JP6893684B2 - 配管クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、長尺の管材を建築物又は構造物の天井面、壁面、床面、柱等に沿って保持する配管クランプに関する。
近年、給排水管等の管類の配管やLANケーブル等の電線類の配線に際し、建築物又は構造物の天井面、壁面、床面又は柱等に沿って鞘管、楕円管又はコルゲートチューブ等と呼ばれる合成樹脂製の可撓管を配設し、当該鞘管内に所要の管類や電線類を挿通する方法が多く用いられている。可撓管の配設は、可撓管を保持して建築物の天井面等に取り付ける配管クランプを用いて行われる。この方法によると、配管類や電線類を支持具により直接的に固定しないので、摩耗及び環境条件等による配管類や電線類の経年劣化を抑制できると共に、これら配管類や電線類の交換に際して支持具の着脱を要しないので、配管類や電線類の交換を容易なものにすることができる。
この種の配管クランプには、配管効率を高めるため、必要に応じて異なる個数の可撓管を適宜取り付けられるように構成されていることが求められる。従来、この種の配管クランプとしては、第1枠と第2枠とを備え、第1枠の両側部の外面に1つのロック枠を設ける一方、該ロック枠に選択的に係止する上下複数段のロック爪を第2枠の両側部の内面に設け、取り付けるコルゲートチューブの個数に応じて、第1枠のロック枠に係止する第2枠のロック爪を選択して、第1枠と第2枠とを連結して形成する環状枠の大きさを調節できる構成としたコルゲートクランプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のコルゲートクランプは、第2枠の先端部に係止凹部が形成され、この係止凹部に係合するための係止凸部が第1枠に形成されている。従って、特許文献1に記載のコルゲートクランプは、第1枠の係止凸部に第2枠の係止凹部を係合した後においては、第1枠に形成されたロック枠に対して第2枠に形成された複数段のロック爪のいずれかが確実に係合される。よって、特許文献1に記載のコルゲートクランプによれば、仮に何らかの原因によって第1枠及び第2枠の双方又は一方が経時変形したとしても、第1枠に形成されたロック枠と第2枠に形成されたロック爪との係合と維持できる。
特開2015−218844号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコルゲートクランプは、第1枠と第2枠との間に係止凸部と係止凹部との係合を解除するための手段が何も備えられていないので、コルゲートチューブの配管後は、第1枠と第2枠とを容易には分離できない。即ち、第1枠と第2枠とを分離するためには、マイナスドライバやペンチ等の工具を用いて、第2枠の先端部を強制的に第1枠から引きはがす等の作業が必要になる。
このため、特許文献1に記載のコルゲートクランプは、配管の交換や作業のやり直しを容易に行うことができず、配管の交換や作業のやり直しを含む総合的な配管作業の作業性が悪いという問題がある。また、特許文献1に記載のコルゲートクランプは、第1枠からの第2枠の分離時に第1枠及び第2枠の双方又は一方が損傷しやすいため、資源が無駄になりやすいという問題もある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、配管作業の作業性が高く、かつ繰り返し使用することが可能な配管クランプを提供することにある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するため、配管ルートに沿って固定される固定部材と、前記固定部材とは独立の別体に形成され、前記固定部材に着脱自在に装着することにより、前記固定部材との間で管材を保持する保持部材と、を備えた配管クランプにおいて、前記保持部材は、本体部と、一端が前記本体部に連結された弾性変形部と、前記本体部の表面及び裏面に形成された摺動突起と、前記弾性変形部の外面に形成された係止爪と、を有し、前記固定部材は、前記管材の収納部と、前記保持部材の挿通部と、を有し、前記挿通部には、前記係止爪を係合する複数段の係合部と、前記摺動突起を前記複数段の係合部の配列方向に沿って案内するガイド溝と、を有し、前記係合部は、前記収納部内に収納可能な前記管材の数に応じた段数だけ、前記収納部の長さ方向に沿って形成され、各段の前記係合部は、前記収納部の長さ方向に隣接して形成された2つの係合段部の組み合わせにより構成されていることを特徴とする。
