JP6899988B1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

第1のプログラム、および第2のプログラムを記憶する記憶装置(13,14)と、移設検知装置(20)と通信を行い、移設検知装置(20)から異常な信号を取得した場合、第2のプログラムを読み込み実行し、その他の場合、第1のプログラムを読み込み実行する制御部(11)と、記憶装置(13,14)、および制御部(11)に電源を供給する電源部(12)と、を備える。

Description

本開示は、移設防止機能を有する数値制御装置および移設検知装置に関する。
数値制御装置を用いた工作機械には、輪郭制御をすることができる軸数が5以上のものと4以下のものとがある。輪郭制御をすることができる軸数が5以上の工作機械は、複雑な加工ができるため、輸出管理が厳格化される傾向にある。そのため、輪郭制御をすることができる軸数が5以上の工作機械は、輸出管理の手段として移設防止機能を有する必要がある。特許文献1には、工作機械が、圧電センサで振動が検出された場合、電源部からMPU(Micro Processing Unit)に電源を供給し、MPUの制御によって移設検知装置が移設の有無を判定することで、移設を検出する機能を実現しつつ省電力化を可能にする技術が開示されている。
特開2018−147346号公報
しかしながら、特許文献1に記載の工作機械は、ハードウェアの改造によって移設防止機能が無効化される可能性がある、という問題があった。具体的には、特許文献1に記載の工作機械において、圧電センサと電源IC(Integrated Circuit)との間の信号線、MPUと第二スイッチとの間の信号線、および移設検知装置とMPUとの間の信号線のうち少なくとも1つの信号線が切断された場合、MPUは、移設検知装置から工作機械が移設した旨の判定結果を受け取ることができない。つまり、不正使用を防ぐ必要のある機能である5軸以上の輪郭制御機能を、移設検知機能の無効化によって不正に使用される可能性があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ハードウェアの改造による移設防止機能の無効化を回避可能な数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、軸数が5軸以上の工作機械で使用される数値制御装置である。数値制御装置は、工作機械に対して5軸以上の輪郭制御が可能な第1の輪郭制御用ハードウェアと、工作機械に対して4軸以下の輪郭制御が可能な第2の輪郭制御用ハードウェアと、数値制御装置の移設を検知可能な移設検知装置において数値制御装置の移設が検知された場合、第1の輪郭制御用ハードウェアを機能しないように制御する輪郭制御部と、を備えることを特徴とする。
本開示に係る数値制御装置は、ハードウェアの改造による移設防止機能の無効化を回避できる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る数値制御装置、移設検知装置、および表示装置の構成例を示す図 本実施の形態に係る数値制御装置の動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る数値制御装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る数値制御装置および移設検知装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る数値制御装置10、移設検知装置20、および表示装置30の構成例を示す図である。数値制御装置10は、移設検知装置20、表示装置30、および工作機械40に接続される。数値制御装置10は、軸数が5軸以上の工作機械40で使用される装置である。移設検知装置20は、接続される数値制御装置10の移設を検知可能な装置である。
まず、数値制御装置10の構成について説明する。図1に示すように、数値制御装置10は、制御部11と、電源部12と、記憶装置13,14と、外部I/F(InterFace)15と、を備える。制御部11は、輪郭制御部111と、記憶装置I/F電源回路112と、記憶装置I/F113,114と、を備える。数値制御装置10は、記憶装置I/F113および記憶装置13によって、工作機械40に対して5軸以上の輪郭制御が可能な5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を構成している。また、数値制御装置10は、記憶装置I/F114および記憶装置14によって、工作機械40に対して4軸以下の輪郭制御が可能な4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を構成している。5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16のことを第1の輪郭制御用ハードウェアと称し、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17のことを第2の輪郭制御用ハードウェアと称することがある。
電源部12は、数値制御装置10が電源オンの状態の場合、制御部11、および記憶装置13,14に電源を供給し、外部I/F15を経由して移設検知装置20に電源を供給する。電源部12は、図示しない外部の電源から供給された直流電源を各構成に供給してもよいし、図示しない外部の商用電源などから交流電源の供給を受け、交流電源から直流電源を生成して各構成に供給してもよい。電源部12は、数値制御装置10が電源オフの状態の場合、制御部11、および記憶装置13,14に電源を供給せず、外部I/F15を経由して移設検知装置20に電源を供給しない。
記憶装置13は、工作機械40に対して数値制御装置10が5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを格納している第1の記憶装置である。5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムは、第1のプログラムである。
