JP6892027B2 - ボールねじ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボールねじ装置に関する。
回転運動を直進運動に変換する装置としてボールねじ装置が知られている。ボールねじ装置は、ねじ軸と、ナットと、複数のボールを備えている。例えば特許文献1に記載されるボールねじ装置は、ボールを循環するためのリターンチューブと、リターンチューブをナットに取り付けるための取付部品と、を有する。リターンチューブは、本体部と、本体部の両端に形成された一対の脚部とを有する。ナットの外周には平坦面が設けられており、本体部は平坦面に設けられ、脚部は平坦面に設けられた貫通孔に挿入される。取付部品は、金属製の板部材である。取付部品の一端側は脚部の上面を押さえ、脚部よりも外側平坦面で、取付部品の他端側はボルトにより平坦面に固定される。
特開2013−50148号公報
特許文献1では、リターンチューブの抜け止めを行うために、金属製の板部材である取付部品と、取付部品を締結するためのボルトが必要である。このため、リターンチューブの抜け止めのための部品点数が増加する。さらに、ナットには、ボルトを締結するためのねじ穴の加工が必要であり、組立時にはネジ締め工程が必要である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことが可能なボールねじ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係るボールねじ装置は、外周面に第1ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に前記第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、本体部と、前記本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、前記ナットに設けられた循環部品と、前記循環部品を前記ナットに固定するピン部品と、を有し、前記脚部は、前記貫通孔に挿入され、前記ピン部品は、前記脚部に重なって設けられ、前記脚部は、前記ピン部品により前記貫通孔に抜け止めされる。
これによれば、ボールが循環部品を循環する際に、ボールから加えられる力により循環部品が変位する。ピン部品は、脚部の径方向外側に重なって設けられているので、循環部品の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置は、金属製の板部材やボルトが不要であり、循環部品の抜け止めのための部品点数を削減することができる。また、ボールねじ装置は、ボルトを締結するためのねじ穴をナットに形成する加工も省略することができる。このため、ボールねじ装置は、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ナットには、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の端面と、前記貫通孔の内壁とを貫通するピン挿入孔が設けられ、前記ピン部品は、前記ピン挿入孔に設けられる。これによれば、ピン部品は、ピン挿入孔の内部に設けられた部分と、ピン挿入孔から貫通孔の内部に延在して脚部に重なる部分とを有する。また、ピン部品の挿入方向は、ボールから循環部品に加えられる力の方向に対して直交する。このため、ボールねじ装置は、確実に循環部品の抜け止めを行うことができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記端面には、前記ピン挿入孔の開口を覆う蓋部品が設けられる。これによれば、ボールねじ装置は、ピン部品がピン挿入孔から抜けることを抑制することができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記循環部品は、前記本体部の一端側に設けられた第1脚部と、前記本体部の他端側に設けられた第2脚部と、を有し、前記ナットは、前記第1脚部が挿入される第1貫通孔と、前記第2脚部が挿入される第2貫通孔と、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の第1端面と、前記第1貫通孔の内壁とを貫通する第1ピン挿入孔と、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記第1端面と反対側の第2端面と、前記第2貫通孔の内壁とを貫通する第2ピン挿入孔と、が設けられる。これによれば、第1ピン挿入孔と第2ピン挿入孔とが、軸方向に対向する第1端面と第2端面とにそれぞれ設けられる。このため、同一の端面に第1ピン挿入孔及び第2ピン挿入孔が設けられた場合に比べて、第1ピン挿入孔及び第2ピン挿入孔の軸方向の長さを抑制できる。したがって、ボールねじ装置は、ナットへの第1ピン挿入孔及び第2ピン挿入孔の加工が容易である。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記循環部品は、前記本体部の一端側に設けられた第1脚部と、前記本体部の他端側に設けられた第2脚部と、を有し、前記ナットは、前記第1脚部が挿入される第1貫通孔と、前記第2脚部が挿入される第2貫通孔と、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の第1端面と、前記第1貫通孔の内壁とを貫通する第1ピン挿入孔と、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記第1端面と、前記第2貫通孔の内壁とを貫通する第2ピン挿入孔と、が設けられる。これによれば、第1ピン挿入孔と第2ピン挿入孔とが、同一の第1端面に設けられる。このため、ピン部品を容易に第1ピン挿入孔及び第2ピン挿入孔に挿入することができる。また、一方の端面に蓋部材を設けることで、第1ピン部品及び第2ピン部品が、それぞれ第1ピン挿入孔及び第2ピン挿入孔から抜けることを抑制することができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ナットには、前記ナットの軸方向の端面と平行な方向で、かつ、前記貫通孔と交差する方向に設けられ、前記ナットの外周面と前記貫通孔の内壁とを貫通するピン挿入孔が設けられ、前記ピン部品は、前記ピン挿入孔に設けられる。これによれば、ナットの軸方向の端面に加工を行うことができない場合であっても、ピン挿入孔をナットに設けることができ、ピン部品をナットの外周面側からピン挿入孔に挿入することができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ピン部品は、前記貫通孔の内壁と、前記脚部の上面とで囲まれたピン挿入部に挿入される。これによれば、ピン部品は、脚部の径方向外側に設けられ貫通孔の内部に固定される。これにより、ボールねじ装置は、循環部品の抜け止めを行うことができる。また、ボールねじ装置は、ナットへのピン挿入孔の加工を省略することができる。
本発明の一態様に係るボールねじ装置は、外周面に第1ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に前記第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、本体部と、前記本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、前記ナットに設けられた循環部品と、前記循環部品を前記ナットに固定するピン部品と、を有し、前記脚部は、前記貫通孔に挿入され、前記ピン部品は、前記脚部に設けられたピン挿入凹部に挿入され、前記脚部は、前記ピン部品により前記貫通孔に抜け止めされる。
