JP6892786B2 - 熱電変換材料及び熱電変換モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、熱電変換材料及びそれを用いた熱電変換モジュールに関する。
近年、環境汚染、エネルギーの大量消費及び廃棄、資源枯渇に関する社会問題解決を目的に、エネルギーの有効活用に関する研究開発が盛んになっている。中でも石炭、石油を中心とする一次エネルギーから産業、民生、運輸部門で最終消費される過程で約60%が熱エネルギーとして廃棄されており、この未利用熱の再利用技術の開発が求められている。特に、排熱の電力変換技術は最も大きな要求の一つであり、これを実現する技術の一つとしてゼーベック効果を使った熱電変換システムがある。熱電変換システムは、スケーラブルかつタービンレスで使用可能なため汎用性が高い。
熱電変換システムを構成する熱電変換モジュールは、熱源に近接させ、その上下に温度差が生じることで、熱を電力に変換する。熱電変換モジュールはp型及びn型の熱電変換材料、及び電極から構成され、その熱電変換効率は熱電変換材料に強く依存する。よって熱電変換効率を向上させるためには、熱電変換材料の熱電性能を改良することが必須となる。このゼーベック効果を利用した熱電変換材料の熱電性能は、一般に下式(1)で表される無次元の性能指数ZTを用いて評価される。
Figure 0006892786
式(1)において、Sはゼーベック係数を表し、Tは絶対温度を表し、ρは比抵抗を表し、κは熱伝導率を表し、κはキャリアによる熱伝導率を表し、κphは格子による熱伝導率を表す。上記の性能指数ZTが大きいほど、熱電変換モジュールの熱電変換効率が高くなる。ゆえに性能指数ZTが大きい熱電変換材料を作製する必要がある。
式(1)より明らかなように、熱電変換材料の性能指数ZTを増大させるためには、ゼーベック係数Sを大きくし、比抵抗ρ及び熱伝導率κを小さくすればよいことがわかる。しかし、前述のパラメータは一般的にお互いに相関するため、キャリア数が大きいほどゼーベック係数S及び比抵抗ρが小さく、熱伝導率κは大きくなる等のトレードオフが存在する。そのため、半導体が一般的に熱電変換材料として用いられる。その一方で、熱伝導率κphは原理的には前述のパラメータと独立なパラメータであり、また後述のように異種材料を用いた組織制御によっても低減可能なパラメータであるため、熱伝導率κphを低減させることが性能指数ZTの増大に有効となる。従って、熱電変換システムの実用化に向けて、上記のトレードオフを解消すべために、熱伝導率κphを組織制御により低減させた上で出力因子PFを大きくする物質設計、及び物質の構造組織設計が必要となる。なお、出力因子PFは式(2)で定義される。
Figure 0006892786
熱電変換材料の熱伝導率κphを低減させるためには、異種材料を組み合わせた複合材料構造を有する熱電変換材料が有効であることが知られている。複合材料構造を有する熱電変換材料を作成するためには、特に共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応によって互いに化合物を作らない材料群を選択することが有効である。
一方、出力因子PFを増大させるには、金属材料を添加することによって比抵抗ρを低減させる方法が一般的である。例えば、特許文献1には、母相にドーピングを施すことでキャリア密度を増加させる方法が記載されている。特許文献2には、粒界相に比抵抗ρの小さい金属を用いる方法が記載されている。特許文献3には、母相と粒界相の比率を調整することでゼーベック係数Sを増大する方法が記載されている。しかし、特許文献3に記載の方法では、比抵抗ρも増大するため出力因子PFを増大させることが困難である。
特開2009−194085号公報 特開2013−8747号公報 特開2015−225951号公報
熱伝導率の低下が期待できる複合材料構造を持った熱電変換材料の比抵抗ρを低減するためには、前述したように金属材料を添加することが有効である。そこで、特許文献1及び特許文献2に記載の技術について今後の熱電変換材料としての課題について検討を行った。
そこで熱電変換材料についてその性能面から検討した。その結果、特許文献1では、複合材料構造のゼーベック係数Sは母相に強く影響されているため、母相のゼーベック係数Sが低減することによって、複合材料構造のゼーベック係数Sが大きく減少する恐れのあることが分かった。また、特許文献2では、金属の粒界相が互いに接合することによって電流経路が作られ、一般に金属のゼーベック係数Sは半導体と比較して著しく低いことも知られているため、結果として複合材料構造のゼーベック係数Sが大きく減少する恐れのあることが分かった。