記憶装置14は、工作機械40に対して数値制御装置10が4軸以下の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを格納している第2の記憶装置である。4軸以下の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムは、第2のプログラムである。
外部I/F15は、数値制御装置10と移設検知装置20とを接続可能なインタフェースである。
制御部11は、数値制御装置10の制御処理を実行する。制御部11において、記憶装置I/F電源回路112は、電源部12から電源の供給を受けると、輪郭制御部111の制御に基づいて、記憶装置I/F113,114への制御用電源を生成して電源供給を行う。記憶装置I/F電源回路112は、輪郭制御部111の制御に基づいて、移設検知装置20において数値制御装置10の移設が検知されていない状態では記憶装置I/F113,114に電源供給を行い、移設検知装置20において数値制御装置10の移設が検知された状態では記憶装置I/F114のみに電源供給を行う。
記憶装置I/F113は、制御部11と記憶装置13とを接続し、制御部11および記憶装置13が通信を行うためのインタフェースである。記憶装置I/F113は、輪郭制御部111の制御に基づいて、記憶装置13に記憶されているプログラムを読み書き可能な第1の記憶装置インタフェースである。
記憶装置I/F114は、制御部11と記憶装置14とを接続し、制御部11および記憶装置14が通信を行うためのインタフェースである。記憶装置I/F114は、輪郭制御部111の制御に基づいて、記憶装置14に記憶されているプログラムを読み書き可能な第2の記憶装置インタフェースである。
輪郭制御部111は、移設検知装置20が備える後述する記憶装置26に格納されているログに基づいて、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への電源供給を制御する。具体的には、輪郭制御部111は、移設検知装置20が備える記憶装置26に数値制御装置10が移設されたことを示す移設有のログがあった場合、移設検知装置20において数値制御装置10の移設が検知されたと判断することができる。輪郭制御部111は、移設検知装置20において数値制御装置10の移設が検知された場合、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への電源供給を遮断し、記憶装置13への読み書きを電気的に遮断する。このように、輪郭制御部111は、移設検知装置20において数値制御装置10の移設が検知された場合、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を機能しないように制御する。
つぎに、移設検知装置20の構成について説明する。図1に示すように、移設検知装置20は、電源制御回路21と、電子スイッチ22と、センサ23と、AD(Analog to Digital)変換器24と、制御部25と、記憶装置26と、を備える。移設検知装置20は、数値制御装置10の外部I/F15を経由して数値制御装置10に接続される。なお、移設検知装置20および数値制御装置10については、数値制御装置10が別ユニットの移設検知装置20を搭載する形態、すなわち別ユニットの移設検知装置20が数値制御装置10に搭載される形態であってもよい。
センサ23は、数値制御装置10の移設を検知するためのセンサである。センサ23は、1つのセンサであってもよいし、複数のセンサであってもよい。センサ23は、例えば、加速度センサ、角速度センサ、および振動センサのうち1つ以上のセンサを実装する。センサ23は、数値制御装置10の移設の際に生じる慣性の変化、例えば、傾き、動き、振動、衝撃などを検出する。移設検知装置20は、センサ23として複数の種類のセンサを備えることによって、数値制御装置10の移設の検知の精度を向上させ、誤検知を低減させることができる。
AD変換器24は、センサ23で検出されたアナログデータの検出値をAD変換、すなわちデジタルデータの検出値に変換する変換器である。
制御部25は、AD変換器24で変換後のデジタルデータの検出値と、記憶装置26に予め記憶されている数値制御装置10の移設を判定するための閾値と、を比較する。制御部25は、検出値が閾値を超えた場合、数値制御装置10が移設されたと判断し、数値制御装置10が移設されたことを示す移設有のログを記憶装置26に格納させる。制御部25は、数値制御装置10からの要求に基づいて、記憶装置26における移設有のログの有無を数値制御装置10に通知する。
記憶装置26は、数値制御装置10の移設を判定するための閾値を記憶する。閾値については、センサ23の検出誤差、AD変換器24の誤差、移設検知装置20で使用される部品のバラつき、数値制御装置10の移設の際の実測値などを考慮して、移設検知装置20の製造者などが予め計算して記憶装置26に記憶させておく。また、記憶装置26は、移設検知装置20の動作状態を示すログを格納する。動作状態を示すログには、移設検知装置20の制御部25が、数値制御装置10が移設されたと判断した判断結果である前述の移設有のログが含まれる。
電源制御回路21は、バックアップ用の二次バッテリ211を備える。電源制御回路21は、数値制御装置10の電源オン時、外部I/F15を経由して数値制御装置10の電源部12から電源の供給を受ける。電源制御回路21は、数値制御装置10の電源部12から電源の供給を受けている場合、電源切替信号によって電子スイッチ22を制御して、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26の電源供給元として数値制御装置10の電源部12を選択する。また、電源制御回路21は、数値制御装置10の電源部12から電源の供給を受けている場合、数値制御装置10の電源部12から供給される電源を用いて、バックアップ用の二次バッテリ211を充電する。なお、電源制御回路21は、数値制御装置10の電源オン時に外部I/F15を経由して数値制御装置10の電源部12から供給される電源の供給路の電圧を測定しているものとする。