上記構成によると、固定部材に形成された挿通部内に保持部材を挿通したとき、弾性変形部の外面に形成された係止爪が固定部材の挿通部に形成された係合部に係合され、固定部材に保持部材が装着される。また、この状態から、弾性変形部を本体部側に弾性変形すると、係止爪と係合部との係合が解除されて、固定部材から保持部材を分離できる。
このように、上記構成の配管クランプは、固定部材に対して保持部材が着脱可能に構成されているので、配管の交換や作業のやり直しを工具なしで行うことができ、高い作業性を発揮できる。
また、上記構成によると、固定部材から保持部材を分離する際に、固定部材及び保持部材が損傷しないので、これらの部材を繰り返し再利用することができ、資源の無駄を防止できる。
さらに、上記構成によると、保持部材に形成された摺動突起が、固定部材に形成されたガイド溝に沿って、固定部材に形成された係合部の配列方向に案内されるので、仮に固定部材及び保持部材の双方又は一方に経時変形が生じた場合にも、常に保持部材に形成された係止爪と固定部材に形成された係合部との位置関係を一定に保つことができ、管材を確実に保持できる。
上記構成によると、収納部に収納可能な管材の数に応じた段数だけ固定部材に係合部を形成するので、収納部に1乃至複数の管材を適宜配管できる。よって、固定部材に配管される管材の数に応じて異なる配管クランプを用いる必要が無く、配管作業の効率化を図ることができる。また、上記構成によると、各段の係合部を、収納部の長さ方向に隣接して形成された2つの係合段部の組み合わせにより構成したので、各段の係合部に対する係止爪の係合を容易なものにできる。即ち、上記構成によると、挿通部内に保持部材が若干傾斜した状態で挿通された場合にも、所定段の各係合段部に係止爪を確実に係合できるので、固定部材に対する保持部材の装着を容易なものにできる。
また本発明は、前記構成の配管クランプにおいて、前記固定部材は、前記収納部内に突出して、前記収納部内に収納された前記管材を仮止めする仮止め突起を有することを特徴とする。
上記構成によると、固定部材に管材を仮止めできるので、管材の配管作業を容易化できる。即ち、固定部材に仮止め突起が形成されていないと、例えば建築物又は構造物の天井面に固定された固定部材に管材を収納した後に、固定部材に保持部材を装着して管材の配管を行うという作業を行う場合、作業者は、固定部材に収納された管材を片手で支えながら、他方の手で固定部材に保持部材を装着するという作業を行わなくてはならず、作業者に大きな肉体的負担をかけることになる。これに対して、上記構成によると、仮止め突起によって固定部材に管材が仮止めされるので、作業者は、固定部材に管材を収納した後に片手で固定部材に保持部材を装着すればよく、管材の配管作業を容易化できる。
また本発明は、前記構成の配管クランプにおいて、前記固定部材は、前記収納部内に突出して、前記管材に形成された凹溝内に挿入されるストッパ部材を有することを特徴とする。
上記構成によると、固定部材に形成された収納部内に鞘管、楕円管又はコルゲートチューブ等と呼ばれる可撓管を収納した場合において、可撓管に形成された凹溝内にストッパ部材を挿入できるので、可撓管の長さ方向へのずれを防止でき、配管クランプに可撓管を安定に保持できる。
また本発明は、前記構成の配管クランプにおいて、前記保持部材は、前記本体部の側面が、前記弾性変形部の可動範囲を規制する動作規制面になっていることを特徴とする。
上記構成によると、保持部材の本体部に設けられた動作規制面によって弾性変形部の可動範囲が規制されるので、弾性変形部が許容範囲を超えて変形されることがなく、弾性変形部の折損等を防止できる。
また本発明は、前記構成の配管クランプにおいて、前記保持部材は、前記弾性変形部の外面に、前記係止爪が前記収納部内に収納された前記管材の数に応じた所定の前記係合部に係合されているか否かを目視で確認可能な目印を有することを特徴とする。
上記構成によると、固定部材に形成された挿通部内に保持部材を挿通したとき、固定部材に対する目印の位置を目視することにより、所要の係合部に係止爪が係合されたか否かを知ることができる。よって、固定部材に対する保持部材の装着作業を確実に行うことができる。