これによれば、ピン挿入凹部の内面とピン部品とが当接することで、循環部品の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置は、金属製の板部材やボルトが不要であり、循環部品の抜け止めのための部品点数を削減することができる。また、ボルトを締結するためのねじ穴をナットに形成する加工も省略することができる。このため、ボールねじ装置は、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ナットには、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の端面と、前記貫通孔の内壁とを貫通するピン挿入孔が設けられ、前記ピン部品は、前記脚部に設けられた前記ピン挿入凹部及び前記ピン挿入孔に圧入される。これによれば、ボールねじ装置は、ピン部品がピン挿入凹部から抜けることを抑制することができ、良好に循環部品の抜け止めを行うことができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ナットの外周面には前記貫通孔と連通する循環部品取付溝が設けられており、前記本体部は前記循環部品取付溝の内部に設けられる。これによれば、本体部にナット周方向への力が加えられた場合でも、本体部が循環部品取付溝の壁面に接することで、本体部の変位が抑制される。また、循環部品の脚部がピン部品によりナットに固定されているので、循環部品取付溝及び本体部の上側に、本体部を固定する部材を設ける必要がない。このため、本体部の上側に取付部品を設けて循環部品を固定する構成に比べて、ボールねじ装置の小型化を図ることができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記循環部品の前記本体部の下面に垂直な方向において、前記本体部の下面と、前記脚部の上面とが同じ位置である。これによれば、前記脚部の上面を前記本体部の下面と異なる位置、例えばナットの中心軸に近い位置に設けた場合に比べて、脚部を厚く形成することができる。したがって、ボールねじ装置は、循環部品の耐久性を向上させることができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ピン挿入孔は、前記貫通孔と交差して、前記ナットの軸方向の一方の端面側から、前記貫通孔よりも前記ナットの軸方向の他方の端面側まで設けられ、前記ピン部品は、前記ピン挿入孔に設けられる。これによれば、ピン部品は、ボールから循環部品に加えられる力を、ピン部品の一端側及び他端側の両端で支持することができる。したがって、ピン部品の耐荷重が増加するので、ボールねじ装置は、良好に循環部品の抜け止めを行うことができる。
ボールねじ装置の望ましい態様として、前記ピン部品は、前記ピン部品の長手方向に連結された第1部分と、第2部分とを有し、前記第2部分の外径は、前記第1部分の外径よりも大きく、前記第2部分は、前記貫通孔の内部に設けられる。これによれば、ピン部品が貫通孔から抜けることを抑制することができる。
本発明によれば、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことが可能なボールねじ装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図2は、ボールねじ装置の部分断面図である。 図3は、循環部品の斜視図である。 図4は、図1のIV−IV’断面図である。 図5は、第1実施形態の第1変形例に係るボールねじ装置の斜視図である。 図6は、図5のVI−VI’断面図である。 図7は、第1変形例に係るボールねじ装置が有する第1ピン部品の斜視図である。 図8は、第1実施形態の第2変形例に係るボールねじ装置の斜視図である。 図9は、図8のIX−IX’断面図である。 図10は、第2実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図11は、図10のXI−XI’断面図である。 図12は、第3実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図13は、第3実施形態に係るボールねじ装置の部分断面図である。 図14は、第4実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図15は、図14のXV−XV’断面図である。 図16は、第5実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図17は、第5実施形態に係るボールねじ装置が有する循環部品の斜視図である。 図18は、第5実施形態に係るボールねじ装置の部分断面図である。 図19は、第5実施形態の第3変形例に係るボールねじ装置の部分断面図である。 図20は、第6実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図21は、図20のXXI−XXI’断面図である。 図22は、第6実施形態の第4変形例に係るボールねじ装置の断面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図1に示すように、ボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット3と、複数のボール4(図2参照)と、循環部品5と、第1ピン部品6aと、第2ピン部品6bと、を有する。
ねじ軸2の外周面には第1ねじ溝21が設けられている。ねじ軸2はナット3を貫通している。ナット3には、平坦面32と、第1貫通孔35aと、第2貫通孔35bと、第1ピン挿入孔36aと、第2ピン挿入孔36bとが設けられている。
以下の説明において、ナット3の中心軸AXに沿った方向は、単に軸方向と記載される。ナット3の中心軸AXに対して直交する方向は、単に径方向と記載される。径方向は、放射方向とも呼ばれる方向である。ナット3の軸方向に平行な方向を第1方向Daと表す。第1方向Daと直交する方向を第2方向Db及び第3方向Dcと表す。第1方向Daと第3方向Dcとで規定される平面は、平坦面32と平行である。平坦面32は、ナット3の外周面37の一部に設けられる。また、第2方向Dbは、平坦面32と垂直な方向である。
第1貫通孔35a及び第2貫通孔35bは、それぞれ第2方向Dbに設けられ、平坦面32と、ナット3の内周面とを貫通する。第1貫通孔35a及び第2貫通孔35bは、第2方向Dbから見たときに、第3方向Dcに長手を有する長円形状の開口を有する。
ナット3は、第1方向Daと交差する第1端面33と、第1端面33と反対側の第2端面34とを有する。第1ピン挿入孔36aは、第1方向Daに設けられ、第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する。第2ピン挿入孔36bは、第1方向Daに設けられ、第2端面34と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。また、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bは、内周面にねじ溝が設けられていない貫通孔である。
