具を構成する1つの発光ユニットを拡大して示す水平断面図である。 図2に示す発光ユニットが備えるレンズ体の入射部の構成を示し、(a)はその水平断面図、(b)はその鉛直断面図である。 図2に示す発光ユニットが備えるレンズ体の内側出射面の構成を示し、(a)はその光路図、(b)はその要部を拡大して示す光路図である。 図2に示す発光ユニットが備えるレンズ体の外側出射面の構成を示す光路図である。 従来のレンズ体の出射面から出射された光の光路を示す光路図である。 図6に示すレンズ体の出射面を車幅方向の外側から見たときの発光パターンを示す光度分布図である。 本発明のレンズ体の出射面から出射された光の光路を示す光路図である。 図8に示すレンズ体の出射面を車幅方向の外側から見たときの発光パターンを示す光度分布図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1に示す車両用灯具1について説明する。なお、図1は、車両用灯具1の概略構成を示す水平断面図である。また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具の前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具の左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、車両(図示せず。)の後部両端(本実施形態では左端側)に搭載されるテールランプ(尾灯)に本発明を適用したものである。なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
具体的に、この車両用灯具1は、図1に示すように、複数の光源2と、これら複数の光源2に各々対応して設けられた複数のレンズ体3とから構成される複数の発光ユニット10を備えている。また、複数のレンズ体3は、車幅方向(Y軸方向)に並んだ状態で結合されることによって、1つの導光レンズ(レンズ結合体)30を構成している。
なお、各発光ユニット10を構成する光源2及びレンズ体3は、基本的に同じ構成を有している。このため、1つの発光ユニット10(光源2及びレンズ体3)の具体的な構成について、図2を参照して説明する。なお、図2は、車両用灯具1を構成する1つの発光ユニット10を拡大して示す水平断面図である。
発光ユニット10は、図2に示すように、光源2と、光源2の前方(+X軸方向)に配置されたレンズ体3とを備えている。
光源2は、パッケージ内にLEDが搭載されたLEDモジュールである。LEDモジュールには、赤色光(以下、単に光という。)Lを発するLEDが用いられている。また、LEDには、車両照明用の高出力タイプのものが使用されている。光源2は、LEDモジュールが発する光Lをレンズ体3に向けて放射状に出射する。
なお、光源2については、光Lを放射状に出射するものであればよく、上述したLED以外にも、例えばレーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いることができる。また、光源2が発する光Lの色については、上述した赤色光に限らず、白色光や橙色光など、その光源2の用途に応じて適宜変更することが可能である。
レンズ体3は、光源2から放射状に出射された光Lの光軸AXに沿って、入射部4と、出射面5とが、この順で配置された構成を有している。また、レンズ体3は、水平断面(Y軸断面)において、入射部4から出射面5に向かって放射状に延びた形状を有し、且つ、鉛直断面(Z軸断面)において、平板形状を有している。
入射部4は、レンズ体3の後方(−X軸方向)側の面(後面)に位置して、この入射部4に対向して配置される光源2(正確には、光学設計上の基準点F)からの光Lをレンズ体3の内部へと入射させる入射面を構成している。
具体的に、この入射部4は、例えば図3(a),(b)に示すような構成を有している。なお、図3(a)は、レンズ体3の入射部4の構成を示す水平断面図、図3(b)は、レンズ体3の入射部4の構成を示す鉛直断面図である。
入射部4は、図3(a)に示す水平断面(Y軸断面)において、その中央に位置する凹面4aと、この凹面4aを挟んだ水平方向(XY平面と平行な方向)の両側に位置する2つの凸面4b,4cとを有している。
また、これら凹面4aと2つの凸面4b,4cとを結ぶ2つの連結点(変曲点)は、光軸AXを通る上下方向(高さ方向)の中央から上下両側に向かうに従って左右方向(幅方向)へと次第に離間するような曲面(レンズ面)形状を有している。また、これら2つの連結点は、光軸Axを通る上下方向の中央に位置する水平断面上において、光源2から見たときの光Lの出射角が半値角の1/2倍〜3/2倍となる方向に位置していることが好ましい。なお、本実施形態では、この出射角がほぼ半値角の1倍となる方向に位置している。
