JP5766998B2 - 配管用サドルおよび配管敷設方法 - Google Patents

配管用サドルおよび配管敷設方法 Download PDF

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Description

本発明は、管を壁、床、天井などに敷設する際に使用する配管用サドルに関する。
建物の壁、床、天井などの固定体に給水管および給湯管を敷設する際、配管用サドルを用いて、管を固定体に固定する。例えば特許文献1に記載されている配管用サドルでは、管を保持する保持部と、保持部を支持する取付部とを有する。取付部は、釘、ねじといった留具によって根太あるいは柱等に取り付けられる。取付部に、留具を挿入する取付孔が設けられている。
作業者は、留具を取付孔に挿入し、工具を用いて、留具を固定体に打ち込んだりねじ込んだりして、サドルの取付部を固定体に止める。このようにサドルが固定体の所定の位置に取り付けられた後、作業者は、保持部を開いて管を挿入し、保持部を閉じる。管がサドルに保持され、管は固定体に管軸方向にずれないように支持され、管が敷設される。
特許第3850233号公報
上記のサドルの構造では、取付部を覆うように保持部が設けられている。そのため、取付部に留具を挿入して止めるとき、保持部が邪魔になり、サドルの取付作業が行いにくい。特に、サドルを天井に取り付ける場合、作業者は、上向きの姿勢でサドルを押えながら保持部を開かなければならず、工具を使って留具を止める作業が非常に困難となる。
また、管は工場等で所定の長さに加工され、施工現場において、配管施工図面に記載された配管ルートにしたがって管が固定体に敷設される。このとき、複数のサドルが所定の位置に取り付けられ、管が端から順にサドルに嵌められ、管が設置される。ところで、施工現場に搬入された管はある程度の余長を有している。施工現場において、まず大まかに配管が行われる。ここで、管をサドルに保持したまま、管を管軸方向にずらすことができれば、管の長さに合わせて配管ルートを容易に調整でき、余長分を配管することができる。
本発明は、上記に鑑み、壁、床、天井等の固定体に容易に取り付けることができ、しかも管の長さに応じて配管ルートの調整に容易に対応できる配管用サドルの提供を目的とする。
本発明のサドルは、固定体に沿って配された管を保持する保持部と、保持部を移動可能に支持し、留具により固定体に取り付けられる取付部とを備えたものである。保持部は、取付部に係止されることにより管を挟み込んで保持するオンフック姿勢と取付部から離れて管を管軸方向にスライド可能に仮保持するオフフック姿勢とに切り替えられるように移動する。取付部に、留具を挿入する取付孔が形成され、保持部に、取付孔よりも大きい差込孔が形成され、保持部がオフフック姿勢にあるとき、差込孔の中心線が取付孔の中心線上に位置する。
サドルを固定体に取り付けるとき、オフフック姿勢の保持部に管は保持されていないので、差込孔を通じて取付孔に挿入された留具を視認できる。そのため、保持部は留具の固定作業の邪魔にならず、サドルを容易に固定体に取り付けることができる。
保持部は、一部が切り欠かれた円筒状に形成され、切り欠かれた部分が管を出し入れする開口とされ、開口の大きさは、管が開口から抜け出さないように管の外径よりも小とされる。そして、保持部の外面と取付部とを連結するヒンジが設けられ、保持部は、ヒンジを支点にして取付部に対して移動して、管を仮保持したままオフフック姿勢からオンフック姿勢に切り替わる。
保持部が管を仮保持しているとき、サドルが天井や壁などの固定体に取り付けられていても、管は保持部の開口から抜け出すことはない。そのため、管を仮保持しておくことにより、管が敷設作業の邪魔にならない。また、保持部は外側にあるヒンジを支点にして移動するので、移動中に保持部が変形することはない。したがって、常に管を仮保持した状態を維持できる。
取付部に、保持部を係止する複数の係止部が形成され、保持部の一端に、係止部に係止されるフックが形成され、管サイズに応じてフックを係止する係止部が異なる。保持部の他端に近い位置に、取付部に連結されるヒンジが設けられ、取付部に、保持部がオンフック姿勢になったとき、保持部の他端側が入り込む収容スペースが形成される。
保持部がオフフック姿勢からオンフック姿勢になるとき、保持部は取付部に近づくように移動する。管サイズが小のとき、保持部は管サイズが大のときよりも取付部に近づく。保持部はヒンジを支点にして移動するため、保持部の他端側も移動する。この他端側の移動にはスペースが必要となるが、収容スペースが形成されているので、管サイズに応じて保持部の移動が可能となる。