循環部品5の本体部51は、平坦面32の上に設けられる。本体部51は、ナット3の軸方向に対して傾斜する方向に延びる。循環部品5は、ボール4を循環させるための部品であり、リターンチューブとも呼ばれる。循環部品5の内部に循環路5m(図2参照)が形成され、循環路5mは、ねじ軸2とナット3との間に形成される転動路41(図2参照)の一端側と他端側とをつなぐ。
第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、それぞれ第1脚部52a及び第2脚部52b(図4参照)の径方向外側に重なって設けられる。第1脚部52aは、第1ピン部品6aにより第1貫通孔35aの内部に抜け止めされる。第2脚部52bは、第2ピン部品6bにより第2貫通孔35bの内部に抜け止めされる。第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、循環部品5をナット3に固定する部品である。第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、金属材料を用いて形成され、外周面にねじ溝が設けられていない円柱状の部品である。なお、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bによる循環部品5の詳細な固定構造については後述する。
なお、第1脚部52a、第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aと、第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bとは、本体部51を挟んで設けられている。一方の第1脚部52a、第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aと、他方の第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bとは、類似した構成であり、中心軸AXと交差する方向(第2方向Db)を対称軸として回転対称となるように配置される。このため、一方の第1脚部52a、第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aについての説明は、他方の第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bにも適用できる。
図2は、ボールねじ装置の部分断面図である。図2は、ボールねじ装置1の一部の断面を示しており、図1に示すII−II’線に沿う断面を示している。
図2に示すように、ナット3の内周面に、第1ねじ溝21と対応する第2ねじ溝31が設けられる。第1ねじ溝21と、第2ねじ溝31とでらせん状の転動路41が形成される。複数のボール4は、転動路41を転がる。これにより、ねじ軸2及びナット3は、滑らかに相対運動可能となっている。ねじ軸2が回転すると、ナット3が軸方向に移動する。これにより、ボールねじ装置1は、回転運動を直進運動に変換する。なお、ナット3が軸方向に移動する場合に限定されず、ナット3が回転し、ねじ軸2が軸方向に移動する構成にも適用できる。
第1貫通孔35aは、平坦面32と転動路41とを貫通する。循環部品5の第1脚部52aは、第1貫通孔35aに挿入される。また、本体部51の下面51sは、平坦面32に接する。循環部品5の内部には、本体部51及び一対の第1脚部52a及び第2脚部52b(図4参照)に連続する循環路5mが形成される。循環路5mの端部が、転動路41と滑らかに接続されるように第1脚部52a及び第2脚部52bが構成される。これにより、ボール4は、転動路41の終点から循環路5mを通って転動路41の始点に戻されることで、転動路41を無限循環する。
図3は、循環部品の斜視図である。図3に示すように、循環部品5は、本体部51と、第1脚部52aと、第2脚部52bとを有する。本体部51の一端側に第1脚部52aが設けられ、本体部51の他端側に第2脚部52bが設けられる。第1脚部52a及び第2脚部52bは、それぞれ、本体部51の延在方向に対して傾斜する方向であって、第1ねじ溝21(転動路41)に沿った方向に突出して設けられる。これにより循環路5mの端部が、転動路41と滑らかに接続される。第1脚部52a及び第2脚部52bの突出した部分は、それぞれ上面52at、52btを有する。上面52at、52btの位置は、本体部51の下面51sよりも下側、すなわち、第2方向Dbにおいて中心軸AXに近い位置に設けられる。
循環部品5は、合成樹脂の射出成形により形成される。循環部品5は、一体に形成されていてもよい。ただし、循環部品5は、複数の部材が組み合わされた構成でもよい。
次に、循環部品5のナット3への固定構造について説明する。図4は、図1のIV−IV’断面図である。なお、図4では、第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bを点線で示している。
図4に示すように、第1脚部52aは、第1貫通孔35aに挿入される。上面52atは、平坦面32よりも径方向の内側、すなわち、中心軸AXに近い位置に設けられる。また、上面52atは、第1ピン挿入孔36aよりも径方向の内側に設けられる。つまり、第2方向Dbにおける第1脚部52aの位置は、第1ピン挿入孔36aの開口と重ならない位置に設けられる。
第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに挿入され、第1貫通孔35aの内壁から第1方向Daに突出して設けられる。第1ピン部品6aは、第1貫通孔35aの内部において、第1脚部52aの径方向の外側に位置する。つまり、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aの内部に設けられる部分と、第1脚部52aの上面52atと重なる部分とを含む。また、図1及び図2に示すように、第1ピン部品6aは、第1貫通孔35aの内壁と、循環部品5の本体部51の側面と、第1脚部52aの上面52atとで囲まれた領域に設けられる。第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに圧入され、第1ピン挿入孔36aの内壁に接して嵌められている。
ボール4が循環部品5を循環する際に、第2方向Dbの上側に向かう力がボール4から循環部品5に加えられる。つまり、循環部品5には、平坦面32から離れる方向の力が加えられる。この場合、ボール4から加えられた力により循環部品5が平坦面32から離れる方向に変位すると、第1脚部52aの上面52atが第1ピン部品6aと接する。これにより、第1ピン部品6aは、循環部品5の変位を抑制することができる。
また、第2脚部52b及び第2ピン部品6bにおいても同様の構成であり、第2ピン部品6bは、第2端面34に設けられた第2ピン挿入孔36bに挿入される。第2ピン部品6bは、第2貫通孔35bの内部において、第2脚部52bの径方向の外側に位置する。これにより、第2脚部52bの上面52btが第2ピン部品6bと接することで、第2ピン部品6bは、循環部品5の変位を抑制することができる。