本発明の目的は、熱伝導率の低下が期待できる複合材料構造において、比抵抗が低く、かつゼーベック係数が低下しない熱電変換材料及び当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを提供することにある。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、熱電変換材料は、半導体から構成される母相を含み、前記母相の粒界には、第1粒界相及び第2粒界相が含まれ、前記第1粒界相は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応によっては前記母相と化合物を形成しない材料から構成され、前記第2粒界相は、前記母相又は前記第1粒界相よりも抵抗が低く、かつ、前記母層の一部を元素置換しない材料から構成され、前記第1粒界相の体積に対する前記第2粒界相の体積の比率が1よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、熱伝導率の低下が期待できる複合材料構造であっても、電気抵抗が低下するとともにゼーベック係数を維持できる熱電変換材料、及びそれを用いた熱電変換モジュールを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の熱電変換材料の模式断面図である。 実施例1の熱電変換モジュールの要部(熱電変換部)の模式断面図である。 実施例1の熱電変換モジュールの模式斜視図である。 実施例1における作成した薄膜の断面HAADF−STEM像を示す図である。 実施例1における作成した薄膜の、比抵抗ρの温度変化と第2粒界相の量との間の依存性を示すグラフである。 実施例1における作製した薄膜の、ゼーベック係数Sの温度変化と第2粒界相の量との間の依存性を示すグラフである。 実施例1における作製した薄膜の、比抵抗ρの温度変化と第2粒界相の量との間の依存性を示すグラフである。 実施例1における作製した薄膜の、ゼーベック係数Sの温度変化と第2粒界相の量との間の依存性を示すグラフである。 実施例1の熱電変換材料に含まれる第2粒界相を構成する材料の種別ごとのゼーベック係数及び温度の依存性を示すグラフである。 実施例2の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。 実施例2の熱電変換モジュールの模式斜視図である。 実施例3の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。 実施例4の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。 実施例5の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。
発明者等は上記課題について検討し、熱伝導率の低下が期待できる複合材料構造を有する熱電変換材料として、熱電変換材料から構成される母相、母相の粒界に存在する熱電変換材料(第1添加材料)から構成される第1粒界相、及び母相の粒界に存在し、母相又は第1粒界相より抵抗が低い熱電変換材料(第2添加材料)から構成される第2粒界相を含む熱電変換材料を作製した。
作成された熱伝導変換材料の分析等に基づく検討の結果、第2粒界相の体積比率は第1粒界相の体積比率以下が望ましいこと、母相は熱電変換材料となる半導体であることが望ましく、また、第1粒界相は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応によって母相と化合物を形成しない材料を用いて構成することが望ましいこと等の知見を得た。
図1は、本発明の熱電変換材料の模式断面図である。
図1に示すように、熱電変換材料は、母相101、第1粒界相102、及び第2粒界相103から構成される。ここで、母相101の粒界に存在する第1粒界相102は、母相101と第1粒界相102との間の界面熱抵抗により複合材料構造の熱伝導率を低下させることを目的として形成しており、母相101を包む形で第1粒界相102同士が結合しても、第2粒界相103を包む形で第1粒界相102同士が結合しても、また、母相101、第1粒界相102、及び第2粒界相103の大きさが不均一であっても熱伝導率低下の効果が得られることは言うまでもない。
第1粒界相102及び第2粒界相103の比率は、例えば、ICP(Inductive Couple Plasma)分析等を用いて試料全体の組成評価を行い、第1粒界相102の構成物質及び第2粒界相103の構成物質の比率を評価することで同定できる。また、局所的には、例えば、RBS(Rutherford Back Scattering)分析及びSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)分析を用いた試料組成の深さ方向分布評価、並びにEDX(Energy Dispersive X−ray Spectroscopy)分析を用いた試料組成の評価によって同定できる。また、SEM(Scanning Electron Microscopy)又はTEM(Transmission Electron Microscopy)分析を用いて試料の実像を観察することによって、上記の量は同定できる。