本発明によると、配管の交換や作業のやり直しを工具なしで行うことができ、かつ固定部材及び保持部材を繰り返し再利用可能な配管クランプを提供できる。
実施形態に係る配管クランプの斜め下方から見た斜視図である。 実施形態に係る固定部材の正面図である。 実施形態に係る固定部材の底面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 実施形態に係る保持部材の正面図である。 実施形態に係る保持部材の側面図である。 2本の管材を保持した実施形態に係る配管クランプの断面図である。 3本の管材を保持した実施形態に係る配管クランプの断面図である。 管材を仮止めした実施形態に係る固定部材の底面図である。 目印の効果を示す実施形態に係る配管クランプの側面図である。
以下、実施形態に係る配管クランプについて、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る配管クランプは、鞘管、楕円管又はコルゲートチューブ等と呼ばれる合成樹脂製の可撓管の保持に適用されるものである。
図1に示すように、実施形態に係る配管クランプ1は、建築物又は構造物の天井面、壁面、床面、柱等に設定された配管ルートに沿って固定される固定部材2と、固定部材2とは独立の別体に形成され、固定部材2に着脱自在に装着することにより、固定部材2との間で管材P(図2参照)を保持する保持部材3と、から構成されている。固定部材2及び保持部材3は、例えばポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料を射出成形することにより、それぞれ一体に形成される。
固定部材2は、端面板11、前面板12、背面板13、左側面板14及び右側面板15をもって、一方が開放された枠形に形成されている。
端面板11の内面には、図3及び図4に示すように、木ねじSの頭部Hを収容するための凹部21が形成されており、当該凹部21の底面には、3個のねじ挿通孔22が開設されている。なお、作業者は、必ずしも3個の木ねじSを用いて建築物の天井面等に固定部材2を固定する必要はなく、1個以上の木ねじSを用いて固定すれば足りる。従って、ねじ挿通孔22の数については、特に制限があるものではなく、1個以上のねじ挿通孔22が開設されていれば良い。
前面板12及び背面板13は、端面板11に連接する上辺部31と、左側面板14に連接する左側辺部32と、右側面板15に連接する右側辺部33と、から構成されており、これらの各部に囲まれた部分が管材Pの収納部34になっている。上辺部31と左側辺部32との接続部分、及び、上辺部31と右側辺部33との接続部分は、管材Pの断面形状に合わせて円弧状に形成されている。また、左側辺部32及び右側辺部33の先端部には、収納部34内に収納された管材Pを仮止めするための仮止め突起35aが、収納部34に向けて対向に形成されている。
なお、図1および図2において、符号36は、固定部材2を軽量化するためのいわゆる肉抜き用の凹部を示している。また、符号37は、固定部材2を射出成形する金型装置に備えられた中子型により形成される凹部を示している。
左側面板14は、図3〜図5に示すように、凹状に形成された保持部材3の挿通部41と、当該挿通部41から管材Pの収納部34側に突設された板状のストッパ部材42と、ストッパ部材42の前面板12側に形成された2つの仮止め突起35b、35cと、を有している。前面板12に形成された仮止め突起35aと左側面板14に形成された仮止め突起35bの間隔、及び左側面板14に形成された2つの仮止め突起35b、35cの間隔は、互いに同一であるように設定される。
挿通部41の底面には、図5に示すように、複数段の係合部43、44が所定の間隔を隔てて形成されている。なお、図5は、2本又は3本の管材Pを保持可能な固定部材2の構成を示しており(図8及び図9参照)、1本乃至3本以上の管材Pを保持可能な固定部材については、保持する管材Pの数に応じた数の係合部が形成される。各段の係合部43、44は、それぞれ収納部34の長さ方向に隣接して平行に形成された2つの係合段部43a、43b及び44a、44bの組み合わせをもって構成されている。
