JP6897430B2 - 電極の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、電極の製造方法に関する。
特開平3−263757号公報(特許文献1)は、活物質粒子を含む湿潤顆粒を、一対の回転ロール間のロール隙に通すことにより、電極を製造することを開示している。
特開平3−263757号公報
湿潤顆粒は湿潤状態の顆粒である。本明細書において「顆粒」は、凝集粒子の集合を示す。凝集粒子は、複数の活物質粒子が凝集することにより形成される。湿潤顆粒は、たとえば攪拌造粒法等により調製され得る。湿潤顆粒が一対の回転ロール間のロール隙に通されることにより、電極膜が成膜され得る。これにより電極が製造され得る。
成膜時、ロール隙では凝集粒子に強いせん断力が加わる。凝集粒子がせん断力に耐えられない場合、凝集粒子が裂断されると考えられる。電極膜において、凝集粒子が裂断した部分は、成膜欠点になると考えられる。
本開示の目的は、湿潤顆粒の成膜性を向上させることである。
以下、本開示の技術的構成および作用効果が説明される。ただし本開示の作用メカニズムは推定を含んでいる。作用メカニズムの正否により特許請求の範囲が限定されるべきではない。
本開示の電極の製造方法は、以下の(α)および(β)を含む。
(α)湿潤顆粒を調製する。
(β)湿潤顆粒を一対の回転ロール間のロール隙に通すことにより、電極膜を成膜する。
湿潤顆粒は、70質量%以上の固形分比率を有する。
湿潤顆粒は、少なくとも第1活物質粒子、第2活物質粒子、バインダおよび溶媒が混合されることにより調製される。
第1活物質粒子は、第1メジアン径を有する。第2活物質粒子は、第2メジアン径を有する。第1メジアン径および第2メジアン径は、それぞれ1mm以下である。第2メジアン径は、第1メジアン径の0.6倍以下である。
第2活物質粒子は、第1活物質粒子および第2活物質粒子の合計に対して、10質量%以上の比率を有する。
本開示の湿潤顆粒は、メジアン径が互いに異なる2種の活物質粒子を含む。すなわち湿潤顆粒は、第1活物質粒子および第2活物質粒子を含む。第2活物質粒子は、第1活物活物質粒子に比して相対的に小さいメジアン径を有する。
粒子間に働く付着力(粒子間付着力)は、液架橋力、静電気力およびファンデルワールス力を含むと考えられる。すなわち液架橋力、静電気力およびファンデルワールス力が複合することにより、粒子間付着力が発生すると考えられる。図1は、粒子間付着力に影響を及ぼす因子と、粒子径との関係を示す両対数グラフである。粒子径が103μm(1mm)以下の範囲では、液架橋力が最も大きい。すなわち液架橋力が粒子間付着力の支配因子であると考えられる。
第1活物質粒子に第2活物質粒子(小粒子)が混合されることにより、液架橋点の増加が期待される。液架橋点の増加により、液架橋力の向上、すなわち粒子間付着力の向上が期待される。これにより、せん断力によって凝集粒子が裂断され難くなることが期待される。すなわち湿潤顆粒の成膜性の向上が期待される。
ただし、第2活物質粒子のメジアン径(第2メジアン径)が、第1活物質粒子のメジアン径(第1メジアン径)の0.6倍を超えると、液架橋点が十分増加しない可能性がある。第1活物質粒子および第2活物質粒子の合計に対する第2活物質粒子の比率が10質量%未満である場合も、液架橋点が十分増加しない可能性がある。
湿潤顆粒の固形分比率が70質量%未満であると、湿潤顆粒が形成されず、塗料が形成される可能性がある。なお湿潤顆粒では、顆粒(粉粒体)中に液滴が分散した状態であると考えられる。塗料(「スラリー」、「ペースト」とも称される)では、液体中に粉粒体が分散した状態であると考えられる。
図1は、粒子間付着力に影響を及ぼす因子と、粒子径との関係を示す両対数グラフである。 図2は、本実施形態の電極の製造方法の概略を示すフローチャートである。 図3は、活物質粒子の粒子径と、凝集粒子における液架橋点の個数との関係を示す片対数グラフである。 図4は、成膜装置の構成の一例を示す概略図である。 図5は、図4の領域Gを示す概念図である。
以下、本開示の実施形態(本明細書では「本実施形態」と記される)が説明される。ただし以下の説明は、特許請求の範囲を限定するものではない。
本明細書では、一例としてリチウムイオン二次電池用の電極の製造方法が説明される。ただし本実施形態の電極は、リチウムイオン二次電池用に限定されるべきではない。本実施形態の電極は、たとえば、ナトリウムイオン二次電池用、ニッケル水素二次電池用、リチウムイオンキャパシタ用等であってもよい。
<電極の製造方法>
図2は、本実施形態の電極の製造方法の概略を示すフローチャートである。本実施形態の電極の製造方法は、「(α)湿潤顆粒の調製」および「(β)成膜」を含む。
《(α)湿潤顆粒の調製》