前述した複合材料構造を有する熱電変換材料は、熱伝導率及び比抵抗を十分に小さくでき、また、ゼーベック係数を一定値に維持できる。また、母相101及び第1粒界相102は原理的に化合物を形成しないため、高温での熱処理プロセス、及び上記複合材料構造を有する熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールの高温での使用が可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
実施例1の熱電変換材料及び熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを図2Aから図6を用いて説明する。
図2Aは、実施例1の熱電変換モジュールの要部(熱電変換部)の模式断面図である。また、図2Bは、実施例1の熱電変換モジュールの模式斜視図である。
熱電変換モジュールは、p型熱電変換材料211、n型熱電変換材料212、及び電極213から構成されるπ型の熱電変換部が下部基板214上に複数配列された構造である。熱電変換モジュールは、薄膜の形態で構成されている。p型熱電変換材料211及びn型熱電変換材料212は、電極213を介して互いに接続されている。
熱電変換モジュールに対して、図2Bに示す矢印の方向、すなわち、薄膜の面内方向に温度差を付けることによって、p型熱電変換材料211及びn型熱電変換材料212が発電し、電極213を介して電力を温度差から得ることができる。熱電変換モジュールにおける熱電変換部の数は用途により任意に選ぶことができる。
本実施例では、高い熱電変換性能を示す熱電変換材料を用いることによって、熱電変換モジュールの熱電変換性能を向上させている。
具体的には、p型熱電変換材料211及びn型熱電変換材料212は、マンガンシリサイド(MnSi1.7)からなる母相101の粒界に、Siからなる第1粒界相102及びAgからなる第2粒界相103が存在する熱電変換材料である。
n型熱電変換材料212は、キャリアをn型にするために、MnSi1.7の一部をFeで置換している。母相101を構成するMnSi1.7の量は第1粒界相102及び第2粒界相103の総量より多く、また、第1粒界相102の体積は第2粒界相103の体積より大きい。
母相101及び第1粒界相102の組合せは、例えば、MgSi及びSiであっても、共晶反応の組合せであるため、MnSi1.7及びSiの組合せと同様の効果が現れる。従って、母相101はシリコン系化合物の半導体であり、また、シリコン系化合物は、遷移金属(Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、La、Ta、W)、アルカリ金属(Li、Na、K、Rb)、及び第2族元素(Mg、Ca、Sr、Ba)の中の少なくとも一種類の元素を含んでもよい。第1粒界相102を構成する材料は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応等によって母相101と化合物を形成しない材料を選択することによって同様の効果を確認できる。また、母相101及び第1粒界相102は、性能指数を向上させるために一部が構成元素とは別の元素で置換されていてもよい。
母相101と第1粒界相102の組合せは、例えば、PbTe及びTeであっても、共晶反応の組合せであるため、MnSi1.7及びSiの組合せと同様の効果が現れる。従って、母相101は第16族元素(S、Se、Te)の中の少なくとも一種類の元素を含むカルコゲナイド系化合物の半導体であってもよい。第1粒界相102を構成する材料は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応等によって母相101と化合物を形成しない材料を選択することによって同様の効果を確認できる。また、母相101及び第1粒界相102は、性能指数を向上させるために一部が構成元素とは別の元素で置換されていてもよい。
母相101と第1粒界相102の組合せは、例えば、CoSb及びSbであっても、共晶反応の組合せであるため、MnSi1.7及びSiの組合せと同様の効果が現れる。従って、母相101は第15族元素(P、As、Sb、Bi)の中の少なくとも一種類の元素を含むスクッテルダイト系化合物の半導体であってもよい。第1粒界相102を構成する材料は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応等によって母相101と化合物を形成しない材料を選択することによって同様の効果を確認できる。また、母相101及び第1粒界相102は、性能指数を向上させるために一部が構成元素とは別の元素で置換されていてもよい。