前述のように、数値制御装置10は、電源オンから電源オフになると、外部I/F15を経由した移設検知装置20への電源の供給を停止する。電源制御回路21は、電源の供給路の電圧の低下によって、数値制御装置10の電源がオンからオフに切り替わったことを検知する。電源制御回路21は、電源の供給路の電圧が、制御部25が動作可能な下限の電圧にマージンを加味した前述の閾値以下になった場合、電子スイッチ22に対して電源切替信号を出力して電子スイッチ22を制御し、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26の電源供給元を切り替える。具体的には、電源制御回路21は、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26の電源供給元として、電源制御回路21の二次バッテリ211を選択する。すなわち、電源制御回路21は、数値制御装置10の電源オフ時に、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26に電源供給する。これにより、移設検知装置20は、数値制御装置10の電源オフ時においても動作を継続、すなわち、継続して数値制御装置10を監視し、数値制御装置10の移設を検知することができる。なお、電源制御回路21は、バックアップ用の構成として、二次バッテリ211に替えて、図示しないコンデンサを備えていてもよい。
つぎに、表示装置30の構成について説明する。図1に示すように、表示装置30は、表示部31を備える。表示部31は、数値制御装置10の制御部11の制御によって、数値制御装置10および工作機械40の状態などをオペレータに対して表示する。表示部31は、例えば、数値制御装置10が移設されたことによって数値制御装置10の機能が制限されている場合、数値制御装置10の制御部11の制御によって、数値制御装置10の機能が制限されている状態にあることを示すアラーム表示などを表示する。
工作機械40は、軸数が5以上であって、複数の工具を用いて加工ワークを加工することができる装置である。工作機械40は、例えば、切削加工を行う装置であるが、これに限定されない。工作機械40は、レーザ加工を行う装置、放電加工を行う装置などであってもよい。なお、数値制御装置10および工作機械40については、工作機械40が数値制御装置10を搭載する形態、すなわち数値制御装置10が工作機械40に搭載される形態であってもよい。この場合、数値制御装置10が移設されることは、数値制御装置10を搭載する工作機械40が移設されることと同じである。
つづいて、数値制御装置10の動作について詳細に説明する。数値制御装置10の電源起動時、数値制御装置10の輪郭制御部111は、移設検知装置20の制御部25との間で通信を行う。輪郭制御部111は、制御部25を介して、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログが格納されているか否かを確認することによって、数値制御装置10の電源オフの間に数値制御装置10が移設されたか否かを判断する。具体的には、輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログが格納されていない場合、数値制御装置10の電源オフの間に数値制御装置10が移設されていないと判断する。輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログが格納されている場合、数値制御装置10の電源オフの間に数値制御装置10が移設されたと判断する。
輪郭制御部111が移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログが格納されているか否かを確認する方法については、特に限定されない。例えば、輪郭制御部111が、移設検知装置20の制御部25に対して、記憶装置26における移設有のログの有無の情報を要求し、移設検知装置20の制御部25が、輪郭制御部111に対して記憶装置26における移設有のログの有無の情報を通知する。なお、輪郭制御部111は、移設検知装置20の制御部25に対して記憶装置26に格納されているログの読み出しを要求して取得し、取得したログに移設有のログが含まれるか否かを確認してもよい。
輪郭制御部111は、数値制御装置10が移設されていないと判断した場合、記憶装置I/F113を経由して記憶装置13に格納されているプログラムを読み込み、記憶装置I/F114を経由して記憶装置14に格納されているプログラムを読み込む。数値制御装置10は、記憶装置13に格納されている5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラム、および記憶装置14に格納されている4軸以下の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを実行し、工作機械40を制御する。