なお、第1ピン部品6aの軸方向の端部は、第1貫通孔35aの内壁とわずかな隙間を有して離れているが、これに限定されない。第1ピン部品6aの軸方向の端部は、第1貫通孔35aの内壁と接していてもよい。また、第1ピン挿入孔36aは、第1貫通孔35aと交差して、第1貫通孔35aよりも第2端面34側まで設けられていてもよい。第1ピン部品6aの第1端面33側の端部の位置は、第1端面33と一致しているが、これに限定されない。第1ピン部品6aの第1端面33側の端部は、第1端面33から突出していてもよいし、第1端面33の内側、つまり第1貫通孔35aの内部に位置してもよい。
また、第1脚部52a及び第2脚部52bは、それぞれ第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bにより、類似した構成で抜け止めされているが、これに限定されない。第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aの構成と、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bの構成と、が異なっていてもよい。第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bの形状はあくまで一例であり、適宜変更してもよい。例えば、図4では、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、一端側から他端側まで同一の直径で示しているが、直径が異なる部分を有してもよい。
以上説明したように、ボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット3と、複数のボール4と、循環部品5と、ピン部品(第1ピン部品6a)と、を有する。ねじ軸2は、外周面に第1ねじ溝21を有する。ナット3は、内周面に第1ねじ溝21と対応する第2ねじ溝31が設けられ、外周面に貫通孔(第1貫通孔35a)が設けられる。複数のボール4は、第1ねじ溝21と第2ねじ溝31との間を転がる。循環部品5は、本体部51と、本体部51の両端に設けられた一対の脚部(第1脚部52a及び第2脚部52b)とを有し、ナット3に設けられる。ピン部品(第1ピン部品6a)は、循環部品5をナット3に固定する。第1脚部52aは、第1貫通孔35aに挿入され、第1ピン部品6aは、第1脚部52aに重なって設けられ、第1脚部52aは、第1ピン部品6aにより第1貫通孔35aに抜け止めされる。
これによれば、ボール4が循環部品5を循環する際に、ボール4から加えられる力により循環部品5が変位する。第1ピン部品6aは、第1脚部52aの径方向外側に重なって設けられているので、循環部品5の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置1は、第1ピン部品6aにより、循環部品5の抜け止めを行うことができる。このため、金属製の板部材をボルトで締結することで循環部品5をナット3に固定する構成に比べて、金属製の板部材やボルトが不要であり、ボールねじ装置1は、循環部品5の抜け止めのための部品点数を削減することができる。また、ボールねじ装置1は、ボルトを締結するためのねじ穴をナット3に形成する加工も省略することができる。このため、ボールねじ装置1は、簡易な構成で循環部品5の抜け止めを行うことができる。
また、ボールねじ装置1において、ナット3には、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、ナット3の軸方向の第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する第1ピン挿入孔36aが設けられる。第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに設けられる。これによれば、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aの内部に設けられた部分と、第1ピン挿入孔36aから第1貫通孔35aの内部に延在して第1脚部52aの上面52atに重なる部分とを有する。また、第1ピン部品6aの挿入方向は、ボール4から循環部品5に加えられる力の方向に対して直交する。このため、ボールねじ装置1は、確実に循環部品5の抜け止めを行うことができる。
また、ボールねじ装置1において、循環部品5は、本体部51の一端側に設けられた第1脚部52aと、本体部51の他端側に設けられた第2脚部52bと、を有する。ナット3は、第1貫通孔35aと、第2貫通孔35bと、第1ピン挿入孔36aと、第2ピン挿入孔36bとが設けられる。第1貫通孔35aには、第1脚部52aが挿入される。第2貫通孔35bには、第2脚部52bが挿入される。第1ピン挿入孔36aは、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、ナット3の軸方向の第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する。第2ピン挿入孔36bは、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、第1端面33と反対側の第2端面34と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。
これによれば、第1ピン挿入孔36aと第2ピン挿入孔36bとが、軸方向に対向する第1端面33と第2端面34とにそれぞれ設けられる。このため、同一の端面に第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが設けられた場合に比べて、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの軸方向の長さを抑制できる。したがって、ボールねじ装置1は、ナット3への第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの加工が容易である。
(第1変形例)
図5は、第1実施形態の第1変形例に係るボールねじ装置の斜視図である。図6は、図5のVI−VI’断面図である。図7は、第1変形例に係るボールねじ装置が有する第1ピン部品の斜視図である。図5に示すように、第1変形例のボールねじ装置1は、上述した第1実施形態に比べて、第1ピン部品6Aa及び第2ピン部品6Abの形状が異なる。
具体的には、図7に示すように、第1ピン部品6Aaは、第1ピン部品6Aaの長手方向に連結された第1部分61と、第2部分62とを有する。第2部分62の外径は、第1部分61の外径よりも大きい。また、第1ピン部品6Aaには、第1部分61から第2部分62に亘って、長手方向に沿ってスリットSLが設けられている。これにより、第1ピン部品6Aaを第1ピン挿入孔36aに圧入する際に、スリットSLの周方向の幅が小さくなり、第2部分62の外径が小さくなる。これにより、第1ピン部品6Aaの第2部分62は、第1ピン挿入孔36aを通って、第1貫通孔35aに設けられる。
図6に示すように、第1ピン部品6Aaの第1部分61は、第1ピン挿入孔36aに設けられ、第2部分62は、第1貫通孔35aに設けられる。第1貫通孔35aに設けられた第2部分62は、弾性力により拡径して、第1ピン挿入孔36aの直径よりも大きい外径を有する。第2部分62の外周と第1部分61の外周とで形成される段差部が第1貫通孔35aの内壁に接する。これにより、ボールねじ装置1は、第1ピン部品6Aaが第1貫通孔35a及び第1ピン挿入孔36aから抜けることを抑制できる。