ここで、光源2に用いられるLEDは、一般に光Lの出射角が大きくなるに従って、その光度が低くなる指向特性を有している。このため、光源2から出射された光Lは、その中央が周辺よりも強い光度を有している。
これに対して、入射部4では、光源2から放射状に出射された光Lのうち、その中央において比較的高光度となる光を凹面4aにより屈折させることによって、この凹面4aから入射した光を出射面5の幅方向(Y軸方向)に亘って略均一に拡散させる。
一方、入射部4では、光源2から放射状に出射された光Lのうち、その周辺において比較的低光度となる光を2つの凸面4b,4cにより屈折させることによって、これら凸面4b,4cから入射した光を出射面5の幅方向(Y軸方向)に亘って略均一に集光させる。
したがって、この入射部4からレンズ体3の内部に入射した光Lは、レンズ体3の水平断面(Y軸断面)において、出射面5の幅方向(Y軸方向)に亘って光度がほぼ均一な光となって、出射面5に入射することになる。
一方、入射部4は、図3(b)に示す鉛直断面(Z軸断面)において、凸面4dを有している。凸面4dは、光軸AXを通る上下方向(高さ方向)の中央から上下両側に向かうに従って次第に傾斜するような曲面(レンズ面)形状を有している。
これにより、入射部4では、光源2から放射状に出射された光Lを凸部4dにより屈折させることによって、この凸面4dから入射した光を出射面5の高さ方向(Z軸方向)において平行に集光(コリメート)させる。
したがって、この入射部4からレンズ体3の内部に入射した光Lは、レンズ体3の鉛直断面(Z軸断面)において、光軸AXに対してほぼ平行な光(平行光)となって、出射面5に入射することになる。
出射面5は、図2に示すように、レンズ体3の前方(+X軸方向)側の面(前面)に位置して、入射部4から入射した光Lをレンズ体3の外部へと出射することにより発光する発光面を構成している。
ここで、図1に示す導光レンズ30は、複数のレンズ体3が水平方向に並んだ状態で、連結部31を介して隣り合うレンズ体3の出射面5側を互いに連結した構造を有している。また、導光レンズ30は、各レンズ体3の出射面5が結合されることによって、水平方向にライン状に延びる連続出射面5Aを有している。連続出射面5A(出射面5)は、水平方向(Y軸方向)に亘って湾曲した凸面形状を有している。
なお、レンズ体3(導光レンズ30)については、例えば、ポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなど、空気よりも屈折率の高い材質のものを用いることができる。また、レンズ体3(導光レンズ30)に透明樹脂を用いた場合は、金型を用いてレンズ体3(導光レンズ30)を成形することが可能である。
本実施形態の車両用灯具1では、車両後端側のコーナー部に付与されたスラント形状に合わせて、導光レンズ30(レンズ体2)の連続出射面5A(出射面5)にキャンバー角が付与されている。
キャンバー角が付与された連続出射面5A(出射面5)は、この連続出射面5A(出射面5)から出射される光Lの進行方向に対して、光軸AXを挟んだ水平方向(Y軸方向)の一端(+Y軸)側よりも他端(−Y軸)側が後退する方向(−X軸方向)に向かって所定の角度(以下、キャンバー角度という。)θで傾斜している。
なお、各発光ユニット10は、このキャンバー角度θに応じて、車両の前後方向(X軸方向)に延びる基準軸BXに対して、各光源2から出射される光Lの光軸AXの角度(以下、光軸角度という。)Φを変えながら配置されている。
また、出射面5から出射される光Lの進行方向は、概ね車両後方に向かう方向(+X軸方向)に対応している。また、光軸AXを挟んだ水平方向の一端側は、車幅方向の内側(+Y軸方向)に対応し、光軸AXを挟んだ水平方向の他端側は、車幅方向の外側(−Y軸方向)に対応している。
出射面5には、図2に示すように、複数のプリズムカット6が水平方向(Y軸方向)に並んで設けられている。複数のプリズムカット6は、出射面5の光軸AXを挟んだ水平方向の一方側の領域(以下、内側出射面という。)4aにおいて周期的に並ぶ複数の第1のプリズムカット6Aと、出射面5の光軸AXを挟んだ水平方向の他方側の領域(以下、外側出射面という。)4bにおいて周期的に並ぶ複数の第2のプリズムカット6Bとから構成されている。
第1のプリズムカット6aは、図4(a),(b)に示すように、第1のカット面7aと、第2のカット面8とを含む。なお、図4(a)は、内側出射面5aの構成を示す光路図、図4(b)は、内側出射面5aの要部を拡大して示す光路図である。
第1のカット面7aは、光軸AXから離間する方向(+Y軸方向)に向けて第1の角度αで傾斜するように切り欠かれている。
内側出射面5aは、各第1のプリズムカット6aの第1のカット面7aから出射される光L1を出射面5に近づける方向に向けて屈折させる。これにより、各第1のカット面7aから出射される光L1は、出射面5から出射される光Lの主配光成分として、車両の前後方向(X軸方向)に沿って互いに平行な光(平行光)となるように出射される。