輪郭制御部111は、数値制御装置10が移設されたと判断した場合、記憶装置I/F電源回路112を制御して、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源を遮断する。輪郭制御部111が移設検知装置20の記憶装置26から移設有のログを読み込んだ場合は、異常な場合である。これにより、輪郭制御部111は、記憶装置I/F113を経由して記憶装置13に格納されたプログラムを読み込むことができず、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする。この場合、輪郭制御部111は、記憶装置I/F114を経由して記憶装置14に格納されたプログラムを読み込むことで、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にする。すなわち、数値制御装置10は、記憶装置14に格納されている4軸以下の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを実行し、工作機械40を制御する。このように、輪郭制御部111は、数値制御装置10が移設されたと判断した場合、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする機能制限を行う。
具体的には、数値制御装置10が移設されていない場合、記憶装置I/F電源回路112は、電源部12から電力の供給を受け、輪郭制御部111の制御によって、記憶装置I/F113用の制御用電源を生成して記憶装置I/F113に供給し、記憶装置I/F114用の制御用電源を生成して記憶装置I/F114に供給する。記憶装置I/F113は、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113用の制御用電源の供給を受けている間、記憶装置13に格納されているプログラムの読み込みができる。記憶装置I/F114は、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F114用の制御用電源の供給を受けている間、記憶装置14に格納されているプログラムの読み込みができる。
これに対して、数値制御装置10が移設された場合、記憶装置I/F電源回路112は、輪郭制御部111の制御によって、記憶装置I/F113用の制御用電源を生成せず、記憶装置I/F113に対して記憶装置I/F113用の制御用電源を供給しない。なお、記憶装置I/F電源回路112は、数値制御装置10が移設された場合でも、記憶装置I/F114用の制御用電源を生成して記憶装置I/F114に供給する。数値制御装置10が移設された場合、記憶装置I/F電源回路112は、記憶装置I/F113用の制御用電源のみ生成を停止し、記憶装置I/F113への制御用電源の供給のみを遮断することで、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16の機能を停止、すなわち無効にする。
ここで、制御部11が1つの電気部品、例えば、システムLSI(Large Scale Integration)で構成されている場合、記憶装置I/F電源回路112、および記憶装置I/F113は同一のシステムLSIに含まれる。この場合、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源の電源線は、システムLSI内で閉じた回路になっている。そのため、数値制御装置10を移設した者は、制御部11、すなわちシステムLSIの外部から、記憶装置I/F113に電源を接続して制御用電源を供給して、記憶装置I/F113をオンさせることはできない。
また、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源を遮断した状態において、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への電源線は、システムLSI内で0V(GND)に接地されている。そのため、数値制御装置10を移設した者は、改造によって記憶装置I/F113の電源線をシステムLSIから引き出し、外付け電源を接続して記憶装置I/F113をオンさせることはできない。
また、システムLSIのロジック回路は、基板への実装前に設定済みであり、基板実装後に書き換えはできない。そのため、数値制御装置10を移設した者は、ロジック回路の書き換えによって記憶装置I/F113をオンさせることはできない。
つぎに、数値制御装置10に移設検知装置20が接続されていない場合の扱いについて説明する。数値制御装置10の電源起動時、数値制御装置10の輪郭制御部111は、数値制御装置10に移設検知装置20が接続されているか否かを判断する。輪郭制御部111は、数値制御装置10に移設検知装置20が接続されていない場合、移設を検知した場合と同様に、記憶装置I/F電源回路112を制御して、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源を遮断する。数値制御装置10に移設検知装置20が接続されていない場合は、異常な場合である。すなわち、通信エラーの場合は、異常な場合である。これにより、輪郭制御部111は、記憶装置I/F113を経由して記憶装置13に格納されたプログラムを読み込むことができず、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする。この場合、輪郭制御部111は、記憶装置I/F114を経由して記憶装置14に格納されたプログラムを読み込むことで、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にする。このように、輪郭制御部111は、数値制御装置10に移設検知装置20が接続されていないと判断した場合にも、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする機能制限を行う。
具体的には、数値制御装置10の電源オン中、輪郭制御部111は、移設検知装置20の制御部25と通信を行っている。数値制御装置10の外部I/F15から移設検知装置20が取り外された場合、輪郭制御部111は、数値制御装置10と移設検知装置20との間の通信信号線の切断によって、移設検知装置20の制御部25との通信ができなくなり、通信エラーとなる。輪郭制御部111は、通信エラー時に発生する通信エラー割込みによって、数値制御装置10の外部I/F15から移設検知装置20が取り外されたと判断することができる。