上記のサドルを使用して、管が敷設される。管は、施工現場の状況に対応できるように余長を有する。まず、固定体の予め決められた位置にサドルを配置し、オフフック姿勢にある保持部の差込孔から工具を差し込んで、留具を取付孔に挿入してサドルを固定体に取り付け、オフフック姿勢の保持部に管を嵌め込んで仮保持する。配管ルートに沿って管を設置すると、余った管が生じる。そこで、管を管軸方向にずらして、余った管の長さに合わせて配管ルートを調整し、保持部をオンフック姿勢にすることにより管軸方向に移動しないように管を保持して、管を固定体に敷設する。
また、固定体から離して管を敷設する場合、配管用サドルの取付孔に連通する貫通孔を有し、取付部に着脱可能なスペーサを用いる。取付部に装着されたスペーサを固定体の予め決められた位置に配置し、オフフック姿勢にある保持部の差込孔から工具を差し込んで、留具を取付孔から貫通孔に挿入して、サドルを固定体に取り付ける。この後、管をサドルに保持することにより、管が固定体から離れて敷設される。これにより、管に誤って釘などが打ち込まれることを防げる。
本発明によると、配管用サドルを固定体に取り付ける作業を簡単に行うことができる。また、サドルに管がスライド可能に仮保持されているので、配管ルートを変更する場合に容易に対応できる。
本発明のオフフック姿勢時の配管用サドルを示す図 上から見たサドルの斜視図 下から見たサドルの斜視図 サドルの平面図 サドルの断面図 大径の管を保持したときのサドルを示す図 小径の管を保持したときのサドルを示す図 余った管があるときの配管を示す図 配管ルートを調整中の配管を示す図 配管ルート調整後の配管を示す図 スペーサを装着したサドルを示す図
本実施形態の配管用サドルを図1〜5に示す。配管用サドル1は、配管敷設時に建物の壁、床、天井を構成するスラブ、柱等の固定体2に沿って配される管3を固定するために使用される。このサドル1は、管3を保持する保持部4と、ねじ、釘等の留具5により固定体2に取り付けられる取付部6とから構成される。保持部4は、ヒンジ7を介して取付部6に移動自在に支持される。保持部4、取付部6およびヒンジ7はポリプロピレン樹脂等の合成樹脂により一体成形される。
管3は、可撓性のある架橋ポリエチレンあるいはポリブテン製のパイプに発泡ポリエチレン製の保温材が巻かれた被覆管からなり、給水管、給湯管として使用される。予め決められた配管ルートに沿って複数のサドル1が固定体2に取り付けられ、管3が端から順にサドル1に支持され、配管が敷設される。
配管敷設時には、サドル1は、管軸方向にスライド可能なように管3を仮保持し、敷設後には、管軸方向にずれないように管3を保持する。そのため、保持部4は、図1に示すような管3を仮保持するオフフック姿勢と図6に示すような管3を挟み込んで保持するオンフック姿勢とに切り替え可能なように、取付部6に対して移動する。すなわち、保持部4が取付部6から開いて離れると、オフフック姿勢となり、保持部4が閉じて取付部6に近づき、取付部6に係止されると、オンフック姿勢となる。
取付部6は凹状に形成され、取付部6の前側に、管3が入る凹部10が形成される。取付部6の後面が平坦に形成されて、固定体2に接する。なお、固定体2に対して垂直な方向を前後方向とする。管軸方向は、固定体2に平行な方向となる。取付部6の左右方向の両側は前方に向かって突出し、一側に保持部4を係止する係止部11が設けられ、他側にヒンジ7が設けられる。ヒンジ7の先端が保持部4の外面に連結される。
凹部10の左右方向の中央に、留具5を挿入する取付孔12が形成されている。凹部10の中央が管軸方向にわたって凹み、この凹み内に取付孔12が位置する。したがって、留具4が取付孔12に挿入されて、固定体2に固定されたとき、留具5の頭部は凹部10内に突出しない。
保持部4は、管軸方向に延びた円筒状に形成され、取付部4の前方に配される。取付部6に対向する保持部4の後側の一部が切り欠かれて、管3を出し入れするための開口13が形成される。保持部4の一端と他端との間が開口13となり、保持部4の一端から他端までが管3の外形に沿った断面円弧状(断面C字状)になっている。開口13は、凹部10に対して斜めに対向している。
保持部4の他端側が、凹部10内に位置する。保持部4の他端側の外面と取付部6の他側の前端とがヒンジ7により連結される。保持部4は、ヒンジ7の先端を支点として前後方向に移動する。通常、保持部4の一端は、凹部10の外側に位置し、保持部4は取付部6に対して開いたオフフック姿勢にある。保持部4がオフフック姿勢から前側に向かって移動すると、開口13が露出し、保持部4に管3を嵌め込むことが可能となる。