本実施形態の電極の製造方法は、湿潤顆粒を調製することを含む。
湿潤顆粒は、一般的な攪拌造粒機により調製され得る。湿潤顆粒は、少なくとも第1活物質粒子、第2活物質粒子、バインダおよび溶媒が混合されることにより調製される。たとえば湿潤顆粒は、第1活物質粒子、第2活物質粒子、導電材(たとえばカーボンブラック等)、バインダおよび溶媒が混合されることにより調製されてもよい。
(固形分比率)
本明細書の「固形分比率」は、混合物において溶媒以外の成分(固形分)の質量比率を示す。湿潤顆粒は、70質量%以上の固形分比率を有するように調製される。固形分比率が70質量%未満であると、湿潤顆粒が形成されない可能性がある。湿潤顆粒は、たとえば100質量%未満の固形分比率を有するように調製されてもよい。湿潤顆粒は、たとえば80質量%以下の固形分比率を有するように調製されてもよい。湿潤顆粒は、たとえば75質量%以下の固形分比率を有するように調製されてもよい。
湿潤顆粒において、凝集粒子は、たとえば0.1〜5mmのメジアン径を有してもよい。メジアン径は「d50」とも称される。「凝集粒子のメジアン径」は質量基準である。凝集粒子のメジアン径は、ふるい分け試験により測定され得る。質量基準の積算粒子径分布において、50%の粒子はメジアン径よりも小さい粒子径を有し、50%の粒子はメジアン径よりも大きい粒子径を有する。
(第1活物質粒子および第2活物質粒子)
第1活物質粒子および第2活物質粒子は、電荷担体を電気化学的に吸蔵し、放出する。第1活物質粒子および第2活物質粒子の合計は、たとえば、湿潤顆粒の固形分に対して、80〜99.5質量%とされてもよい。ただし第2活物質粒子は、第1活物質粒子および第2活物質粒子の合計に対して、10質量%以上の比率を有するものとされる。以下、第1活物質粒子および第2活物質粒子の合計に対する第2活物質粒子の比率は、「配合比率」とも記される。
配合比率は、たとえば70質量%以下であってもよい。配合比率は、たとえば65質量%以下であってもよい。配合比率が65質量%以下であることにより、たとえば、サイクル特性の向上が期待される。配合比率は、たとえば20質量%以上であってもよい。配合比率は、たとえば50質量%以下であってもよい。
本実施形態では、第1活物質粒子のメジアン径が第1メジアン径とされる。第2活物質粒子のメジアン径が第2メジアン径とされる。すなわち第1活物質粒子は第1メジアン径を有する。第2活物質粒子は第2メジアン径を有する。「第1活物質粒子および第2活物質粒子のメジアン径」は体積基準である。第1活物質粒子および第2活物質粒子のメジアン径は、レーザ回折散乱法によって測定され得る。体積基準の積算粒子径分布において、50%の粒子はメジアン径よりも小さい粒子径を有し、50%の粒子はメジアン径よりも大きい粒子径を有する。
第1メジアン径および第2メジアン径は、それぞれ1mm以下とされる。液架橋力の影響を大きくするためである。第1メジアン径は、たとえば1〜100μmであってもよい。第1メジアン径は、たとえば1〜30μmであってもよい。第1メジアン径は、たとえば1〜10μmであってもよい。
第2メジアン径は、第1メジアン径の0.6倍以下とされる。これにより液架橋点の増加が期待される。第2メジアン径は、たとえば第1メジアン径の0.2倍以上とされてもよい。第2メジアン径は、たとえば第1メジアン径の0.4倍以下とされてもよい。
図3は、活物質粒子の粒子径と、凝集粒子における液架橋点の個数との関係を示す片対数グラフである。グラフの縦軸が対数目盛を有する。活物質粒子が2μmの粒子径を有する場合、活物質粒子が5μmの粒子径を有する場合に比して、凝集粒子における液架橋点の個数が約8倍に増加すると考えられる。なお図3では、凝集粒子の体積は一定とされている。
第1活物質粒子および第2活物質粒子は、正極活物質粒子であってもよい。正極活物質粒子は、たとえば、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiMn24、LiNi1/3Co1/3Mn1/32、LiFePO4等であってもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、それぞれ1種の正極活物質粒子を単独で含んでもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、それぞれ2種以上の正極活物質粒子を含んでもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、化学組成が同一の正極活物質粒子を含んでもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、化学組成が互いに異なる正極活物質粒子を含んでもよい。