なお、第1変形例では、第1ピン部品6Aaについて説明したが、第1ピン部品6Aaについての説明は、第2ピン部品6Abにも適用できる。また、第1変形例の構成は、後述する第2実施形態、第3実施形態、第5実施形態、第6実施形態及び第2変形例から第4変形例にも適用することができる。
(第2変形例)
図8は、第1実施形態の第2変形例に係るボールねじ装置の斜視図である。図9は、図8のIX−IX’断面図である。図8及び図9に示すように、第2変形例のボールねじ装置1は、上述した第1実施形態及び第1変形例に比べて、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが、それぞれ第1貫通孔35a及び第2貫通孔35bと交差して設けられている構成が異なる。
具体的には、第1ピン挿入孔36aは、ナット3の軸方向の第1端面33(一方の端面)側から、第1貫通孔35aよりもナット3の軸方向の第2端面34(他方の端面)側まで設けられる。第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに設けられる。第1ピン部品6aの第2端面34側の端部は、第1脚部52aよりも第2端面34側に位置する。つまり、ナット3の軸方向において、第1ピン部品6aの一端と他端との間に第1脚部52aが設けられる。これにより、第1ピン部品6aは、ボール4から循環部品5に加えられる力を、第1ピン部品6aの一端側及び他端側の両端で支持することができる。ボールねじ装置1は、第1ピン部品6aをいわゆる両持ち構造とすることで、第1ピン部品6aの耐荷重が増加する。これにより、ボールねじ装置1は、良好に循環部品5の抜け止めを行うことができる。
なお、第2変形例では、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aについて説明したが、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aについての説明は、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bにも適用できる。また、第2変形例の構成は、後述する第2実施形態、第5実施形態、第6実施形態及び第3変形例、第4変形例にも適用することができる。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図11は、図10のXI−XI’断面図である。なお、以下の説明においては、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図10及び図11に示すように、第2実施形態のボールねじ装置1Aにおいて、第2ピン挿入孔36bは、第1端面33と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。つまり、第2ピン挿入孔36bは、第1ピン挿入孔36aと、同一の第1端面33に開口する。第2端面34には、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが設けられていない。第2ピン部品6bの軸方向の長さは、第1ピン部品6aの軸方向の長さよりも長い。第2ピン部品6bは、第2ピン挿入孔36bに挿入され、第2貫通孔35bの内部において、第2脚部52bの径方向の外側に位置する。これにより、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、循環部品5の抜け止めを行うことができる。
ボールねじ装置1Aは、さらに、蓋部品8を有する。蓋部品8は、貫通孔を有する環状の部材である。ねじ軸2は蓋部品8の貫通孔を貫通する。蓋部品8は、第1端面33と対向して設けられ、少なくとも第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの開口を覆う。これにより、ボールねじ装置1Aは、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bが、それぞれ第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bから抜けることを抑制することができる。
なお、蓋部品8の形状は、適宜変更することができる。蓋部品8は、例えば、ボールねじ装置1Aが組み込まれる製造装置、工作機械等の各種装置のハウジングを共用してもよい。また、蓋部品8は、第1実施形態のボールねじ装置1及び後述する各実施形態にも適用することができる。
以上説明したように、第2実施形態のボールねじ装置1Aにおいて、ナット3は、第1貫通孔35aと、第2貫通孔35bと、第1ピン挿入孔36aと、第2ピン挿入孔36bとが設けられる。第1貫通孔35aには、第1脚部52aが挿入される。第2貫通孔35bには、第2脚部52bが挿入される。第1ピン挿入孔36aは、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、ナット3の軸方向の第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する。第2ピン挿入孔36bは、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、第1端面33と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。
これによれば、第1ピン挿入孔36aと第2ピン挿入孔36bとが、同一の第1端面33に設けられる。このため、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bを容易に第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bに挿入することができる。また、ナット3の一方の端面(例えば第2端面34)に加工を行うことができない場合であっても、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bをナット3に設けることができる。また、一方の端面に蓋部品8を設けることで、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bが、それぞれ第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bから抜けることを抑制することができる。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図13は、第3実施形態に係るボールねじ装置の部分断面図である。図13は、ボールねじ装置1Bの一部の断面を示しており、図12に示すXIII−XIII’線に沿う断面を示している。
図12に示すように、第3実施形態のボールねじ装置1Bにおいて、第1ピン挿入孔36aは、第1端面33と平行な方向であって、かつ、第1貫通孔35aと交差する方向に設けられる。第1ピン挿入孔36aは、ナット3の外周面37と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する。なお、本実施形態において、外周面37は、ナット3の外周面のうち平坦面32が設けられていない部分である。
同様に、第2ピン挿入孔36bは、第2端面34と平行な方向であって、かつ、第2貫通孔35bと交差する方向に設けられる。第2ピン挿入孔36bは、ナット3の外周面37と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。