開口13の大きさ、すなわち保持部4の一端と他端との間隔は、保持する管3の外径よりも小とされる。したがって、管3が保持部4に保持されているとき、管3は開口13から抜け出さない。なお、保持部4の形状により保持部4は弾性を有するので、保持部4の一端を引っ張ることにより開口13が広がる。開口13を広げることにより、管3を開口13から嵌め込むことができる。
保持部4の一端に、係止部11に係止されるフック14が形成されている。フック14は外側に向かって形成され、係止部11は内側に向かって形成される。フック14が係止部11に引っ掛かると、保持部4の弾性力が外側に向かって作用する。フック14が係止部11に押し付けられることにより、保持部4は外れないように取付部6に係止される。このとき、保持部4の一端は凹部10内に入り、保持部4はオンフック姿勢となる。
保持部4がオンフック姿勢にあるとき、管3は挟み込まれて保持される。凹部10の前面に、管3を受ける受部15,16が設けられている。受部15,16は、取付孔12を挟んで左右両側に突出するように形成される。図6,7に示すように、保持部4に保持された管3は、受部15,16に密着する。
管サイズの異なる管3を保持可能なように、係止部11は前後に2つ設けられている。図6に示すように、前側の係止部11にフック14が係止されたとき、大径の管3を保持でき、図7に示すように、後側の係止部11にフック14が係止されたとき、小径の管3を保持できる。保持部4の内周面の半径は、管3の外径に応じて設定され、大径の管3の外径よりも小さく、小径の管3の外径よりも大とされる。管3には、弾力性のある保温材が巻かれているので、管3を保持したとき、保温材が変形することにより、保持部4の内径が管3の外径よりも小さくても差し支えない。このように、サイズの異なる管3を保持するために、1つのサドル1を兼用できる。したがって、大きさの異なる複数種類のサドル1を用意しておくことにより、多種の管サイズに対応でき、サドル1の品種を少なくできる。
保持部4は、後側に向かって移動することにより、オフフック姿勢からオンフック姿勢に切り替わる。このとき、保持部4は、ヒンジ7の先端を中心にして移動する。保持部4の一端は、係止部11に沿って凹部10内に入るように移動する。保持部4の他端は、凹部10内を移動する。保持部4が移動するとき、ヒンジ7の先端が支点となり、保持部4全体が移動するので、保持部4は変形することはない。そのため、開口13が広がらず、仮保持された管3は抜け出さない。
凹部10に、保持部4の他端側が入り込む収容スペース17が形成されている。収容スペース17は、保持部4の他端側の後方において、保持部4の他端に近い受部15とヒンジ7との間に形成される。図6,7に示すように、保持部4の他端側は収容スペース17に入り込み、保持部4がオンフック姿勢に切り替わるように、保持部4の移動を許容できる。すなわち、管サイズに応じて、保持部4が係止されるときの位置が異なる。保持部4は、小径の管3を保持するとき、大径の管3を保持するときよりも凹部10内に入り込む。そのため、保持部4の他端側は大きく移動する。収容スペース17があることにより、保持部4の他端側は邪魔されずに移動でき、管サイズに応じた保持部4の移動が可能となる。
保持部4の外面に、保持部4を移動させやすくするためにリブ18、19が設けられている。リブ18、19は、管軸方向に沿って形成され、左右一対に設けられる。作業者が一端側のリブ18を後側に向かって押すことにより、保持部4の一端が移動して、フック14が係止部11に係止される。保持部4がオンフック姿勢にあるとき、一端側のリブ18を他側に向かって押すと、フック14が係止部11から外れ、保持部4を開くことができる。そして、一端側のリブ18は、他端側のリブ19よりも前側に位置する。これにより、フック14が後側の係止部11に係止されたとき、一端側のリブ18は係止部11の前端に近づくが、リブ18と係止部11との間には指先を入れるだけのスペースが確保され、保持部4を開ける動作がやりやすくなる。また、両側のリブ18,19を指で挟むことにより、サドル1を掴むことができ、サドル1の持ち運びが容易となる。さらに、サドル1を天井や壁に取り付けるとき、サドル1が手から滑り落ちないようにサドル1をしっかり保持することもできる。