第1活物質粒子および第2活物質粒子は、負極活物質粒子であってもよい。負極活物質粒子は、たとえば、黒鉛、ソフトカーボン、ハードカーボン、ケイ素、酸化ケイ素等であってもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、それぞれ1種の負極活物質粒子を単独で含んでもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、それぞれ2種以上の負極活物質粒子を含んでもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、化学組成が同一の負極活物質粒子を含んでもよい。第1活物質粒子および第2活物質粒子は、化学組成が互いに異なる負極活物質粒子を含んでもよい。
(バインダ)
バインダは、第1活物質粒子および第2活物質粒子に付着力を付与する。バインダは、たとえば、湿潤顆粒の固形分に対して、0.5〜20質量%とされてもよい。バインダは、特に限定されるべきではない。バインダは、たとえば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリル酸(PAA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等であってもよい。溶媒は、バインダの種類に応じて適宜選択される。本実施形態では、バインダを溶解し得る溶媒が選択されることが望ましい。たとえば、バインダがCMCである場合、溶媒として水が選択され得る。
《(β)成膜》
本実施形態の電極の製造方法は、湿潤顆粒を一対の回転ロール間のロール隙に通すことにより、電極膜を成膜することを含む。
図4は、成膜装置の構成の一例を示す概略図である。成膜装置100は、第1回転ロール101、第2回転ロール102および第3回転ロール103を備える。各回転ロールは、回転軸が互いに平行になるように配置されている。各回転ロールに描かれた矢印は、各回転ロールの回転方向を示す。第2回転ロール102は、第1回転ロール101よりも速い周速を有する。第3回転ロール103は、第2回転ロール102よりも速い周速を有する。
湿潤顆粒201は、第1回転ロール101と第2回転ロール102とのロール隙に供給される。すなわち湿潤顆粒201が一対の回転ロール間のロール隙に通される。図5は、図4の領域Gを示す概念図である。図5には、第1回転ロール101と第2回転ロール102とのロール隙が示されている。各回転ロールと湿潤顆粒201との界面では、湿潤顆粒201に強いせん断力が加わる。図5において、各回転ロールに描かれた矢印の長さは、せん断力の大きさを示している。本実施形態では、湿潤顆粒に強いせん断力が加わっても、凝集粒子の裂断が抑制され得る。凝集粒子において液架橋点が増加しているためと考えられる。
湿潤顆粒201が第1回転ロール101と第2回転ロール102とのロール隙を通過することにより、湿潤顆粒201が膜状に成形される。すなわち電極膜202が成膜される(図4)。電極膜202は、たとえば10〜200μmの厚さを有するように成膜されてもよい。電極膜202は、第2回転ロール102により、第2回転ロール102と第3回転ロール103とのロール隙に搬送される。
第3回転ロール103には、集電箔203が架けられている。集電箔203は、たとえば、アルミニウム箔、銅箔等であり得る。集電箔203は、たとえば5〜50μmの厚さを有してもよい。第3回転ロール103により、集電箔203が搬送される。第2回転ロール102と第3回転ロール103とのロール隙において、電極膜202が集電箔203の表面に擦りつけられる。これにより電極膜202が集電箔203の表面に配置される。すなわち電極膜202が集電箔203の表面に転写される。これにより電極200が製造される。電極膜202は、集電箔203の表裏両面に配置されてもよい。
以下、本開示の実施例が説明される。ただし以下の説明は、特許請求の範囲を限定するものではない。
<製造例1>
《(α)湿潤顆粒の調製》
以下の材料が準備された。
第1活物質粒子:黒鉛(第1メジアン径 5μm)
第2活物質粒子:黒鉛(第2メジアン径 1μm)
バインダ:CMC
溶媒:イオン交換水
攪拌造粒機において、第1活物質粒子、第2活物質粒子、バインダおよび溶媒が混合されることにより、湿潤顆粒が調製された。
製造例1において、湿潤顆粒の固形分比率は70質量%とされた。第1活物質粒子および第2活物質粒子の合計(第1活物質粒子+第2活物質粒子)と、バインダとの混合比は、質量比で「(第1活物質粒子+第2活物質粒子):バインダ=99.2:0.8」とされた。第2活物質粒子の配合比率は20質量%とされた。第2メジアン径は、第1メジアン径の0.2倍である。
《(β)成膜》