以下、本実施例にて用いた熱電変換材料の熱電変換性能が向上する理由を説明する。本実施例では、マグネトロンスパッタリング法を用いて薄膜の製膜を行い、800℃で熱処理することで熱電変換材料薄膜を作製した。作成された薄膜は、サファイア基板上に製膜した。
図3は、実施例1における作成した薄膜の断面HAADF−STEM像(High−angle Annular Dark Field Scanning TEM)を示す図である。
図3に示す薄膜は、Si/Mn組成比が2.3であり、Ag/Mn組成比が0.2である。HAADF−STEM像では、重い元素は明るく表示され、軽い元素は暗く表示される。EDX分析の結果とあわせて、白色の明視野部はAgであり、灰色の領域はMnSi1.7であり、黒色の暗視野部はSiである。XRD分析等から薄膜中のMnは熱処理により全てMnSi1.7になっている。従って、本薄膜では、MnSi1.7が母相101に、Siが第1粒界相102に、Agが第2粒界相103になっている。また、第2粒界相103の体積は第1粒界相102の体積よりも小さくなっており、また、第2粒界相103同士が近接せず、粒状の形状を維持している。作製した薄膜の熱伝導率κphは2.4W/Kmであるが、母相101のみの熱伝導率κは2.5W/Kmから4.0W/Km程度であるため、複合材料構造により確かに熱伝導率κphが低減していることがわかる。
また、母相101及び第1粒界相102は互いに化合物を形成しない材料の組合せを選択しているため、母相101及び第1粒界相102の界面構造を崩すことなく、効率的に熱伝導率を低下させることを可能としている。同時に本実施例で作製した熱電変換部を高温で使用しても、界面構造が崩れないため、熱電変換材料の熱電性能を維持することが可能となる。
図4は、実施例1における作成した薄膜の、比抵抗ρの温度変化と第2粒界相103の量との間の依存性を示すグラフである。図5は、実施例1における作製した薄膜の、ゼーベック係数Sの温度変化と第2粒界相103の量との間の依存性を示すグラフである。ここで、作製した薄膜では、母相101及び第1粒界相102の体積は一定とし、第2粒界相103の体積を変化させている。
なお、図4及び図5のグラフの各シンボルは、母相101及び第1粒界相102の体積の合計値に対する第2粒界相103の体積の比率を表す。
図4に示すように第2粒界相103の量の増加に伴って、比抵抗ρは単調に減少していく。これは第2粒界相103であるAgが、母相101であるMnSi1.7及び第1粒界相102であるSiよりも抵抗が低いためである。
一方、図5に示すように、ゼーベック係数Sは、第2粒界相103の量が増大しても、大きく変化しない。これはゼーベック係数Sが小さい第2粒界相103の体積が第1粒界相102の体積よりも小さくなっているため第2粒界相103同士が近接せず、結果として第2粒界相103が熱起電力にほとんど影響をおよぼさず、熱起電力はゼーベック係数Sが大きい母相101により規定されているためと考えられる。
比較のために、第1粒界相102に対する第2粒界相103の体積比を変化させた場合の比抵抗ρ及びゼーベック係数Sの変化についても調べた。
図6は、実施例1における作製した薄膜の、比抵抗ρの温度変化と第2粒界相103の量との間の依存性を示すグラフである。図7は、実施例1における作製した薄膜の、ゼーベック係数Sの温度変化と第2粒界相103の量との間の依存性を示すグラフである。ここで、作製した薄膜では、母相101の体積と、第1粒界相102及び第2粒界相103を合わせたの総体積とは一定とし、第1粒界相102に対する第2粒界相103の体積比率を変化させている。
なお、図6及び図7のグラフの各シンボルは、第1粒界相102の体積に対する第2粒界相103の体積の比率を表す。
図6に示すように第2粒界相103の量の増加に伴って、比抵抗ρは単調に減少していく。これは第2粒界相103であるAgが、第1粒界相102であるSiよりも抵抗が低いためである。
一方、図7に示すように第1粒界相102に対する第2粒界相103の体積比(Ag/Si)が1よりも大きくなるとゼーベック係数Sは急激に減少する。これはゼーベック係数Sが小さい第2粒界相103の体積が第1粒界相102よりも大きくなっているため第2粒界相103同士が近接し、結果として熱起電力が小さくなったと考えられる。
以上の考察より、第2粒界相103を構成する材料を添加した複合材料構造を有する熱電変換材料のゼーベック係数Sを低下させないためには、ゼーベック係数Sが小さい第2粒界相103の体積を第1粒界相102の体積以下にすることが望ましい。
図8は、実施例1の熱電変換材料に含まれる第2粒界相103を構成する材料の種別ごとのゼーベック係数及び温度の依存性を示すグラフである。