図12及び図13に示すように、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに挿入され、第1貫通孔35aの内壁から第3方向Dcに突出して設けられる。第1ピン部品6aは、第1貫通孔35aの内部において、第1脚部52aの径方向の外側に位置する。つまり、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aの内部に設けられる部分と、第1脚部52aの上面52atと重なる部分とを含む。
同様に、第2ピン部品6bは、第2ピン挿入孔36bに挿入され、第2貫通孔35bの内部において、第2脚部52bの径方向の外側に位置する。このような構成により、ボールねじ装置1Bは、第1実施形態と同様に、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bにより、循環部品5の抜け止めを行うことができる。
なお、第1ピン部品6aの第3方向Dcの端部は、本体部51の側面と離隔して対向するが、これに限定されない。第1ピン部品6aの第3方向Dcの端部は、本体部51の側面と接していてもよい。また、第2ピン部品6bの第3方向Dcの端部も同様に、本体部51の側面と接していてもよい。第1ピン部品6aの外周面37側の端部は、外周面37よりも径方向の内側に設けられる。第2ピン部品6bも同様である。これにより、ナット3の外周に他の部品等を取り付ける場合に、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bと、他の部材との接触を抑制することができる。なお、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bの外周面37側の端部は、外周面37から径方向の外側に突出していてもよい。
ボールねじ装置1Bにおいて、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bは、それぞれ外周面37に開口しており、第1端面33及び第2端面34には、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが設けられていない。したがって、ナット3の第1端面33及び第2端面34に加工を行うことができない場合であっても、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bをナット3に設けることができる。また、ナット3の第1端面33及び第2端面34に他の部品等が設けられた場合であっても、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bを、ナット3の外周面37側から、それぞれ第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bに挿入することができる。
第3実施形態の構成は、上述した第1実施形態又は第2実施形態の構成と組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態のボールねじ装置1において、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bのいずれか一方を、ナット3の外周面37と、貫通孔(第1貫通孔35a又は第2貫通孔35b)の内壁とを貫通するように設けてもよい。
(第4実施形態)
図14は、第4実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図15は、図14のXV−XV’断面図である。図14及び図15に示すように、第4実施形態のボールねじ装置1Cは、上述した第1実施形態から第3実施形態と比べて、ナット3に第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが設けられていない構成が異なる。
第1ピン部品6aは、第1貫通孔35aの内部に設けられた第1ピン挿入部39aに挿入される。第1ピン挿入部39aは、第1貫通孔35aの内壁と、第1脚部52aの上面52atと、本体部51の一端側の側面とで囲まれた空間である。第1ピン部品6aの軸方向は第2方向Dbに沿って設けられ、第1ピン部品6aの外周面が第1貫通孔35aの内壁に接する。これにより、第1ピン部品6aは、第1脚部52aの径方向外側に設けられ、第1貫通孔35aの内部に固定される。
同様に、第2ピン部品6bは、第2貫通孔35bの内部に設けられた第2ピン挿入部39bに挿入される。第2ピン挿入部39bは、第2貫通孔35bの内壁と、第2脚部52bの上面52btと、本体部51の他端側の側面とで囲まれた空間である。これにより、第2ピン部品6bは、第2脚部52bの径方向外側に設けられ、第2貫通孔35bの内部に固定される。本実施形態においても、ボールねじ装置1Cは、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bにより、循環部品5の抜け止めを行うことができる。
また、ボールねじ装置1Cは、ナット3への第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの加工を省略することができる。これにより、ボールねじ装置1Cは、製造コストを抑制することができる。
第4実施形態の構成は、上述した第1実施形態から第3実施形態のいずれかの構成と組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態のボールねじ装置1において、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bのいずれか一方を省略してもよい。例えば、第2ピン挿入孔36bが設けられない場合、第2貫通孔35bの内部に設けられた第1ピン挿入部39aに第2ピン部品6bを挿入しても良い。
(第5実施形態)
図16は、第5実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図17は、第5実施形態に係るボールねじ装置が有する循環部品の斜視図である。図18は、第5実施形態に係るボールねじ装置の部分断面図である。なお、図18は、ボールねじ装置1Dの一部の断面を示しており、図16に示すXVIII−XVIII’線に沿う断面を示している。
図16に示すように、本実施形態のボールねじ装置1Dは、上述した第1実施形態から第4実施形態と比べて、ナット3の外周面37に平坦面32が設けられず、循環部品取付溝38が設けられている構成が異なる。循環部品取付溝38は、一端側が第1貫通孔35aと連通し、他端側が第2貫通孔35bと連通する。循環部品5Aの本体部51Aは、循環部品取付溝38の内部に設けられる。
図17に示すように、循環部品5Aは、ボール4の移動方向を示すラインLに沿って分割された2つの分割体5a、5bを有する。分割体5aは、分割本体部51aと第1脚部52aとを有する。分割体5bは、分割本体部51bと第2脚部52bとを有する。分割体5aと分割体5bとを組み合わせることで、循環部品5Aが形成される。分割本体部51aと分割本体部51bとが連結されて筒状の本体部51を構成し、本体部51の両端にそれぞれ第1脚部52a及び第2脚部52bが設けられる。分割体5a、5bは、それぞれ合成樹脂の射出成形により形成される。分割体5a、5bは、同一の形状である。ただし、これに限定されず、分割体5a、5bは異なる形状であってもよい。