また、挿通部41の側面には、図5に示すように、保持部材3を案内するためのガイド溝45が、挿通部41の底面と平行に形成されている。係合部43、44とガイド溝45との間隔は、ガイド溝45に沿って保持部材3を挿通したとき、保持部材3に形成された係止爪57(図6参照)が確実に係合部43、44に係合されるように設定される。
右側面板15は、ストッパ部材42を有しない点を除いて、左側面板14と同様に形成される。右側面板15については、対応する部分に左側面板14と同一の符号を付して、説明を省略する。
保持部材3は、図6及び図7に示すように、正面形状が略台形に形成された本体部51と、本体部51の両端から延出された管材Pの保持部52と、保持部52の先端から弧状のヒンジ部53を介して本体部51の側面側に折り返された弾性変形部54と、作業者が手指で操作する把持部55と、を有している。
保持部52の側辺部には、固定部材2に形成されたガイド溝45内に摺動可能に挿通される摺動突起56が外向きに突出形成されている。摺動突起56は、表裏両面が固定部材2に形成されたガイド溝45の側面に沿って摺動される所定の厚みに形成される。
また、弾性変形部54の外面のヒンジ部53よりの部分には、固定部材2に形成された係合部43、44に係合される係止爪57が外向きに突出形成されている。係止爪57は、係合部43、44に確実に係合可能な形状に形成される。
さらに、弾性変形部54の外面には、長さ方向に所定の間隔を隔てて2組の目印58、59が表示されている。目印58、59は、弾性変形部54に形成された凹部又は凸部をもって表示できる。
本体部51の側面の傾斜角度θは、弾性変形部54を本体部51の側面に当接するまで操作したときに、係合部43、44と係止爪56との係合が解除され、かつヒンジ部53及び弾性変形部54に損傷を与えないように設定される。
以下、上述のように構成された実施形態に係る配管クランプ1を用いた管材Pの保持方法について説明する。
まず、固定部材2を建築物又は構造物の天井面、壁面、床面、柱等に固定する。固定部材2の固定は、ねじ挿通孔22に挿通された木ねじSを建築物の天井面に締め付けることにより行うことができる。また、固定部材2は、木ねじSを用いずに、接着剤等の他の手段を用いることによっても固定できる。長尺の管材Pを配管する場合には、所要の配管ルートに沿って複数個の配管クランプ1を所要の間隔で取り付ける。
次に、図2に示すように、固定部材2の開口端側から、収納部34内に管材Pを押し込む。収納部34内の所定の位置まで管材Pを押し込んだとき、管材Pは、固定部材2に形成された所定の仮止め突起(図2の例においては、仮止め突起35c)により仮止めされる。よって、作業者が管材Pから手を放しても、管材Pは、固定部材2に安定に保持される。同様に、収納部34内に2つ目の管材Pを押し込んだ場合、この2つ目の管材Pは、突起35bにより仮止めされる。また、収納部34内に3つ目の管材Pを押し込んだ場合、この3つ目の管材Pは、突起35aにより仮止めされる。
また、収納部34内に蛇腹状に形成された管材Pを押し込んだとき、図10に示すように、管材Pの凹溝G内に固定部材2に形成されたストッパ部材42が挿入される。これにより、収納部34内に押し込んだ後は、長さ方向への管材Pの移動が防止される。
収納部34内に所要数の管材Pを押し込んだ後は、固定部材2の下方から、固定部材2に形成された挿通部41内に保持部材3を挿し込む。挿通部41内への保持部材3の挿し込みは、保持部材3に形成された摺動突起56を固定部材に形成されたガイド溝45内に挿入し、ガイド溝45に沿って保持部材3を押し込んでゆく。このとき、保持部材3に形成された係止爪57は、固定部材2に形成された挿通部41の底面に当接し、保持部材3に形成された弾性変形部54は、内向きに弾性変形する。これにより、係止爪57は、挿通部41の底面に弾接される。
保持部材3の保持部52が管材Pに当接する所定の位置まで差し込まれると、保持部材3に形成された係止爪57が固定部材2に形成された係合部43又は44を乗り越える。そして、その段階で、係止爪57が弾性変形部54の弾性力によって外向きに移動し、所定の係合部43又は44に係合される。これにより、収納部34内に仮止めされた2本の管材Pが安定に保持される。図8は、収納部34内に仮止めされた2本の管材Pが保持部材3により保持された状態を示している。この場合には、係止爪57が収納部の奥側に形成された係合部43に係合される。一方、図9は、収納部34内に仮止めされた3本の管材Pが保持部材3により保持された状態を示している。この場合には、係止爪57が収納部の開放端側に形成された係合部44に係合される。