輪郭制御部111は、数値制御装置10の電源オン中に数値制御装置10の外部I/F15から移設検知装置20が取り外されたと判断した場合、数値制御装置10の移設が検知された場合と同様に、記憶装置I/F電源回路112を制御して、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源を遮断する。これにより、輪郭制御部111は、記憶装置I/F113を経由して記憶装置13に格納されたプログラムを読み込むことができず、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする。この場合、輪郭制御部111は、記憶装置I/F114を経由して記憶装置14に格納されたプログラムを読み込むことで、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にする。このように、輪郭制御部111は、数値制御装置10の電源オン中に数値制御装置10の外部I/F15から移設検知装置20が取り外されたと判断した場合、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする機能制限を行う。
移設検知装置20において、センサ23、AD変換器24、制御部25、記憶装置26、および電源制御回路21は、外部I/F15を経由して数値制御装置10の電源部12から電力が供給される。
移設検知装置20の電源制御回路21は、バックアップ用の二次バッテリ211を備え、数値制御装置10の電源オン中に数値制御装置10の電源部12から外部I/F15を経由して電源供給される。数値制御装置10の電源オン中、二次バッテリ211は、電源制御回路21によって充電される。数値制御装置10の電源オフ時、電源制御回路21は、数値制御装置10の電源部12から供給される電源の供給路の電圧低下を検知し、検知した電圧が制御部25の動作可能な下限の電圧にマージンを加味した閾値に達すると、移設検知装置20の電子スイッチ22に電源切替信号を出力する。電源制御回路21が、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26への電源供給経路を数値制御装置10の電源部12から二次バッテリ211に切り替えることによって、移設検知装置20は、数値制御装置10が電源オフになっても動作を継続することができる。
数値制御装置10が移設された場合、数値制御装置10の電源オンオフの状態にかかわらず、移設検知装置20の制御部25は、AD変換器24から取得したデジタルデータの検出値と記憶装置26に予め記憶されている閾値との比較を行い、数値制御装置10が移設されたと判断し、移設有のログを記憶装置26に格納させる。また、数値制御装置10の電源オフ中に数値制御装置10から移設検知装置20が外され、数値制御装置10の移設後に移設検知装置20が元の数値制御装置10に接続された場合、移設検知装置20の制御部25は、AD変換器24から取得したデジタルデータの検出値から、移設検知装置20が数値制御装置10から取り外された際の慣性の変化、例えば、傾き、動き、振動、衝撃などを検出することができる。この場合も、移設検知装置20の制御部25は、数値制御装置10が移設されたと判断し、移設有のログを記憶装置26に格納させる。
移設検知装置20のセンサ23が断線、短絡などによって故障した場合、AD変換器24でアナログデータの検出値から変換されたデジタルデータの検出値は、記憶装置26に予め記憶されている閾値を超えた一定値になる。移設検知装置20のセンサ23が断線、短絡などによって故障した場合は、異常な場合である。この場合、移設検知装置20の制御部25は、移設検知装置20の異常と判断する。移設検知装置20の制御部25は、移設検知装置20の内部で異常を検知した場合は移設検知装置20の異常を示す装置異常のログを記憶装置26に格納させる。移設検知装置20の制御部25は、数値制御装置10からの要求に基づいて、装置異常のログの有無を数値制御装置10に通知する。
数値制御装置10の輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に装置異常のログがある場合、移設検知装置20が正常に移設検知できない状態にあると判断し、移設検知装置20が数値制御装置10の移設を検知した場合と同様の制御を行う。すなわち、輪郭制御部111は、記憶装置I/F電源回路112を制御して、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源を遮断する。これにより、輪郭制御部111は、記憶装置I/F113を経由して記憶装置13に格納されたプログラムを読み込むことができず、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする。この場合、輪郭制御部111は、記憶装置I/F114を経由して記憶装置14に格納されたプログラムを読み込むことで、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にする。このように、輪郭制御部111は、移設検知装置20が正常に移設検知できない状態であると判断した場合、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする機能制限を行う。
数値制御装置10の電源オフ中に移設検知装置20の電源制御回路21が備える二次バッテリ211の電圧が低下して制御部25が動作可能な下限の電圧に達した場合、制御部25は、移設検知装置20の異常と判断し、装置異常のログを記憶装置26に格納させる。
数値制御装置10の輪郭制御部111は、数値制御装置10が機能制限状態にある場合、表示装置30の表示部31を制御して表示部31に「5軸制御無効」などのアラーム表示を表示させることによって、数値制御装置10が機能制限状態にあることをオペレータが操作の際に視覚的に把握できるようにする。オペレータは、表示装置30の表示部31に表示されたアラーム表示を確認することによって、数値制御装置10において5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16が無効になり、機能制限されていることを認識することができる。