図18に示すように、分割本体部51aと分割本体部51bとが循環部品取付溝38の内部に設けられる。分割本体部51aと分割本体部51bとは、ナット3の周方向において、循環部品取付溝38の内壁38aに挟まれる。これにより、ボール4からの力が加えられた場合でも、本体部51Aの変位が抑制される。具体的には、ボールねじ装置1Dは、ナット3の周方向に、分割体5aと分割体5bとが分離することを抑制できる。
第1ピン部品6a、第2ピン部品6b、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの構成は、第1実施形態のボールねじ装置1と同様であり、詳細な説明は省略する。また、循環部品5Aの第1脚部52a及び第2脚部52bが、それぞれ第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bによりナット3に抜け止めされているので、循環部品取付溝38及び本体部51Aの上側に、本体部51Aを固定する部材を設ける必要がない。このため、本体部51Aの上側に取付部品を設けて循環部品5Aを固定する構成に比べて、ボールねじ装置1Dの小型化を図ることができる。
本体部51Aが循環部品取付溝38の内部に設けられているので、本体部51Aをナット3の平坦面32上に設ける構成に比べて、ナット3の外周の面積を確保できる。これにより、ナット3の外周に他の部品等を取り付ける場合に、他の部品等の取り付け位置の制約が小さくなり自由度を高めることができる。また、本体部51Aが循環部品取付溝38の内部に設けられているので、ナット3の外周に他の部品等を取り付ける場合や、ボールねじ装置1Dを製造装置、工作機械等の種々の装置に組み込む際に、本体部51Aと外部の部品との接触を抑制できる。
また、本実施形態において、循環部品5Aの抜け止め構成は、第1実施形態のボールねじ装置1と同様であるが、これに限定されない。本実施形態の構成は、第2実施形態から第4実施形態のボールねじ装置1A、1B、1Cにも適用することができる。
(第3変形例)
図19は、第5実施形態の第3変形例に係るボールねじ装置の部分断面図である。図19に示すように、第3変形例のボールねじ装置1Dにおいて、循環部品5Aの本体部51Aの下面51sに垂直な方向において、本体部51Aの下面51sと、第1脚部52aの上面52atとが同じ位置である。言い換えると、第1脚部52aの上面52atと、循環部品取付溝38の底面とは、同一面上に配置される。なお、第3変形例において、第1脚部52aの上面52atの位置は、製造上の位置ずれや傾きを有していてもよい。すなわち、下面51sに垂直な方向において、少なくとも第1脚部52aの上面52atの一部が、本体部51Aの下面51sと同じ位置に設けられていればよい。なお、第1脚部52aについての説明は、第2脚部52bにも適用できる。
このような構成により、第5実施形態に示したように、第1脚部52aの上面52atを本体部51Aの下面51sと異なる位置、例えばナット3の中心軸AXに近い位置に設けた場合に比べて、第1脚部52aを厚く形成することができる。したがって、ボールねじ装置1Dは、循環部品5Aの耐久性を向上させることができる。
(第6実施形態)
図20は、第6実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図21は、図20のXXI−XXI’断面図である。上述した第1実施形態から第5実施形態では、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、それぞれ第1脚部52a及び第2脚部52bの径方向外側に配置されているが、これに限定されない。第6実施形態のボールねじ装置1Eにおいて、第1ピン部品6aは、第1脚部52aに設けられた第1ピン挿入凹部53aに設けられ、第2ピン部品6bは、第2脚部52bに設けられた第2ピン挿入凹部53bに設けられる。
具体的には、図20に示すように、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bは第1実施形態と同様の構成である。第1脚部52aの上面52atは、第1貫通孔35aに露出する。第2脚部52bの上面52btは、第2貫通孔35bに露出する。
図21に示すように、第1脚部52aの第2方向Dbの長さは、第1実施形態から第5実施形態に示した第1脚部52aに比べて長く設けられる。第1脚部52aの上面52atは、平坦面32に近い位置に設けられる。なお、上面52atは、平坦面32と同一面上に設けられていてもよいし、平坦面32と段差を形成する位置に設けられていてもよい。
第1脚部52aは、第1ピン挿入孔36aの開口と重なる位置に設けられる。第1ピン挿入凹部53aは、第1脚部52aに設けられる。第1ピン挿入凹部53aは、第1脚部52aの側面から第1方向Daに凹んで設けられる。第1ピン挿入凹部53aの開口は、第1ピン挿入孔36aの開口と重なる。
第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン挿入凹部53aに亘って挿入される。つまり、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aの内部に設けられる部分と、第1ピン挿入凹部53aの内部に設けられる部分とを含む。これにより、第1ピン挿入凹部53aの内面と第1ピン部品6aとが当接することで、循環部品5の変位を抑制することができる。
第2脚部52bにも同様に、第2ピン挿入凹部53bが設けられる。第2ピン挿入凹部53bの開口は、第2ピン挿入孔36bの開口と重なる。第2ピン部品6bは、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン挿入凹部53bに亘って挿入される。つまり、第2ピン部品6bは、第2ピン挿入孔36bの内部に設けられる部分と、第2ピン挿入凹部53bの内部に設けられる部分とを含む。これにより、第2ピン挿入凹部53bの内面と第2ピン部品6bとが当接することで、循環部品5の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置1Eは、簡易な構成で循環部品5の抜け止めを行うことができる。
第1ピン部品6a、第2ピン部品6b、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの構成は、第1実施形態のボールねじ装置1と同様であるが、これに限定されない。本実施形態の構成は、上述した第2実施形態、第3実施形態及び第5実施形態のボールねじ装置1A、1B、1Dにも適用することができる。この場合、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが設けられる位置や方向に併せて、第1ピン挿入凹部53a及び第2ピン挿入凹部53bの位置や向きを変更することができる。
(第4変形例)