また、保持部4に、取付孔12に対応する差込孔20が形成されている。差込孔20には、留具5を固定するときに使用するドライバ、電動ハンマー等の工具が差し込まれる。差込孔20は、保持部4の前側に形成され、取付孔12よりも大径とされる。図5に示すように、保持部4がオフフック姿勢にあるとき、差込孔20の中心線は取付孔12の中心線上に位置する。したがって、保持部4が取付部6から開いて、取付部6の前方に位置しているときであっても、差込孔20を通じて取付孔12が見え、工具を差込孔20に差し込んで留具5を固定体2に固定する作業が行いやすくなる。
次に、上記のサドル1を用いた配管敷設方法を説明する。ここで、敷設される管3は、予め工場において主管に枝管およびヘッダがセットされたプレハブ配管とされる。図8に示すように、工場から搬入された管3が、配管施工図面に記載された配管ルートにしたがって固定体2に設置される。まず、作業者は、天井あるいは床の所定の位置にヘッダ21を固定する。その後、配管ルートに沿って天井、床といった固定体2に管3を設置する。このとき、ヘッダ21に近い予め決められた位置にサドル1が取り付けられる。作業者は、保持部4がオフフック姿勢にあるサドル1を持って固定体2に当て、留具5を取付孔12に挿入し、差込孔20から工具を差し込んで留具5を固定体2にねじ込んで固定する。このように、サドル1をしっかり保持しながら取付作業を行えるので、容易にサドル1を固定体2に取り付けることができる。
そして、作業者は、固定体2に取り付けられたサドル1の保持部4の開口13から管3を嵌め込む。管3は保持部4に仮保持される。この後、順にサドル1の取付、管3の仮保持が繰り返し行われ、配管ルートに沿って管3が設置される。サドル1から抜け出さないように管3が仮保持されているので、天井や壁に配管する場合、管3が垂れ下がることがない。そのため、管3が邪魔にならず、敷設作業を効率よく行える。また、管3の重みで保持部4がさらに開くことがあっても、開口13から管3が抜け落ちることはない。
管3の先端には継手22がセットされており、継手22が壁の所定の取付位置に取り付けられる。このとき、図8に示すように、管3は余長を有するように加工されているので、余長分の管3が固定体2に固定されずに残る。そこで、余った管3をスペースの余裕がある場所に敷設できるように、配管ルートの調整が行われる。管3はサドル1に仮保持されているので、管3を管軸方向にスライドさせることができる。作業者は、先端側のサドル1において、管3を戻す方向にずらす。
図9に示すように、余った管3は、先端側のサドル1と隣りのサドル1との間に位置し、先端側のサドル1と継手22との間は、正規の配管ルート通りになる。各サドル1において、この管3をずらす作業が先端側から順に行われる。そして、天井あるいは床において、余った管3を設置できるスペースがある場所まで管3が戻される。図10に示すように、配管ルートが変更され、この配管ルートにしたがってサドル1が固定体2に取り付けられ、管3が各サドル1に仮保持される。配管ルートの変更によりサドル1を移設するとき、差込孔20から工具を差し込めば、簡単に留具5を固定体2から抜くことができ、すぐにサドル1を固定体2から外せる。そして、外したサドル1は異なる位置に取り付けられる。
上記のように配管ルートの調整が終わると、作業者は、保持部4の一側のリブ18を押して、フック14を管サイズに応じた係止部11に引っ掛ける。サドル1の保持部4がオフフック姿勢からオンフック姿勢に切り替わる。管3が、凹部10に嵌って、受部15,16に当接する。管3は保持部4と取付部6とに挟み込まれ、管軸方向にスライドしないように管3がサドル1に保持される。
被覆管からなる管3がサドル1に支持されたとき、弾力性を有する保温材に円周方向のだぶつきが生じる。だぶついた保温材の一部は、取付孔12に挿入された留具5の頭部と管3との隙間および係止部11と受部16との間の隙間に入り込む。さらには、保温材の一部は収容スペース17にも入り込む。したがって、保温材が円周方向に片寄って厚みが増し、フック14が係止部11に引っ掛からなくなるといったことを防止でき、保持部4を確実に係止することができる。
ところで、管3を壁に敷設するとき、間柱に沿って配管する場合がある。間柱には、壁材が釘などによって取り付けられる。この間柱を固定体2として利用する場合、管3が近くに敷設されていると、間違って管3に釘が打ち込まれるおそれがあり、管3が損傷する。このような釘打ちを防ぐために、図11に示すようなスペーサ30が用いられる。