数値制御装置10が機能制限状態にあってオペレータが5軸以上の輪郭制御を行おうとした場合、数値制御装置10では、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16は無効になっており、5軸以上の輪郭制御用のプログラムの読み書き不可であるため、5軸以上の輪郭制御のプログラムは動作しない。なお、数値制御装置10が機能制限状態にある場合でも、数値制御装置10では、4軸以下の輪郭制御のプログラムは動作することができる。オペレータは、数値制御装置10を使用して、4軸以下の輪郭制御を行うことができる。
数値制御装置10の動作を、フローチャートを用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る数値制御装置10の動作を示すフローチャートである。
オペレータは、数値制御装置10および表示装置30の電源をオンにして(ステップS1)、各装置を起動する。移設検知装置20の電源制御回路21は、数値制御装置10の電源オンによる電源部12の電圧を検知する。電源制御回路21は、電源部12の電圧が定格電圧に達すると、移設検知装置20の電子スイッチ22に電源切替信号を出力し、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26への電源供給経路を二次バッテリ211から数値制御装置10の電源部12に切り替える。
数値制御装置10は、数値制御装置10および表示装置30の電源がオンされ、各装置のシステム起動後、以降で説明するステップS3およびステップS4のループ処理を開始する(ステップS2)。
数値制御装置10の輪郭制御部111は、移設検知装置20と数値制御装置10との間で通信が可能か否かを確認する(ステップS3)。詳細には、輪郭制御部111は、移設検知装置20の制御部25と数値制御装置10の輪郭制御部111との間で通信が可能か否かを確認する。輪郭制御部111は、移設検知装置20が数値制御装置10に接続され通信可能な場合(ステップS3:Yes)、ステップS4に進む。輪郭制御部111は、移設検知装置20の取り外し、故障などによって通信不可の場合(ステップS3:No)、移設検知装置20の異常と判断してステップS6に進む。
移設検知装置20が数値制御装置10に接続され通信可能な場合(ステップS3:Yes)、輪郭制御部111は、移設検知装置20の制御部25との通信によって記憶装置26に格納されているログを監視する。詳細には、制御部25は、記憶装置26における、移設有のログおよび装置異常のログの有無の情報を輪郭制御部111に送信する。輪郭制御部111は、制御部25から取得した情報に基づいて、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログまたは装置異常のログがあるか否かを確認する(ステップS4)。輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログがある場合(ステップS4:Yes)、数値制御装置10が移設されたと判断してステップS6に進む。輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に装置異常のログがある場合(ステップS4:Yes)、移設検知装置20に異常があると判断してステップS6に進む。なお、輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログおよび装置異常のログの両方がある場合も(ステップS4:Yes)、ステップS6に進む。輪郭制御部111は、移設検知装置20の記憶装置26に移設有のログおよび装置異常のログのどちらも無い場合(ステップS4:No)、ループ処理によってステップS3に戻る。
数値制御装置10は、数値制御装置10および表示装置30のシステム起動後、ステップS3およびステップS4の1つのループ処理が終了すると、ステップS3に戻ってつぎのステップS3およびステップS4のループ処理を実施する(ステップS5)。
輪郭制御部111は、ステップS3:NoまたはステップS4:Yesの場合、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にしつつ、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にする機能制限を行う(ステップS6)。詳細には、輪郭制御部111は、記憶装置I/F電源回路112を制御して、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源を遮断する。すなわち、輪郭制御部111は、移設検知装置20が備える記憶装置26に、数値制御装置10が移設されたことを示す移設有のログ、および移設検知装置20の異常を示す装置異常のログのうち少なくとも1つが格納されている場合、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への電源供給を遮断する。これにより、輪郭制御部111は、記憶装置I/F113を介して記憶装置13に格納されたプログラムを読み込むことができず、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にする。輪郭制御部111は、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F114への電源の供給は継続させることで、記憶装置I/F114を介して記憶装置14に格納されたプログラムを読み込むことができ、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にする。これにより、数値制御装置10は、誤検知によって機能制限を行った場合でも、4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にしていることから、顧客への影響を少なくすることができる。