図4の構成を備える成膜装置が準備された。湿潤顆粒が一対の回転ロール間のロール隙に通されることにより、電極膜が成膜された。電極膜が集電箔の表面に配置された。これにより電極(リチウムイオン二次電池用の負極)が製造された。電極膜の狙い厚さは40μmとされた。
<製造例2〜4>
下記表1に示されるように、第2メジアン径が変更されることを除いては、製造例1と同じ製造方法により、電極が製造された。
<製造例5〜9>
下記表1に示されるように、第2活物質粒子の配合比率が変更されることを除いては、製造例1と同じ製造方法により、電極が製造された。
<製造例10および11>
下記表1に示されるように、湿潤顆粒の固形分比率が変更されることを除いては、製造例1と同じ製造方法により、電極が製造された。しかし製造例10では、湿潤顆粒が形成されなかった。固形分比率が低いためと考えられる。製造例10では、成膜性およびサイクル特性(後述)が評価されていない。
<評価>
《成膜性》
電極の表面において、成膜欠点が計数された。本評価では、電極膜を通して集電箔が透けて見える個所が成膜欠点とされた。下記表1の「成膜性」の欄において、AおよびBは以下の内容を示す。評価結果がAであれば、湿潤顆粒の成膜性が向上していると考えられる。
A:電極膜の長手方向に1メートルの範囲において、成膜欠点が1個以下である。
B:電極膜の長手方向に1メートルの範囲において、成膜欠点が1個を超える。
《サイクル特性》
リチウムイオン二次電池用の正極等が準備された。正極は、LiNi1/3Co1/3Mn1/32(正極活物質粒子)を含む。正極および負極が所定のサイズに裁断された。裁断後の正極および負極を備える大型リチウムイオン二次電池が製造された。該大型リチウムイオン二次電池は角形である。
大型リチウムイオン二次電池において、10Cのパルス電流により、充放電が300サイクル繰り返された。「10C」は、電池の定格容量を6分で放電する電流レートを示す。300サイクル後の放電容量が初回の放電容量で除されることにより、容量維持率が算出された。下記表1の「サイクル特性」の欄において、AおよびBは以下の内容を示す。
A:容量維持率が97%以上である。
B:容量維持率が97%未満である。
Figure 0006897430
上記表1に示されるように、以下の条件(1)〜(3)をすべて満たす製造例では、成膜性が向上している(成膜性の評価結果がAである)。湿潤顆粒において、液架橋点が増加しているためと考えられる。
(1)湿潤顆粒が70質量%以上の固形分比率を有する。
(2)第2メジアン径が第1メジアン径の0.6倍以下である。
(3)第2活物質粒子の配合比率が10質量%以上である。
製造例4は、成膜性の評価結果がBである。第2メジアン径が大きいため、液架橋点が十分増加していないと考えられる。
製造例5は、成膜性の評価結果がBである。第2活物質粒子の配合比率が低いため、液架橋点が十分増加していないと考えられる。
製造例9は、成膜性の評価結果がAである。しかしサイクル特性の評価結果はBである。第2活物質粒子(小粒子)が多いため、充放電サイクルに伴う副反応が起こりやすくなっていると考えられる。したがってサイクル特性の観点から、第2活物質粒子の配合比率は65質量%以下とされてもよい。
今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではない。特許請求の範囲の記載によって確定される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
100 成膜装置、101 第1回転ロール、102 第2回転ロール、103 第3回転ロール、200 電極、201 湿潤顆粒、202 電極膜、203 集電箔。

Claims (1)

  1. 二次電池用またはキャパシタ用の電極の製造方法であって、
    湿潤顆粒を調製すること、
    および
    前記湿潤顆粒を一対の回転ロール間のロール隙に通すことにより、電極膜を成膜すること
    を含み、
    前記湿潤顆粒は、70質量%以上80質量%以下の固形分比率を有し、
    前記湿潤顆粒は、少なくとも第1活物質粒子、第2活物質粒子、バインダおよび溶媒が混合されることにより調製され、
    前記第1活物質粒子は、第1メジアン径を有し、
    前記第2活物質粒子は、第2メジアン径を有し、
    前記第1メジアン径および前記第2メジアン径は、それぞれ1μm以上1mm以下であり、
    前記第2メジアン径は、前記第1メジアン径の0.2倍以上0.6倍以下であり、
    前記第2活物質粒子は、前記第1活物質粒子および前記第2活物質粒子の合計に対して、10質量%以上70質量%以下の比率を有する、
    電極の製造方法。
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