第2のカット面8は、第1のカット面7aの光軸AXから離間する側(車幅方向の内側)の端部に連続して、第1の角度αよりも急峻な第2の角度β(<α)で傾斜するように切り欠かれている。
内側出射面5aは、この第2のカット面8から出射される光L2を出射面5から遠ざかる方向に向けて屈折させる。これにより、第2のカット面8により屈折される光L2は、出射面5から出射される光Lの副配光成分として、車両の前後方向(X軸方向)よりも外側(車幅方向の外側)に向けて出射される。
第2のプリズムカット6bは、図5に示すように、第1のカット面7bを含む。なお、図5は、外側出射面5bの構成を示す光路図である。
第1のカット面7bは、光軸AXを挟んで第1のプリズムカット6aを構成する第1のカット面7aとは逆向きに、光軸AXから離間する方向(−Y軸方向)に向けて第1の角度αで傾斜するように切り欠かれている。
外側出射面5bは、この第1のカット面7bから出射される光L3を出射面5に近づける方向に向けて屈折させる。これにより、第1のカット面7bにより屈折される光L1は、出射面5から出射される光Lの主配光成分として、車両の前後方向(X軸方向)に沿って出射される。
また、外側出射面5bでは、互いに隣り合う第1のカット面7bの各間に形成される隅部9が湾曲した凹面9aにより構成されている。この凹面9aは、第1のカット面7bを製造する上で、第2のプリズムカット6bの隅部9に発生する加工Rである。
外側出射面5bでは、このような凹面9aから漏洩した光L3が、第1のカット面7bにより屈折される光L1とは別に、車両の前後方向(X軸方向)よりも外側(車幅方向の外側)に向けて出射される。
一方、内側出射面5aでは、図4(b)に示すように、互いに隣り合う第1のカット面7bと第2のカット面8との各間に形成される隅部9が湾曲した凹面9bにより構成された場合でも、第1のプリズムカット6aと第2のプリズムカット6bとの傾ける向きの違いから、凹面9bで光L3を全反射するため、光L3が凹部9bから漏洩することはない。
ここで、従来のレンズ体として、本実施形態のレンズ体3を構成する出射面5において、第1のプリズムカット6aが第2のカット面8を含まずに、第1のカット面7aのみで構成された場合との比較を行った。
具体的に、従来のレンズ体の出射面5から出射された光Lの光路を図6に示す。また、図6では、上記レンズ体3と同等に部位については同じ符号を付すものとする。また、従来のレンズ体について、出射面5を車幅方向の外側から見たときの出射面5の発光パターンを図7に示す。
従来のレンズ体では、図6及び図7に示すように、車幅方向の外側から出射面5を見たときに、外側出射面5bでは、凹面9aから漏洩した光L3によって相対的に明るくなる(図7中の囲み部分を参照。)。一方、内側出射面5aでは、凹面9bから光L3が漏洩することがないため相対的に暗くなる。したがって、このような輝度の明暗が出射面5の輝度ムラとして認識されてしまう。
これに対して、本実施形態のレンズ体3の出射面5から出射された光の光路を図8に示す。なお、また、本実施形態のレンズ体3について、出射面5を車幅方向の外側から見たときの出射面5の発光パターンを図9に示す。
本実施形態のレンズ体3では、図8及び図9に示すように、上述した内側出射面5aにおいて、第2のカット面8により屈折される光L2を、車両の前後方向(X軸方向)よりも外側(車幅方向の外側)に向けて出射する。また、第2のカット面8から出射される光L2の光量は、凹面9aから漏洩した光L3の光量と等しくなるように、この第2のカット面8の大きさを設定する。
これにより、本実施形態のレンズ体3では、車幅方向の外側から出射面5を見たときに、外側出射面5bの凹面9aから漏洩した光L3と、内側出射面5aの第2のカット面8から出射される光L2とによって、出射面5の車幅方向の全域に亘って明るくなる発光させることができる。したがって、この出射面5に輝度ムラが発生することを抑制することが可能である。
以上のように、本実施形態では、出射面5にキャンバー角が付与されたレンズ体2において、出射面5を見る角度によって輝度ムラが発生することを抑制することが可能である。したがって、このようなレンズ体3を備える車両用灯具1では、連続出射面5Aにおいて、輝度ムラの少ないライン状の発光を実現することができ、良好な点灯フィーリングを得ることが可能である。
なお、上記複数のプリズムカット6では、上述した出射面5の湾曲した凸面形状に合わせて、各プリズムカット6a,6bの第1のカット面7a,7bにより屈折される光L1が平行光となるように、各第1のカット面7a,7bの第1の角度αが調整されていることが好ましい。