なお、実施形態に係る係合部43、44は、それぞれ2つの係合段部43a、43b又は44a、44bを有しているので、仮に固定部材2に対して保持部材3がやや傾いた状態で挿し込まれた場合にも、2つの弾性変形部54のそれぞれに形成された係止爪57が、例えば係合段部43aと43b又は44aと44bに係合され、固定部材2と保持部材3との間で管材Pを安定に保持できる。
収納部34内に2本の管材Pが仮止めされている場合において、係止爪57が係合部43に正しく係合されたときには、図11(a)に示すように、保持部材3に形成された目印58が固定部材2の左側面板14及び右側面板15の内側に入り込むので、外部から目視できなくなる。従って、目印58が目視できないことを確認することにより、係止爪57が係合部43に正しく係合されたことを知ることができる。また、収納部34内に3本の管材Pが仮止めされている場合において、係止爪57が係合部44に正しく係合されたときには、図11(b)に示すように、保持部材3に形成された目印59が固定部材2の左側面板14及び右側面板15の内側に入り込むので、外部から目視できなくなる。従って、目印59が目視できないことを確認することにより、係止爪57が係合部44に正しく係合されたことを知ることができる。
以下、実施形態に係る配管クランプ1の効果について説明する。
実施形態に係る配管クランプ1は、挿通部41内に保持部材3を挿通したときに、弾性変形部54の外面に形成された係止爪57が挿通部41の底面に形成された係合部43、44に係合され、この状態から、弾性変形部54を本体部51側に弾性変形したときに、係止爪57と係合部43、44との係合が解除される構成を有している。
従って、実施形態に係る配管クランプ1は、配管の交換や作業のやり直しを工具なしで行うことができ、高い作業性を発揮できる。また、実施形態に係る配管クランプ1は、固定部材2から保持部材3を分離する際に、固定部材2及び保持部材3がいずれも損傷しないので、これらの部材を繰り返し再利用することが可能である。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、保持部材3に形成された摺動突起56が、固定部材2に形成されたガイド溝45に沿って、固定部材2に形成された係合部43、44の配列方向に案内される構成を有している。
従って、実施形態に係る配管クランプ1は、仮に固定部材2及び保持部材3の双方又は一方に経時変形が生じた場合にも、常に保持部材3に形成された係止爪57と固定部材2に形成された係合部43、44との位置関係を一定に保つことができて、管材Pを確実に保持できる。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、各段の係合部43、44が、2つの係合段部43a、43b及び44a、44bの組み合わせからなる構成を有している。
従って、実施形態に係る配管クランプ1は、挿通部41内に保持部材2が若干傾斜した状態で挿通された場合にも、所定段の係合部43、44に係止爪57を確実に係合することができる。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、収納部34内に収納された管材Pを仮止め突起35a、35b、35cによって仮止めする構成を有している。
従って、実施形態に係る配管クランプ1は、建築物又は構造物の天井面に固定された固定部材2に管材Pを収納した後に、固定部材2に保持部材3を装着して管材Pの配管を行うという作業を行う場合にも、固定部材2から管材Pが脱落しないので、固定部材2に対する保持部材3の装着作業を容易化できる。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、管材Pに形成された凹溝G内に、固定部材2に形成されたストッパ部材42を挿入する構成を有している。