例えば、第2粒界相103を構成する材料が、例えば、Cuであっても、母相101及び第1粒界相102よりも抵抗が低いため、Agと同様の効果が現れる。その一方で、第2粒界相103が母相101の一部を元素置換してしまうとゼーベック係数Sは著しく減少する。
母相101であるMnSi1.7では、Siはほとんど元素置換されないが、Mnは第5属から第9族の遷移金属によって元素置換されることが知られている。従って、Ag及びCuは母相101を元素置換しないが、TaはMnサイトを一部、元素置換すると考えられる。
図8に示すように、Ag及びCuを添加した薄膜のゼーベック係数Sは、第2粒界相103となる材料を添加していない薄膜のゼーベック係数Sに対して大きく変化しない。一方、Taを添加した薄膜のゼーベック係数Sは、他の薄膜のゼーベック係数Sと比較して大きく減少することがわかる。
以上の考察より、第2粒界相103は、母相101又は第1粒界相102よりも抵抗が低く、かつ母相101の一部を元素置換しない材料であることが望ましい。本実施例では、第2粒界相103は、母相101又は第2粒界相103よりも抵抗が低い、第5族から第9族の遷移金属以外の元素又は当該元素を含む化合物であってもよい。
第1粒界相102は、例えば、SiGeであっても、GeはSiよりも抵抗が低く、かつ母相101の元素の一部を元素置換せず、また複合材料構造を有する熱電変換材料のゼーベック係数Sは母相101により支配的に決まっているため、熱電変換材料のゼーベック係数Sを低下させることなく比抵抗ρを低減させることが可能である。従って、第1粒界相102は、Al、Ga、In、及びTlを含む第13族元素、Ge、Sn、及びPbを含む第14族元素、並びにP、As、Sb、及びBiを含む第15族元素の少なくとも一種類の元素を含む化合物であってもよい。
本実施例で用いた熱電変換材料は、性能指数ZTが高くなるように母相101及び第1粒界相102を構成する材料を選択し、かつ第2粒界相103の組織構造を制御しているものであり、薄膜の作製手法に限定されない。例えば、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、PLD(Pulse Laser Deposition)法、及びCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の薄膜作製手法を用いて薄膜を作製してもよい。
また、母相101及び第1粒界相102は互いに化合物を形成しない材料を選択しているため、熱処理温度は本実施例の800℃に限らず、材料と組織構造とにあわせて最適な熱処理温度を指定することによて熱電性能を最大化することが可能である。
実施例1によれば、複合材料構造であっても、熱伝導率が低く、かつ出力因子が高い、高温で安定な熱電変換材料及び当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを提供することができる。
本発明の実施例2について図9A及び図9Bを用いて説明する。なお、実施例1で記載した事項については省略している。なお、当該事項は、特段の事情がない限り、実施例2にも適用できる。
図9Aは、実施例2の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。図9Bは、実施例2の熱電変換モジュールの模式斜視図である。
熱電変換モジュールは、下部基板224及び上部基板225の間に、p型熱電変換材料221、n型熱電変換材料222、及び電極223から構成されるπ型の熱電変換部が複数配列された構造である。なお、p型熱電変換材料221及びn型熱電変換材料222は、バルク材料である。
熱電変換モジュールに対して、図9Bに示す矢印の方向に、温度差を付けることによって、p型熱電変換材料221及びn型熱電変換材料222が発電し、電極223を介して電力を温度差から得ることができる。
本実施例では、高い熱電変換性能を示す熱電変換材料を用いることによって、熱電変換モジュールの熱電変換性能を向上させている。
具体的には、p型熱電変換材料221及びn型熱電変換材料222は、マンガンシリサイド(MnSi1.7)からなる母相101の粒界に、Siからなる第1粒界相102及びAgからなる第2粒界相103が存在する熱電変換材料である。電極223はCu、下部基板224及び上部基板225はAlNより構成されている。
n型熱電変換材料222は、キャリアをn型にするために、MnSi1.7の一部をFeで置換している。母相101を構成するMnSi1.7の量は第1粒界相102及び第2粒界相103の総量より多く、また、第1粒界相102の体積は第2粒界相103の体積より大きい。
ここで、p型熱電変換材料221及びn型熱電変換材料222は、メカニカルアロイング法により各元素粉末を微粒子化し、スパークプラズマ法により短時間焼結にて作製した。本手法を採用することによって、焼結体の母材料MnSi1.7の粒子系を1μm以下にまで小さくすることが可能となり、結果として熱伝導率κが減少した。焼結温度及び焼結時間は、それぞれ800℃と600秒である。