輪郭制御部111は、表示装置30の表示部31を制御して、数値制御装置10が機能制限状態にあることを示す警告表示、すなわちアラーム表示を表示部31に表示させる(ステップS7)。表示部31は、輪郭制御部111の制御によって「5軸制御無効」などのアラーム表示を表示することで、数値制御装置10が機能制限状態にあることをオペレータが操作の際に視覚的に把握できるようにする。オペレータは、表示装置30の表示部31に表示された内容を確認することによって、ステップS6の状態、すなわち数値制御装置10において5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16が無効になり、機能制限されていることを認識することができる。
移設検知装置20は、数値制御装置10、移設検知装置20などの各装置の修理、保守などのサービスを行うエンジニアによる、数値制御装置10の機能制限を解除するための解除操作を受け付ける(ステップS8)。エンジニアは、数値制御装置10が機能制限状態にある場合、移設検知装置20が数値制御装置10に接続された状態で移設検知装置20の記憶装置26に格納されている移設有のログをクリアすることで、数値制御装置10の機能制限の解除が可能である。なお、記憶装置26に格納されている移設有のログをクリアする方法は、ユーザに公開しないこととする。これにより、ユーザは、記憶装置26に格納されている移設有のログを勝手にクリアすることはできない。また、移設検知装置20の記憶装置26に装置異常のログがある場合は移設検知装置20の異常であるため、エンジニアは、移設検知装置20を修理または交換する。エンジニアは、移設検知装置20が正常に動作する状態に復旧することによって、数値制御装置10の機能制限を解除することができる。
エンジニアによる解除操作の後、数値制御装置10の輪郭制御部111は、移設検知装置20と数値制御装置10との間で通信を開始する(ステップS9)。ここでは、移設検知装置20と数値制御装置10との間で正常に通信が行われているものとする。
輪郭制御部111は、記憶装置I/F電源回路112を制御して、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113へ制御用電源を供給させ、記憶装置I/F113が記憶装置13に格納されたプログラムを読み込み可能な状態に戻す。これにより、輪郭制御部111は、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を有効にすることで、数値制御装置10の機能制限を解除する(ステップS10)。
輪郭制御部111は、表示装置30の表示部31を制御して、数値制御装置10が機能制限状態にあることを示す表示部31のアラーム表示を解除させる(ステップS11)。
オペレータは、数値制御装置10および表示装置30の電源をオフにする(ステップS12)。移設検知装置20の電源制御回路21は、数値制御装置10の電源部12の電圧低下を検知し、制御部25が動作可能な下限の電圧にマージンを加味した閾値に達すると、移設検知装置20の電子スイッチ22に電源切替信号を出力する。移設検知装置20は、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26への電源供給経路を数値制御装置10の電源部12から二次バッテリ211に切り替えることによって、数値制御装置10および表示装置30の電源オフ後も動作、すなわち数値制御装置10の移設の監視を継続することができる。なお、ステップS3およびステップS4のループ処理を実施中に数値制御装置10の電源がオフされた場合も同様に、移設検知装置20は、センサ23、AD変換器24、制御部25、および記憶装置26への電源供給経路を数値制御装置10の電源部12から二次バッテリ211に切り替え、数値制御装置10の移設の監視を継続することができる。
ここで、数値制御装置10のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る数値制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、数値制御装置10は、プロセッサ91と、メモリ92と、インタフェース回路93と、を備えるコンピュータを含む。
プロセッサ91、メモリ92、およびインタフェース回路93は、例えば、バス94によって互いに情報の送受信が可能である。記憶装置13,14は、メモリ92によって実現される。外部I/F15は、インタフェース回路93によって実現される。プロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部11、電源部12などの機能を実行する。電源部12については、所望の電力を生成可能な電力変換回路などによって実現されてもよい。プロセッサ91は、例えば、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、およびシステムLSIのうち1つ以上を含む。
メモリ92は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、およびSSD(Solid State Drive)のうち1つ以上を含む。また、メモリ92は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち1つ以上を含む。なお、数値制御装置10は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路を含んでいてもよい。