スペーサ30は、取付部6と固定体2との間に配され、取付部6に着脱自在とされる。スペーサ30の中央に、取付孔12に連通する貫通孔31が形成される。貫通孔31は、取付孔12と同径とされる。スペーサ30の前面の左右両側に、係止爪32が突設される。取付部6の底面に、肉盗み部33が形成されており、肉盗み部33の側面に、係止爪32が嵌る横溝34が形成されている。係止爪32が横溝34に嵌まることにより、スペーサ30が取付部6に装着される。
管3を間柱に沿って敷設するとき、作業者は、まずサドル1にスペーサ30を装着してから、スペーサ30を間柱の予め決められた位置に配置し、留具5を取付孔12から貫通孔31に挿入する。そして、差込孔20から工具を差し込んで、留具5を間柱に固定する。サドル1は、スペーサ30を介して間柱に取り付けられる。このサドル1に管3を保持させることにより、管3はスペーサ30に応じた距離だけ間柱から離れて敷設される。これにより、管3に釘が打ち込まれることを防げる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。係止部は、3つ以上の複数設けてもよく、サドルはより多くの管サイズに対応可能となる。敷設する管として、被覆管以外の保温材のない管であってもよい。
1 サドル
2 固定体
3 管
4 保持部
5 留具
6 取付部
7 ヒンジ
11 係止部
12 取付孔
13 開口
14 フック
17 収容スペース
20 差込孔
30 スペーサ
31 貫通孔

Claims (5)

  1. 固定体に沿って配された管を保持する保持部と、保持部を移動可能に支持し、留具により固定体に取り付けられる取付部とを備え、保持部は、取付部に係止されることにより管を挟み込んで保持するオンフック姿勢と取付部から離れて管を管軸方向にスライド可能に仮保持するオフフック姿勢とに切り替えられるように移動し、保持部は、一部が切り欠かれた円筒状に形成され、切り欠かれた部分が管を出し入れする開口とされ、取付部に、管が入る凹部が形成され、開口は、凹部に対して斜めに対向し、取付部に、留具を挿入する取付孔が形成され、保持部に、取付孔よりも大きい差込孔が形成され、保持部がオフフック姿勢にあるとき、差込孔の中心線が取付孔の中心線上に位置することを特徴とする配管用サドル。
  2. 保持部の外面と取付部とを連結するヒンジが設けられ、保持部は、ヒンジを支点にして取付部に対して移動して、管を仮保持したままオフフック姿勢からオンフック姿勢に切り替わることを特徴とする請求項1記載の配管用サドル。
  3. 取付部に、保持部を係止する複数の係止部が形成され、保持部の一端に、係止部に係止されるフックが形成され、管サイズに応じてフックを係止する係止部が異なり、保持部の他端に近い位置に、取付部に連結されるヒンジが設けられ、取付部に、保持部がオンフック姿勢になったとき、保持部の他端側が入り込む収容スペースが形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の配管用サドル。
  4. 固定体に沿って配された管を保持する保持部と、保持部を移動可能に支持し、留具により固定体に取り付けられる取付部とを備え、保持部の外面と取付部とを連結するヒンジが設けられ、保持部は、取付部に係止されることにより管を挟み込んで保持するオンフック姿勢と取付部から離れて管を管軸方向にスライド可能に仮保持するオフフック姿勢とに切り替えられるようにヒンジを支点にして移動し、円筒状の保持部の一部が切り欠かれた部分が管を出し入れする開口とされ、取付部に、管が入る凹部が形成され、開口は、凹部に対して斜めに対向し、取付部に、留具を挿入する取付孔が形成され、保持部に、取付孔よりも大きい差込孔が形成された配管用サドルを用い、
    固定体の予め決められた位置にサドルを配置し、オフフック姿勢にある保持部の差込孔から工具を差し込んで、留具を取付孔に挿入してサドルを固定体に取り付け、オフフック姿勢の保持部を移動させて、保持部の開口を露出させ、保持部に管を嵌め込んで仮保持した後、管を管軸方向にずらして、管の長さに合わせて配管ルートを調整し、保持部をオンフック姿勢にすることにより管軸方向に移動しないように管を保持して、管を固定体に敷設することを特徴とする配管敷設方法。
  5. 配管用サドルの取付孔に連通する貫通孔を有し、取付部に着脱可能なスペーサを用い、取付部に装着されたスペーサを固定体の予め決められた位置に配置し、オフフック姿勢にある保持部の差込孔から工具を差し込んで、留具を取付孔から貫通孔に挿入してサドルを固定体に取り付け、管を固定体から離して敷設することを特徴とする請求項4記載の配管敷設方法。
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