母相101と第1粒界相102は互いに化合物を形成しない材料を選択しているため、熱処理温度は本実施例の800℃に限らず、材料と組織構造にあわせて最適な熱処理温度を指定することにより熱電性能を最大化することが可能である。
また、熱処理時間も本実施例の600秒に限らず、材料と組織構造にあわせて最適な熱処理温度を指定することにより熱電性能を最大化することが可能である。
実施例2によれば、実施例1と同様の効果を有する焼結体の熱電変換材料及び当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを提供することができる。
本発明の実施例3について図10を用いて説明する。なお、実施例1及び実施例2で記載した事項については、省略している。なお、当該事項は、特段の事情がない限り、実施例3にも適用することができる。
図10は、実施例3の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。
熱電変換モジュールは、下部基板234及び上部基板235の間に、熱電変換材料231及び電極233から構成されるユニレグ型の熱電変換部が複数配列された形態の構造である。なお、熱電変換材料231は、バルク材料であり、p型熱電変換材料及びn型熱電変換材料のいずれでもよい。
本実施例では、高い熱電変換性能を示す熱電変換材料を用いることによって、熱電変換モジュールの熱電変換性能を向上させている。
具体的には、熱電変換材料231は、マンガンシリサイド(MnSi1.7)からなる母相101の粒界に、Siからなる第1粒界相102及びAgからなる第2粒界相103が存在する熱電変換材料である。
母相101を構成するMnSi1.7の量は第1粒界相102及び第2粒界相103の総量より多く、また、第1粒界相102の体積は第2粒界相103の体積より大きい。
実施例3によれば、実施例1及び実施例2と同様の効果を有する熱電変換材料及び当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを提供することができる。
本発明の実施例4について図11を用いて説明する。なお、実施例1、実施例2、及び実施例3で記載した事項については、省略している。なお、当該事項は、特段の事情がない限り、実施例4にも適用することができる。
図11は、実施例4の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。
熱電変換モジュールは、下部基板244及び上部基板245の間に、p型熱電変換材料241、n型熱電変換材料242、電極243、及び層間絶縁膜246から構成されるユニレグ型の熱電変換部が複数配置された構造である。熱電変換モジュールは、薄膜の形態で構成されている。
本実施例では、高い熱電変換性能を示す熱電変換材料を用いることによって、熱電変換モジュールの熱電変換性能を向上させている。
具体的には、p型熱電変換材料241及びn型熱電変換材料242は、マンガンシリサイド(MnSi1.7)からなる母相101の粒界に、Siからなる第1粒界相102及びAgからなる第2粒界相103が存在する熱電変換材料である。
n型熱電変換材料242は、キャリアをn型にするために、MnSi1.7の一部をFeで置換している。母相101を構成するMnSi1.7の量は、第1粒界相102及び第2粒界相103の総量より多く、また、第1粒界相102の体積は第2粒界相103の体積より大きい。
実施例4によれば、実施例1から実施例3と同様の効果を有する熱電変換材料及び当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを提供することができる。
本発明の実施例5について図12を用いて説明する。なお、実施例1から実施例4で記載した事項については、省略している。なお、当該事項は、特段の事情がない限り、実施例5にも適用できる。
図12は、実施例5の熱電変換モジュールの要部の模式断面図である。
熱電変換モジュールは、下部基板254及び上部基板255の間に、p型熱電変換材料251、n型熱電変換材料252、電極253、及び層間絶縁膜256から構成されるトランスバース型の熱電変換部が複数配置された構造である。熱電変換モジュールは、薄膜の形態で構成されている。
本実施例では、高い熱電変換性能を示す熱電変換材料を用いることによって、熱電変換モジュールの熱電変換性能を向上させている。
具体的には、p型熱電変換材料251及びn型熱電変換材料252は、マンガンシリサイド(MnSi1.7)からなる母相101の粒界に、Siからなる第1粒界相102及びAgからなる第2粒界相103が存在する熱電変換材料である。