また、上記レンズ体3を金型を用いて成形する場合は、上述した加工Rとしての凹面9a,9bを省略することが可能である。すなわち、この場合は、図4(b)中の破線で示すように、隅部9を尖角形状とすることも可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態の車両用灯具1では、上記構成に加えて、レンズ体3(導光レンズ30)の出射面5(連続出射面5A)の前方に位置して、この出射面5(連続出射面5A)から出射された光Lを拡散させる拡散レンズ(図示せず。)を備えた構成としてもよい。
また、上記車両用灯具1では、レンズ体3の鉛直断面(Z軸断面)において平板形状を有した構成となっているが、このような構成に限らず、レンズ体3の鉛直断面(Z軸断面)において湾曲した形状を有した構成であってよい。
また、上記車両用灯具1では、レンズ体3の入射部4と出射面5とがレンズ体3の互いに対向する面(後面及び前面)に配置された構成となっているが、このような構成に限らず、入射部4をレンズ体3の上面又は下面側に配置し、入射部4から入射した光Lをレンズ体3の後面に位置する反射面から出射面5に向けて反射させる構成としてもよい。また、入射部4を構成する入射面の形状についても、上述した形状に限定されることなく、適宜変更することが可能である。
また、本発明は、上述した複数の発光ユニット10によって構成される車両用灯具1に適用したものに必ずしも限定されるものではなく、1つの発光ユニット10によって構成される車両用灯具に本発明を適用することも可能である。
また、本発明が適用される車両用灯具については、上述したテールランプ(尾灯)に本発明を適用したものに限らず、例えば、車両用前照灯(ヘッドランプ)、車幅灯(ポジションランプ)、補助前照灯(サブヘッドランプ)、前部(後部)霧灯(フォグランプ)、昼間点灯用(デイタイム・ランニング)ランプ、リッドランプ、ブレーキランプ(ストップランプ)、バックランプ、方向指示器(ウィンカーランプ)などの車両用灯具に対して、本発明を幅広く適用することが可能である。
1…車両用灯具 2…光源 3…レンズ体 4…入射部 5…出射面 5A…連続出射面 5a…内側出射面 5b…外側出射面 6…プリズムカット 6a…第1のプリズムカット 6…第2のプリズムカット 7a,7b…第1のカット面 8…第2のカット面 9…隅部 9a,9b…凹面 10…発光ユニット 30…導光レンズ 31…連結部

Claims (7)

  1. 光源の前方に配置されて、前記光源から放射状に出射された光の光軸に沿って、入射部と、出射面とがこの順で配置されたレンズ体であって、
    前記出射面は、当該出射面から出射される光の進行方向に対して、前記光軸を挟んだ水平方向の一端側よりも他端側が後退する方向に向かって所定の角度で傾斜しており、
    前記出射面には、複数のプリズムカットが水平方向に並んで設けられ、
    前記複数のプリズムカットは、前記光軸を挟んで互いに逆向きに前記光軸から離間する方向に向けて第1の角度で傾斜するように切り欠かれた複数の第1のカット面と、前記光軸を挟んだ水平方向の一端側において、前記第1のカット面の前記光軸から離間する側の端部に連続して、前記第1の角度よりも急峻な第2の角度で傾斜するように切り欠かれた複数の第2のカット面とを含むことを特徴とするレンズ体。
  2. 前記出射面は、前記第1のカット面から出射される光を当該出射面に近づける方向に向けて屈折させ、前記第2のカット面から出射される光を当該出射面から遠ざかる方向に向けて屈折させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ体。
  3. 前記複数のプリズムカットのうち、少なくとも前記光軸を挟んで水平方向の他端側に並ぶプリズムカットの互いに隣り合う前記第1のカット面の間の隅部が湾曲した凹面を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ体。
  4. 前記出射面は、水平方向に亘って湾曲した凸面形状を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のレンズ体。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のレンズ体と、
    前記レンズ体に向けて光を放射状に出射する光源とを備えることを特徴とする車両用灯具。
  6. 前記光源が発光ダイオードであることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記出射面から出射される光のうち、前記第1のカット面により屈折される光が、車両の前後方向に沿って出射され、前記第2のカット面により屈折される光が、車両の前後方向よりも外側に向けて出射されることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用灯具。
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