図22は、第6実施形態の第4変形例に係るボールねじ装置の断面図である。図21に示した第1ピン挿入凹部53aは、第1ピン挿入孔36aよりも大きい内径を有しているが、これに限定されない。図22に示すように、第4変形例のボールねじ装置1Eにおいて、第1ピン挿入凹部53aは、第1ピン挿入孔36aと等しい内径を有して構成される。この場合、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに圧入されるとともに、第1脚部52aに設けられた第1ピン挿入凹部53aに圧入され、第1ピン挿入孔36aの内壁及び第1ピン挿入凹部53aの内壁に接して嵌められる。なお、第1ピン部品6a及び第1ピン挿入凹部53aについての説明は、第2ピン部品6b及び第2ピン挿入凹部53bにも適用することができる。
これによれば、ボールねじ装置1Eは、第1ピン部品6aが第1ピン挿入凹部53aから抜けることを抑制することができ、確実に第1脚部52aの抜け止めを行うことができる。また、ボールねじ装置1Eは、第6実施形態に比べ、ボール4から循環部品5に力が加えられた場合にも、循環部品5の変位が生じることを抑制でき、精度良く循環部品5の位置決めを行うことができる。
1、1A、1B、1C、1D、1E ボールねじ装置
2 ねじ軸
3 ナット
4 ボール
5、5A 循環部品
6a、6Aa 第1ピン部品
6b、6Ab 第2ピン部品
8 蓋部品
21 第1ねじ溝
31 第2ねじ溝
32 平坦面
33 第1端面
34 第2端面
35a 第1貫通孔
35b 第2貫通孔
36a 第1ピン挿入孔
36b 第2ピン挿入孔
37 外周面
38 循環部品取付溝
39a 第1ピン挿入部
39b 第2ピン挿入部
51、51A 本体部
52a 第1脚部
52b 第2脚部
53a 第1ピン挿入凹部
53b 第2ピン挿入凹部

Claims (13)

  1. 外周面に第1ねじ溝を有するねじ軸と、
    内周面に前記第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、
    前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、
    本体部と、前記本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、前記ナットに設けられた循環部品と、
    前記循環部品を前記ナットに固定するピン部品と、を有し、
    前記脚部は、前記貫通孔に挿入され、
    前記ピン部品は、前記脚部に重なって設けられ、前記脚部は、前記ピン部品により前記貫通孔に抜け止めされる
    ボールねじ装置。
  2. 前記ナットには、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の端面と、前記貫通孔の内壁とを貫通するピン挿入孔が設けられ、
    前記ピン部品は、前記ピン挿入孔に設けられる
    請求項1に記載のボールねじ装置。
  3. 前記端面には、前記ピン挿入孔の開口を覆う蓋部品が設けられる
    請求項2に記載のボールねじ装置。
  4. 前記循環部品は、前記本体部の一端側に設けられた第1脚部と、前記本体部の他端側に設けられた第2脚部と、を有し、
    前記ナットは、
    前記第1脚部が挿入される第1貫通孔と、
    前記第2脚部が挿入される第2貫通孔と、
    前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の第1端面と、前記第1貫通孔の内壁とを貫通する第1ピン挿入孔と、
    前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記第1端面と反対側の第2端面と、前記第2貫通孔の内壁とを貫通する第2ピン挿入孔と、が設けられる
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  5. 前記循環部品は、前記本体部の一端側に設けられた第1脚部と、前記本体部の他端側に設けられた第2脚部と、を有し、
    前記ナットは、
    前記第1脚部が挿入される第1貫通孔と、
    前記第2脚部が挿入される第2貫通孔と、
    前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の第1端面と、前記第1貫通孔の内壁とを貫通する第1ピン挿入孔と、
    前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記第1端面と、前記第2貫通孔の内壁とを貫通する第2ピン挿入孔と、が設けられる
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  6. 前記ナットには、前記ナットの軸方向の端面と平行な方向で、かつ、前記貫通孔と交差する方向に設けられ、前記ナットの外周面と前記貫通孔の内壁とを貫通するピン挿入孔が設けられ、
    前記ピン部品は、前記ピン挿入孔に設けられる
    請求項1に記載のボールねじ装置。
  7. 前記ピン部品は、前記貫通孔の内壁と、前記脚部の上面とで囲まれたピン挿入部に挿入される
    請求項1に記載のボールねじ装置。
  8. 外周面に第1ねじ溝を有するねじ軸と、
    内周面に前記第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、
    前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、
    本体部と、前記本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、前記ナットに設けられた循環部品と、
    前記循環部品を前記ナットに固定するピン部品と、を有し、
    前記脚部は、前記貫通孔に挿入され、
    前記ピン部品は、前記脚部に設けられたピン挿入凹部に挿入され、前記脚部は、前記ピン部品により前記貫通孔に抜け止めされる
    ボールねじ装置。
  9. 前記ナットには、前記ナットの軸方向と平行な方向に設けられ、前記ナットの軸方向の端面と、前記貫通孔の内壁とを貫通するピン挿入孔が設けられ、
    前記ピン部品は、前記脚部に設けられた前記ピン挿入凹部及び前記ピン挿入孔に圧入される
    請求項8に記載のボールねじ装置。
  10. 前記ナットの外周面には前記貫通孔と連通する循環部品取付溝が設けられており、
    前記本体部は前記循環部品取付溝の内部に設けられる
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  11. 前記循環部品の前記本体部の下面に垂直な方向において、前記本体部の下面と、前記脚部の上面とが同じ位置である
    請求項10に記載のボールねじ装置。
  12. 前記ピン挿入孔は、前記貫通孔と交差して、前記ナットの軸方向の一方の端面側から、前記貫通孔よりも前記ナットの軸方向の他方の端面側まで設けられ、
    前記ピン部品は、前記ピン挿入孔に設けられる
    請求項2、請求項3及び請求項9のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  13. 前記ピン部品は、前記ピン部品の長手方向に連結された第1部分と、第2部分とを有し、
    前記第2部分の外径は、前記第1部分の外径よりも大きく、前記第2部分は、前記貫通孔の内部に設けられる
    請求項1から請求項6及び請求項9のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
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