従って、実施形態に係る配管クランプ1は、鞘管、楕円管又はコルゲートチューブ等と呼ばれる可撓管の保持に適用できる。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、収納部34の片側にのみストッパ部材42を形成する構成を有している。
収納部34の両側にストッパ部材42を形成すると、収納部34に押し込まれた可撓管の湾曲状態によっては、いずれか一方のストッパ部材42が可撓管の凹溝G内に挿入されずに、可撓管の外周部に当接され、固定部材2に無用な外力を付与することになる。これに対して、実施形態に係る配管クランプ1によれば、可撓管の湾曲状態によらず、このような不都合の発生を確実に防止できる。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、保持部材2を構成する本体部51の側面が、弾性変形部54の可動範囲を規制する動作規制面として機能する構成を有している。
従って、実施形態に係る配管クランプ1は、弾性変形部54が破損しにくく、耐久性に優れる。
また、実施形態に係る配管クランプ1は、固定部材2の所定の位置まで保持部材3が差し込まれたか否かを目視で確認可能な目印58、59を弾性変形部54の外面に設ける構成を有している。
したがって、実施形態に係る配管クランプ1は、固定部材2に対する保持部材3の装着作業を確実に行うことができる。
なお、本発明の範囲は、前記実施形態に記載の範囲に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で変更を加えたものも含まれる。例えば、上記の実施形態においては、蛇腹状の可撓管を保持する構成の配管クランプについて説明したが、ストッパ部材42を省略することにより、凹溝Gを有しないストレート管の保持にも適用できる。
1 配管クランプ
2 固定部材
3 保持部材
21 凹部
22 ねじ挿通孔
34 収納部
35a、35b、35c 仮止め突起
41 挿通部
42 ストッパ部材
43、44 係合部
43a、43b、44a、44b 係合段部
45 ガイド溝
51 本体部
52 保持部
53 ヒンジ部
54 弾性変形部
55 把持部
56 摺動突起
57 係止爪
58、59 目印
P 管材
S 木ねじ
H 木ねじの頭部

Claims (5)

  1. 配管ルートに沿って固定される固定部材と、前記固定部材とは独立の別体に形成され、前記固定部材に着脱自在に装着することにより、前記固定部材との間で管材を保持する保持部材と、を備えた配管クランプにおいて、
    前記保持部材は、本体部と、一端が前記本体部に連結された弾性変形部と、前記本体部の表面及び裏面に形成された摺動突起と、前記弾性変形部の外面に形成された係止爪と、を有し、
    前記固定部材は、前記管材の収納部と、前記保持部材の挿通部と、を有し、前記挿通部には、前記係止爪を係合する複数段の係合部と、前記摺動突起を前記複数段の係合部の配列方向に沿って案内するガイド溝と、を有し、
    前記係合部は、前記収納部内に収納可能な前記管材の数に応じた段数だけ、前記収納部の長さ方向に沿って形成され、各段の前記係合部は、前記収納部の長さ方向に隣接して形成された2つの係合段部の組み合わせにより構成されていることを特徴とする配管クランプ。
  2. 前記固定部材は、前記収納部内に突出して、前記収納部内に収納された前記管材を仮止めする仮止め突起を有することを特徴とする請求項1に記載の配管クランプ。
  3. 前記固定部材は、前記収納部内に突出して、前記管材に形成された凹溝内に挿入されるストッパ部材を有することを特徴とする請求項1に記載の配管クランプ。
  4. 前記保持部材は、前記本体部の側面が、前記弾性変形部の可動範囲を規制する動作規制面になっていることを特徴とする請求項1に記載の配管クランプ。
  5. 前記保持部材は、前記弾性変形部の外面に、前記係止爪が前記収納部内に収納された前記管材の数に応じた所定の前記係合部に係合されているか否かを目視で確認可能な目印を有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の配管クランプ。
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