n型熱電変換材料252は、キャリアをn型にするために、MnSi1.7の一部をFeで置換している。母相101を構成するMnSi1.7の量は、第1粒界相102及び第2粒界相103の総量より多く、また、第1粒界相102の体積は第2粒界相103の体積より大きい。
実施例5によれば、実施例1から4と同様の効果を有する熱電変換材料及び当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールを提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
101 母相
102 第1粒界相
103 第2粒界相
211、221、241、251 p型熱電変換材料
212、222、242、252 n型熱電変換材料
213、223、233、243、253 電極
214、224、234、244、254 下部基板
225、235、245、255 上部基板
231 熱電変換材料
246、256 層間絶縁膜

Claims (10)

  1. シリコン系化合物、カルコゲナイド系化合物、及びスクッテルダイト系化合物のいずれかの半導体から構成される母相を含み、
    前記母相の粒界には、第1粒界相及び第2粒界相が含まれ、
    前記第1粒界相は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応によっては前記母相と化合物を形成しない材料から構成され、
    前記第2粒界相は、前記母相又は前記第1粒界相よりも抵抗が低く、かつ、前記母層の一部を元素置換しない材料から構成され、
    前記第1粒界相の体積に対する前記第2粒界相の体積の比率が1よりも小さいことを特徴とする熱電変換材料。
  2. 請求項1に記載の熱電変換材料であって、
    前記母相は、前記シリコン系化合物の半導体から構成され、
    前記シリコン系化合物は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、La、Ta、及びWを含む遷移金属、Li、Na、K、及びRbを含むアルカリ金属、並びにMg、Ca、Sr、及びBaを含む第2族元素の中の少なくとも一種類の元素を含むことを特徴とする熱電変換材料。
  3. 請求項1に記載の熱電変換材料であって、
    前記母相は、前記カルコゲナイド系化合物の半導体から構成され、
    前記カルコゲナイド系化合物は、S、Se、及びTeを含む第16族元素の少なくとも一種類の元素を含むことを特徴とする熱電変換材料。
  4. 請求項1に記載の熱電変換材料であって、
    前記母相は、前記スクッテルダイト系化合物の半導体から構成され、
    前記スクッテルダイト系化合物は、P、As、及びSbを含む第15族元素の少なくとも一種類の元素を含むことを特徴とする熱電変換材料。
  5. 請求項1に記載の熱電変換材料であって、
    前記母相は、前記シリコン系化合物の半導体から構成され、
    前記第1粒界相は、Al、Ga、In、及びTlを含む第13族元素、Ge、Sn、及びPbを含む第14族元素、並びに、P、As、Sb、及びBiを含む第15族元素の少なくとも一種類の元素を含むことを特徴とする熱電変換材料。
  6. 少なくとも一つの電極及び複数の請求項1に記載の熱電変換材料から構成される熱電変換部を有し、
    前記複数の熱電変換材料の各々は、前記少なくとも一つの電極を介して少なくとも一つの熱電変換材料と接続されていることを特徴とする熱電変換モジュール。
  7. 請求項6に記載の熱電変換モジュールであって、
    前記熱電変換部の構造は、π型、ユニレグ型、及びトランスバース型の少なくともいずれかであることを特徴とする熱電変換モジュール。
  8. 半導体から構成される母相を含み、
    前記母相の粒界には、第1粒界相及び第2粒界相が含まれ、
    前記第1粒界相は、共晶反応、共析反応、包晶反応、包析反応、偏晶反応、又は偏析反応によっては前記母相と化合物を形成しない材料から構成され、
    前記第2粒界相は、前記母相又は前記第1粒界相よりも抵抗が低く、かつ、前記母層の一部を元素置換しない材料から構成され、
    前記第1粒界相の体積に対する前記第2粒界相の体積の比率が1よりも小さいことを特徴とする熱電変換材料。
  9. 少なくとも一つの電極及び複数の請求項8に記載の熱電変換材料から構成される熱電変換部を有し、
    前記複数の熱電変換材料の各々は、前記少なくとも一つの電極を介して少なくとも一つの熱電変換材料と接続されることを特徴とする熱電変換モジュール。
  10. 請求項9に記載の熱電変換モジュールであって、
    前記熱電変換部の構造は、π型、ユニレグ型、及びトランスバース型の少なくともいずれかであることを特徴とする熱電変換モジュール。
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