数値制御装置10のハードウェア構成について説明したが、移設検知装置20についても、数値制御装置10と同様、図3に示すようなハードウェア構成によって実現される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、数値制御装置10は、移設検知装置20において数値制御装置10の移設が検知された場合、記憶装置I/F電源回路112から記憶装置I/F113への制御用電源の生成を停止して、5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを格納している記憶装置13への読み書きを電気的に遮断し、5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にすることとした。これにより、数値制御装置10は、ハードウェアの改造による移設防止機能の無効化を回避することができる。
また、数値制御装置10は、5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを格納する記憶装置13とは別の記憶装置14に、4軸以下の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを格納している。そのため、数値制御装置10は、記憶装置13を有する5軸以上の輪郭制御用ハードウェア16を無効にしつつ、記憶装置14を有する4軸以下の輪郭制御用ハードウェア17を有効にできるため、誤検知時において顧客への影響を最小限に抑えることができる。なお、本実施の形態では、数値制御装置10は、第1のプログラムを格納する記憶装置13と第2のプログラムを格納する記憶装置14とを別々の構成としたが、同一の記憶装置に両方のプログラムを格納し、各プログラムの読み込みの有効および無効の切り替えをソフトウェアで行ってもよい。この場合、数値制御装置10の制御部11は、移設検知装置20と通信を行い、移設検知装置20から異常な信号を取得した場合、第2のプログラムを読み込み実行し、その他の場合、第1のプログラムを読み込み実行する。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、数値制御装置10とは別ユニットの移設検知装置20が数値制御装置10の移設を検知することによって、数値制御装置10については、従来同様の構成で、安価かつ機種統一することができる。数値制御装置10は、別ユニットの移設検知装置20と接続することで、移設検知装置20が有する機能を容易に追加することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 数値制御装置、11,25 制御部、12 電源部、13,14,26 記憶装置、15 外部I/F、16 5軸以上の輪郭制御用ハードウェア、17 4軸以下の輪郭制御用ハードウェア、20 移設検知装置、21 電源制御回路、22 電子スイッチ、23 センサ、24 AD変換器、30 表示装置、31 表示部、40 工作機械、111 輪郭制御部、112 記憶装置I/F電源回路、113,114 記憶装置I/F、211 二次バッテリ。

Claims (5)

  1. 軸数が5軸以上の工作機械で使用される数値制御装置であって、
    前記工作機械に対して5軸以上の輪郭制御が可能な第1の輪郭制御用ハードウェアと、
    前記工作機械に対して4軸以下の輪郭制御が可能な第2の輪郭制御用ハードウェアと、
    前記数値制御装置の移設を検知可能な移設検知装置において前記数値制御装置の移設が検知された場合、前記第1の輪郭制御用ハードウェアを機能しないように制御する輪郭制御部と、
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記第1の輪郭制御用ハードウェアは、前記数値制御装置が5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを格納する第1の記憶装置、を備え、
    前記輪郭制御部は、前記移設検知装置において前記数値制御装置の移設が検知された場合、前記第1の記憶装置への読み書きを電気的に遮断する、
    ことを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
  3. 前記第1の輪郭制御用ハードウェアは、前記数値制御装置が5軸以上の輪郭制御機能の制御処理を実行する際に使用するプログラムを読み書き可能な第1の記憶装置インタフェース、を備え、
    前記輪郭制御部は、前記移設検知装置において前記数値制御装置の移設が検知された場合、前記数値制御装置の移設が検知されていない状態のときに前記第1の記憶装置インタフェースに電源供給を行う記憶装置インタフェース電源回路から前記第1の記憶装置インタフェースへの電源供給を遮断し、
    前記第1の記憶装置インタフェースおよび前記記憶装置インタフェース電源回路は同一の電気部品に含まれる、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の数値制御装置。
  4. 前記輪郭制御部は、前記移設検知装置が備える記憶装置に格納されているログに基づいて、前記記憶装置インタフェース電源回路から前記第1の記憶装置インタフェースへの電源供給を制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
  5. 前記輪郭制御部は、前記移設検知装置が備える前記記憶装置に、前記数値制御装置が移設されたことを示す移設有のログ、および前記移設検知装置の異常を示す装置異常のログのうち少なくとも1つが格納されている場合、前記記憶装置インタフェース電源回路から前記第1の記憶装置インタフェースへの電源供給を遮断する、
    ことを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
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